JPH08208073A - シート体の重送検出方法および装置 - Google Patents
シート体の重送検出方法および装置Info
- Publication number
- JPH08208073A JPH08208073A JP1434095A JP1434095A JPH08208073A JP H08208073 A JPH08208073 A JP H08208073A JP 1434095 A JP1434095 A JP 1434095A JP 1434095 A JP1434095 A JP 1434095A JP H08208073 A JPH08208073 A JP H08208073A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet body
- read
- sheet
- conveyed
- document
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Controlling Sheets Or Webs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】シート体の重送を容易かつ高精度に検出すると
ともに、構成の簡素化を可能にする。 【構成】重送検出手段42が、読取原稿16の厚さに対
応した透過率の変化を検出するための第1光センサ44
と、この読取原稿16の搬送方向の長さの変化を検出す
るための第2光センサ46とを備えている。このため、
ソフトや機械的誤差により透過データ単独および長さデ
ータ単独では検出不能であった領域を互いに補うことが
でき、読取原稿16の重送検出作業が高精度かつ効率的
に遂行される。
ともに、構成の簡素化を可能にする。 【構成】重送検出手段42が、読取原稿16の厚さに対
応した透過率の変化を検出するための第1光センサ44
と、この読取原稿16の搬送方向の長さの変化を検出す
るための第2光センサ46とを備えている。このため、
ソフトや機械的誤差により透過データ単独および長さデ
ータ単独では検出不能であった領域を互いに補うことが
でき、読取原稿16の重送検出作業が高精度かつ効率的
に遂行される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2枚以上のシート体が
同時に搬送されているか否かを検出するためのシート体
の重送検出方法および装置に関する。
同時に搬送されているか否かを検出するためのシート体
の重送検出方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、画像読取装置では、原稿載置部
に積層されている読取原稿(シート体)が、原稿搬送機
構を介して1枚ずつ取り出されて画像読取部に搬送位置
決めされ、この画像読取部で前記読取原稿に担持されて
いる画像情報が読み取られた後、原稿排出部に排出され
るように構成されている。
に積層されている読取原稿(シート体)が、原稿搬送機
構を介して1枚ずつ取り出されて画像読取部に搬送位置
決めされ、この画像読取部で前記読取原稿に担持されて
いる画像情報が読み取られた後、原稿排出部に排出され
るように構成されている。
【0003】同様に、画像記録装置では、通常、フイル
ム装填部に積層されている未露光フイルム(シート体)
が、フイルム搬送機構を介して1枚ずつ取り出されて画
像記録部に搬送位置決めされ、この画像記録部で前記未
露光フイルムに所望の画像が記録された後、該記録後の
フイルムがフイルム排出部に排出されるように構成され
ている。
ム装填部に積層されている未露光フイルム(シート体)
が、フイルム搬送機構を介して1枚ずつ取り出されて画
像記録部に搬送位置決めされ、この画像記録部で前記未
露光フイルムに所望の画像が記録された後、該記録後の
フイルムがフイルム排出部に排出されるように構成され
ている。
【0004】ところで、上記の各装置では、静電気等に
起因して複数枚のシート体が互いに密着した状態で一体
的に取り出され、そのまま画像読取部や画像記録部に搬
送される場合が多い。このため、複数枚のシート体が同
時に搬送されているか否か、すなわち、重送されている
か否かを自動的に検出することが必要となっている。
起因して複数枚のシート体が互いに密着した状態で一体
的に取り出され、そのまま画像読取部や画像記録部に搬
送される場合が多い。このため、複数枚のシート体が同
時に搬送されているか否か、すなわち、重送されている
か否かを自動的に検出することが必要となっている。
【0005】この場合、原稿の送り方向の長さを自動的
に検出するものが一般的に知られており(特公平6−5
4215号公報等参照)、この種の技術を読取原稿の重
送検出に使用することが考えられる。具体的には、搬送
されている読取原稿の先端部を原稿検出センサにより検
出した後、この読取原稿の後端部が検出されるまでの時
間をカウントし、この時間が1枚の読取原稿に応じて設
定された基準時間よりも長ければ、重送であると判断す
ればよい。
に検出するものが一般的に知られており(特公平6−5
4215号公報等参照)、この種の技術を読取原稿の重
送検出に使用することが考えられる。具体的には、搬送
されている読取原稿の先端部を原稿検出センサにより検
出した後、この読取原稿の後端部が検出されるまでの時
間をカウントし、この時間が1枚の読取原稿に応じて設
定された基準時間よりも長ければ、重送であると判断す
ればよい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、原稿検
出センサ自体に検出のばらつきが存在するとともに、ソ
フトや機械的ばらつきによる読取原稿の搬送誤差が発生
し易い。このため、2枚以上の読取原稿同士が互いに密
着しかつ各先端部間のずれ量が上記の誤差範囲内である
と、その重送を正確に検出することができないという問
題が発生してしまう。
出センサ自体に検出のばらつきが存在するとともに、ソ
フトや機械的ばらつきによる読取原稿の搬送誤差が発生
し易い。このため、2枚以上の読取原稿同士が互いに密
着しかつ各先端部間のずれ量が上記の誤差範囲内である
と、その重送を正確に検出することができないという問
題が発生してしまう。
【0007】本発明は、この種の問題を解決するための
ものであり、シート体の重送を容易かつ高精度に検出す
ることができるとともに、構成の簡素化が可能なシート
体の重送検出方法および装置を提供することを目的とす
る。
ものであり、シート体の重送を容易かつ高精度に検出す
ることができるとともに、構成の簡素化が可能なシート
体の重送検出方法および装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、シート体が搬送される際に、前記シー
ト体の透過率の変化に対応する透過データおよびその搬
送方向の長さの変化に対応する長さデータを測定する工
程と、前記測定された透過データおよび長さデータを、
予め設定されたそれぞれの重送判別用基準値と比較する
ことにより、該搬送されたシート体が1枚であるか否か
を総合的に判断する工程と、を有することを特徴とす
る。
めに、本発明は、シート体が搬送される際に、前記シー
ト体の透過率の変化に対応する透過データおよびその搬
送方向の長さの変化に対応する長さデータを測定する工
程と、前記測定された透過データおよび長さデータを、
予め設定されたそれぞれの重送判別用基準値と比較する
ことにより、該搬送されたシート体が1枚であるか否か
を総合的に判断する工程と、を有することを特徴とす
る。
【0009】さらに、本発明は、シート体が重送されて
いるか否かを検出するためのシート体の重送検出装置で
あって、前記シート体の透過率の変化に対応する透過デ
ータを得ることにより、この透過データに基づいて前記
シート体が1枚であるか否かを判断するための第1検出
センサと、前記シート体の搬送方向の長さの変化に対応
する長さデータを得ることにより、この長さデータに基
づいて前記シート体が1枚であるか否かを判断するため
の第2検出センサと、を備え、前記第1検出センサは、
該シート体の搬送方向先端から所定距離だけ後方に離間
した位置で前記シート体の透過データを得ることを特徴
とする。
いるか否かを検出するためのシート体の重送検出装置で
あって、前記シート体の透過率の変化に対応する透過デ
ータを得ることにより、この透過データに基づいて前記
シート体が1枚であるか否かを判断するための第1検出
センサと、前記シート体の搬送方向の長さの変化に対応
する長さデータを得ることにより、この長さデータに基
づいて前記シート体が1枚であるか否かを判断するため
の第2検出センサと、を備え、前記第1検出センサは、
該シート体の搬送方向先端から所定距離だけ後方に離間
した位置で前記シート体の透過データを得ることを特徴
とする。
【0010】
【作用】本発明に係るシート体の重送検出方法および装
置では、シート体の搬送時に、このシート体の透過デー
タおよび長さデータが測定され、それぞれの測定データ
が、予め設定されたそれぞれの重送判別用基準値と比較
されることにより、該シート体が重送されているか否か
が総合的に判断される。このため、ソフトや機械的誤差
により透過データ単独および長さデータ単独では検出不
能であった領域を互いに補うことができ、搬送時のシー
ト体に重送が発生したか否かの判断を高精度かつ容易に
遂行することが可能になる。
置では、シート体の搬送時に、このシート体の透過デー
タおよび長さデータが測定され、それぞれの測定データ
が、予め設定されたそれぞれの重送判別用基準値と比較
されることにより、該シート体が重送されているか否か
が総合的に判断される。このため、ソフトや機械的誤差
により透過データ単独および長さデータ単独では検出不
能であった領域を互いに補うことができ、搬送時のシー
ト体に重送が発生したか否かの判断を高精度かつ容易に
遂行することが可能になる。
【0011】
【実施例】本発明に係るシート体の重送検出方法および
装置について、これを実施するための原稿搬送装置との
関係で実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳
細に説明する。
装置について、これを実施するための原稿搬送装置との
関係で実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳
細に説明する。
【0012】図1および図2において、参照数字10
は、製版機を示す。この製版機10は、実際上、画像読
取装置と画像記録装置とを一体として構成されたもので
あり、前記製版機10を構成する基台12上に原稿搬送
装置14が離脱自在に装着される。
は、製版機を示す。この製版機10は、実際上、画像読
取装置と画像記録装置とを一体として構成されたもので
あり、前記製版機10を構成する基台12上に原稿搬送
装置14が離脱自在に装着される。
【0013】原稿搬送装置14は、複数枚の読取原稿
(シート体)16を積層して収容する原稿載置機構18
と、この原稿載置機構18に積層された前記読取原稿1
6を1枚ずつ取り出す分離搬送機構20と、前記取り出
された読取原稿16を撮影位置に保持し前記読取原稿1
6に担持されている画像情報を版材に記録して製版を行
うための撮影部22と、撮影後の読取原稿16を反転さ
せて集積する原稿排出部24とを備える。
(シート体)16を積層して収容する原稿載置機構18
と、この原稿載置機構18に積層された前記読取原稿1
6を1枚ずつ取り出す分離搬送機構20と、前記取り出
された読取原稿16を撮影位置に保持し前記読取原稿1
6に担持されている画像情報を版材に記録して製版を行
うための撮影部22と、撮影後の読取原稿16を反転さ
せて集積する原稿排出部24とを備える。
【0014】読取原稿16は、図2に示すように、紙等
の台紙16a上の所定の位置に文字、絵等の切り抜きや
写真等の貼り込み部分16bを有した貼り込み原稿を含
んでいる。
の台紙16a上の所定の位置に文字、絵等の切り抜きや
写真等の貼り込み部分16bを有した貼り込み原稿を含
んでいる。
【0015】原稿載置機構18は、複数枚の読取原稿1
6が積層された状態で昇降自在な載置台26を備え、こ
の載置台26上には、図1に示すように、読取原稿16
の寸法(例えば、A5〜B3サイズ)に対応して矢印Y
方向に移動自在な可動ガイド部材28と、前記読取原稿
16の後端をガイドする離脱自在な後端ガイド部材30
とが配設されている。
6が積層された状態で昇降自在な載置台26を備え、こ
の載置台26上には、図1に示すように、読取原稿16
の寸法(例えば、A5〜B3サイズ)に対応して矢印Y
方向に移動自在な可動ガイド部材28と、前記読取原稿
16の後端をガイドする離脱自在な後端ガイド部材30
とが配設されている。
【0016】図2に示すように、分離搬送機構20は、
載置台26の最上位の読取原稿16上でかつ該読取原稿
16の搬送方向(矢印X方向)に交差する両端部に摺接
し前記読取原稿16を積層位置から所定距離だけ取り出
す揺動自在な取り出しローラ32と、前記取り出された
読取原稿16の搬送方向先端部に摺接し前記読取原稿1
6をさらに搬送方向に送り出す揺動自在な送り出しロー
ラ34と、前記送り出しローラ34に対向して配設され
該送り出された最上位の読取原稿16と一体的に送り出
された他の読取原稿16を積層位置に戻す戻しローラ3
6と、前記送り出された読取原稿16を撮影部22側に
搬送する搬送ローラ38およびこの搬送ローラ38に対
し進退自在なニップローラ40とを備える。
載置台26の最上位の読取原稿16上でかつ該読取原稿
16の搬送方向(矢印X方向)に交差する両端部に摺接
し前記読取原稿16を積層位置から所定距離だけ取り出
す揺動自在な取り出しローラ32と、前記取り出された
読取原稿16の搬送方向先端部に摺接し前記読取原稿1
6をさらに搬送方向に送り出す揺動自在な送り出しロー
ラ34と、前記送り出しローラ34に対向して配設され
該送り出された最上位の読取原稿16と一体的に送り出
された他の読取原稿16を積層位置に戻す戻しローラ3
6と、前記送り出された読取原稿16を撮影部22側に
搬送する搬送ローラ38およびこの搬送ローラ38に対
し進退自在なニップローラ40とを備える。
【0017】分離搬送機構20には、読取原稿16が重
送されているか否かを検出するための本実施例に係るシ
ート体の重送検出装置である重送検出手段42が装着さ
れる。重送検出手段42は、読取原稿16の厚さに対応
した透過率の変化を検出するための第1光センサ(検出
センサ)44と、この読取原稿16の搬送方向(矢印X
方向)の長さの変化を検出するための第2光センサ(検
出センサ)46とを備える。
送されているか否かを検出するための本実施例に係るシ
ート体の重送検出装置である重送検出手段42が装着さ
れる。重送検出手段42は、読取原稿16の厚さに対応
した透過率の変化を検出するための第1光センサ(検出
センサ)44と、この読取原稿16の搬送方向(矢印X
方向)の長さの変化を検出するための第2光センサ(検
出センサ)46とを備える。
【0018】第1光センサ44は、読取原稿16に検出
光を照射する発光器48と、前記読取原稿16を透過し
た検出光が入射される受光器50とを備え、前記発光器
48および前記受光器50が制御回路52に接続され
る。受光器50は、入射光の透過率の変化を電圧値の変
化に変換し、制御回路52が、この電圧値から読取原稿
16の重送判別用基準値を設定する。
光を照射する発光器48と、前記読取原稿16を透過し
た検出光が入射される受光器50とを備え、前記発光器
48および前記受光器50が制御回路52に接続され
る。受光器50は、入射光の透過率の変化を電圧値の変
化に変換し、制御回路52が、この電圧値から読取原稿
16の重送判別用基準値を設定する。
【0019】第2光センサ46は、反射型または透過型
の光センサであり、この第2光センサ46からの信号が
制御回路52に入力されるとともに、この制御回路52
にタイマ54が設けられている。制御回路52は、タイ
マ54の計時により読取原稿16の重送判別用基準値を
基準時間として設定する。
の光センサであり、この第2光センサ46からの信号が
制御回路52に入力されるとともに、この制御回路52
にタイマ54が設けられている。制御回路52は、タイ
マ54の計時により読取原稿16の重送判別用基準値を
基準時間として設定する。
【0020】撮影部22は、昇降自在な撮影台60と、
分離搬送機構20から矢印X方向に送り出される読取原
稿16をこの撮影台60の所定の撮影位置に搬送するた
めに回転駆動源(図示せず)の作用下に周回走行する複
数のエンドレスベルト62と、図示しない真空発生手段
に連結されこのエンドレスベルト62に前記読取原稿1
6を吸着保持させるための第1および第2サクションボ
ックス64、66と、前記撮影台60が上昇されること
により前記読取原稿16を押圧して該読取原稿16の平
面性を確保するための圧着ガラス68とを備える。
分離搬送機構20から矢印X方向に送り出される読取原
稿16をこの撮影台60の所定の撮影位置に搬送するた
めに回転駆動源(図示せず)の作用下に周回走行する複
数のエンドレスベルト62と、図示しない真空発生手段
に連結されこのエンドレスベルト62に前記読取原稿1
6を吸着保持させるための第1および第2サクションボ
ックス64、66と、前記撮影台60が上昇されること
により前記読取原稿16を押圧して該読取原稿16の平
面性を確保するための圧着ガラス68とを備える。
【0021】原稿排出部24は、エンドレスベルト62
の端部に近接して配設され支点70を介して揺動自在な
反転トレイ72と、鉛直方向に対して傾斜する固定トレ
イ74とを備える。
の端部に近接して配設され支点70を介して揺動自在な
反転トレイ72と、鉛直方向に対して傾斜する固定トレ
イ74とを備える。
【0022】製版機10は、撮影部22の撮影位置で読
取原稿16に照明光を照射する照明76a乃至76d
と、圧着ガラス68の上方で所定角度傾斜して配置され
る反射ミラー78と、この反射ミラー78で反射された
前記読取原稿16の画像等を所定の記録媒体に直接記録
するカメラ80とを備える。
取原稿16に照明光を照射する照明76a乃至76d
と、圧着ガラス68の上方で所定角度傾斜して配置され
る反射ミラー78と、この反射ミラー78で反射された
前記読取原稿16の画像等を所定の記録媒体に直接記録
するカメラ80とを備える。
【0023】次に、本実施例に係るシート体の重送検出
方法について、原稿搬送装置14との関連で説明する。
方法について、原稿搬送装置14との関連で説明する。
【0024】先ず、重送検出手段42による読取原稿1
6の重送検出原理について説明すると、この読取原稿1
6の搬送方向(矢印X方向)の長さの変化を検出するた
めの第2光センサ46では、それ自体に検出のばらつき
があり(例えば、±1mm)、ソフトや機械的ばらつき
による前記読取原稿16の搬送誤差が、例えば、1.8
mm以下程度発生する。このため、全長がLの読取原稿
16において、最上位の読取原稿16と次なる読取原稿
16nが完全に一致して密着した状態(図4の(a)参
照)から上下の読取原稿16、16n同士が互いに3m
m程度ずれて密着した状態(図4の(b)参照)までの
重送を正確に検出することができない。
6の重送検出原理について説明すると、この読取原稿1
6の搬送方向(矢印X方向)の長さの変化を検出するた
めの第2光センサ46では、それ自体に検出のばらつき
があり(例えば、±1mm)、ソフトや機械的ばらつき
による前記読取原稿16の搬送誤差が、例えば、1.8
mm以下程度発生する。このため、全長がLの読取原稿
16において、最上位の読取原稿16と次なる読取原稿
16nが完全に一致して密着した状態(図4の(a)参
照)から上下の読取原稿16、16n同士が互いに3m
m程度ずれて密着した状態(図4の(b)参照)までの
重送を正確に検出することができない。
【0025】すなわち、第2光センサ46では、L+5
mmを重送検出長さの許容限界として、これ以上の長さ
である時に読取原稿16の重送を正確に検出することが
可能になる(図4の(d)〜(h)参照)。
mmを重送検出長さの許容限界として、これ以上の長さ
である時に読取原稿16の重送を正確に検出することが
可能になる(図4の(d)〜(h)参照)。
【0026】一方、読取原稿16の厚さに対応した透過
率の変化を検出するための第1光センサ44は、前記第
2光センサ46との関係で、読取原稿16の先端から1
0mm〜20mmの範囲に検出位置が設定される。すな
わち、第1光センサ44では、図4の(a)〜(d)に
示す読取原稿16の重送を正確に検出することが可能に
なる。
率の変化を検出するための第1光センサ44は、前記第
2光センサ46との関係で、読取原稿16の先端から1
0mm〜20mmの範囲に検出位置が設定される。すな
わち、第1光センサ44では、図4の(a)〜(d)に
示す読取原稿16の重送を正確に検出することが可能に
なる。
【0027】これらの位置関係が図3に、また、読取原
稿16の各種重送状態(a)〜(h)が図4に、これら
の重送状態(a)〜(h)が第1および第2光センサ4
4、46により判断可能か否かが表1に、それぞれ示さ
れている。
稿16の各種重送状態(a)〜(h)が図4に、これら
の重送状態(a)〜(h)が第1および第2光センサ4
4、46により判断可能か否かが表1に、それぞれ示さ
れている。
【0028】
【表1】
【0029】従って、第1および第2光センサ44、4
6を併用することにより、読取原稿16の重送状態が全
て正確に検出されることになる。
6を併用することにより、読取原稿16の重送状態が全
て正確に検出されることになる。
【0030】ところで、制御回路52には、受光器50
により検出される電圧値に対応した重送判別用基準値を
演算するための補正値δが予め記憶されている。例え
ば、図5に示すように、1枚の読取原稿16に対応する
測定データ(電圧値)が、V1〜V2(ボルト)の範囲
内であり、2枚の読取原稿16に対応する測定データ
(電圧値)が、V3〜V4(ボルト)の範囲内であると
すると、この種の読取原稿16では、1枚の読取原稿1
6と2枚の読取原稿16とを区別するための閾値として
の補正値δが、V3−V2(ボルト)の間で設定され、
本実施例では、(V3−V2)×0.6の条件で設定さ
れている。
により検出される電圧値に対応した重送判別用基準値を
演算するための補正値δが予め記憶されている。例え
ば、図5に示すように、1枚の読取原稿16に対応する
測定データ(電圧値)が、V1〜V2(ボルト)の範囲
内であり、2枚の読取原稿16に対応する測定データ
(電圧値)が、V3〜V4(ボルト)の範囲内であると
すると、この種の読取原稿16では、1枚の読取原稿1
6と2枚の読取原稿16とを区別するための閾値として
の補正値δが、V3−V2(ボルト)の間で設定され、
本実施例では、(V3−V2)×0.6の条件で設定さ
れている。
【0031】次いで、第1光センサ44による重送検出
方法について、図6に示すフローチャートを参照して説
明する。なお、第1光センサ44と第2光センサ46
は、同一の読取原稿16に対して重送判別を行うもので
あるが、説明の便宜上、それぞれ個別に説明する。
方法について、図6に示すフローチャートを参照して説
明する。なお、第1光センサ44と第2光センサ46
は、同一の読取原稿16に対して重送判別を行うもので
あるが、説明の便宜上、それぞれ個別に説明する。
【0032】先ず、載置台26上に複数枚の読取原稿1
6が積層して収容された後、この載置台26が上昇され
て最上位の読取原稿16が所定の取り出し高さ位置に調
整される。そして、図2に示すように、取り出しローラ
32が回転しながら下方に揺動して載置台26の最上位
の読取原稿16に摺接すると、この取り出しローラ32
が前記読取原稿16の両端部上を回転してこの読取原稿
16を矢印X方向に所定距離だけ取り出す。
6が積層して収容された後、この載置台26が上昇され
て最上位の読取原稿16が所定の取り出し高さ位置に調
整される。そして、図2に示すように、取り出しローラ
32が回転しながら下方に揺動して載置台26の最上位
の読取原稿16に摺接すると、この取り出しローラ32
が前記読取原稿16の両端部上を回転してこの読取原稿
16を矢印X方向に所定距離だけ取り出す。
【0033】読取原稿16は、さらに送り出しローラ3
4の回転作用下に矢印X方向に搬送されて搬送ローラ3
8とニップローラ40の間に送られる一方、前記送り出
しローラ34に対向して配置されている戻しローラ36
の回転作用下に読取原稿16の重送が防止される。読取
原稿16は、搬送ローラ38とニップローラ40を介し
て撮影部22側に搬送されるとともに、取り出しローラ
32、送り出しローラ34およびニップローラ40が、
順次上方に移動されて前記読取原稿16から離間する。
4の回転作用下に矢印X方向に搬送されて搬送ローラ3
8とニップローラ40の間に送られる一方、前記送り出
しローラ34に対向して配置されている戻しローラ36
の回転作用下に読取原稿16の重送が防止される。読取
原稿16は、搬送ローラ38とニップローラ40を介し
て撮影部22側に搬送されるとともに、取り出しローラ
32、送り出しローラ34およびニップローラ40が、
順次上方に移動されて前記読取原稿16から離間する。
【0034】その際、読取原稿16の先端から10mm
〜20mmの位置で第1光センサ44が駆動され、この
第1光センサ44を構成する発光器48から発せられた
検出光がこの読取原稿16を透過して受光器50に入射
する。そして、読取原稿16の任意の5点位置を透過し
て受光器50に入射された検出光の透過率の変化に応じ
た電圧値、すなわち、透過データが測定される(図6
中、ステップS1)。
〜20mmの位置で第1光センサ44が駆動され、この
第1光センサ44を構成する発光器48から発せられた
検出光がこの読取原稿16を透過して受光器50に入射
する。そして、読取原稿16の任意の5点位置を透過し
て受光器50に入射された検出光の透過率の変化に応じ
た電圧値、すなわち、透過データが測定される(図6
中、ステップS1)。
【0035】この測定された5点の透過データは、制御
回路52に導入されてその平均値(以下、5点平均値と
いう)が算出され(ステップS2)、この工程が5枚の
読取原稿16が終了するまで繰り返される(ステップS
3)。5枚分の読取原稿16に関する5点平均値(以
下、5枚データという)が得られた後(ステップS3の
YES)、該5枚データの平均値データが算出される
(ステップS4)。さらに、この平均値データに補正値
δが加算され、重送判別用基準値が算出される(ステッ
プS5)。
回路52に導入されてその平均値(以下、5点平均値と
いう)が算出され(ステップS2)、この工程が5枚の
読取原稿16が終了するまで繰り返される(ステップS
3)。5枚分の読取原稿16に関する5点平均値(以
下、5枚データという)が得られた後(ステップS3の
YES)、該5枚データの平均値データが算出される
(ステップS4)。さらに、この平均値データに補正値
δが加算され、重送判別用基準値が算出される(ステッ
プS5)。
【0036】次に、ステップS6に進んで、新たな読取
原稿16(6枚目の読取原稿16)の任意の5点位置に
おける透過データが測定されると、この透過データの5
点平均値が算出される(ステップS7)。そして、5点
平均値が基準値と比較され(ステップS8)、前記5点
平均値が基準値より小さいと判断された時には(ステッ
プS8のYES)、現在搬送されている新たな読取原稿
16が1枚であることが確認される。
原稿16(6枚目の読取原稿16)の任意の5点位置に
おける透過データが測定されると、この透過データの5
点平均値が算出される(ステップS7)。そして、5点
平均値が基準値と比較され(ステップS8)、前記5点
平均値が基準値より小さいと判断された時には(ステッ
プS8のYES)、現在搬送されている新たな読取原稿
16が1枚であることが確認される。
【0037】新たな読取原稿16が1枚であることが確
認された後、5枚データの中、一番古い読取原稿16に
関する5点平均値が捨てられ(ステップS9)、さらに
前記新たな読取原稿16に関する5点平均値が5枚デー
タに加えられる(ステップS10)。この最新の5枚デ
ータに基づく新たな平均値データが算出され(ステップ
S11)、この平均値データに補正値δが加算されて最
新の重送判別用基準値が算出される(ステップS1
2)。上記の工程は、読取原稿16が所定の枚数だけ取
り出されるまで自動的に遂行される(ステップS1
3)。
認された後、5枚データの中、一番古い読取原稿16に
関する5点平均値が捨てられ(ステップS9)、さらに
前記新たな読取原稿16に関する5点平均値が5枚デー
タに加えられる(ステップS10)。この最新の5枚デ
ータに基づく新たな平均値データが算出され(ステップ
S11)、この平均値データに補正値δが加算されて最
新の重送判別用基準値が算出される(ステップS1
2)。上記の工程は、読取原稿16が所定の枚数だけ取
り出されるまで自動的に遂行される(ステップS1
3)。
【0038】読取原稿16が重送なしと判断されると、
この読取原稿16が撮影部22に搬送され、先ず、第1
サクションボックス64が駆動されて前記読取原稿16
をエンドレスベルト62に吸着保持させた状態でこのエ
ンドレスベルト62が周回走行される。次に、第2サク
ションボックス66が駆動され、読取原稿16は、エン
ドレスベルト62に吸着保持されて撮影台60上の所定
の撮影位置に配置される。
この読取原稿16が撮影部22に搬送され、先ず、第1
サクションボックス64が駆動されて前記読取原稿16
をエンドレスベルト62に吸着保持させた状態でこのエ
ンドレスベルト62が周回走行される。次に、第2サク
ションボックス66が駆動され、読取原稿16は、エン
ドレスベルト62に吸着保持されて撮影台60上の所定
の撮影位置に配置される。
【0039】そして、撮影台60が上昇されて読取原稿
16が圧着ガラス68に押圧保持された状態で、製版機
10を構成する照明76a乃至76dから照明光が照射
されるとともに、カメラ80が付勢される。これによ
り、読取原稿16に貼り込まれている画像、文字および
写真等の貼り込み部分16bが図示しない版材に直接記
録され、印刷用版が作成される。
16が圧着ガラス68に押圧保持された状態で、製版機
10を構成する照明76a乃至76dから照明光が照射
されるとともに、カメラ80が付勢される。これによ
り、読取原稿16に貼り込まれている画像、文字および
写真等の貼り込み部分16bが図示しない版材に直接記
録され、印刷用版が作成される。
【0040】撮影終了後の読取原稿16は、撮影台60
が下降された後、エンドレスベルト62を介して矢印X
方向に搬送され、一旦反転トレイ72に落下供給され
る。次に、反転トレイ72が支点70を中心に矢印方向
に反転されることにより、読取原稿16が固定トレイ7
4に収容される。
が下降された後、エンドレスベルト62を介して矢印X
方向に搬送され、一旦反転トレイ72に落下供給され
る。次に、反転トレイ72が支点70を中心に矢印方向
に反転されることにより、読取原稿16が固定トレイ7
4に収容される。
【0041】一方、ステップS8において、5点平均値
が基準値よりも大きいと判断されると(ステップS8の
NO)、ステップS14に進んで重送信号が出力され、
ブザーまたは点滅表示等により重送であることが操作者
に検知される。
が基準値よりも大きいと判断されると(ステップS8の
NO)、ステップS14に進んで重送信号が出力され、
ブザーまたは点滅表示等により重送であることが操作者
に検知される。
【0042】この重送と判定された読取原稿16は、重
送なしと判断された読取原稿16と同様に、撮影部22
に搬送されるが、この撮影部22で撮影処理を施される
ことなく原稿排出部24に送られ、固定トレイ74に撮
影済の読取原稿16と区別して積層される。具体的に
は、撮影済の読取原稿16に対して位置をずらした状態
で、さらに必要であれば前記撮影済の読取原稿16に対
して傾斜させた状態で積層される。そして、未撮影の読
取原稿16は、再度、載置台26に積層され、または手
差しモードによって撮影部22に配置されて撮影処理が
施される。
送なしと判断された読取原稿16と同様に、撮影部22
に搬送されるが、この撮影部22で撮影処理を施される
ことなく原稿排出部24に送られ、固定トレイ74に撮
影済の読取原稿16と区別して積層される。具体的に
は、撮影済の読取原稿16に対して位置をずらした状態
で、さらに必要であれば前記撮影済の読取原稿16に対
して傾斜させた状態で積層される。そして、未撮影の読
取原稿16は、再度、載置台26に積層され、または手
差しモードによって撮影部22に配置されて撮影処理が
施される。
【0043】なお、5枚データを得るために用いられた
5枚目までの読取原稿16は、未撮影のまま原稿排出部
24に送られた後、再度、載置台26に積層されて読み
取り処理が遂行される。
5枚目までの読取原稿16は、未撮影のまま原稿排出部
24に送られた後、再度、載置台26に積層されて読み
取り処理が遂行される。
【0044】この場合、第1光センサ44では、読取原
稿16毎に5点の透過データを測定してその平均値(5
点平均値)を算出し、さらに5枚分の読取原稿16に関
する5点平均値、すなわち、5枚データを得た後に該5
枚データの平均値データを算出し、この平均値データに
補正値δを加算して基準値を得ている。さらに、5枚デ
ータは、新しい読取原稿16に応じて順次更新されてい
る。
稿16毎に5点の透過データを測定してその平均値(5
点平均値)を算出し、さらに5枚分の読取原稿16に関
する5点平均値、すなわち、5枚データを得た後に該5
枚データの平均値データを算出し、この平均値データに
補正値δを加算して基準値を得ている。さらに、5枚デ
ータは、新しい読取原稿16に応じて順次更新されてい
る。
【0045】このため、各読取原稿16の透過データを
正確に検出することができるとともに、読取原稿16が
重送されているか否かの判断を、基準値に基づいて高精
度に遂行することが可能になるという効果が得られる。
正確に検出することができるとともに、読取原稿16が
重送されているか否かの判断を、基準値に基づいて高精
度に遂行することが可能になるという効果が得られる。
【0046】ところで、図6のフローチャートでは、最
初から5枚目までの読取原稿16が、撮影されずに原稿
排出部24に送られるが、図7に示すフローチャートに
よれば、最初の読取原稿16から撮影しながら重送検出
を行うことができる。この工程を以下に概略的に説明す
ると、読取原稿16の5点測定(ステップS1a)およ
び5点平均値の算出(ステップS2a)の後、この読取
原稿16が1枚目か否かが判断される(ステップS3
a)。
初から5枚目までの読取原稿16が、撮影されずに原稿
排出部24に送られるが、図7に示すフローチャートに
よれば、最初の読取原稿16から撮影しながら重送検出
を行うことができる。この工程を以下に概略的に説明す
ると、読取原稿16の5点測定(ステップS1a)およ
び5点平均値の算出(ステップS2a)の後、この読取
原稿16が1枚目か否かが判断される(ステップS3
a)。
【0047】読取原稿16が1枚目であれば、ステップ
S4aに進んでこの1枚目の読取原稿16のデータを平
均値データとする。そして、この平均値データに基づい
て基準値が算出され(ステップS5a)、1枚目の読取
原稿16の撮影処理が遂行されるとともに、ステップS
6aに進んで所定数の読取原稿16の撮影処理が終了し
たか否かが判断される。終了した読取原稿16が1枚目
であるため、ステップS1aに戻って2枚目の読取原稿
16の重送検出作業が開始される。
S4aに進んでこの1枚目の読取原稿16のデータを平
均値データとする。そして、この平均値データに基づい
て基準値が算出され(ステップS5a)、1枚目の読取
原稿16の撮影処理が遂行されるとともに、ステップS
6aに進んで所定数の読取原稿16の撮影処理が終了し
たか否かが判断される。終了した読取原稿16が1枚目
であるため、ステップS1aに戻って2枚目の読取原稿
16の重送検出作業が開始される。
【0048】2枚目の読取原稿16は、ステップS3a
からステップS7aに至り、さらにステップS8aおよ
びステップS9aを介してステップS10aに進む。こ
こで、1枚目の読取原稿16に基づいて設定された基準
値と比較され、前記基準値より小さければ、ステップS
11aに進んで最新のデータが平均値データに加えられ
て2枚データが得られる。一方、5点平均値が基準値よ
り大きければ、ステップS12aに進んで重送信号が出
力される。
からステップS7aに至り、さらにステップS8aおよ
びステップS9aを介してステップS10aに進む。こ
こで、1枚目の読取原稿16に基づいて設定された基準
値と比較され、前記基準値より小さければ、ステップS
11aに進んで最新のデータが平均値データに加えられ
て2枚データが得られる。一方、5点平均値が基準値よ
り大きければ、ステップS12aに進んで重送信号が出
力される。
【0049】さらに、3枚目〜5枚目の読取原稿16で
は、ステップS8aで過去2枚〜4枚の平均値データが
算出された後、基準値が算出される(ステップS9
a)。そして、2枚目の読取原稿16と同様の処理が遂
行される。また、6枚目以降の読取原稿16では、ステ
ップS13a〜ステップS17aに示すように、図6の
フローチャートと同様の処理が施されることになる。
は、ステップS8aで過去2枚〜4枚の平均値データが
算出された後、基準値が算出される(ステップS9
a)。そして、2枚目の読取原稿16と同様の処理が遂
行される。また、6枚目以降の読取原稿16では、ステ
ップS13a〜ステップS17aに示すように、図6の
フローチャートと同様の処理が施されることになる。
【0050】次いで、第2光センサ46による重送検出
方法について、図8に示すフローチャートを参照して説
明する。
方法について、図8に示すフローチャートを参照して説
明する。
【0051】先ず、最初の読取原稿16が矢印X方向に
搬送され、この読取原稿16の先端部が第2光センサ4
6に検出されると、制御回路52を介してタイマ54の
計時が開始される。そして、最初の読取原稿16の後端
部が第2光センサ46を通過するまでの時間が、この最
初の読取原稿16の長さデータとして制御回路52に記
憶されている(ステップS20)。
搬送され、この読取原稿16の先端部が第2光センサ4
6に検出されると、制御回路52を介してタイマ54の
計時が開始される。そして、最初の読取原稿16の後端
部が第2光センサ46を通過するまでの時間が、この最
初の読取原稿16の長さデータとして制御回路52に記
憶されている(ステップS20)。
【0052】さらに、次なる読取原稿16について上記
の処理を行い、この次なる読取原稿16の長さデータ
が、最初の読取原稿16の長さデータに加算される(ス
テップS21)。この処理は、5枚の読取原稿16に関
する長さデータの検出および加算が終了するまで遂行さ
れた後(ステップS22)、この5枚分の読取原稿16
の長さデータ(以下、5枚データという)の平均値が算
出され、該平均値に基づいて重送判別用基準値が得られ
る(ステップS23)。
の処理を行い、この次なる読取原稿16の長さデータ
が、最初の読取原稿16の長さデータに加算される(ス
テップS21)。この処理は、5枚の読取原稿16に関
する長さデータの検出および加算が終了するまで遂行さ
れた後(ステップS22)、この5枚分の読取原稿16
の長さデータ(以下、5枚データという)の平均値が算
出され、該平均値に基づいて重送判別用基準値が得られ
る(ステップS23)。
【0053】そこで、6枚目の読取原稿16が搬送さ
れ、第2光センサ46によりこの6枚目の読取原稿16
の長さデータが測定された後(ステップS24)、該長
さデータが基準値と比較される(ステップS25)。そ
の際、測定された長さデータが基準値より小さいと判断
された時には(ステップS25のYES)、現在搬送さ
れている6枚目の読取原稿16が1枚であることが確認
される。この処理は、所定数の読取原稿16の取り出し
作業が終了するまで自動的に行われる(ステップS2
6)。
れ、第2光センサ46によりこの6枚目の読取原稿16
の長さデータが測定された後(ステップS24)、該長
さデータが基準値と比較される(ステップS25)。そ
の際、測定された長さデータが基準値より小さいと判断
された時には(ステップS25のYES)、現在搬送さ
れている6枚目の読取原稿16が1枚であることが確認
される。この処理は、所定数の読取原稿16の取り出し
作業が終了するまで自動的に行われる(ステップS2
6)。
【0054】一方、測定された長さデータが基準値より
も大きいと判断されると(ステップS25のNO)、ス
テップS27に進んで重送信号が出力され、ブザーまた
は点滅表示等により重送であることが操作者に検知され
る。
も大きいと判断されると(ステップS25のNO)、ス
テップS27に進んで重送信号が出力され、ブザーまた
は点滅表示等により重送であることが操作者に検知され
る。
【0055】このように、第2光センサ46では、最初
の5枚分の読取原稿16の長さデータを順次検出して加
算し、その平均値を求めて基準値を設定した後、この基
準値に基づいて6枚目以降の読取原稿16の重送検出を
行っている。従って、各読取原稿16の長さデータを正
確に検出することができ、読取原稿16が重送されてい
るか否かの判断を、基準値に基づいて高精度に遂行する
ことが可能になる等、第1光センサ44と同様な効果が
得られる。
の5枚分の読取原稿16の長さデータを順次検出して加
算し、その平均値を求めて基準値を設定した後、この基
準値に基づいて6枚目以降の読取原稿16の重送検出を
行っている。従って、各読取原稿16の長さデータを正
確に検出することができ、読取原稿16が重送されてい
るか否かの判断を、基準値に基づいて高精度に遂行する
ことが可能になる等、第1光センサ44と同様な効果が
得られる。
【0056】ところで、図8のフローチャートでは、最
初から5枚目までの読取原稿16が、撮影されずに原稿
排出部24に送られるが、図9に示すフローチャートに
よれば、最初の読取原稿16から撮影しながら重送検出
を行うことができる。この工程を以下に概略的に説明す
ると、読取原稿16の長さデータが測定された後(ステ
ップS20a)、この読取原稿16が1枚目か否かが判
断される(ステップS21a)。
初から5枚目までの読取原稿16が、撮影されずに原稿
排出部24に送られるが、図9に示すフローチャートに
よれば、最初の読取原稿16から撮影しながら重送検出
を行うことができる。この工程を以下に概略的に説明す
ると、読取原稿16の長さデータが測定された後(ステ
ップS20a)、この読取原稿16が1枚目か否かが判
断される(ステップS21a)。
【0057】読取原稿16が1枚目であれば、ステップ
S22a、S23aに進んで基準値が算出された後、所
定数の読取原稿16が終了したか否かが判断される(ス
テップS24a)。2枚目〜5枚目までの読取原稿16
の重送検出作業は、ステップS26a〜ステップS30
aに沿って遂行され、さらに6枚目以降の読取原稿16
は、図8のフローチャートと同様の処理が施されること
になる(ステップS31a〜ステップS35a参照)。
S22a、S23aに進んで基準値が算出された後、所
定数の読取原稿16が終了したか否かが判断される(ス
テップS24a)。2枚目〜5枚目までの読取原稿16
の重送検出作業は、ステップS26a〜ステップS30
aに沿って遂行され、さらに6枚目以降の読取原稿16
は、図8のフローチャートと同様の処理が施されること
になる(ステップS31a〜ステップS35a参照)。
【0058】さらにまた、本実施例では、重送検出手段
42が、読取原稿16の厚さに対応した透過率の変化を
検出するための第1光センサ44と、この読取原稿16
の搬送方向の長さの変化を検出するための第2光センサ
46とを備えている。このため、ソフトや機械的誤差に
より第1光センサ44(透過データ)単独および第2光
センサ46(長さデータ)単独では検出不能であった領
域を互いに補うことができる(図4および表1参照)。
これによって、簡単な構成で、読取原稿16の重送検出
作業が高精度かつ効率的に遂行されるという効果があ
る。
42が、読取原稿16の厚さに対応した透過率の変化を
検出するための第1光センサ44と、この読取原稿16
の搬送方向の長さの変化を検出するための第2光センサ
46とを備えている。このため、ソフトや機械的誤差に
より第1光センサ44(透過データ)単独および第2光
センサ46(長さデータ)単独では検出不能であった領
域を互いに補うことができる(図4および表1参照)。
これによって、簡単な構成で、読取原稿16の重送検出
作業が高精度かつ効率的に遂行されるという効果があ
る。
【0059】なお、本実施例では、製版機10に装着さ
れて読取原稿16を搬送する原稿搬送装置14を使用し
て説明したが、これに限定されるものではなく、原稿を
CCD等によって光電的に読み取る画像読取装置や、所
望の画像情報をフイルム等に再生する画像記録装置を用
いることも可能である。
れて読取原稿16を搬送する原稿搬送装置14を使用し
て説明したが、これに限定されるものではなく、原稿を
CCD等によって光電的に読み取る画像読取装置や、所
望の画像情報をフイルム等に再生する画像記録装置を用
いることも可能である。
【0060】
【発明の効果】本発明に係るシート体の重送検出方法お
よび装置によれば、以下の効果が得られる。
よび装置によれば、以下の効果が得られる。
【0061】シート体の搬送時に、このシート体の透過
データおよび長さデータが測定され、それぞれの測定デ
ータが、予め設定されたそれぞれの重送判別用基準値と
比較されることにより、該シート体が重送されているか
否かが総合的に判断される。このため、ソフトや機械的
誤差により透過データ単独および長さデータ単独では検
出不能であった領域を互いに補うことができ、搬送時の
シート体に重送が発生したか否かの判断を高精度かつ容
易に遂行することが可能になる。
データおよび長さデータが測定され、それぞれの測定デ
ータが、予め設定されたそれぞれの重送判別用基準値と
比較されることにより、該シート体が重送されているか
否かが総合的に判断される。このため、ソフトや機械的
誤差により透過データ単独および長さデータ単独では検
出不能であった領域を互いに補うことができ、搬送時の
シート体に重送が発生したか否かの判断を高精度かつ容
易に遂行することが可能になる。
【図1】本発明の実施例に係るシート体の重送検出装置
が組み込まれる原稿搬送装置を製版機に装着した状態の
概略斜視図である。
が組み込まれる原稿搬送装置を製版機に装着した状態の
概略斜視図である。
【図2】前記原稿搬送装置の概略構成正面図である。
【図3】第1および第2光センサの検出位置の概念図で
ある。
ある。
【図4】読取原稿の各種重送状態の説明図である。
【図5】透過データに対応する電圧と読取原稿の枚数の
関係図である。
関係図である。
【図6】前記第1光センサによる重送検出方法のフロー
チャートである。
チャートである。
【図7】前記第1光センサによる別の重送検出方法のフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図8】前記第2光センサによる重送検出方法のフロー
チャートである。
チャートである。
【図9】前記第2光センサによる別の重送検出方法のフ
ローチャートである。
ローチャートである。
10…製版機 12…基台 14…原稿搬送装置 16…読取原稿 18…原稿載置機構 20…分離搬送
機構 22…撮影部 24…原稿排出
部 26…載置台 42…重送検出
手段 44、46…光センサ 48…発光器 50…受光器 52…制御回路 54…タイマ 62…エンドレ
スベルト 68…圧着ガラス
機構 22…撮影部 24…原稿排出
部 26…載置台 42…重送検出
手段 44、46…光センサ 48…発光器 50…受光器 52…制御回路 54…タイマ 62…エンドレ
スベルト 68…圧着ガラス
Claims (4)
- 【請求項1】シート体が搬送される際に、前記シート体
の透過率の変化に対応する透過データおよびその搬送方
向の長さの変化に対応する長さデータを測定する工程
と、 前記測定された透過データおよび長さデータを、予め設
定されたそれぞれの重送判別用基準値と比較することに
より、該搬送されたシート体が1枚であるか否かを総合
的に判断する工程と、 を有することを特徴とするシート体の重送検出方法。 - 【請求項2】請求項1記載の重送検出方法において、前
記シート体が搬送される際に、該シート体の透過データ
を測定する工程と、 前記シート体が所定の枚数搬送された際に、各シート体
毎に測定された前記透過データの平均値を算出する工程
と、 前記算出された平均値透過データと前記シート体に応じ
て予め設定された補正値とに基づいて重送判別用基準値
を設定する工程と、 最新に搬送されたシート体の透過データを、前記重送判
別用基準値と比較することにより、該最新に搬送された
シート体が1枚であるか否かを判断する工程と、 を有することを特徴とするシート体の重送検出方法。 - 【請求項3】請求項1記載の重送検出方法において、前
記シート体が搬送される際に、該シート体の長さデータ
を測定する工程と、 前記シート体が所定の枚数搬送された際に、各シート体
毎に測定された前記長さデータの平均値を算出する工程
と、 前記算出された平均値長さデータに基づいて重送判別用
基準値を設定する工程と、 最新に搬送されたシート体の長さデータを、前記重送判
別用基準値と比較することにより、該最新に搬送された
シート体が1枚であるか否かを判断する工程と、 を有することを特徴とするシート体の重送検出方法。 - 【請求項4】シート体が重送されているか否かを検出す
るためのシート体の重送検出装置であって、 前記シート体の透過率の変化に対応する透過データを得
ることにより、この透過データに基づいて前記シート体
が1枚であるか否かを判断するための第1検出センサ
と、 前記シート体の搬送方向の長さの変化に対応する長さデ
ータを得ることにより、この長さデータに基づいて前記
シート体が1枚であるか否かを判断するための第2検出
センサと、 を備え、 前記第1検出センサは、該シート体の搬送方向先端から
所定距離だけ後方に離間した位置で前記シート体の透過
データを得ることを特徴とするシート体の重送検出装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1434095A JPH08208073A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | シート体の重送検出方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1434095A JPH08208073A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | シート体の重送検出方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08208073A true JPH08208073A (ja) | 1996-08-13 |
Family
ID=11858346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1434095A Pending JPH08208073A (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | シート体の重送検出方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08208073A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19730106C2 (de) * | 1996-11-21 | 2002-07-18 | Fujitsu Ltd | Papiertransfersteuerungsgerät, welches für optische Bildlesegeräte verwendet wird |
WO2004080866A1 (ja) * | 2003-03-12 | 2004-09-23 | Pfu Limited | 給紙装置 |
JP2009035366A (ja) * | 2007-07-31 | 2009-02-19 | Duplo Corp | 重送検知装置 |
JP2016179557A (ja) * | 2015-03-23 | 2016-10-13 | 富士ゼロックス株式会社 | 印刷装置、制御装置及びプログラム |
-
1995
- 1995-01-31 JP JP1434095A patent/JPH08208073A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19730106C2 (de) * | 1996-11-21 | 2002-07-18 | Fujitsu Ltd | Papiertransfersteuerungsgerät, welches für optische Bildlesegeräte verwendet wird |
WO2004080866A1 (ja) * | 2003-03-12 | 2004-09-23 | Pfu Limited | 給紙装置 |
JP2009035366A (ja) * | 2007-07-31 | 2009-02-19 | Duplo Corp | 重送検知装置 |
JP2016179557A (ja) * | 2015-03-23 | 2016-10-13 | 富士ゼロックス株式会社 | 印刷装置、制御装置及びプログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101927913B (zh) | 供纸装置以及图像形成装置 | |
CN101544314B (zh) | 纸张运送装置 | |
JPH06219600A (ja) | 自動原稿搬送装置 | |
JPS6052156A (ja) | 画像処理装置 | |
JPH08208073A (ja) | シート体の重送検出方法および装置 | |
JPH0812136A (ja) | シート体の重送検出方法 | |
JPH06336352A (ja) | 用紙残量検出装置 | |
JPH1032682A (ja) | 複写装置及びその原稿斜行補正方法 | |
JP3010494B2 (ja) | 画像読取装置における原稿検出装置および原稿検出方法 | |
JP2006346992A (ja) | 印刷装置 | |
JP3910434B2 (ja) | 画像読取装置 | |
JP2005045445A (ja) | 自動原稿送り装置 | |
JPH11130296A (ja) | シート搬送装置 | |
JP3076450B2 (ja) | 孔版印刷機のプレスローラ汚れ防止装置 | |
JP3172205B2 (ja) | 画像読取装置 | |
WO2022153408A1 (ja) | 媒体搬送装置、制御方法及び制御プログラム | |
JPH04207854A (ja) | 情報読取装置 | |
JPS63234669A (ja) | 画像処理装置 | |
JP4124718B2 (ja) | 画像形成装置および用紙の異常検出方法 | |
JP2021072491A (ja) | 画像読取装置 | |
JP2024082502A (ja) | 媒体搬送装置、媒体搬送方法及び制御プログラム | |
JPH10212057A (ja) | シート搬送装置及び画像処理装置 | |
JP2022126440A (ja) | 媒体搬送装置、制御方法及び制御プログラム | |
JPH0747398Y2 (ja) | 複写装置 | |
JPH0761617A (ja) | 画像読取装置における原稿供給機構 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040507 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040518 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040928 |