JP4565785B2 - 燃料供給装置およびこの燃料供給装置に用いられる燃料フィルタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料供給装置および燃料フィルタに係わり、特に、燃料を加圧するとともに、この燃料を霧状にして内燃機関へ供給するようにした燃料供給装置およびこの燃料供給装置に用いられる燃料フィルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の燃料供給装置として、図8に示す構成のものが知られている。
この燃料供給装置は、燃料タンク1に貯留された燃料Fを、この燃料Fを浄化する燃料フィルタ2を介して燃料ポンプ3へ導き、この燃料ポンプ3おいて所定圧力以上に加圧して燃料噴射ノズル4へ送り込むことにより、前記燃料Fを前記燃料噴射ノズル4によって霧化して内燃機関の給気管内あるいは燃焼室内に噴霧するようにしている。
なお、この図において符号5は、前記燃料ポンプ3と燃料噴射ノズル4との間に配設されて、この燃料噴射ノズル4へ供給される燃料Fの圧力を所定圧力に調整する圧力レギュレータであり、余剰の燃料Fをリターンパイプ6によって前記燃料タンク1に戻すことにより、前記燃料Fの圧力を調整するようになっている。
また、前記燃料フィルタ2は、その内部が、濾体(濾紙等)7によって上流側と下流側との2室、すなわち、上流室8と下流室9に画成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来の燃料供給装置にあっては、つぎのような改善すべき問題点が残されている。
すなわち、前述した従来の燃料供給装置にあっては、前記燃料フィルタ2の上流室8は、上方にある燃料タンク1内に連通させられているとともに、前記燃料Fが充満されていることにより、前記燃料タンク1内の燃料Fの液面高さに相当する水頭圧が作用している。
一方、前記下流室9内の燃料Fは、燃料ポンプ3に吸引されていることにより、前記上流室8の圧力よりも低い圧力となる。
そして、このような圧力バランスにより、燃料Fが燃料フィルタ2の上流室8から下流室9へ移動した際に、減圧によって燃料F中にベーパが発生し、あるいは、環境温度の上昇によって、燃料供給経路中の燃料Fが暖められることにより、その内部にベーパが発生する。
このように、燃料F中にベーパが発生すると、このベーパの全てが燃料ポンプ3に吸引されてしまうこととなるが、そのベーパ量が増加して燃料ポンプ3の送出能力を上回ると、燃料ポンプ3における燃料吐出不足が生じてしまう。
【0004】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、燃料ポンプに吸引される燃料中に発生するベーパを良好に除去して、燃料ポンプにおける燃料吐出量を確保することのできる燃料供給装置およびこの燃料供給装置に用いられる燃料フィルタを提供することを目的とする。
【0005】
本発明の請求項1に記載の燃料フィルタは、前述した目的を達成するために、燃料タンク内に貯留されている燃料の供給路を形成する燃料供給管と、この燃料供給管の途中に設けられて、前記燃料を浄化する燃料フィルタと、この燃料フィルタよりも下流側に設けられて、前記燃料を圧送する燃料ポンプとを備え、前記燃料フィルタが、前記燃料タンクの下方に設置されているとともに、前記燃料フィルタの下流側と前記燃料タンクの上部空間部とを連通する脱気管が設けられた燃料供給装置に用いられる燃料フィルタであって、燃料フィルタ本体と、この燃料フィルタ本体の内部を上流室と下流室とに画成する濾体とを備え、前記燃料フィルタ本体の上流室には、前記燃料タンクに連通する吸引継手が設けられ、前記燃料フィルタ本体の下流室の下部には、前記燃料ポンプに連通する供給継手が設けられ、さらに、前記燃料フィルタの下流室の上部には、前記燃料タンクの上部空間部に連通する戻し継手が設けられていることを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の燃料フィルタは、請求項1に記載の前記戻し継手に、前記圧力レギュレータのリターンパイプが接続されるリターン継手が連設されていることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の燃料フィルタは、請求項2に記載の前記リターン継手が、前記戻し継手に対して、この戻し継手との挟角が上方へ向けて鋭角となるように連設されていることを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の燃料供給装置は、燃料タンク内に貯留されている燃料を加圧して供給する燃料供給装置であって、前記燃料の供給路を形成する燃料供給管と、この燃料供給管の途中に設けられて、前記燃料を浄化する燃料フィルタと、この燃料フィルタよりも下流側に設けられて、前記燃料を圧送する燃料ポンプとを備え、前記燃料フィルタが、前記燃料タンクの下方に設置されているとともに、前記燃料フィルタの下流側と前記燃料タンクの上部空間部とを連通する脱気管が設けられており、前記燃料供給管の、前記燃料ポンプよりも下流側に、この燃料ポンプから吐出された燃料の圧力を調整する圧力レギュレータが設けられ、この圧力レギュレータには、余剰の燃料を前記燃料タンクへ戻すリターンパイプが設けられ、このリターンパイプが、前記脱気管の途中で、前記圧力レギュレータよりも上方位置に連通しており、前記リターンパイプが、前記脱気管に対し、この脱気管との挟角が上方へ向けて鋭角となるように連結されていることを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の燃料供給装置は、燃料タンク内に貯留されている燃料を加圧して供給する燃料供給装置であって、前記燃料の供給路を形成する燃料供給管と、この燃料供給管の途中に設けられて、前記燃料を浄化する燃料フィルタと、この燃料フィルタよりも下流側に設けられて、前記燃料を圧送する燃料ポンプとを備え、前記燃料フィルタが、前記燃料タンクの下方に設置されているとともに、前記燃料フィルタの下流側と前記燃料タンクの上部空間部とを連通する脱気管が設けられており、前記脱気管の先端部が、前記燃料タンク内に貯留されている燃料の液面の揺動中心部に位置させられているとともに、前記燃料液面よりも上方に位置させられていることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図1ないし図3を参照して説明する。
図1に示す燃料供給装置は、燃料タンク10内に貯留されている燃料Fを加圧して供給する燃料供給装置であって、前記燃料Fの供給路を形成する燃料供給管11と、この燃料供給管11の途中に設けられて、前記燃料Fを浄化する燃料フィルタ12と、この燃料フィルタ12よりも下流側に設けられて、前記燃料Fを圧送する燃料ポンプ13とを備え、前記燃料フィルタ12が、前記燃料タンク10の下方に設置されているとともに、前記燃料フィルタ12の下流側(下流室14)と前記燃料タンク10の上部空間部Aとを連通する脱気管15が設けられた概略構成となっている。
【0007】
次いで、これらの詳細について説明すれば、前記燃料フィルタ12は、図2および図3に示すように、燃料フィルタ本体16と、その内部を上流室18と下流室14とに画成する濾体(濾紙等)17とからなっている。
そして、前記上流室18は、燃料フィルタ本体16の上部に連設された吸引継手16aと、この吸引継手16aに接続される前記燃料供給管11の一部とによって前記燃料タンク10の底部に連通されており、また、前記下流室14は、燃料フィルタ本体16の底部の前記燃料排出部12aに連設された供給継手16bと、この供給継手16bに接続される前記燃料供給管11の一部によって前記燃料ポンプ13の吸引部13aに連通されている。
さらに、前記下流室14の上部には、前記脱気管15が接続される戻し継手16cが上方へ向けて連設されており、前記脱気管15は、前記燃料タンク10の底部を貫通してその内部に挿入されているとともに、その上端部が、燃料タンク10の上部空間部Aに位置している。
【0008】
前記燃料ポンプ13は、その吸引部13aが前記燃料フィルタ12の燃料排出部12aよりも下方に配置されている。
【0009】
一方、図1において、符号19は、前記燃料ポンプ13によって加圧供給された燃料Fを霧化して、内燃機関(図示略)の給気管内や燃焼室内に噴霧する燃料噴射ノズルを示し、この燃料噴射ノズル19と前記燃料ポンプ13とを連通する前記燃料供給管11の途中には、前記燃料噴射ノズル19に供給される燃料Fの圧力を所定圧力に調整する圧力レギュレータ20が設けられている。
この圧力レギュレータ20は、前記燃料ポンプ13から供給される燃料Fの余剰分をリターンパイプ21を介して前記燃料タンク10へ戻すことによって、前述した燃料Fの圧力を調整するようになっている。
【0010】
ついで、このように構成された本実施形態に係わる燃料供給装置の作用について説明する。
燃料Fを内燃機関へ供給すべく燃料ポンプ13が起動されると、燃料タンク10内の燃料Fがその自重によって燃料フィルタ12の上流室18へ流れ込み、濾体17によって濾過された燃料Fは下流室14内に流れ、さらに下方に配置された燃料ポンプ13に吸引される。
【0011】
このように燃料ポンプ13に吸引された燃料Fは、この燃料ポンプ13によって所定圧力以上に加圧され、圧力レギュレータ20によって圧力調整された後に、前記燃料噴射ノズル19に供給され、さらに、この燃料噴射ノズル19において霧化されて、内燃機関の給気管あるいは燃焼室内に噴霧される。
【0012】
このような燃料Fの供給過程において、燃料タンク10と燃料フィルタ12内の燃料Fが環境温度の影響によって暖められることにより、あるいは、燃料Fが濾体17を通過する際に、減圧によって前記燃料F中にベーパが発生する。
【0013】
そして、このように発生したベーパBは、燃料フィルタ12の下流室14内に導かれ、図3に示すように、その上部に集合する。
ここで、本実施形態においては、前記下流室14の上部に戻し継手16cを介して脱気管15が接続されていることから、前記ベーパBがその浮力により、前記戻し継手16cおよび脱気管15内を上方に向けて移動する。
このようなベーパBの移動が行われる前記戻し継手16cと脱気管15とによって気泡ポンプが形成され、これによって、前記ベーパBが燃料タンク10の上部空間部Aに排出される。
また、前記燃料ポンプ13の吸引部13aが、燃料フィルタ12の燃料排出部12aよりも下方に配置されていることから、燃料ポンプ13近傍やその内部において発生したベーパもその浮力によって、下流室14および脱気管15を経て燃料タンク10へ排出される。
したがって、燃料ポンプ13に吸引される燃料F中のベーパBの混入量が大幅に減少され、これに伴い、燃料ポンプ13における燃料送出量(吐出量)の低下が防止される。
【0014】
ついで、本発明の第2の実施形態について図4ないし図6を参照して説明する。
本実施形態に係わる燃料供給装置は、前記リターンパイプ21を、前記脱気管15の途中で、前記圧力レギュレータ20よりも上方位置に連通させた点に特徴点があり、その他の構成ついては前述した実施形態と同様である。
【0015】
すなわち、前記戻し継手16cの下端部近傍には、水平方向にリターン継手16dが設けられており、このリターン継手16dに前記リターンパイプ21の先端部が接続されることによって、このリターンパイプ21が、前記脱気管15に対してほぼ直交し、略水平となっている。
【0016】
このような構成とすることにより、圧力レギュレータ20から排出される燃料F中に含まれるべーパBが、余剰燃料Fとともに脱気管15へ送り込まれるとともに、この脱気管15を介して燃料タンク10へ戻される。
そして、前述した余剰燃料Fが脱気管15へ流れ込み、上方へ向けて移動する際に、燃料フィルタ12から脱気管15へ入り込んだ燃料Fの一部やベーパBを吸引するように巻き込むことにより、前記下流室14内のベーパBの排出を促進させる。
したがって、燃料ポンプ13の送出能力の低下を一層抑制することができる。
【0017】
また、図9は、本発明の第3の実施形態を示すもので、前記脱気管15の先端部が、前記燃料タンク10内に貯留されている燃料Fの液面の揺動中心部Cに位置させられているとともに、前記燃料Fの液面よりも上方に位置させられたものである。
【0018】
このような構成とすると、たとえば、この燃料供給装置が自動二輪車等の車輌に搭載されている場合、車輌の加減速時や登降坂時に、図9および図10に鎖線で示すように、前記燃料Fの液面が前記揺動中心部Cを不動点として揺動させられる。
ここで、前記脱気管15を図10に破線で示すように、前記揺動中心部Cよりも前後にずらして設けると、前述した燃料Fの液面の揺動によって、前記脱気管15の開放端部が、燃料中に沈んでしまい、これによって、燃料F中に混在するゴミ等が、前記脱気管15内に入り込んで、燃料フィルタ12や燃料ポンプ13側へ入り込むことが想定される。
しかしながら、本実施形態のように、前記脱気管15の先端部を前述した位置にセットすることにより、この脱気管15の先端部が、常時前記燃料Fの液面上に位置させられることとなり、前述したゴミ等の侵入が防止される。
【0019】
また、図11は、本発明の第4の実施形態を示すものである。
本実施形態においては、前記燃料タンク10が、車輌用の燃料タンク10であって、前記脱気管15が、前記燃料タンク10の、前記車輌の進行方向と直交する方向に偏倚した位置に設けられているとともに、前記脱気管15の先端部が、前記偏倚位置と逆方向へ向けて延設され、かつ、前記燃料タンク10内に貯留されている燃料Fの液面よりも上方に位置させられた構成となっている。
また、本実施形態においては、前記脱気管15の先端部が、前述した第3の実施形態と同様に、前記燃料タンク10内に貯留されている燃料Fの液面の揺動中心部に位置させられているとともに、前記燃料Fの液面よりも上方に位置させられている。
【0020】
本実施形態においては、車輌の停止時か定速走行時においては、図11(a)(d)に示すように、前記燃料Fの液面が水平に保持されるとともに、前記脱気管15の先端部が空間部A内に位置させられて、この脱気管15内への燃料Fの侵入が防止される。
また、前記車輌が車幅方向に傾斜した際には、前記燃料タンク10内の燃料Fの液面が、図11(b)(c)に示すように、前記脱気管15の先端部と交差するように位置させられる。
そして、たとえば、左側へ最大傾斜した場合には、図11(b)に示すように、前記脱気管15の先端が、前記燃料F中に位置させられるが、この燃料Fの液面が、前記脱気管15の基部よりも下方に位置させられることから、前記脱気管15の先端部からゴミ等が燃料Fとともに侵入したとしても、このゴミが、前記脱気管15の基部へ移動することがなく、これによて、燃料フィルタ12や燃料ポンプ13側への燃料中のゴミ等の侵入が防止される。
【0021】
また、右側へ最大傾斜した場合には、図11(c)に示すように、燃料Fの液面よりも、前記脱気管15の先端が上方に位置させられることから、前述したゴミの侵入が防止される。
そして、加速時や登坂時においては、図11(e)に示すように、前記脱気管15の先端部が空間部A内に位置させられ、また、減速時や降坂時においても、図11(f)に示すように、前記脱気管15の先端部が空間部A内に位置させられて、燃料F中のゴミ等が燃料フィルタ12や燃料ポンプ13側へ侵入することが防止される。
【0022】
さらに、図12および図13は、本発明の第5の実施形態を示すもので、前記燃料タンク10が、車輌用の燃料タンク10であって、前記脱気管15の先端部15aが、前記車輌の進行方向と直交する面内において、下方へ向けて円弧状に湾曲形成された構成となっている。
【0023】
本実施形態においては、車輌が水平状態で、燃料Fが、図12に実線で示すように水平に保持され、かつ、前記脱気管15の先端部15aが、燃料F中に沈み込んだ状態である場合、この湾曲された先端部15aの上方部分にベーパが滞留し、このベーパが栓の機能を果たして、燃料F中のゴミが前記脱気管15内に侵入することが防止される。
【0024】
また、車輌が傾斜して、図13(a)(b)に示すように、前記脱気管15の先端部15aが燃料F中に沈み込んだ状態となされた場合にあっても、前述した現象と同様に、前記脱気管15の先端部15aの湾曲部に、ベーパBが滞留して栓の機能を果たし、これによって、燃料F中のゴミ等が、脱気管15内に浸入することが防止される。
【0025】
そして、図14に示すように、前記脱気管15を、前記燃料タンク10の後方位置にずらしておくと、車輌の加速時や登坂時に燃料Fが後方へ移動させられた際に、前記脱気管15の先端部が前記燃料F中に沈み込むこととなるが、前述したベーパBが栓として機能することにより、燃料F中のゴミ等が、脱気管15内に浸入することが防止される。
また、車輌の減速時や降坂時において、燃料Fが燃料タンク10の前方に移動させられた際には、前記脱気管15の先端部が燃料F上の空間部Aへ露出させれることにより、前述したゴミの侵入は生じない。
【0026】
なお、前記実施形態において示した各構成部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0027】
たとえば、前記リターンパイプ21を、図7に示すように、前記脱気管15に対し、この脱気管15との挟角が上方へ向けて鋭角となるように連結することも可能である。
ここでは、前述したリターンパイプ21の接続を可能とするために、前記リターン継手16d自体が、前記脱気管15に対して上方が鋭角となるように設けられている。
このような構成とすることにより、脱気管15の流れ方向に対して、リターンパイプ21から流れ込む余剰燃料FやベーパBの浸入角度を小さくできるので、この余剰燃料Fによる下流室14からのベーパBの巻き込み力を高め、このベーパBの除去機能を高めることができる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係わる燃料供給装置およびこの燃料供給装置に用いられる燃料フィルタによれば、燃料ポンプの上方において発生するベーパを、脱気管を通して燃料タンクに排除することができ、これによって、燃料ポンプに吸引されるベーパ量を大幅に軽減して、この燃料ポンプにおける燃料の送出量の低下を抑制することができる。
また、脱気管の設置位置を調整して、その先端部を、燃料タンク内の燃料の液面の揺動中心に設置することにより、前記脱気管の燃料中への沈み込みを防止し、あるいは、脱気管の基部を燃料の液面よりも上方に位置させ、さらに、先端部形状を変更することにより、前記脱気管の先端部が燃料中に沈み込んだ状態であっても、その先端部にベーパを滞留させて、燃料の逆流を防止し、これらの作用によって、燃料中に混在するゴミ等が、前記脱気管を経て燃料フィルタや燃料ポンプ側へ侵入することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すもので、燃料フィルタの外観斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態を示すもので、燃料フィルタの縦断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態を示すシステム構成図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を示すもので、燃料フィルタの外観斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施形態を示すもので、燃料フィルタの縦断面図である。
【図7】本発明の他の実施形態を示すもので、燃料フィルタの縦断面図である。
【図8】一従来例を示すシステム構成図である。
【図9】本発明の第3の実施形態を示すシステム構成図である。
【図10】本発明の第3の実施形態の作用を説明するための要部の側面図である。
【図11】本発明の第4の実施形態を示す要部の縦断面図である。
【図12】本発明の第5の実施形態を示す要部の縦断面図である。
【図13】本発明の第5の実施形態の作用を説明するための拡大図である。
【図14】本発明の第5の実施形態の変形例を示す要部の側面図である。
【符号の説明】
1 燃料タンク
2 燃料フィルタ
3 燃料ポンプ
4 燃料噴射ノズル
5 圧力レギュレータ
6 リターンパイプ
7 濾体
8 上流室
9 下流室
10 燃料タンク
11 燃料供給管
12 燃料フィルタ
12a 燃料排出部
13 燃料ポンプ
13a 吸引部
14 下流室
15 脱気管
15a 先端部
16 燃料フィルタ本体
16a 吸引継手
16b 供給継手
16c 戻し継手
16d リターン継手
17 濾体
18 上流室
19 燃料噴射ノズル
20 圧力レギュレータ
21 リターンパイプ
A 上部空間部
B ベーパ

Claims (5)

  1. 燃料タンク内に貯留されている燃料の供給路を形成する燃料供給管と、
    この燃料供給管の途中に設けられて、前記燃料を浄化する燃料フィルタと、
    この燃料フィルタよりも下流側に設けられて、前記燃料を圧送する燃料ポンプとを備え、
    前記燃料フィルタが、前記燃料タンクの下方に設置されているとともに、
    前記燃料フィルタの下流側と前記燃料タンクの上部空間部とを連通する脱気管が設けられた燃料供給装置に用いられる燃料フィルタであって、
    燃料フィルタ本体と、この燃料フィルタ本体の内部を上流室と下流室とに画成する濾体とを備え、
    前記燃料フィルタ本体の上流室には、前記燃料タンクに連通する吸引継手が設けられ、
    前記燃料フィルタ本体の下流室の下部には、前記燃料ポンプに連通する供給継手が設けられ、
    さらに、前記燃料フィルタの下流室の上部には、前記燃料タンクの上部空間部に連通する戻し継手が設けられていることを特徴とする燃料フィルタ。
  2. 前記戻し継手に、前記圧力レギュレータのリターンパイプが接続されるリターン継手が連設されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料フィルタ。
  3. 前記リターン継手が、前記戻し継手に対して、この戻し継手との挟角が上方へ向けて鋭角となるように連設されていることを特徴とする請求項2に記載の燃料フィルタ。
  4. 燃料タンク内に貯留されている燃料を加圧して供給する燃料供給装置であって、
    前記燃料の供給路を形成する燃料供給管と、
    この燃料供給管の途中に設けられて、前記燃料を浄化する燃料フィルタと、
    この燃料フィルタよりも下流側に設けられて、前記燃料を圧送する燃料ポンプとを備え、
    前記燃料フィルタが、前記燃料タンクの下方に設置されているとともに、
    前記燃料フィルタの下流側と前記燃料タンクの上部空間部とを連通する脱気管が設けられており、
    前記燃料供給管の、前記燃料ポンプよりも下流側に、この燃料ポンプから吐出された燃料の圧力を調整する圧力レギュレータが設けられ、
    この圧力レギュレータには、余剰の燃料を前記燃料タンクへ戻すリターンパイプが設けられ、
    このリターンパイプが、前記脱気管の途中で、前記圧力レギュレータよりも上方位置に連通しており、
    前記リターンパイプが、前記脱気管に対し、この脱気管との挟角が上方へ向けて鋭角となるように連結されていることを特徴とする燃料供給装置。
  5. 燃料タンク内に貯留されている燃料を加圧して供給する燃料供給装置であって、
    前記燃料の供給路を形成する燃料供給管と、
    この燃料供給管の途中に設けられて、前記燃料を浄化する燃料フィルタと、
    この燃料フィルタよりも下流側に設けられて、前記燃料を圧送する燃料ポンプとを備え、
    前記燃料フィルタが、前記燃料タンクの下方に設置されているとともに、
    前記燃料フィルタの下流側と前記燃料タンクの上部空間部とを連通する脱気管が設けられており、
    前記脱気管の先端部が、前記燃料タンク内に貯留されている燃料の液面の揺動中心部に位置させられているとともに、前記燃料液面よりも上方に位置させられていることを特徴とする燃料供給装置。
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