JP4565406B2 - クーラーボックス - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は例えばジュースのペットボトルや缶ビールを収納して携帯する際に用いられるレジャー用のクーラーボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種のクーラーボックスとして、例えば、開口部を備えた断熱構造の容器体と、容器体の開口部を開閉可能な断熱構造の蓋体と、容器体を吊上可能な提手体とからなる構造のものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこれら従来構造の場合、蓋体の開閉構造は、ヒンジ機構及び尾錠からなり、蓋体の開閉時において、尾錠の操作及び蓋体の回動操作を必要とするので、蓋体の開閉に厄介なことがあると共に蓋体を容器体から完全に取り外すことができず、収納物の取出及び詰入に不便なこともあり、又、容器体及び蓋体の掃除にも不便なことがあるという不都合を有している。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はこれらの不都合を解決することを目的とするもので、本発明のうちで、請求項1記載の発明は、開口部を備えた断熱構造の容器体と、該容器体の開口部を開閉可能な断熱構造の蓋体と、該容器体を吊上可能な提手体とからなり、上記容器体に上記提手体を軸部により起立倒伏回動自在に設け、上記蓋体に係止部を形成し、該提手体に該係止部に係止して蓋体の離脱を阻止可能な阻止部を形成すると共に該提手体の倒伏時に該係止部を釈放して蓋体の離脱を許容可能な釈放部を形成し、かつ、上記容器体の両側部にそれぞれ軸部を形成し、該軸部に上記提手体の両端部をそれぞれ起立倒伏回動自在に枢着し、該提手体の両端部に上記係止部に係止可能な弧状係止面をもつ阻止部を形成すると共に該係止部を釈放可能な切欠口をもつ釈放部を形成し、さらに、上記係止部に上記弧状係止面に摺接係止可能な係止凸部を形成すると共に上記弧状係止面に該係止凸部が嵌入可能な嵌入凹部を形成してなることを特徴とするクーラーボックスにある。
【0005】
【発明の実施の形態】
図1乃至図8は本発明の実施の形態例を示し、1は容器体であって、この場合、合成樹脂製の外容器体1a及び合成樹脂製の内容器体1bを発泡品からなる断熱材Dを内蔵して組み立てられ、上部に開口部2を備えた断熱構造に形成されている。
【0006】
3は蓋体であって、この場合、合成樹脂製の外蓋体3a及び合成樹脂製の内蓋体3bを発泡品からなる断熱材Dを内蔵して組み立てられ、内蓋体3bにパッキン材4を配置し、容器体1の開口部2を開閉可能な大きさにして断熱構造に形成されている。
【0007】
5は提手体であって、合成樹脂製にして容器体1を吊上可能な湾曲形状に形成され、上記容器体1の両側部にそれぞれ筒状の軸部6・6を一体形成し、提手体5の両端部に軸筒部5aを形成し、軸部6・6に軸筒部5a・5aを遊嵌挿し、提手体5を図5の垂直位置と図7の水平位置との間で起立倒伏回動自在に枢着して構成している。
【0008】
7は係止部であって、この場合、半円弧状にして蓋体3の両側部に一体に形成されている。
【0009】
8は阻止部、9は釈放部であって、この場合、図5乃至図8の如く、提手体5の両端部に形成され、阻止部8は軸筒部5a・5aに円盤状体5bを形成すると共に環帯状体5cを形成し、円盤状体5bの内面を上記係止部7に係止可能な弧状係止面8aに形成し、釈放部9は、図8の如く、上記環帯状体5cの360度範囲中の略90度の範囲を切欠した形状にして提手体5を起立状態から一方に90度倒伏させた状態で上に向く位置に形成された切欠口9aからなり、しかして、図5、図6の如く、阻止部8は起立状態及び他方側への倒伏時には係止部7に係止して蓋体3の離脱を阻止可能に形成され、又、図7、図8の如く、釈放部9は提手体5の一方側への倒伏時に切欠口9aが上向きとなって係止部7を釈放して蓋体3の離脱を許容可能に形成されている。
【0010】
又、この場合、容器体1の内容器体1bの両側部に環状帯体5cの外周面を覆う凹弧状のカバー部1cを一体形成し、容器体1の外容器体1aの両側部に円板状体5bの外面を覆う半円弧状の保持壁体1dを形成し、保持壁体1dに軸部6が乾燥される貫通孔1eを形成し、軸部6の内穴にキャップピン10を挿通固定して構成している。
【0011】
又、この場合、上記係止部7の円鍔部7aに上記弧状係止面8aに摺接係止可能な係止凸部7bを形成すると共に上記弧状係止面8aに係止凸部7bが嵌入可能な嵌入凹部8bを形成し、しかして、図6の如く、係止凸部7bと嵌入凹部8bとの嵌合により提手体5の起立状態を保持することができ、又、図8の如く、提手体5の倒伏動作時に係止凸部7bは嵌入凹部8bから弧状係止面8aへと乗り上げ移動するように構成している。
【0012】
この実施の形態例は上記構成であるから、提手体5は容器体1に軸部6により起立倒伏回動自在に設けられ、蓋体3に係止部7が形成され、提手体5に係止部7に係止して蓋体3の離脱を阻止可能な阻止部8が形成されていると共に提手体5の倒伏時に係止部7を釈放して蓋体3の離脱を許容可能な釈放部9が形成されているので、図1、図5、図6の如く、容器体1の携帯時には提手体5は起立状態となり、この提手体5の起立状態では蓋体3の離脱が阻止され、蓋体3の不測の離脱が防止され、又、図2、図7、図8の如く、蓋体3の開口時に提手体5を倒伏させ、この提手体5の一方側への略水平位置の倒伏状態において、蓋体3を上方に持ち上げて離脱させることができ、したがって、蓋体3の容器体1に対するヒンジ機構や尾錠を無くすことができ、開蓋構造を簡素化することができると共に製作コストを低減することができ、しかも、提手体5の起立倒伏により蓋体の開閉を行うことができ、蓋体3の開閉を容易に行うことができ、かつ、蓋体3を容器体1から完全に取り外すことができ、収納物の取出及び詰入が容易となり、容器体1及び蓋体3の掃除も容易に行うことができ、使用の利便性を高めることができる。
【0013】
又、この場合、上記容器体1の両側部にそれぞれ軸部6・6を形成し、軸部6・6に上記提手体5の両端部をそれぞれ起立倒伏回動自在に枢着し、提手体5の両端部に上記係止部7に係止可能な弧状係止面8aをもつ阻止部8を形成すると共に係止部7を釈放可能な切欠口9aをもつ釈放部9を形成してなるから、阻止部8及び釈放部9からなる開蓋構造を簡素化することができると共に製作コストを低減することができ、又、この場合、上記係止部7に上記弧状係止面8aに摺接係止可能な係止凸部7bを形成すると共に上記弧状係止面8aに係止凸部7bが嵌入可能な嵌入凹部8bを形成しているから、図6の如く、係止凸部7bと嵌入凹部8bとの嵌合により提手体5の起立状態を保持することができ、それだけ蓋体1の持ち上げ離脱及び容器体1の開口部2への装着を容易に行うことができると共に提手体5の倒伏動作時に係止凸部7bは嵌入凹部8bから弧状係止面8aへと乗り上げ移動し、提手体5の倒伏動作を円滑に行うことができる。
【0014】
尚、本発明は上記実施の形態例のものに限られず、例えば、容器体1、蓋体2、提手体5の形態や構造並びに係止部7、阻止部8、釈放部9からなる開蓋構造は適宜変更して設計される。
【0015】
【発明の効果】
本発明は上述の如く、請求項1記載の発明にあっては、提手体は容器体に軸部により起立倒伏回動自在に設けられ、蓋体に係止部が形成され、提手体に係止部に係止して蓋体の離脱を阻止可能な阻止部が形成されていると共に提手体の倒伏時に係止部を釈放して蓋体の離脱を許容可能な釈放部が形成されているので、容器体の携帯時には提手体は起立状態となり、この提手体の起立状態では蓋体の離脱が阻止され、蓋体の不測の離脱が防止され、又、蓋体の開口時に提手体を倒伏させ、この提手体の倒伏状態において、蓋体を上方に持ち上げて離脱させることができ、したがって、蓋体の容器体に対するヒンジ機構や尾錠を無くすことができ、開蓋構造を簡素化することができると共に製作コストを低減することができ、しかも、提手体の起立倒伏により蓋体の開閉を行うことができ、蓋体の開閉を容易に行うことができ、かつ、蓋体を容器体から完全に取り外すことができ、収納物の取出及び詰入が容易となり、容器体及び蓋体の掃除も容易に行うことができ、使用の利便性を高めることができ、かつ、上記容器体の両側部にそれぞれ軸部を形成し、軸部に上記提手体の両端部をそれぞれ起立倒伏回動自在に枢着し、提手体の両端部に上記係止部に係止可能な弧状係止面をもつ阻止部を形成すると共に係止部を釈放可能な切欠口をもつ釈放部を形成してなるから、阻止部及び釈放部からなる開蓋構造を簡素化することができると共に製作コストを低減することができ、さらに、上記係止部に上記弧状係止面に摺接係止可能な係止凸部を形成すると共に上記弧状係止面に係止凸部が嵌入可能な嵌入凹部を形成しているから、係止凸部と嵌入凹部との嵌合により提手体の起立状態を保持することができ、それだけ蓋体の持ち上げ離脱及び容器体の開口部への装着を容易に行うことができる。
【0016】
以上の如く、所期の目的を充分達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態例の全体斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態例の開蓋状態の全体斜視図である。
【図3】 本発明の実施の形態例の部分側面図である。
【図4】 本発明の実施の形態例の部分縦断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態例の部分斜視図である。
【図6】 本発明の実施の形態例の部分側断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態例の部分斜視図である。
【図8】 本発明の実施の形態例の部分側断面図である。
【符号の説明】
1 容器体
2 開口部
3 蓋体
5 提手体
6 軸部
7 係止部
7b 係止凸部
8 阻止部
8a 弧状係止面
8b 嵌入凹部
9 釈放部
9a 切欠口

Claims (1)

  1. 開口部を備えた断熱構造の容器体と、該容器体の開口部を開閉可能な断熱構造の蓋体と、該容器体を吊上可能な提手体とからなり、上記容器体に上記提手体を軸部により起立倒伏回動自在に設け、上記蓋体に係止部を形成し、該提手体に該係止部に係止して蓋体の離脱を阻止可能な阻止部を形成すると共に該提手体の倒伏時に該係止部を釈放して蓋体の離脱を許容可能な釈放部を形成し、かつ、上記容器体の両側部にそれぞれ軸部を形成し、該軸部に上記提手体の両端部をそれぞれ起立倒伏回動自在に枢着し、該提手体の両端部に上記係止部に係止可能な弧状係止面をもつ阻止部を形成すると共に該係止部を釈放可能な切欠口をもつ釈放部を形成し、さらに、上記係止部に上記弧状係止面に摺接係止可能な係止凸部を形成すると共に上記弧状係止面に該係止凸部が嵌入可能な嵌入凹部を形成してなることを特徴とするクーラーボックス。
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