JPS5813777Y2 - プラスチツク製の携帯容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は主として戸外のレジャー用に携帯使用するプラ
スチック製容器に係り、特にその成形と組立の容易化を
図ると共に、開閉キャップによる外容器の開閉乃至は物
の出し入れと、携帯バンドの取付けとを円滑且つ確実に
行なえるよう定め、内容器の収容とも相俟ち便利に使用
できるよう工夫したものである。

以下、図示の実施態様に基いて本考案の構成を具体的に
説明すると、内容器として水筒を収容した第１〜５図の
携帯容器において、１は上部開口のほぼ楕円形をなす深
底な外容器であり、その上部開口の内周縁には帯環用の
嵌合凹溝２が左右一対切り欠かれている。

３はこの外容器１内に挿入セットされたクッション材で
あり、断熱作用などを営なむ。

４はやはりほぼ楕円形の帯環であり、その下部開口の外
周縁には外容器１における上部開口の内周縁と嵌合する
段面５が形成されていると共に、その外周縁一部に一体
突設された左右一対の嵌合凸起６が、外客器１の上記凹
溝２へ強制嵌合されることにより、帯環４が外容器１の
口金をなす如くに固定一体化されるようになっている。

７はこの帯環４の中央部外周縁から一体突出された左右
一対の水平な枢軸であり、その円形周面一部（図例では
直上位置）にはキー凸起８が張り出されている。

９は同じく帯環４における上部開口の外周縁に形成され
た段面であって、開閉キャップ１０における下部開口の
外周縁と嵌合する。

開閉キャップ１０が外客器１を施蓋するものとして、や
はりほぼ楕円形をなすこと勿論であり、その下部開口の
外周縁一部には帯環４の上記枢軸７に対して、その直上
位置に正しく臨んで相互平行状に突出する左右一対の固
定ピン１１が連設されている。

各固定ピン１１はその突出先端部に径大フランジ１２を
備え、この円形なフランジ１２に対して下方に偏心した
水平軸状をなしている。

本考案はこのようなプラスチック製の主要３部品から組
み立てられており、その外容器１内には互いに同一の大
きさ及び形状を備えた複数（図例では２個）の内容器１
３（水筒）が、左右並列状態として挿脱自在に収容され
ている。

内容器１３もプラスチック製であり、その上部右筒１４
には開閉キャップ１５が螺着されている。

１６は内容器１３の使用に不可欠な付属内容器（コツプ
）であり、上下逆向きとして内容器１３上に被着セット
されていて、ガタ付かぬようになっている。

この場合、内容器１３をその大きさや形状などの異なる
複数個として外容器１内に収容しても良く、又第６図に
例示するように大きな内容器１７（はんごう）上へキャ
ップ１８付きの小さな内容器１９（おかず入れ）を一部
嵌合状態に積み重ね収容することもでき、勿論単一の内
容器を収容できる円筒状、その他の形状や大きさとして
、外客器１を定めることも可能である。

内容器の出し入れに当り、外容器１に対する開閉キャッ
プ１０の開閉は次の構成により行なえるようになってい
る。

即ち、これを拡大して示した第７．８図において、２０
は左右一対のプラスチック製回動フック板であり、その
下部に各々開口された円形挿支孔２１が帯環４の上記枢
軸７へ強制嵌合されることにより、その枢軸７を中心と
して各々回動操作できるようになっている。

但し、各挿支孔２１の円形周面一部には、枢軸７の上記
キー凸起８を受は内れる規制切欠２２がほぼ扇形として
連続開口されており、これによってそのフック板２０の
回動角度θが例えば約９０°の一定範囲に規制されるよ
うになっている。

２３は各フック板２０の途中に切り欠かれた係止切欠で
あって、その係止切欠２３の開口下縁２４は上記規制切
欠２２と平行する滑らかな円弧状をなして、フック板２
０の下部へ連続的に延在しており、フック板２０の回動
に伴なって開閉キャップ１０の上記固定ピン１１と係脱
自在に係止し、開閉キャップ１０を外容器１の施蓋状態
に固定する。

この固定状態では、フック板２０が朴方から固定ピン１
１の径大フランジ１２により拘束されることになる。

このような回動フック板２０の上部は携帯バンド２５の
取付は部分をなし、この部分に平行列設されたバンド挿
通口２６とバンド支持バー２７に対して、携帯バンド２
５の端部が捲き付ける如く、着脱自在に取付けられるよ
うになっている。

つまり、回動フック板２０は開閉キャップ１０の固定と
携帯バンド２５の取付けとの双方に兼用機能した構成と
なっているわけで゛ある。

そして、使用に当っては回動フック板２０を水平に伏倒
回動することにより、開閉キャップ１０を取りはずすこ
とができ、その場合伏倒状態のフック板２０は帯環４の
上部開口縁よりも下方へ退避するようになっているので
、外容器１に対する内容器１３などの出し入れを円滑に
行なうことができ、携帯バンド２５も一挙同時に伏倒退
避されることとなる。

他方、左右一対の回動フック板２０は第２，４図から明
白なように、互いに逆な正背方向への回動操作可能に設
定しであるので、これを各別に起立回動することにより
、その係止切欠２３と固定ピン１１との係止を介して、
開閉キャップ１０を外容器１に対する施蓋状態に固定で
き、しかもその固定状態が不慮に解除されて、キャップ
１０の脱落するおそれがないのである。

携帯バンド２５による吊り持ち方向が、回動フック板２
０を起立させる方向と合致していることも相伴ない、開
閉キャップ１０の固定はその操作容易にも拘らず、常に
確実化されることになる。

尚、フック板２０の回動角度θは、上記した９０°以外
の角度として規制しても良い。

２８は外容器１とその開閉キャップ１０に付与された装
飾上の平行する凸リブ群を示しており、外容器１と開閉
キャップ１０とを仕切る帯環４に、異なる着色を施すこ
とにより、テ゛ザイン変化に富むものを得ることも容易
である。

以上のように、本考案に係るプラスチック製の携帯容器
は、外容器１とその開閉キャップ１０並びに帯環４との
複数部品から組み立てられて戊るため、その着色変化な
どを含む成形とその組立が著しく容易であって、安価に
提供できると共に、外容器１の開口縁がこれに嵌着固定
される帯環４によって補強されることになり、耐久性に
富む。

しかも、その帯環４には携帯バンド２５の取付けを兼ね
た回動フック板２０が枢着されており、他方開閉キャッ
プ１０から突設された固定ピン１１に対して、この回動
フック板２０が係脱自在に係止されるようになっている
ので、回動フック板２０のワンタッチ的な回動操作によ
り、著しく容易・円滑に開閉キャップ１０の着脱を行な
えるのであり、そのキャップ１０により外容器１の施蓋
状態も確実に固定できる。

その場合、図示実施態様のように左右一対の回動フック
板２０を、互いに逆方向へ回動操作するよう定め且つそ
の回動角度θを約９０°の起伏範囲として規制しておけ
ば、一層無駄のない軽快な操作のもとで、ますます完全
なキャップ１０の固定状態を維持できるのであり、更に
外容器１内へ複数個の内容器１３，１６，１７．１９を
収容し、その内容器１３，１６，１７．１９の相互を左
右並列状態又は上下積み重ね状態として一挙に携帯でき
るよう設定するならば、レジャー用として使用する場合
に著しく便利となり、何れにしても実用的な考案と言う
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の分解状態を示す半欠截断面図、第２図
は同じく組立状態の外観正面図、第３図は第２図の側面
図、第４図は第２，３図の開蓋状態を示す平面図、第５
図は同じく閉塞状態の部分拡大断面図、第６図は内容器
の変形例をその収容状態にて示す断面模式図、第７図は
キャップの開閉作用を示す部分拡大側面図、第８図は携
帯バンドの取付状態を示す断面図である。 １・・・・・・外容器、４・・・・・・帯環、７・・・
・・・枢軸、１０・・・・・・開閉キャップ、１１・・
・・・・固定ピン、２０・・・・・・回動フック板、２
３・・・・・・係止切欠、２５・・・・・・携帯バンド
、１３，１６，１７゜１９・・・・・・内容器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．内容器を収容できる外客器と、その開口縁に嵌着固
   定される帯環と、その帯環への着脱自在な嵌合により外
   容器を施蓋する開閉キャップとの複数部品から成り、携
   帯バンド取付は用の左右一対な回動フック板を上記帯環
   に枢着させると共に、その回動フック板と係脱自在に係
   止する固定ピンの左右一対を上記開閉キャップがら突設
   し、その固定ピンに対する回動フック板の係止により、
   開閉キャップを外容器に対する施蓋状態に固定できるよ
   う設定したことを特徴とするプラスチック製の携帯容器
   。 ２、左右一対の回動フック板を互いに逆方向への回動操
   作可能に枢着させ、且つその回動の角度範囲を９０°に
   規制したことを特徴とする実用新案登録請求の範囲・第
   １項に記載のプラスチック製の携帯容器。 ３、外容器内へ複数個の内容器を左右並列状態又は上下
   積み重ね状態として着脱可能に収容したことを特徴とす
   る実用新案登録請求の範囲・第１項に記載のプラスチッ
   ク製■携帯容器。