JP4565326B2 - 被覆装置 - Google Patents

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本発明は、基材の一方の面に剥離可能な転写層を形成した被覆シートを記録媒体の記録面に重ね合わせて加熱圧着機構に供給し、この加熱圧着機構からの熱と圧力との作用により、被覆シートの転写層を記録媒体の記録面に転写し、この転写の後に記録媒体から被覆シートの基材の剥離を行う被覆装置に関する。
上記のように構成された被覆装置に関連する技術として、記録物(本発明の記録媒体)の画像面(本発明の記録面)に転写シート(本発明の被覆シート)を重ね合わせた状態で加熱圧着手段(本発明の加熱圧着機構)に供給し、この加熱圧着手段を構成するヒートローラ対から熱と圧力とを作用させることにより転写シートに形成された被転写層(本発明の転写層)を記録物に転写し、この転写後には、ローラ対で成る剥離手段の位置において転写シートの支持体を記録物から剥離させる装置が存在する(例えば、特許文献1参照)。この被覆装置では、転写シートが、支持体に被転写層を形成した構造を有しており、加熱圧着手段によって、転写層を記録物に転写した後には、温度が低下して転写シートが画像面上にしっかりと固着したところで、剥離手段により転写シートから支持体を引き剥がす処理が行われている。
また、記録紙(本発明の記録媒体)の画像形成面にラミネート材(本発明の被覆シート)を重ね、これらを加熱装置で加熱された圧力ローラ対(本発明の加熱圧着機構)で挟み込み、熱と圧力とを作用させることによりラミネート材の熱溶融性接着剤(本発明の転写層)を融解させ、この熱溶融性接着剤を記録紙に融着させて一体化し(ラミネートコーティングする)、この一体化の後に、ラミネート材の台紙を記録紙から剥がしローラに巻き取るように構成された被覆装置も存在する(例えば、特許文献2参照)。この被覆装置では、加熱装置の加熱体の放熱面被覆上に感熱素子を設置し、温度変化による感熱素子の抵抗値の変化を増幅して抵抗発熱体を制御して加熱体を所定の温度に維持する制御系が示されている。
特開2003‐300387号公報 (段落番号〔0014〕〜〔0036〕、図1、図2) 特開昭58‐224779号公報 (発明の詳細な説明、第1図、第3図)
被覆シートを記録媒体に重ね、加熱圧着機構の加熱圧着体からの熱と圧力との作用によって被覆シートに転写層を記録媒体に転写する被覆装置の場合、特許文献1にも記載されるように転写を行う際には、熱と圧力とを充分に作用させることよって転写層を記録媒体に確実に密着させ、この転写の後には、記録媒体に密着した転写層(オーバコート層)を充分に放熱させて、転写層を記録媒体に確実に固着させることが重要である。つまり、加熱圧着体により被覆シートと記録媒体に熱と圧力を直接作用させている領域では、例えば、特許文献2のような温度制御系を用いて安定的に高い温度を保持する構造が必要となり、加熱圧着機構の搬送方向下流側の領域では、記録媒体に密着したオーバコート層の放熱を助けるための構造が必要となる。このため、加熱圧着体を加熱しながらも、加熱圧着体の高熱が他の領域(特に加熱圧着機構の搬送方向下流側の領域)へ熱伝達されることをできるだけ抑制しなければならない。
上記実状に鑑み、本発明の課題は、加熱圧着機構の加熱圧着体に生じる高熱ができる限りこの加熱圧着機構を取り付けている本体フレームに伝達されないような構造を備えた被覆装置を提供することである。
上記課題を解決するため、基材の一方の面に剥離可能な転写層を形成した被覆シートを記録媒体の記録面に重ね合わせて加熱圧着機構に供給し、この加熱圧着機構からの熱と圧力との作用により、被覆シートの転写層を記録媒体の記録面に転写し、この転写の後に記録媒体から被覆シートの基材の剥離を行う、本発明による被覆装置では、前記加熱圧着機構が、発熱ユニットを有する加熱圧着体と、前記加熱圧着体を保持する保持部材と、この被覆装置の本体フレームに取り付けられた支持枠体と、スライド軸と当該スライド軸が挿入されるスライド孔を有するスライドスリーブ部とから構成され、前記保持部材を変位可能に前記支持枠体に連結させる連結手段とを備え、前記保持部材と前記支持枠体の間の熱伝達は前記連結手段を介して行われる。
この構成では、連結手段が加熱圧着体を保持する保持部材を加熱圧着体の圧着変位のために変位可能に支持枠体に(結果的には本体フレームに)連結し、加熱圧着体の高熱が連結手段を介して本体フレームに伝達され、種々の構成部材を介して加熱圧着体の高熱が本体フレームに伝達されることが避けられる。従って、保持部材と連結手段との接触面積ないしは支持枠体と連結手段との接触面積あるいはその両方をできるだけ小さくすると加熱圧着体から本体フレームに伝達される熱量は低減される。また、相互変位を許す前記連結手段がスライド軸とこのスライド軸が挿入されるスライド孔を有するスライドスリーブ部とから構成されているため、接触面積を小さくすることができる。
保持部材から連結手段に大きな熱量が伝達されることを防止するためには、加熱されている加熱圧着体からの熱を保持部材においてできるだけ放熱することも好都合である。この目的のために、本発明による好適な実施形態の1つでは、前記保持部材に熱放射のためのフィンが形成されている。
記保持部材が加熱圧着体の端部をしっかりと支持する支持機能を備える必要があることを考慮するならば、前記スライド軸は前記支持枠体に設けられ、前記スライドスリーブ部は前記保持部材に設けられている構成が好都合である。つまり、ある程度の嵩を必要とする保持部材にはスライドスリーブ部を設けるスペースを確保することが容易であり、このスライドスリーブ部に挿通されるスライド軸を支持枠体に設けるだけで、コンパクトな連結手段が実現する。
本発明の特に好適な実施形態として、前記スライドスリーブ部を一方方向に付勢する付勢部材が備えられ、この付勢部材による前記スライドスリーブ部への付勢力が前記加熱圧着体の前記被覆シートに対する押し付け圧力として作用するものがある。これにより、加熱圧着機構から本体フレームへの熱伝達を低減する連結手段が加熱圧着体の圧着変位機構として兼用させることができ、装置のコンパクト化やコスト低減に貢献する。
保持部材から連結手段に大きな熱量が伝達されることを防止するためには前記スライド軸とスライド孔と間の接触面を小さくすることが重要であるが、この目的のために、本発明の好適な実施形態では、前記スライド軸に1つ又は複数の小径部が形成される。
本発明によるその他の特徴及び利点は、以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるだろう。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、下部ケース20に対して揺動式に開閉可能でかつ着脱自在な上部ケース21を重ね合わせて箱状のケース部を構成し、このケース部の内部に被覆処理ユニットを収容して被覆装置が構成されている。この被覆装置はケース部の一方の端部に供給トレイ1を備え、他方の端部に排出トレイ4を備えており、本発明における「記録媒体」としての記録紙Aを、その記録面を上向きにして供給トレイ1にセットし、供給ガイド2に沿って水平方向にケース部の内部に供給することによって、記録紙Aを水平方向に搬送しながら、その記録面に透明な被覆層を形成した後に、排出トレイ4に排出するよう構成されている。
前記上部ケース21の上面には透明な樹脂製のパネル22を備え、このパネル22に多数の通気孔22aを穿設してあり、また、このパネル22に隣接する位置の上部ケース21の上面にも通気孔21aを穿設している。
前記被覆装置の搬送系は、被覆シートBを搬送する被覆シート搬送機構6と、補助シートEを搬送する補助シート搬送機構7と、記録紙Aを間に挟んだ被覆シートBと補助シートEとを両面から加圧する加熱圧着機構と、記録紙Aの搬送経路Lと被覆シートBの搬送経路とを分岐させる第1分岐ガイド9と、被覆シートBの基材Cが分離されて被覆層F(図5、図6、図7を参照)が形成された後の記録紙Aと補助シートEとを両面から更に加圧する補助加熱圧着機構と、記録紙Aの搬送経路Lと補助シートEの搬送経路とを分岐させる第2分岐ガイド11と、補助シートEが分離された後の記録紙Aを排出トレイ4に排出する排出機構3と、から構成されている。そして、これらの各構成要素は、本体フレーム12により一体的に支持されている。これらの構成要素については後で詳細に説明されるが、この実施形態では、加熱圧着機構は駆動ローラ8aと加熱圧着体の一例である加熱圧着ローラ8bを備えた加熱圧着ローラ機構8として構成され、補助加熱圧着機構は駆動ローラ8aと加熱圧着体の一例である加熱圧着ローラ8bを備えた補助加熱圧着ローラ機構10として構成されている。
本実施形態に係る被覆装置において用いられる被覆シートBは、図4に示すように、基材Cと、片側の面に剥離可能な転写層Dとを備えている。この転写層Dは、記録紙Aの記録面に転写されて被覆層Fを形成する部分であり、基材C上に設けられ、記録紙Aの記録面を保護するための主要な役割を果たす保護層D1と、この保護層D1の外側に設けられ、保護層D1を記録紙Aの記録面に対して接着するための接着層D2とを有して構成されている。また、ここでは、これらの保護層D1と接着層D2との結合状態を保つために、これらの間にアンカー層D3を設けている。
前記被覆シートBの転写層Dは、記録紙Aの記録面を保護する被覆層Fとなるので、記録紙Aとの密着性に優れ、透明性が高く、熱や光で変色し難く、化学的・物理的バリヤ性に優れていることが好ましい。また、後述するように、記録紙Aの記録面及びその記録紙Aの周囲の補助シートEの表面に転写されて被覆層Fを形成した後、記録紙Aと補助シートEとが分離する際に記録紙Aの記録面に形成された部分と、記録紙Aの周囲の補助シートEの表面に形成された部分とが記録紙Aの端縁付近に沿って切り離し可能な材質及び厚みで構成すると好適である。そのため、保護層D1には、例えば、アクリル系樹脂や酢酸ビニル系樹脂等を用いると好適である。
また、ここでは、加熱圧着ローラ機構8において記録紙Aを間に挟んだ被覆シートBと補助シートEとを両面から加圧するとともに加熱する構成としているので、接着層D2には、透明性を有し、加熱することで接着力を発揮する、例えばポリエステル系樹脂等の熱可塑性樹脂を用いると好適である。被覆シートBの基材Cは、後述する加熱圧着ローラ機構8における加圧及び加熱条件下で形状を安定して維持できるような耐熱性及び機械的強度と、転写層Dからの良好な剥離性を備えていることが好ましい。そのため、基材Cには、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレンナフタレート等のフィルムを用いると好適である。
また、被覆シートBとしては、記録紙Aの幅(複数種類の幅の記録紙Aを対象とする場合にはその中の最大幅の記録紙Aの幅)よりも大きい幅を有する、一定幅の長尺のシートが用いられる。そして、被覆シートBとしては、基材Cを外側、転写層Dを内側としてロール状に巻き取られた状態のものが使用される。これにより、被覆シートBは、被覆シート搬送機構6により、その転写層Dが補助シートEと対向する向きに搬送されることになる。
図1〜図3に示すように、被覆シート搬送機構6は、ロール状に巻き取られた被覆シートBを供給可能に保持する供給保持部6aと、第1分岐ガイド9により記録紙Aから剥離された後の被覆シートBの基材Cを巻き取り回収する基材回収部6bとを有している。供給保持部6aは、両端が本体フレーム12に支持され、ロール状に巻き取られた被覆シートBを回転可能に保持する保持軸6cと、引き出される被覆シートBの張りを保つために前記保持軸6cの回転を制限するための回転制限機構6dとを有している。この回転制限機構6dとしては、例えば本体フレーム12と保持軸6cとの間にトルクリミッタを備えた構成等が好適に用いられる。
供給保持部6aと記録紙Aの搬送経路Lとの間には、フリーローラ6eが回転自在に設けられている。このフリーローラ6eは、その外周に所定の角度範囲で被覆シートBが巻き付けられることにより、記録紙Aの搬送経路Lと合流する部分の被覆シートBの搬送経路の侵入角度を調整している。そして、記録紙Aの搬送経路Lと合流した後の被覆シートBの搬送経路は、第1分岐ガイド9による分岐位置まで、記録紙Aの搬送経路Lと一致するように設けられている。
基材回収部6bは、第1分岐ガイド9により記録紙Aの搬送経路Lと分岐された後の被覆シートBの基材Cを巻き取り回収するために所定の方向に回転駆動される巻取軸6fと、この巻取軸6fを駆動する巻取軸駆動機構6gと、この巻取軸駆動機構6gから巻取軸6fに伝達される駆動力を制限するための駆動制限機構6hとを有している。図2に示すように、この被覆装置の各部の駆動は単一のモータ13からの駆動力が複数のスプロケット、チェーン及びギヤ等の伝達機構により伝達されることにより行われている。したがって、巻取軸駆動機構6gは、この被覆装置の全体の駆動を行うモータ13と、このモータ13の駆動力を巻取軸6fまで伝達する伝達機構により構成されている。
駆動制限機構6hとしては、例えば巻取軸駆動機構6gを構成するギヤ等の伝達機構と巻取軸6fとの間にトルクリミッタを備えた構成等が好適に用いられる。ここで、駆動制限機構6hにより制限されていない状態で巻取軸駆動機構6gにより駆動される巻取軸6fの回転速度は、巻取軸6fの周囲に基材Cが巻き取られることによりその外周の径が変化する場合にも、巻取軸6fの周囲に巻き取られた基材Cの外周の周速が加熱圧着ローラ機構8の駆動ローラ8aの外周の周速よりも速くなるように設定されている。具体的には、巻取軸6fの周囲に基材Cがほとんど巻き取られておらず、基材Cの外周の周速が最も遅い状態での周速が、加熱圧着ローラ機構8の駆動ローラ8aの外周の周速と同等又はそれよりやや速い速度とすると好適である。この際、被覆シートBの基材Cの搬送速度V1は加熱圧着ローラ機構8の駆動ローラ8aの外周の周速により定まるので、巻取軸6fの周囲に巻き取られた基材Cの外周の周速との速度差により基材Cの張りが保たれ、その速度差は駆動制限機構6hにより巻取軸6fに対して一定以上の駆動力を伝達しないように制限されることで吸収される。
前記補助シートEは、記録紙Aの記録面に被覆シートBの転写層Dを転写して被覆層Fを形成する際に、記録紙Aの幅方向外側や複数枚の記録紙Aの間の記録紙Aの存在しない部分において、対向して搬送されている被覆シートBの転写層Dが転写されるシートである。したがって、補助シートEの材質としては、被覆シートBの転写層Dの表面に設けられている接着層D2が接着しやすい材質を使用することが好ましい。そのため、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のフィルムを用いると好適である。
補助シートEは、被覆シートBの転写層Dを転写する際に、補助シートEの側端縁から外側に転写層Dがはみ出すことを防止するため、被覆シートBの幅と同じかそれ以上の幅を有するものとする。補助シートEとしては、被覆シートBの幅よりもやや広い一定幅を有する長尺のシートであって、ロール状に巻き取られた状態のものが使用される。これにより、被覆シートBの下面(転写面)の全体が補助シートEの上面に対向することになるので、被覆シートBの転写層Dが加熱圧着ローラ機構8の駆動ローラ8aに転写されることを防止することができる。
前記補助シート搬送機構7は、ロール状に巻き取られた補助シートEを供給可能に保持する供給保持部7aと、第2分岐ガイド11により記録紙Aの搬送経路Lと分岐された後の補助シートEを巻き取り回収するシート回収部7bとを有している。供給保持部7aは、両端が本体フレーム12に支持され、ロール状に巻き取られた補助シートEを回転可能に保持する保持軸7cと、この保持軸7cの回転を制限するための回転制限機構7dとを有している。この回転制限機構7dとしては、例えば本体フレーム12と保持軸7cとの間にトルクリミッタを備えた構成等が好適に用いられる。そして、補助シートEは、後述する加熱圧着ローラ機構8の駆動ローラ8a及びそれに従動する加熱圧着ローラ8bの回転により引き出されるが、この際、回転制限機構7dにより保持軸7cの回転が制限されるので、供給保持部7aから加熱圧着ローラ機構8の駆動ローラ8aまでの間の補助シートEの張りを保つことができる。
供給保持部7aと記録紙Aの搬送経路Lとの間には、フリーローラ7eが回転自在に設けられている。このフリーローラ7eは、その外周に所定の角度範囲で補助シートEが巻き付けられることにより、記録紙Aの搬送経路Lと合流する部分の補助シートEの搬送経路の侵入角度を調整している。そして、記録紙Aの搬送経路Lと合流した後の補助シートEの搬送経路は、補助加熱圧着ローラ機構10の下流側にある第2分岐ガイド11による分岐位置まで、記録紙Aの搬送経路Lと一致するように設けられている。この際、補助シートEは、第1分岐ガイド9による被覆シートBの搬送経路の分岐位置までは、被覆シートBとの間に記録紙Aを挟んだ状態で被覆シートBに対向して搬送される。
前記シート回収部7bは、第2分岐ガイド11により記録紙Aの搬送経路Lと分岐された後の補助シートEを巻き取り回収するために所定の方向に回転駆動される巻取軸7fと、この巻取軸7fを駆動する巻取軸駆動機構7gと、この巻取軸駆動機構7gから巻取軸7fに伝達される駆動力を制限するための駆動制限機構7hとを有している。図2に示すように、巻取軸駆動機構7gは、この被覆装置の全体の駆動を行うモータ13と、このモータ13の駆動力を巻取軸7fまで伝達する複数のスプロケット、チェーン及びギヤ等の伝達機構により構成されている。
前記駆動制限機構7hとしては、例えば巻取軸駆動機構7gを構成するギヤ等の伝達機構と巻取軸7fとの間にトルクリミッタを備えた構成等が好適に用いられる。ここで、駆動制限機構7hにより制限されていない状態で巻取軸駆動機構7gにより駆動される巻取軸7fの回転速度は、巻取軸7fの周囲に補助シートEが巻き取られることによりその外周の径が変化する場合にも、巻取軸7fの周囲に巻き取られた補助シートEの外周の周速が補助加熱圧着ローラ機構10の駆動ローラ10aの外周の周速よりも速くなるように、設定されている。
具体的には、巻取軸7fの周囲に補助シートEがほとんど巻き取られておらず、補助シートEの外周の周速が最も遅い状態での周速が、補助加熱圧着ローラ機構10の駆動ローラ10aの外周の周速と同等又はそれよりやや速い速度とすると好適である。この際、補助シートEの搬送速度V1は、補助加熱圧着ローラ機構10の駆動ローラ10a及びそれと同じ速度で回転する加熱圧着ローラ機構8の駆動ローラ8aの外周の周速により定まるので、巻取軸7fの周囲に巻き取られた補助シートEの外周の周速との速度差により補助シートEの張りが保たれ、その速度差は駆動制限機構7hにより巻取軸7fに対して一定以上の駆動力を伝達しないように制限されることで吸収される。
以上のような被覆シート搬送機構6及び補助シート搬送機構7により、互いに対向して搬送される被覆シートBと補助シートEとの間に、供給トレイ1及び供給ガイド2を介して記録紙Aが供給され、この記録紙Aと被覆シートBと補助シートEとは、積層された状態で加熱圧着ローラ機構8において両面から加圧される。
図2と図3から明らかなように、加熱圧着ローラ機構8は、記録紙Aと被覆シートBと補助シートEとの搬送方向に回転駆動される駆動ローラ8aと、この駆動ローラ8aを回転駆動するローラ駆動機構8cと、駆動ローラ8aに対向して設けられ、駆動ローラ8aに対して加圧された状態で接するとともに駆動ローラ8aの回転に従動して回転する加熱圧着ローラ8bと、この加熱圧着ローラ8bを駆動ローラ8a側に加圧する加圧支持機構80とを有している。駆動ローラ8a及び加熱圧着ローラ8bは、ともに中空の金属ローラの表面をシリコンゴム等の弾性部材により覆った構成としている。この金属ローラの表面を覆う弾性部材の厚さは、後述するように金属ローラの内部に設けられるヒータ(本発明の発熱ユニットの一例)8gからの熱の伝導性を損なうことがなく、かつ、駆動ローラ8aと加熱圧着ローラ8bとの間を搬送される記録紙Aと被覆シートBと補助シートEとを十分に圧着させることができる程度の弾性を有する厚さとすることが好ましく、例えば、シリコンゴムの場合であれば約1mm程度の厚さとすると好適である。
ローラ駆動機構8cは、この被覆装置の全体の駆動を行うモータ13と、このモータ13の駆動力を駆動ローラ8aまで伝達する複数のスプロケット、チェーン及びギヤ等の伝達機構により構成されている。
加圧支持機構80は、図8と図9と図10に示すように、加熱圧着ローラ8bの回転軸の端部を軸受けするベアリング81を保持するベアリングホルダとしての保持部材82と、本体フレーム12に取り付けられている支持枠体83と、この支持枠体83に対して保持部材82を上下方向に変位可能連結する連結手段CTを備えている。支持枠体83は上壁と下壁とこれらを連結する2つの側壁からなり、その内部に保持部材82がほぼ収納可能となっている。この実施形態では、連結手段CTは、保持部材82の両側に設けられたスライドスリーブ部84に形成されたスライド孔84aと、その両端が支持枠体83の上壁と下壁に固定されているスライド軸85と、スライドスリーブ部84をスライド軸85に沿って下方に付勢する付勢部材としてのコイルバネ86とから構成されている。また、支持枠体83の下壁の一部には保持部材82の下降を許す切り欠きが形成されている。
スライド軸85はスライド孔84aに挿入されおり、これにより、スライドスリーブ部84、結果的には保持部材82がスライド軸85に沿ってと上下摺動可能となっているが、コイルバネ86によって下方に付勢されており、加熱圧着ローラ8bが対向する駆動ローラ8aと直接的又は間接的に接当する位置に維持される。つまり、コイルバネ86によるスライドスリーブ部84への付勢力が加熱圧着ローラ8bの被覆シートBに対する押し付け力(加圧力)として利用される。この加圧力は、駆動ローラ8aと加熱圧着ローラ8bとのニップ部における圧力が8〜12kg/平方cm程度となるように設定されている。
さらに、スライドスリーブ部84の1つの面に放熱用フィン87が設けられている。このため、ヒータ8gによって加熱された加熱圧着ローラ8bからベアリング81と保持部材82を介して伝達されてきた熱の多くは放熱用フィン87によって放出される。さらにフィン87からの放熱効果を高めるために、図示はされていないが、フィン87に向けて冷却風を送るファンを支持枠体83に設けても良い。
保持部材82と支持枠体83との間の接触部位は、スライド軸85とスライド孔84aの接触面と、保持部材82ないしは支持枠体83とコイルバネ86の端部との接触部であるが、コイルバネ86を介しての熱伝達は、ほとんど無視することができるので、実質的に保持部材82と支持枠体83との間の熱伝達は、連結手段CTを構成するスライド軸85とスライド孔84aの接触面を介してのみ行われることになる。従って、スライド孔84aの長さを短くして、その接触面を小さくすると保持部材82と支持枠体83との間の熱伝達はかなり小さくすることができるが、図9と図10に示すようにスライド軸85には1つ又は複数の小径部85aが形成されており、摺動性を失わない限りにおいて、スライド軸85とスライド孔84aの接触面を小さくすることが好都合である。
さらに、その熱伝達を低減するために、この実施形態では、スライド軸85には熱伝導率の低い材料、例えばステンレス鋼SUS304が用いられ、保持部材82(=スライドスリーブ部84)には熱伝導率の高い材料、例えばアルミが用いられている。
なお、この加熱圧着ローラ機構8の駆動ローラ8aの内部にも、発熱ユニットとしてのヒータ8gが設けられており、記録紙Aと被覆シートBと補助シートEとを加圧しながら加熱する構成となっているが、加熱温度に関しては、各ローラの表面温度で、加熱圧着ローラ8bでは90〜110℃程度、駆動ローラ8aではそれより低い50〜70℃程度となるように設定している。
加熱圧着ローラ機構8においては、駆動ローラ8aと加熱圧着ローラ8bとの間で、記録紙Aと被覆シートBと補助シートEとを積層状態で搬送しながら両面から加圧するとともに加熱する構成となっている。この加熱及び加圧により、被覆シートBと補助シートEとの間に挟まれた記録紙Aの記録面及びこの記録紙Aの周囲の補助シートEの表面に被覆シートBの転写層Dが接着される。すなわち、加熱されることにより被覆シートBの転写層Dを構成する接着層D2が活性化された状態となり、更に加熱圧着ローラ機構8の駆動ローラ8aと加熱圧着ローラ8bの加圧によって圧着されることにより、記録紙Aの記録面及びこの記録紙Aの周囲の補助シートEの表面に転写層Dが接着される。そして、後述する第1分岐ガイド9において記録紙Aの搬送経路Lと被覆シートBの搬送経路とが分岐されることにより、記録紙A及び補助シートEから被覆シートBの基材Cが剥離され、記録紙Aの記録面及びこの記録紙Aの周囲の補助シートEの表面に転写層Dが転写される。この転写層Dが被覆層Fを形成する。
第1分岐ガイド9は、記録紙Aの搬送経路Lにおける加熱圧着ローラ機構8と補助加熱圧着ローラ機構10との間に設けられ、記録紙Aの搬送経路Lと被覆シートBの基材Cの搬送経路とを分岐させるガイド部材である。図3と図5に示すように、第1分岐ガイド9は、記録紙Aの搬送経路L上で記録紙Aの搬送方向に略直交する方向に延びる部材により構成され、その下側には記録紙Aの搬送経路Lに略並行に配置された第1ガイド面9aが形成され、その記録紙Aの搬送方向下流側には第1ガイド面9aに対して鋭角をなして上方に延びるように設けられた第2ガイド面9bが形成されている。そして、この第1ガイド面9aと第2ガイド面9bとが接する端縁9cにおいて被覆シートBの基材Cが記録紙A及び補助シートEから剥離され、剥離された基材Cは、第2ガイド面9bに沿って搬送されて基材回収部6bに巻き取り回収される。これにより、記録紙Aの記録面及びこの記録紙Aの周囲の補助シートEの表面に被覆層Fが形成される。この第1分岐ガイド9は、加熱圧着ローラ機構8による加熱により活性化した被覆シートBの接着層D2が冷却されて十分な接着力を発揮するようになる程度の距離を加熱圧着ローラ機構8に対して有するように配置すると好適である。
補助加熱圧着ローラ機構10は、記録紙Aと補助シートEとの搬送方向に回転駆動される駆動ローラ10aと、この駆動ローラ10aを回転駆動するローラ駆動機構10cと、駆動ローラ10aに対向して設けられ、駆動ローラ10aに対して加圧された状態で接するとともに駆動ローラ10aの回転に従動して回転する加熱圧着ローラ10bと、この加熱圧着ローラ10bを駆動ローラ10a側に加圧する加圧支持機構80とを有している。駆動ローラ10a及び加熱圧着ローラ10bは、ともに中空の金属ローラの表面をシリコンゴム等の弾性部材により覆った構成としている。この金属ローラの表面を覆う弾性部材の厚さは、後述するように金属ローラの内部に設けられるヒータからの熱の伝導性を損なうことがなく、かつ、駆動ローラ10aと加熱圧着ローラ10bとの間を搬送される被覆層Fが形成された記録紙Aと補助シートEとを十分に圧着させることができる程度の弾性を有する厚さとすることが好ましく、例えば、シリコンゴムの場合であれば約1mm程度の厚さとすると好適である。
ローラ駆動機構10cは、この被覆装置の全体の駆動を行うモータ13と、このモータ13の駆動力を駆動ローラ10aまで伝達する複数のスプロケット、チェーン及びギヤ等の伝達機構により構成されている。ここで、伝達機構は、補助加熱圧着ローラ機構10の駆動ローラ10aの外周の周速と、補助加熱圧着ローラ機構10の駆動ローラ10aの外周の周速とがほぼ同じになるように設定されている。
また、この補助加熱圧着ローラ機構10の加熱圧着ローラ10bの内部にはヒータ10gが設けられており、被覆層Fが形成された記録紙Aと補助シートEとを加圧しながら加熱する構成となっている。本実施形態においては、このヒータ10gとして、ハロゲンランプを加熱圧着ローラ10bの軸心部に配設している。このヒータ10gによる加熱温度は、本実施形態においては、加熱圧着ローラ10bの表面温度で80〜100℃程度となるように設定している。このためこの加熱圧着ローラ10bのための加圧支持機構80も、加熱圧着ローラ機構8のための加圧支持機構80と同様な、加熱圧着ローラ10bから本体フレーム12への熱伝達を低減する構造が採用されているが、同じことに繰り返しになるのでここではその説明を省略するが、この加圧支持機構80による加圧力は、本実施形態においては、駆動ローラ10aと加熱圧着ローラ10bとのニップ部における圧力が3〜7kg/平方cm程度となるように設定している。
補助加熱圧着ローラ機構10においても、被覆層Fが形成された記録紙Aと補助シートEとを搬送しながら両面から加圧するとともに被覆層F側の面から加熱する構成となっている。この加熱及び加圧により、記録紙Aの記録面及びこの記録紙Aの周囲の補助シートEの表面に形成された被覆層Fが隙間無く圧着されて強固に接着される。
なお、加熱圧着ローラ機構8の加熱圧着ローラ8b側領域と補助加熱圧着ローラ機構10の加熱圧着ローラ10b領域はある程度の高温になるので、図3にその断面が図示されている保護カバー100によって覆われている。保護カバー100は記録紙Aの搬送経路Lに対向する面を開放した薄板ダクト110から構成されており、加熱圧着ローラ8b又は10bの全体を上方から覆っている。
前記第2分岐ガイド11は、記録紙Aの搬送経路Lにおける補助加熱圧着ローラ機構10の下流側に設けられ、記録紙Aの搬送経路Lと補助シートEの搬送経路とを分岐させるガイド部材である。図3と図6と図7に示すように、第2分岐ガイド11は、記録紙Aの搬送経路L上で記録紙Aの搬送方向に略直交する方向に延びる部材により構成され、その下側には記録紙Aの搬送経路Lに略並行に配置された第1ガイド面11aが形成され、その記録紙Aの搬送方向下流側には第1ガイド面11aに対して鋭角をなして下方に延びるように設けられた第2ガイド面11bが形成されている。図6と図7に示すように、この第1ガイド面11aと第2ガイド面11bとが接する端縁11cにおいて補助シートEが記録紙Aから剥離され、剥離された補助シートEは、第2ガイド面11bに沿って搬送されてシート回収部7bに巻き取り回収される。この際、記録紙Aはその搬送経路Lに沿って水平方向に直進するのに対して、補助シートEは第2分岐ガイド11の第2ガイド面11bに沿って下方に折り曲げられて搬送されることから、記録紙Aの記録面に形成された被覆層Fと、その記録紙Aの周囲の補助シートEの表面に形成された被覆層Fとは互いに離間することとなり、記録紙Aの記録面に形成された被覆層Fと、その記録紙Aの周囲の補助シートEの表面に形成された被覆層Fとが記録紙Aの端縁付近に沿って切断されて分離される。
前記排出機構3は、記録紙Aの搬送経路Lにおける第2分岐ガイド11の下流側に設けられ、第2分岐ガイド11において補助シートEが分離された後の記録紙Aを排出トレイ4に排出するための記録紙Aの搬送機構である。ここでは、記録紙Aの搬送方向に回転駆動される駆動ローラ3aと、この駆動ローラ3aを回転駆動するローラ駆動機構3cと、駆動ローラ3aに対向して設けられ、駆動ローラ3aに対して加圧された状態で接するとともに駆動ローラ3aの回転に従動して回転する加圧ローラ3bと、この加圧ローラ3bを駆動ローラ3a側に付勢するつるまきバネ3dとを有している。
ローラ駆動機構3cは、この被覆装置の全体の駆動を行う前記モータ13と、このモータ13の駆動力を駆動ローラ3aまで伝達する複数のスプロケット、チェーン及びギヤ等の伝達機構により構成されている。ここで、伝達機構は、この排出機構3の駆動ローラ3aの外周の周速が、補助加熱圧着ローラ機構10の駆動ローラ10a及び加熱圧着ローラ機構8の駆動ローラ8aの外周の周速よりも速くなるように設定されている。この排出機構3の駆動ローラ3aの外周の周速は、具体的には、補助加熱圧着ローラ機構10の駆動ローラ10aの外周の周速に対して、0.2〜30%程度、より好ましくは0.5〜20%程度、更に好ましくは1〜10%程度速い速度となるように設定すると好適であり、本実施形態においては5%程度速い速度となるように設定している。これにより、補助シートEと分離後の記録紙Aの部分に対して補助シートEの搬送速度V1よりも速い搬送速度V2で搬送しようとする力を付与することになり、記録紙Aの後端付近と補助シートEとが分離する際に記録紙Aを排出機構3の搬送力で補助シートEから引き離すことになるので、記録紙Aの記録面に形成された被覆層Fと、その被覆層Fに連続して記録紙Aの搬送方向後方の補助シートEの表面に形成された被覆層Fとを排出機構3の搬送力で分離させることができる。したがって、記録紙Aを補助シートEから分離した後で記録紙Aの後方に余分な被覆層Fが残った状態となることを防止できる。
また、つるまきバネ3dによる加圧力は、記録紙Aの後端付近が補助シートEと分離するまでは、駆動ローラ3aが記録紙Aの裏面に対して滑っている状態となり、記録紙Aの後端付近が補助シートEから分離した後は駆動ローラ3aと記録紙Aとが滑ることなく搬送されるような圧力とすると好適である。すなわち、このつるまきバネ3dによる加圧力の調整により、記録紙Aに対して与える搬送方向の力を制限可能な構成としている。そのため、つるまきバネ3dの取付構造は、つるまきバネ3dの取り付け位置を調節可能とする等によりその加圧力を微調整可能とすることが望ましい。これにより、記録紙Aと補助シートEとが分離する位置が、第2分岐ガイド11による記録紙Aの搬送経路Lと補助シートEの搬送経路との分岐位置に対して上流側になり過ぎることにより被覆層Fに無理な力が作用して被覆後の記録紙Aの品質が低下することを防止できる。
図3から明らかなように、前記加熱圧着ローラ機構8を基準にして被覆シートBの搬送方向での下流部分の放熱領域Lcに冷却空気流を供給するファン25を、この放熱領域Lcの上方に配置してあり、また、補助加熱圧着ローラ機構10の上方にはケース部の内部の空気を排気するファン26を備えている。ファン25は前記パネル22に穿設した多数の通気孔22aに対向しており、ファン26は前記上部ケース21に穿設した通気孔21aに対向している。
さらに、前記駆動ローラ8aと、加熱圧着ローラ8bとの外周面のうち、前記補助シートE、及び、被覆シートBが接触しない端部側の領域に接触する熱電対型のローラ温度センサSa、Sbを備えており、また、これと同様に加熱圧着ローラ10bの外周面のうち、補助シートEが接触しない端部側の領域に接触する熱電対型のローラ温度センサScを備え、更に、前記前記下部ケース20に対して外気温を計測するサーミスタ型の環境温度センサSeを備えている。これらの温度センサ群からの検出信号は、図示されていないコントローラに入力され、コントローラによるヒータ群やファン群の制御のために利用される。
〔別実施の形態〕
加熱圧着機構8の加熱圧着体8b及び補助加熱圧着機構10の加熱圧着体10bとして、加熱圧着ローラを用いずに被覆シートと記録紙(記録媒体)とを挟み込み位置に配置された固定加熱体、例えば加熱プレートを用いることも可能である。
被覆装置の全体を示す斜視図 被覆装置ユニットの斜視図 被覆装置の縦断正面図 被覆シートの構造を示す模式断面図 第1分岐ガイドにおいて被覆シートの基材が記録紙及び補助シートから剥離する際の状態を模式的に示す断面図 被覆装置の第2分岐ガイドにおいて補助シートが記録紙から剥離する際の状態を示す斜視図 被覆装置の排出機構において記録紙が補助シートから引き離された直後の状態を示す斜視図 加熱圧着ローラとこれを支持する加圧支持機構だけを図示する斜視図 加圧支持機構を説明するための分解斜視図 加圧支持機構の断面図
符号の説明
8 加熱圧着ローラ機構(加熱圧着機構)
8b 加熱圧着ローラ(加熱圧着体)
8g ヒータ(発熱ユニット)
10 補助加熱圧着ローラ機構(加熱圧着機構)
10b 加熱圧着ローラ(加熱圧着体)
10g ヒータ(発熱ユニット)
80 加圧支持機構
81 ベアリング
82 保持部材
83 支持枠体
84 スライドスリーブ部
84a スライド孔(連結手段)
85 スライド軸(連結手段)
86 付勢部材(コイルバネ)
87 フィン
100 保護カバー
A 記録媒体
B 被覆シート
D 転写層
CT 連結手段

Claims (5)

  1. 基材の一方の面に剥離可能な転写層を形成した被覆シートを記録媒体の記録面に重ね合わせて加熱圧着機構に供給し、この加熱圧着機構からの熱と圧力との作用により、被覆シートの転写層を記録媒体の記録面に転写し、この転写の後に記録媒体から被覆シートの基材の剥離を行う被覆装置において、
    前記加熱圧着機構が、発熱ユニットを有する加熱圧着体と、前記加熱圧着体を保持する保持部材と、この被覆装置の本体フレームに取り付けられた支持枠体と、スライド軸と当該スライド軸が挿入されるスライド孔を有するスライドスリーブ部とから構成され、前記保持部材を変位可能に前記支持枠体に連結させる連結手段とを備え、前記保持部材と前記支持枠体の間の熱伝達は前記連結手段を介して行われることを特徴とする被覆装置。
  2. 前記保持部材には熱放射のためのフィンが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の被覆装置。
  3. 前記スライド軸は前記支持枠体に設けられ、前記スライドスリーブ部は前記保持部材に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の被覆装置。
  4. 前記スライドスリーブ部を一方方向に付勢する付勢部材が備えられ、この付勢部材による前記スライドスリーブ部への付勢力が前記加熱圧着体の前記被覆シートに対する押し付け圧力として作用することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の被覆装置。
  5. 前記スライド軸には1つ又は複数の小径部が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか項に記載の被覆装置。
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