JP2006142529A - 記録媒体の被覆装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数枚の記録媒体に対して連続的に被覆層を形成することを可能とするとともに、複数の幅の記録媒体に対して被覆シートの交換なしに被覆層を形成することを可能とし、装置の汚れや画像の品質低下を防止できる記録媒体の被覆装置を提供する。
【解決手段】 互いに対向して搬送される被覆シートBと補助シートEとの間に記録媒体Aを供給するための記録媒体供給手段5と、記録媒体Aを間に挟んだ被覆シートBと補助シートEとを両面から加圧し、記録媒体Aの表面及び記録媒体Aの周囲の補助シートEの表面に被覆層を形成する被覆層形成手段14と、記録媒体Aの搬送経路Lと補助シートEの搬送経路とを分岐させる分岐手段11と、分岐手段11に対して記録媒体Aの搬送方向下流側に配置され、記録媒体Aを、その搬送方向を湾曲させて案内する湾曲案内手段3と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、写真プリント等の画像が記録された記録媒体の表面に被覆層を形成して保護するための記録媒体の被覆装置に関する。
インクジェット記録方式や熱転写記録方式といった記録方式は、その記録装置(プリンタ)や記録媒体(記録紙等)に対して様々な改良が加えられてきた結果、銀塩カラ−写真に匹敵する画質が得られるようになり、近年、デジタルカメラで撮影した画像情報やスキャナ等で取り込んだ画像情報等をハードコピーする技術として多用されている。これらの記録方式の利用の拡大に伴い、これらの記録方式で記録された画像の耐水性や耐光性等の向上、或いは画像の記録面の美しさの向上が重要な課題となってきている。
そこで、記録媒体に記録された画像を保護し、品質を向上させる技術として、画像記録後の記録媒体の記録面にラミネート加工を施して保護する技術が知られている。このような技術の一例を以下に示す。すなわち、まず長尺の記録媒体(記録紙)を一定の速度で搬送するとともに、この記録媒体の記録面に対向させて、台紙上にラミネート材が剥離可能に形成された長尺のラミネートシートを供給搬送する。そして、圧着ローラ対により記録媒体とラミネートシートとを積層させた状態で加熱及び加圧することにより、記録媒体の記録面上に連続的にラミネート材を転写する。その後、ラミネートシートの台紙のみを剥離して記録媒体の記録面上にラミネート加工を施す。そして、ラミネート加工が施された記録媒体は、記録面に形成された画像の切れ目において順次カッターにより切断され、画像毎に分離された状態で排出される(例えば、特許文献1参照)。
特開昭58−224779号公報(第1−4頁、第1図)
しかしながら、上記従来の技術では、長尺の記録媒体に対しては好適にラミネート加工を施すことができるが、例えば既に画像毎に分離された状態の短尺の記録媒体等のように、一定の間隔を空けて搬送される複数枚の記録媒体に対して連続的にラミネート加工を施すことは困難である。すなわち、この場合には、記録媒体と記録媒体の間の部分においてラミネートシートのラミネート材が直接圧着ローラの表面に接することとなり、圧着ローラにラミネート材が付着して装置の汚れの原因となり、ひいてはその汚れが記録媒体に付着して画像の品質を落とすことになるという問題がある。
また、上記従来の技術では、ラミネートシートは記録媒体の幅と同じ幅のものを使用する必要があることから、複数の幅の記録媒体に対してラミネート加工を施すためには、記録媒体の幅が変わる度にラミネートシートを交換する必要があり、一方、最大幅の記録媒体に合せた幅のラミネートシートを用いて全ての幅の記録媒体にラミネート加工を施すとすると、上記の場合と同様に記録媒体の幅より外側の部分においてラミネートシートのラミネート材が直接圧着ローラの表面に接することとなり、圧着ローラにラミネート材が付着して装置の汚れの原因となり、ひいてはその汚れが記録媒体に付着して画像の品質を落とすことになるという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、一定の間隔を空けて搬送される複数枚の記録媒体に対して連続的に被覆層を形成することを可能とするとともに、複数の幅の記録媒体に対して被覆シートの交換なしに被覆層を形成することを可能とし、装置の汚れや画像の品質低下を防止できる記録媒体の被覆装置を提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る記録媒体の被覆装置の特徴構成は、互いに対向して搬送される被覆シートと補助シートとの間に前記記録媒体を供給するための記録媒体供給手段と、前記記録媒体を間に挟んだ前記被覆シートと前記補助シートとを両面から加圧し、前記記録媒体の表面及び前記記録媒体の周囲の前記補助シートの表面に被覆層を形成する被覆層形成手段と、前記記録媒体の搬送経路と前記補助シートの搬送経路とを分岐させる分岐手段と、前記分岐手段に対して前記記録媒体の搬送方向下流側に配置され、前記記録媒体を、その搬送方向を湾曲させて案内する湾曲案内手段とを備え、前記湾曲案内手段は、前記分岐手段による搬送経路の分岐位置を前記記録媒体の後端部が通過する直前に、前記記録媒体の後端部付近に撓みが形成されるように前記記録媒体を案内する点にある。
また、本発明に係る記録媒体の被覆装置の特徴構成は、湾曲案内手段が、前記分岐手段による搬送経路の分岐位置を前記記録媒体の後端部が通過した直後におけるこの記録媒体の後端部の位置が、前記分岐手段による搬送経路の分岐位置に対して異なる位置となるように前記記録媒体を案内する点にもある。
更に、本発明に係る記録媒体の被覆装置の特徴構成は、前記湾曲案内手段が、その入口部における湾曲方向外側の案内面が、前記分岐手段による搬送経路の分岐位置に対して前記湾曲方向外側に配置されている点にもある。
これらの特徴構成によれば、記録媒体同士の間隔や記録媒体の幅より外側等の記録媒体が存在しない部分では補助シートが被覆シートに対向して接することになるので、一定の間隔を空けて搬送される複数枚の記録媒体に対して連続的に被覆層を形成し、或いは複数の幅の記録媒体に対して被覆シートの交換なしに被覆層を形成したとしても、被覆シートが被覆層形成手段の加圧部材等に接することがなく、装置の汚れや画像の品質低下を防止することができる。そして、記録媒体の表面及び記録媒体の周囲の補助シートの表面に被覆層を形成した後に記録媒体と補助シートとを分離させることにより、記録媒体の周囲に形成された余分な被覆層を補助シートと共に取り除くことができる。
また、前記湾曲案内手段は、前記記録媒体の後端部が前記補助シートから分離する際に、前記記録媒体の後端部付近に撓みを形成し、その撓みの復元力により前記記録媒体の後端部を前記補助シートから瞬間的に分離させるように構成されているので、記録媒体の表面に形成された被覆層と、その被覆層に連続して記録媒体の搬送方向後方の補助シートの表面に形成された被覆層とを確実に分離させることができる。したがって、記録媒体を補助シートから分離した後で記録媒体の後方に余分な被覆層が残った状態となることを防止できる。
また、本発明に係る記録媒体の被覆装置では、被覆層を形成した後の記録媒体の取り出しの利便性を高めるため、湾曲案内手段は、前記記録媒体を、前記記録媒体供給手段側へ搬送する方向に案内する構成とすると好適である。
〔第1の実施形態〕
以下に、本発明の第1の実施形態について図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る被覆装置の全体構成を示す断面図である。
この図に示すように、本実施形態に係る被覆装置においては、記録紙Aは、供給トレイ1とそれに連続する供給ガイド2に沿って装置本体内に供給され、この装置本体内では、図3における略水平方向に設けられた搬送経路Lに沿って搬送されつつその表面に被覆層が形成された後、湾曲案内機構3により湾曲した搬送方向に沿って案内されて装置本体の上方に設けられた排出トレイ4に排出される。この際、記録紙Aは画像が記録された記録面を上として搬送され、被覆装置はこの記録面に対して被覆層を形成する構成となっている。よって、本実施形態においては、記録紙Aが、本発明における「記録媒体」を構成し、この供給トレイ1及び供給ガイド2が、本発明における「記録媒体供給手段5」を構成する。
被覆装置の装置本体内には、被覆シートBを搬送する被覆シート搬送機構6と、補助シートEを搬送する補助シート搬送機構7と、記録紙Aを間に挟んだ被覆シートBと補助シートEとを両面から加圧する第1加圧機構8と、記録紙Aの搬送経路と被覆シートBの搬送経路とを分岐させる第1分岐ガイド9と、被覆シートBの基材Cが分離されて被覆層Fが形成された後の記録紙Aと補助シートEとを両面から更に加圧する第2加圧機構10と、記録紙Aの搬送経路と補助シートEの搬送経路とを分岐させる第2分岐ガイド11と、補助シートEが分離された後の記録紙Aを、その搬送方向を湾曲させて排出トレイ4まで案内搬送する湾曲案内機構3と、が設けられている。そして、これらの各構成は、本体フレーム12により一体的に支持されている。以下、これらの構成について詳細に説明する。
本実施形態に係る被覆装置において用いられる被覆シートBは、図2に示すように、基材Cと、この基材Cの一方の面に設けられた剥離可能な転写層Dとを備えている。この転写層Dは、記録紙Aの記録面に転写されて被覆層Fを形成する部分であり、基材C上に設けられ、記録紙Aの記録面を保護するための主要な役割を果たす保護層D1と、この保護層D1の外側に設けられ、保護層D1を記録紙Aの記録面に対して接着するための接着層D2とを有して構成されている。また、ここでは、これらの保護層D1と接着層D2との結合状態を保つために、これらの間にアンカー層D3を設けている。
被覆シートBの転写層Dは、記録紙Aの記録面を保護する被覆層となるので、記録紙Aとの密着性に優れ、透明性が高く、熱や光で変色し難く、化学的・物理的バリヤ性に優れていることが好ましい。また、後述するように、記録紙Aの記録面及びその記録紙Aの周囲の補助シートEの表面に転写されて被覆層Fを形成した後、記録紙Aと補助シートEとが分離する際に、記録紙Aの記録面に形成された部分と、記録紙Aの周囲の補助シートEの表面に形成された部分とが、記録紙Aの端縁付近に沿って切り離し可能な材質及び厚みで構成すると好適である。そのため、保護層D1には、例えば、アクリル系樹脂や酢酸ビニル系樹脂等を用いると好適である。また、ここでは、後述するように第1加圧機構8において記録紙Aを間に挟んだ被覆シートBと補助シートEとを両面から加圧するとともに加熱する構成としているので、接着層D2には、透明性を有し、加熱することで接着力を発揮する、例えばポリエステル系樹脂等の熱可塑性樹脂を用いると好適である。被覆シートBの基材Cは、後述する第1加圧機構8における加圧及び加熱条件下で形状を安定して維持できるような耐熱性及び機械的強度と、転写層Dからの良好な剥離性を備えていることが好ましい。そのため、基材Cには、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレンナフタレート等のフィルムを用いると好適である。
また、被覆シートBとしては、記録紙Aの幅(複数種類の幅の記録紙Aを対象とする場合にはその中の最大幅の記録紙Aの幅)よりも大きい幅を有する、一定幅の長尺のシートが用いられる。そして、本実施形態においては、被覆シートBとしては、基材Cを外側、転写層Dを内側としてロール状に巻き取られた状態のものが使用される。これにより、被覆シートBは、被覆シート搬送機構6により、その転写層Dが補助シートEと対向する向きに搬送されることになる。
図3に示すように、被覆シート搬送機構6は、ロール状に巻き取られた被覆シートBを供給可能に保持する供給保持部6aと、第1分岐ガイド9により記録紙Aの搬送経路と分岐され、転写層Dが剥離された後の被覆シートBの基材Cを巻き取り回収する基材回収部6bとを有している。ここでは、供給保持部6aは、両端が本体フレーム12に支持され、ロール状に巻き取られた被覆シートBを回転可能に保持する保持軸6cと、この保持軸6cの回転を制限するための図示しない回転制限機構とを有している。この回転制限機構としては、例えば本体フレーム12と保持軸6cとの間にトルクリミッタを備えた構成等が好適に用いられる。そして、被覆シートBは、後述する第1加圧機構8の駆動ローラ8a及びそれに従動する加圧ローラ8bの回転により引き出されるが、この際、回転制限機構により保持軸6cの回転が制限されるので、供給保持部6aから第1加圧機構8の加圧ローラ8bまでの間の被覆シートBの張りを保つことができる。また、供給保持部6aと記録紙Aの搬送経路Lとの間には、フリーローラ6eが回転自在に設けられている。このフリーローラ6eは、その外周に所定の角度範囲で被覆シートBが巻き付けられることにより、記録紙Aの搬送経路Lと合流する部分の被覆シートBの搬送経路の侵入角度を調整している。そして、記録紙Aの搬送経路Lと合流した後の被覆シートBの搬送経路は、第1分岐ガイド9による分岐位置まで、記録紙Aの搬送経路Lと一致するように設けられている。
また、基材回収部6bは、第1分岐ガイド9により記録紙Aの搬送経路と分岐された後の被覆シートBの基材Cを巻き取り回収するために所定の方向に回転駆動される巻取軸6fと、この巻取軸6fを駆動する図示しない巻取軸駆動機構と、この巻取軸駆動機構から巻取軸6fに伝達される駆動力を制限するための図示しない駆動制限機構とを有している。この駆動制限機構としては、例えば巻取軸駆動機構を構成するギヤ等の伝達機構と巻取軸6fとの間にトルクリミッタを備えた構成等が好適に用いられる。ここで、駆動制限機構により制限されていない状態で巻取軸駆動機構により駆動される巻取軸6fの回転速度は、巻取軸6fの周囲に基材Cが巻き取られることによりその外周の径が変化する場合にも、巻取軸6fの周囲に巻き取られた基材Cの外周の周速が第1加圧機構8の駆動ローラ8aの外周の周速よりも速くなるように設定されている。具体的には、巻取軸6fの周囲に基材Cがほとんど巻き取られておらず、基材Cの外周の周速が最も遅い状態での周速が、第1加圧機構8の駆動ローラ8aの外周の周速と同等又はそれよりやや速い速度とすると好適である。この際、被覆シートBの基材Cの搬送速度V1は第1加圧機構8の駆動ローラ8aの外周の周速により定まるので、巻取軸6fの周囲に巻き取られた基材Cの外周の周速との速度差により基材Cの張りが保たれ、その速度差は駆動制限機構により巻取軸6fに対して一定以上の駆動力を伝達しないように制限されることで吸収される。
本実施形態に係る被覆装置において用いられる補助シートEは、記録紙Aの記録面に被覆シートBの転写層Dを転写して被覆層Fを形成する際に、記録紙Aの幅方向外側や複数枚の記録紙Aの間の記録紙Aの存在しない部分において、対向して搬送されている被覆シートBの転写層Dが転写されるシートである。したがって、補助シートEの材質としては、被覆シートBの転写層Dの表面に設けられている接着層D2が接着しやすい材質を使用することが好ましい。そのため、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のフィルムを用いると好適である。
また、補助シートEは、被覆シートBの転写層Dを転写する際に、補助シートEの側端縁から外側に転写層Dがはみ出すことを防止するため、被覆シートBの幅と同じかそれ以上の幅を有するものとする。本実施形態においては、補助シートEとしては、被覆シートBの幅よりもやや広い一定幅を有する長尺のシートであって、ロール状に巻き取られた状態のものが使用される。これにより、被覆シートBの下面(転写面)の全体が補助シートEの上面に対向することになるので、被覆シートBの転写層Dが第1加圧機構8の駆動ローラ8aに転写されることを防止することができる。
補助シート搬送機構7は、ロール状に巻き取られた補助シートEを供給可能に保持する供給保持部7aと、第2分岐ガイド11により記録紙Aの搬送経路と分岐された後の補助シートEを巻き取り回収するシート回収部7bとを有している。ここでは、供給保持部7aは、両端が本体フレーム12に支持され、ロール状に巻き取られた補助シートEを回転可能に保持する保持軸7cと、この保持軸7cの回転を制限するための図示しない回転制限機構とを有している。この回転制限機構としては、例えば本体フレーム12と保持軸7cとの間にトルクリミッタを備えた構成等が好適に用いられる。そして、補助シートEは、後述する第1加圧機構8の駆動ローラ8a及びそれに従動する加圧ローラ8bの回転により引き出されるが、この際、回転制限機構により保持軸7cの回転が制限されるので、供給保持部7aから第1加圧機構8の駆動ローラ8aまでの間の補助シートEの張りを保つことができる。また、供給保持部7aと記録紙Aの搬送経路Lとの間には、フリーローラ7eが回転自在に設けられている。このフリーローラ7eは、その外周に所定の角度範囲で補助シートEが巻き付けられることにより、記録紙Aの搬送経路Lと合流する部分の補助シートEの搬送経路の侵入角度を調整している。そして、記録紙Aの搬送経路Lと合流した後の補助シートEの搬送経路は、第2加圧機構10の下流側にある第2分岐ガイド11による分岐位置まで、記録紙Aの搬送経路Lと一致するように設けられている。この際、補助シートEは、第1分岐ガイド9による被覆シートBの搬送経路の分岐位置までは、被覆シートBとの間に記録紙Aを挟んだ状態で被覆シートBに対向して搬送される。
また、シート回収部7bは、第2分岐ガイド11により記録紙Aの搬送経路Lと分岐された後の補助シートEを巻き取り回収するために所定の方向に回転駆動される巻取軸7fと、この巻取軸7fを駆動する図示しない巻取軸駆動機構と、この巻取軸駆動機構から巻取軸7fに伝達される駆動力を制限するための図示しない駆動制限機構とを有している。この駆動制限機構としては、例えば巻取軸駆動機構を構成するギヤ等の伝達機構と巻取軸7fとの間にトルクリミッタを備えた構成等が好適に用いられる。ここで、駆動制限機構により制限されていない状態で巻取軸駆動機構により駆動される巻取軸7fの回転速度は、巻取軸7fの周囲に補助シートEが巻き取られることによりその外周の径が変化する場合にも、巻取軸7fの周囲に巻き取られた補助シートEの外周の周速が第2加圧機構10の駆動ローラ10aの外周の周速よりも速くなるように設定されている。具体的には、巻取軸7fの周囲に補助シートEがほとんど巻き取られておらず、補助シートEの外周の周速が最も遅い状態での周速が、第2加圧機構10の駆動ローラ10aの外周の周速と同等又はそれよりやや速い速度とすると好適である。この際、補助シートEの搬送速度V1は、第2加圧機構10の駆動ローラ10a及びそれと同じ速度で回転する第1加圧機構8の駆動ローラ8aの外周の周速により定まるので、巻取軸7fの周囲に巻き取られた補助シートEの外周の周速との速度差により補助シートEの張りが保たれ、その速度差は駆動制限機構により巻取軸7fに対して一定以上の駆動力を伝達しないように制限されることで吸収される。
以上のような被覆シート搬送機構6及び補助シート搬送機構7により、互いに対向して搬送される被覆シートBと補助シートEとの間に、供給トレイ1及び供給ガイド2を介して記録紙Aが供給され、この記録紙Aと被覆シートBと補助シートEとは、積層された状態で第1加圧機構8において両面から加圧される。
第1加圧機構8は、図1及び図3に示すように、記録紙Aと被覆シートBと補助シートEとの搬送方向に回転駆動される駆動ローラ8aと、この駆動ローラ8aを回転駆動する図示しないローラ駆動機構と、駆動ローラ8aに対向して設けられ、駆動ローラ8aに対して加圧された状態で接するとともに駆動ローラ8aの回転に従動して回転する加圧ローラ8bと、この加圧ローラ8bを駆動ローラ8a側に加圧する加圧機構8dとを有している。本実施形態においては、駆動ローラ8a及び加圧ローラ8bは、ともに中空の金属ローラの表面をシリコンゴム等の弾性部材により覆った構成としている。この金属ローラの表面を覆う弾性部材の厚さは、後述するように金属ローラの内部に設けられるヒータからの熱の伝導性を損なうことがなく、かつ、駆動ローラ8aと加圧ローラ8bとの間を搬送される記録紙Aと被覆シートBと補助シートEとを十分に圧着させることができる程度の弾性を有する厚さとすることが好ましく、例えば、シリコンゴムの場合であれば約1mm程度の厚さとすると好適である。加圧機構8dは、図1及び図3に示すように、加圧ローラ8bの回転軸の両端部を上下方向に変位可能に保持する保持部材8eと、この保持部材8eを下方に付勢するばね等の弾性部材により構成される付勢部材8fとを有して構成されている。この加圧機構8dによる加圧力は、本実施形態においては、駆動ローラ8aと加圧ローラ8bとのニップ部における圧力が8〜12kg/cm程度となるように設定している。
また、この第1加圧機構8の駆動ローラ8a及び加圧ローラ8bの内部には、それぞれヒータ8gが設けられており、記録紙Aと被覆シートBと補助シートEとを加圧しながら加熱する構成となっている。本実施形態においては、このヒータ8gとして、ハロゲンランプを駆動ローラ8a及び加圧ローラ8bのそれぞれの軸心部に配設している。このヒータ8gによる加熱温度は、本実施形態においては、各ローラの表面温度で、加圧ローラ8bでは90〜110℃程度、駆動ローラ8aでは50〜70℃程度となるように設定している。
したがって、この第1加圧機構8においては、駆動ローラ8aと加圧ローラ8bとの間で、記録紙Aと被覆シートBと補助シートEとを積層状態で搬送しながら両面から加圧するとともに加熱する構成となっている。この加熱及び加圧により、被覆シートBと補助シートEとの間に挟まれた記録紙Aの記録面及びこの記録紙Aの周囲の補助シートEの表面に被覆シートBの転写層Dが圧着される。すなわち、加熱されることにより被覆シートBの転写層Dを構成する接着層D2が活性化された状態となり、更に第1加圧機構8の駆動ローラ8aと加圧ローラ8bの加圧されることにより、記録紙Aの記録面及びこの記録紙Aの周囲の補助シートEの表面に転写層Dが接着された状態となる。そして、後述する第1分岐ガイド9において記録紙Aの搬送経路Lと被覆シートBの搬送経路とが分岐されることにより、記録紙A及び補助シートEから被覆シートBの基材Cが剥離され、記録紙Aの記録面及びこの記録紙Aの周囲の補助シートEの表面に転写層Dが転写される。この転写層Dが被覆層Fを形成する。よって、本実施形態においては、この第1加圧機構8及び第1分岐ガイド9が、本発明における「被覆層形成手段14」を構成する。
第1分岐ガイド9は、記録紙Aの搬送経路Lにおける第1加圧機構8と第2加圧機構10との間に設けられ、記録紙Aの搬送経路Lと被覆シートBの基材Cの搬送経路とを分岐させるガイド部材である。本実施形態においては、図4及び図5に示すように、第1分岐ガイド9は、記録紙Aの搬送経路L上で記録紙Aの搬送方向に略直交する方向に延びる長尺の部材により構成され、その下側には記録紙Aの搬送経路Lに略並行に配置された第1ガイド面9aが形成され、その記録紙Aの搬送方向下流側には第1ガイド面9aに対して鋭角をなして上方に延びるように設けられた第2ガイド面9bが形成されている。そして、図6に示すように、この第1ガイド面9aと第2ガイド面9bとが接する端縁9cにおいて被覆シートBの基材Cが記録紙A及び補助シートEから剥離され、剥離された基材Cは、第2ガイド面9bに沿って搬送されて基材回収部6bに巻き取り回収される。これにより、記録紙Aの記録面及びこの記録紙Aの周囲の補助シートEの表面に被覆層Fが形成される。この第1分岐ガイド9は、第1加圧機構8による加熱により活性化した被覆シートBの接着層D2が冷却されて十分な接着力を発揮するようになる程度の距離を第1加圧機構8に対して有するように配置すると好適である。
第2加圧機構10は、図1、図5及び図7に示すように、記録紙Aの搬送経路Lにおける第1分岐ガイド9の下流側に設けられ、被覆シートBの基材Cが分離されて被覆層Fが形成された後の記録紙Aと補助シートEとを両面から更に加圧する機構である。本実施形態においては、記録紙Aと補助シートEとの搬送方向に回転駆動される駆動ローラ10aと、この駆動ローラ10aを回転駆動する図示しないローラ駆動機構と、駆動ローラ10aに対向して設けられ、駆動ローラ10aに対して加圧された状態で接するとともに駆動ローラ10aの回転に従動して回転する加圧ローラ10bと、この加圧ローラ10bを駆動ローラ10a側に加圧する加圧機構10dとを有している。ここでは、駆動ローラ10a及び加圧ローラ10bは、ともに中空の金属ローラの表面をシリコンゴム等の弾性部材により覆った構成としている。この金属ローラの表面を覆う弾性部材の厚さは、後述するように金属ローラの内部に設けられるヒータからの熱の伝導性を損なうことがなく、かつ、駆動ローラ10aと加圧ローラ10bとの間を搬送される被覆層Fが形成された記録紙Aと補助シートEとを十分に圧着させることができる程度の弾性を有する厚さとすることが好ましく、例えば、シリコンゴムの場合であれば約1mm程度の厚さとすると好適である。加圧機構10dは、図1に示すように、加圧ローラ10bの回転軸の両端部を上下方向に変位可能に保持する保持部材10eと、この保持部材10eを下方に付勢するばね等の弾性部材により構成される付勢部材10fとを有して構成されている。この加圧機構10dによる加圧力は、本実施形態においては、駆動ローラ10aと加圧ローラ10bとのニップ部における圧力が3〜7kg/cm程度となるように設定している。
また、この第2加圧機構10の加圧ローラ10bの内部にはヒータ10gが設けられており、被覆層Fが形成された記録紙Aと補助シートEとを加圧しながら加熱する構成となっている。本実施形態においては、このヒータ10gとして、ハロゲンランプを加圧ローラ10bの軸心部に配設している。このヒータ10gによる加熱温度は、本実施形態においては、加圧ローラ10bの表面温度で80〜100℃程度となるように設定している。
したがって、第2加圧機構10においては、被覆層Fが形成された記録紙Aと補助シートEとを搬送しながら両面から加圧するとともに被覆層F側の面から加熱する構成となっている。この加熱及び加圧により、記録紙Aの記録面及びこの記録紙Aの周囲の補助シートEの表面に形成された被覆層Fが隙間無く圧着されて強固に接着される。
第2分岐ガイド11は、記録紙Aの搬送経路Lにおける第2加圧機構10の下流側に設けられ、記録紙Aの搬送経路Lと補助シートEの搬送経路とを分岐させるガイド部材である。本実施形態においては、図5及び図7に示すように、第2分岐ガイド11は、記録紙Aの搬送経路L上で記録紙Aの搬送方向に略直交する方向に延びる部材により構成され、その上側には記録紙Aの搬送経路Lに略並行に配置された第1ガイド面11aが形成され、その記録紙Aの搬送方向下流側には第1ガイド面11aに対して鋭角をなして下方に延びるように設けられた第2ガイド面11bが形成されている。そして、この第1ガイド面11aと第2ガイド面11bとが接する端縁11cにおいて補助シートEが記録紙Aから剥離され、剥離された補助シートEは、第2ガイド面11bに沿って搬送されてシート回収部7bに巻き取り回収される。この際、記録紙Aはその搬送経路Lに沿って略水平方向に直進するのに対して、補助シートEは第2分岐ガイド11の端縁11cに沿って下方に折り曲げられて搬送されることから、記録紙Aの記録面に形成された被覆層Fと、その記録紙Aの周囲の補助シートEの表面に形成された被覆層Fとは互いに離間することとなり、記録紙Aの記録面に形成された被覆層Fと、その記録紙Aの周囲の補助シートEの表面に形成された被覆層Fとが記録紙Aの端縁付近に沿って切断されて分離される。よって、本実施形態においては、この第2分岐ガイド11が、本発明における「分岐手段」を構成する。
湾曲案内機構3は、図1及び図7に示すように、第2分岐ガイド11に対して記録紙Aの搬送方向下流側に配置され、記録紙Aを、その搬送方向を湾曲させて案内する機構である。本実施形態においては、この湾曲案内機構3は、第2分岐ガイド11の下流における記録紙Aの湾曲した搬送経路の湾曲方向外側において記録紙Aを案内する外側案内面3aと、記録紙Aの湾曲した搬送経路の湾曲方向内側において記録紙Aを案内する内側案内面3bと、記録紙Aを外側案内面3a及び内側案内面3bに沿って搬送する搬送ローラ3cにより構成されている。そして、記録紙Aは、この湾曲案内機構3の入口部3dから導入された後、外側案内面3a及び内側案内面3bと搬送ローラ3cにより湾曲した搬送経路Lに沿って案内搬送され、出口部3eから装置本体の上面に設けられた排出トレイ4上に排出される。ここで、搬送ローラ3cは、記録紙Aの搬送方向に回転駆動される駆動ローラと、この駆動ローラに対向して設けられ、駆動ローラに対して加圧された状態で接するとともに駆動ローラの回転に従動して回転する加圧ローラとからなるローラ対により構成される。本実施形態においては、この搬送ローラ3cは、湾曲案内機構3の出口部3eと、入口部3dと出口部3eとの中間付近とにそれぞれ配置されている。そして、この搬送ローラ3cは、駆動ローラ及び加圧ローラのいずれも表面を合成ゴム等の弾性部材により覆ったローラにより構成している。ただし、これらのローラは弾性部材により覆わない金属製等のハードローラとすることも可能である。本実施形態においては、この湾曲案内機構3が、本発明における「湾曲案内手段」を構成する。
また、湾曲案内機構3は、第2分岐ガイド11による記録紙Aの搬送経路Lと補助シートEの搬送経路との分岐位置P(ここでは第2分岐ガイド11の端縁11c付近となる)を、記録紙Aの後端部が通過する直前に、記録紙Aの後端部付近に撓みが形成されるように記録紙Aを案内する構成を備えている。言い換えると、湾曲案内機構3は、分岐位置Pを記録紙Aの後端部が通過した直後におけるこの記録紙Aの後端部の位置が、分岐位置P(分岐位置Pを記録紙Aの後端部が通過する直前における記録紙Aの後端部の位置に等しい)に対して異なる位置となるように記録紙Aを案内する構成を備えている。
具体的には、本実施形態においては、湾曲案内機構3は以下のように構成されている。すなわち、入口部3dは、分岐位置Pで補助シートEと分離された記録紙Aの先端部を引掛りなく導入するために、第2分岐ガイド11による分岐前の記録紙Aの搬送経路Lの延長線上に開口するように配置され、更に、入口部3dにおける外側案内面3aを下方に、内側案内面3bを上方にそれぞれ広げることで開口空間を広くするように構成されている。また、この入口部3dから出口部3eまでの間における外側案内面3a及び内側案内面3bにより構成される記録紙Aの搬送経路Lの湾曲形状は、上方へ向かう略円弧形状、より具体的には湾曲案内機構3の入口部3dと出口部3eとで180°方向が異なる略半円形状となるように形成されている。これにより、湾曲案内機構3は、第2分岐ガイド11の端縁11c付近に位置する分岐位置Pと、入口部3dに最も近い位置に配置されている搬送ローラ3cと、これらの間において記録紙Aを案内する外側案内面3a及び内側案内面3bとが、略円弧状に湾曲した記録紙Aの搬送経路Lを案内するように配置され、更に、入口部3dにおける外側案内面3aが、分岐位置Pに対して湾曲方向外側に配置されて構成されている。ここで、湾曲案内機構3の入口部3dにおける外側案内面3aを分岐位置Pに対して湾曲方向外側に配置するのは、記録紙Aの後端部付近が、図8に示すように補助シートEと分離する前の湾曲した状態(撓んだ状態)から、図9に示すように補助シートEと分離して平面状態に復元する方向に移動することを許容する空間を入口部3dに設けるためである。
このような構成とすることにより、図8に示すように湾曲案内機構3によって分岐位置Pを通過前の記録紙Aの後端部付近をその厚さ方向に湾曲させて撓みを形成させるとともに、記録紙Aの後端部が分岐位置Pを通過して補助シートEから分離した後に、図9に示すように記録紙Aの後端部付近が湾曲状態(撓んだ状態)から平面状態に復元する方向に移動することを許容する空間を備える構成となるので、湾曲状態(撓んだ状態)から平面状態に近づこうとする記録紙Aの復元力を利用して、記録紙Aの記録面に形成された被覆層Fと補助シートEの表面に形成された被覆層Fとを、記録紙Aの後端縁に沿って瞬間的に分離させることができる。したがって、記録紙Aを補助シートEから分離した後で記録紙Aの後方に余分な被覆層Fが残った状態となることを防止できる。
また、本実施形態においては、湾曲案内機構3は、記録紙Aを、記録媒体供給手段5を構成する供給トレイ1側へ搬送する方向に案内する構成としている。具体的には、この湾曲案内機構3により案内される記録紙Aの搬送経路Lの湾曲形状は、上記のとおり、入口部3dと出口部3eとで180°方向が異なる略半円形状となっており、この搬送経路Lに沿って案内搬送された記録紙Aは、出口部3eから装置本体の上面に設けられた排出トレイ4上に排出される。そして、この排出トレイ4は、装置本体の上面において供給トレイ1側に向けて配置されていることから、記録紙Aは、この供給トレイ1側に排出されることになる。このような構成とすることにより、ユーザは記録紙Aを供給トレイに載置する際と排出された記録紙Aを取り出す際とで同じ方向から操作できることから、ユーザによる記録紙Aの供給、及び被覆層Fを形成した後の記録紙Aの取り出しの利便性を高めることができる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図10は、本実施形態に係る被覆装置を幅方向中央付近で切断した断面図である。この図に示すように、本実施形態に係る被覆装置は、湾曲案内機構3が、入口部3dから出口部3eへ向けて記録紙Aを搬送案内するに際して、まず下方へ向かう略円弧形状の搬送経路Lに沿って案内した後、装置本体の下側を通る直線状の搬送経路Lに沿って案内し、装置本体の下側であって記録媒体供給手段5を構成する供給トレイ1側に配置された排出トレイ4に排出するように構成されている点で上記第1の実施形態と相違する。また、本実施形態においては、上記第1の実施形態に係る被覆装置における第2加圧機構10に相当する部分を備えておらず、第1分岐ガイド9による記録紙Aの搬送経路と被覆シートBの基材Cの搬送経路との分岐位置と、第2分岐ガイド11による記録紙Aの搬送経路Lと補助シートEの搬送経路との分岐位置とが近接した位置となっている点でも相違する。
本実施形態に係る湾曲案内機構3の具体的構成における上記第1の実施形態との相違点について以下に説明する。すなわち、入口部3dが、第2分岐ガイド11による分岐前の記録紙Aの搬送経路Lの延長線上に開口するように配置されている点では上記第1の実施形態と同様であるが、本実施形態においては、入口部3dにおける外側案内面3aを上方に、内側案内面3bを下方にそれぞれ広げることで開口空間を広くするように構成されている点で相違する。また、この入口部3dから出口部3eまでの間における外側案内面3a及び内側案内面3bにより構成される記録紙Aの搬送経路Lは、下方へ向かう略円弧形状、より具体的には湾曲案内機構3の入口部3dと出口部3eとで180°方向が異なる略半円形状の湾曲部分3fと、それに連続して装置本体の下側に配置された直線部分3gとを有して構成されている。このような構成によっても、上記第1の実施形態と同様に、湾曲案内機構3は、第2分岐ガイド11の端縁11c付近に位置する分岐位置Pと、入口部3dに最も近い位置に配置されている搬送ローラ3cと、これらの間において記録紙Aを案内する外側案内面3a及び内側案内面3bとが、略円弧状に湾曲した記録紙Aの搬送経路Lを案内するように配置され、更に、入口部3dにおける外側案内面3aが、分岐位置Pに対して湾曲方向外側に配置されて構成される。したがって、図11に示すように湾曲案内機構3によって分岐位置Pを通過前の記録紙Aの後端部付近を湾曲させて撓みを形成させるとともに、記録紙Aの後端部が分岐位置Pを通過して補助シートEから分離した後に、図12に示すように記録紙Aの後端部付近が湾曲状態(撓んだ状態)から平面状態に復元する方向に移動することを許容する空間を備える構成となるので、湾曲状態(撓んだ状態)から平面状態に近づこうとする記録紙Aの復元力を利用して、記録紙Aの記録面に形成された被覆層Fと補助シートEの表面に形成された被覆層Fとを、記録紙Aの後端縁に沿って瞬間的に分離させることができる。したがって、記録紙Aを補助シートEから分離した後で記録紙Aの後方に余分な被覆層Fが残った状態となることを防止できる。
〔その他の実施形態〕
(1)上記実施形態においては、湾曲案内機構3が、記録紙Aを、記録媒体供給手段5を構成する供給トレイ1側へ搬送する方向に案内する構成となっている場合について説明したが、湾曲案内機構3の構成はこのようなものに限定されるものではなく、入口部3dの付近において記録紙Aの搬送経路を湾曲することにより、記録紙Aの後端部付近に撓みを形成する形状であればよく、記録紙Aの搬送経路を湾曲させて案内し、記録媒体供給手段5の反対側に記録紙Aを排出する構成とすることも可能である。また、湾曲形状も円弧形状に限定されるものではなく、様々な形状とすることが可能である。
(2)上記実施形態においては、湾曲案内機構3が、記録紙Aの搬送経路Lの両側を外側案内面3aと内側案内面3bとによりそれぞれ案内するとともに搬送ローラ3cにより搬送する構成を備える場合について説明したが、湾曲案内機構3の構成はこれに限定されるものではなく、搬送ローラ3cと外側案内面3aとを備え、内側案内面3bを備えない構成とすることも可能である。また、湾曲案内機構3による搬送経路が記録紙Aに対して短い場合には搬送ローラ3cを備えない構成とすることも可能である。
(3)上記実施形態においては、図1及び図10に示すように、本発明における「記録媒体供給手段5」として、供給トレイ1及び供給ガイド2を備える構成について説明したが、記録媒体供給手段5として、記録紙Aを自動で連続的に供給する自動供給機構を備える構成とすることも可能である。すなわち、本発明に係る被覆装置は、実際の使用時には、写真プリンタ等の記録紙Aに画像を記録する記録装置の下流側に設置されることになる。したがって、この記録装置から連続的に排出される記録紙Aを自動的に搬送して被覆装置の装置本体内に供給する構成までを備える構成とすると好適である。
(4)上記実施形態においては、被覆シートBとして基材Cとこの基材Cに対して剥離可能に設けられた転写層Dとを有するものを用いる場合について説明したが、被覆シートBの構成はこのようなものに限定されることなく、例えば、基材Cを備えず、転写層Dに相当する部分のみからなるシートを用いることも可能である。この場合、被覆シート搬送機構6は、基材回収部6bを備えない構成となる。
本発明の第1の実施形態に係る被覆装置を幅方向中央付近で切断した断面図 本発明の第1の実施形態に係る被覆シートの構造を示す模式断面図 図1における第1加圧機構近傍の拡大図 図1における第1分岐ガイド近傍の拡大図 本発明の第1の実施形態に係る被覆装置の第1分岐ガイド及び第2分岐ガイドにおける各シートの剥離の際の状態を示す斜視図 本発明の第1の実施形態に係る被覆装置の第1分岐ガイドにおいて被覆シートの基材が記録紙及び補助シートから剥離する際の状態を示す模式断面図 図1における湾曲案内機構近傍の拡大図 本発明の第1の実施形態に係る被覆装置の第2分岐ガイド及び湾曲案内機構において、記録紙の後端部付近が補助シートと分離する前の状態を示す断面図 本発明の第1の実施形態に係る被覆装置の第2分岐ガイド及び湾曲案内機構において、記録紙の後端部付近が補助シートと分離した後の状態を示す断面図 本発明の第2の実施形態に係る被覆装置を幅方向中央付近で切断した断面図 本発明の第2の実施形態に係る被覆装置の第2分岐ガイド及び湾曲案内機構において、記録紙の後端部付近が補助シートと分離する前の状態を示す断面図 本発明の第2の実施形態に係る被覆装置の第2分岐ガイド及び湾曲案内機構において、記録紙の後端部付近が補助シートと分離した後の状態を示す断面図
符号の説明
A 記録紙(記録媒体)
B 被覆シート
C 被覆シートの基材
D 被覆シートの転写層
E 補助シート
F 被覆層
L 記録紙の搬送経路
P 記録紙の搬送経路と補助シートの搬送経路との分岐位置
3 湾曲案内機構(湾曲案内手段)
3a 外側案内面
3b 内側案内面
5 記録媒体供給手段
6 被覆シート搬送機構
7 補助シート搬送機構
8 第1加圧機構
9 第1分岐ガイド
10 第2加圧機構
11 第2分岐ガイド(分岐手段)
14 被覆層形成手段

Claims (4)

  1. 記録媒体の表面に被覆層を形成する記録媒体の被覆装置であって、
    互いに対向して搬送される被覆シートと補助シートとの間に前記記録媒体を供給する記録媒体供給手段と、
    前記記録媒体を間に挟んだ前記被覆シートと前記補助シートとを両面から加圧し、前記記録媒体の表面及び前記記録媒体の周囲の前記補助シートの表面に被覆層を形成する被覆層形成手段と、
    前記記録媒体の搬送経路と前記補助シートの搬送経路とを分岐させる分岐手段と、
    前記分岐手段に対して前記記録媒体の搬送方向下流側に配置され、前記記録媒体を、その搬送方向を湾曲させて案内する湾曲案内手段と、を備え、
    前記湾曲案内手段は、前記分岐手段による搬送経路の分岐位置を前記記録媒体の後端部が通過する直前に、前記記録媒体の後端部付近に撓みが形成されるように前記記録媒体を案内する記録媒体の被覆装置。
  2. 記録媒体の表面に被覆層を形成する記録媒体の被覆装置であって、
    互いに対向して搬送される被覆シートと補助シートとの間に前記記録媒体を供給するための記録媒体供給手段と、
    前記記録媒体を間に挟んだ前記被覆シートと前記補助シートとを両面から加圧し、前記記録媒体の表面及び前記記録媒体の周囲の前記補助シートの表面に被覆層を形成する被覆層形成手段と、
    前記記録媒体の搬送経路と前記補助シートの搬送経路とを分岐させる分岐手段と、
    前記分岐手段に対して前記記録媒体の搬送方向下流側に配置され、前記記録媒体を、その搬送方向を湾曲させて案内する湾曲案内手段と、を備え、
    前記湾曲案内手段は、前記分岐手段による搬送経路の分岐位置を前記記録媒体の後端部が通過した直後におけるこの記録媒体の後端部の位置が、前記分岐手段による搬送経路の分岐位置に対して異なる位置となるように前記記録媒体を案内する記録媒体の被覆装置。
  3. 記録媒体の表面に被覆層を形成する記録媒体の被覆装置であって、
    互いに対向して搬送される被覆シートと補助シートとの間に前記記録媒体を供給するための記録媒体供給手段と、
    前記記録媒体を間に挟んだ前記被覆シートと前記補助シートとを両面から加圧し、前記記録媒体の表面及び前記記録媒体の周囲の前記補助シートの表面に被覆層を形成する被覆層形成手段と、
    前記記録媒体の搬送経路と前記補助シートの搬送経路とを分岐させる分岐手段と、
    前記分岐手段に対して前記記録媒体の搬送方向下流側に配置され、前記記録媒体を、その搬送方向を湾曲させて案内する湾曲案内手段と、を備え、
    前記湾曲案内手段は、その入口部における湾曲方向外側の案内面が、前記分岐手段による搬送経路の分岐位置に対して前記湾曲方向外側に配置されている記録媒体の被覆装置。
  4. 前記湾曲案内手段は、前記記録媒体を、前記記録媒体供給手段側へ搬送する方向に案内する請求項1から3の何れか1項に記載の記録媒体の被覆装置。
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