JP4437689B2 - ラミネート装置 - Google Patents

ラミネート装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4437689B2
JP4437689B2 JP2004100776A JP2004100776A JP4437689B2 JP 4437689 B2 JP4437689 B2 JP 4437689B2 JP 2004100776 A JP2004100776 A JP 2004100776A JP 2004100776 A JP2004100776 A JP 2004100776A JP 4437689 B2 JP4437689 B2 JP 4437689B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
laminate
laminating
roller
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004100776A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005280240A (ja
Inventor
義彦 中嶋
順一 山本
康人 木村
宏典 枡谷
伸哲 仲岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritsu Koki Co Ltd
Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritsu Koki Co Ltd filed Critical Noritsu Koki Co Ltd
Priority to JP2004100776A priority Critical patent/JP4437689B2/ja
Publication of JP2005280240A publication Critical patent/JP2005280240A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4437689B2 publication Critical patent/JP4437689B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Description

本発明は、画像が記録された被記録媒体の記録面上にラミネート層を形成するラミネート装置に関する。
インクジェット記録方式や熱転写記録方式といった記録方式は、その記録装置(プリンタ)や被記録媒体に対して様々な改良が加えられてきた結果、銀塩カラー写真に匹敵する画質が得られるようになり、近年、デジタルカメラ、デジタルビデオ、スキャナ等で取り込んだ画像情報あるいはコンピュータにおける電子的な画像情報をハードコピーする技術として多用されている。
加えて、これらの記録方式においては、被記録媒体の記録面を保護して永続的な耐久性を付与すること、並びに記録面の光沢度や平滑度を上げる等して画像品位をさらに向上させることを目的として、画像記録後にラミネート層を被記録媒体の記録面上にラミネートする技術も広く知られている。
記録面へのラミネートに用いる装置としては、基材と、該基材上に剥離可能に形成されたラミネート層とからなるラミネート材を記録面上に供給し、積層された被記録媒体及びラミネート材を加熱圧着することにより、被記録媒体の記録面上にラミネート層を転写した後、基材をラミネート層から剥離するラミネート装置が存在する(特許文献1)。
上記特許文献1に開示されたラミネート装置は、ラミネート材を各種サイズの被記録媒体に対して用いることができるように、幅サイズの広い長尺なラミネート材が採用されており、該ラミネート材と重なり合うように所定間隔をおいて被記録媒体を順次供給し、各被記録媒体を長尺なラミネート材に加熱圧着するように構成されている。該ラミネート装置は、先行する被記録媒体と後続の被記録媒体との間のラミネート材をカッターで切断した後、ラミネート処理後の被記録媒体を枚葉状態にして排出するようになっている。そのため、排出された被記録媒体の全周からはラミネート層がはみ出ており、ラミネート処理後にこのラミネート層の余分な部分(記録面にラミネートされない部分:非ラミネート部分)を被記録媒体の端縁に沿って切除するといった煩雑な作業を要し、さらにこの切断に伴ってラミネート材を無駄に消費するといった問題がある。
そこで、非ラミネート部分を切除する手間が省けるラミネート装置が提案されている(特許文献2)。図14は、そのラミネート装置の概略構成を示し、所定送り長さに切断されたピース状の被記録媒体Aと、ロールから連続シートとして供給されるラミネート材BとがフィルムガイドロールFを介して積層され、プラテンロールG及び加熱された中間ロールH間を通過する際に加熱圧着され、しかる後、下流側に配置された剥離ロールIにて基材Cがラミネート層Dから剥離されるようになっている点では、特許文献1に開示されたラミネート装置と概ね同じであるが、特許文献2に開示されたラミネート装置では、基材Cを剥離する際、非ラミネート部分Dbがラミネート部分Daから切り離され、基材Cと共に持ち去られるようになっている。
特開昭58−224779号公報 特開平10―211651号公報
しかしながら、上記特許文献2に開示されたラミネート装置は、基材Cを被記録媒体Aの記録面から離間させることにより、基材Cと共に非ラミネート部分Dbを持ち上げ、その際に生じる非ラミネート部分Dbとラミネート部分Daとの境界付近の引っ張り力によって、当該部分を強引に破断させる(強引に引きちぎる)ものである。
そのため、ラミネート部分Daと非ラミネート部分Dbとの境界近傍において、図15に示す如く、非ラミネート部Dbの一部がラミネート部Da側に残ったり、ラミネート部Daの一部が被記録媒体Aから引き剥がされたりしてしまい、非ラミネート部分Dbから分離したラミネート部分Daの端縁が被記録媒体Aの端縁に沿った態様とならず、不均一な形状になってしまうといった問題があり、ラミネート処理済みの被記録媒体Aの端縁処理が余儀なくされている。
また、ラミネート部分Daと被記録媒体Aとの密着力及び/又は非ラミネート部分Dbの基材Cとの密着力が被記録媒体Aの端縁付近において不均一な場合や、不十分な場合、ラミネート材Bの搬送速度、ラミネート層Dの素性、被記録媒体Aに対する基材Cの引き剥がし角度が適正でない場合等には、ラミネート部分Daと非ラミネート部分Dbとが分離されることなく、非ラミネート部分Dbに引っ張られてラミネート部分Da全体が被記録媒体Aから引き剥がされたり、あるいは非ラミネート部分Dbに引っ張られて記録面を含む表層が被記録媒体Aから引き剥がされてしまうといった問題もある。
その上、被記録媒体の記録面をラミネートを行うに際し、被記録媒体Aの全周からラミネート材Bがはみ出た非ラミネート部分Dbが形成されるため、特許文献1のラミネート装置と同様に、ラミネート材を無駄に消費するといった問題がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、ラミネート材の無駄な消費を極力抑えると共に、ラミネート処理後の端縁処理の煩雑さを改善することのできるラミネート装置を提供することを課題とする。
本発明に係るラミネート装置は、シート状の被記録媒体の記録面上にラミネート層を形成するラミネート装置であって、前記記録面をラミネートするラミネート層が形成された長尺シート状のラミネート材を長手方向に供給するラミネート材供給部と、該ラミネート材供給部から供給されたラミネート材のラミネート層に記録面が対向するように被記録媒体を連続供給する被記録媒体供給部と、ラミネート供給部から供給されたラミネート材と被記録媒体供給部から供給された被記録媒体とを加熱圧着して積層体を形成し、該積層体を下流側に送り出す圧着部と、圧着部から送り出された積層体を下流側に搬送する搬送系とを備え、搬送系は、圧着部における加熱圧着位置よりも下流側で、圧着部から送り出されて先行する積層体を後続の積層体よりも高速で搬送するように構成され、ラミネート材は、長手方向と直交する方向の長さが被記録媒体の供給方向と直交する方向の長さよりも長く設定され、圧着部は、ラミネート層を転写させる被転写手段及び前記被記録媒体にラミネート材を加熱圧着可能に構成されてなり、圧着部の加熱圧着位置の下流側で且つ先行する積層体の搬送速度が高速となる位置よりも上流側には、被記録媒体の記録面とは反対側の面と被転写手段とが離間するように、積層体をなす被記録媒体及び被転写手段を相対移動させる分離部が設けられてなることを特徴とする。
上記ラミネート装置によれば、被記録媒体供給部が被記録媒体を連続供給するように構成されているので、先行する被記録媒体と後続の被記録媒体とは略密接状態あるいはやや隙間をあけた状態で供給されることになる。そして、ラミネート材供給装置からは、長尺シート状のラミネート材が長手方向に供給され、被記録媒体供給部から供給された各被記録媒体及びラミネート材供給部から供給されたラミネート材が圧着部にて加熱圧着される。そうすると、先行する被記録媒体及び後続の被記録媒体は、略密接状態あるいはやや隙間をあけた状態で記録面がラミネート層に密着した状態で下流側に搬送されることになる。
そうすると、圧着部から送り出されてラミネート材と積層状態にある被記録媒体は、搬送系によって下流側に向けて送られることになるが、本発明のラミネート装置の搬送系は、圧着部における加熱圧着位置よりも下流側で、圧着部から送り出されて先行する積層体を後続の積層体よりも高速で搬送するように構成されているので、圧着部を通過した先行する被記録媒体の搬送速度と、これに対して後続の被記録媒体の搬送速度とに速度差が生じ、先行する被記録媒体と後続の被記録媒体との間に引っ張り力が作用することになる。
そうすると、先行する被記録媒体及び後続の被記録媒体の記録面にラミネート層が密着した領域の厚みは、ラミネート材と被記録媒体とを合わせた厚みとなって剛性が増しているのに対し、先行するラミネート材と後続のラミネート材との間(実質的には微小領域)は、ラミネート材しか存在せず、積層状態にある領域に比して厚みが極めて薄いため、搬送速度差によって生じた引っ張り力が積層状態にない領域(被記録媒体の搬送方向の端縁に沿った線状の微小領域)に集中的に作用し、最終的に先行する被記録媒体の搬送方向の一端(後端)及び後続の被記録媒体の搬送方向の他端(前端)に沿ってラミネート材が分離することになる。
従って、先行する被記録媒体は、前端及び後端からラミネート材がはみ出ることなくラミネートされ、被記録媒体の記録面上に形成されたラミネート層の端縁は被記録媒体の少なくとも両端縁に沿ったきれいなものなる。これにより、ラミネート材の幅が被記録媒体の幅よりも広い場合であっても、従来のラミネート装置に比してラミネート材の消費量を極めて少なくすることができると共に、少なくとも両端が搬送方向の両端に沿ったきれいなラミネート層を形成することができ、従来に比して簡単な端縁処理できれいなラミネート層を形成することができる。また、ラミネート材の幅を被記録媒体の幅と同一にしておけば、ラミネート処理後に一切人手を介在させることなく、端縁が被記録媒体の各端縁に沿ったラミネート層を記録面上に形成することができると共に、ラミネート材の無駄が一切なくなるといった極めて顕著な効果を奏する。
本発明において、ラミネート材は、長手方向と直交する方向の長さが被記録媒体の供給方向と直交する方向の長さよりも長く設定され、圧着部は、ラミネート層を転写させる被転写手段及び前記被記録媒体にラミネート材を加熱圧着可能に構成されてなり、圧着部の加熱圧着位置の下流側で且つ先行する積層体の搬送速度が高速となる位置よりも上流側には、被記録媒体の記録面とは反対側の面と被転写手段とが離間するように、積層体をなす被記録媒体及び被転写手段を相対移動させる分離部が設けられているので、各種サイズの被記録媒体に対してくラミネート処理を行うことができる上に、人手を介在させることなく、各端縁が被記録媒体の各端縁に沿ったラミネート層を記録面上に形成することができる。
即ち、ラミネート材は、長手方向と直交する方向の長さが被記録媒体の供給方向と直交する方向の長さよりも長く設定されているので、被記録媒体の記録面を全体に覆うことができ、圧着部でラミネート材を被記録媒体の記録面及び被転写手段に加熱圧着させると、ラミネート材のラミネート層は、被記録媒体の記録面の全面に密着すると共に、該記録面からはみ出た部分が被転写手段に密着することになる。
そして、この状態で、被記録媒体の記録面とは反対側の面と被転写手段とが離間するように、分離部でラミネート層が密着した前記被記録媒体及び被転写手段を相対移動させると、ラミネート層は被記録媒体の反対面側(記録面からラミネート層が剥離する方向とは反対側)に引っ張られる(引き込まれる)こととなり、この際、被記録媒体がある部分とない部分との境界(即ち、被記録媒体の搬送方向と直交する方向の側端縁(エッジ))に沿って引っ張り力が集中的に作用するため、ラミネート層と記録面とが圧着した部分(記録面上にラミネート層が積層されたラミネート部分)と、ラミネート層と被転写手段とが圧着した部分(被記録媒体に積層していない非ラミネート部分)とが切り離されるのは勿論、被記録媒体の記録面上に形成されたラミネート層の端縁は被記録媒体の端縁に沿ったきれいなものとなる。
したがって、この分離部で被記録媒体の側端からはみ出たラミネート層は除去され、その下流側で先行する被記録媒体と後続の被記録媒体との間で搬送速度差を生じさせることで、上術の如く、先行する被記録媒体の搬送方向の一端(後端)及び後続の被記録媒体の搬送方向の他端(前端)に沿ってラミネート材が分離し、端縁が被記録媒体の各端縁に沿ったきれいなラミネート層が記録面上に形成されることになる。
この場合、前記被転写手段には長尺シート状のアンダーフィルムが採用され、被記録媒体の記録面とは反対側の面と対向するように、該アンダーフィルムを圧着部に向けて長手方向に供給するアンダーフィルム供給部を更に備えてもよい。このようにすれば、被記録媒体とアンダーフィルムとを相対的に離間させることで、ラミネート部分と非ラミネート部分とを分離することができ、被転写手段(アンダーフィルム)の交換やメンテナンス等のハンドリングが容易となると共に、構造を簡素化することができる。
以上の如く、本発明に係るラミネート装置は、長尺シート状にラミネート材を長手方向に供給するラミネート材供給部と、該ラミネート材供給部から供給されたラミネート材のラミネート層に記録面が対向するように被記録媒体を連続供給する被記録媒体供給部と、ラミネート供給部から供給されたラミネート材と被記録媒体供給部から供給された被記録媒体とを加熱圧着して積層体を形成し、該積層体を下流側に送り出す圧着部と、圧着部から送り出された積層体を下流側に搬送する搬送系とを備え、搬送系は、圧着部における加熱圧着位置よりも下流側で、圧着部から送り出されて先行する積層体を後続の積層体よりも高速で搬送するように構成されるので、ラミネート材の無駄な消費を極力抑えると共に、ラミネート処理後の端縁処理の煩雑さを改善することができる。
以下、本発明の実施形態に係るラミネート装置について図面を参酌しつつ説明する。
<第一実施形態>
まず、本実施形態に係るラミネート装置の外観イメージを図1及び図2を参照して簡単に説明する。ラミネート装置は、筐体1内に各種の機能部(これについては後述する)を内装し、画像記録を終えた被記録媒体Aをラミネート処理のために供給する被記録媒体供給部(供給部)10を筐体1の一方側に備えると共に、ラミネート処理を終えた被記録媒体Aを排出する完成品排出部(排出部)150を筐体1の他方側に備えて構成される。
筐体1は、左右に配置された側方フレーム1a,1bと、該側方フレーム1a,1b間の適宜箇所に配されて側方フレーム1a,1bを所定間隔で連結する連結フレーム1cとからなる。また、側方フレーム1a,1bは、それぞれ上部下部に分かれており、上部の側方フレーム1a,1b及びそれを連結する連結フレーム1cで上部筐体1Aが構成される一方、下部の側方フレーム1a,1b及びそれを連結する連結フレーム1cで下部筐体1Bが構成される。
そのため、筐体1は上下に分離可能であり、上部筐体1Aは、一部1dが下部筐体1Bに回転自在に支持されて下部筐体1Bに対して開閉自在に揺動するように構成されている。筐体1は、上部筐体1Aと下部筐体1Bとが合わさった閉位置において、一方側における上部筐体1Aと下部筐体1Bとの間に、被記録媒体供給部10からの被記録媒体Aを内部へ供給するための被記録媒体供給口12が形成されるように構成されている。また、筐体1は、上部筐体1A及び下部筐体1Bを閉位置に維持させるべく、ロック機構2が筐体1に設けられている。
被記録媒体供給部10は、被記録媒体供給口12を介して後述する第一圧着部(圧着部)40に向けて被記録媒体Aを連続供給するソータ14を備えている。ソーター14は、筐体1の一方側において下部筐体1Bの外面に連設されており、複数枚の被記録媒体A,A…を積み上げ状態で収容する収容部15と、該収容部15に収容された被記録媒体A,A…のうち、最上の被記録媒体Aを一枚ずつ被記録媒体供給口12に向けて送り出す送りローラ16とで構成されている。
前記収容部15は、箱状に形成されており、前記下部筐体1Bに連結される壁部には、前記被記録媒体供給口12に対応してスリット状の開口が形成されている。該収容部15内には、上下方向に移動可能に収容されて複数枚の被記録媒体Aを載置する載置板17と、該収容部15内で載置板17を上方に向けて付勢すべく、当該収容部15の底部と載置板17との間に介装された付勢手段18(本実施形態においてはコイルバネ)とが内装されている。
前記送りローラ16は、前記付勢手段18による載置板17に対する付勢で、載置板17に載置された複数枚の被記録媒体A,A…のうちの最上の被記録媒体Aに対して圧接し、該最上の被記録媒体Aが収容部15のスリット(被記録媒体供給口12)に対応した配置となるように配設されている。つまり、送りローラ16は、付勢手段18による付勢で最上の被記録媒体Aが被記録媒体供給口12の形成位置からずれた位置にならないように規制するように配置されている。該送りローラ16は、先行する被記録媒体Aと後続の被記録媒体Aとが略密接あるいはやや隙間をあけた状態となるように、被記録媒体Aを連続的に送り出すべく、当該ラミネート装置の運転中(ラミネート処理中)において連続回転するように構成されている。
これにより、ソーター14は、送りローラ16を回転させた状態で、被記録媒体Aの記録面と送りローラ16の外周面との摩擦により、最上の被記録媒体Aのみを被記録媒体供給口12を介して第一圧着部40に向けて送り出されるように構成されている。該ソータ14は、上述の如く、送りローラ16が連続回転すると共に、載置板17が上方に向けて付勢されているので、第一圧着部40に向けて先行する被記録媒体Aを送り出した後すぐに該先行した被記録媒体Aの直下にあった被記録媒体Aが、送りローラ16に接触し、先行する被記録媒体Aの後端に対して前端が略密接あるいはやや隙間をあけた状態で、後続の被記録媒体Aを連続的に送り出すことができるようになっている。尚、幅方向に相対接離する一対の幅規制ガイドを載置板17に設けて、被記録媒体Aの幅サイズを問わず、常に被記録媒体Aの幅方向中心を合わせるようにするのが好ましい。
被記録媒体供給部10と完成品排出部150とを連絡する被記録媒体Aの搬送経路は、被記録媒体供給口12及び完成品排出部150の載置板151と同様、上部筐体1Aと下部筐体1Bとの境界部分に沿って設定されている。従って、上部筐体1Aを上方に揺動させた開位置において、搬送経路は開放され、搬送経路上の被記録媒体Aを取り出すことができる。
機能部は、大別すると、搬送経路上で搬送される被記録媒体Aの記録面(上面)側から、ベースとなる基材C及びラミネート層が積層された長尺シート状のラミネート材Bを供給するラミネート材供給部(供給部)20と、搬送経路上で搬送される被記録媒体Aの記録面とは反対の面(下面:ベース面)側から、被転写手段としてのシート状のアンダーフィルムEを供給するアンダーフィルム供給部(供給部)30と、供給されたラミネート材B及びアンダーフィルムEの間に被記録媒体Aが供給されて積層された積層体(ラミネート材B及びアンダーフィルムEとの間に被記録媒体Aを介在させた状態のもの)を加熱圧着する第一及び第二圧着部(圧着部)40,50と、加熱圧着後のラミネート材Bから基材Cを剥離する剥離部60と、剥離された基材Cを回収する基材回収部(回収部)70と、加熱圧着後のアンダーフィルムEを被記録媒体Aから分離させる分離部80と、分離部80で分離したアンダーフィルムEを回収するアンダーフィルム回収部(回収部)90と、第一及び第二圧着部(圧着部)40,50で加熱圧着されることで形成された積層体を下流側に(本実施形態においては完成品排出部150に向けて)搬送する搬送系100とに分けられる。
ラミネート材供給部20は、図3に示す如く、ラミネート材Bをロールから連続シート(長尺シート)として供給するもので、ラミネート材Bのロールを保持するホルダー(ラミネート材原反保持体)21を備えるほか、ホルダー21と搬送経路との間に配置されるフリーローラ22を備える。
ホルダー21は、フリーローラ22と共にその両端が側方フレーム1a,1bに回転自在に支持されている。フリーローラ22は、ホルダー21に取り付けられたロール及び後述する圧着部のローラ43の共通接線よりも内側(搬送経路側)となるように配置されることにより、ロールから繰り出されるラミネート材Bを搬送経路に至るまでの所定区間にて所定角度範囲で巻き付かせ、併せて搬送経路に対するラミネート材Bの進入角度を決定する。また、このフリーローラ22は、後述するように加熱ローラとなっている第一圧着部40の圧着ローラ43からの熱の影響を受け得る領域内に配置されている。そして、フリーローラ22の少なくとも表面に用いる材料は、熱吸収率及び熱伝導率が比較的優れる黒色のアルマイトとしている。
本実施形態のラミネート装置に用いられるラミネート材Bは、図6に示す如く、被記録媒体Aの記録面をラミネートするラミネート層Dを備えている。該ラミネート層Dは、記録面に対して接着する接着層D’と、該接着層D’上に形成され、記録面を保護する保護層D''とからなる積層構造をなしている。本実施形態に係る保護層D''は、透過性を有するアクリル系樹脂で形成されている。接着層D’は、保護層D''との接着性を維持すべく、透過性を有するジョイント用のアンカーコート層D''' を介して保護層D''と積層状態をなしている。該接着層D’は、アンダーフィルムEに対する接着力が、保護層D''に対する基材Cの密着力よりも高く、且つ透過性を有する樹脂(本実施形態においては、熱を加えることで接着力を発揮する熱可塑性樹脂:ポリエステル系の樹脂)によって形成されている。
さらに、ラミネート材Bは、加熱圧着や搬送時にラミネート層Dに傷が付くのを防止すると共に、加熱圧着時にラミネート層Dにシワ等が発生するのを防止すべく、ラミネート層D(保護層D'')上にシート状の基材Cが剥離可能に積層されている。つまり、該ラミネート材Bは、ラミネート層D上に基材Cを積層することで、該ラミネート層Dの表面の傷付きを防止すると共に、当該ラミネート材B自身にコシを与え(厚みを厚くして当該ラミネート材Bにおける撓みの自由度を下げ)、加熱圧着時の圧力等の影響でラミネート層Dにシワが発生するのを防止できるように構成されている。基材Cは、ポリエチレンテレフタレート(PET)製のフィルムで構成されており、ラミネート層D(保護層D'')に対して自らが保有する粘着性によって剥離可能に密着しており、ラミネート層Dと共に積層構造をなしている。
上記構成のラミネート材Bは、被記録媒体Aよりも大きなサイズ、即ち、幅(搬送経路での進行方向と直交する方向の寸法)が搬送経路上の被記録媒体Aの幅よりも広く設定されており、ラミネート層Dを被記録媒体Aの記録面に対向させた状態で、ラミネート材B(ラミネート層D)で被記録媒体Aを覆うことができるサイズに設定されている。そのため、被記録媒体Aが搬送方向に対して平行である場合は勿論のこと、若干傾いている場合であったとしても、被記録媒体Aがラミネート材Bから幅方向にはみ出ることはなく、ラミネート材B(ラミネート層D)で被記録媒体Aの全面を確実に覆うことができるのである。尚、上記構成のラミネート材Bのロールは、基材Cが外側を向き、ラミネート層Dが内側を向くようにして巻かれており、そのため、フリーローラ22に対しては基材Cが接触するようになっている。
一方、図3に戻り、アンダーフィルム供給部30は、アンダーフィルムEをロールから連続シート(長尺シート)として供給するもので、アンダーフィルムEのロールを保持するホルダー(アンダーフィルム原反保持体)31を備えるほか、ホルダー31と搬送経路との間に配置されるフリーローラ32を備える。
ホルダー31は、フリーローラ32と共にその両端が側方フレーム1a,1bに回転自在に支持されている。フリーローラ32は、ホルダー31に取り付けられたロール及び後述する圧着部のローラ41の共通接線よりも内側(搬送経路側)となるように配置されることにより、ロールから繰り出されるアンダーフィルムEを搬送経路に至るまでの所定区間にて所定角度範囲で巻き付かせ、併せて搬送経路に対するアンダーフィルムEの進入角度を決定する。また、このフリーローラ32は、後述するように加熱ローラとなっている第一圧着部40の駆動ローラ41からの熱の影響を受け得る領域内に配置されている。そして、フリーローラ32の少なくとも表面に用いる材料は、フリーローラ22と同様、熱吸収率及び熱伝導率が比較的優れる黒色のアルマイトとしている。
アンダーフィルムEは、積層された状態でベースとなる被転写材(被転写手段)として機能するものであって、ラミネート材Bの接着層D’と熱接着性がある材質乃至該接着層D’と同質の材質からなる樹脂フィルムが用いられる。該アンダーフィルムEは、単層構造、積層構造のどちらも採用することができるが、本実施形態においては、PET(ポリエチレンテレフタレート)製の単層フィルムが採用されている。また、該アンダーフィルムEは、積層された状態でラミネート材B(ラミネート層D)がアンダーフィルムEの側縁から側方にはみ出すことのないよう、ラミネート材Bと同一か若しくはそれ以上の幅サイズのものが用いられる。
第一圧着部40は、駆動ローラ41と圧着ローラ43とを備える。駆動ローラ41は、被記録媒体Aのベース面側に配置され、圧着ローラ43は、被記録媒体Aの記録面側に配置され、何れもその両端が側方フレーム1a,1bに回転自在に支持されている。両ローラ41,43間において、ラミネート材B及びアンダーフィルムE並びにその間に被記録媒体供給部10から供給された被記録媒体Aが積層される(以下、被記録媒体A、ラミネート材B(ラミネート材Bを構成する各層)及びアンダーフィルムEの少なくとも二つ以上が積層されたものを総称して「積層体」という)。
両ローラ41,43は、積層体(A+B+E)に対して圧着作用を生じさせるものであり、例えば、駆動ローラ41には、金属ローラ又は極薄ゴムローラが採用され、圧着ローラ43には、シリコン系の耐熱ゴムローラが採用される。
また、両ローラ41,43は、軸芯部にヒータ42,44が存在しており、加熱ローラとなっている。ローラ41,43の表面における加熱温度は、駆動ローラ41では、60〜120℃の範囲内で設定され、圧着ローラ43では、80〜120℃の範囲内で設定される。駆動ローラ41は、被記録媒体A、ラミネート材B及びアンダーフィルムEの三者が加熱圧着されるポイント(ローラ41,43の理論的な接点)よりも前に、アンダーフィルム供給部30から供給されたアンダーフィルムEが所定角度で巻き付くように配置されており、アンダーフィルムEが加熱圧着ポイントに到達するのに先立って予熱できるようになっている。また、圧着ローラ43は、加熱圧着ポイントよりも前に、ラミネート材供給部20から供給されたラミネート材Bが所定角度で巻き付くように配置されており、ラミネート材Bが加熱圧着ポイントに到達するのに先立って予熱できるようになっている。しかも、フリーローラ22,32は、ローラ41,43からの熱を受けて加熱されるため、加熱ローラとしての機能も有しており、ラミネート材B及びアンダーフィルムEは、ローラ41,43の予熱に先立ち、フリーローラ22,32でも予熱されるようになっている。尚、第一圧着部40におけるアンダーフィルムE側のローラ(駆動ローラ)41も、加熱ローラとし且つラミネート材B側のローラ(圧着ローラ)43のローラ表面での加熱温度より低く設定するのは、アンダーフィルムEに対する熱影響を抑えつつ、ラミネート層D及びアンダーフィルムE間の熱溶着性を活性化させるためである。
また、駆動ローラ41が側方フレーム1a,1bに対して相対変位不能であるのに対し、圧着ローラ43は、圧着力調整機構45を介して側方フレーム1a,1b(及び駆動ローラ41)に対して相対変位可能となっている。該圧着力調整機構45は、側方フレーム1a,1bに取り付けられるベース450と、該ベース450に取り付けられ、搬送経路と直交する方向に軸心を有する軸451と、該軸451に沿ってスライドする可動体452と、該可動体452を搬送経路側に付勢する弾性体453と、該弾性体453の弾性復元力を調整するハンドル(調整部材)454とを備える。通常、両ローラ41,43間の圧着力は、50〜120kgfの範囲内で設定される。
第二圧着部50は、図4に示す如く、駆動ローラ51と圧着ローラ53を備える。駆動ローラ51は、被記録媒体Aのベース面側に配置され、圧着ローラ53は、被記録媒体Aの記録面側に配置され、何れもその両端が側方フレーム1a,1bに回転自在に支持されている。積層体(A+B+E)は、第二圧着部50よりも搬送経路の上流側に位置する剥離部60にて基材Cが剥離されるため、両ローラ51,53間には、積層体(A+B+E−C)が供給される。
両ローラ51,53は、積層体(A+B+E−C)に対して圧着作用を生じさせるものであり、例えば、駆動ローラ51及び圧着ローラ53の何れにも、シリコン系の耐熱ゴムローラが採用される。
また、圧着ローラ53は、軸芯部にヒータ54が存在しており、加熱ローラとなっている。ローラ表面での加熱温度は、80〜120℃の範囲内で設定される。駆動ローラ51は、加熱ローラとなっていない。第二圧着部50における加熱温度(圧着ローラ53による加熱温度)は、仕上げ処理的な意味合いで、第一圧着部40における加熱温度(駆動ローラ41、及び圧着ローラ43でのトータル的な加熱温度)よりも低く設定している。即ち、例えば被記録媒体Aとラミネート層Dとの間に気泡が混入している場合、加熱せずに圧着すると、ラミネート層Dの接着層D’D’が硬化している状態で圧着することになるので、気泡をうまく押し込めないが、加熱した状態にすると、接着層D’D’が軟化し、その状態で圧着することにより、気泡がインクの隙間から被記録媒体Aの記録面に押し込まれて好適に除去されること、そして、加熱温度が高すぎると、ラミネート層D(の接着層D’D’)が被記録媒体Aの記録面からずれたり、剥がれてしまうこと、の理由から、第二圧着部50でも加熱すると共に、該第二圧着部50における加熱温度を第一圧着部40における加熱温度よりも低く設定している。また、第二圧着部50の駆動ローラ51を加熱ローラとしないのは、上述の如く、第二圧着部50における加熱温度を高くし過ぎないためであると共に、一度加熱した積層体を再度加熱し過ぎると、被記録媒体Aやラミネート層Dの品質が劣化するおそれがあること、ヒータが無くなって製造コストが下げられること、及び消費電力を少なくしてランニングコストが下げられること、にある。加えて、第二圧着部50における圧着力は、基材Cがない分、第一圧着部40における圧着力よりも小さく設定している。
また、第一圧着部40と同様、駆動ローラ51が側方フレーム1a,1bに対して相対変位不能であるのに対し、圧着ローラ53は、圧着力調整機構55を介して側方フレーム1a,1b(及び駆動ローラ41)に対して相対変位可能となっている。該圧着力調整機構55の構成は、第一圧着部40の圧着力調整機構55と同様であるので、特に説明は行わない。通常、両ローラ51,53間の圧着力は、50〜120kgfの範囲内で設定される。
剥離部60は、搬送経路の上流側に位置する第一圧着部40と、該第一圧着部40よりも搬送経路の下流側に位置する第二圧着部50との間に配置され、搬送経路に対向して配置されたナイフエッジ(剥離ガイド体)61を備える。
即ち、剥離部60は、第一圧着部40で加熱圧着してから所定時間経過後に基材Cをラミネート層Dから分離させるべく、第一圧着部40から下流側に所定の距離をおいた位置にナイフエッジ61を備えている。このように、剥離部60を第一圧着部40から所定の距離をおいて配設しているのは、第一圧着部40で加熱圧着されることで活性化(粘性等を発揮)したラミネート層Dが通常の平衡状態(接着力が強くなった状態)になってからラミネート材B(ラミネート層D)に外力を作用させるようにするためである。
つまり、第一圧着部40における加熱から所定時間を経過すれば、被記録媒体Aに対するラミネート層Dの接着力が基材Cとラミネート層Dとの密着力よりも確実に増した状態となり、この状態で基材Cの剥離工程を行えば、ラミネート層Dが被記録媒体Aから不用意に剥がされることなく基材Cのみがきれいに剥がれるため、剥離部60と第一圧着部40との間隔を設けている。従って、剥離部60と第一圧着部40との間隔(所定距離)は、第一圧着部40を通過してから剥離部60に到達するまでの時間が、ラミネート層Dを活性状態から略通常の平衡状態に戻すのに必要な時間(所定時間)と略一致あるいはそれ以上となるように設定されている。
ナイフエッジ61は、その先端部が搬送経路側となって搬送経路に対して鋭角で傾斜するようホルダー62に保持されている。具体的に説明すると、ナイフエッジ61は、剥離部60における搬送経路と対向する下面61aと、該下面61aにおける搬送方向の下流側の端縁に接続され、該下面61aに対して鋭角をなすように上方に延びる(基材回収部70に向けて延びる)傾斜面61bとを備える。また、下面61aと傾斜面61bとの接続線(稜線)は、搬送経路上での被記録媒体Aの搬送方向と略直交する方向に延びている。
また、剥離部60は、ナイフエッジ61のガイド面としての傾斜面61bと所定間隔を有して対向するガイド面を有するガイド板63をさらに備え、ラミネート層Dから剥離させた連続シート状の基材Cは、ナイフエッジ61の傾斜面61b及びガイド板63のガイド面間を通って基材回収部70に送られるようになっている。
基材回収部70は、ラミネート層Dから剥離させた連続シート状の基材Cをロール状に巻き取って回収するもので、基材Cのロールを保持するホルダー(回収基材保持体)71を備える。ホルダー71は、その両端が側方フレーム1a,1bに回転自在に支持されている。また、ホルダー71は、その巻き取り面がナイフエッジ61の先端部よりも搬送経路の上流側となるように配置されることにより、搬送経路から剥離される基材Cをナイフエッジ61の先端部に巻き付かせ、併せて搬送経路に対する基材Cの剥離角度を決定する。
分離部80は、図5に示す如く、圧着部(第二圧着部50)よりも搬送経路の下流側(より詳しくは、該第二圧着部50と、積層体(A+B−C:完成品)を完成品排出部150へ搬出するための搬送ローラ対100との間)に配置され、搬送経路に対向して配置されたナイフエッジ(分離ガイド体)81を備える。
即ち、分離部80は、第二圧着部50で加熱圧着してから所定時間経過後にアンダーフィルムEを被記録媒体Aから分離させるべく、第二圧着部50から下流側に所定の距離をおいた位置にナイフエッジ81を備えている。このように、分離部80を第二圧着部50から所定の距離をおいて配設しているのは、第二圧着部50で加熱圧着されることで活性化(粘性等を発揮)したラミネート層Dが通常の平衡状態(接着力が強くなった状態)になってからラミネート材B(ラミネート層D)に外力を作用させるようにするためである。
つまり、第二圧着部50における加熱から所定時間を経過すれば、被記録媒体Aに対するラミネート層Dの接着力が確実に増した状態となり、この状態でアンダーフィルムEの分離工程を行えば、ラミネート層Dが被記録媒体Aから不用意に剥がされてしまうことがないため、分離部80と第二圧着部50との間隔を設けている。従って、分離部80と第二圧着部50との間隔(所定距離)は、第二圧着部50を通過してから分離部80に到達するまでの時間が、ラミネート層Dを活性状態から略通常の平衡状態に戻すのに必要な時間(所定時間)と略一致あるいはそれ以上となるように設定されている。
尚、図2において、第一圧着部40から剥離部60までの距離よりも第二圧着部50から分離部80までの距離が短くなっているのは、第一圧着部40における加熱温度よりも第二圧着部50における加熱温度が低く設定されているのに加え、第一圧着部40と剥離部60との間で搬送経路上を通過する積層体(A+B+E)を自然冷却させているのに対し、第二圧着部50及び分離部80間には(実際には分離部80(ナイフエッジ81)の先端部を挟んで搬送経路の上流側及び下流側に跨って)搬送経路を画定するプレート状のガイド板83が設けられており、該ガイド板83が積層体(A+B+E−C)の搬送性を向上させると共に、積層体(A+B+E−C)の熱を強制的に放熱させる(強制的に冷却する)強制冷却手段として機能しているからである。そして、第二圧着部50から分離部80までの距離が短くなる分、装置全体の小型化を図ることができる。尚、本実施形態においては、分離部80と第二圧着部50との間隔は、第二圧着部50を通過してから分離部80に到達するまでの時間が、ラミネート層Dを活性状態から略通常の平衡状態に戻すのに必要な時間(所定時間)となるように、搬送経路上での積層体(A+B+E−C)の移動速度、ガイド板83の冷却効率等の相関関係に基づいて設定されている。
図5に戻り、ナイフエッジ81は、その先端部が搬送経路側となって搬送経路に対して鋭角で傾斜するようホルダー82に保持されている。具体的に説明すると、分離部80のナイフエッジ81は、当該分離部80における搬送経路と対向する上面81aと、該上面81aにおける搬送方向の下流側の端縁に接続され、該上面81aに対して鋭角をなすように下方に延びる傾斜面81bとを備える。また、上面81aと傾斜面81bとの接続線(稜線)は、搬送経路における搬送方向と略直角方向に延びている。
また、分離部80は、搬送経路を画定するために筐体1内に内装され且つナイフエッジ81の先端部を挟んで搬送経路の上流側及び下流側に跨った形状の前記ガイド板83を備える。より詳しくは、ガイド板83は、その先端部が圧縮部(第二圧縮部50)の近傍まで延設される一方、その基端部がナイフエッジ81の先端部を越えて搬送経路の下流側まで延設された形状である。さらに、分離部80は、ガイド板83のうち、ナイフエッジ81の先端部よりも搬送経路の下流側における部分の内面(ガイド面)と所定間隔を有して対向するガイド面を有するガイド板84をさらに備える。
両ガイド板83,84は、先端部(搬送経路の上流側における端部)が搬送経路から離間する方向に所定角度を以て屈曲され、テーパ状の拡開された入口側開口を形成している。また、ガイド板84は、ナイフエッジ81の上面81aを基準に搬送経路から離間する方向にオフセットされて、ナイフエッジ81の上面81aよりも低位置に設定されており、そのため、ガイド板83,84のガイド面間隔は、ガイド板83のガイド面とナイフエッジ81の上面81aとの間隔よりも広くなっている。即ち、ナイフエッジ81よりも下流側の搬送経路を画定するガイド面間隔は、アンダーフィルムEの分離前よりも分離後の方向が広く設定されている。
アンダーフィルム回収部90は、余分なラミネート層Dを転写させたアンダーフィルムEの連続シートをロール状に巻き取って回収するもので、アンダーフィルムEのロールを保持するホルダー(回収アンダーフィルム保持体)91を備える。ホルダー91は、その両端が側方フレーム1a,1bに回転自在に支持されている。また、ホルダー91は、その巻き取り面がナイフエッジ81の先端部(稜線)よりも搬送経路の上流側となるように配置されることにより、搬送経路から分離されるアンダーフィルムEをナイフエッジ81の先端部に巻き付かせ、併せて搬送経路に対する基材Cの剥離角度を決定する。
搬送系100は、搬送ローラ対で構成されている。該搬送ローラ対100は、一方のローラ(駆動ローラ)101が増速機構(図1参照:ギアを組み合わせた機構)を介して駆動源(モータ)3の駆動を受けて回転駆動し、他方のローラ(圧着ローラ)102が駆動ローラ101に従動回転するようになっている。搬送ローラ対100は、圧着部(本実施形態においては第二圧着部50)の理論上の接点(加熱圧着位置)よりも下流側に設けられており、第二圧着部50を完全に通過した積層体を下流側に圧着搬送するように構成されている。搬送ローラ対100は、第二圧着部50(駆動ローラ51及び圧着ローラ53における理論上の接点(加熱圧着位置))を完全に通過して先行する積層体(後述するラミネート部分Da(図7(イ)参照):積層体における被記録媒体Aを含んだ領域)に対する搬送速度が、後続の積層体(ラミネート部分Da(図7(イ)参照):積層体における後続の被記録媒体Aを含んだ領域)に対する搬送速度よりも高速となるように回転数が設定されている。尚、本実施形態に係る積層体の搬送は、第一圧着部40(駆動ローラ41及び圧着ローラ43)、第二圧着部50(駆動ローラ51及び圧着ローラ53)及び搬送系(搬送ローラ対100)によって行われるため、搬送ローラ対100は、積層体の搬送速度が第一圧着部40及び第二圧着部50による積層体の搬送速度よりも高速になるように、駆動ローラ101の回転数が設定されている。
各機能部の構成は以上の通りである。図1及び図2に戻って、ラミネート材供給部20、剥離部60の主たる構成要素及び基材回収部70は、同じ筐体(被記録媒体Aの記録面側に位置する上部筐体1A)に配置される一方、アンダーフィルム供給部30、分離部80の主たる構成要素及びアンダーフィルム回収部90も、同じ筐体(被記録媒体Aのベース面側に位置する下部筐体1B)に配置されている。また、第一圧着部40、第二圧着部50及び搬送ローラ対100は、両方の筐体(上部筐体1A及び下部筐体1B)に跨って配置されている。
また、第一圧着部40、第二圧着部50及び搬送ローラ対100のそれぞれ駆動ローラ41,51,101は、一方の筐体(下部筐体1B)に配置され、それぞれ圧着ローラ(従動ローラ)43,53,102は、他方の筐体(上部筐体1A)に配置されている。
さらに、第一圧着部40、及び第二圧着部50の駆動ローラ41,51のみならず、ソータ14の送りローラ16、基材回収部70及びアンダーフィルム回収部90のホルダー71,91の全てに対し、スプロケット、チェーン、ギアトレイン等の周知の駆動力伝達手段(図1参照、但し、構成は図より明らかであるため、採番しない)によってモータ(駆動源)3の駆動力が同時に伝達されるようになっている。これらの同期駆動により、ラミネート材供給部20からラミネート材Bが引っ張られ、アンダーフィルム供給部30からアンダーフィルムEが引っ張られ、且つ積層体(A+B+E;A+B+E−C;A+B−C)が搬送経路に沿って下流側に搬送されるようになっている。
但し、ラミネート材B(のラミネート層D)といった薄いフィルムを搬送するために、第二圧着部50の駆動ローラ51は、第一圧着部40の駆動ローラ41よりも3%以下のオーバードライブを掛けて圧縮部40,50間のラミネート材Bにバックテンションを付与するようにしている。尚、3%以下としたのは、バックテンションが小さ過ぎると、第一及び第二圧着部40,50間にたるみが生じて被記録媒体Aのひずみが発生したり、加熱によって軟化したラミネート層Dにしわが発生し、そのしわが被記録媒体Aの記録面上に残ってしまい、一方、バックテンションが大き過ぎると、そのバックテンションによってラミネート層Dが延ばされて縦じわが発生し、その縦じわも被記録媒体Aの記録面上に現れてしまうからである。なお、搬送系100は、スプロケット、チェーン、ギアトレイン等の周知の駆動力伝達手段を介することで、第一圧着部40等を駆動するモータ3の駆動力を受けて駆動するが、上述の如く、増速機構(本実施形態においては駆動伝達手段の一部の機構(ギアの組み合わせ))を介して駆動しているため、該搬送系100の駆動ローラ101の周速度は、他の構成(駆動ローラ41,51)の周速度よりも高速となっている。
本実施形態に係るラミネート装置は、以上の構成からなり、次に、本装置におけるラミネート処理の各工程について説明する。
まず、被記録媒体Aに対するラミネート処理を行う前に、予めラミネート材供給部20からラミネート材Bを引き出し、該ラミネート材Bをフリーローラ22に巻き掛けて第一圧着部40(駆動ローラ41と圧着ローラ43との間)及び第二圧着部50(駆動ローラ51と圧着ローラ53との間)に挿通し、先端部を基材回収部70のホルダー71に巻き付けておく。また、アンダーフィルム供給部30からアンダーフィルムEを引き出し、該アンダーフィルムEをフリーローラ32に巻き掛けて第一圧着部40(駆動ローラ41と圧着ローラ43との間)及び第二圧着部50(駆動ローラ51と圧着ローラ53との間)に挿通し、先端部をアンダーフィルム回収部90のホルダー91に巻き付けておく。この状態では、第一圧着部40と分離部60との間における搬送経路で、ラミネート材BとアンダーフィルムEとが重なりあった状態となっている。
この状態で、図3に示す如く、被記録媒体Aの記録面をラミネート材Bが供給される側(本実施形態においては、ラミネート材供給部20の配置に対応させて上方側)に向け、被記録媒体供給部10から被記録媒体Aを順次供給する。即ち、該ラミネート装置は、複数の被記録媒体Aを連続供給してラミネート処理を行えるようになっており、先行する被記録媒体Aと後続の被記録媒体Aとが略密接あるいはやや隙間をあけた状態で、これらの被記録媒体Aを被記録媒体供給部10から順次供給する。そうすると、順次供給される各被記録媒体Aは、記録面とラミネート層Dとが対向した状態でラミネート材BとアンダーフィルムEとの間に介在した状態となり、第一圧着部40でラミネート材B、被記録媒体A及びアンダーフィルムEが加熱圧着される。このようにラミネート材Bは被記録媒体Aの搬送方向と直交する方向(幅方向)における両側端縁からはみ出るように供給されるため、第一圧着部40で加熱圧着されると、ラミネート層Dは軟化して被記録媒体の記録面及び両側端面を覆うように変形する。
そうすると、上述の如く、ラミネート材B及びアンダーフィルムEが被記録媒体Aよりも大きなサイズに設定されているので、被記録媒体Aがラミネート材B及びアンダーフィルムEに挟まれ、図7(イ)に示す如く、アンダーフィルムEに被記録媒体Aからはみ出る分のラミネート層Dが転写され、被記録媒体Aの記録面にラミネート層Dが密着したラミネート部分Daが形成されると共に、該ラミネート部分Daの両側にラミネート層DがアンダーフィルムEに密着した非ラミネート部分Dbが形成されることになる。
即ち、図7(ロ)に示す如く、第一圧着部40でラミネート材B、被記録媒体A及びアンダーフィルムEを加熱圧着する(ラミネート材B、被記録媒体A及びアンダーフィルムEの三者が第一圧着部40を通過する)と、被記録媒体A、ラミネート材B及びアンダーフィルムEが積層されたラミネート部分Daと、ラミネート材B及びアンダーフィルムEが積層された非ラミネート部分Dbとが形成された積層体(A+B+E、B+E)が得られる。尚、アンダーフィルムEに転写されるラミネート層Dの転写幅Dbは、3mm以上に設定される。この値よりも小さいと、アンダーフィルムEとラミネート層Dとの接着面積が少なくて接着力が十分でないため、アンダーフィルムEとラミネート層Dとが剥がれるおそれがあり、それが原因となって、ラミネート層Dと記録面とが圧着した部分(ラミネート部分)Daと、ラミネート層DとアンダーフィルムEとが圧着した部分(非ラミネート部分)Dbとがきれいに切り離されないことがあるからである。
次に、第一圧着部40で得られた積層体(A+B+E、B+E)は、図4に示す如く、剥離部60に搬送される。該積層体(A+B+E、B+E)は、第一圧着部40にて加熱された後、時間(所定時間)の経過に伴ってある程度冷却された状態にあるため、ラミネート層Dの接着層D’は硬化を開始しており(活性状態から通常の平衡状態に戻りつつあり)、その結果、接着層D’が略硬化あるいはある程度硬化した状態(略通常の平衡状態)となり、剥離部60に到達した積層体(A+B+E、B+E)は、基材Cとラミネート層Dとの密着力がラミネート層Dと被記録媒体Aの記録面との密着力やラミネート層DとアンダーフィルムEとの密着力よりも小さくなる(ラミネート層Dと被記録媒体Aの記録面との密着力やラミネート層DとアンダーフィルムEとの密着力の方が基材Cとラミネート層Dとの密着力よりも大きくなる)。そのため、ナイフエッジ61を介して基材Cが搬送方向の上流側の上方に向けて引っ張られても、確実に基材Cのみが剥離され、従来のラミネート装置のように、ラミネート層Dの一部又は全部が基材Cと共に持ち去られるようなことはない。
しかも、剥離部60では、ナイフエッジ61の先端部が積層体(A+B+E)と摺接状態にあるため、基材Cの剥離に伴う積層体(A+B+E)の浮き上がりが防止され、基材Cの剥離角度は安定化される。
次に、剥離部60で基材Cが剥離された積層体(A+B+E−C)は、第二圧着部50に搬送され、ここで二回目の加熱圧着が行われる。このように、本実施形態に係るラミネート装置は、最初に基材Cがある状態で加熱圧着し、次に基材Cを取り除いた状態で加熱圧着する構成を採用するもので、これにより、被記録媒体Aの記録面に対するラミネート層Dの密着性を向上させることができ、また、例えば第一圧着部40での積層時に被記録媒体Aとラミネート層Dとの間に気泡が混入したとしても、この気泡を除去してきれいな仕上がり面を得ることができる。
次に、第二圧着部50で二度目の加熱圧着された積層体(A+B+E−C)は、図5に示す如く、駆動ローラ51及び圧着ローラ53によって分離部80に搬送される。該積層体(A+B+E−C)は、第二圧着部50での加熱圧着により、ラミネート材Bのラミネート層Dが再度活性化しているが、第二圧着部50で加熱圧着されてからの時間(所定時間)の経過による自然放熱及びガイド板83の放熱作用による強制冷却に伴って、ラミネート層Dの接着層D’が硬化しつつ(活性状態から通常の平衡状態に戻りつつ)分離部80に向けて移動することになる。その結果、積層体(A+B+E−C)は、接着層D’が略硬化あるいはある程度硬化した状態(略通常の平衡状態)となった状態で分離部80に到達し、ここでアンダーフィルムEが分離される。
このように接着層D’が略通常の平衡状態となって分離部80に到達した積層体(A+B+E−C)は、分離部80のナイフエッジ81の上面上を摺接しながら下流側に移動し、該ナイフエッジ81の稜線を通過するに際し、アンダーフィルムEがナイフエッジ81の先端部に巻き掛けられた状態でアンダーフィルムEがアンダーフィルム回収部90のホルダー91に巻き取られていく。この際、図8に示す如く、被記録媒体Aのベース面とアンダーフィルムEとが離間するように、被記録媒体A及びアンダーフィルムEは、相対移動することになる。
即ち、被記録媒体Aは、ガイド板83,84間(搬送経路)を更に下流側に向けて移動しようとするのに対し、アンダーフィルムEは、被記録媒体Aの移動方向とは異なる方向(被記録媒体Aのベース面から離間する方向)に引っ張られることになる。そのため、基材Cが剥離された非ラミネート部分Dbのラミネート層DもアンダーフィルムEと同方向に移動しようとするため、被記録媒体Aがある部分とない部分との境界(即ち、非ラミネート部分Dbとラミネート部分Daとの境界)において引っ張り力が集中的に作用することになる。そうすると、確実に非ラミネート部分Dbのみが切除されて、ラミネート部分Daの端縁は被記録媒体Aの端縁に沿ったきれいなものとなる。
ラミネート部分の端縁がきれいに仕上げられる理由は、一つに、被記録媒体Aの端縁が切断刃の如き機能を発揮することにあると考えられる。即ち、ラミネート部分Daと非ラミネート部分Dbとの境界には、被記録媒体Aの端縁が起因して剪断力(アンダーフィルムEを分離する際、被記録媒体Aの端縁部の反力及び非ラミネート部分DbのアンダーフィルムEとの密着力の相互作用により被記録媒体Aの端縁部を境として生じるラミネート層Dの剪断力)が作用して、ラミネート部分Da及び非ラミネート部分Dbが被記録媒体Aの端縁に沿って切断されるというものである。特に、本実施形態に係るナイフエッジ81は、上面と傾斜面とが鋭角をなしているため、搬送経路上のアンダーフィルムEの移動方向とナイフエッジ81の先端(稜線)からアンダーフィルム回収部90に向けて移動するアンダーフィルムEの移動方向が鋭角となっているので、被記録媒体Aの端縁が極めて鋭い切断刃として機能すると考えられる。
あるいは、別の理由として、図7(ロ)に示す如く、被記録媒体Aの厚みが原因となって、被記録媒体Aの端縁に沿ったラミネート層Dの極小幅領域がアンダーフィルムEから僅かに浮いた状態となることにあると考えられる。アンダーフィルムEを分離する際の引っ張り力がこの浮いた部分に集中的に作用するため、この浮いた部分でラミネート層Dが破断されて、ラミネート部分Da及び非ラミネート部分Dbが被記録媒体Aの端縁に沿って切断されるというものである。あるいは、さらに別の理由として、被記録媒体Aよりも大きなサイズに設定されたラミネート材B及びアンダーフィルムEを用い、被記録媒体Aを介在させた状態で圧着部40,50によってラミネート材BとアンダーフィルムEとを加熱圧着するため、ラミネート材Bのラミネート層Dが被記録媒体Aの記録面及び端縁部等の形状に沿って変形した態様となり、その結果、被記録媒体Aの端縁に沿ったラミネート層Dの極小幅領域の厚みが薄くなることにあると考えられる。アンダーフィルムEを分離する際の引っ張り力がこの薄くなった部分に集中的に作用するため、この薄くなった部分でラミネート層Dが破断されて、ラミネート部分Da及び非ラミネート部分Dbが被記録媒体Aの端縁に沿って切断されるというものである。
尚、当然の如く、ラミネート部分Daから切り離された非ラミネート部分Dbのラミネート層Dは、アンダーフィルムEと共に持ち去られることになる。
また、該分離部80では、図5に示す如く、ナイフエッジ81の先端部を挟んで搬送経路の上流側及び下流側に亘って搬送経路を画定するガイド面(ガイド板83,84の内面、ナイフエッジ81の上面81a)が設けられているため、アンダーフィルムEの分離中であっても、積層体(A+B+E−C;A+B−C)を搬送経路に沿って安定して搬送させることができ、その結果、積層体(A+B+E−C;A+B−C)の法線方向へのバタツキを抑えることができると共に、アンダーフィルムEの分離角度の安定化を図ることができる。さらに、アンダーフィルムEがアンダーフィルム回収部90側に引っ張られるときに、初期の段階で被記録媒体Aの先頭部分がアンダーフィルムEの移動に追従しようとするが、被記録媒体Aが完全に折れ曲がってしまう前、即ち、自己の弾性により姿勢を復元させ得る状態でラミネート部分Daと非ラミネート部分Dbとの境界が切断されるので、ナイフエッジ81の下流側に配設されたガイド板84は、ナイフエッジ81側が屈曲して搬送経路を拡大するように構成することで、被記録媒体Aの先頭部分がガイド板83,84間(搬送経路)に導かれる。
そして、非ラミネート部分Dbが切除されてラミネート部分Daのみとなった積層体(A+B−C=A+D)は、搬送系100によって圧着されて下流側(完成品排出部150)へと搬送されることになる。この際、搬送系100は、これまでの処理における搬送速度(第一圧着部40、剥離部60、第二圧着部50及び分離部80での搬送速度)よりも高速で積層体(A+B−C=A+D)を搬送しようとするため、先行する積層体(A+B−C=A+D)とラミネート層Dを介して連なる後続の積層体(A+B−C=A+D)とには搬送速度差が起因して引っ張り力が生じることになる。
そうすると、上述の如く、先行するラミネート部分Daと後続のラミネート部分Daとが略密接あるいはやや隙間をあけて形成されているので、搬送速度差による引っ張り力は、被記録媒体Aが存在せずにラミネート層Dのみが存在するラミネート部分Da,Da間(略線状の微小領域)に集中的に採用することとなり、最終的には、ラミネート部分Da,Da間が被記録媒体Aの端縁に沿うように分断され(切断され)、先行するラミネート部分Da(積層体(A+D))が、後続のラミネート部分Da(積層体(A+D:A+B+E−C:A+B+E)から分離され、完成品排出部150に搬送されることになる。従って、完成品排出部150には、完成品排出部150には、被記録媒体Aの端縁に沿ったきれいな端縁を有し、且つ被記録媒体Aとの間に空気等が介在することなく記録面に密着したラミネート層Dでラミネートされた被記録媒体Aが排出されることになる。
<応用例>
上記実施形態に係るラミネート装置は、一回目は基材Cを剥離する前、二回目は基材Cを剥離した後、という具合で加熱圧着を二段階で行うものである。二回目の加熱圧着では、基材Cによる拘束が解除されてラミネート層Dが柔軟となり且つ圧着力が直接的にラミネート層Dに作用するため、被記録媒体Aの記録面に対するラミネート層Dの密着性が増す。しかも、一回目の加熱圧着によってラミネート層Dが被記録媒体Aに密着して安定化しているため、ラミネート層Dに対して直接的に加熱し圧着力を加えても、ラミネート層Dがそれらの影響を受けることはない。従って、図9(イ)に示す通常の光沢仕上げのラミネート処理(光沢のある記録面(平滑度が高い記録面)に対し、表面(より正確には、保護層D''の表面)が光沢を持つようにラミネート層Dを形成するラミネート処理)は勿論のこと、次のようなラミネート処理も可能となる。
応用例(その1):図9(ロ)に示す如く、マット調や絹目調といった半光沢や無光沢の記録面(凹凸のある記録面)に対し、表面が半光沢や無光沢となるようにラミネート層Dを形成するラミネート処理(半光沢仕上げや無光沢仕上げのラミネート処理)。その場合、ラミネート層Dの保護層D''は、加熱圧着により被記録媒体Aの記録面の凹凸に沿う柔軟性を有するものでなければならない。
応用例(その2):図9(ハ)に示す如く、マット調や絹目調といった半光沢や無光沢の記録面(凹凸のある記録面)に対し、表面が光沢を持つようにラミネート層Dを形成するラミネート処理(光沢仕上げのラミネート処理)。その場合、ラミネート層Dの保護層D''は、加熱圧着によっても被記録媒体Aの記録面の凹凸に沿わない剛性を有するものでなければならない。
<第二実施形態>
本実施形態に係るラミネート装置を図10に示す。第一実施形態に係るラミネート装置と異なる点は、まず、二つの圧着部を一つにした点であり、次に、圧着部の圧着ローラを駆動ローラに対して接離可能に構成した点である。その他は、基本的には第一実施形態と同じであるため、これらについては、第一実施形態における説明を準用乃至第一実施形態における説明を技術的に読み替えるものとし、併せて第一実施形態の構成要素と同一符号を採番するものとし、説明は割愛する。
圧着部を一つにしたのは、一回の加熱圧着でも被記録媒体Aの記録面に対するラミネート層Dの密着性向上効果及び被記録媒体Aとラミネート層Dとの間に混入した気泡の除去効果が製品レベルで許容できる場合もあるからである。
圧着部におけるローラ対の接離機構(圧着・解除機構)46は、第一部位にてローラ(圧着ローラ43)を回転自在に支持して第二部位にて筐体1に揺動自在に支持されたアーム(カムフォロア)460と、該アーム460の第三部位に当接して、該アーム460の揺動位置を圧着ローラ43が駆動ローラ41に圧着する第一位置と圧着ローラ43が駆動ローラ41から離間する第二位置とに替えるカム461とを備える。
圧着・解除機構46は、圧着ローラ43が無いとした場合に取るラミネート材Bの軌跡B’よりも外方に圧着ローラ43を離間させるように構成されているため、圧着解除位置にある圧着ローラ43は、ラミネート材Bと接触することはない。
そのため、本実施形態に係るラミネート装置によれば、例えば、例外的に一枚の被記録媒体Aのみをラミネート処理する場合、該被記録媒体Aが圧着部40を抜けた時点で圧着ローラ43を圧着解除するようにすれば、その被記録媒体Aが完成品として排出されるまでにラミネート材供給部20から繰り出された分のラミネート材Bが同じくアンダーフィルム供給部30から繰り出された分のアンダーフィルムEにラミネートされることはなく、従って、そのラミネート材B及びアンダーフィルムEをそれぞれ巻き戻すことにより、次の被記録媒体Aのラミネート処理のために使用することができ、ラミネート材Bの有効利用が図れるのである。
尚、圧着・解除機構は、揺動式に限らず、直動式であってもよいし、また、圧着・解除機構は、方式を問わず、第一実施形態に係るラミネート装置の第一圧着部40及び/又は第二圧着部50に適用してもよい。
<第三実施形態>
本実施形態に係るラミネート装置を図11に示す。第一実施形態あるいは第二実施形態に係るラミネート装置と異なる点は、アンダーフィルム供給部30、アンダーフィルム回収部90及び分離部80を備えておらず、被記録媒体Aを覆った状態で、該被記録媒体Aの周縁からはみ出たラミネート層D(非ラミネート部分Dbとなるラミネート層D)をアンダーフィルムEに密着(転写)させる代わりに、第一実施形態あるいは第二実施形態の第一圧着部40に相当する圧着部40のローラ(被記録媒体Aのベース面側に位置するローラ:駆動ローラ41)のローラ表面に転写させ、該圧着部40がラミネート部分Daと非ラミネート部分Dbとを分断する分離部としても機能するように構成されている点にある。その他は、基本的には第一実施形態あるいは第二実施形態と同じであるため、これらについては、第一実施形態あるいは第二実施形態における説明を準用乃至第一実施形態あるいは第二実施形態における説明を技術的に読み替えるものとし、併せて第一実施形態あるいは第二実施形態の構成要素と同一符号を採番するものとし、説明は割愛する。
本実施形態に係る圧着部40は、駆動ローラ41及び圧着ローラ43のローラ幅がラミネート材Bの幅と略一致しているかそれよりも幅広となっており、第一実施形態あるいは第二実施形態の第一圧着部40と同様に、駆動ローラ41が回転駆動することで、被記録媒体Aの記録面にラミネート層Dが密着すると共に、被記録媒体Aからはみ出たラミネート層Dが駆動ローラ41の表面に密着し、ラミネート材Bが被記録媒体A及び駆動ローラ41に対して加熱圧着され、駆動ローラ41が被転写手段として機能することになる。そして、駆動ローラ41が回転駆動することで加熱圧着されたラミネート材B及び被記録材料Aは、下流側(完成品排出部150)に向けて圧着搬送されることになるが、加熱圧着後に積層状態にある被記録媒体A及びラミネート材Bが駆動ローラ41及び圧着ローラ43で被記録媒体Aに圧着されるポイントを通過すると、該ポイントから下流側で駆動ローラ41の外周面と被記録媒体Aのベース面とが離間するように、駆動ローラ41及び被記録媒体Aが相対移動することになる。
この場合、図12に示す如く、駆動ローラ41の外周面がベース面から離間するに際し、被記録媒体Aの記録面上にラミネート層Dが密着したラミネート部分Daと、被記録媒体Aの周辺からはみ出たラミネート層Dが駆動ローラ41の外周面に密着した非ラミネート部分Dbとの境界に引っ張りが生じ、第一実施形態あるいは第二実施形態と同様に、ラミネート部分Daと非ラミネート部分Dbとの境界が被記録媒体Aの端縁に沿ってきれいに切断されることになる。従って、本実施形態に係るラミネート装置は、アンダーフィルムEに代えて駆動ローラ41を被転写手段として機能させることで、圧着部40を第一実施形態あるいは第二実施形態の分離部80として機能させるようになっている。
このように、駆動ローラ41の外周面上に余分なラミネート層D(非ラミネート部分Dbのラミネート層D)が付着したまま駆動ローラ41が回転すると、ラミネート材Bを圧着するポイントに到着する度にラミネート層Dが付着して堆積していくことになるので、本実施形態に係るラミネート装置は、ラミネート材Bを被記録媒体Aに圧着するポイントよりも上流側で、外周面に付着したラミネート層Dの残滓を掻き落として除去すべく、先端部が駆動ローラ41の外周面に所定圧で接触したスクレーパー(除去手段)85が設けられており、被記録媒体Aの連続的なラミネート処理を可能としている。
<その他の実施形態>
本発明は、上記何れの実施形態にも限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上記何れの実施形態も、主としてインクジェット記録方式で記録された被記録媒体Aをラミネート処理の対象としているが、熱転写記録方式は勿論、その他の印刷記録方式による被記録媒体であってもよいし、銀塩写真の被記録媒体をも対象とする。
また、上記何れの実施形態も、被記録媒体Aの記録面が上を向く搬送形態であるが、下を向く搬送形態であってもよいし、被記録媒体Aが上下方向に移動する搬送形態であってもよい。但し、第二実施形態や第三実施形態の如く、圧着・解除機構46を設けることを考慮すれば、圧着ローラを被記録媒体の記録面側に配置し、駆動ローラを被記録媒体のベース面側に配置するのが好ましい。
また、上記第三実施形態は、ローラ41のローラ表面に非ラミネート部分Dbを転写するようにしているが、例えば無端回転するベルトのベルト表面に非ラミネート部分Dbを転写するようにしてもよい。
また、上記第三実施形態は、ローラ表面に転写された非ラミネート部分Dbをスクレーパ83で除去するようにしているが、例えばローラ41を定期的に取り外して清掃したり、あるいは新しいローラ41に交換するようにしてもよい。
また、上記何れの実施形態も、ハンドリング性の良さから基材Cの付いたラミネート材Bを用いるようにしているが、基材は本発明においては必須ではない。この場合、基材回収部70は不要である。
また、上記何れの実施形態も、被記録媒体Aよりも幅が広い長尺なラミネート材Bを用い、ラミネート材Bが被記録媒体Aの両側端からはみ出た非ラミネート部分Dbを形成するようにしたが、例えば、被記録媒体Aの幅(被記録媒体Aの搬送方向(ラミネート材Bの引き出し方向)と直交する方向の長さ)と同一幅の長尺なラミネート材Bを用いるようにしてもよい。このようにすれば、切除される部分(非ラミネート部分Db)が形成されないので、ラミネート材B(ラミネート層D)の一切無駄が生じることはない。この場合、ラミネート材Bのラミネート層Dは、被記録媒体Aからはみ出ることがないので、ラミネート層Dを転写させ得る構成を必要としない。従って、第一実施形態あるいは第二実施形態のアンダーフィルムEを用いる必要がないので、アンダーフィルム供給部30、分離部80、アンダーフィルム回収部90等を設ける必要がなく、当該ラミネート装置の構造を簡素化することができる。また、第三実施形態のように圧着部40の駆動ローラ43のローラ幅を無用にラミネート材Bの幅よりも広くする必要もない。
また、上記第一実施形態あるいは第二実施形態は、搬送系100の配置(積層体の搬送速度が高速となる位置)が分離部80の下流側となっているが、これに限定されるものではなく、例えば、先行するラミネート部分Da(積層体(A+D))が圧着部を完全に通過し、後続のラミネート部分Da(積層体(A+D+E等))が圧着部40,50で加熱圧着途中である場合に、その先行するラミネート部分Da(積層体(A+D))のみを高速搬送するように構成してもよい。つまり、後続の積層体(A+D+E等)が圧着部40,50で加熱圧着されているか否かを問わず、圧着部40,50を完全に通過した先行するラミネート部分Da(積層体(A+D))の搬送速度が、後続のラミネート部分Da(積層体(A+D:A+D+E等))の搬送速度よりも高速になるように搬送系100を構成すればよい。
また、上記第一実施形態あるいは第二実施形態は、アンダーフィルムEの分離部80が基材Cの剥離部60よりも下流側に配置されているが、第三実施形態と同様、分離部80(=圧着部40)を剥離部60よりも上流側に配置し、まだ基材Cが付いている状態でラミネート部分Daと非ラミネート部分Dbとを切り離すようにし、しかる後に基材Cをラミネート部分Daのみとなったラミネート層Dから剥離するようにしてもよい。
また、上記何れの実施形態も、分離部81を介してアンダーフィルムEを搬送経路から引き出したり、回転するローラ表面を被転写手段とすることで、ラミネート部分Daと非ラミネート部分Dbとを自動的に切り離すようにしているが、参考例として、例えば、前記基材回収部70、アンダーフィルム回収部90、分離部80等を設けることなく、圧着部40で被記録媒体A、ラミネート材B及びアンダーフィルムEを加熱圧着して積層体にし、アンダーフィルムEを回収することなく(非ラミネート部分Dbを切除することなく)積層体を下流側に送り出し、被記録媒体Aがサンドイッチ状態にある先行するラミネート部分Da(積層体)の搬送速度を搬送系100で後続のラミネート部分Da(積層体)の搬送速度より高速にして下流側に搬送するようにしてもよい。
このようにしても、先行するラミネート部分Daと後続のラミネート部分Daとの間(
線状の微小な領域)は被記録媒体Aが存在することなく、ラミネート部分Daの厚みより
も薄いため、搬送系100で先行するラミネート部分Da(積層体)の搬送速度を後続の
ラミネート部分Da(積層体)の搬送速度より高速にすることで、引っ張り力がラミネー
ト部分Da,Da間に集中的に作用して破断させることができ、ラミネート材B及びアン
ダーフィルムEの積層体を枚葉状態で排出することができる。このようにすれば、図13
に示す如く、作業者が手作業でアンダーフィルムEをラミネート材Bから剥離させる(ア
ンダーフィルムEをめくる)ことで、上記実施形態と同様の作用が生じ、ラミネート部分
Daと非ラミネート部分Dbとを切り離すことができる。
第一実施形態に係るラミネート装置の斜視図を示す。 同実施形態に係るラミネート装置の一部断面を含む側面図を示す。 同実施形態に係るラミネート装置の第一圧着部付近における要部拡大側面図を示す。 同実施形態に係るラミネート装置の第二圧着部及び剥離部付近における要部拡大側面図を示す。 同実施形態に係るラミネート装置の第二圧着部及び分離部付近における要部拡大側面図を示す。 同実施形態に係るラミネート装置に用いられるラミネート材の断面図を示す。 同実施形態に係るラミネート装置によって、(イ)は、ラミネート材がラミネートされた積層体の平面図、(ロ)は、(イ)のI−I線断面図を示す。 同実施形態に係るラミネート装置におけるラミネート処理の最終工程の説明図を示す。 同実施形態に係るラミネート装置によって得られた完成品の断面図であって、(イ)は、通常の光沢仕上げのラミネート処理によるもの、(ロ)は、半光沢の被記録媒体を用いた半光沢仕上げのラミネート処理によるもの、(ハ)は、半光沢の被記録媒体を用いた光沢仕上げのラミネート処理によるもの。 第二実施形態に係るラミネート装置の側面図を示す。 第三実施形態に係るラミネート装置の側面図を示す。 同実施形態に係るラミネート装置の圧着部を被記録媒体が通過する際の状態図を示す。 参考例に係るラミネート装置で処理した積層体のアンダーフィルムを手作業でラミネート材から剥離させる際の状態図を示す。 従来のラミネート装置の概略側面図を示す。 従来のラミネート装置におけるラミネート処理の最終工程の説明図を示す。
符号の説明
1 筐体
1A 上部筐体
1B 下部筐体
1a,1b 側方フレーム
1c 連結フレーム
1d 一部
2 ロック機構
3 モータ(駆動源)
10 被記録媒体供給部(供給部)
12 被記録媒体供給口
14 ソーター
15 収容部
16 送りローラ
17 載置板
18 付勢手段
100 搬送系(搬送ローラ対)
101 駆動ローラ
102 圧着ローラ
150 完成品排出部(排出部)
151 載置板
20 ラミネート材供給部(供給部)
21 ホルダー(ラミネート材原反保持体)
22 フリーローラ
30 アンダーフィルム供給部(供給部)
31 ホルダー(アンダーフィルム原反保持体)
32 フリーローラ
40 第一圧着部(圧着部)
41 駆動ローラ
42 ヒータ
43 圧着ローラ
44 ヒータ
45 圧着力調整機構
450 ベース
451 軸
452 可動体
453 弾性体
454 ハンドル(調整部材)
46 圧着・解除機構
460 アーム(カムフォロア)
461 カム
50 第二圧着部(圧着部)
51 駆動ローラ
53 圧着ローラ
54 ヒータ
55 圧着力調整機構
60 剥離部
61 ナイフエッジ(剥離ガイド体)
61a 下面
61b 傾斜面
62 ホルダー
63 ガイド板
70 基材回収部(回収部)
71 ホルダー(回収基材保持体)
80 分離部
81 ナイフエッジ(分離ガイド体)
81a 上面
81b 傾斜面
82 ホルダー
83 ガイド板
84 ガイド板
90 アンダーフィルム回収部(回収部)
91 ホルダー(回収アンダーフィルム保持体)
A 被記録媒体
B ラミネート材
C 基材
D ラミネート層
Da ラミネート部分
Db 非ラミネート部分
D’ 接着層
D'' 保護層
D''' アンカーコート層
E アンダーフィルム

Claims (2)

  1. シート状の被記録媒体の記録面上にラミネート層を形成するラミネート装置であって、前記記録面をラミネートするラミネート層が形成された長尺シート状のラミネート材を長手方向に供給するラミネート材供給部と、該ラミネート材供給部から供給されたラミネート材のラミネート層に記録面が対向するように被記録媒体を連続供給する被記録媒体供給部と、ラミネート供給部から供給されたラミネート材と被記録媒体供給部から供給された被記録媒体とを加熱圧着して積層体を形成し、該積層体を下流側に送り出す圧着部と、圧着部から送り出された積層体を下流側に搬送する搬送系とを備え、搬送系は、圧着部における加熱圧着位置よりも下流側で、圧着部から送り出されて先行する積層体を後続の積層体よりも高速で搬送するように構成され、ラミネート材は、長手方向と直交する方向の長さが被記録媒体の供給方向と直交する方向の長さよりも長く設定され、圧着部は、ラミネート層を転写させる被転写手段及び前記被記録媒体にラミネート材を加熱圧着可能に構成されてなり、圧着部の加熱圧着位置の下流側で且つ先行する積層体の搬送速度が高速となる位置よりも上流側には、被記録媒体の記録面とは反対側の面と被転写手段とが離間するように、積層体をなす被記録媒体及び被転写手段を相対移動させる分離部が設けられてなることを特徴とするラミネート装置。
  2. 前記被転写手段には長尺シート状のアンダーフィルムが採用され、被記録媒体の記録面とは反対側の面と対向するように、該アンダーフィルムを圧着部に向けて長手方向に供給するアンダーフィルム供給部を更に備えてなる請求項1記載のラミネート装置。
JP2004100776A 2004-03-30 2004-03-30 ラミネート装置 Expired - Lifetime JP4437689B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004100776A JP4437689B2 (ja) 2004-03-30 2004-03-30 ラミネート装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004100776A JP4437689B2 (ja) 2004-03-30 2004-03-30 ラミネート装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005280240A JP2005280240A (ja) 2005-10-13
JP4437689B2 true JP4437689B2 (ja) 2010-03-24

Family

ID=35179122

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004100776A Expired - Lifetime JP4437689B2 (ja) 2004-03-30 2004-03-30 ラミネート装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4437689B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170000488A (ko) * 2015-06-24 2017-01-03 이강순 시트 혹은 필름용 광폭 점착장치

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4624081B2 (ja) * 2004-11-17 2011-02-02 ノーリツ鋼機株式会社 記録媒体の被覆装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170000488A (ko) * 2015-06-24 2017-01-03 이강순 시트 혹은 필름용 광폭 점착장치
KR101710027B1 (ko) * 2015-06-24 2017-02-24 이강순 시트 혹은 필름용 광폭 점착장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005280240A (ja) 2005-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4465651B2 (ja) ラミネート装置及びラミネート方法
JP4437689B2 (ja) ラミネート装置
JP4636308B2 (ja) ラミネート装置及びラミネート方法
JP4366690B2 (ja) ラミネート装置及びラミネート方法
JP4419122B2 (ja) ラミネート装置及びラミネート方法
JP4465653B2 (ja) ラミネート装置及びラミネート方法
JP4560771B2 (ja) ラミネート装置
JP4419132B2 (ja) ラミネート装置
JP4560770B2 (ja) ラミネート装置
JP4423594B2 (ja) ラミネート装置及び積層体の製造装置
JP4419127B2 (ja) ラミネート装置及びラミネート方法
JP4378693B2 (ja) ラミネート装置及びラミネート方法
JP4348692B2 (ja) ラミネート装置
JP4378694B2 (ja) ラミネート装置及びラミネート方法
JP4419125B2 (ja) ラミネート装置
JP4378696B2 (ja) ラミネート装置及びラミネート方法
JP4378695B2 (ja) ラミネート装置
JP4465652B2 (ja) ラミネート装置及びラミネート方法
JP4437687B2 (ja) ラミネート装置
JP4419134B2 (ja) ラミネート装置及びラミネート方法
JP4437688B2 (ja) ラミネート装置
JP4348693B2 (ja) ラミネート装置及びラミネート方法
JP2005288820A (ja) ラミネート装置及びラミネート方法
JP2005305709A (ja) ラミネート材
JP2005335147A (ja) ラミネート装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070206

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080620

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090619

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090804

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091211

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091224

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115

Year of fee payment: 3

S801 Written request for registration of abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311801

ABAN Cancellation of abandonment
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130115

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350