JP4565096B2 - 被識別体を非接触で識別する識別方法、識別装置、入力装置、及び、記録媒体 - Google Patents

被識別体を非接触で識別する識別方法、識別装置、入力装置、及び、記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は被識別体を非接触で識別する識別方法および識別装置ならびにそれを用いた入力装置に関し、特にたとえばLC共振回路を内蔵した被識別体を非接触で識別する、識別方法および識別装置ならびにそれを用いた入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
種々の入力装置を備えた音声または映像処理システムの一例が、平成12年9月26日付けで出願公開された特開2000−262774号公報[A63H 33/30,G09B 9/00]に開示されている。この音声または映像処理システムは、仮想調理を行う遊戯に使用するためのシステムキッチンを模した知育玩具であり、コンロ状入力装置、火力調整ツマミ状入力装置、水道レバー状入力装置、まな板状入力装置などを備えている。このような入力装置には、スイッチボタンが設けられており、スイッチボタンのオン/オフによって、フライパンを用いて調理する動作、コンロに火をつけたり消したりする動作、水を出したり止めたりする動作、あるいはまな板上で食材を切る動作などを検知することができる。
【0003】
また、この知育玩具では、ブックの開かれているページを検出することができ、開かれたページに一致する内容(画像データおよび音声データ)をROMから読み出して、上述したような動作に応じた映像および音声を、それぞれ、表示装置およびスピーカに出力することができる。具体的には、食材を洗う動作のページが開かれている場合には、食材を洗う動作に一致する内容がROMから読み出され、水道レバー状入力装置のスイッチボタンから入力があると、食材を洗う映像が表示装置に出力されるとともに、食材を洗う水の音などがスピーカから出力される。また、フライパンを用いて食材を焼く動作のページが開かれている場合には、食材を焼く動作に一致する内容がROMから読み出され、コンロ状入力装置のスイッチボタンから入力があると、食材を焼いている映像が表示装置から出力されるとともに、食材を焼いている音がスピーカから出力される。このようにして、幼児は、食材を洗う、切る、焼く・煮る、味付けするあるいは盛りつけるなどの現実に沿った調理を楽しみ(遊び)ながら学んでいた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来技術では、スイッチボタンのオン/オフを検出するだけであるため、たとえばコンロ状入力装置にフライパンとは異なる調理器具などが載置された場合であっても、表示装置にはフライパンで食材を焼く動作が表示されてしまっていた。つまり、幼児が誤った道具や食材を使用している場合に、正しい道具や食材を教示することができなかった。
【0005】
これを回避するため、互いに抵抗値が異なる抵抗を内蔵した被識別体を用い、その被識別体を識別用端子に接続して、被識別体を特定することができるようにした玩具等も存在するが、被識別体を載置(セット)する位置および方向が固定されてしまうため、まな板上の食材を識別するように、位置および方向が固定的でないものには適していなかった。
【0006】
さらに、ICを内蔵した被識別体を用いる非接触の固体識別システムが存在するが、システム全体として非常に高価であり、知育玩具やゲーム機器などには適していなかった。
【0007】
それゆえに、この発明の主たる目的は、簡単な構成で被識別体を非接触で正確に識別できる、識別方法および識別装置を提供することである。
【0008】
この発明の他の目的は、被識別体を識別した結果を他の装置に入力するための、新規な入力装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、LC共振回路を内蔵した被識別体を非接触で識別する識別方法であって、(a) 被識別体を検出コイルの近傍に配置し、(b) 検出コイルに1つのパルス電流を流し、(c) LC共振回路から検出コイルに誘導した信号を矩形波信号に変換し、(d) 矩形波信号の周期を検出し、そして(e) 周期から被識別体を特定する、識別方法である。
【0010】
第2の発明は、LC共振回路を内蔵した被識別体を非接触で識別する識別装置であって、入力/出力ポートを有するマイクロプロセサ、マイクロプロセサの出力ポートからの1つのパルス信号によって駆動される検出コイル、および検出コイルによって検出されたLC共振回路からの信号を矩形波信号に変換して入力ポートに与える変換回路を備え、マイクロプロセサは、矩形波信号の立ち下がりエッジまたは立ち上がりエッジを検出し、立ち下がりエッジまたは立ち上がりエッジを検出した時点の時間値データと次の立ち下がりエッジまたは立ち上がりエッジを検出した時点の時間値データとから矩形波信号の周期を算出し、周期に基づいて被識別体を特定する、識別装置である。
【0011】
第3の発明は、LC共振回路を内蔵した被識別体を非接触で識別して外部機器に情報を入力する入力装置であって、入力/出力ポートを有するマイクロプロセサ、マイクロプロセサの出力ポートからの1つのパルス信号によって駆動される検出コイル、および検出コイルによって検出されたLC共振回路からの信号を矩形波信号に変換して入力ポートに与える変換回路を備え、マイクロプロセサは、矩形波信号の立ち下がりエッジまたは立ち上がりエッジを検出し、立ち下がりエッジまたは立ち上がりエッジを検出した時点の時間値データと次の立ち下がりエッジまたは立ち上がりエッジを検出した時点の時間値データとから矩形波信号の周期を算出し、周期に基づいて被識別体を特定し、その情報を外部機器に入力する、入力装置である。
【0012】
【作用】
第1の発明の識別方法では、被識別体が検出コイルの近傍に配置される。たとえば、識別装置を構成する検出コイルが設けられたステージに被識別体が載置される。この検出コイルに1つのパルス電流が流される。すると、検出コイルと被識別体に内蔵されるLC共振回路のコイルとが電磁結合し、したがってパルス電流が誘導的に与えられる。このようなパルス電流は、識別する複数の被識別体に設定された共振周波数の帯域を全て包含する広い周波数帯域を有しているため、LC共振回路は固有の共振周波数で共振する。その共振周波数の信号(共振周波数信号)は、検出コイルに誘導的に与えられる。つまり、検出コイルによって、共振周波数信号が検出される。この共振周波数信号は、2値をとる矩形波信号に変換され、その矩形波信号の周期が検出される。そして、検出された周期から被識別体が特定(識別)される。つまり、被識別体は固有の共振周波数に設定されるため、この逆数である周期と検出した周期とから被識別体を特定することができる。
【0013】
たとえば、矩形波信号の変化時点毎の時間値データを取得し、時間値データから矩形波信号の周期を検出(算出)することができる。つまり、矩形波信号の立ち下がりエッジ毎の時間値データを用いて、連続する2つの時間値データの差を求めれば、矩形波信号の周期を算出することができる。また、矩形波信号の立ち上がりエッジ毎の時間値データを用いても、同様に矩形波信号の周期を算出することができる。
【0014】
また、最初の変化時点つまり1つのパルス電流を流した直後では、検出コイルではそのパルス電流の影響により、共振周波数信号に歪みが生じてしまうため、そのときの時間値データを無効にするようにしてもよい。つまり、周期の算出から除外される。
【0015】
さらに、連続する2つの時間値データを用いて算出した全ての周期を平均するようにすれば、共振周波数信号の検出の誤差を吸収することができる。
【0016】
たとえば、マイクロプロセサを用いて、出力ポートから1つのパルス信号を出力し、矩形波信号をマイクロプロセサの入力ポートに入力して、マイクロプロセサに周期の算出等を処理させることができる。
【0017】
この場合には、出力ポートから出力される1つのパルス信号によって駆動トランジスタが駆動され、これによって、検出コイルに1つのパルス電流を流すようにすればよい。
【0018】
また、共振周波数信号は、オペアンプのようなアンプを用いて矩形波信号に変換することができる。
【0019】
さらに、複数の被識別体のそれぞれに対応した周期のテーブル(周期テーブル)を記憶しておけば、その周期テーブルを参照して、算出した周期から容易に被識別体を特定することができる。
【0020】
第2の発明は、LC共振回路を内蔵した被識別体を非接触で識別する識別装置であり、この識別装置には、入力/出力ポートを有するマイクロプロセサが設けられる。被識別体を識別する場合には、マイクロプロセサの出力ポートからの信号すなわち1つのパルス信号によって検出コイルが駆動される。具体的には、検出コイルには、1つのパルス電流が流れる。たとえば、被識別体は検出コイルの近傍に置かれるので、検出コイルとLC共振回路のコイルとが電磁結合し、1つのパルス電流がLC共振回路のコイルに誘導的に与えられる。このようなパルス電流は、識別する複数の被識別体に設定された共振周波数の帯域を全て包含する広い周波数帯域を有している。したがって、LC共振回路は固有の共振周波数で共振する。この共振周波数の信号(共振周波数信号)が、再び検出コイルとLC共振回路のコイルとの結合により、検出コイルによって検出される。この共振周波数信号は、変換回路によって矩形波信号に変換される。マイクロプロセサは、矩形波信号の変化時点毎の時間値データを取得し、時間値データから矩形波信号の周期を算出する。具体的には、マイクロプロセサは、矩形波信号の立ち下がりエッジ毎の時間値データを用いて、連続する2つの時間値データの差を求めて、矩形波信号の周期を算出する。ただし、矩形波信号の立ち上がりエッジ毎の時間値データを用いても、同様に矩形波信号の周期を算出することができる。そして、マイクロプロセサは、このように算出した周期に基づいて被識別体を特定(識別)する。つまり、被識別体は固有の共振周波数に設定されるため、この逆数である周期と算出した周期とから被識別体を特定することができる。
【0021】
たとえば、検出コイルを駆動する駆動用トランジスタを設ければ、出力ポートから出力される1つのパルス信号によって駆動トランジスタを駆動(オン)させることにより、検出コイルに1つのパルス電流を流すことができる。
【0022】
また、変換回路はオペアンプのようなアンプで構成されるため、共振周波数信号は、増幅および波形整形され、矩形波信号に変換される。
【0023】
さらに、複数の被識別体の共振周波数に対応する周期の周期テーブルを記憶しておけば、その周期テーブルを参照して、算出した周期から被識別体を容易に特定することができる。
【0024】
第3の発明の入力装置は、第2の発明に示したような識別装置を用いた入力装置であり、テレビゲーム機、教育機器またはパーソナルコンピュータなどの外部機器に接続される。この入力装置は、識別装置で被識別体を識別した情報(識別結果)を外部機器に入力する。すると、外部機器では、識別結果がその外部機器で処理(実行)されるソフトの実行経過(進行)や結果に反映される。
【0025】
【発明の効果】
この発明によれば、被識別体にはLC共振回路を設けるだけなので、構成が簡単である。また、被識別体のLC共振回路は異なる周波数で共振し、その逆数の周期を用いて被識別体を特定するので、正確に被識別体を特定することができる。
【0026】
他の発明によれば、被識別体の識別結果を外部機器に入力すると、その識別結果が外部機器で実行されるソフトの進行や結果に反映されるので、外部機器の入力装置として適用することができる。
【0027】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0028】
【実施例】
図1を参照して、この実施例の識別装置10は筐体12を含み、筐体12の上面12aには3つの被識別体14a〜14cを個別に載置および識別するためのステージ16が設けられる。また、筐体12の上面12aにはキースイッチ18が設けられ、キースイッチ18は決定キー18a、キャンセルキー18bおよび十字(方向)キー18cを含む。また、この識別装置10は、AVケーブル20を用いて、家庭用テレビジョン(TV)22に接続される。
【0029】
なお、図1では、3つの被識別体14a〜14cを示してあるが、被識別体は少なくとも2つあればよく、また、4つ以上であってもよい。以下、この実施例において同じ。
【0030】
図1のIIA−IIA断面図の一部すなわちステージ16の垂直方向の断面図である図2(A)に示すように、ステージ16は略長方形状のハウジング24を含む。ハウジング24は筐体12に固定的に接続され、ハウジング24の上面すなわちステージ16の上面16aは水平面 (平坦面)に形成される。
【0031】
ハウジング24の内部には、ボビン28を位置決めおよび取り付けをするための突起(ボス)26がハウジング24と一体的に形成される。この実施例では、ボス26は4つ設けられ、図1のIIB−IIB断面図の一部すなわちステージ16の水平方向の断面図である図2(B)からよく分かるように、ハウジング24の四隅(頂点)近傍にそれぞれ配置される。
【0032】
また、ハウジング24の内部には、たとえばプラスチック性のボビン28が設けられ、上述したように、ボビン28はボス26によって位置決めされるとともに、ハウジング24に固定される。このボビン28には、図2(A)および図2(B)に示すように、たとえば銅線が巻きつけられ、コイルL1が形成される。
【0033】
なお、図示は省略するが、銅線の両端すなわちコイルL1は後述する識別装置10の電気的な回路 (電気回路)40の一部として接続される。
【0034】
また、この実施例では、被識別体14a〜14cの識別領域を大きく確保するため、ステージ16の上面16a全体が識別領域となるように、ボス26が配置され、ボビン28(コイルL1)が設けられる。
【0035】
さらに、この実施例では、プラスチック性のボビン28を用いるようにしているが、インダクタンスを大きくする必要がある場合には、鉄などの金属で形成されたボビン28を用いて、コアを形成するようにしてもよい。ただし、コイルL1の巻き数を増やしてもインダクタンスを大きくすることができる。
【0036】
さらにまた、この実施例では、ボビン28に銅線を巻き付けるようにしているが、PCB(基板)上に銅箔により渦巻き状のパターンを形成し、コイルL1を形成するようにしてもよい。
【0037】
図1のIII A−III A断面図である図3(A)を参照して、被識別体14aは、上部ハウジング30および下部ハウジング32を含む。上部ハウジング30はドーム状に形成され、下部ハウジング32は平坦面を有する皿状に形成される。
【0038】
なお、下部ハウジング32は平坦面を有するように形成しているが、これは被識別体14a〜14cを識別する際に、ステージ16のハウジング24内に設けられたコイルL1の開口と被識別体14a〜14cに内蔵されるコイルL2(図3(A))の開口とを互いに水平状態を保って対向させ、コイルL1とコイルL2とが電磁結合し易くするためである。
【0039】
また、この上部ハウジング30および下部ハウジング32bは、互いに嵌合可能な構造を有し、また、互いの中心位置および方向を合わせられる構造を有している。
【0040】
具体的には、上部ハウジング30には、下部ハウジング32と当接する部分にフック30aが、円筒状であり上部ハウジング30に一体的に形成される。一方、下部ハウジング32には、そのフック30aの先端部を係止させるための係止部32aが、リング状であり下部ハウジング32に一体的に形成される。つまり、上部ハウジング30が下部ハウジング32に押し込まれると、フック30aの先端部が係止部32aに係止し、上部ハウジング30と下部ハウジング32とが嵌合される。
【0041】
また、上部ハウジング30の中心には、断面が略鍵穴形状であり棒状に延びる位置決め部材30bが、上部ハウジング30に一体的に形成される。一方、下部ハウジング32の中心には、断面が略鍵穴形状であり筒状に伸びる位置決め部材32bが、下部ハウジング32と一体的に形成される。つまり、図1のIII B−III B断面図である図3(B)からよく分かるように、位置決め部材30bの外面形状が位置決め部材32bの内面形状と略同じに形成される。したがって、位置決め部材30bが位置決め部材32bに嵌まるように、上部ハウジング30と下部ハウジング32とを嵌め合わせることにより、上部ハウジング30と下部ハウジング32との中心位置および方向を合わせることができる。
【0042】
さらに、図3(A)に示すように、上部ハウジング30には、ボビン押さえ部材30cが上部ハウジング30に一体的に形成される。このボビン押さえ部材30cは、図3(A)および図3(B)から分かるように、棒状に形成され、この実施例では、4つのボビン押さえ部材30cが略等間隔で設けられる。一方、下部ハウジング32には、筒状のボビン位置決め部材32cが下部ハウジング32に一体的に形成され、このボビン位置決め部材32cによって所定位置にボビン34が取り付けられる。
【0043】
ボビン34は、図3(A)からよく分かるように、上部ハウジング30と下部ハウジング32とが嵌合されたとき、ボビン押さえ部材30cによって下方すなわち下部ハウジング32側に押さえつけられる。したがって、ボビン34は常に一定の状態(水平状態)を保つことができる。また、ボビン34には、銅線が巻き付けられ、コイルL2が形成される。図3(A)に示すように、銅線すなわちコイルL2の両端は、コンデンサC4の両端に接続される。つまり、被識別体14aにはLC共振回路が内蔵される。
【0044】
以上のように、被識別体14aについて図面を用いて説明したが、他の被識別体14bおよび14cも同様に構成されるため、重複した説明は省略する。
【0045】
このような識別装置10および被識別体14a〜14cの電気回路40および60は、それぞれ、図4のように示される。識別装置10の電気回路40は、上述したコイルL1を除いて、図1で示した筐体12の内部に収納され、プロセサ42を含む。このプロセサ42としては、任意の種類のプロセサを利用することができるが、この実施例では、本件出願人が開発し、かつすでに特許出願している高速プロセサ(商品名「XaviX」)を用いる。この高速プロセサは、たとえば特開平10−307790号公報[G06F 13/36,G06F 15/78]およびこれに対応するアメリカ特許第09/019,277号に詳細に開示されている。
【0046】
プロセサ42は、CPU42aを含み、図示は省略するが、グラフィックプロセサ、サウンドプロセサおよびDMAプロセサ等の各種プロセサを含む。また、同じく図示は省略するが、プロセサ42は、アナログ信号を取り込む時に用いられるA/D変換器、キー操作信号や赤外線信号のような入力信号を受け、かつ出力信号を外部機器に与える入出力制御回路を含む。CPU42aは、入力信号に応じてあるいは所定の割り込みで必要な演算(処理)を実行し、その結果を他のグラフィックプロセサやサウンドプロセサ等に与える。したがって、グラフィックプロセサやサウンドプロセサは、その演算結果に応じた画像処理や音声処理を実行する。
【0047】
このプロセサ42には、システムバス44が接続されていて、このシステムバス44には、プロセサ42とともに筐体12の内部に収納されている基板(図示せず)に設けられるROM46に結合される。したがって、プロセサ42は、システムバス44を通してROM46にアクセスでき、そこからCPU42aが実行するプログラム、映像データまたは音声データなどを取り出すことができる。
【0048】
なお、プロセサ42のグラフィックプロセサで処理された結果であるアナログ映像信号は、映像出力端子48に出力される。また、プロセサ42のサウンドプロセサで処理された結果であるアナログ音声信号は、音声出力端子50に出力される。
【0049】
たとえば、映像出力端子48と音声出力端子50とが一体的に形成された接続端子にAVケーブル20のプラグ端子(図示せず)が接続され、図1で示したように、家庭用TV22に識別装置10が接続される。
【0050】
また、プロセサ42の出力ポートは、抵抗R1を介してトランジスタT1のベースに接続される。トランジスタT1のエミッタは基準電位(接地)に接続され、同じトランジスタT1のコレクタは上述したコイルL1および抵抗R2を介してVCCに接続される。また、コイルL1と抵抗R2との接続点には、電解コンデンサC1の一方端が接続され、その他方端は接地される。つまり、抵抗R2と電解コンデンサC1とによって、ローパスフィルタ52が形成される。
【0051】
また、トランジスタT1とコイルL1との接続点Aには電解コンデンサC2の一方端が接続され、その他方端は抵抗R3を介してトランジスタT2のベースに接続されるとともに、抵抗R4の一方端に接続される。トランジスタT2のエミッタは接地され、同じトランジスタT2のコレクタは、抵抗R5を介してVCCに接続される。トランジスタT2と抵抗R5との接続点には、抵抗R4の他方端が接続されるとともに、コンデンサC3の一方端が接続される。
【0052】
コンデンサC3の他方端は、抵抗R6を介してトランジスタT3のベースに接続されるとともに、抵抗R7の一方端に接続される。トランジスタT3のエミッタは接地され、同じトランジスタT3のコレクタは抵抗R8を介してVCCに接続される。トランジスタT3と抵抗R8との接続点Bには、抵抗R7の他方端が接続され、また接続点Bはプロセサ42の入力ポートに接続される。
【0053】
つまり、抵抗R3〜R8、コンデンサC3、トランジスタT2〜T3およびVCCによって、アンプ54が形成される。
【0054】
なお、この実施例では、トランジスタT2およびT3を2段に設けたアンプ54を構成するようにしているが、これはコスト削減のためであり、オペアンプを用いることもできる。
【0055】
一方、被識別体14aの電気回路60は、上述したように、コイルL2およびコンデンサC4を含み、コイルL2とコンデンサC4とが図示されるように接続され、LC共振回路が構成される。
【0056】
上述したように、識別体14bおよび14cも同様に構成されるが、被識別体14a〜14cのそれぞれは、コイルL2のインダクタンスおよびコンデンサC4のインダクタンスの少なくとも一方が互いに異なる値に設定されるため、互いに異なる共振周波数を有する。すなわち、被識別体14a〜14cには、それぞれ固有の共振周波数が設定される。
【0057】
たとえば、被識別体14a、14bまたは14cがステージ16に載置されると、載置された被識別体14a、14bまたは14cが識別(特定)される。具体的には、所定の時間間隔で被識別体14a、14bまたは14cを識別する処理(識別処理)がプロセサ42のCPU42aによって実行される。
【0058】
CPU42aが識別処理を開始すると、図5(A)に示すような1つ(一発)のパルス信号が出力される。このパルス信号は、上述したような被識別体14a〜14cの共振周波数のそれぞれを識別することができる帯域幅を有している。
パルス信号は、抵抗R1を介してトランジスタT1のベースに入力される。
【0059】
すると、トランジスタT1が駆動(オン)され、パルス信号がトランジスタT1で反転増幅された後、トランジスタT1のコレクタからコイルL1に与えられる。一方、ローパスフィルタ52を介してVCCすなわち定電圧がコイルL1に与えられる。したがって、トランジスタT1が駆動することにより、コイルL1には、反転増幅されたパルス信号と同じ波形を有するパルス電流が流れる。
【0060】
なお、ローパスフィルタ52を設けているのは、不要な高周波成分を除去するためであり、これにより識別(処理)の精度を高くすることができる。
【0061】
このパルス電流は、コイルL1とステージ16に載置された被識別体14a、14bまたは14cのコイルL2とが電磁結合(誘導結合)することにより、コイルL2に誘導的に与えられる。したがって、被識別体14a、14bまたは14cは、固有の共振周波数で共振(発振)する。この共振周波数の信号(共振周波数信号)は、コイルL1で検出される。つまり、コイルL1とコイルL2とが再び結合し、共振周波数信号がコイルL1によって取り出される。この共振周波数信号は、図5(B)に示すような波形であり、この波形は点Aで観測される。
【0062】
コイルL1で取り出された共振周波数信号は、電解コンデンサC2で直流成分を除去(カット)された後、抵抗R3を介してアンプ54に入力され、アンプ54によって、増幅されるとともに、波形整形される。このように、増幅および波形整形された共振周波数信号は、図5(C)に示すような波形であり、この波形は点Bで観測される。つまり、アンプ54では、2段に設けたトランジスタT2およびT3を用いることにより、共振周波数信号が増幅された後、所定のレベル以上がカットされ、波形整形される。
【0063】
アンプ54を介した共振周波数信号は、プロセサ42の入力ポートに入力され、入力ポートでは図5(D)に示すような矩形波信号が検出される。
【0064】
なお、入力ポートを通じて読み出される値は、所定の閾値電圧によって、“0”または“1”の2値に分けられる。つまり、図5(D)に示す波形は、入力ポートから読み出された後の値を示している。
【0065】
CPU42aは、入力ポートで検出される矩形波信号の変化時点の時間(時間値データ)を検出し、その矩形波信号の変化時点毎の時間値データを用いて矩形波信号の周期を算出する。具体的には、CPU42aは、図5(D)で示すような矩形波信号の各パルスにおける立ち下がりエッジを検出し、隣り合う(連続する)立ち下がりエッジ間の時間(周期)をそれぞれ算出する。そして、算出したそれぞれの結果を平均し、その平均値を矩形波信号の周期としている。
【0066】
このようにして、共振周波数信号の検出のばらつきを吸収している。ただし、初回周期(一番目)のパルスは、図5(D)から分かるように、図5(A)で示した出力ポートから出力される1つのパルス信号の影響により、波形に歪みが生じ、信頼性が低いため、周期の算出からは除外される。つまり、最初の立ち下がりエッジが検出された時点の時間値データは無効にされる。
【0067】
なお、この実施例では、立ち下がりエッジを検出するようにしているが、立ち上がりエッジを検出して、隣り合う立ち上がりエッジ間の周期をそれぞれ算出し、平均するようにしてもよい。
【0068】
周期の算出が終了すると、続いて、CPU42aは、ROM46から被識別体14a〜14cのそれぞれに対応する周期のテーブル(周期テーブル)を読み出す。そして、周期テーブルを参照して、今回の算出した周期から被識別体14a、14bまたは14cを特定(同定)する。
【0069】
つまり、被識別体14a〜14cのそれぞれは、固有の共振周波数を有するため、この共振周波数の逆数から周期を容易に取得することができ、上述したような周期テーブルをROM46に記憶しておくことができる。
【0070】
ただし、周期テーブルは、プロセサ42内のメモリ(図示せず)に記憶しておくようにしてもよい。
【0071】
具体的には、CPU42aは図6および図7に示すフロー図に従って識別処理を実行する。所定の時間間隔で発生する割り込みにより、CPU42aは識別処理を開始し、ステップS1でタイマ42bをリセットおよびスタートする。つまり、タイマ42bのタイマ値を“0”にしてから、時間のカウントを開始する。
続くステップS3では、出力ポートを“1”にセットし、ステップS5で規定時間待機する。つまり、“1”の状態をホールドする。続いて、ステップS7では、出力ポートを“0”にセットする。つまり、このステップS3〜ステップS7の処理によって、図5(A)に示したような1つ(一発)のパルス信号が生成される。
【0072】
なお、上述したように、1つのパルス信号は、被識別体14a〜14cのそれぞれの共振周波数を全て包含する広範な周波数帯域を有するものである。
【0073】
次にステップS9では、カウンタ42cに規定値を設定する。この規定値は、周期の計算に用いられる矩形波信号のパルス数であり、この実施例では“7”に設定される。
【0074】
なお、この規定値は、発明者が実験等を行うことにより経験的に得られた値であり、識別装置や被識別体の電気的な特性を変更することにより可変される値である。
【0075】
そして、ステップS11で入力ポートを能動(有効)化し、ステップS13で入力ポートの値が“1”から“0”に変化したかどうかを判断する。つまり、立ち下がりエッジを検出したかどうかを判断する。ステップS13で“NO”であれば、つまり立ち下がりエッジを検出しなければ、そのままステップS19に進む。一方、ステップS13で“YES”であれば、つまり立ち下がりエッジを検出すれば、ステップS15でその時の時間値データ(タイマ値)をバッファメモリ42dに記憶し、ステップS17でカウンタ42cをデクリメントしてからステップS19に進む。つまり、カウンタ42cのカウント値が1減算される。
【0076】
ステップS19では、カウンタ42cのカウント値が“0”であるかどうかを判断する。つまり、周期を算出するために必要なパルス数すなわちタイマ値を全て取得したかどうかを判断する。ステップS19で“NO”であれば、つまりカウント値が“0”でなければ、そのままステップS11に戻って、次のパルスの立ち下がりエッジを検出する。
【0077】
一方、ステップS19で“YES”であれば、つまりカウント値が“0”であれば、周期を算出するために必要なタイマ値を全て取得したと判断し、ステップS21でバッファメモリ42dに記憶された7つのタイマ値から周期を算出する。具体的には、連続する2つの立ち下がりエッジを検出したときのタイマ値の差(周期)がそれぞれ算出され、それぞれの算出結果が平均され、その平均値が今回算出した周期に決定される。
【0078】
ただし、上述したような理由から最初の立ち下がりエッジを検出したときのタイマ値は無効にされ、周期の計算からは除外される。
【0079】
続いて、ステップS23では、今回算出(決定)された周期から被識別体14a、14bまたは14cを識別(特定)し、識別処理を終了する。具体的には、CPU42aは、ROM46に記憶された周期テーブルを読み出し、この周期テーブルを参照して、算出した周期から被識別体14a、14bまたは14cを特定する。
【0080】
このように、被識別体14a、14bまたは14cが特定されると、CPU42aは、グラフィックプロセサやサウンドプロセサ等に特定(識別)した結果(識別結果)を与える。したがって、グラフィックプロセサやサウンドプロセサは、その識別結果に応じた画像処理や音声処理を実行する。そして、画像処理や音声処理によって得られたアナログ映像信号およびアナログ音声信号がAVケーブル20を介して家庭用TV22に出力される。
【0081】
なお、プロセサ42から出力されるアナログ映像信号およびアナログ音声信号は、識別装置10が適用される物(装置)によって、設計者が任意に変更可能であり、そのようなアナログ映像信号あるいはアナログ音声信号の元になるデータ等は予めROM46に記憶されている。
【0082】
この実施例によれば、被識別体にLC共振回路を内蔵し、識別装置から1つのパルス信号を出力するだけで、ステージ上に載置された被識別体を特定することができるので、構成が簡単であり、低コストにすることができる。また、被識別体は固有の共振周波数すなわち周期を有し、その周期に基づいて被識別体を特定するので、正確に被識別体を特定することができる。さらに、被識別体をステージに載置するだけで識別することができるので、言い換えると、非接触で識別することができるので、被識別体を置く位置や向きに自由度を持たせることができる。
【0083】
なお、この実施例では、所定の時間間隔で発生する割り込みにより、識別処理を実行するようにしたが、ユーザの操作に応じて識別処理をするようにしてもよい。この場合に、キースイッチが使用される。つまり、この実施例で示したように、所定の時間間隔で発生する割り込みにより、識別処理を実行する場合には、キースイッチは特に必要がない。
【0084】
また、この実施例では、識別装置を家庭用TVに接続するようにしているため、映像信号の垂直帰線期間に同期した割り込みでその期間内に識別処理を実行するのが望ましい。
【0085】
さらに、この実施例では、被識別体は図1および図3で示したような形状に形成するようにしたが、識別装置および被識別体が適用される装置や設計者の意図によって、アニメキャラクタやその他のキャラクタあるいは食材、その調理器具などを模した形状を有する被識別体を形成するようにしてもよい。ただし、被識別体を正確に識別するには、被識別体に内蔵されるコイルが水平状態を保つように被識別体をステージに載置する必要があるため、被識別体の一部には、上述したような平坦面を形成する必要がある。また、キャラクタ等は被識別体の表面に描く(印刷する)ようにしてもよく、さらには、キャラクタ等を印刷したシール等を貼り付けるようにしてもよい。
【0086】
図8に示す他の実施例の識別装置10は、家庭用TV22に接続されたテレビゲーム機(以下、単に「ゲーム機」という。)70の入力装置として用いられる以外は、上述の実施例と同じであるため、重複した説明は省略する。
【0087】
図8に示すように、接続ケーブル72の先端に設けられたコントローラコネクタ72aがゲーム機70に差し着込まれる。また、ゲーム機70は、AVケーブル20によって家庭用TV22に接続される。
【0088】
この識別装置すなわち入力装置10は、キースイッチ18からの操作に応じた信号(操作信号)あるいは被識別体14a、14bまたは14cの識別結果をゲーム機70に入力する。
【0089】
ゲーム機70では、識別結果が、ゲーム機70に予め記憶されているゲームソフトまたはCD−ROM、ROMカートリッジ、DVD等の外部記憶媒体からロードしたゲームソフトの実行経過(進行)および結果に反映される。
【0090】
また、操作信号がゲーム機70に入力されると、これに応じて、ゲーム機70は“決定(次に進む)”あるいは“キャンセル(前に戻る)”を実行したり、家庭用TV22の画面に表示されたカーソルあるいはキャラクタを移動させたりする。つまり、決定キー18aおよびキャンセルキー18bは、上述したようなソフト内での“決定”および“キャンセル”を指示するために用いられ、方向キー18cは、カーソルあるいはキャラクタの移動を指示するために用いられる。
【0091】
このように、他の実施例では、図1実施例で示したように、プロセサ42内で識別結果を用いて映像処理や音声処理を実行する必要がない。つまり、図示は省略するが、他の実施例においては、図4で示した映像出力端子48および音声出力端子50に換えて、シリアルインターフェイスが設けられ、識別結果および操作信号はプロセサ42からシリアルインターフェイスおよび接続ケーブル72を介してゲーム機70に入力される。
【0092】
他の実施例によれば、被識別体の識別結果を入力してゲーム機を操作することができる。つまり、ゲーム機の入力装置として用いることができる。また、被識別体をステージに載せることにより、ゲーム機を操作することができるので、方向キーや他の操作キーのみを用いて操作する場合よりも、操作性を向上させることができる。
【0093】
なお、他の実施例では、識別装置をゲーム機のような外部機器の入力装置として用いる場合についてのみ説明したが、教育機器、パーソナルコンピュータのようなコンピュータなどの他の外部機器の入力装置として用いることもできる。この場合にも、識別結果が、教育機器やコンピュータで実行されるソフトの進行および結果に反映される。
【0094】
また、これらの実施例では、キースイッチ18として、決定キー18a、キャンセルキー18bおよび方向キー18cを設けるようにしているが、さらに他の操作キーを設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図解図である。
【図2】図1実施例に示すステージの内部構造を示す断面図である。
【図3】図1実施例に示す被識別体の内部構造を示す断面図である。
【図4】図1実施例に示す識別装置および被識別体の電気的な構成を示す回路図である。
【図5】(A)は図4に示すプロセサの出力ポートから出力されるパルス信号を示す波形図であり、(B)は図4に示す接続点Aで検出される信号を示す波形図であり、(C)は図4に示す接続点Bで検出される信号を示す波形図であり、そして(D)は図4に示すプロセサの入力ポートで検出される信号の波形図である。
【図6】図4に示すCPUの識別処理の一部を示すフロー図である。
【図7】図4に示すCPUの識別処理の他の一部を示すフロー図である。
【図8】この発明の他の一実施例を示す図解図である。
【符号の説明】
10 …識別装置
12 …筐体
14a,14b,14c …被識別体
16 …ステージ
18 …キースイッチ
20 …AVケーブル
22 …家庭用TV
24,30,32 …ハウジング
26 …ボス
28,34 …ボビン
40,60 …電気回路
42 …プロセサ
46 …ROM
52 …ローパスフィルタ
54 …アンプ
70 …ゲーム機

Claims (17)

  1. LC共振回路を内蔵した被識別体を非接触で識別する識別装置であって、
    パルス信号を出力するCPU、および
    前記CPUからの1つの前記パルス信号によって駆動される検出コイル、を備え、
    前記CPUは、前記パルス信号に応答して前記被識別体の前記LC共振回路から前記検出コイルに誘導した信号の周期を算出し、前記周期に基づいて前記被識別体を特定し、
    前記被識別体は複数用意され、それぞれの前記LC共振回路の共振周波数は互いに異なっており、
    前記1つのパルス信号は、前記複数の被識別体のそれぞれの前記共振周波数をすべて包含する周波数帯域を有し、
    前記パルス信号に応答して前記被識別体の前記LC共振回路から前記検出コイルに誘導した前記信号は、当該被識別体の前記LC共振回路の共振周波数を有する、識別装置。
  2. 前記1つのパルス信号によって駆動され、前記検出コイルを駆動する駆動用トランジスタをさらに備える、請求項記載の識別装置。
  3. 前記検出コイルによって検出された前記LC共振回路からの信号を矩形波信号に変換して前記CPUに与える変換回路をさらに備え、
    前記変換回路はアンプを含み、前記アンプを用いて前記LC共振回路からの信号を前記矩形波信号に変換する、請求項1又は2記載の識別装置。
  4. 前記被識別体の周期テーブルを記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記CPUは前記周期テーブルを用いて前記被識別体を特定する、請求項1から3のいずれかに記載の識別装置。
  5. 表面が平坦面なステージをさらに備え、
    前記検出コイルの中心軸が前記ステージの前記平坦面に直交するように、前記検出コイルは前記ステージ内に設けられ、
    前記被識別体は、平坦面を有し、
    前記被識別体の前記LC共振回路は、コイルを含み、
    前記LC共振回路の前記コイルの中心軸が前記被識別体の前記平坦面と直交するように、前記コイルは前記被識別体の内部に設けられる、請求項1から4のいずれかに記載の識別装置。
  6. 前記被識別体は、アニメキャラクタ、その他のキャラクタ、食材、若しくは、調理器具を模した形状を有し、または、キャラクタが前記被識別体の表面に描かれ、若しくは、印刷され、または、キャラクタを印刷したシールが前記被識別体に貼り付けられる、請求項5記載の識別装置。
  7. 前記CPUによる前記被識別体を特定した結果に応じた画像処理を実行して、映像信号をテレビジョンモニタに与えるグラフィックスプロセサと、
    前記CPUによる前記被識別体を特定した結果に応じた音声処理を実行して、音声信号をテレビジョンモニタに与えるサウンドプロセサと、をさらに備える請求項6記載の識別装置。
  8. LC共振回路を内蔵した被識別体を非接触で識別して外部機器に情報を入力する入力装置であって、
    パルス信号を出力するマイクロプロセサ、および
    前記マイクロプロセサからの1つの前記パルス信号によって駆動される検出コイル、を備え、
    前記マイクロプロセサは、前記パルス信号に応答して前記被識別体の前記LC共振回路から前記検出コイルに誘導した信号の周期を算出し、前記周期に基づいて前記被識別体を特定し、その情報を前記外部機器に入力し、
    前記被識別体は複数用意され、それぞれの前記LC共振回路の共振周波数は互いに異なっており、
    前記1つのパルス信号は、前記複数の被識別体のそれぞれの前記共振周波数をすべて包含する周波数帯域を有し、
    前記パルス信号に応答して前記被識別体の前記LC共振回路から前記検出コイルに誘導した前記信号は、当該被識別体の前記LC共振回路の共振周波数を有する、入力装置。
  9. 前記1つのパルス信号によって駆動され、前記検出コイルを駆動する駆動用トランジスタをさらに備える、請求項記載の入力装置。
  10. 前記検出コイルによって検出された前記LC共振回路からの信号を矩形波信号に変換して前記マイクロプロセサに与える変換回路をさらに備え、
    前記変換回路はアンプを含み、前記アンプを用いて前記LC共振回路からの信号を前記矩形波信号に変換する、請求項8又は9記載の入力装置。
  11. 前記被識別体の周期テーブルを記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記プロセサは前記周期テーブルを用いて前記被識別体を特定する、請求項8から10のいずれかに記載の入力装置。
  12. 表面が平坦面なステージをさらに備え、
    前記検出コイルの中心軸が前記ステージの前記平坦面に直交するように、前記検出コイルは前記ステージ内に設けられ、
    前記被識別体は、平坦面を有し、
    前記被識別体の前記LC共振回路は、コイルを含み、
    前記LC共振回路の前記コイルの中心軸が前記被識別体の前記平坦面と直交するように、前記コイルは前記被識別体の内部に設けられる、請求項8から11のいずれかに記載の入力装置。
  13. 前記被識別体は、アニメキャラクタ、その他のキャラクタ、食材、若しくは、調理器具を模した形状を有し、または、キャラクタが前記被識別体の表面に描かれ、若しくは、印刷され、または、キャラクタを印刷したシールが前記被識別体に貼り付けられる、請求項12記載の入力装置。
  14. 前記外部機器はゲーム機であり、
    前記マイクロプロセサは、前記被識別体を特定した結果を前記ゲーム機のゲームソフトの実行経過に反映させるために、前記被識別体を特定した結果を前記ゲーム機に与える、請求項13記載の入力装置。
  15. LC共振回路を内蔵した被識別体を非接触で識別する識別方法であって、
    (a)1つのパルス信号によって、検出コイルに1つのパルス電流を流し、
    (b)前記パルス電流に応答して前記検出コイルの近傍に配置された前記被識別体の前記LC共振回路から前記検出コイルに誘導した信号の周期を検出し、そして
    (c)前記周期から前記被識別体を特定し、
    前記被識別体は複数用意され、それぞれの前記LC共振回路の共振周波数は互いに異なっており、
    前記1つのパルス信号は、前記複数の被識別体のそれぞれの前記共振周波数をすべて包含する周波数帯域を有し、
    前記パルス電流に応答して前記被識別体の前記LC共振回路から前記検出コイルに誘導した前記信号は、当該被識別体の前記LC共振回路の共振周波数を有する、識別方法。
  16. 前記ステップ(b)は、
    (b1)矩形波信号に変換された前記誘導した信号の変化時点毎の時間値データを取得するステップ、および
    (b2)取得した前記時間値データから前記矩形波信号の立ち上がりエッジ毎の周期あるいは立ち下がりエッジ毎の周期を算出するステップを含む、請求項15記載の識別方法。
  17. 請求項15及び16のいずれか一に記載の識別方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
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