JP2002271230A - 被識別体を非接触で識別する識別方法および識別装置ならびにそれを用いた入力装置 - Google Patents

被識別体を非接触で識別する識別方法および識別装置ならびにそれを用いた入力装置

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JP2002271230A
JP2002271230A JP2001072163A JP2001072163A JP2002271230A JP 2002271230 A JP2002271230 A JP 2002271230A JP 2001072163 A JP2001072163 A JP 2001072163A JP 2001072163 A JP2001072163 A JP 2001072163A JP 2002271230 A JP2002271230 A JP 2002271230A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 識別装置10はステージ16を含み、ステー
ジ16には被識別体14a〜14cのいずれかが載置さ
れる。識別処理を開始すると、ステージ16内部のコイ
ルに1つのパルス電流が流される。このパルス電流によ
って、被識別体16内部のLC共振回路が誘導的に共振
され、固有の共振周波数で共振される。この共振周波数
の信号は、ステージ16内部のコイルで検出された後、
矩形波信号に変換される。識別装置10は、矩形波信号
の周期を検出し、この周期からステージ16に載置され
た被識別体14a、14bまたは14cを特定する。つ
まり、被識別体14a〜14cは固有の共振周波数を有
するので、その逆数である周期も一義的に決定される。
この周期と矩形波信号の周期とから容易に被識別体14
a、14bまたは14cを特定することができる。 【効果】 簡単な構成で、正確に被識別体を特定するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は被識別体を非接触で識
別する識別方法および識別装置ならびにそれを用いた入
力装置に関し、特にたとえばLC共振回路を内蔵した被
識別体を非接触で識別する、識別方法および識別装置な
らびにそれを用いた入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】種々の入力装置を備えた音声または映像
処理システムの一例が、平成12年9月26日付けで出
願公開された特開2000−262774号公報[A6
3H33/30,G09B 9/00]に開示されてい
る。この音声または映像処理システムは、仮想調理を行
う遊戯に使用するためのシステムキッチンを模した知育
玩具であり、コンロ状入力装置、火力調整ツマミ状入力
装置、水道レバー状入力装置、まな板状入力装置などを
備えている。このような入力装置には、スイッチボタン
が設けられており、スイッチボタンのオン/オフによっ
て、フライパンを用いて調理する動作、コンロに火をつ
けたり消したりする動作、水を出したり止めたりする動
作、あるいはまな板上で食材を切る動作などを検知する
ことができる。
【0003】また、この知育玩具では、ブックの開かれ
ているページを検出することができ、開かれたページに
一致する内容(画像データおよび音声データ)をROM
から読み出して、上述したような動作に応じた映像およ
び音声を、それぞれ、表示装置およびスピーカに出力す
ることができる。具体的には、食材を洗う動作のページ
が開かれている場合には、食材を洗う動作に一致する内
容がROMから読み出され、水道レバー状入力装置のス
イッチボタンから入力があると、食材を洗う映像が表示
装置に出力されるとともに、食材を洗う水の音などがス
ピーカから出力される。また、フライパンを用いて食材
を焼く動作のページが開かれている場合には、食材を焼
く動作に一致する内容がROMから読み出され、コンロ
状入力装置のスイッチボタンから入力があると、食材を
焼いている映像が表示装置から出力されるとともに、食
材を焼いている音がスピーカから出力される。このよう
にして、幼児は、食材を洗う、切る、焼く・煮る、味付
けするあるいは盛りつけるなどの現実に沿った調理を楽
しみ(遊び)ながら学んでいた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術
では、スイッチボタンのオン/オフを検出するだけであ
るため、たとえばコンロ状入力装置にフライパンとは異
なる調理器具などが載置された場合であっても、表示装
置にはフライパンで食材を焼く動作が表示されてしまっ
ていた。つまり、幼児が誤った道具や食材を使用してい
る場合に、正しい道具や食材を教示することができなか
った。
【0005】これを回避するため、互いに抵抗値が異な
る抵抗を内蔵した被識別体を用い、その被識別体を識別
用端子に接続して、被識別体を特定することができるよ
うにした玩具等も存在するが、被識別体を載置(セッ
ト)する位置および方向が固定されてしまうため、まな
板上の食材を識別するように、位置および方向が固定的
でないものには適していなかった。
【0006】さらに、ICを内蔵した被識別体を用いる
非接触の固体識別システムが存在するが、システム全体
として非常に高価であり、知育玩具やゲーム機器などに
は適していなかった。
【0007】それゆえに、この発明の主たる目的は、簡
単な構成で被識別体を非接触で正確に識別できる、識別
方法および識別装置を提供することである。
【0008】この発明の他の目的は、被識別体を識別し
た結果を他の装置に入力するための、新規な入力装置を
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、LC共振
回路を内蔵した被識別体を非接触で識別する識別方法で
あって、(a) 被識別体を検出コイルの近傍に配置し、
(b) 検出コイルに1つのパルス電流を流し、(c) LC共
振回路から検出コイルに誘導した信号を矩形波信号に変
換し、(d) 矩形波信号の周期を検出し、そして(e) 周期
から被識別体を特定する、識別方法である。
【0010】第2の発明は、LC共振回路を内蔵した被
識別体を非接触で識別する識別装置であって、入力/出
力ポートを有するマイクロプロセサ、マイクロプロセサ
の出力ポートからの1つのパルス信号によって駆動され
る検出コイル、および検出コイルによって検出されたL
C共振回路からの信号を矩形波信号に変換して入力ポー
トに与える変換回路を備え、マイクロプロセサは、矩形
波信号の立ち下がりエッジまたは立ち上がりエッジを検
出し、立ち下がりエッジまたは立ち上がりエッジを検出
した時点の時間値データと次の立ち下がりエッジまたは
立ち上がりエッジを検出した時点の時間値データとから
矩形波信号の周期を算出し、周期に基づいて被識別体を
特定する、識別装置である。
【0011】第3の発明は、LC共振回路を内蔵した被
識別体を非接触で識別して外部機器に情報を入力する入
力装置であって、入力/出力ポートを有するマイクロプ
ロセサ、マイクロプロセサの出力ポートからの1つのパ
ルス信号によって駆動される検出コイル、および検出コ
イルによって検出されたLC共振回路からの信号を矩形
波信号に変換して入力ポートに与える変換回路を備え、
マイクロプロセサは、矩形波信号の立ち下がりエッジま
たは立ち上がりエッジを検出し、立ち下がりエッジまた
は立ち上がりエッジを検出した時点の時間値データと次
の立ち下がりエッジまたは立ち上がりエッジを検出した
時点の時間値データとから矩形波信号の周期を算出し、
周期に基づいて被識別体を特定し、その情報を外部機器
に入力する、入力装置である。
【0012】
【作用】第1の発明の識別方法では、被識別体が検出コ
イルの近傍に配置される。たとえば、識別装置を構成す
る検出コイルが設けられたステージに被識別体が載置さ
れる。この検出コイルに1つのパルス電流が流される。
すると、検出コイルと被識別体に内蔵されるLC共振回
路のコイルとが電磁結合し、したがってパルス電流が誘
導的に与えられる。このようなパルス電流は、識別する
複数の被識別体に設定された共振周波数の帯域を全て包
含する広い周波数帯域を有しているため、LC共振回路
は固有の共振周波数で共振する。その共振周波数の信号
(共振周波数信号)は、検出コイルに誘導的に与えられ
る。つまり、検出コイルによって、共振周波数信号が検
出される。この共振周波数信号は、2値をとる矩形波信
号に変換され、その矩形波信号の周期が検出される。そ
して、検出された周期から被識別体が特定(識別)され
る。つまり、被識別体は固有の共振周波数に設定される
ため、この逆数である周期と検出した周期とから被識別
体を特定することができる。
【0013】たとえば、矩形波信号の変化時点毎の時間
値データを取得し、時間値データから矩形波信号の周期
を検出(算出)することができる。つまり、矩形波信号
の立ち下がりエッジ毎の時間値データを用いて、連続す
る2つの時間値データの差を求めれば、矩形波信号の周
期を算出することができる。また、矩形波信号の立ち上
がりエッジ毎の時間値データを用いても、同様に矩形波
信号の周期を算出することができる。
【0014】また、最初の変化時点つまり1つのパルス
電流を流した直後では、検出コイルではそのパルス電流
の影響により、共振周波数信号に歪みが生じてしまうた
め、そのときの時間値データを無効にするようにしても
よい。つまり、周期の算出から除外される。
【0015】さらに、連続する2つの時間値データを用
いて算出した全ての周期を平均するようにすれば、共振
周波数信号の検出の誤差を吸収することができる。
【0016】たとえば、マイクロプロセサを用いて、出
力ポートから1つのパルス信号を出力し、矩形波信号を
マイクロプロセサの入力ポートに入力して、マイクロプ
ロセサに周期の算出等を処理させることができる。
【0017】この場合には、出力ポートから出力される
1つのパルス信号によって駆動トランジスタが駆動さ
れ、これによって、検出コイルに1つのパルス電流を流
すようにすればよい。
【0018】また、共振周波数信号は、オペアンプのよ
うなアンプを用いて矩形波信号に変換することができ
る。
【0019】さらに、複数の被識別体のそれぞれに対応
した周期のテーブル(周期テーブル)を記憶しておけ
ば、その周期テーブルを参照して、算出した周期から容
易に被識別体を特定することができる。
【0020】第2の発明は、LC共振回路を内蔵した被
識別体を非接触で識別する識別装置であり、この識別装
置には、入力/出力ポートを有するマイクロプロセサが
設けられる。被識別体を識別する場合には、マイクロプ
ロセサの出力ポートからの信号すなわち1つのパルス信
号によって検出コイルが駆動される。具体的には、検出
コイルには、1つのパルス電流が流れる。たとえば、被
識別体は検出コイルの近傍に置かれるので、検出コイル
とLC共振回路のコイルとが電磁結合し、1つのパルス
電流がLC共振回路のコイルに誘導的に与えられる。こ
のようなパルス電流は、識別する複数の被識別体に設定
された共振周波数の帯域を全て包含する広い周波数帯域
を有している。したがって、LC共振回路は固有の共振
周波数で共振する。この共振周波数の信号(共振周波数
信号)が、再び検出コイルとLC共振回路のコイルとの
結合により、検出コイルによって検出される。この共振
周波数信号は、変換回路によって矩形波信号に変換され
る。マイクロプロセサは、矩形波信号の変化時点毎の時
間値データを取得し、時間値データから矩形波信号の周
期を算出する。具体的には、マイクロプロセサは、矩形
波信号の立ち下がりエッジ毎の時間値データを用いて、
連続する2つの時間値データの差を求めて、矩形波信号
の周期を算出する。ただし、矩形波信号の立ち上がりエ
ッジ毎の時間値データを用いても、同様に矩形波信号の
周期を算出することができる。そして、マイクロプロセ
サは、このように算出した周期に基づいて被識別体を特
定(識別)する。つまり、被識別体は固有の共振周波数
に設定されるため、この逆数である周期と算出した周期
とから被識別体を特定することができる。
【0021】たとえば、検出コイルを駆動する駆動用ト
ランジスタを設ければ、出力ポートから出力される1つ
のパルス信号によって駆動トランジスタを駆動(オン)
させることにより、検出コイルに1つのパルス電流を流
すことができる。
【0022】また、変換回路はオペアンプのようなアン
プで構成されるため、共振周波数信号は、増幅および波
形整形され、矩形波信号に変換される。
【0023】さらに、複数の被識別体の共振周波数に対
応する周期の周期テーブルを記憶しておけば、その周期
テーブルを参照して、算出した周期から被識別体を容易
に特定することができる。
【0024】第3の発明の入力装置は、第2の発明に示
したような識別装置を用いた入力装置であり、テレビゲ
ーム機、教育機器またはパーソナルコンピュータなどの
外部機器に接続される。この入力装置は、識別装置で被
識別体を識別した情報(識別結果)を外部機器に入力す
る。すると、外部機器では、識別結果がその外部機器で
処理(実行)されるソフトの実行経過(進行)や結果に
反映される。
【0025】
【発明の効果】この発明によれば、被識別体にはLC共
振回路を設けるだけなので、構成が簡単である。また、
被識別体のLC共振回路は異なる周波数で共振し、その
逆数の周期を用いて被識別体を特定するので、正確に被
識別体を特定することができる。
【0026】他の発明によれば、被識別体の識別結果を
外部機器に入力すると、その識別結果が外部機器で実行
されるソフトの進行や結果に反映されるので、外部機器
の入力装置として適用することができる。
【0027】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0028】
【実施例】図1を参照して、この実施例の識別装置10
は筐体12を含み、筐体12の上面12aには3つの被
識別体14a〜14cを個別に載置および識別するため
のステージ16が設けられる。また、筐体12の上面1
2aにはキースイッチ18が設けられ、キースイッチ1
8は決定キー18a、キャンセルキー18bおよび十字
(方向)キー18cを含む。また、この識別装置10
は、AVケーブル20を用いて、家庭用テレビジョン
(TV)22に接続される。
【0029】なお、図1では、3つの被識別体14a〜
14cを示してあるが、被識別体は少なくとも2つあれ
ばよく、また、4つ以上であってもよい。以下、この実
施例において同じ。
【0030】図1のIIA−IIA断面図の一部すなわちス
テージ16の垂直方向の断面図である図2(A)に示す
ように、ステージ16は略長方形状のハウジング24を
含む。ハウジング24は筐体12に固定的に接続され、
ハウジング24の上面すなわちステージ16の上面16
aは水平面 (平坦面)に形成される。
【0031】ハウジング24の内部には、ボビン28を
位置決めおよび取り付けをするための突起(ボス)26
がハウジング24と一体的に形成される。この実施例で
は、ボス26は4つ設けられ、図1のIIB−IIB断面図
の一部すなわちステージ16の水平方向の断面図である
図2(B)からよく分かるように、ハウジング24の四
隅(頂点)近傍にそれぞれ配置される。
【0032】また、ハウジング24の内部には、たとえ
ばプラスチック性のボビン28が設けられ、上述したよ
うに、ボビン28はボス26によって位置決めされると
ともに、ハウジング24に固定される。このボビン28
には、図2(A)および図2(B)に示すように、たと
えば銅線が巻きつけられ、コイルL1が形成される。
【0033】なお、図示は省略するが、銅線の両端すな
わちコイルL1は後述する識別装置10の電気的な回路
(電気回路)40の一部として接続される。
【0034】また、この実施例では、被識別体14a〜
14cの識別領域を大きく確保するため、ステージ16
の上面16a全体が識別領域となるように、ボス26が
配置され、ボビン28(コイルL1)が設けられる。
【0035】さらに、この実施例では、プラスチック性
のボビン28を用いるようにしているが、インダクタン
スを大きくする必要がある場合には、鉄などの金属で形
成されたボビン28を用いて、コアを形成するようにし
てもよい。ただし、コイルL1の巻き数を増やしてもイ
ンダクタンスを大きくすることができる。
【0036】さらにまた、この実施例では、ボビン28
に銅線を巻き付けるようにしているが、PCB(基板)
上に銅箔により渦巻き状のパターンを形成し、コイルL
1を形成するようにしてもよい。
【0037】図1のIII A−III A断面図である図3
(A)を参照して、被識別体14aは、上部ハウジング
30および下部ハウジング32を含む。上部ハウジング
30はドーム状に形成され、下部ハウジング32は平坦
面を有する皿状に形成される。
【0038】なお、下部ハウジング32は平坦面を有す
るように形成しているが、これは被識別体14a〜14
cを識別する際に、ステージ16のハウジング24内に
設けられたコイルL1の開口と被識別体14a〜14c
に内蔵されるコイルL2(図3(A))の開口とを互い
に水平状態を保って対向させ、コイルL1とコイルL2
とが電磁結合し易くするためである。
【0039】また、この上部ハウジング30および下部
ハウジング32bは、互いに嵌合可能な構造を有し、ま
た、互いの中心位置および方向を合わせられる構造を有
している。
【0040】具体的には、上部ハウジング30には、下
部ハウジング32と当接する部分にフック30aが、円
筒状であり上部ハウジング30に一体的に形成される。
一方、下部ハウジング32には、そのフック30aの先
端部を係止させるための係止部32aが、リング状であ
り下部ハウジング32に一体的に形成される。つまり、
上部ハウジング30が下部ハウジング32に押し込まれ
ると、フック30aの先端部が係止部32aに係止し、
上部ハウジング30と下部ハウジング32とが嵌合され
る。
【0041】また、上部ハウジング30の中心には、断
面が略鍵穴形状であり棒状に延びる位置決め部材30b
が、上部ハウジング30に一体的に形成される。一方、
下部ハウジング32の中心には、断面が略鍵穴形状であ
り筒状に伸びる位置決め部材32bが、下部ハウジング
32と一体的に形成される。つまり、図1のIII B−II
I B断面図である図3(B)からよく分かるように、位
置決め部材30bの外面形状が位置決め部材32bの内
面形状と略同じに形成される。したがって、位置決め部
材30bが位置決め部材32bに嵌まるように、上部ハ
ウジング30と下部ハウジング32とを嵌め合わせるこ
とにより、上部ハウジング30と下部ハウジング32と
の中心位置および方向を合わせることができる。
【0042】さらに、図3(A)に示すように、上部ハ
ウジング30には、ボビン押さえ部材30cが上部ハウ
ジング30に一体的に形成される。このボビン押さえ部
材30cは、図3(A)および図3(B)から分かるよ
うに、棒状に形成され、この実施例では、4つのボビン
押さえ部材30cが略等間隔で設けられる。一方、下部
ハウジング32には、筒状のボビン位置決め部材32c
が下部ハウジング32に一体的に形成され、このボビン
位置決め部材32cによって所定位置にボビン34が取
り付けられる。
【0043】ボビン34は、図3(A)からよく分かる
ように、上部ハウジング30と下部ハウジング32とが
嵌合されたとき、ボビン押さえ部材30cによって下方
すなわち下部ハウジング32側に押さえつけられる。し
たがって、ボビン34は常に一定の状態(水平状態)を
保つことができる。また、ボビン34には、銅線が巻き
付けられ、コイルL2が形成される。図3(A)に示す
ように、銅線すなわちコイルL2の両端は、コンデンサ
C4の両端に接続される。つまり、被識別体14aには
LC共振回路が内蔵される。
【0044】以上のように、被識別体14aについて図
面を用いて説明したが、他の被識別体14bおよび14
cも同様に構成されるため、重複した説明は省略する。
【0045】このような識別装置10および被識別体1
4a〜14cの電気回路40および60は、それぞれ、
図4のように示される。識別装置10の電気回路40
は、上述したコイルL1を除いて、図1で示した筐体1
2の内部に収納され、プロセサ42を含む。このプロセ
サ42としては、任意の種類のプロセサを利用すること
ができるが、この実施例では、本件出願人が開発し、か
つすでに特許出願している高速プロセサ(商品名「Xa
viX」)を用いる。この高速プロセサは、たとえば特
開平10−307790号公報[G06F 13/3
6,G06F 15/78]およびこれに対応するアメ
リカ特許第09/019,277号に詳細に開示されて
いる。
【0046】プロセサ42は、CPU42aを含み、図
示は省略するが、グラフィックプロセサ、サウンドプロ
セサおよびDMAプロセサ等の各種プロセサを含む。ま
た、同じく図示は省略するが、プロセサ42は、アナロ
グ信号を取り込む時に用いられるA/D変換器、キー操
作信号や赤外線信号のような入力信号を受け、かつ出力
信号を外部機器に与える入出力制御回路を含む。CPU
42aは、入力信号に応じてあるいは所定の割り込みで
必要な演算(処理)を実行し、その結果を他のグラフィ
ックプロセサやサウンドプロセサ等に与える。したがっ
て、グラフィックプロセサやサウンドプロセサは、その
演算結果に応じた画像処理や音声処理を実行する。
【0047】このプロセサ42には、システムバス44
が接続されていて、このシステムバス44には、プロセ
サ42とともに筐体12の内部に収納されている基板
(図示せず)に設けられるROM46に結合される。し
たがって、プロセサ42は、システムバス44を通して
ROM46にアクセスでき、そこからCPU42aが実
行するプログラム、映像データまたは音声データなどを
取り出すことができる。
【0048】なお、プロセサ42のグラフィックプロセ
サで処理された結果であるアナログ映像信号は、映像出
力端子48に出力される。また、プロセサ42のサウン
ドプロセサで処理された結果であるアナログ音声信号
は、音声出力端子50に出力される。
【0049】たとえば、映像出力端子48と音声出力端
子50とが一体的に形成された接続端子にAVケーブル
20のプラグ端子(図示せず)が接続され、図1で示し
たように、家庭用TV22に識別装置10が接続され
る。
【0050】また、プロセサ42の出力ポートは、抵抗
R1を介してトランジスタT1のベースに接続される。
トランジスタT1のエミッタは基準電位(接地)に接続
され、同じトランジスタT1のコレクタは上述したコイ
ルL1および抵抗R2を介してVCCに接続される。ま
た、コイルL1と抵抗R2との接続点には、電解コンデ
ンサC1の一方端が接続され、その他方端は接地され
る。つまり、抵抗R2と電解コンデンサC1とによっ
て、ローパスフィルタ52が形成される。
【0051】また、トランジスタT1とコイルL1との
接続点Aには電解コンデンサC2の一方端が接続され、
その他方端は抵抗R3を介してトランジスタT2のベー
スに接続されるとともに、抵抗R4の一方端に接続され
る。トランジスタT2のエミッタは接地され、同じトラ
ンジスタT2のコレクタは、抵抗R5を介してVCCに接
続される。トランジスタT2と抵抗R5との接続点に
は、抵抗R4の他方端が接続されるとともに、コンデン
サC3の一方端が接続される。
【0052】コンデンサC3の他方端は、抵抗R6を介
してトランジスタT3のベースに接続されるとともに、
抵抗R7の一方端に接続される。トランジスタT3のエ
ミッタは接地され、同じトランジスタT3のコレクタは
抵抗R8を介してVCCに接続される。トランジスタT3
と抵抗R8との接続点Bには、抵抗R7の他方端が接続
され、また接続点Bはプロセサ42の入力ポートに接続
される。
【0053】つまり、抵抗R3〜R8、コンデンサC
3、トランジスタT2〜T3およびV CCによって、アン
プ54が形成される。
【0054】なお、この実施例では、トランジスタT2
およびT3を2段に設けたアンプ54を構成するように
しているが、これはコスト削減のためであり、オペアン
プを用いることもできる。
【0055】一方、被識別体14aの電気回路60は、
上述したように、コイルL2およびコンデンサC4を含
み、コイルL2とコンデンサC4とが図示されるように
接続され、LC共振回路が構成される。
【0056】上述したように、識別体14bおよび14
cも同様に構成されるが、被識別体14a〜14cのそ
れぞれは、コイルL2のインダクタンスおよびコンデン
サC4のインダクタンスの少なくとも一方が互いに異な
る値に設定されるため、互いに異なる共振周波数を有す
る。すなわち、被識別体14a〜14cには、それぞれ
固有の共振周波数が設定される。
【0057】たとえば、被識別体14a、14bまたは
14cがステージ16に載置されると、載置された被識
別体14a、14bまたは14cが識別(特定)され
る。具体的には、所定の時間間隔で被識別体14a、1
4bまたは14cを識別する処理(識別処理)がプロセ
サ42のCPU42aによって実行される。
【0058】CPU42aが識別処理を開始すると、図
5(A)に示すような1つ(一発)のパルス信号が出力
される。このパルス信号は、上述したような被識別体1
4a〜14cの共振周波数のそれぞれを識別することが
できる帯域幅を有している。パルス信号は、抵抗R1を
介してトランジスタT1のベースに入力される。
【0059】すると、トランジスタT1が駆動(オン)
され、パルス信号がトランジスタT1で反転増幅された
後、トランジスタT1のコレクタからコイルL1に与え
られる。一方、ローパスフィルタ52を介してVCCすな
わち定電圧がコイルL1に与えられる。したがって、ト
ランジスタT1が駆動することにより、コイルL1に
は、反転増幅されたパルス信号と同じ波形を有するパル
ス電流が流れる。
【0060】なお、ローパスフィルタ52を設けている
のは、不要な高周波成分を除去するためであり、これに
より識別(処理)の精度を高くすることができる。
【0061】このパルス電流は、コイルL1とステージ
16に載置された被識別体14a、14bまたは14c
のコイルL2とが電磁結合(誘導結合)することによ
り、コイルL2に誘導的に与えられる。したがって、被
識別体14a、14bまたは14cは、固有の共振周波
数で共振(発振)する。この共振周波数の信号(共振周
波数信号)は、コイルL1で検出される。つまり、コイ
ルL1とコイルL2とが再び結合し、共振周波数信号が
コイルL1によって取り出される。この共振周波数信号
は、図5(B)に示すような波形であり、この波形は点
Aで観測される。
【0062】コイルL1で取り出された共振周波数信号
は、電解コンデンサC2で直流成分を除去(カット)さ
れた後、抵抗R3を介してアンプ54に入力され、アン
プ54によって、増幅されるとともに、波形整形され
る。このように、増幅および波形整形された共振周波数
信号は、図5(C)に示すような波形であり、この波形
は点Bで観測される。つまり、アンプ54では、2段に
設けたトランジスタT2およびT3を用いることによ
り、共振周波数信号が増幅された後、所定のレベル以上
がカットされ、波形整形される。
【0063】アンプ54を介した共振周波数信号は、プ
ロセサ42の入力ポートに入力され、入力ポートでは図
5(D)に示すような矩形波信号が検出される。
【0064】なお、入力ポートを通じて読み出される値
は、所定の閾値電圧によって、“0”または“1”の2
値に分けられる。つまり、図5(D)に示す波形は、入
力ポートから読み出された後の値を示している。
【0065】CPU42aは、入力ポートで検出される
矩形波信号の変化時点の時間(時間値データ)を検出
し、その矩形波信号の変化時点毎の時間値データを用い
て矩形波信号の周期を算出する。具体的には、CPU4
2aは、図5(D)で示すような矩形波信号の各パルス
における立ち下がりエッジを検出し、隣り合う(連続す
る)立ち下がりエッジ間の時間(周期)をそれぞれ算出
する。そして、算出したそれぞれの結果を平均し、その
平均値を矩形波信号の周期としている。
【0066】このようにして、共振周波数信号の検出の
ばらつきを吸収している。ただし、初回周期(一番目)
のパルスは、図5(D)から分かるように、図5(A)
で示した出力ポートから出力される1つのパルス信号の
影響により、波形に歪みが生じ、信頼性が低いため、周
期の算出からは除外される。つまり、最初の立ち下がり
エッジが検出された時点の時間値データは無効にされ
る。
【0067】なお、この実施例では、立ち下がりエッジ
を検出するようにしているが、立ち上がりエッジを検出
して、隣り合う立ち上がりエッジ間の周期をそれぞれ算
出し、平均するようにしてもよい。
【0068】周期の算出が終了すると、続いて、CPU
42aは、ROM46から被識別体14a〜14cのそ
れぞれに対応する周期のテーブル(周期テーブル)を読
み出す。そして、周期テーブルを参照して、今回の算出
した周期から被識別体14a、14bまたは14cを特
定(同定)する。
【0069】つまり、被識別体14a〜14cのそれぞ
れは、固有の共振周波数を有するため、この共振周波数
の逆数から周期を容易に取得することができ、上述した
ような周期テーブルをROM46に記憶しておくことが
できる。
【0070】ただし、周期テーブルは、プロセサ42内
のメモリ(図示せず)に記憶しておくようにしてもよ
い。
【0071】具体的には、CPU42aは図6および図
7に示すフロー図に従って識別処理を実行する。所定の
時間間隔で発生する割り込みにより、CPU42aは識
別処理を開始し、ステップS1でタイマ42bをリセッ
トおよびスタートする。つまり、タイマ42bのタイマ
値を“0”にしてから、時間のカウントを開始する。続
くステップS3では、出力ポートを“1”にセットし、
ステップS5で規定時間待機する。つまり、“1”の状
態をホールドする。続いて、ステップS7では、出力ポ
ートを“0”にセットする。つまり、このステップS3
〜ステップS7の処理によって、図5(A)に示したよ
うな1つ(一発)のパルス信号が生成される。
【0072】なお、上述したように、1つのパルス信号
は、被識別体14a〜14cのそれぞれの共振周波数を
全て包含する広範な周波数帯域を有するものである。
【0073】次にステップS9では、カウンタ42cに
規定値を設定する。この規定値は、周期の計算に用いら
れる矩形波信号のパルス数であり、この実施例では
“7”に設定される。
【0074】なお、この規定値は、発明者が実験等を行
うことにより経験的に得られた値であり、識別装置や被
識別体の電気的な特性を変更することにより可変される
値である。
【0075】そして、ステップS11で入力ポートを能
動(有効)化し、ステップS13で入力ポートの値が
“1”から“0”に変化したかどうかを判断する。つま
り、立ち下がりエッジを検出したかどうかを判断する。
ステップS13で“NO”であれば、つまり立ち下がり
エッジを検出しなければ、そのままステップS19に進
む。一方、ステップS13で“YES”であれば、つま
り立ち下がりエッジを検出すれば、ステップS15でそ
の時の時間値データ(タイマ値)をバッファメモリ42
dに記憶し、ステップS17でカウンタ42cをデクリ
メントしてからステップS19に進む。つまり、カウン
タ42cのカウント値が1減算される。
【0076】ステップS19では、カウンタ42cのカ
ウント値が“0”であるかどうかを判断する。つまり、
周期を算出するために必要なパルス数すなわちタイマ値
を全て取得したかどうかを判断する。ステップS19で
“NO”であれば、つまりカウント値が“0”でなけれ
ば、そのままステップS11に戻って、次のパルスの立
ち下がりエッジを検出する。
【0077】一方、ステップS19で“YES”であれ
ば、つまりカウント値が“0”であれば、周期を算出す
るために必要なタイマ値を全て取得したと判断し、ステ
ップS21でバッファメモリ42dに記憶された7つの
タイマ値から周期を算出する。具体的には、連続する2
つの立ち下がりエッジを検出したときのタイマ値の差
(周期)がそれぞれ算出され、それぞれの算出結果が平
均され、その平均値が今回算出した周期に決定される。
【0078】ただし、上述したような理由から最初の立
ち下がりエッジを検出したときのタイマ値は無効にさ
れ、周期の計算からは除外される。
【0079】続いて、ステップS23では、今回算出
(決定)された周期から被識別体14a、14bまたは
14cを識別(特定)し、識別処理を終了する。具体的
には、CPU42aは、ROM46に記憶された周期テ
ーブルを読み出し、この周期テーブルを参照して、算出
した周期から被識別体14a、14bまたは14cを特
定する。
【0080】このように、被識別体14a、14bまた
は14cが特定されると、CPU42aは、グラフィッ
クプロセサやサウンドプロセサ等に特定(識別)した結
果(識別結果)を与える。したがって、グラフィックプ
ロセサやサウンドプロセサは、その識別結果に応じた画
像処理や音声処理を実行する。そして、画像処理や音声
処理によって得られたアナログ映像信号およびアナログ
音声信号がAVケーブル20を介して家庭用TV22に
出力される。
【0081】なお、プロセサ42から出力されるアナロ
グ映像信号およびアナログ音声信号は、識別装置10が
適用される物(装置)によって、設計者が任意に変更可
能であり、そのようなアナログ映像信号あるいはアナロ
グ音声信号の元になるデータ等は予めROM46に記憶
されている。
【0082】この実施例によれば、被識別体にLC共振
回路を内蔵し、識別装置から1つのパルス信号を出力す
るだけで、ステージ上に載置された被識別体を特定する
ことができるので、構成が簡単であり、低コストにする
ことができる。また、被識別体は固有の共振周波数すな
わち周期を有し、その周期に基づいて被識別体を特定す
るので、正確に被識別体を特定することができる。さら
に、被識別体をステージに載置するだけで識別すること
ができるので、言い換えると、非接触で識別することが
できるので、被識別体を置く位置や向きに自由度を持た
せることができる。
【0083】なお、この実施例では、所定の時間間隔で
発生する割り込みにより、識別処理を実行するようにし
たが、ユーザの操作に応じて識別処理をするようにして
もよい。この場合に、キースイッチが使用される。つま
り、この実施例で示したように、所定の時間間隔で発生
する割り込みにより、識別処理を実行する場合には、キ
ースイッチは特に必要がない。
【0084】また、この実施例では、識別装置を家庭用
TVに接続するようにしているため、映像信号の垂直帰
線期間に同期した割り込みでその期間内に識別処理を実
行するのが望ましい。
【0085】さらに、この実施例では、被識別体は図1
および図3で示したような形状に形成するようにした
が、識別装置および被識別体が適用される装置や設計者
の意図によって、アニメキャラクタやその他のキャラク
タあるいは食材、その調理器具などを模した形状を有す
る被識別体を形成するようにしてもよい。ただし、被識
別体を正確に識別するには、被識別体に内蔵されるコイ
ルが水平状態を保つように被識別体をステージに載置す
る必要があるため、被識別体の一部には、上述したよう
な平坦面を形成する必要がある。また、キャラクタ等は
被識別体の表面に描く(印刷する)ようにしてもよく、
さらには、キャラクタ等を印刷したシール等を貼り付け
るようにしてもよい。
【0086】図8に示す他の実施例の識別装置10は、
家庭用TV22に接続されたテレビゲーム機(以下、単
に「ゲーム機」という。)70の入力装置として用いら
れる以外は、上述の実施例と同じであるため、重複した
説明は省略する。
【0087】図8に示すように、接続ケーブル72の先
端に設けられたコントローラコネクタ72aがゲーム機
70に差し着込まれる。また、ゲーム機70は、AVケ
ーブル20によって家庭用TV22に接続される。
【0088】この識別装置すなわち入力装置10は、キ
ースイッチ18からの操作に応じた信号(操作信号)あ
るいは被識別体14a、14bまたは14cの識別結果
をゲーム機70に入力する。
【0089】ゲーム機70では、識別結果が、ゲーム機
70に予め記憶されているゲームソフトまたはCD−R
OM、ROMカートリッジ、DVD等の外部記憶媒体か
らロードしたゲームソフトの実行経過(進行)および結
果に反映される。
【0090】また、操作信号がゲーム機70に入力され
ると、これに応じて、ゲーム機70は“決定(次に進
む)”あるいは“キャンセル(前に戻る)”を実行した
り、家庭用TV22の画面に表示されたカーソルあるい
はキャラクタを移動させたりする。つまり、決定キー1
8aおよびキャンセルキー18bは、上述したようなソ
フト内での“決定”および“キャンセル”を指示するた
めに用いられ、方向キー18cは、カーソルあるいはキ
ャラクタの移動を指示するために用いられる。
【0091】このように、他の実施例では、図1実施例
で示したように、プロセサ42内で識別結果を用いて映
像処理や音声処理を実行する必要がない。つまり、図示
は省略するが、他の実施例においては、図4で示した映
像出力端子48および音声出力端子50に換えて、シリ
アルインターフェイスが設けられ、識別結果および操作
信号はプロセサ42からシリアルインターフェイスおよ
び接続ケーブル72を介してゲーム機70に入力され
る。
【0092】他の実施例によれば、被識別体の識別結果
を入力してゲーム機を操作することができる。つまり、
ゲーム機の入力装置として用いることができる。また、
被識別体をステージに載せることにより、ゲーム機を操
作することができるので、方向キーや他の操作キーのみ
を用いて操作する場合よりも、操作性を向上させること
ができる。
【0093】なお、他の実施例では、識別装置をゲーム
機のような外部機器の入力装置として用いる場合につい
てのみ説明したが、教育機器、パーソナルコンピュータ
のようなコンピュータなどの他の外部機器の入力装置と
して用いることもできる。この場合にも、識別結果が、
教育機器やコンピュータで実行されるソフトの進行およ
び結果に反映される。
【0094】また、これらの実施例では、キースイッチ
18として、決定キー18a、キャンセルキー18bお
よび方向キー18cを設けるようにしているが、さらに
他の操作キーを設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図解図である。
【図2】図1実施例に示すステージの内部構造を示す断
面図である。
【図3】図1実施例に示す被識別体の内部構造を示す断
面図である。
【図4】図1実施例に示す識別装置および被識別体の電
気的な構成を示す回路図である。
【図5】(A)は図4に示すプロセサの出力ポートから
出力されるパルス信号を示す波形図であり、(B)は図
4に示す接続点Aで検出される信号を示す波形図であ
り、(C)は図4に示す接続点Bで検出される信号を示
す波形図であり、そして(D)は図4に示すプロセサの
入力ポートで検出される信号の波形図である。
【図6】図4に示すCPUの識別処理の一部を示すフロ
ー図である。
【図7】図4に示すCPUの識別処理の他の一部を示す
フロー図である。
【図8】この発明の他の一実施例を示す図解図である。
【符号の説明】
10 …識別装置 12 …筐体 14a,14b,14c …被識別体 16 …ステージ 18 …キースイッチ 20 …AVケーブル 22 …家庭用TV 24,30,32 …ハウジング 26 …ボス 28,34 …ボビン 40,60 …電気回路 42 …プロセサ 46 …ROM 52 …ローパスフィルタ 54 …アンプ 70 …ゲーム機

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】LC共振回路を内蔵した被識別体を非接触
    で識別する識別方法であって、 (a) 前記被識別体を検出コイルの近傍に配置し、 (b) 検出コイルに1つのパルス電流を流し、 (c) 前記LC共振回路から前記検出コイルに誘導した信
    号を矩形波信号に変換し、 (d) 前記矩形波信号の周期を検出し、そして(e) 前記周
    期から前記被識別体を特定する、識別方法。
  2. 【請求項2】前記ステップ(d) は、(d1)前記矩形波信号
    の変化時点毎の時間値データを取得するステップ、およ
    び(d2)取得した前記時間値データから前記矩形波信号の
    立ち上がりエッジ毎の周期あるいは立ち下がりエッジ毎
    の周期を算出するステップを含む、請求項1記載の識別
    方法。
  3. 【請求項3】前記ステップ(d1)では、最初の前記変化時
    点の前記時間値データを無効にする、請求項2記載の識
    別方法。
  4. 【請求項4】前記ステップ(d2)は、(d3)各周期の平均値
    を算出するステップを含む、請求項2または3記載の識
    別方法。
  5. 【請求項5】マイクロプロセサを用い、 前記ステップ(b) では、前記マクロプロセサの出力ポー
    トから1つのパルス信号を出力し、 前記ステップ(d) では、前記矩形波信号を前記マイクロ
    プロセサの入力ポートに与える、請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の識別方法。
  6. 【請求項6】前記ステップ(b) では、前記1つのパルス
    信号によって駆動用トランジスタをオンする、請求項5
    記載の識別方法。
  7. 【請求項7】前記ステップ(c) では、アンプを用いて前
    記誘導した信号を前記矩形波信号に変換する、請求項1
    ないし6のいずれかに記載の識別方法。
  8. 【請求項8】前記ステップ(d) では、周期テーブルを用
    いて前記被識別体を特定する、請求項1ないし7のいず
    れかに記載の識別方法。
  9. 【請求項9】LC共振回路を内蔵した被識別体を非接触
    で識別する識別装置であって、 入力/出力ポートを有するマイクロプロセサ、 前記マイクロプロセサの前記出力ポートからの1つのパ
    ルス信号によって駆動される検出コイル、および前記検
    出コイルによって検出された前記LC共振回路からの信
    号を矩形波信号に変換して前記入力ポートに与える変換
    回路を備え、 前記マイクロプロセサは、前記矩形波信号の立ち下がり
    エッジまたは立ち上がりエッジを検出し、前記立ち下が
    りエッジまたは前記立ち上がりエッジを検出した時点の
    時間値データと次の立ち下がりエッジまたは立ち上がり
    エッジを検出した時点の時間値データとから前記矩形波
    信号の周期を算出し、前記周期に基づいて前記被識別体
    を特定する、識別装置。
  10. 【請求項10】前記1つのパルス信号によって駆動さ
    れ、前記検出コイルを駆動する駆動用トランジスタをさ
    らに備える、請求項9記載の識別装置。
  11. 【請求項11】前記変換回路はアンプを含み、 前記アンプを用いて前記LC共振回路からの信号を矩形
    波信号に変換する、請求項9または10記載の識別装
    置。
  12. 【請求項12】前記被識別体の周期テーブルを記憶する
    記憶手段をさらに備え、 前記プロセサは前記周期テーブルを用いて前記被識別体
    を特定する、請求項9ないし11のいずれかに記載の識
    別装置。
  13. 【請求項13】LC共振回路を内蔵した被識別体を非接
    触で識別して外部機器に情報を入力する入力装置であっ
    て、 入力/出力ポートを有するマイクロプロセサ、 前記マイクロプロセサの前記出力ポートからの1つのパ
    ルス信号によって駆動される検出コイル、および前記検
    出コイルによって検出された前記LC共振回路からの信
    号を矩形波信号に変換して前記入力ポートに与える変換
    回路を備え、 前記マイクロプロセサは、前記矩形波信号の立ち下がり
    エッジまたは立ち上がりエッジを検出し、前記立ち下が
    りエッジまたは前記立ち上がりエッジを検出した時点の
    時間値データと次の立ち下がりエッジまたは立ち上がり
    エッジを検出した時点の時間値データとから前記矩形波
    信号の周期を算出し、前記周期に基づいて前記被識別体
    を特定し、その情報を前記外部機器に入力する、入力装
    置。
  14. 【請求項14】前記1つのパルス信号によって駆動さ
    れ、前記検出コイルを駆動する駆動用トランジスタをさ
    らに備える、請求項13記載の入力装置。
  15. 【請求項15】前記変換回路はアンプを含み、 前記アンプを用いて前記LC共振回路からの信号を矩形
    波信号に変換する、請求項13または14記載の入力装
    置。
  16. 【請求項16】前記被識別体の周期テーブルを記憶する
    記憶手段をさらに備え、 前記プロセサは前記周期テーブルを用いて前記被識別体
    を特定する、請求項13ないし15のいずれかに記載の
    入力装置。
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