JP4564626B2 - 印刷制御装置、印刷制御装置の制御方法及び記録媒体 - Google Patents

印刷制御装置、印刷制御装置の制御方法及び記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷ログ集計システム、印刷ログ集計方法及び印刷ログ集計システムを実現する制御プログラムが格納されたコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ジョブ発行者からの印刷ジョブを実行して印刷(複写を含む)を行なうとともに、ジョブ発行者に対して、印刷ジョブの実行毎に印刷料金を課すシステムが、プリンタ、複写機、複合機などのデバイス単体内に構築されていた。近年、デバイス本体或いはネットワークに接続された集計用コンピュータが、パーソナルコンピュータからの印刷が行なわれた場合でも、いつ、誰が、どのくらいの印刷を行なったかをハードディスクやメモリ等の記憶媒体に格納し、それらを集計することにより、ジョブ発行者に印刷料金を課すようなプリントシステムが考えられるようになった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このようなプリントシステムが、レーザビームプリンタに代表される印刷装置に対して印刷管理を行なう場合に、安価な印刷装置では時計を本体内に保持しておらず、プリントシステムが印刷履歴(ログ)に印刷時刻を残すことができないという問題があった。
【0004】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、時計を保持していない印刷装置での印刷履歴に、印刷時刻を残すことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、情報処理装置と通信可能な印刷制御装置であって、前記情報処理装置から複数の印刷ジョブを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記複数の印刷ジョブそれぞれを処理する処理手段と、前記処理手段が前記複数の印刷ジョブそれぞれを処理する度に、前記処理手段による前記複数の印刷ジョブそれぞれの処理に従って、情報処理装置から時刻情報を取得する取得手段と、前記処理手段による前記複数の印刷ジョブそれぞれの処理結果と前記取得手段により取得された前記複数の印刷ジョブそれぞれに対応する時刻情報とを格納する格納手段とを有することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
【0012】
<ホストコンピュータ>
図1は、一般的なホストコンピュータ(パーソナルコンピュータ)の制御構成を示す図である。図1において、ホストコンピュータ100は、後に説明する、印刷クライアントコンピュータや印刷ログ集計コンピュータである。このホストコンピュータ100では、印刷ログ集計ソフトウェアが稼動されている。CPU101は、ROM102やハードディスク(HD)111に記憶された、或いは、フロッピーディスク(FD)112により供給された、印刷アプリケーション、プリンタドライバ、印刷ログ集計ソフトウェアを実行する。また、CPU101は、システムバス104に接続されている各デバイスを統括的に制御する。
【0013】
RAM103は、CPU101の主メモリ、ワークエリアメモリとして機能する。ユーザコマンド入力コントローラ(KBC)105は、キーボード(KB)109や不図示のポインティングデバイスなどからの指示入力を制御する。CRTコントローラ(CRTC)106は、CRTディスプレイ(CRT)110の表示を制御する。ディスクコントローラ(DKC)107は、ブートプログラム、種々のアプリケーションプログラム、編集ファイル、ユーザファイル、ネットワーク管理プログラムなどを記憶しているHD111やFD112へのアクセスを制御する。ホストインターフェース(I/F)108は、LAN120を介して、ネットワークプリンタ、ネットワーク機器、他のホストコンピュータと双方向にデータのやり取りを行なう。
【0014】
<印刷装置>
図2は、一般的な印刷装置(プリンタ)の制御構成を示す図である。図2において、印刷装置200は、ネットワークデバイスの一種である。CPU201は、ROM202やRAM203などの記憶媒体より供給されるソフトウェアを実行する。またCPU201は、システムバス204に接続されている各デバイスを統括的に制御する。
【0015】
RAM203は、CPU201の主メモリやワークメモリとして機能する。ユーザコマンド入力装置205は、本体パネルボタンなどからの指示入力を制御する。パネル表示部206は、本体パネル内の液晶を制御し、本体の状態(ステータス)を表示する。本体制御装置207は、本体を印刷デバイスとして制御する。ホストインターフェース(I/F)208は、LAN120を介して、ネットワークプリンタ、他のネットワーク機器、他のホストコンピュータと双方向にデータのやり取りを行なう。
【0016】
図11は、本発明を適用したレーザビームプリンタ(以下、LBPと略す)の内部構造を示す断面図である。このLBPは、不図示のデータ源から送出された文字パターンの登録や定型書式(フォームデータ)などの登録を行う。
【0017】
図11において、4200はLBP本体であり、外部に接続されているホストコンピュータから供給される文字情報(文字コード)やフォーム情報あるいはマクロ命令などを入力して記憶すると共に、それらの情報に従って対応する文字パターンやフォームパターンなどを作成し、記録媒体である印刷メデイア上に像を形成する。4212は操作のためのスイッチおよびLED表示器などが配されている操作パネル、4201はLBP4200全体の制御および上記ホストコンピュータから供給される文字情報などを解析するプリンタ制御ユニットである。このプリンタ制御ユニット4201は、主に文字情報を対応する文字パターンのビデオ信号に変換してレーザドライバ4202に出力する。
【0018】
レーザドライバ4202は半導体レーザ4203を駆動するための回路であり、入力されたビデオ信号に応じて半導体レーザ4203から発射されるレーザ光4204をオンオフ切り替えする。レーザ光4204は回転多面鏡4205で左右方向に振られ、静電ドラム4206上を走査する。これにより、静電ドラム4206上には文字パターンの静電潜像が形成される。この潜像は、静電ドラム4206の周囲にある現像ユニット4207により現像された後、印刷メディアに転送される。この印刷メディアにはカットシートを用いる。カットシート(印刷メディア)はLBP4200に装着した用紙カセット4208内に収納され、給紙ローラ4209および搬送ローラ4210,4211とによりLBP装置内に取り込まれて、静電ドラム4206に供給される。
【0019】
4212は、カットシートの排出先を振り分けるユニットであり、これによりフェースアップトレイ4213に排出するか、あるいはフェースダウントレイ4214に排出するかを選択することができる。
【0020】
<印刷ログ集計システム>
図3は、本発明に係る印刷ログ集計システムの機能構成を示すブロック図である。印刷クライアントコンピュータは、印刷装置と通信しながら、印刷装置に印刷データ(印刷ジョブ)を出力する。印刷ログ集計コンピュータは、印刷装置と通信しながら、印刷装置から印刷ログデータを取得し、印刷ログを集計する。
【0021】
図3において、印刷クライアントコンピュータ300は、印字データ及び制御コードから構成される印刷データを印刷装置320に送信する。印刷ログ集計コンピュータ310は、印刷装置320から印刷ログデータを取得し、印刷ログを集計したり、その集計結果を表示したりする。なお、印刷クライアントコンピュータと印刷ログ集計コンピュータとが別のホストコンピュータである必要はなく、同じホストコンピュータが両方を担当してもよい。
【0022】
印刷クライアントコンピュータ300、印刷ログ集計コンピュータ310、印刷装置320は、Eathernetに代表されるネットワークに接続されており、お互いに通信可能になっている。なお、ネットワークである必要はなく、それらがセントロニクスケーブルに代表されるローカルケーブルで接続されていてもよい。
【0023】
印刷クライアントコンピュータ300は、アプリケーション301、データ処理部302、インターフェース制御部303から構成されている。アプリケーション301は、ユーザが所望のデータを作成するために使用するソフトウェアである。なお、アプリケーション301には、描画コマンド(GDI)も含まれる。データ処理部302は、アプリケーション301から送られてきたデータを基に、印刷装置320が処理可能な印字データ及び制御コードを生成する。また、後述する印刷時刻情報などの負荷情報を付加する。インターフェース制御部303は、印刷装置320とのインターフェースを制御する。
【0024】
印刷ログ集計コンピュータ310は、表示部311、ログ管理部312、ログ取得部313、印刷ログデータ格納部314、インターフェース制御部315から構成されている。表示部311は、ログ管理部312から情報を取得して、その情報を基に印刷ログを主計し、その集計結果を表示する。その際、ログ管理部312に対して、印刷ログの取得要求を出す。
【0025】
ログ管理部312は、印刷ログデータを管理する。表示部311から取得要求があると、印刷ログデータ格納部314から印刷ログデータを取得し、表示部311にその印刷ログデータを渡す。印刷ログデータ格納部314に適切なデータがない場合や、表示部311から強制取得要求があった場合には、ログ取得部313から印刷ログデータを取得し、その印刷ログデータを表示部311に渡す。
【0026】
ログ取得部313は、インターフェース制御部315から印刷ログデータを取得した場合には、その印刷ログデータをログ管理部312に渡す。また、ログ管理部312から取得要求があると、インターフェース制御315を介して、印刷装置に対して印刷ログデータ取得要求を出す。また、ログ取得部313は、ログ管理部312からの取得要求がない場合でも、自動的に、例えば、一定周期毎に或いは印刷装置320からの通知があったときに、インターフェース制御部315を介して印刷装置320から印刷ログデータを取得する。
【0027】
印刷ログデータ格納部314は、印刷ログデータを格納する記憶媒体で、ハードディスクなどのメモリ資源で構成される。インターフェース制御部315は、印刷装置320とのインターフェースを制御し、印刷装置320との双方向通信を可能とする。
【0028】
印刷装置320は、印字機構部(プリンタエンジン)322、インターフェース制御部321、印刷装置全体を制御するコントローラ部(不図示)、データ解析部323、ログ管理部324、印刷ログデータ格納部325から構成されている。
【0029】
印字機構部322は、永久可視像を記録紙に形成する。インターフェース制御部321は、印刷クライアントコンピュータ300や印刷ログ集計コンピュータ310とのインターフェースを制御する。特に、印刷ログ集計コンピュータ310からログの取得要求(ログ取得要求コマンド)があった場合、印刷ログ集計コンピュータ310との間で印刷ログデータのやり取りを行なう。
【0030】
データ解析部323は、インターフェース制御部321から送られてきたデータが印字データであった場合、印字データを解析し、その印字データに基づくイメージデータを印字機構部322に送信する。また、データ解析部323は、印刷の開始/終了などをログ管理部324に伝える。さらに、インターフェース制御部321から送られてきたデータがログ取得要求コマンドであった場合には、ログ管理部324から印刷ログデータを取得して、インターフェース制御部320を介して、印刷ログ集計コンピュータに送信する。
【0031】
ログ管理部324は、印刷ログデータの管理を行なう。すなわち、印刷の開始、印刷の終了、終了ステータスなどから印刷ログデータを作成し、その印刷ログデータを印刷ログデータ格納部325に格納させる。また、ログ取得要求コマンドが合った場合には、印刷ログデータ格納部325から印刷ログデータを取得する(読み出す)。
【0032】
印刷ログデータ格納部325は、印刷ログを格納する記憶媒体であって、ハードディスクなどのメモリ資源から構成されている。
【0033】
<時刻情報を付加する処理>
図4は、時計を保持していない印刷装置の印刷ログデータに時刻情報を付加する印刷ログ集計システムで行なわれる処理を示すフローチャートである。まず、ステップS401では、印刷クライアントコンピュータ300が、印刷時刻を取得し、その印刷時刻を示す時刻情報を印刷ジョブに付加する。ステップS402では、印刷クライアントコンピュータ300が、時刻情報付き印刷ジョブを印刷装置320に送信する。
【0034】
ステップS403では、印刷装置320が、受信した印刷ジョブから時刻情報を抽出する。ステップS404では、印刷装置320が、受信した印刷ジョブの印刷ログデータを生成するときに、抽出した時刻情報を印刷ログデータに含める。ステップS405では、印刷ログ集計コンピュータ310が、時刻情報が含まれている印刷ログデータ(時刻情報付き印刷ログデータ)を取得し、そのデータを基に印刷ログを集計・表示する。
【0035】
<時刻情報付き印刷ジョブの生成>
図5は、印刷ジョブを生成するデータ処理部302(プリンタドライバなど)が、時刻情報を印刷ジョブに付加し、その印刷ジョブを印刷装置320に送信する処理を示すフローチャートである。なお、このフローチャートは、図4のステップS401及びS402に相当する。
【0036】
ステップS501では、現在の時刻を示す時刻情報を取得する。次に、ステップS502では、通常の印刷ジョブの生成を行なう。印刷装置がページプリンタである場合には、アプリケーション301からのデータをページ記述言語で表現されたデータに置き換える処理を行なう。ステップS503では、印刷ジョブの先頭に、所得した時刻情報を付加する。ステップS504では、時刻情報付き印刷ジョブを印刷装置320に送信する。
【0037】
なお、ここでは、印刷装置320が時刻情報を抽出しやすいように、時刻情報を印刷ジョブの先頭に付加するようにした。しかし、印刷ジョブの生成の開始時刻を印刷ジョブの先頭に付加し、終了時刻を印刷ジョブの最後に付加して、印刷開始時刻と印刷終了時刻の両方が付加された印刷ジョブを生成するようにしてよい。また、印刷ジョブを生成した後に、時刻情報を取得したが、印刷ジョブを生成する前や印刷ジョブを生成する途中に、時刻情報を取得するようにしてもよい。
【0038】
<時刻情報の抽出>
図6は、印刷装置320の処理を示すフローチャートである。図4のステップS403及びS404に相当する。印刷装置320が印刷ジョブを受信すると、まず、ステップS601で、その印刷ジョブを構成する所定量の印刷データを取得する。そして、ステップS602では、取得した印刷データを解析して、印刷開始かどうかを判定する。なお、印刷開始かどうかの判定は、取得したデータに所定のコマンド(例えば、ジョブ開始コマンド)があるか否かを調べることで行なわれる。
【0039】
印刷開始である場合には、ステップS603で、新しい印刷ログデータを格納するための領域を印刷ログデータ格納325の中に確保する。ステップS604では、取得した印刷データに時刻情報があるか否かを判定する。時刻情報があれば、ステップS605で、印刷ログデータの時刻フィールドに、その時刻情報を設定する。更に、ステップS606で、印刷データに印字データがあるか否かを判定する。印字データがあれば、ステップS607に進み、印字データがなければステップS601に戻る。
【0040】
ステップS607では、印字データを印字機構部322に送信する。
【0041】
ステップS602で印字開始でない場合には、ステップS608で印字終了であるか否かを判定する。印字終了であるか否かの判定は、所得したデータに所定のコマンド(例えば、ジョブ終了コマンド)があるか否かを調べることで行なわれる。印刷終了でなければ、ステップS604に進む。
【0042】
ステップS608で印刷終了であれば、ステップS609に進む。ステップS609では、最後の排紙を待って、印字機構部322から、ジョブの終了結果、印刷枚数などの印刷ログデータに必要な印刷結果情報を取得する。そして、印刷結果情報をもとに印刷ログデータを生成し、その印刷ログデータを印刷ログデータ格納部325に格納させる。なお、印刷ジョブの最後に印刷終了時刻が付加されている場合には、印刷終了フィールドに印刷終了時刻を示す時刻情報を設定する。
【0043】
<印刷ログデータ>
図7は、印刷ログデータのテーブルを示す図である。印刷ログデータの項目(フィールド)には、識別番号701、ジョブ名702、ジョブオーナー名703、印刷開始時刻704、印刷終了時刻705、出力枚数706、印刷結果707がある。図7のテーブルには、3つの印刷ログデータが格納されている。識別番号が4の印刷ログデータは、現在、領域だけが確保されている状態である。
【0044】
識別番号701は、印刷ログデータを一意に識別するための番号であり、印刷ログデータ毎にシーケンシャルな番号が割り付けられていけばよい。印刷開始時刻704や印刷終了時刻は、印刷ジョブに付加された時刻情報に基づいて設定される。
【0045】
出力枚数706は、出力された用紙の総枚数を示すものである。用紙サイズ別にフィールドが設けられていてもよい。また、モノクロ印刷された用紙の枚数とカラー印刷された用紙の枚数とで別のフィールドが設けられてもよい。また、両面印刷された用紙がある場合、その用紙を1枚とカウントしても、2枚とカウントしてもよい。
【0046】
印刷結果707は、例えば、印刷が正常終了した場合は「OK」、ユーザの指示によりキャンセル終了した場合は「Cancel」と設定される。
【0047】
なお、識別番号が2の印刷データログは、「suzuki」さんが「予定.xls」というドキュメントの印刷を「13:24:0」に開始し、1ページが出力された時点で印刷がキャンセルされたことを示している。また、印刷終了時刻を示す自国情報が印刷ジョブの最後に付加されているために、時刻情報は印刷装置に抽出されず、印刷終了時刻は不明(「−」)となっている。
【0048】
以上の印刷ログ集計システムにおいて、印刷ジョブに時刻情報を付加して、印刷装置が時刻情報を印刷ジョブから抽出して印刷ログデータに含めることにより、時計を保持していない印刷装置でも時刻情報を用いた印刷ログの集計を行なうことができる。
【0049】
<時刻情報の取得>
上述した実施の形態では、印刷装置320は、印刷ジョブに付加された時刻情報を抽出して、印刷ログデータに時刻情報を簡易的に含めた。しかし、印刷クライアントコンピュータ300が、時刻情報を付加する処理を介さずに、印刷ジョブを印刷装置にしたり、本体パネルからのステータスプリントの指示によって、印刷が行なわれたりすることもあり、そのような場合には以下の方法が用いられる。この方法では、印刷ジョブに時刻情報は付加されず、印刷ジョブの印刷時刻を印刷ログデータに設定する。
【0050】
図8は、印刷装置320が、時刻情報を取得して、印刷ログデータに時刻情報を設定する処理を示すフローチャートである。印刷装置320が印刷ジョブを受信すると、まず、ステップS801で、その印刷ジョブを構成する所定量の印刷データを取得する。そして、ステップS802では、取得した印刷データを解析して、印刷開始かどうかを判定する。なお、印刷開始かどうかの判定は、取得したデータに所定のコマンド(例えば、ジョブ開始コマンド)があるか否かを調べることで行なわれる。
【0051】
印刷開始である場合には、ステップS803で、新しい印刷ログデータを格納するための領域を印刷ログデータ格納325の中に確保する。ステップS804では、時刻情報を印刷ログ集計コンピュータ310に問合せをして、時刻情報を取得する。ステップS805で、印刷ログデータの開始時刻フィールドに、その時刻情報を設定する。更に、ステップS806で、印刷データに印字データがあるか否かを判定する。印字データがあれば、ステップS807に進み、印字データがなければステップS801に戻る。
【0052】
ステップS807では、印字データを印字機構部322に送信する。
【0053】
ステップS802で印字開始でない場合には、ステップS808で印字終了であるか否かを判定する。印字終了であるか否かの判定は、所得したデータに所定のコマンド(例えば、ジョブ終了コマンド)があるか否かを調べることで行なわれる。印刷終了でなければ、ステップS804に進む。
【0054】
ステップS808で印刷終了であれば、ステップS809に進む。ステップS809では、再度、時刻情報を印刷ログ集計コンピュータ310から取得して、印刷ログデータの終了時刻フィールドに設定する。ステップS810では、最後の排紙を待って、印字機構部322から、ジョブの終了結果、印刷枚数などの印刷ログデータに必要な印刷結果情報を取得する。そして、印刷結果情報をもとに印刷ログデータを生成し、その印刷ログデータを印刷ログデータ格納部325に格納させる。
【0055】
以上の印刷ログ集計システムにおいて、印刷装置が時刻情報を外部のコンピュータからから取得して印刷ログデータに含めることにより、時計を保持していない印刷装置でも時刻情報を用いた印刷ログの集計を行なうことができる。
【0056】
<印刷ログ集計コンピュータによる時刻情報の設定>
印刷装置が、時刻情報を抽出することも、時刻情報を外部のコンピュータから取得することもできない場合、印刷ログ集計コンピュータ310が印刷ログデータに時刻情報を簡易的に設定することもできる。
【0057】
図9は、印刷ログ集計コンピュータ310が印刷ログデータに時刻情報を設定する処理を示したフローチャートである。この処理は、図4のステップS405に相当する。ステップS901では、印刷ログ集計コンピュータ310が、印刷装置320にログ取得要求コマンドを送信して、印刷ログデータを取得する。続いて、ステップS902で、印刷ログデータを取得した時点での時刻を示す時刻情報を取得して、取得した印刷ログデータに設定する。
【0058】
なお、時刻情報の精度を上げるために、印刷ログ集計コンピュータ310は、頻繁に印刷装置320にログ取得要求コマンドを送信して、印刷ログデータを取得する。例えば、印刷装置320が1つの印刷ジョブの処理を開始するときと終了するときに、印刷ログ集計コンピュータ310に通知を行ない、印刷ログ集計コンピュータ310は、その通知に応じて、ログ取得要求コマンドを送信する。
【0059】
以上により、印刷ログ集計コンピュータ310が、取得した印刷ログデータに時刻情報がない場合には、印刷ログデータを取得した時点での時刻を示す時刻情報を印刷ログデータに設定することにより、簡易的に時刻情報を設定することができる。
【0060】
<制御プログラム>
以下、図10に示すメモリマップを参照して本発明に係る制御プログラムの構成について説明する。図10は、本発明に係る制御プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。図4、図5、図6、図8、図9のフローチャートに対応する制御プログラム1003〜1007がそれぞれ記憶媒体に格納されている。
【0061】
インストールプログラム1002は、各制御プログラムを装置にインストールするためのプログラムである。ディレクトリ情報1001は、インストールプログラムが記憶されている領域、各制御プログラムが記憶されている領域の位置を示す情報である。
【0062】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0063】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0064】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0065】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピーディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM等を用いることができる。
【0066】
また、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードが電子メールやネットワーク通信によって、ネットワークを介してシステムあるいは装置に供給されて記憶媒体に格納され、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0067】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0068】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、印刷制御装置において、装置内に時計等を設けなくても、複数の印刷ジョブそれぞれに対応する時刻情報とを格納することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ホストコンピュータの制御構成を示す図である。
【図2】印刷装置の制御構成を示す図である。
【図3】印刷ログ集計システムの機能構成を示す図である。
【図4】印刷ログ集計システムで行なわれる処理を示すフローチャートである。
【図5】印刷クライアントコンピュータが印刷ジョブに時刻情報を付加する処理を示すフローチャートである。
【図6】印刷装置が時刻情報を抽出する処理を示すフローチャートである。
【図7】印刷ログデータのテーブルを示す図である。
【図8】印刷装置が時刻情報を取得する処理を示すフローチャートである。
【図9】印刷ログ集計コンピュータが時刻情報を印刷ログデータに設定する処理を示すフローチャートである。
【図10】印刷処理システムを実現する制御プログラムが格納された記憶媒体のメモリマップを示す図である。
【図11】印刷装置の内部構造を示す断面図である。
【符号の説明】
100 ホストコンピュータ
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 システムバス
105 キーボードコントローラ
106 CRTコントローラ
107 ディスクコントローラ
108 ホストインターフェース
109 キーボード
110 CRTディスプレイ
111 ハードディスク
112 フロッピーディスク
120 LAN
200 印刷装置
201 CPU
202 ROM
203 RAM
204 メインバス
205 ユーザコマンド入力装置
206 パネル操作部
207 本体制御装置
208 I/F
300 印刷クライアントコンピュータ
301 アプリケーション
302 データ処理部
303 インターフェース制御部
310 印刷ログ集計コンピュータ
311 表示部
312 ログ管理部
313 ログ取得部
314 印刷ログデータ格納部
315 インターフェース制御部
320 印刷装置
321 インターフェース制御部
322 印字機構部
323 データ解析部
324 ログ管理部
325 印刷ログデータ格納部

Claims (7)

  1. 情報処理装置と通信可能な印刷制御装置であって、
    前記情報処理装置から複数の印刷ジョブを受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された前記複数の印刷ジョブそれぞれを処理する処理手段と、
    前記処理手段が前記複数の印刷ジョブそれぞれを処理する度に、前記処理手段による前記複数の印刷ジョブそれぞれの処理に従って、情報処理装置から時刻情報を取得する取得手段と、
    前記処理手段による前記複数の印刷ジョブそれぞれの処理結果と前記取得手段により取得された前記複数の印刷ジョブそれぞれに対応する時刻情報とを格納する格納手段とを有することを特徴とする印刷制御装置。
  2. 前記格納手段により格納された前記複数の印刷ジョブそれぞれの処理結果と前記複数の印刷ジョブそれぞれに対応する時刻情報とを情報処理装置に送信する送信手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
  3. 前記複数の印刷ジョブそれぞれの処理結果には、前記印刷ジョブのジョブ名、前記印刷ジョブのオーナー名、出力枚数、出力結果のいずれかがふくまれることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷制御装置。
  4. 前記取得手段は、前記処理手段が前記複数の印刷ジョブそれぞれの印刷ジョブの処理を開始する際に、前記情報処理装置から時刻情報を取得することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の印刷制御装置。
  5. 前記取得手段は、前記処理手段が前記複数の印刷ジョブそれぞれの印刷ジョブの処理を終了した際に、前記情報処理装置から時刻情報を取得することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の印刷制御装置。
  6. 情報処理装置と通信可能な印刷制御装置の制御方法であって、
    前記情報処理装置から複数の印刷ジョブを受信する受信ステップと、
    前記受信ステップにより受信された前記複数の印刷ジョブそれぞれを処理する処理ステップと、
    前記処理ステップで前記複数の印刷ジョブそれぞれを処理する度に、前記処理ステップによる前記複数の印刷ジョブそれぞれの処理に従って、情報処理装置から時刻情報を取得する取得ステップと、
    前記処理ステップによる前記複数の印刷ジョブそれぞれの処理結果と前記取得ステップにより取得された前記複数の印刷ジョブそれぞれに対応する時刻情報とを格納する格納ステップとを有することを特徴とする制御方法。
  7. 情報処理装置と通信可能な印刷制御装置に、
    前記情報処理装置から複数の印刷ジョブを受信する受信ステップと、
    前記受信ステップにより受信された前記複数の印刷ジョブそれぞれを処理する処理ステップと、
    前記処理ステップで前記複数の印刷ジョブそれぞれを処理する度に、前記処理ステップによる前記複数の印刷ジョブそれぞれの処理に従って、情報処理装置から時刻情報を取得する取得ステップと、
    前記処理ステップによる前記複数の印刷ジョブそれぞれの処理結果と前記取得ステップにより取得された前記複数の印刷ジョブそれぞれに対応する時刻情報とを格納する格納ステップとを実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
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