JP4563156B2 - 細径チューブ継手 - Google Patents
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Description
この発明は、一面側に開口する収容室及びこれと繋がるチューブ挿入孔を設けたメインボディと、前記収容室内に収納されたエラストマー製のシールリングとを、複数個並設してなる細径チューブ継手であって、細径チューブを、各シールリングの内周部に嵌入した後更にチューブ挿通孔に挿入した状態において、並設された全てのシールリングをその厚み方向に押し込むことによって、収容室の構成壁面及び細径チューブとシールリングとの圧接力によりシール機能を、細径チューブとシールリングとの圧接力によりチューブ保持機能を、それぞれ発揮させるようにしてある。
この発明は、請求項1記載の発明の細径チューブ継手に関し、収容室におけるメインボディの開口部側に、細径チューブが挿通される挿入孔を有し且つシールリングと対面するスリーブを設けてあり、更にシールリングを偏平化させるべく前記スリーブを押し込むための押圧プレートを設けてある。
この発明は、一面側に開口する収容室及びこれと繋がるチューブ挿入孔を設けたメインボディと、前記収容室内に収納されたエラストマー製、硬質プラスチック製、アルミニウム製又は銅製のシールリングとを、設けて成る細径チューブ継手であって、細径チューブを、シールリングの内周部に嵌入した後更にチューブ挿通孔に挿入した状態において、前記シールリングをその幅方向に押し込むことによって、収容室の構成壁面及び細径チューブとシールリングとの圧接力によりシール機能を、細径チューブとシールリングとの圧接力によりチューブ保持機能を、それぞれ発揮させるようにしてある。
この発明は、請求項3記載の発明の細径チューブ継手に関し、収容室におけるメインボディの開口部側に、細径チューブが挿通される挿入孔を有し且つシールリングと対面するスリーブを設けてあり、更にシールリングを押圧すべく前記スリーブを押し込むための押圧プレートを設けてある。
この発明は、請求項4記載の発明の細径チューブ継手に関し、接続された押圧プレートとメインボディを、厚み方向に連結するための連結手段を、押圧プレート又は/及びメインボディに設けてある。
この発明は、請求項2又は4記載の発明の細径チューブ継手に関し、メインボディに対して押圧プレートはその両端においてネジ結合されており、前記ネジの締め込み量を変化させることにより押圧プレートでスリーブをシールリング側に押し込めるようになっている。
この発明は、請求項2又は4記載の発明の細径チューブ継手に関し、メインボディと押圧プレートのうちいずれか一方に、係止爪を有した一対の弾性腕を、他方に前記係止爪と着脱自在に係止状態になる被係止部を、それぞれ設けてあり、両者によりメインボディと押圧プレートとの接続が成されている。
この発明は、請求項2又は4記載の発明の細径チューブ継手に関し、メインボディと押圧プレートとの接続がラチェット式である。
この発明は、請求項2又は4記載の発明の細径チューブ継手に関し、メインボディと押圧プレートとの接続がクランプ式である。
この細径チューブ継手Tは、図1や図2に示すように、一面側に開口する収容室10及びこれと繋がるチューブ挿入孔11を複数個設けたメインボディ1と、各収容室10内に収納されたシールリング2と、各収容室10の開口側に収容され且つ細径チューブtが挿入される挿入孔30を有するスリーブ3と、前記細径チューブtが挿入される挿入口40を有し且つ前記スリーブ3と対面すべく配置される押圧プレート4と、前記メインボディ1に対して押圧プレート4を接続し且つ両者を接近・離反せしめる接続手段5とを備えている。
メインボディ1は、図1や図2に示すように、その両端部近傍にボルト挿通孔12を貫通させてあり、前記ボルト挿通孔12,12相互間部分には上述した如く一面側に開口する複数の収容室10及びこれと同軸上で繋がるチューブ挿入孔11を設けてある。
なお、このメインボディ1は、耐薬品性を有する樹脂等で形成されている。
シールリング2は、ゴムや弾性を有する樹脂等のエラストマーにより構成されており、材料としては例えばフッ素ゴム等を採用することができる。
なお、上記シールリング2としては、硬質プラスチック、アルミニウム製又は銅製でもよい。
スリーブ3は、図1や図2に示すように、細径チューブtが通過できる径の挿入孔30を有する筒状のものであり、一端側に上記内方突出鍔13と係止状態になる外方突出鍔41を設けてある。なお、上記した挿入孔30は、図1に示す組み立て状態において、チューブ挿入孔11と同軸上に配置されたものとなっているが、押圧プレート4と対向する面側の挿入孔30部分は細径チューブtの案内をさせるべく当該面側に向かって徐々に拡径するように形成してある。
なお、このスリーブ3は、ステンレス若しくはエンジニアリングプラスチックで形成されている。
押圧プレート4は、図1や図2に示すように、 メインボディ1のボルト挿通孔12が対向する両端近傍部分にネジ孔42を設けてあり、前記ネジ孔42,42相互間部分には細径チューブtを挿入するための複数の挿入口40を設けてある。ここで、前記挿入口40は、この押圧プレート4を上記メインボディ1に接続手段5を介して接続した状態において、図1〜図3に示すように、チューブ挿入孔11及び挿入孔30と同軸上に位置するものとなっている。また、挿入口40は、図1や図2に示すように、細径チューブt が円滑に挿入できるように開口部に向かって徐々に拡径させてある。
なお、この押圧プレート4は、アルミ等の軽金属、ステンレス、エンジニアプラスチック等で形成されている。
接続手段5は、図1や図2に示すように、ボルト50により構成されており、ボルト挿通孔12を介して上記ネジ孔42に螺入されることによりその機能を発揮する。
細径チューブtは、特に材料は限定されないが、その外径は0.1〜1.5mmに設定されたものである。
この細径チューブ継手では、以下に示す作業のみでシール性とチューブ保持機能が確保される。
(1) 図1に示すように、メインボディ1と押圧プレート4とをボルト挿入孔12及びネジ孔42を使用してボルト50により接続状態にしておく。この状態において、図1や図3に示すように、押圧プレート4とメインボディ1から突出するスリーブ3部分は接触していない。
従来のこの種の技術は背景の技術でも説明したように、大きな管継手により各別に細径チューブtを接続することになるから、工具によるネジ回し代を考慮すると、細径チューブtの並設ピッチは大きなものとなることが明らかである。また、各細径チューブt毎に、ネジ回しをしなければならず、非常に面倒である。
図5に示す実施形態は、メインボディ側に取り付けられるスリーブ3を無くす代わりに押圧プレート4側に突起部3’を設け、前記突起部3’を収容部10に嵌入してシールリング2を変形させるようにするものである。その他の構成は実施例1と同様である。したがって、実施例1と同様の優れた機能を有することは明らかである。
(1) 一本又はそれ以上の細径チューブを接続するためのものであって、一面側に開口する収容室10及びこれと繋がるチューブ挿入孔11を設けたメインボディ1と、前記収容室10内に収納されたエラストマー製のシールリング2(エラストマー製に限らず硬質プラスチック製、アルミニウム製又は銅製でもよい)とを備え、細径チューブtを、シールリング2の内周部に嵌入した後更にチューブ挿通孔11に挿入した状態において、シールリング2をその幅方向に押し込むことによって、収容室10の構成壁面及び細径チューブtとシールリング2との圧接力によりシール機能を、細径チューブtとシールリング2との圧接力によりチューブ保持機能を、それぞれ発揮させるようにする。
この細径チューブ継手Tは、シールリング2の外径よりも少し大きい厚みで実施できるから、多数の細径チューブ継手Tを重ねた場合でも、全体の厚みは最小限に抑えることができる。
図5及び図6に示す実施形態は実施例2においても採ることができる。
t 細径チューブ
1 メインボディ
2 シールリング
3 スリーブ
4 押圧プレート
5 接続手段
10 収容室
11 チューブ挿入孔
30 挿入孔
40 挿入口
50 ボルト
Claims (9)
- 一面側に開口する収容室及びこれと繋がるチューブ挿入孔を設けたメインボディと、
前記収容室内に収納されたシールリングと、
前記収容室における前記メインボディの開口部側に収納され、細径チューブの端部を前記シールリング、前記チューブ挿入孔へと案内するために入り口側に向かって拡径する挿入孔が設けられ、その一端が前記収容室から突出するスリーブと、
前記細径チューブを挿入するための挿入口が設けられた押圧プレートと、
前記押圧プレートを前記メインボディに接続する接続手段とを備え、
前記細径チューブを、前記シールリング及び前記チューブ挿入孔に挿入した状態において、前記収容室から突出する前記スリーブの一端を前記押圧プレートにより押圧し、前記スリーブを前記収容室内へと押し込むことで、前記シールリングをその厚さ向方向に押圧し、前記収容室の構成壁面及び前記細径チューブと前記シールリングとの圧接力によりシール機能を、前記細径チューブと前記シールリングとの圧接力によりチューブ保持機能を、それぞれ発揮させる
ことを特徴とする細径チューブ継手。 - 前記収容室の開口部近傍には、内方突出鍔が設けられ、前記スリーブには前記内方突出鍔に係止される外方突出鍔が設けられ、前記スリーブが前記収容室からの抜け止め状態で収容されることを特徴とする請求項1に記載の細径チューブ継手。
- 前記シールリングが収納された前記収容室および前記チューブ挿入孔は前記メインボディに複数設けられ、前記押圧プレートには複数の前記収容室に対応する複数の前記挿入口が設けられることを特徴とする請求項1又は2の何れか一項に記載の細径チューブ継手。
- 接続された前記押圧プレートと前記メインボディを厚み方向に連結する連結手段が、前記押圧プレート又は/及び前記メインボディに設けられることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の細径チューブ継手。
- 前記接続手段が、前記メインボディに対して前記押圧プレートをその両端においてネジ結合し、前記ネジの締め込みにより、前記スリーブが前記押圧プレートによりシールリング側に押し込まれることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の細径チューブ継手。
- 前記接続手段が、前記メインボディと前記押圧プレートのうち何れか一方に、係止爪を有した一対の弾性腕を、他方に前記係止爪と着脱自在に係止状態になる被係止部を、それぞれ備え、前記係止爪と前記被係止部の係合により、前記メインボディに前記押圧プレートが接続されることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の細径チューブ継手。
- 前記接続手段がラチェット式であることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の細径チューブ継手。
- 前記接続手段がクランプ式であることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の細径チューブ継手。
- 前記シールリングが、エラストマー製、硬質プラスチック製、アルミニウム製又は銅製の何れかであることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の細径チューブ継手。
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