JP4635146B2 - 細径チューブの接続構造 - Google Patents
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この発明の細径チューブの接続構造は、複数の細径チューブが固定された板材又はフィルムの端縁に、前記した各細径チューブを通過させる孔又はスリットを有した固定部材を設置し、前記固定部材と対になる継手部材には各細径チューブの端部が挿入されるシールリングを設け、前記固定部材と継手部材とが接続手段を介して所定の位置で接続状態にあるときには、固定部材からの押圧力によって押し込まれた各シールリングにより複数の細径チューブのシール性が確保される。
この発明の細径チューブの接続構造は、複数の細径チューブが固定された板材又はフィルムの端縁に、前記した各細径チューブが挿入される貫通孔及び前記細径チューブのシール性を確保する第1シールリングを有した固定部材を配置し、前記固定部材と対になる継手部材には流体経路を設けると共に前記流体経路の開口の包囲する態様で第2シールリングを設け、前記固定部材と継手部材とが接続手段を介して所定の位置で接続状態にあるときには、固定部材からの押圧力によって押し込まれた各第2シールリングにより貫通孔と流体経路とが外周流体密状態に繋がる。
この発明の細径チューブの接続構造は、細径チューブが固定された板材又はフィルムの端縁に、前記した細径チューブを通過させる孔又はスリットを有した固定部材を設置し、前記固定部材と対になる継手部材には細径チューブの端部が挿入されるシールリングを設け、前記固定部材と継手部材とが接続手段を介して所定の位置で接続状態にあるときには、固定部材からの押圧力によって押し込まれたシールリングにより細径チューブのシール性が確保される。
この発明の細径チューブの接続構造は、細径チューブが固定された板材又はフィルムの端縁に、前記細径チューブが挿入される貫通孔及び前記細径チューブのシール性を確保する第1シールリングを有した固定部材を配置し、前記固定部材と対になる継手部材には流体経路を設けると共に前記流体経路の開口の包囲する態様で第2シールリングを設け、前記固定部材と継手部材とが接続手段を介して所定の位置で接続状態にあるときには、固定部材からの押圧力によって押し込まれた第2シールリングにより貫通孔と流体経路とが外周流体密状態に繋がる。
この発明の細径チューブの接続構造は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明に関し、フィルムの端縁への固定部材の設置は、固定又は、着脱自在な取り付けである。
この発明の細径チューブの接続構造は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明に関し、固定部材と継手部材との接続がネジ式である。
この発明の細径チューブの接続構造は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明に関し、固定部材と継手部材のうちいずれか一方に、係止爪を有した一対の弾性腕を、他方に前記係止爪と着脱自在に係止状態になる被係止部を、それぞれ設けてあり、両者により固定部材と継手部材との接続が成されている。
この発明の細径チューブの接続構造は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明に関し、固定部材と継手部材との接続がラチェット式である。
この発明の細径チューブの接続構造は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明に関し、固定部材と継手部材との接続がクランプ式である。
この細径チューブの接続構造は、図1や図2に示すように、複数の細径チューブtが固定されたフィルムF(板材でもよい)の端縁に、前記した各細径チューブtを通過させる孔10を有した固定部材1を設置し、図3に示すように前記固定部材1と対になる継手部材2に収容室20及びこれに繋がる流体経路21を設けると共に当該収容室20内に各細径チューブtの端部が挿入されるスリーブ3及びシールリング4を設け、前記固定部材1と継手部材2とが接続手段5を介して所定の位置で接続状態にあるときには、図4に示すように固定部材1からの押圧力によって厚み方向に偏平化された各シールリング4の弾性復帰力により複数の細径チューブtのシール性が確保されるようになっている。
(固定部材1について)
固定部材1は、図1や図2に示すように、平板材により構成されており、これの両端近傍部分にネジ孔11を設けてあると共に、前記ネジ孔11,11相互間部分には各細径チューブtを挿通するための複数の上記孔10を設けてある。なお、この固定部材1は、アルミ等の軽金属等、ステンレス、エンジニアリングプラスチックで形成されている。
継手部材2は、図1や図2に示すように、その両端部近傍にボルト挿通孔22を貫通させてあり、前記ボルト挿通孔22,22相互間部分には上述した如く一面側に開口する複数の収容室20及びこれと同軸上で繋がる流体経路21を設けてある。
なお、この継手部材2は、耐薬品性を有する樹脂で形成されている。
スリーブ3は、図2や図3に示すように、細径チューブtが通過できる径の挿入孔30を有する筒状のものであり、一端側に上記内方突出鍔23と係止状態になる外方突出鍔31を設けてある。なお、上記した挿入孔30は、図1に示す組み立て状態において、流体経路21と同軸上に配置されたものとなっているが、固定部材1と対向する面側の挿入孔30部分は細径チューブtの案内をさせるべく当該面側に向かって徐々に拡径するように形成してある。
なお、スリーブ3は、ステンレス、エンジニアリングプラスチックで形成されている。
シールリング4は、ゴムや弾性を有する樹脂等のエラストマーにより構成されており、材料としては例えばフッ素ゴム等を採用することができる。
なお、シールリング2としては、硬質プラスチック製、アルミニウム製又は銅製でもよい。
接続手段5は、図1や図2に示すように、ボルト50により構成されており、ボルト挿通孔22を介して上記ネジ孔11に螺入されることによりその機能を発揮する。
細径チューブtは、樹脂やゴムにより構成されたものであれば特に材料は限定されないが、その外径は0.1〜1.5mmに設定されたものである。
この接続態様については、継手部材2における固定部材1との対向面に設けられた収容室20、スリーブ3及びシールリング4から成る構造を、そのまま使用することができる。
この細径チューブの接続構造では、以下に示す作業のみでシール性とチューブ保持機能が確保される。
(1) 図1や図2に示すように、複数の細径チューブtが固定されたフィルムFの端縁に予め固定部材1を固着しておくか、又は着脱自在にピン等で取り付けておく。
従来のこの種の技術は背景の技術でも説明したように、大きな管継手により各別に細径チューブtを接続することになるから、工具によるネジ回し代を考慮すると、細径チューブtの並設ピッチは大きなものとなることが明らかである。また、各細径チューブt毎に、ネジ回しをしなければならず、非常に面倒である。
図5や図6に示す構造は、基本的には実施例1と同じであるが、接続手段5にスナップフィット「登録商標」の形態(弾性腕51の先端部に設けた係止爪52と、前記係止爪52が係止状態となる被係止部12とから構成されており、係止爪52の傾斜面53と固定部材1の角部13の当接により弾性腕51,51の先端部相互間が広がる態様で弾性変形した後に係止爪52が凹状係部12に至ると、弾性腕51,51の弾性復帰力により嵌まり込んで固定部材と継手部材とが所定の位置で接続できる構造)を採用している。その他、固定部材1と継手部材2とを接続する接続手段5としては、ラチェット方式やクランプ方式も採用できる。
この細径チューブの接続構造は、図7や図8に示すように、複数の細径チューブtが固定されたフィルムF(板材でもよい)の端縁に、前記した各細径チューブtにおけるフィルムFからの突出部が挿入される貫通孔13及び前記細径チューブtのシール性を確保する第1シールリング40を有した固定部材1を設置し、前記固定部材1と対になる継手部材2には流体経路25を設けると共に前記流体経路25の開口を包囲する態様で第2シールリング41を設け、前記固定部材1と継手部材2とが接続手段5を介して所定の位置で接続状態にあるときには、固定部材1からの押圧力によって厚み方向に偏平化された各第2シールリング41の弾性復帰力により貫通孔13と流体経路25とが外周流体密状態に繋がるようになっている。
上記した接続手段5は所謂スナップフィット式、ラチェット方式及び、クランプ方式も採用できる。
(1) 細径チューブtが固定されたフィルムF(又は板材)の端縁に、前記した細径チューブtを通過させる孔10(又はスリット)を有した固定部材1を設置し、前記固定部材1と対になる継手部材2には細径チューブtの端部が挿入されるシールリング4を設け、前記固定部材1と継手部材2とが接続手段5を介して所定の位置で接続状態にあるときには、固定部材1からの押圧力によって押し込まれたシールリング4により複数の細径チューブtのシール性が確保される。
1 固定部材
2 継手部材
3 スリーブ
4 シールリング
5 接続手段
10 孔
11 ネジ孔
20 収容室
30 挿入孔
Claims (9)
- 複数の細径チューブが固定された板材又はフィルムの端縁に、前記細径チューブの各々を通過させる孔又はスリットを有した固定部材を設置し、前記固定部材と対になる継手部材には、前記固定部材から延出する前記細径チューブの各々に対応する位置に収容室が各々設けられ、前記収容室内には、各細径チューブの端部が挿入されるシールリングと前記端部を前記シールリングに案内するスリーブが配置され、前記スリーブには入り口側に向かって徐々に拡径された前記細径チューブの挿入口が設けられ、前記シールリングが押圧されていないとき前記スリーブの一端は前記収容室から突出し、前記固定部材と継手部材とが接続手段を介して所定の位置で接続状態にあるときには、前記固定部材からの押圧力によって前記スリーブが前記収容室内に押し込まれ、前記シールリングが前記収容室底部と前記スリーブとの間で圧縮され、各シールリングにより前記複数の細径チューブのシール性が確保されることを特徴とする細径チューブの接続構造。
- 細径チューブが固定された板材又はフィルムの端縁に、前記細径チューブを通過させる孔又はスリットを有した固定部材を設置し、前記固定部材と対になる継手部材には、前記固定部材から延出する前記細径チューブに対応する位置に収容室が設けられ、前記収容室内には、細径チューブの端部が挿入されるシールリングと前記端部を前記シールリングに案内するスリーブが配置され、前記スリーブには入り口側に向かって徐々に拡径された前記細径チューブの挿入口が設けられ、前記シールリングが押圧されていないとき前記スリーブの一端は前記収容室から突出し、前記固定部材と継手部材とが接続手段を介して所定の位置で接続状態にあるときには、固定部材からの押圧力によって前記スリーブが前記収容室内に押し込まれ、前記シールリングが前記収容室底部と前記スリーブとの間で圧縮され、シールリングにより前記細径チューブのシール性が確保されることを特徴とする細径チューブの接続構造。
- 前記収容室の開口部近傍には、内方突出鍔が設けられ、前記スリーブには前記内方突出鍔に係止される外方突出鍔31が設けられ、前記スリーブが前記収容室からの抜け止め状態で収容されることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の細径チューブの接続構造。
- 前記シールリングの内径が前記細径チューブの外径と同一、若しくは前記外径よりも僅かに大きな径に設定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の細径チューブの接続構造。
- フィルムの端縁への固定部材の設置は、固定又は、着脱自在な取り付けであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の細径チューブの接続構造。
- 固定部材と継手部材との接続がネジ式であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の細径チューブの接続構造。
- 固定部材と継手部材のうちいずれか一方に、係止爪を有した一対の弾性腕を、他方に前記係止爪と着脱自在に係止状態になる被係止部を、それぞれ設けてあり、両者により固定部材と継手部材との接続が成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の細径チューブの接続構造。
- 固定部材と継手部材との接続がラチェット式であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の細径チューブの接続構造。
- 固定部材と継手部材との接続がクランプ式であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の細径チューブの接続構造。
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