JP5172910B2 - ヘッダー - Google Patents
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Description
また、従来のヘッダーの別の構造としては、上記特許文献3に開示の如く、ヘッダー本体側にテーパネジ孔を形成し、分岐配管用管継手としてはテーパ雄ネジを有する雄部を、上記ネジ孔に螺着する構造であるが、このような構造では、一層、テーパ螺合部の締付回転トルクを適正値となるように作業することが困難であって、不十分な場合には、前述の構造と同様に建物・施設が水びたしとなる等の事故が発生していた。
本発明に関連の深い参考例を示す図1〜図5から説明すると、ヘッダー1は、プラスチック製ヘッダー本体2と、分岐配管3用の管継手4と、基管(メインパイプ)5用の管継手6等を備えている。ヘッダー本体2は、例えば、図5では四角形断面の角管部7と、分岐接続用孔部13を有する直方体状突部9を備え、この複数個の突部9は所定ピッチで列設されている。なお、図6に示すように、ヘッダー本体2としては、円管部8と、複数列設された直方体状突部9とを備える形状とすることも、可能である。また、図1(又は図13)に示すように、基管5用の管継手6が取着される直方体状突部11がヘッダー本体2の一端面10から一体に突設される。
分岐配管3用の管継手4には、ヘッダー本体2の孔部13に挿入される内挿管部15が突設されている。この内挿管部15は、先端縮径ガイドテーパ部15aと、外周面に凹設された(2本の)シール凹溝36, 36を、有する。このシール凹溝36にはOリング等のシール材37が嵌着されている。
つまり、図3から図2に示すように、管継手4には、ヘッダー本体2の孔部13に内挿管部15を挿入してゆけば、図2に示す正規挿入位置にて自動的に係止凹部16に係止する弾発係止部材21が、設けられる。管継手6は、軸心方向中間に外鍔部22が突設され、かつ、該外鍔部22から基端方向に突出状に前記内挿管部15を有する継手本体6Aを、備えている。
図1〜図3では、継手本体6Aの外鍔部22が、ヘッダー本体2の突部9の先端面9Aに当接した状態(図2参照)が、正規挿入位置に相当している。
また、前述の板バネ片21A,21Aについて追加説明すると、板バネ片21Aの基端は、直方体状突部9の先端部に外嵌される外嵌4角キャップ部19に連設されている。外嵌4角キャップ部19は突部9に密嵌状に外嵌される。
挿入管部26の外周面には、シール材28が嵌着される凹溝29が形成され、かつ、抜け止め用小凸条30が複数本突設されている。段付部31を介して、やや大径の中間部が形成され、この中間部に凹周溝32を形成して、透明プラスチック製の円筒カバー33が、嵌着される。34はC字型の締付けリングであり、強力な弾発的絞り力を発生するバネ鋼等の金属から成り、円周1個の切れ目には、パイプ未挿入状態で切れ目を拡大して締付けリング34を拡径するための拡径小片35が、切れ目に挾持されている。そして、図2の上方から下方へ、パイプ(図1の分岐配管3)の先端部分が挿入されると、そのパイプの先端面が拡径小片35に当たって、拡径小片35が締付けリング34から飛び出すので、締付けリング34が(それ自体の弾発力にて)強くパイプ(分岐配管3)の外周面を締付けて、挿入管部26の外周に対して、パイプ(配管3)の内周面を圧接させ、パイプ(配管3)が抜止めされる(接続配管作業が完了する)。シール材28の存在により、パイプ(配管3)の内面と挿入管部26の外面とが密封状となる。
なお、図1に於て、基管5を接続するための管継手6については、既述の分岐用管継手4と同様の構成であるので、繰返しての説明を省略する。かつ、直方体状突部11の形状(構成)は、直方体状突部9と同様であり、しかも、係止具17に相当する係止具17aによって、管継手6は取付けられる。
即ち、孔部18を天井壁に有する外嵌4角キャップ部19の平行な2面から下方へ延伸状に板バネ片21A,21Aを連設し、この板バネ片21Aに上記切欠窓部44を形成し、この切欠窓部44の内縁部(下辺)45と、係止凸部40の一端縁───前記段付部40A───とが係止するように構成する。図12(B)に示した係止状態では、図2に示したと同様に、管継手4の内挿管部15がヘッダー本体2の孔部13に対して、正規挿入位置まで挿入されている。
そして、図3から図2に変化する際、あるいは、図12(A)から(B)に変化する際、───弾発係止部材21が係止状態に切換わる際、───正規挿入係止確認用のカチッ,パチッ,パンッ等の弾発音を発する。この弾発音によって作業者は管継手4の内挿管部15が正規挿入位置まで挿入されたことを、確実に(耳にて)確認できる。
板バネ片21A,21Aは、大きくかつ外部に存在するので、上記弾発音は、十分に大きく聴こえる。騒音の多い作業現場でも、作業者は容易かつ確実に、正規挿入完了状態を、弾発音を聴いて、確認可能となる。
ところで、図1に於ける基管5用管継手6の接続部位にも、図11と図12に示すような構造を応用することも自由である(図示省略)。
つまり、2個のヘッダー本体2,2をその主孔14, 14を同一軸心状に接続するために、外鍔47を中間に有すると共に、主孔内挿管部48, 48を軸心方向両側に有する連結短管具49と、図4に例示の係止具17, 17を背中合せとして───天壁部50, 50を接触させ───溶接等で一体化し、さらに、ヘッダー本体2の他端面23に、直方体状突部11Aを突設して、その付根付近に係止凹部16cを形成し、係止具17の係止爪部21Bを係止させることで、連結短管具49の軸心孔51を介して、主孔14と主孔14を同一軸心状に連通連結することができる。このように、簡易な接続構造にて、ヘッダー本体2,2を相互に連結可能である。
また、上記段付部16Aは、係止爪部21Bが離脱しないように逆勾配に形成されているので、係止爪部21Bが不意に離脱することを有効に防止できる。
4 管継手
13 孔部
14 主孔
15 内挿管部
16 係止凹部
16A 段付部
21 弾発係止部材
21A 板バネ片
21B 係止爪部
Claims (2)
- 主孔(14)を長手方向に有するヘッダー本体(2)の平坦状上面には該主孔(14)と直交する分岐接続用孔部(13)が複数個長手方向に列設され、かつ、分岐配管用管継手(4)には上記孔部(13)に挿入される内挿管部(15)が突設され、上記ヘッダー本体(2)の左右側面には、凹溝形状の係止凹部 (16)(16) が長手方向に側面に沿って1本ずつ形成されると共に、上記管継手(4)には、上記内挿管部(15)が上記孔部(13)に対して正規挿入位置まで挿入されると自動的に上記係止凹部(16)(16)に係止する弾発係止部材(21)が、設けられ、さらに、上記弾発係止部材(21)は、平行な2枚の板バネ片(21A)(21A)と、該板バネ片(21A)の先端に形成した係止爪部(21B)とを有し、上記係止凹部(16)の段付部(16A)に上記係止爪部(21B)が係止するように構成し、
上記係止凹部(16)は、片蟻溝型として、上記段付部(16A)は、上記係止爪部(21B)が離脱しないように、逆勾配に形成されていることを特徴とするヘッダー。 - 上記弾発係止部材(21)は、上記正規挿入位置まで上記内挿管部(15)が上記孔部(13)に対して挿入されると自動的に係止する際に正規挿入係止確認用の弾発音を発する請求項1記載のヘッダー。
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