JP4562831B2 - 回収・再利用が可能な防錆塗料組成物およびその回収方法 - Google Patents

回収・再利用が可能な防錆塗料組成物およびその回収方法 Download PDF

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【0001】
【発明の技術分野】
本発明は、回収・再利用が可能な、エポキシ系樹脂をベースとする防錆塗料組成物およびその回収方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】
溶剤型塗料の塗装には、エアスプレー、エアレススプレー、エア静電塗装機、エアレス静電塗装機などが使用されている。使用する塗装機の種類によって被塗装物に塗着する塗料の割合は異なるが、一般には、水洗式の湿式塗装ブースにおいて、30〜70%の塗料がオーバースプレーされた塗料ミストとして被塗装物に塗着せず、有機溶剤の大半が蒸発して被塗装物の背後に配置されている塗料ミスト捕集装置により形成されるウォーターカーテンで捕集される。
【0003】
このウォーターカーテンで捕集された塗料ミストの固形分は、従来、定期的に産業廃棄物処理業者等が人的に回収し、廃棄を繰り返し、湿式塗装ブースの清掃を行なっており、有効な回収方法がないため、塗料として再利用することが困難である。
塗料ミストの固形分は、一般にウォーターカーテンの水に加えられる凝集剤等により塊状化され、人的に網等で定期的にすくい取って、廃棄されている。このため、労働力のロス、作業環境の悪化が問題になっている。また、塗装に使用された塗料の30〜70%が廃棄されるため、資源のロスおよび廃棄にかかる費用の無駄が多く発生し、問題となっている。
【0004】
したがって、このウォーターカーテンの水で捕集された塗料ミストの固形分を自動的かつ連続的に回収する方法が望まれているが、特殊な装置の開発が必要で、コスト的な問題もあり、実現されていない。
ところで、防錆塗料特に自動車部品用防錆塗料は、アクスル、プロペラシャフト等熱容量の大きな部品が多いため常温乾燥型の防錆塗料が使用されている。従来使用されている常温乾燥型の防錆塗料は、使い勝手や塗膜品質面から主として酸化重合型樹脂たとえばアルキッド樹脂(フェノール変性等の各種変性アルキッド樹脂も含む)を主成分とする防錆塗料が大半である。
【0005】
これら防錆塗料のオーバースプレーされた塗料ミストは、水洗式の湿式塗装ブースに設けられている塗料ミスト捕集装置により形成されるウォーターカーテンの水で捕集された後、徐々に酸化重合反応が進行するため、再利用する手法があっても、防錆塗料としての品質面で使用することは困難である。
そこで、本願発明者らは、オーバースプレーされた塗料ミストの固形分を自動的かつ連続的に回収することが可能で、しかも、その回収された塗料ミスト固形分を防錆塗料として再利用が可能な溶剤型の防錆塗料組成物およびその回収方法を開発すべく鋭意研究し、水洗式の湿式塗装ブース内に吊り下げられた被塗装物に、有機溶剤に可溶で有機溶剤の揮発により塗膜を形成する高分子量エポキシ樹脂に四三酸化鉄等の酸化鉄を配合した防錆塗料組成物をスプレー塗装機で吹き付け、オーバースプレーした塗料ミストを、被塗装物の背後に配置されている塗料ミスト捕捉装置により形成されているウォーターカーテンの水で捕集し、次いで、水で捕集された塗料ミストの塗料固形分をマグネットを利用すれば、磁性を有する酸化鉄を含む塗料ミスト固形分を自動的かつ連続的に回収できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
【発明の目的】
本発明は、上記のような従来技術に伴う問題を解決しようとするものであって、オーバースプレーされた塗料ミストの固形分を自動的かつ連続的に回収することが可能で、しかも、その回収された塗料ミスト固形分を防錆塗料として再利用が可能な溶剤型の防錆塗料組成物およびその回収方法を提供することを目的としている。
【0007】
【発明の概要】
本発明に係る回収・再利用が可能な防錆塗料組成物は、
有機溶剤に可溶で、かつ、有機溶剤の揮発により塗膜を形成する高分子量エポキシ樹脂(A)と、酸化鉄(B)と、有機溶剤(C)とを含有してなり、かつ、酸化鉄(B)/高分子量エポキシ樹脂(A)の固形分の重量比が1/100〜100/100であることを特徴としている。
【0008】
前記防錆塗料組成物は、さらに着色顔料、体質顔料、防錆顔料などの添加剤を含有していてもよい。
前記高分子量エポキシ樹脂(A)としては、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとから合成されるビスフェノールA型エポキシ樹脂を、窒素化合物と反応させて得られるビスフェノールA型エポキシ樹脂が挙げられる。このエポキシ樹脂は、数平均分子量(Mn)が3,000〜9,000であり、重量平均分子量(Mw)が10,000〜30,000である。
【0009】
本発明で用いられる酸化鉄(B)は、磁性を有するとともに防錆力を有している。
また、本発明に係る回収・再利用が可能な防錆塗料組成物の回収方法は、
吊り下げられた被塗装物の前方に配置されたスプレー塗装機、該被塗装物の後方に配置されたウォーターカーテン式塗料ミスト捕集装置、および該塗料ミスト捕集装置の上方から落下してくる水を下方で収容する受容器を具備した水洗式の湿式塗装ブースと、
受容器に収容した水に含まれている塗料ミストの塗料固形分を分離するためのマグネットロールを備え、かつ、該マグネットロール表面に接するように掻き取り板が取り付けられている塗料分離機と、
該塗料分離機で分離した塗料固形分を収容する回収塗料容器と
を具備した塗料回収装置を用いる防錆塗料組成物の回収方法であり、
下記の酸化鉄(B)を含有する防錆塗料組成物を、前記吊り下げられた被塗装物に前記スプレー塗装機で吹き付けた際に、オーバースプレーされた塗料ミストを、前記ウォーターカーテン式塗料ミスト捕集装置で捕集し、捕集した水を前記受容器に収容し、
次いで、前記受容器に収容された塗料ミストを含む水から前記塗料固形分中の酸化鉄(B)を前記塗料分離機のマグネットロールのマグネットで吸着し、さらに前記掻き取り板で前記マグネットロールの表面から酸化鉄(B)を掻き取ることにより、前記酸化鉄(B)を含む塗料固形分を自動的かつ連続的に前記回収塗料容器内に回収するようにしたことを特徴としている。
【0010】
防錆塗料組成物:有機溶剤に可溶で、かつ、有機溶剤の揮発により塗膜を形成する高分子量エポキシ樹脂(A)と、酸化鉄(B)と、有機溶剤(C)とを含有してなり、かつ、酸化鉄(B)/高分子量エポキシ樹脂(A)の固形分の重量比が1/100〜100/100である、回収・再利用が可能な防錆塗料組成物。
【0011】
前記防錆塗料組成物は、さらに着色顔料、体質顔料、防錆顔料などの添加剤を含有していてもよい。
前記高分子量エポキシ樹脂(A)としては、たとえばビスフェノールAとエピクロルヒドリンとから合成されるビスフェノールA型エポキシ樹脂を、窒素化合物と反応させて得られるビスフェノールA型エポキシ樹脂が挙げられる。このエポキシ樹脂は、数平均分子量(Mn)が3,000〜9,000であり、重量平均分子量(Mw)が10,000〜30,000である。
【0012】
【発明の具体的説明】
以下、本発明に係る回収・再利用が可能な防錆塗料組成物およびその回収方法について具体的に説明する。
防錆塗料組成物
まず、本発明に係る回収・再利用が可能な防錆塗料組成物について説明する。
【0013】
本発明に係る回収・再利用が可能な防錆塗料組成物は、高分子量エポキシ樹脂(A)、酸化鉄(B)および有機溶剤(C)を含有している。
[高分子量エポキシ樹脂(A)]
本発明で用いられる高分子量エポキシ樹脂(A)は、有機溶剤に可溶で、かつ、有機溶剤の揮発により塗膜を形成するエポキシ樹脂である。この高分子量エポキシ樹脂(A)は、非酸化重合型の樹脂であり、室温硬化型の樹脂ではない。
【0014】
このような高分子量エポキシ樹脂(A)としては、具体的には、
ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとから合成されるビスフェノールA型エポキシ樹脂を、窒素化合物たとえば1級アミンと反応させて得られるビスフェノールA型エポキシ樹脂(数平均分子量(Mn)=3,000〜9,000、重量平均分子量(Mw)=10,000〜30,000)、
ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとから合成されるビスフェノールA型エポキシ樹脂を、窒素化合物たとえばアルコールアミンと反応させて得られるビスフェノールA型エポキシ樹脂(数平均分子量(Mn)=3,000〜9,000、重量平均分子量(Mw)=10,000〜30,000)などが挙げられる。
【0015】
上記1級アミンとしては、たとえばメチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン等の脂肪族1級アミン、ベンジルアミン等の芳香族1級アミンが挙げられる。
また、上記アルコールアミンとしては、たとえばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、N-メチル- モノエタノールアミン、ジイソプロパノールアミンなどが挙げられる。
【0016】
上記以外の高分子量エポキシ樹脂(A)として、ビスフェノールFとエピクロルヒドリンとの縮合反応により合成される高分子量ビスフェノールF型エポキシ樹脂を、1級アミン等の窒素化合物と反応させて得られるビスフェノールF型エポキシ樹脂(数平均分子量(Mn)=3,000〜9,000、重量平均分子量(Mw)=10,000〜30,000)などが挙げられる。
【0017】
[酸化鉄(B)]
本発明で用いられる酸化鉄(B)は、磁性および防錆力を有する酸化鉄であり、具体的には、γ型の酸化第二鉄(γ- Fe23)、四三酸化鉄(Fe34)などが挙げられる。
これらの酸化物は、1種単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
【0018】
本発明に係る防錆塗料組成物においては、酸化鉄(B)/高分子量エポキシ樹脂(A)の固形分の重量比が1/100〜100/100、好ましくは10/100〜100/100、さらに好ましくは30/100〜100/100である。防錆塗料組成物中に、酸化鉄(B)がこの重量比で含まれていると、水で捕集した塗料ミスト固形分と水とをマグネットロールで効率よく分離することができる。
【0019】
[有機溶剤(C)]
本発明で用いられる有機溶剤(C)は、高分子量エポキシ樹脂(A)を溶解することができる限り、従来公知の有機溶剤を広く用いることができ、単独で強い溶解力を有する有機溶剤であってもよいし、また、有機溶剤単独で溶解力が弱くても、他の有機溶剤と組み合わせることにより、強い溶解力を発揮する混合溶剤でもよい。
【0020】
本発明で用いられる有機溶剤(C)としては、具体的には、
トルエン、キシレン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン等の炭化水素系溶剤;
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤;
酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤;
ジオキサン、エタノール、ブタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール系溶剤;
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート等のエーテル系溶剤などが挙げられる。これらの溶剤は、1種単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
【0021】
有機溶剤(C)は、使用する高分子量エポキシ樹脂(A)の種類に応じて、適宜決定され、その使用量は、防錆塗料組成物の粘度がスプレー塗装に適した粘度になるように、適宜決定される。
[その他の成分]
本発明に係る回収再利用が可能な防錆塗料組成物は、上述した高分子量エポキシ樹脂(A)、酸化鉄(B)および有機溶剤(C)の他に、任意に着色顔料、体質顔料、防錆顔料、沈降防止剤、タレ防止剤、顔料分散剤などの添加剤を、本発明の目的を損なわない範囲で配合することができる。
【0022】
本発明で任意に用いられる着色顔料は、特に制限はなく、従来公知の着色顔料を用いることができ、具体的には、酸化チタン等の白色顔料、カーボンブラック等の黒色顔料、弁柄、パーマネントレッド4R等の赤色顔料、黄鉛、黄色弁柄、ベンジジンエロー等の黄色顔料、群青、シアニンブルー、コバルトブルー等の青色顔料、シアニングリーン、コバルトグリーン、クロムグリーン等の緑色顔料などが挙げられる。
【0023】
これらの着色顔料は、1種単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
本発明で任意に用いられる体質顔料は、特に制限はなく、従来公知の体質顔料を用いることができ、具体的には、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、カオリン、硫酸バリウム、水酸化アルミニウムなどが挙げられる。
【0024】
これらの体質顔料は、1種単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
本発明で任意に用いられる防錆顔料は、特に制限はなく、従来公知の防錆顔料を用いることができ、具体的には、リン酸アルミニウム、リン酸亜鉛、リン酸カルシウム、リン酸チタン、亜リン酸塩、次亜リン酸塩等のリン酸塩系顔料;鉛丹、亜酸化鉛、シアナミド鉛、鉛酸カルシウム、塩基性硫酸塩、塩基性クロム酸塩等の鉛系顔料;ジンククロメート、ストロンチウムクロメート、バリウムクロメート、カルシウムクロメート等のクロム系顔料;モリブデン酸亜鉛、モリブデン酸カルシウム、リンモリブデン酸亜鉛等のモリブデン系顔料;亜鉛末などが挙げられる。
【0025】
これらの防錆顔料は、1種単独で、あるいは2種以上組み合わせて用いることができる。
[防錆塗料組成物]
本発明に係る回収・再利用可能な防錆塗料組成物は、上記の高分子量エポキシ樹脂(A)、酸化鉄(B)、有機溶剤(C)および任意に着色顔料、体質顔料、防錆顔料、沈降防止剤、タレ防止剤、顔料分散剤、消泡剤などの添加剤を含有している。
【0026】
本発明に係る回収・再利用が可能な防錆塗料組成物は、回収・再利用の観点から、それ自体十分な特性を有する防錆塗膜を形成することができるようにするために、硬化剤を用いずに塗料とする。したがって、本発明に係る回収・再利用可能な防錆塗料組成物は、塗装により形成された塗膜は硬化せず、有機溶剤の蒸発だけで塗膜を形成するラッカー型の乾燥機構を有している。本発明に係る防錆塗料組成物は硬化しないので、回収した塗料ミスト固形分も硬化していない。その結果、回収した塗料ミスト固形分は、溶解力の強い有機溶剤で溶解することができる。
【0027】
本発明に係る防錆塗料組成物は、上記各成分を従来公知の混合機、分散機、撹拌機を用いて調製することができる。このような装置としては、たとえば混合・分散ミル、ペイントシェーカー、ホモジナイザーなどが挙げられる。
防錆塗料組成物の回収方法
次に、本発明に係る回収・再利用が可能な防錆塗料組成物の回収方法を図1を用いて説明する。
【0028】
図1は、本発明に係る回収・再利用が可能な防錆塗料組成物を自動的かつ連続的に回収するのに用いられる塗料回収装置の1例を示す模式図である。
図1に示す塗料回収装置1は、水洗式の湿式塗装ブース2と、塗料分離機3と、回収塗料容器4とからなる。
この水洗式の湿式塗装ブース2は、吊り下げられた被塗装物5の前方に配置されたスプレー塗装機6、被塗装物5の後方に配置されたウォーターカーテン式塗料ミスト捕集装置7、および塗料ミスト捕集装置7の上方から落下してくる水8を下方で収容する受容器9を具備している。
【0029】
上記塗料分離機3は、受容器9に収容した水8に含まれている塗料ミスト10の塗料固形分を分離するためのマグネットロール11を備え、かつ、マグネットロール11表面に接するように掻き取り板12が取り付けられている。
上記回収塗料容器4は、塗料分離機3で分離した塗料固形分13を収容するようになっている。
【0030】
本発明に係る回収・再利用が可能な防錆塗料組成物の回収方法では、上記のような塗料回収装置において、まず、上述した本発明に係る回収・利用が可能な、酸化鉄(B)を含む防錆塗料組成物を、吊り下げられた被塗装物5にスプレー塗装機6で吹き付けた際に、オーバースプレーされた塗料ミスト10を、ウォーターカーテン式塗料ミスト捕集装置7で捕集し、捕集した水8を受容器9に収容する。
【0031】
次いで、受容器9に収容された塗料ミスト10を含む水8を、吸込み用ポンプ21により吸込みパイプ22を介して、塗料分離機3に送る。
塗料分離機3に送られてきた塗料ミスト10を含む水8から塗料固形分中の酸化鉄(B)を塗料分離機3のマグネットロール11のマグネットで吸着し、さらに掻き取り板12でマグネットロール11の表面から酸化鉄(B)を掻き取ることにより、酸化鉄(B)を含む塗料固形分13を自動的かつ連続的に回収塗料容器4内に回収する。この回収した塗料固形分13は水分を含んでいるので、水分を除去してから再利用する。
【0032】
また、塗料分離機3の中に備えられたマグネットロール11により塗料固形分13と分離された水は、吐出し用ポンプ23により吐出しパイプ24を介して受容器9に再び戻され、ポンプ25によりウォーターカーテンを形成する。このように、塗料ミスト10を捕集する水8は、塗料ミスト捕集装置7、受容器9、塗料分離機3、受容器9、塗料ミスト捕集装置7の順に循環する。このように循環する水8を循環水と称する。
【0033】
上記のような、本発明に係る回収・再利用が可能な防錆塗料組成物の回収方法によれば、塗料ミスト固形分を自動的かつ連続的に回収することができる。
回収した塗料固形分の再利用
上記のようにして回収した塗料固形分は、塗料固形分に含まれている水分を除去した後、有機溶剤たとえばメチルエチルケトン、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート等を主成分とした可溶性シンナーを用い、撹拌装置で常温にて溶解させる。
【0034】
その際の回収した塗料固形分と可溶性シンナーの割合は、回収した塗料固形分100重量部に対して、可溶性シンナー50〜200重量部とする。
次いで、可溶性シンナーに溶解させた塗料をボールミル、サンドミル等の塗料製造装置にて分散させた後、ろ過を行なうことにより再利用可能な塗料が得られる。
【0035】
このようにして得られた塗料をそのまま使用することも可能であるが、そのまま使用すると、湿式ブース内の循環水に含まれる不純物等も、この再利用可能な塗料に含まれているため、得られる塗膜は品質が低下する。
したがって、塗膜の品質を維持するために、再利用可能な塗料をそのまま単独で用いずに、新しい防錆塗料組成物に加えて使用することが好ましい。
【0036】
新しい防錆塗料組成物に加える再利用可能な塗料の割合は、用途別に選定できるが、新しい防錆塗料組成物と同等の品質を有する塗膜を得るためには、たとえば上記の回収した塗料固形分をその塗料固形分と同重量の可溶性シンナーに溶解させた場合、新しい防錆塗料組成物100重量部に対して約20重量部である。
【0037】
【発明の効果】
本発明に係る回収・再利用が可能な防錆塗料組成物は、有機溶剤に可溶で、かつ、有機溶剤の揮発により塗膜を形成する高分子量エポキシ樹脂(A)と磁性を有する酸化鉄(B)とを特定の割合で含有しているので、マグネットを利用してオーバースプレーされた塗料ミストの塗料固形分を自動的かつ連続的に回収することが可能である。しかも、その回収された塗料固形分は、本発明に係る回収・再利用が可能な防錆塗料組成物に再利用することできる。
【0038】
本発明に係る回収・再利用が可能な防錆塗料組成物の回収方法によれば、オーバースプレーされた塗料ミストの塗料固形分を自動的かつ連続的に回収することができる。しかも、循環水に捕集された塗料ミストの塗料固形分が塗料分離機により分離されるので、循環水の交換する回数を減らすことができ、廃水処理費用を節約できる。また、湿式塗装ブース内の清掃回数を減らすことができる。たとえば従来、湿式塗装ブース内の清掃を週1回行なっていたのが、月1回の清掃で済むので、清掃費を大幅に節約することができる。
【0039】
本発明に係る回収・再利用が可能な防錆塗料組成物の回収方法を採用して得られた塗料ミストの塗料固形分を再利用すれば、オーバースプレーした塗料ミストの廃棄物が出ないため、その処理費用が不要となる。
【0040】
【実施例】
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
【0041】
【実施例1】
高分子量エポキシ樹脂(固形分)100重量部、四三酸化鉄1重量部、着色顔料としてカーボンブラック5重量部、体質顔料としてケイ酸マグネシウム30重量部、防錆顔料としてリン酸亜鉛20重量部、顔料分散剤ないし表面調整剤としてディスパロンKS-860(商品名;楠本化成(株)製)2重量部、および有機溶剤(キシレンとメチルエチルケトンとブチルセロソルブとの混合溶剤;キシレン/メチルエチルケトン/ブチルセロソルブ(重量比)=60/20/20)100重量部をペイントシェーカーを用いて混合し、防錆塗料組成物を得た。
【0042】
この防錆塗料組成物を上記有機溶剤で20秒/20℃#4フォードカップに粘度調整した後、SPCC−SD鋼板に、乾燥膜厚が20±3μmになるようにエアースプレーし、60℃で20分強制乾燥し、さらに室温で7日放置後、この塗装鋼板について耐塩水噴霧性試験および耐水性試験を下記の方法に従って行ない、塗膜の品質を評価した。その結果を第1表に示す。
(1)耐塩水噴霧性試験
カッターナイフの刃先で、上記塗装鋼板の塗膜の上から鋼板の素地に達するように交差する2本の対角線を引いた試験片を用い、JIS K 5400(塗料一般試験方法)に従って連続480時間耐塩水噴霧性試験を行ない、塗膜上の錆、膨れおよび剥がれの有無を対角線の片側よりの腐食生成物が3mm以
内のものを合格と評価した。
(2)耐水性試験
JIS K 5400(塗料一般試験方法)に従って、水温40℃の条件で連続240時間耐水性試験を行ない、試験時間終了後、この試験方法に定められている塗膜の付着性試験の方法に従って塗膜の付着性試験を行ない、8点以上を合格とした。
【0043】
また、上記のようにして得られた防錆塗料組成物について、上述した図1に示すような装置を用いて、オーバースプレーされた塗料ミストの塗料固形分のマグネット付着性の評価を下記の方法に従って行なった。その結果を第1表に示す。
<マグネット付着性の評価方法>
1リットル容量のガラス製ビーカーに水道水900ml入れ、凝集剤(商品名マグナス WTW607/101=10/1、パーカーコーポレーション製)を5.4g加え、マグネットスターラーを用いて水道水を撹拌し続けた。このビーカー内の凝集剤を含む水道水に、1時間毎に実施例1の上記防錆塗料組成物で用いられている有機溶剤と同じ有機溶剤で20秒/20℃#4フォードカップに希釈し、撹拌しながら防錆塗料組成物を1時間毎に10mlづつ滴下し、10時間で100ml滴下した。
【0044】
さらに、この溶液の撹拌を24時間続けた後、静止させ、1リットル容量のガラスビーカー表面に浮遊した塗料の固まりにマグネットを近づけて付着状況を観察し、マグネット付着性を評価した。
また、回収した塗料の再利用性の評価を下記の方法に従って行なった。その結果を第1表に示す。
<再利用性の評価方法>
マグネット付着性の評価方法の場合と同様にして得られた1リットル容量のガラスビーカー表面に浮遊した塗料の固まりをマグネットで吸着し、さらに防錆塗料組成物における有機溶剤と同じ有機溶剤を同重量比で混合し、実験用塗料試作機ペイントシェーカーで分散させた。
【0045】
次いで、この分散させた溶液を、上記有機溶剤と同じ有機溶剤で20秒/20℃#4フォードカップに希釈した後、テスト板にエアースプレーし、得られた塗膜の外観を観察し、回収した塗料の再利用性の評価を行なった。
【0046】
【実施例2】
実施例1の防錆塗料組成物の調製において、四三酸化鉄の配合量を50重量部とした以外は、実施例1と同様にして、防錆塗料組成物を調製した。
以下、この防錆塗料組成物を用い、実施例1と同様に、塗膜の品質の評価、オーバースプレーされた塗料ミストの塗料固形分のマグネット付着性の評価、および回収した塗料の再利用性の評価を上記方法に準じて行なった。その結果を第1表に示す。
【0047】
【実施例3】
実施例1の防錆塗料組成物の調製において、四三酸化鉄の配合量を100重量部とした以外は、実施例1と同様にして、防錆塗料組成物を調製した。
以下、この防錆塗料組成物を用い、実施例1と同様に、塗膜の品質の評価、オーバースプレーされた塗料ミストの塗料固形分のマグネット付着性の評価、および回収した塗料の再利用性の評価を上記方法に準じて行なった。その結果を第1表に示す。
【0048】
【比較例1】
実施例1の防錆塗料組成物の調製において、四三酸化鉄を用いなかった以外は、実施例1と同様にして、塗料組成物を調製した。
以下、この塗料組成物を用い、実施例1と同様に、塗膜の品質の評価、オーバースプレーされた塗料ミストの塗料固形分のマグネット付着性の評価、および回収した塗料の再利用性の評価を上記方法に準じて行なった。その結果を第1表に示す。
【0049】
【比較例2】
実施例1の防錆塗料組成物の調製において、四三酸化鉄の配合量を150重量部とした以外は、実施例1と同様にして、防錆塗料組成物を調製した。
以下、この防錆塗料組成物を用い、実施例1と同様に、塗膜の品質の評価、オーバースプレーされた塗料ミストの塗料固形分のマグネット付着性の評価、および回収した塗料の再利用性の評価を上記方法に準じて行なった。その結果を第1表に示す。
【0050】
【比較例3】
実施例1の防錆塗料組成物の調製において、四三酸化鉄の配合量を50重量部とし、高分子量エポキシ樹脂(固形分)100重量部の代わりにフェノール変性アルキド樹脂(固形分)100重量部を用い、かつ、実施例1の有機溶剤100重量部の代わりに、キシレンとn−ブタノールとからなる混合溶剤(キシレン/n−ブタノール(重量比)=90/10)50重量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、防錆塗料組成物を調製した。
【0051】
以下、この防錆塗料組成物を用い、実施例1と同様に、塗膜の品質の評価、オーバースプレーされた塗料ミストの塗料固形分のマグネット付着性の評価、および回収した塗料の再利用性の評価を上記方法に準じて行なった。その結果を第1表に示す。
【0052】
【表1】
Figure 0004562831
【0053】
【実施例4】
高分子量エポキシ樹脂(固形分)100重量部、四三酸化鉄40重量部、着色顔料としてカーボンブラック5重量部、体質顔料としてケイ酸マグネシウム40重量部、防錆顔料としてリン酸亜鉛30重量部、顔料分散剤ないし表面調整剤としてアンチテーラーU(商品名;BYK−ケミー(株)製)2重量部、および有機溶剤(キシレンとメチルエチルケトンとブチルセロソルブとの混合溶剤;キシレン/メチルエチルケトン/ブチルセロソルブ(重量比)=60/20/20)100重量部をガラスビーズミルを用いて混合し、防錆塗料組成物(1)を得た。
【0054】
この防錆塗料組成物(1)を上記有機溶剤で20秒/20℃#4フォードカップに希釈し、
前記のマグネット付着性の評価方法および再利用性の評価方法により浮遊した塗料の固まりを得た後、実験用塗料試作機ペイントシェーカーにより分散させ、濾過し、有機溶剤類で20秒/20℃#4フォードカップに希釈し、再使用可能な塗料(2)とした。
【0055】
上記の新しい防錆塗料組成物(1)100重量部に対して、再使用可能な塗料(2)を20重量部を配合した防錆塗料組成物について、実施例1と同様にして、塗膜の品質(耐塩水噴霧性、耐水性(水温40℃))の評価を行なった。その結果を第2表に示す。
【0056】
【比較例4】
実施例4において、新しい防錆塗料組成物(1)100重量部に対して、再使用可能な塗料(2)を40重量部を配合した防錆塗料組成物を用いた以外は、実施例4と同様に行なった。結果を第2表に示す。
【0057】
【比較例5】
実施例4において、新しい防錆塗料組成物(1)100重量部に対して、再使用可能な塗料(2)を60重量部を配合した防錆塗料組成物を用いた以外は、実施例4と同様に行なった。結果を第2表に示す。
【0058】
【比較例6】
実施例4において、新しい防錆塗料組成物(1)100重量部に対して、再使用可能な塗料(2)を100重量部を配合した防錆塗料組成物を用いた以外は、実施例4と同様に行なった。結果を第2表に示す。
【0059】
【実施例5】
実施例4において、新しい防錆塗料組成物(1)のみを用い、再使用可能な塗料(2)を用いなかった以外は、実施例4と同様に行なった。結果を第2表に示す。
なお、第2表中、耐塩水噴霧性の数値は、実施例1に記載した(1)耐塩水噴霧性試験で、腐食生成物が3mmになるまでの時間とした。
【0060】
また、第2表中の耐水性(40℃)の数値は、実施例1に記載した(2)耐水性試験で120時間毎に調べ、塗膜の付着性試験を行ない、8点以上になるまでの試験時間とした。
【0061】
【表2】
Figure 0004562831

【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る回収・再利用が可能な防錆塗料組成物を自動的かつ連続的に回収するのに用いられる塗料回収装置の1例を示す模式図である。
【符号の説明】
1・・・ 塗料回収装置
2・・・ 水洗式の湿式塗装ブース
3・・・ 塗料分離機
4・・・ 回収塗料容器
5・・・ 被塗装物
6・・・ スプレー塗装機
7・・・ ウォーターカーテン式塗料ミスト捕集装置
8・・・ 水
9・・・ 受容器
10・・・ 塗料ミスト
11・・・ マグネットロール
12・・・ 掻き取り板
13・・・ 塗料固形分
21・・・ 吸込み用ポンプ
22・・・ 吸込みパイプ
23・・・ 吐出し用ポンプ
24・・・ 吐出し用パイプ

Claims (10)

  1. 吊り下げられた被塗装物の前方に配置されたスプレー塗装機、該被塗装物の後方に配置されたウォーターカーテン式塗料ミスト捕集装置、および該塗料ミスト捕集装置の上方から落下してくる水を下方で収容する受容器を具備した水洗式の湿式塗装ブースと、
    受容器に収容した水に含まれている塗料ミストの塗料固形分を分離するためのマグネットロールを備え、かつ、該マグネットロール表面に接するように掻き取り板が取り付けられている塗料分離機と、
    該塗料分離機で分離した塗料固形分を収容する回収塗料容器と
    を具備した塗料回収装置を用いる防錆塗料組成物の回収方法であり、
    下記の酸化鉄(B)を含有する防錆塗料組成物を、前記吊り下げられた被塗装物に前記スプレー塗装機で吹き付けた際に、オーバースプレーされた塗料ミストを、前記ウォーターカーテン式塗料ミスト捕集装置で捕集し、捕集した水を前記受容器に収容し、
    次いで、前記受容器に収容された塗料ミストを含む水から前記塗料固形分中の酸化鉄(B)を前記塗料分離機のマグネットロールのマグネットで吸着し、さらに前記掻き取り板で前記マグネットロールの表面から酸化鉄(B)を掻き取ることにより、前記酸化鉄(B)を含む塗料固形分を自動的かつ連続的に前記回収塗料容器内に回収するようにしたことを特徴とする防錆塗料組成物の回収方法
    防錆塗料組成物:有機溶剤に可溶で、かつ、有機溶剤の揮発により塗膜を形成する非酸化重合型および非室温硬化型の樹脂であって、数平均分子量(Mn)が3,000〜9,000であり、重量平均分子量(Mw)が10,000〜30,000である高分子量エポキシ樹脂(A)と、酸化鉄(B)と、有機溶剤(C)と、防錆顔料(亜鉛末を除く)とを含有してなり、硬化剤を含有せず、かつ、酸化鉄(B)/高分子量エポキシ樹脂(A)の固形分の重量比が1/100〜100/100である、回収・再利用が可能な防錆塗料組成物。
  2. 前記防錆塗料組成物が、さらに、着色顔料を含有していることを特徴とする請求項1に記載の防錆塗料組成物の回収方法。
  3. 前記防錆塗料組成物が、さらに、体質顔料を含有していることを特徴とする請求項1または2に記載の防錆塗料組成物の回収方法。
  4. 前記防錆顔料が、リン酸塩系顔料およびモリブデン系顔料から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の防錆塗料組成物の回収方法。
  5. 前記高分子量エポキシ樹脂(A)が、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンとから合成されるビスフェノールA型エポキシ樹脂を、窒素化合物と反応させて得られるビスフェノールA型エポキシ樹脂であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の防錆塗料組成物の回収方法。
  6. 吊り下げられた被塗装物の前方に配置されたスプレー塗装機、該被塗装物の後方に配置されたウォーターカーテン式塗料ミスト捕集装置、および該塗料ミスト捕集装置の上方から落下してくる水を下方で収容する受容器を具備した水洗式の湿式塗装ブースと、
    受容器に収容した水に含まれている塗料ミストの塗料固形分を分離するためのマグネットロールを備え、かつ、該マグネットロール表面に接するように掻き取り板が取り付けられている塗料分離機と、
    該塗料分離機で分離した塗料固形分を収容する回収塗料容器と
    を具備した塗料回収装置を用いる防錆塗料組成物の再利用方法であり、
    下記の酸化鉄(B)を含有する防錆塗料組成物を、前記吊り下げられた被塗装物に前記スプレー塗装機で吹き付けた際に、オーバースプレーされた塗料ミストを、前記ウォーターカーテン式塗料ミスト捕集装置で捕集し、捕集した水を前記受容器に収容し、
    次いで、前記受容器に収容された塗料ミストを含む水から前記塗料固形分中の酸化鉄(B)を前記塗料分離機のマグネットロールのマグネットで吸着し、さらに前記掻き取り板で前記マグネットロールの表面から酸化鉄(B)を掻き取ることにより、前記酸化鉄(B)を含む塗料固形分を自動的かつ連続的に前記回収塗料容器内に回収し、
    次いで、回収された塗料固形分を有機溶剤に溶解して得られた再利用可能な塗料を使用することを特徴とする防錆塗料組成物の再利用方法;
    防錆塗料組成物:有機溶剤に可溶で、かつ、有機溶剤の揮発により塗膜を形成する非酸化重合型および非室温硬化型の樹脂であって、数平均分子量(Mn)が3,000〜9,000であり、重量平均分子量(Mw)が10,000〜30,000である高分子量エポキシ樹脂(A)と、酸化鉄(B)と、有機溶剤(C)と、防錆顔料(亜鉛末を除く)とを含有してなり、硬化剤を含有せず、かつ、酸化鉄(B)/高分子量エポキシ樹脂(A)の固形分の重量比が1/100〜100/100である、回収・再利用が可能な防錆塗料組成物
  7. 前記防錆塗料組成物が、さらに、着色顔料を含有していることを特徴とする請求項6に記載の防錆塗料組成物の再利用方法。
  8. 前記防錆塗料組成物が、さらに、体質顔料を含有していることを特徴とする請求項6または7に記載の防錆塗料組成物の再利用方法。
  9. 前記再利用可能な塗料を、新しい防錆塗料組成物と混合して使用することを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の防錆塗料組成物の再利用方法。
  10. 新しい防錆塗料組成物100重量部に対し、前記再利用可能な塗料を20重量部以下で混合する(ただし、新しい防錆塗料組成物と再利用可能な塗料の粘度は等しい)ことを特徴とする請求項に記載の防錆塗料組成物の再利用方法。
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