JP3869503B2 - 水性アルミニウム顔料組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水性メタリックインキまたは水性メタリック塗料に適した新規な水性アルミニウム顔料組成物に関する。更に詳しくは、水および顔料分散性の低い水性インキ、水性塗料においても、極めて優れた分散性と貯蔵安定性とを有する新規な水性アルミニウム顔料組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、インキ、塗料分野においては、省資源、無公害化対策として、有機溶剤を極めて少量しか含まないか、あるいは全く含まない水性インキおよび水性塗料を使用することが益々多くなってきている。
また、水性インキおよび水性塗料の目覚ましい技術的進歩により、従来、溶剤型インキや塗料でしか達し得なかった高級な仕上がり外観が、水性インキや水性塗料でも実現可能な状況になってきた。しかし、アルミニウム顔料を含むメタリックインキおよび塗料においては、未だ、実用可能な水性インキ、水性塗料の例は少ない。
【0003】
これには、大きく分けて2つの理由がある。その一つは、アルミニウム顔料は、水性インキおよび水性塗料中で腐食しやすいという点である。もう一つは、アルミニウム顔料は、水性インキや水性塗料中での分散性が悪く、紙等に塗工したときの塗膜の隠蔽性や密着性が悪いという点である。
第一の貯蔵安定性の問題に関しては、多くの知見が開示されている。水性インキおよび塗料中に金属粉末が存在する場合には、各種金属の性質に基づいて、酸性、中性、塩基性のいずれか、あるいは複数の領域において水による腐食が起こり、水素ガスが発生する。これはインキおよび塗料メーカーにおけるインキ化および塗料化工程や、印刷、自動車、家電メーカーにおける印刷・塗装工程において、安全上極めて重大な問題である。なお、以下では水や水性インキ、水性塗料中における金属粉顔料の腐食性を、金属粉顔料の貯蔵安定性と記載する。
【0004】
この貯蔵安定性を改良すべく、これまで数多くの発明が開示されているが、残念ながら未だ実用可能な技術は少ない。例えば、金属粉顔料の貯蔵安定性を改良したものとして、米国特許第3,893,254号明細書のポリアミド、脂肪族アミド、フッ素、シリコーン等の湿潤剤を用いる方法や、米国特許第3,926,874号明細書の過フッ化アルキル系の湿潤剤を用いる方法、米国特許第4,138,270号明細書の脂肪酸または脂肪酸のアルカノールアミドと非イオン性湿潤剤を用いる方法等が開示されているが、いずれも貯蔵安定性に充分な改良効果が認められず、かつ、金属粉顔料と水とのぬれが悪いという問題があった。さらに特公平2−15590号公報には、金属粉顔料と水との反応を抑制し、貯蔵安定性を向上させる目的でカプロラクトンのリン酸エステル化合物を用いる方法が、また、特公平2−15591号公報には、同様の目的でリン酸二水素オクチルフェニル及びリン酸水素ビス(オクチルフェニル)のジエチルアミン付加物を用いる方法が、また、特開昭61−47771号公報には、オルトリン酸またはリン酸モノエステルとエポキシ化合物との反応生成物を水性塗料に用いる方法が、さらに、特公平2−46624号公報には、スチレン−アリルアルコールの共重合物とp−tert−アミルフェノールとオルトリン酸または五酸化リンとの反応生成物を水性塗料として用いる方法が開示されている。しかし、いずれも改良効果が不充分であったり、比較的改良効果が認められるものであっても、金属粉末顔料としてではなく、塗料組成物としてしか得られないものであったりするなどの問題点があり、実用に供しうるものではない。
【0005】
一方、特公昭60−8057号公報において、特定のリン酸エステル化合物を用いることにより、金属粉顔料と水との反応を抑制する極めて有効な方法が開示されている。
また、もう一つの水および水性インキや水性塗料中での分散性の問題については、開示された全ての知見において、多量の界面活性剤を使用することで対処している。アルミニウム顔料は、それ自体水分散性がよくない上、粉塵爆発の問題からミネラルスピリット等の疎水性不活性溶剤のもと湿式粉砕を行っているため、製品中にどうしても疎水性不活性溶剤が残存してしまう。このため、この疎水性不活性溶剤を含有したアルミニウム顔料を、水や水性インキ、水性塗料に分散させる際、多量の界面活性剤を使用せざるを得ず、紙等に塗工した場合の、塗膜の隠蔽性や密着性が低いという問題が発生する。
【0006】
例えば、特公昭60−8057においては、アルミニウム粉末と特殊な有機リン酸エステル化合物とからなる長期貯蔵安定性に優れた水分散性アルミニウム粉末ペーストを開示しているが、すでに脂肪酸または脂肪酸誘導体を用いてあらかじめ表面処理が施されたアルミニウム粉末に水分散性を付与する手段として、界面活性剤を必要としている。また、特公昭59−15153においてもダイマー酸により金属顔料の耐食性を向上させているが、水分散性を付与するためには、界面活性剤は必須成分となっている。特開昭55−1036においても飽和または不飽和高級脂肪酸により金属粉からの水素ガス発生を抑制しているが、陰イオンまたは非イオン界面活性剤を含有することで金属粉に水分散性を付与している。特公平6−80152号公報においても、無機リン酸と、末端に官能基を有する脂肪族化合物とにより、金属顔料の耐食性を向上させているが、疎水性の炭化水素を必須成分として含むため、界面活性剤を添加することで水分散性を付与している。
【0007】
しかし、このように多量の界面活性剤を用いると、塗膜の密着性の低下が起こる。また、多量の界面活性剤を添加しても、十分な分散性を付与することが難しいため、インキ・塗料中で一次粒子まで分散できず、塗膜の隠蔽性・発色性等の低下を招くといった問題が発生する。
その他、特公昭34−9729号公報には、ステアリン酸を含んだ水中で粉砕した鱗片状アルミニウム粉末組成物を、無機リン酸やその塩で処理して耐水性を持たせる方法が開示されている。しかし、この方法で得た水性アルミニウム顔料は、疎水性不活性溶剤を含まないにもかかわらず、水性インキや水性塗料中での分散が不充分で、塗膜の隠蔽性、発色性が悪い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような従来技術の欠点を排除した新規な水性アルミニウム顔料組成物を提供すること、さらには、貯蔵安定性に優れ、かつ、塗膜の隠蔽性、発色性、密着性のすべてに優れた新規な水性アルミニウム顔料組成物を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
従来の知見においては、本発明で使用されるようなリン化合物は基本的に疎水性を示し、上記アルミニウム顔料、リン化合物、水および/または親水性溶剤の組成物は、水および水性インキ、水性塗料中においては、多量の界面活性剤等の分散性付与剤を併用するか、塗料またはインキの持つ界面活性能を高めなければ充分な分散性を付与できないと考えられてきた。
【0010】
しかし、本発明者らの研究によれば、特定の組成と特定の反応抑制剤とを選択することにより、界面活性剤を使用しなくても、水や水性インキ、水性塗料中においても、極めて優れた分散性や貯蔵安定性を水性アルミニウム顔料組成物に付与できることが判明した。このような知見にもとづき、耐水性、隠蔽性、密着性、発色性のすべてに優れた本発明に到達したものである。
【0011】
すなわち、本発明は下記の通りである。
▲1▼(1)アルミニウム粉末、(2)無機リン酸または無機リン酸塩、(3)リン酸エステル化合物、(4)水および/または親水性溶剤、を必須成分とし、疎水性不活性溶剤の含有量が、アルミニウム粉末に対し、1重量%未満であることを特徴とする水性アルミニウム顔料組成物。
▲2▼無機リン酸が、オルトリン酸、ピロリン酸、メタリン酸、三リン酸、四リン酸、亜リン酸の中から選ばれた1種または2種以上である、上記▲1▼に記載の水性アルミニウム顔料組成物。
▲3▼無機リン酸塩が、リン酸二水素アンモニウム、リン酸水素二アンモニウム、リン酸アルミニウム、リン酸亜鉛、リン酸マンガンの中から選ばれた1種または2種以上である、上記▲2▼に記載の水性アルミニウム顔料組成物。
▲4▼リン酸エステル化合物が、下記式(1)で示される化合物の中から選ばれた1種または2種以上であることを特徴とする上記▲1▼、▲2▼または▲3▼に記載の水性アルミニウム顔料組成物。
【0012】
【化2】
【0013】
〔ここで、Rは水素、炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基、または炭素数1〜24のアルケニル置換基もしくは炭素数6〜24のアルケニル置換基を1つ以上含むアリール基を表し、Aは炭素数2〜4のアルキレン基を表し、mは0〜20であり、R1はRと同じであっても異なっていてもよく、水素、アルキル基、アルケニル基、アリール基、または、R(OA)m(ここでR,Aおよびmは上記で示されたもの)を表す。nは1〜10である。〕
以下、本発明についてさらに詳しく説明する。
【0014】
本発明に用いられるアルミニウム粉末は、一般的には、アトマイズドアルミニウム粉および/またはアルミニウム箔を乾式ボールミル法、湿式ボールミル法、アトライター法、スタンプミル法等の顔料業界で常用されている方法を用い、粉砕助剤や不活性溶剤の存在下で粉砕して、いわゆる鱗片状にし、さらにこの工程後、分級、ろ過、洗浄、混合等の必要とする工程を経て得られる。ここで、粉砕助剤の例としては、脂肪酸、脂肪族アミン、脂肪族アミド、脂肪族アルコール等が挙げられる。一般には、オレイン酸、ステアリン酸、ステアリルアミン等が常用されている。また、不活性溶剤の例としては、ミネラルスピリット、ソルベントナフサ、LAWS、HAWS、トルエン、キシレン等の疎水性を示すものが挙げられ、これらを単独または混合して使用することができる。ただし、本発明は、これらに限定されるものではない。
【0015】
本発明の水性アルミニウム顔料組成物は、例えば、こうして得られたアルミニウム粉末から疎水性不活性溶剤を除去した後、無機リン酸または無機リン酸塩、および、リン酸エステル化合物、および/または親水性溶剤と混合して得られる。
このようなアルミニウム粉末から、疎水性不活性溶剤を完全に除去することは技術的にも必ずしも容易とはいえないから、疎水性不活性溶剤が、ある程度、最終目的物中に残留せざるをえない。したがって本発明の水性アルミニウム顔料組成物中においては、これらの疎水性を示す不活性溶剤の含有量は、アルミニウム粉末に対し重量で1%未満、より好ましくは0.8%以下、更に好ましくは0.3%以下である。本発明の範囲であれば、組成物の安定性を損なうことなく、本発明の効果を奏することができる。疎水性不活性溶剤の含有量が1%以上だと、水および水性インキ、水性塗料における分散性が悪くなり、多量の界面活性剤が必要となる。
【0016】
本発明に用いるアルミニウム粉末としては、表面光沢性、白度、光輝性等メタリック顔料に要求される表面性状、粒径、形状を有するものが適している。形状としては、鱗片状のものが好ましい。例えば、0.01〜5μmの範囲の厚さを有し、1〜60μmの範囲の長さまたは幅を有するものが好ましい。アスペクト比は、10〜250の範囲にあることが好ましい。ここで、アスペクト比とは、アルミニウム粉末の長径をアルミニウム粉末の厚さで割った値である。また、アルミニウム粉末の純度は特に限定するものではないが、一般に塗料用として純度99.5%以上のものが用いられている。
【0017】
本発明に用いる無機リン酸の例としては、オルトリン酸、ピロリン酸、メタリン酸、三リン酸、四リン酸、亜リン酸、ポリリン酸、ラウリルリン酸、ポリオキシプロピレンオレイルエーテルリン酸、ジポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルリン酸等があげられる。この中でも特に、オルトリン酸、ピロリン酸、メタリン酸、三リン酸、四リン酸、亜リン酸が好ましい。
【0018】
本発明に用いる無機リン酸塩の例としては、リン酸二水素アンモニウム、リン酸水素二アンモニウムなどのリン酸アンモニウム塩、リン酸ナトリウム、リン酸カリウムなどのリン酸のアルカリ金属塩、リン酸マグネシウム、リン酸カルシウムなどのリン酸のアルカリ土類金属塩、リン酸アルミニウム塩、リン酸亜鉛塩、リン酸マンガン塩などの塩類が挙げられる。この中でも特に、リン酸二水素アンモニウム、リン酸水素二アンモニウム、リン酸アルミニウム、リン酸亜鉛、リン酸マンガンが好ましい。
【0019】
本発明に用いるリン酸エステル化合物としては、下記式(2)で示される基を含有する有機リン酸エステル化合物が好ましい。
【0020】
【化3】
【0021】
なかでも、前記式(1)で示される有機リン酸エステル化合物およびその塩がより好ましい。また、これらの中から選ばれた1種または2種以上の混合物を用いることができる。
式(1)のR、R1 におけるアルキル基、アルケニル基の例としては、オクチル、デシル、トリデシル、ラウリル、セチル、ステアリル、オレイル、ヘキサデシル等が挙げられる。また、R、R1 におけるアリール基の例としては、オクチルフェニル、ノニルフェニル、ドデシルフェニル、ジノニルフェニル、p−tert−アミルフェニル等が挙げられる。また、Aとしては、エチレン、プロピレン、ブチレン等が挙げられる。
【0022】
好ましいリン酸エステル化合物の具体的な例を挙げるならば、リン酸のアルキル、アルケニル、アリールエステルや、アルキル、アルケニル基にエチレンオキシドを付加したもののエステルである。なお、リン酸エステル化合物としては、モノエステル、ジエステルのいずれであってもよく、これらの混合物であってもよい。また、種類の異なるリン酸エステル化合物の混合物であってもよい。
【0023】
例えば、リン酸エステル化合物の例としては、オクチルアシッドホスフェート、トリデシルアシッドホスフェート、ノニルフェニルアシッドホスフェート、ポリキシエチレンアルキルエーテルアシッドホスフェート、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルアシッドホスフェート等が使用できる。
上記の無機リン酸、無機リン酸塩、リン酸エステル化合物は、水溶液中で酸性を示すものが多いので、これにアンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ジブチルアミン、トリエチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン等の無機および有機の塩基性物質を添加して、中和して用いてもよい。
【0024】
本発明の水性アルミニウム顔料組成物では、無機のリン酸またはリン酸塩と、有機のリン酸エステル化合物とを併用しており、これによって、耐水性、塗膜の密着性、隠蔽性、発色性のすべてにバランスよく優れた水性アルミニウム顔料組成物が得られる。
無機リン酸、無機リン酸塩、リン酸エステル化合物は、それぞれ、アルミニウム粉末に対して、好ましくは0.1〜20重量%、さらに好ましくは0.1〜10重量%の範囲で使用される。ここで、各リン化合物の使用量が0.1重量%未満では表面保護効果が少なく、20重量%よりも多くなると、組成物を配合した水性塗料から得られる塗膜自身の耐水性が低下する傾向がある。
【0025】
本発明に使用される親水性溶剤としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール等のアルコール類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル等のセロソルブ類、プロピレングリコール、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコール、エチレンプロピレングリコールのグリコール類などが挙げられ、これらの1種または2種以上が用いられる。
【0026】
また、本発明の水性アルミニウム顔料組成物は、水や水性インキ、水性塗料中に分散させるために、界面活性剤を使用することはできるが必須ではない。使用しない場合でも充分な分散状態を得ることができる。
界面活性剤としては、特に限定されるものではないが、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル、ポリオキシエチレングリコール脂肪酸エステルなどの非イオン系界面活性剤や、ポリカルボン酸塩、ビスナフタレンスルホン酸塩などの陰イオン系界面活性剤などが挙げられる。貯蔵安定性の点からは、非イオン系界面活性剤が好ましい。
【0027】
これらは、無機リン酸または無機リン酸塩、リン酸エステル化合物、水および親水性溶剤とともに添加することが可能である。
次に、本発明の水性アルミニウム顔料組成物の製造方法について説明する。ただし、以下の例は説明にあたって代表的なものを示しており、これがすべてではない。
【0028】
まず、湿式ボールミル法など公知の方法により、疎水性の不活性溶剤や粉砕助剤の存在下で原料のアトマイズドアルミニウム粉末やアルミニウム箔を粉砕し、鱗片状アルミニウム粉末組成物を得る。疎水性の不活性溶剤としては、ミネラルスピリット、ソルベントナフサ、LAWS、HAWS、トルエン、キシレンなどの脂肪族系あるいは芳香族系の炭化水素系溶剤があげられ、これらを単独または混合して使用する事ができる。
【0029】
次に、疎水性の不活性溶剤を除去する。例えば、真空ミキサーに上記原料を仕込み、減圧下でミキシングを行うことで溶剤を除去できる。ただし、アルミニウム粉末同士の凝集を防ぐため、あらかじめアクリル酸などの不飽和カルボン酸を含んだ溶液中で加熱攪拌した後、上記の溶剤の除去作業を行うのが好ましい。不飽和カルボン酸としては、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸等も使用することができる。また、多量の親水性溶剤で繰り返し洗浄してもよい。
【0030】
次に、疎水性の不活性溶剤を除いたアルミニウム粉末をミキサーあるいはタンクに仕込み、無機リン酸または無機リン酸塩、リン酸エステル化合物、および、水および/または親水性溶剤を添加し、混合撹拌することにより本発明のアルミニウム顔料組成物が得られる。
添加順序は、特に限定されない。例えば、はじめに疎水性の不活性溶剤を除去し、次に、このアルミニウム粉末に、無機リン酸または無機リン酸塩、および、リン酸エステル化合物、および、水および/または親水性溶剤の混合物を添加して、処理を行ってもよい。また、はじめに疎水性の不活性溶剤を除去し、このアルミニウム粉末に、無機リン酸または無機リン酸塩、および、水および/または親水性溶剤の混合物を添加して処理し、その後、さらにリン酸エステル化合物、および、水および/または親水性溶剤の混合物を添加して、処理してもよい。なお、必要ならば、過剰に存在するリン化合物等を除去する洗浄工程や、固形分率をあげるためのろ過工程を取り入れてもよい。
【0031】
混合撹拌温度は特に限定されないが、リン化合物が十分に分散し、アルミニウム粉末に吸着、または、アルミニウム粉末と反応するためには、40℃以上100℃以下、好ましくは60℃以上80℃以下が望ましい。40℃以下ではリン化合物が均一分散するのに時間がかかり、100℃以上では、水や親水性溶剤の蒸発量が多く固形分を調整することが難しくなる。
【0032】
混合撹拌時間は、特に限定されないが、5分以上24時間以下が望ましい。5分以下では、上記構成物が均一に分散せず、24時間以上だとアルミニウム粒子自身の変形を招くため、塗膜の色調が大きく変わってくる可能性がある。
その他、湿式ボールミル法などの公知の方法により、水または/および親水性溶剤、粉砕助剤、無機リン酸または無機リン酸塩、および、リン酸エステル化合物の存在下で、原料のアトマイズドアルミニウム粉末やアルミニウム箔を粉砕し、一度に本発明の水性アルミニウム顔料組成物を作製してもよい。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、試験方法および測定方法は以下の通りである。
1.アルミニウム顔料組成物の性能
(1)加熱残分
アルミニウム顔料組成物5gを蒸発皿に採取し、105℃で3時間加熱した。
加熱しても蒸発せずに残った重量の割合を加熱残分として、%表示した。
(2)水分散性
アルミニウム顔料組成物5gをビーカーに採取し、精製水を加えスパチュラで予備分散を行った。その後、50mlの比色管に注ぎ込み、全体で40mlとなるよう精製水を加えた。1分間激しく振とうした後室温で静置し、30分後の沈降容積を測定した。この値が大きいほど、分散状態が安定しており水分散性が良好である。
(3)水安定性
200mlの三角フラスコにアルミニウム顔料組成物20gを採取し、精製水100mlを加え激しく振り、試料を十分に分散する。合計200mlとなるよう精製水を加えた後、フラスコの口にゴム栓付きメスピペットを取り付けて、60℃の恒温水槽に浸漬し、24時間放置後のガス発生量をメスピペットの目盛から読み取った。
【0034】
また、ガスの発生量に応じて、下記のように評価した。
0.5ml/g未満 ……◎
0.5〜2.0ml/g未満……○
2.0〜5.0ml/g未満……△
5.0ml/g以上 ……×
2.水性インキおよび塗膜性能
下記配合により、水性インキを作成し、塗膜外観と密着性とを評価した。
供試アルミニウム顔料組成物(加熱残分=65%);20重量部
ジョンクリル62(ジョンソンポリマー(株)製);40重量部
ジョンクリル711( 〃 );40重量部
精製水/IPA(=1/1);40重量部
(1)塗膜の隠蔽性
上記インキをポリエステルフィルム上に3milアプリケーターで塗布し、室温で24時間乾燥させ、塗板を得た。この塗膜外観および塗膜の透過光量(隠蔽性)を目視により評価した。透過光量が多いほど隠蔽性が低いと判定した。一般にインキ中の顔料は、分散性が悪ければ凝集する傾向にあるため、隠蔽性も低くなる。それ故、隠蔽性を、インキ中のアルミニウム顔料組成物の分散性の指標とした。
(2)塗膜の密着性
上記インキを、3milアプリケーターでコートボール紙上に塗布し、室温で24時間乾燥させた。この塗膜上に幅1cm、長さ1cmにわたってセロハンテープを貼り、手で勢いよくはがし、そのときの塗膜の状況で、密着性を判断した。判定方法は、以下の通りである。
【0035】
セロハンテープに塗膜の一部が転移し、コートボール紙上にも塗膜が残っているもの………×(密着性悪い)
セロハンテープに、塗膜とともに下地のコートボール紙の表層までも張り付いて取れたもの………○(密着性良好)
【0036】
【参考例1】(鱗片状アルミニウム粉末組成物の調製)
内径が34.5cm、長さ38.4cmのボールミルに、直径が3.9mmのスチールボール42kg、アルミニウムアトマイズ粉VA−500(山石金属(株)製)1.4kg、ミネラルスピリット1.7リットル、およびステアリルアミン10gを入れ、60rpmで3時間回転させた。次に、ミネラルスピリット2.8リットルを追加し、更に1時間10分回転させた。そして、得られたアルミニウムスラリーをミネラルスピリットで洗浄、抜き出して、目開き40μmのステンレス鋼製金網を取り付けたダルトン振動ふるい(三英製作所(株)製、型式402型)で篩分し、アンダースラリーを濾別して、鱗片状のアルミニウム粉末組成物を得た。このアルミニウム粉末組成物の加熱残分は74.0重量%であった。
【0037】
【参考例2】(供試用アルミニウム粉末の調製)
参考例1で作製した鱗片状のアルミニウム粉末組成物400g、ミネラルスピリット2.0リットル、アクリル酸3.0gを4リットルセパラブルフラスコに入れ、60℃、4時間撹拌した。吸引ろ過により加熱残分を80%までしぼった後、5リットル万能混合撹拌機(ダルトン(株)製)に入れ、減圧下40℃にて24時間撹拌して、供試用アルミニウム粉末を得た。この供試用アルミニウム粉末の加熱残分は、99.9重量%であった。
【0038】
【実施例1】
参考例2で作製した供試用アルミニウム粉末を1リットルセパラブルフラスコに100重量部とり、2−プロパノール43重量部、エチレングリコールモノブチルエーテル20重量部を加えて、80℃で15分間攪拌した。その後オルトリン酸1.8重量部、リン酸エステル化合物としてポリオキシエチレントリデシルエーテルアシッドフォスフェートRS−610(東邦化学(株)製)3.2重量部、モルホリン1.5重量部、および精製水40gを加え80℃で18時間撹拌し、目的とする水性アルミニウム顔料組成物を得た。この水性アルミニウム顔料組成物の加熱残分は50重量%であった。
【0039】
得られた水性アルミニウム顔料組成物について、水分散性、水安定性、塗膜の隠蔽性、塗膜の密着性を評価し、その結果を表1に示した。
【0040】
【実施例2】
参考例2で作製した供試用アルミニウム粉末を1リットルセパラブルフラスコに100重量部とり、2−プロパノール43重量部、エチレングリコールモノブチルエーテル20重量部を加えて、80℃で15分間攪拌した。その後オルトリン酸1.8重量部、リン酸エステル化合物としてポリオキシエチレントリデシルエーテルアシッドフォスフェートRS−610(東邦化学(株)製)8.5重量部、モルホリン1.5重量部、および精製水100gを加え80℃で18時間撹拌した。この後、ろ過により余分な水分を除去し、目的とする水性アルミニウム顔料組成物を得た。この水性アルミニウム顔料組成物の加熱残分は60重量%であった。
【0041】
得られた水性アルミニウム顔料組成物について、水分散性、水安定性、塗膜の隠蔽性、塗膜の密着性を評価し、その結果を表1に示した。
【0042】
【実施例3】
参考例2で作製した供試用アルミニウム粉末を1リットルセパラブルフラスコに金属分で100重量部とり、リン酸水素二アンモニウム2重量部、リン酸エステル化合物としてトリデシルアシッドフォスフェートAP−13((株)大八化学工業所製)5重量部、および精製水106gを加え80℃、18時間撹拌し、目的とする水性アルミニウム顔料組成物を得た。この水性アルミニウム顔料組成物の加熱残分は50重量%であった。
【0043】
得られた水性アルミニウム顔料組成物について、水分散性、水安定性、塗膜の隠蔽性、塗膜の密着性を評価し、その結果を表1に示した。
【0044】
【比較例1】
実施例1で、オルトリン酸を7重量部用い、リン酸エステル化合物を用いなかった以外は、実施例1と同様にして、水性アルミニウム顔料組成物を得た。このアルミニウム顔料組成物の加熱残分は50重量%であった。
得られた水性アルミニウム顔料組成物について、水分散性、水安定性、塗膜の隠蔽性、塗膜の密着性を評価し、その結果を表1に示した。
【0045】
【比較例2】
実施例1で、オルトリン酸を用いず、リン酸エステル化合物のトリデシルアシッドフォスフェートAP−13((株)大八化学工業所製)を9重量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、アルミニウム顔料組成物を得た。このアルミニウム顔料組成物の加熱残分は54重量%であった。
【0046】
得られた水性アルミニウム顔料組成物について、水分散性、水安定性、塗膜の隠蔽性、塗膜の密着性を評価し、その結果を表1に示した。
【0047】
【比較例3】
参考例1で得た鱗片状のアルミニウム粉末組成物を用い、ノニオン系界面活性剤6重量部を加え、精製水を77gとする以外は、実施例1と同様にして、アルミニウム顔料組成物を得た。この水性アルミニウム顔料組成物の加熱残分は50重量%であった。
【0048】
得られた水性アルミニウム顔料組成物について、水分散性、水安定性、塗膜の隠蔽性、塗膜の密着性を評価し、その結果を表1に示した。
【0049】
【比較例4】
参考例1で得た鱗片状のアルミニウム粉末組成物を用い、水分散性、水安定性、塗膜の隠蔽性、塗膜の密着性を評価し、その結果を表1に示した。
【0050】
【比較例5】
参考例2で作製した供試用アルミニウム粉末を1リットルセパラブルフラスコに100重量部とり、2−プロパノール43重量部、エチレングリコールモノブチルエーテル20重量部を加えて、80℃で15分間攪拌した。その後オルトリン酸1.8重量部、リン酸エステル化合物としてポリオキシエチレントリデシルエーテルアシッドフォスフェートRS−610(東邦化学(株)製)3.2重量部、モルホリン1.5重量部、および精製水38g、ミネラルスピリット2gを加え80℃で18時間撹拌し、水性アルミニウム顔料組成物を得た。この水性アルミニウム顔料組成物の加熱残分は50重量%であった。
【0051】
得られた水性アルミニウム顔料組成物について、水分散性、水安定性、塗膜の隠蔽性、塗膜の密着性を評価し、その結果を表1に示した。
疎水性不活性溶剤が、アルミニウム粉末に対し2重量%含まれているため、水分散性や塗膜の隠蔽性が悪化している。
【0052】
【表1】
【0053】
【発明の効果】
本発明の水性アルミニウム顔料組成物は、分散性、貯蔵安定性に優れており、水性メタリックインキ、または、水性メタリック塗料に最適である。
Claims (4)
- (1)アルミニウム粉末、(2)無機リン酸または無機リン酸塩、(3)リン酸エステル化合物、(4)水および/または親水性溶剤、を必須成分とし、疎水性不活性溶剤の含有量が、アルミニウム粉末に対し、1重量%未満であることを特徴とする水性アルミニウム顔料組成物。
- 無機リン酸が、オルトリン酸、ピロリン酸、メタリン酸、三リン酸、四リン酸、亜リン酸の中から選ばれた1種または2種以上である、請求項1に記載の水性アルミニウム顔料組成物。
- 無機リン酸塩が、リン酸二水素アンモニウム、リン酸水素二アンモニウム、リン酸アルミニウム、リン酸亜鉛、リン酸マンガンの中から選ばれた1種または2種以上である、請求項1に記載の水性アルミニウム顔料組成物。
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