JPH07275760A - 塗装排出塗料再利用方法およびその再利用装置 - Google Patents
塗装排出塗料再利用方法およびその再利用装置Info
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- JPH07275760A JPH07275760A JP6070854A JP7085494A JPH07275760A JP H07275760 A JPH07275760 A JP H07275760A JP 6070854 A JP6070854 A JP 6070854A JP 7085494 A JP7085494 A JP 7085494A JP H07275760 A JPH07275760 A JP H07275760A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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- Y02P70/10—Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working
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- Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
- Separation Of Particles Using Liquids (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 塗装を行うことによって排出される塗料を、
広い範囲で利用可能な樹脂材料とすることのできる方
法、およびその装置の提供を目的とする。 【構成】 ペイントブース2内では、塗装対象物1に塗
料を吹きつけるため、空気中に塗料が浮遊する。塗料が
遊する空気には、ペイントフィルター3によって水が吹
きつけられ、浮遊する塗料が水で捕らえられる。水に捕
らえられた塗料は、塗料とともに、外部水槽5に導か
れ、外部水槽5において凝集剤で凝集される。凝集塗料
は、回収手段6で回収された後、脱水手段7で脱水さ
れ、分離手段8で細かく分離される。細かく分離された
ものは、熱等の処理が施されていないため、塗料の組成
をそのまま備える。このため、再び塗料の材料として用
いたり、変形可能な樹脂材料に用いるなど、広い用途の
材料に用いることができる。
広い範囲で利用可能な樹脂材料とすることのできる方
法、およびその装置の提供を目的とする。 【構成】 ペイントブース2内では、塗装対象物1に塗
料を吹きつけるため、空気中に塗料が浮遊する。塗料が
遊する空気には、ペイントフィルター3によって水が吹
きつけられ、浮遊する塗料が水で捕らえられる。水に捕
らえられた塗料は、塗料とともに、外部水槽5に導か
れ、外部水槽5において凝集剤で凝集される。凝集塗料
は、回収手段6で回収された後、脱水手段7で脱水さ
れ、分離手段8で細かく分離される。細かく分離された
ものは、熱等の処理が施されていないため、塗料の組成
をそのまま備える。このため、再び塗料の材料として用
いたり、変形可能な樹脂材料に用いるなど、広い用途の
材料に用いることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗装を行った際に排出
される塗料を再利用する塗装排出塗料再利用方法および
その再利用装置に関する。
される塗料を再利用する塗装排出塗料再利用方法および
その再利用装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両部品など、塗装対象物に塗
料を塗布する場合、ペイントブース内において塗料を塗
装対象物に吹きつけて塗装を行っている。このため、ペ
イントブース内には、ブース内に吹き出された塗料の一
部が浮遊する。そして、ペイントブース内の空気をブー
スの外部へ放出すると、排出される空気とともに塗料が
外部に排出され、環境を破壊する要因となる。
料を塗布する場合、ペイントブース内において塗料を塗
装対象物に吹きつけて塗装を行っている。このため、ペ
イントブース内には、ブース内に吹き出された塗料の一
部が浮遊する。そして、ペイントブース内の空気をブー
スの外部へ放出すると、排出される空気とともに塗料が
外部に排出され、環境を破壊する要因となる。
【0003】そこで、塗料が浮遊する空気中に水(液体
の一例)を吹きつけ、浮遊する塗料を水で捕らえ、塗料
を含む水を水槽に集め、空気中より塗料を取り除いてペ
イントブースの外部へ空気を排出していた。
の一例)を吹きつけ、浮遊する塗料を水で捕らえ、塗料
を含む水を水槽に集め、空気中より塗料を取り除いてペ
イントブースの外部へ空気を排出していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、水槽内に水とと
もに回収された塗料(廃液)は、塗装を行った業者によ
って処理されるか、産業廃棄物の処理業者に渡され、処
理業者によって処理されていた。そして、その処理方法
は、焼却するか、山などに廃棄されていた。焼却する場
合、焼却に要する費用(焼却炉の費用や、焼却に要する
燃料費、焼却のための人件費等)がかかるとともに、焼
却による排気ガス中に、高分子材料を焼却するために有
害な成分が含まれ、環境を破壊する要因となる。また、
山などに排気する場合も、当然、環境破壊となる。いず
れによっても、排気物の処理に大きな費用がかかるとと
もに、環境を破壊する不具合が生じる。
もに回収された塗料(廃液)は、塗装を行った業者によ
って処理されるか、産業廃棄物の処理業者に渡され、処
理業者によって処理されていた。そして、その処理方法
は、焼却するか、山などに廃棄されていた。焼却する場
合、焼却に要する費用(焼却炉の費用や、焼却に要する
燃料費、焼却のための人件費等)がかかるとともに、焼
却による排気ガス中に、高分子材料を焼却するために有
害な成分が含まれ、環境を破壊する要因となる。また、
山などに排気する場合も、当然、環境破壊となる。いず
れによっても、排気物の処理に大きな費用がかかるとと
もに、環境を破壊する不具合が生じる。
【0005】そこで、廃液中から塗料を回収し、塗料を
加熱して固め(塗料は一般に熱硬化性樹脂が含まれ、加
熱すると硬化する)、その後、固められた塗料を粉砕し
て、他の材料に充填物として混ぜて利用する方法を立案
した。しかるに、この方法では、回収した塗料による材
料は、再び軟化することができないため、充填材以外の
用途がなく、硬い樹脂製品しか成形できず、樹脂材料と
しては使用用途が乏しい不具合がある。そこで、廃液中
の塗料を、広い範囲で利用できる樹脂材料とする方法お
よびその装置の実現を目指した。
加熱して固め(塗料は一般に熱硬化性樹脂が含まれ、加
熱すると硬化する)、その後、固められた塗料を粉砕し
て、他の材料に充填物として混ぜて利用する方法を立案
した。しかるに、この方法では、回収した塗料による材
料は、再び軟化することができないため、充填材以外の
用途がなく、硬い樹脂製品しか成形できず、樹脂材料と
しては使用用途が乏しい不具合がある。そこで、廃液中
の塗料を、広い範囲で利用できる樹脂材料とする方法お
よびその装置の実現を目指した。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、廃液中の塗料を、広い範囲で利用
できる樹脂材料とする塗装排出塗料再利用方法およびそ
の再利用装置の提供にある。
もので、その目的は、廃液中の塗料を、広い範囲で利用
できる樹脂材料とする塗装排出塗料再利用方法およびそ
の再利用装置の提供にある。
【0007】
〔第1発明〕塗装排出塗料再利用方法は、次の技術的手
段を採用した。塗装排出塗料再利用方法は、塗装対象物
に高分子材料を含んだ塗料を吹きつけるペイントブース
内で発生した空気中に浮遊する塗料を液体で捕らえる捕
捉工程と、塗料を捕らえた液体から塗料を回収する回収
工程と、回収された塗料を脱液する脱液工程とを備え、
脱液された凝集塗料を樹脂材料として利用する。
段を採用した。塗装排出塗料再利用方法は、塗装対象物
に高分子材料を含んだ塗料を吹きつけるペイントブース
内で発生した空気中に浮遊する塗料を液体で捕らえる捕
捉工程と、塗料を捕らえた液体から塗料を回収する回収
工程と、回収された塗料を脱液する脱液工程とを備え、
脱液された凝集塗料を樹脂材料として利用する。
【0008】〔第2発明〕塗装排出塗料再利用装置は、
次の技術的手段を採用した。塗装排出塗料再利用装置
は、塗装対象物に高分子材料を含んだ塗料を吹きつける
ペイントブース内で発生した空気中に浮遊する塗料を液
体で捕らえる捕捉手段と、塗料を捕らえた液体から塗料
を回収する回収手段と、回収された凝集塗料を脱液する
脱液手段とを備える。
次の技術的手段を採用した。塗装排出塗料再利用装置
は、塗装対象物に高分子材料を含んだ塗料を吹きつける
ペイントブース内で発生した空気中に浮遊する塗料を液
体で捕らえる捕捉手段と、塗料を捕らえた液体から塗料
を回収する回収手段と、回収された凝集塗料を脱液する
脱液手段とを備える。
【0009】
【発明の作用】第1発明および第2発明は、次の作用を
奏する。まず、空気中に浮遊する塗料を水やオイルなど
の液体で捕らえる。そして、塗料を捕らえた液体から、
塗料を回収するとともに、塗料から液体を脱液する。そ
して、脱液された塗料は、塗料自体の組成をそのまま備
える。
奏する。まず、空気中に浮遊する塗料を水やオイルなど
の液体で捕らえる。そして、塗料を捕らえた液体から、
塗料を回収するとともに、塗料から液体を脱液する。そ
して、脱液された塗料は、塗料自体の組成をそのまま備
える。
【0010】
【発明の効果】第1発明および第2発明は、上記の作用
で示したように、脱液された塗料は、塗料自体の組成を
そのまま備えるため、塗料材料の組成を生かして、樹脂
材料として利用できる。つまり、例えば、塗料が高分子
材料を含んでいる場合であれば、脱液された塗料は熱処
理前であるため、熱硬化前の熱硬化性樹脂材料として使
用できる。勿論、塗装材料と、他の材料を混合した樹脂
材料として利用することもできる。
で示したように、脱液された塗料は、塗料自体の組成を
そのまま備えるため、塗料材料の組成を生かして、樹脂
材料として利用できる。つまり、例えば、塗料が高分子
材料を含んでいる場合であれば、脱液された塗料は熱処
理前であるため、熱硬化前の熱硬化性樹脂材料として使
用できる。勿論、塗装材料と、他の材料を混合した樹脂
材料として利用することもできる。
【0011】また、脱液された塗料は、これまで産業廃
棄物として放棄されていたものであるため、脱液された
塗料を材料として成形された製品のコストを、大変低く
抑えることができる。
棄物として放棄されていたものであるため、脱液された
塗料を材料として成形された製品のコストを、大変低く
抑えることができる。
【0012】さらに、これまで産業廃棄物として放棄さ
れていた塗料を、放棄することなく利用できるので、環
境破壊を未然に防ぐ優れた効果を奏する。
れていた塗料を、放棄することなく利用できるので、環
境破壊を未然に防ぐ優れた効果を奏する。
【0013】
【実施例】次に、本発明の塗装排出塗料再利用方法およ
びその再利用装置を、図に示す一実施例に基づき説明す
る。 〔実施例の構成〕図1および図2は本発明の実施例を示
すもので、図1は塗装排出塗料再利用装置に使用される
ペイントブースおよび水槽の概略図、図2は塗装排出塗
料再利用方法の工程図である。
びその再利用装置を、図に示す一実施例に基づき説明す
る。 〔実施例の構成〕図1および図2は本発明の実施例を示
すもので、図1は塗装排出塗料再利用装置に使用される
ペイントブースおよび水槽の概略図、図2は塗装排出塗
料再利用方法の工程図である。
【0014】塗装対象物1(例えば車両部品)の塗装
は、ペイントブース2内で行われる。このペイントブー
ス2は、塗装対象物1に向けて、高分子材料を含んだ塗
料(例えば、アクリルウレタン樹脂塗料、塩化ビニル樹
脂塗料、フタル酸樹脂塗料、エナメル樹脂塗料、鵜練炭
樹脂塗料、フッ素樹脂塗料、アルミニウム塗料、エマル
ジョン塗料、オイル塗料など)を噴射する塗料噴射手段
Aを備えた部屋である。このため、ペイントブース2内
の空気には、塗装対象物1に噴射された塗料の一部が浮
遊する。そして、ペイントブース2内の空気をそのまま
外部へ放出すると、空気と一緒に空気中に浮遊する塗料
もペイントブース2の外部へ放出されてしまう。このた
め、ペイントブース2には、外部に排出される空気から
浮遊する塗料を除去するペイントフィルター3が設けら
れている。
は、ペイントブース2内で行われる。このペイントブー
ス2は、塗装対象物1に向けて、高分子材料を含んだ塗
料(例えば、アクリルウレタン樹脂塗料、塩化ビニル樹
脂塗料、フタル酸樹脂塗料、エナメル樹脂塗料、鵜練炭
樹脂塗料、フッ素樹脂塗料、アルミニウム塗料、エマル
ジョン塗料、オイル塗料など)を噴射する塗料噴射手段
Aを備えた部屋である。このため、ペイントブース2内
の空気には、塗装対象物1に噴射された塗料の一部が浮
遊する。そして、ペイントブース2内の空気をそのまま
外部へ放出すると、空気と一緒に空気中に浮遊する塗料
もペイントブース2の外部へ放出されてしまう。このた
め、ペイントブース2には、外部に排出される空気から
浮遊する塗料を除去するペイントフィルター3が設けら
れている。
【0015】このペイントフィルター3は、ペイントブ
ース2内で発生した汚染空気(塗料が浮遊する空気)に
向けて水(本発明にかかる液体の一例)を噴射する第2
発明の捕捉手段で、噴霧された水によって、空気中に浮
遊する塗料を捕らえるものである(第1発明にかかる捕
捉工程S1 )。
ース2内で発生した汚染空気(塗料が浮遊する空気)に
向けて水(本発明にかかる液体の一例)を噴射する第2
発明の捕捉手段で、噴霧された水によって、空気中に浮
遊する塗料を捕らえるものである(第1発明にかかる捕
捉工程S1 )。
【0016】空気中に浮遊していた塗料を捕らえた水
(以下、廃液)は、一端、下部の内部水槽4に集めら
れ、その後、ペイントブース2の外部に設けられた外部
水槽5(第1、第2発明にかかる液槽の一例)に導かれ
る。
(以下、廃液)は、一端、下部の内部水槽4に集めら
れ、その後、ペイントブース2の外部に設けられた外部
水槽5(第1、第2発明にかかる液槽の一例)に導かれ
る。
【0017】外部水槽5内に導かれた廃液には、廃液中
の塗料を凝集させる凝集剤(カチオン系凝集剤、ノニオ
ン系凝集剤、アニオン系凝集剤など、廃液中に含まれる
塗料の成分に応じて適切な凝集剤)が適量添加される。
これによって、廃液中の塗料が凝集する(第1発明にか
かる凝集工程S2 )。なお、この例では、外部水槽5に
凝集剤を添加した例を示したが、内部水槽4に凝集剤を
添加しても良いし、凝集剤が添加された水をペイントフ
ィルター3で噴射させて、水が集められる水槽内で塗料
を凝集させても良い。また、凝集剤は、安全無害のもの
が好ましい。
の塗料を凝集させる凝集剤(カチオン系凝集剤、ノニオ
ン系凝集剤、アニオン系凝集剤など、廃液中に含まれる
塗料の成分に応じて適切な凝集剤)が適量添加される。
これによって、廃液中の塗料が凝集する(第1発明にか
かる凝集工程S2 )。なお、この例では、外部水槽5に
凝集剤を添加した例を示したが、内部水槽4に凝集剤を
添加しても良いし、凝集剤が添加された水をペイントフ
ィルター3で噴射させて、水が集められる水槽内で塗料
を凝集させても良い。また、凝集剤は、安全無害のもの
が好ましい。
【0018】外部水槽5で凝集した塗料は、網、パンチ
ングメタル、布等を用いた回収手段6によって、外部水
槽5の外部へ取り出される(第1発明にかかる回収工程
S3)。なお、回収手段6は、モータ等のアクチュエー
タを用いた機械的作動を行う装置であっても良いが、手
動で行っても良い。また、凝集した塗料が取り除かれた
水は、無害であればろ過後、外部へ排出しても良いが、
有害成分が含まれている場合は、有害成分を取り除いて
外部へ排出する。好ましい態様としては、凝集した塗料
が取り除かれた水は、ろ過後、ペイントフィルター3で
再び噴射されるように設けると良い。
ングメタル、布等を用いた回収手段6によって、外部水
槽5の外部へ取り出される(第1発明にかかる回収工程
S3)。なお、回収手段6は、モータ等のアクチュエー
タを用いた機械的作動を行う装置であっても良いが、手
動で行っても良い。また、凝集した塗料が取り除かれた
水は、無害であればろ過後、外部へ排出しても良いが、
有害成分が含まれている場合は、有害成分を取り除いて
外部へ排出する。好ましい態様としては、凝集した塗料
が取り除かれた水は、ろ過後、ペイントフィルター3で
再び噴射されるように設けると良い。
【0019】外部水槽5から回収された凝集塗料は、遠
心式など機械的な脱水手段7(第2発明にかかる脱液手
段)によって脱水される(第1発明にかかる脱液工程S
4 )。なお、脱水率(脱液率)は、100%である必要
はなく、凝集塗料を樹脂材料として用いる用途に応じ
て、適度に水分(液体)を含んでも良い。
心式など機械的な脱水手段7(第2発明にかかる脱液手
段)によって脱水される(第1発明にかかる脱液工程S
4 )。なお、脱水率(脱液率)は、100%である必要
はなく、凝集塗料を樹脂材料として用いる用途に応じ
て、適度に水分(液体)を含んでも良い。
【0020】脱水手段7による脱液工程の後、脱水され
た凝集塗料を製品の樹脂材料として容易に用いることが
できるように、脱水された凝集塗料は、分離手段8によ
って粉砕され、細かく分離される(分離工程S5 )。な
お、回収手段6で回収された凝集塗料を、まず分離手段
8で細かく分離し、その後、分離した凝集塗料を脱水し
ても良い(第1発明にかかる脱液工程S6 )。この場合
の脱水手段7としては、遠心式などの機械的手段を用い
ても良いし、乾燥空気によって水分を取り除く乾燥手段
を用いても良い。また、脱液工程を経て分離工程によっ
て細かく分離した凝集塗料を、再び脱水しても良い(第
1発明にかかる脱液工程S6 )。この場合も、機械的の
脱水手段7でも、乾燥式の脱水手段7でも良い。そし
て、乾燥による脱水手段7を用いる場合は、凝縮塗料が
硬化しない程度に加熱しても良い。また、分離手段8
は、切断手段によって脱水された凝集塗料を細かく切断
しても良いし、粉砕手段によって脱水された凝集塗料を
細かく粉砕しても良い。そして、分離された凝集塗料の
大きさは、細かい方が、その後の加工がし易いが、用途
に応じた大きさであれば良い。
た凝集塗料を製品の樹脂材料として容易に用いることが
できるように、脱水された凝集塗料は、分離手段8によ
って粉砕され、細かく分離される(分離工程S5 )。な
お、回収手段6で回収された凝集塗料を、まず分離手段
8で細かく分離し、その後、分離した凝集塗料を脱水し
ても良い(第1発明にかかる脱液工程S6 )。この場合
の脱水手段7としては、遠心式などの機械的手段を用い
ても良いし、乾燥空気によって水分を取り除く乾燥手段
を用いても良い。また、脱液工程を経て分離工程によっ
て細かく分離した凝集塗料を、再び脱水しても良い(第
1発明にかかる脱液工程S6 )。この場合も、機械的の
脱水手段7でも、乾燥式の脱水手段7でも良い。そし
て、乾燥による脱水手段7を用いる場合は、凝縮塗料が
硬化しない程度に加熱しても良い。また、分離手段8
は、切断手段によって脱水された凝集塗料を細かく切断
しても良いし、粉砕手段によって脱水された凝集塗料を
細かく粉砕しても良い。そして、分離された凝集塗料の
大きさは、細かい方が、その後の加工がし易いが、用途
に応じた大きさであれば良い。
【0021】〔実施例の効果〕この実施例で示したよう
に、脱水され、細かく分離された凝集塗料は、熱等の処
理が施されていないため、塗料自体の組成をそのまま備
える。このため、塗料材料の組成を生かした材料として
用いたり、成形樹脂の樹脂材料として利用するなど、広
い範囲の樹脂材料として利用できる。つまり、例えば、
塗料に焼付塗装を行うような、熱を加えると硬化する熱
硬化樹脂を含んでいる場合、脱水され、細かく分離され
た凝集塗料は、熱処理前であり、また、各工程の処理で
塗料に熱を加えるなど、塗料が熱硬化する工程を有さな
いため、熱硬化前の熱硬化性樹脂材料として使用でき
る。
に、脱水され、細かく分離された凝集塗料は、熱等の処
理が施されていないため、塗料自体の組成をそのまま備
える。このため、塗料材料の組成を生かした材料として
用いたり、成形樹脂の樹脂材料として利用するなど、広
い範囲の樹脂材料として利用できる。つまり、例えば、
塗料に焼付塗装を行うような、熱を加えると硬化する熱
硬化樹脂を含んでいる場合、脱水され、細かく分離され
た凝集塗料は、熱処理前であり、また、各工程の処理で
塗料に熱を加えるなど、塗料が熱硬化する工程を有さな
いため、熱硬化前の熱硬化性樹脂材料として使用でき
る。
【0022】また、樹脂材料の素材の色が製品に与える
場合は、他の樹脂材料を混合して、樹脂材料として利用
することもできる。この場合においても、塗料を再利用
してなる樹脂材料(凝集塗料)は、色以外、樹脂材料と
して適切しているため、単なる充填材ではない。つま
り、熱硬化した後に粉体化して充填材として使用される
場合は、成形される樹脂製品は、変形が困難な製品しか
成形できないが、本実施例による樹脂材料(凝集塗料)
では、変形が可能な製品なども容易に成形できる。
場合は、他の樹脂材料を混合して、樹脂材料として利用
することもできる。この場合においても、塗料を再利用
してなる樹脂材料(凝集塗料)は、色以外、樹脂材料と
して適切しているため、単なる充填材ではない。つま
り、熱硬化した後に粉体化して充填材として使用される
場合は、成形される樹脂製品は、変形が困難な製品しか
成形できないが、本実施例による樹脂材料(凝集塗料)
では、変形が可能な製品なども容易に成形できる。
【0023】本実施例による樹脂材料(凝集塗料)で
は、これまで産業廃棄物として放棄されていたものであ
るため、本実施例による樹脂材料(凝集塗料)材料とし
て成形された製品のコストを、大変低く抑えることがで
きる。
は、これまで産業廃棄物として放棄されていたものであ
るため、本実施例による樹脂材料(凝集塗料)材料とし
て成形された製品のコストを、大変低く抑えることがで
きる。
【0024】さらに、これまで産業廃棄物として放棄さ
れていた塗料を、放棄することなく利用できるので、環
境破壊を未然に防ぐ優れた効果を奏する。
れていた塗料を、放棄することなく利用できるので、環
境破壊を未然に防ぐ優れた効果を奏する。
【0025】〔変形例〕上記の実施例では、回収工程と
脱液工程とを別々に行った例を示したが、回収工程と脱
液工程とを同時に行っても良い。つまり、回収しながら
脱水するように回収手段と脱液手段とを組み合わせて用
いても良い。回収工程で凝集塗料が取り除かれた水をろ
過する工程も、回収工程の一種として利用できる。つま
り、ろ過によって得られた凝集塗料を回収して利用して
も良い。
脱液工程とを別々に行った例を示したが、回収工程と脱
液工程とを同時に行っても良い。つまり、回収しながら
脱水するように回収手段と脱液手段とを組み合わせて用
いても良い。回収工程で凝集塗料が取り除かれた水をろ
過する工程も、回収工程の一種として利用できる。つま
り、ろ過によって得られた凝集塗料を回収して利用して
も良い。
【0026】ペイントブースに繋がる液槽(水槽)で、
凝集処理する例を示したが、ペイントブースから排出さ
れる廃液を、他の場所へ運搬して凝集処理しても良い。
脱液手段および分離手段を機械的に行った例を示した
が、添加物を加えることで、化学的に脱水や分離を行っ
ても良い。なお、使用される添加物は、凝集塗料による
樹脂材料の用途にもよるが、凝集塗料の組成を変化させ
ないものが好ましい。
凝集処理する例を示したが、ペイントブースから排出さ
れる廃液を、他の場所へ運搬して凝集処理しても良い。
脱液手段および分離手段を機械的に行った例を示した
が、添加物を加えることで、化学的に脱水や分離を行っ
ても良い。なお、使用される添加物は、凝集塗料による
樹脂材料の用途にもよるが、凝集塗料の組成を変化させ
ないものが好ましい。
【0027】空気中に浮遊する塗料を捕らえる液体の一
例として水を例に示したが、オイルなど他の液体を用い
ても良い。この場合の凝集剤は、使用する液体(例えば
オイル)中に含まれる塗料を凝縮するのに適切な凝集剤
を用いる。そして、液体を再利用する樹脂に応じて選択
することにより、加工性や製品の品質を向上させること
が可能になる。
例として水を例に示したが、オイルなど他の液体を用い
ても良い。この場合の凝集剤は、使用する液体(例えば
オイル)中に含まれる塗料を凝縮するのに適切な凝集剤
を用いる。そして、液体を再利用する樹脂に応じて選択
することにより、加工性や製品の品質を向上させること
が可能になる。
【0028】熱硬化樹脂を含む塗料を回収、利用する場
合、本実施例では特別な温度処理を行うことなく、塗料
を回収した例を示した。このため、常温で熱硬化する樹
脂では、再び塗料として再利用するのは困難となる場合
がある。そのような場合は、塗料の温度が上昇しないよ
うに低温処理を施して塗料の回収を行うことによって、
回収された塗料を再び塗料として利用することができ
る。また、熱硬化樹脂を含む塗料を用いて実施例を説明
したが、熱硬化樹脂を含まない塗料に本発明を適用して
も良い。
合、本実施例では特別な温度処理を行うことなく、塗料
を回収した例を示した。このため、常温で熱硬化する樹
脂では、再び塗料として再利用するのは困難となる場合
がある。そのような場合は、塗料の温度が上昇しないよ
うに低温処理を施して塗料の回収を行うことによって、
回収された塗料を再び塗料として利用することができ
る。また、熱硬化樹脂を含む塗料を用いて実施例を説明
したが、熱硬化樹脂を含まない塗料に本発明を適用して
も良い。
【0029】液体から塗料を回収する手段として、凝集
剤を用いた例を示したが、凝集剤を用いることなく、塗
料を捕らえた液体をろ過によって回収しても良い。勿
論、ろ過しながら脱液して、回収工程と脱液工程とを同
時に行っても良い。
剤を用いた例を示したが、凝集剤を用いることなく、塗
料を捕らえた液体をろ過によって回収しても良い。勿
論、ろ過しながら脱液して、回収工程と脱液工程とを同
時に行っても良い。
【0030】実施例では、ペイントブース内に浮遊する
塗料を捕捉する手段として、塗料が浮遊する空気に向け
て液体を噴射し、空気中に浮遊する塗料を噴射された液
体で捕らえた例を示したが、図3に示すように、塗料が
浮遊する空気を液体を通すことで、空気中に浮遊してい
た塗料を液体に捕らえさせても良い。
塗料を捕捉する手段として、塗料が浮遊する空気に向け
て液体を噴射し、空気中に浮遊する塗料を噴射された液
体で捕らえた例を示したが、図3に示すように、塗料が
浮遊する空気を液体を通すことで、空気中に浮遊してい
た塗料を液体に捕らえさせても良い。
【図1】ペイントブースおよび水槽の概略図である(実
施例)。
施例)。
【図2】塗装排出塗料再利用方法の工程図である(実施
例)。
例)。
【図3】ペイントブースの概略図である(変形例)。
1 塗装対象物 2 ペイントブース 3 ペイントフィルター(捕捉手段) 4 内部水槽 5 外部水槽(液槽) 6 回収手段 7 脱水手段(脱液手段) 8 分離手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/52 ZAB G
Claims (10)
- 【請求項1】(a)塗装対象物に高分子材料を含んだ塗
料を吹きつけるペイントブース内で発生した空気中に浮
遊する塗料を液体で捕らえる捕捉工程と、 (b)塗料を捕らえた液体から塗料を回収する回収工程
と、 (c)回収された塗料を脱液する脱液工程とを備え、 脱液された塗料を樹脂材料として利用する塗装排出塗料
再利用方法。 - 【請求項2】請求項1の回収工程は、 液体中に含まれる塗料を凝集剤によって凝集する凝集工
程と、 凝集した塗料を液体を配する液槽から回収する回収工程
とからなることを特徴とする塗装排出塗料再利用方法。 - 【請求項3】請求項1の回収工程および脱液工程は、 塗料を含む液体を脱液しながら回収する回収脱液工程で
あることを特徴とする塗装排出塗料再利用方法。 - 【請求項4】請求項1の塗装排出塗料再利用方法は、 液体から回収脱液された塗料を細かく分離する分離工程
を備えることを特徴とする塗装排出塗料再利用方法。 - 【請求項5】請求項1の高分子材料は、 熱硬化樹脂材料を含むことを特徴とする塗装排出塗料再
利用方法。 - 【請求項6】(d)塗装対象物に高分子材料を含んだ塗
料を吹きつけるペイントブース内で発生した空気中に浮
遊する塗料を液体で捕らえる捕捉手段と、 (e)塗料を捕らえた液体から塗料を回収する回収手段
と、 (f)回収された凝集塗料を脱液する脱液手段とを備え
る塗装排出塗料再利用装置。 - 【請求項7】請求項6の回収手段は、 前記捕捉手段で捕らえられた塗料、および液体中に含ま
れる塗料を凝集させる凝集剤を含む液体を配する液槽
と、 この液槽内で凝集した塗料を前記液槽から回収する回収
手段とからなることを特徴とする塗装排出塗料再利用装
置。 - 【請求項8】請求項6の回収手段と脱液手段は、 前記捕捉手段で捕らえられた塗料含む液体を脱水するこ
とで回収する回収脱液手段であることを特徴とする塗装
排出塗料再利用装置。 - 【請求項9】請求項6の塗装排出塗料再利用装置は、 液体から回収脱液された塗料を細かく分離する分離工程
を備えることを特徴とする塗装排出塗料再利用装置。 - 【請求項10】請求項6の高分子材料は、 熱硬化性樹脂材料を含むことを特徴とする塗装排出塗料
再利用装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6070854A JPH07275760A (ja) | 1994-04-08 | 1994-04-08 | 塗装排出塗料再利用方法およびその再利用装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6070854A JPH07275760A (ja) | 1994-04-08 | 1994-04-08 | 塗装排出塗料再利用方法およびその再利用装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07275760A true JPH07275760A (ja) | 1995-10-24 |
Family
ID=13443575
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6070854A Pending JPH07275760A (ja) | 1994-04-08 | 1994-04-08 | 塗装排出塗料再利用方法およびその再利用装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07275760A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001081398A (ja) * | 1999-09-10 | 2001-03-27 | Tokyo Paint Kk | 回収・再利用が可能な防錆塗料組成物およびその回収方法 |
KR20030016563A (ko) * | 2001-08-21 | 2003-03-03 | 현대자동차주식회사 | 페인트 슬러지 회수장치 |
KR100444047B1 (ko) * | 2001-11-28 | 2004-08-11 | 현대자동차주식회사 | 도장공장용 폐수 처리 라인의 슬러지 수집용 호퍼 |
JP2010155225A (ja) * | 2009-01-05 | 2010-07-15 | Kanto Auto Works Ltd | 塗装装置の塗料ミスト回収装置 |
JP2014524353A (ja) * | 2011-08-22 | 2014-09-22 | エリコン・トレーディング・アクチェンゲゼルシャフト,トリュープバッハ | 塗装装置 |
-
1994
- 1994-04-08 JP JP6070854A patent/JPH07275760A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001081398A (ja) * | 1999-09-10 | 2001-03-27 | Tokyo Paint Kk | 回収・再利用が可能な防錆塗料組成物およびその回収方法 |
KR20030016563A (ko) * | 2001-08-21 | 2003-03-03 | 현대자동차주식회사 | 페인트 슬러지 회수장치 |
KR100444047B1 (ko) * | 2001-11-28 | 2004-08-11 | 현대자동차주식회사 | 도장공장용 폐수 처리 라인의 슬러지 수집용 호퍼 |
JP2010155225A (ja) * | 2009-01-05 | 2010-07-15 | Kanto Auto Works Ltd | 塗装装置の塗料ミスト回収装置 |
JP2014524353A (ja) * | 2011-08-22 | 2014-09-22 | エリコン・トレーディング・アクチェンゲゼルシャフト,トリュープバッハ | 塗装装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040309 |