JP6863583B2 - アスベスト含有汚水処理装置 - Google Patents

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本発明は、古い建物等を解体する際等において、外壁等に吹き付けられたアスベスト含有塗膜等の除去作業に使用されたアスベスト含有汚水を処理する装置に関する。
防火性や絶縁性に優れていることから、過去、建築用の材料等として広く使用されていたアスベストは、その後、劣化または損傷してアスベスト繊維が空気中に飛散したときに、建築物の使用者や工事従業者等の健康に悪影響を与えることがわかり、現在は使用が禁止されていると共に、アスベストが使用されていた古い建物等を解体する際等においては、アスベスト繊維が飛散しないようにする厳重な対策が求められている。
アスベスト繊維の飛散を防止するための対策技術が特許文献1に開示されている。特許文献1に開示された技術は、建物等の壁や鉄骨に吹き付けられたアスベストに飛散防止剤を吹き付けた後、建設用機械等を用いてアスベストを除去するようになっている。また、アスベストを機械的に除去することによって新たに露出する部分にも飛散防止剤を吹き付けるようになっている。
このように、特許文献1に開示された技術によれば、飛散防止剤を吹き付けることによってアスベスト繊維が空気中に飛散することを防止できるとされている。
しかし、特許文献1に開示された技術であっても、壁や鉄骨に吹き付けられた状態のアスベストに対して飛散防止剤を吹き付けるときや、機械的に除去されたアスベストの新たに露出した部分から空気中にアスベスト繊維が飛散することを完全に防止することはできない。このため、特許文献1に開示された「飛散防止剤を吹き付ける」技術を使用できるのは、空気中に飛散したアスベスト繊維を外部に漏れ出さないようにする対策を取ることができる室内作業か、あるいは、アスベストを除去する領域を完全に囲うことができるような作業環境下に限定される。
特許文献1に開示された技術が抱えている上述のような問題に対応するため、高圧水を噴射することによって建物等の壁や鉄骨に吹き付けられたアスベストを除去し、これと同時に除去後のアスベストを含む汚水を真空吸引することにより、アスベスト繊維が空気中に飛散するおそれを極小化する技術が開発されている。
特開2007−218010号公報
しかしながら、アスベストを含む汚水を吸引する技術にも問題があった。すなわち、吸引後の汚水は産業廃棄物としての管理が求められることから放流することはできず、アスベストの除去処理を行う度に管理すべき汚水の量が増えていくという問題があった。
本発明は、このような従来技術の問題に鑑みて開発されたものである。それゆえに本発明の主たる課題は、吸引されたアスベストを含む汚水および吸引に使用した空気からアスベストやその他の廃棄物を取り除き、排気・放流できる程度に空気や水を浄化することのできる汚水処理装置を提供することにある。
(1)
本発明の一局面によれば、
アスベストを含む汚水を空気とともに吸引する真空吸引機と、
前記汚水と前記空気とを互いに分離する遠心分離器と、
前記遠心分離器と前記真空吸引機との間において、前記遠心分離器で分離された前記空気を浄化する空気浄化槽と、
前記遠心分離器で分離された前記汚水をろ過フィルタでろ過する汚水分離槽と、
前記汚水分離槽でろ過された前記汚水を凝集沈殿処理する凝集沈殿槽と、
凝集沈殿処理した後の上澄み水をろ過する水フィルタ材を有する水フィルタと、
前記水フィルタでろ過した前記上澄み水をpH調整剤で水質調整した後、放流するpH調整槽とを備える汚水処理装置において、
前記ろ過フィルタとして、フレキシブルコンテナバッグが使用されていることを特徴とする汚水処理装置が提供される。
(2)
好適には、前記水フィルタ材は、3層のカートリッジフィルタで構成されている
(3)
好適には、3層のカートリッジフィルタは、上流側から下流側に向けて順に目が細かくなるように配置されている
本発明によれば、吸引されたアスベストを含む汚水および吸引に使用した空気からアスベストやその他の廃棄物を取り除き、排気・放流できる程度に空気や水を浄化することができる汚水処理装置を提供できる。
本発明が適用された汚水処理装置10の全体を示す図である。 汚水処理装置10を構成する真空吸引機20および空気浄化槽30を示す図である。 汚水処理装置10を構成する遠心分離器40および汚水分離槽50を示す図である。 汚水処理装置10を構成する汚水貯留槽60を示す図である。 汚水処理装置10を構成する凝集沈殿槽70を示す図である。 汚水処理装置10を構成する水フィルタ80を示す図である。 汚水処理装置10を構成するpH調整槽90を示す図である。 汚水処理装置10を構成する沈殿物ろ過槽110を示す図である。
(汚水処理装置10の構成)
以下、本発明が適用された汚水処理装置10の実施例について説明する。この汚水処理装置10は、図1に示すように、大略、真空吸引機20と、空気浄化槽30と、遠心分離器40と、汚水分離槽50と、汚水貯留槽60と、凝集沈殿槽70と、水フィルタ80と、pH調整槽90と、沈殿物ろ過槽110とで構成されている。
真空吸引機20は、図2に示すように、真空吸引機本体21、吸引口22、および排気口24を備えており、真空吸引機20を動作させることにより、主として空気を吸引口22から吸い込み、排気口24から吐き出すようになっている。
空気浄化槽30は、空気浄化槽本体31、吸気管32、および、排気管34を備えており、排気管34が真空吸引機20の吸引口22に取り付けられている。空気浄化槽30は、真空吸引機20によって吸引された空気を空気浄化槽本体31に設けられた吸気管32から取り入れ、この空気中に含まれる微量の埃(塗膜等も含む)やアスベスト等を空気浄化槽本体31に溜められた浄化用水36で捕捉する役割を有している。
遠心分離器40は、図3に示すように、建物解体現場等で発生するアスベスト、水、および、その他の廃棄物(例えば、塗装膜)が混ざった汚水を空気とともに吸引し、内部でこれら汚水および空気に遠心力を付与することにより比重の大きい汚水と、汚水よりも比重の小さい空気とを分離する装置である。この遠心分離器40は、遠心分離器本体41と、この遠心分離器本体41に設けられた吸引口42、排気口44、および汚水排出口46とを備えている。
また、遠心分離器本体41の排気口44は、空気浄化槽30の吸気管32に接続されている。また、吸引口42には、建物解体現場等において汚水を空気とともに吸引する吸引具47が接続されている。なお、この吸引具47には、現場の状況に合わせた適切な長さ・径のパイプやホース等が使用される。
これにより、吸引具47で吸引された汚水および空気は遠心分離器本体41に入り、汚水から分離された空気が排気口44から排気されるとともに、空気から分離された汚水が汚水排出口46から排出される。
汚水分離槽50は、遠心分離器40で空気から分離された汚水を受け入れる槽であり、汚水分離槽本体51と、この汚水分離槽本体51に設けられた汚水受入口52および排水口54とを備えている。さらに、汚水分離槽本体51の内側には汚水中に含まれる比較的粗いもの(例えば、粗い塗膜片やゴミなど)をろ過するろ過フィルタ56が設けられている。このろ過フィルタ56としては、例えば、フレキシブルコンテナバッグを使用することができる。
汚水受入口52は、汚水分離槽本体51の天面あるいは上方側面に設けられており、遠心分離器40の汚水排出口46に接続されている。これにより、汚水排出口46から排出された汚水が汚水受入口52を介して汚水分離槽本体51内に受け入れられる。
排水口54は汚水分離槽本体51の底面あるいは下方側面に設けられている。汚水分離槽本体51に受け入れられた後、ろ過フィルタ56でろ過された汚水がこの排水口54から排出される。
汚水貯留槽60は、図4に示すように、汚水分離槽50から排出された汚水を受け入れて、汚水中に含まれる水よりも比重の大きいものを自然沈殿させる水槽である。この汚水貯留槽60は、汚水貯留槽本体61と、汚水貯留槽本体61内に貯留された上澄み汚水を凝集沈殿槽70に送る第1水中ポンプ62とを備えている。
凝集沈殿槽70は、図5に示すように、汚水貯留槽60から受け入れた汚水に含まれる水以外の成分を凝集沈殿させる役割を有している。この凝集沈殿槽70は、凝集沈殿槽本体71と、凝集沈殿処理後の上澄み水を水フィルタ80に送る排水口72と、沈殿物を沈殿物ろ過槽110に送る沈殿物排出口74とを備えている。
凝集沈殿槽本体71に貯留された汚水に凝集沈殿剤Gが投入されることにより、汚水に含まれていた不純物が凝集沈殿槽本体71の底に沈殿する。不純物を沈殿させた後の上澄み水は、排水口72から水フィルタ80へ送られる。また、沈殿物は沈殿物排出口74から沈殿物ろ過槽110へ送られる。
凝集沈殿槽70で使用される凝集沈殿剤Gとしては、例えばエコマックス社のTW−20WKが使用される。凝集沈殿剤Gは、当該凝集沈殿剤Gとの化学反応で汚水をフロック状にすることを目的として使用される。凝集沈殿剤Gの使用量は、フロックが1cm前後の大きさとなるように、汚水の質に応じて決定される。具体的には、汚水の質を目視して凝集沈殿剤Gを投入するタイマー時間を設定し、凝集沈殿剤Gの点滴量を調整する。なお、上記の目的を達成できるのであれば、どのような種類の凝集沈殿剤Gを使用してもよく、かつ、その使用量も適宜決定される。
水フィルタ80は、図6に示すように、凝集沈殿槽70から送られてきた上澄み水をろ過して、特にアスベストを捕捉する役割を有するフィルタである。水フィルタ80は、水フィルタ本体81と、水フィルタ材82とを備えており、水フィルタ本体81には、一次口84および二次口86が設けられている。
水フィルタ本体81の一次口84は、凝集沈殿槽70の排水口72に接続されており、排水口72から送られてきた上澄み水は一次口84を介して水フィルタ本体81内に入り、水フィルタ材82でろ過された後、二次口86を通ってpH調整槽90に送られる。
なお、水フィルタ材82は、3層のカートリッジフィルタ82a,82b,82cで構成されている。各カートリッジフィルタ82a,82b,82cには、例えば、ポリプロピレン製糸巻きカートリッジが使用されるがこれに限定されるものではない。また、各カートリッジフィルタ82a,82b,82cのろ過粒度はそれぞれ20μm、10μm、および、1μmであり、目の粗い(20μm)カートリッジフィルタ82aが上流側に配置され、目の細かい(1μm)カートリッジフィルタ82cが下流側に配置されている。中程度の粗さ(10μm)のカートリッジフィルタ82bは中段に配置されている。
このように、上流側から下流側に向けて順に目が細かくなるようにカートリッジフィルタを配置しておくことで、水フィルタ80のろ過能力を高めることができるとともに、目詰まりしやすい粒度のカートリッジフィルタだけを交換すれば安価にろ過能力を回復できる。なお、水フィルタ材82として使用するカートリッジフィルタの数は3層に限定されるものではなく、1層でもよいし、2層あるいは4層以上であってもよい。また、複数枚のカートリッジフィルタを使用する場合は、同じろ材のカートリッジフィルタを使用してもよいし、互いに異なるろ材のフィルタを使用してもよい。
pH調整槽90は、図7に示すように、水フィルタ80でろ過されたろ過水を受け入れ、このろ過水をpH調整剤Pで水質調整した後、放流するための水槽である。このpH調整槽90は、pH調整槽本体91を備えており、このpH調整槽本体91の底面あるいは下方側面には放流排出口92が設けられている。
水フィルタ80の二次口86から排出されたろ過水は、pH調整槽本体91内に貯留される。pH調整槽本体91に貯留されたろ過水の水質は、pH調整剤Pを用いて適宜調整される。
pH調整槽90で使用されるpH調整剤Pとしては、例えば、ろ過水がアルカリ性を呈している場合は希硫酸が使用され、酸性を呈している場合は苛性ソーダが使用される。また、pH調整剤Pの使用量は、ろ過水が水質汚濁防止法による排水基準に適した中性(pH5.8から8.6)となる程度を目安として決定される。なお、上記の目的を達成できるのであれば、どのような種類のpH調整剤Pを使用してもよく、かつ、その使用量も適宜決定される。
また、pH調整後のろ過水は、含有アスベスト量を検査したうえで、検査に合格した場合に放流排出口92から外部へ放流される。万一、含有アスベスト量を検査した結果が不合格の場合、別途設けておくろ過水戻し配管100により、ろ過水を再度水フィルタ80の一次口84側に戻される。ろ過水を再度水フィルタ80に通す工程は、含有アスベスト量の検査に合格するまで必要に応じて繰り返される。
沈殿物ろ過槽110は、図8に示すように、凝集沈殿槽70で生じた沈殿物をろ過する役割を有している。この沈殿物ろ過槽110は、沈殿物ろ過槽本体112と、沈殿物ろ過フィルタ114と、第2水中ポンプ116とを備えている。
凝集沈殿槽70で生じた沈殿物は、沈殿物ろ過槽本体112内に導かれ、当該沈殿物ろ過槽本体112内に配設された沈殿物ろ過フィルタ114でろ過される。ろ過された後のろ過水は沈殿物ろ過槽本体112の底部に溜まった後、第2水中ポンプ116で汚水貯留槽60に戻される。
なお、この沈殿物ろ過フィルタ114としては、例えば、土のう袋を使用することができる。
(汚水処理装置10による処理)
上述の「汚水処理装置10の構成」でも一部を説明したが、本実施例に係る汚水処理装置10によるアスベストを含む汚水の処理について説明する。最初に、真空吸引機20の運転を開始する。すると、真空吸引機20の吸引口22に空気が吸い込まれていき、空気浄化槽30内が負圧になり、遠心分離器本体41内に空気の流れ(旋回流)ができる。さらに、遠心分離器40の吸引口42も負圧になり、吸引具47の先端から空気が吸い込まれるようになって、汚水を吸引する準備が完了する。
然る後、解体工事中の建物等に吹き付けられたアスベストを含む塗装面に高圧水を噴射してアスベストを剥離させる。この剥離作業と同時に、剥離させたアスベスト、剥離に用いた水、および、同じく剥離した塗膜片等を含む埃等が混ざった汚水と空気とを吸引具47の先端から吸い込んでいく。
吸引具47の先端から吸い込まれた汚水および空気は、吸引口42から遠心分離器本体41内に入り、遠心分離器本体41内の旋回流によって汚水と空気とに分離される。分離された空気は遠心分離器40の排気口44から排出される。また、分離された汚水は汚水排出口46から汚水分離槽50内に導かれる。
排気口44から排出された空気は空気浄化槽30に入る。空気浄化槽30に入った空気は、空気浄化槽本体31に溜められた浄化用水36によってろ過され、当該空気内に含まれている微量のアスベストや、遠心分離器40で分離しきらず排気口44から空気とともに排出された少量の汚水等が浄化用水36に捕捉される。浄化用水36によってアスベスト等が捕捉されて清浄になった空気は、空気浄化槽30の排気管34から出て真空吸引機本体21に入り、真空吸引機20の排気口24から放出される。
一方、遠心分離器40から汚水分離槽50に入った汚水は、汚水分離槽本体51内に配設されたろ過フィルタ56でろ過され、この汚水に含まれる比較的粗いものがろ過フィルタ56で捕捉される。ろ過フィルタ56でろ過された後の汚水は、次に、汚水貯留槽60に導かれる。
汚水貯留槽60に導かれた汚水は、しばらくの間、汚水貯留槽本体61内で貯留される。これにより、汚水中の水のよりも比重が大きいものが自然沈殿して汚水から分離する。自然沈降した汚泥は適宜除去する。
次に、比重が大きいものが自然沈殿して分離した後の汚水は第1水中ポンプ62で凝集沈殿槽70に送られる。然る後、凝集沈殿槽70に凝集沈殿剤Gが投入され、汚水中の不純物のほとんどが凝集沈殿槽本体71の底部に沈殿する。凝集沈殿槽70への汚水の送水、および、凝集沈殿剤Gの投入は連続して行われ、凝集沈殿処理を受けた上澄み水は凝集沈殿槽本体71に設けられた排水口72から水フィルタ80に送られる。
上澄み水は水フィルタ材82でろ過され、わずかに含まれていたアスベスト等が上澄み水から取り除かれる。水フィルタ材82でろ過されて清浄になった上澄み水はpH調整槽90に導かれる。pH調整槽90で上澄み水のpH調整が実施され、然る後、アスベスト含有量が既定値以下であることを検査した後、pH調整槽本体91に設けられた放流排出口92から上澄み水が放流される。
最後に、凝集沈殿槽70で生じた沈殿物は、凝集沈殿槽本体71に設けられた沈殿物排出口74から沈殿物ろ過槽110へ送られ、当該沈殿物ろ過槽110内でろ過処理される。
(汚水処理装置10の特徴)
(1)
本実施例に係る汚水処理装置10によれば、吸引されたアスベストを含む汚水および吸引に使用した空気からアスベストやその他の廃棄物を取り除き、排気・放流できる程度に空気や水を浄化することができる。
(2)
また、本実施例に係る汚水処理装置10によれば、汚水分離槽50におけるろ過フィルタ56として、フレキシブルコンテナバッグを使用している。このように業界での流通量が多く安価であり、かつ、それ自体の運搬や運送を行いやすい形状に成形されているフレキシブルコンテナバッグを使用することにより、ランニングコストの低減を実現させることができるとともに、捕捉された粗いものが詰まったろ過フィルタの取り出しや最終処分場への運搬等を容易に行うことができる。なお、ろ過フィルタ56としてのフレキシブルコンテナバッグで捕捉した粗いものをアスベスト廃棄物運搬袋に移し、特別管理産業廃棄物「廃石綿等」として基準に基づいて処理する。
(3)
さらに、本実施例に係る汚水処理装置10によれば、水フィルタ材82が3層のカートリッジフィルタ82a,82b,82cで構成されている。これにより、水フィルタ80全体としてのアスベスト捕捉能力が低下してきたときに一部のカートリッジフィルタのみを交換してこのアスベスト捕捉能力を回復させることができる。以上のことから、本実施例に係る汚水処理装置10によれば、ランニングコストの低減を実現させることができる。
(4)
また、本実施例に係る汚水処理装置10によれば、水フィルタ材82を構成する3層のカートリッジフィルタ82a,82b,82cは、上流側から下流側に向けて順に目が細かくなるように配置されている。これにより、上澄み水中における粒度の大きい不純物から順に捕捉されるので水フィルタ80のろ過能力を高い状態で安定させることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10…汚水処理装置
20…真空吸引機、21…真空吸引機本体、22…吸引口、24…排気口
30…空気浄化槽、31…空気浄化槽本体、32…吸引管、34…排気管、36…浄化用水
40…遠心分離器、41…遠心分離器本体、42…吸引口、44…排気口、46…汚水排出口、47…吸引具
50…汚水分離槽、51…汚水分離槽本体、52…汚水受入口、54…排水口、56…ろ過フィルタ
60…汚水貯留槽、61…汚水貯留槽本体、62…第1水中ポンプ
70…凝集沈殿槽、71…凝集沈殿槽本体、72…排水口、74…沈殿物排出口
80…水フィルタ、81…水フィルタ本体、82…水フィルタ材、84…一次口、86…二次口
90…pH調整槽、91…pH調整槽本体、92…放流排出口
100…ろ過水戻し配管
110…沈殿物ろ過槽、112…沈殿物ろ過槽本体、114…沈殿物ろ過フィルタ、116…第2水中ポンプ

Claims (3)

  1. アスベストを含む汚水を空気とともに吸引する真空吸引機と、
    前記汚水と前記空気とを互いに分離する遠心分離器と、
    前記遠心分離器と前記真空吸引機との間において、前記遠心分離器で分離された前記空気を浄化する空気浄化槽と、
    前記遠心分離器で分離された前記汚水をろ過フィルタでろ過する汚水分離槽と、
    前記汚水分離槽でろ過された前記汚水を凝集沈殿処理する凝集沈殿槽と、
    凝集沈殿処理した上澄み水をろ過する水フィルタ材を有する水フィルタと、
    前記水フィルタでろ過した前記上澄み水をpH調整剤で水質調整した後、放流するpH調整槽とを備える汚水処理装置において、
    前記ろ過フィルタとして、フレキシブルコンテナバッグが使用されていることを特徴とする汚水処理装置。
  2. 前記水フィルタ材は、3層のカートリッジフィルタで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の汚水処理装置。
  3. 前記3層のカートリッジフィルタは、上流側から下流側に向けて順に目が細かくなるように配置されていることを特徴とする請求項2に記載の汚水処理装置。
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