JP4562299B2 - 窯業系化粧板およびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、意匠性、特に光揮感、立体感、陰影感、深み感に優れた窯業系化粧板およびその製造方法に関するものであり、建材、特にバスユニット内壁、トイレブース、キッチン前面板等の内装材に利用可能な窯業系化粧板およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、意匠性、特に光輝感、立体感、陰影感、深み感をもたせることを目的にした化粧板は、例えば特開平8−281897号公報に開示されている。この化粧板は、化粧層にパール顔料を分散させたシートと透明樹脂シートとを一体化させ、これを転写法により基材上に接着したものである。しかしながらこの化粧板は、光輝性はあるものの、転写法によりシートを接着させているため、シールを貼ったような模造感が否めず、天然物のような味わいを出すことができなかった。
また、特開平5−220916号公報および特開平5−278052号公報には、パール顔料を分散させたシートに特定の処理をし、パール顔料の分散密度および/または配向方向を部分によって異ならせ、意匠性を施した化粧板が提案されている。これによって立体感が出せるようになったが、シートを製造するのに手間がかかり、またコスト的にも高いという欠点がある。
また一般的にシートを硬くすると基材にシートを貼り付ける際の作業性が悪くなるので、シート表面の硬度が上げられず、表面に傷が付きやすいという問題もある。
さらに、特開平10−291274号公報には、平滑な基材表面に化粧層を設け、その上にシリコーンオイルが分散した表面塗膜層を設けた化粧建材が開示されている。この化粧建材は、図柄印刷された化粧紙や熱転写樹脂シートを化粧層とし、その上にシリコンオイルが分散した塗料をロールコーターまたはフローコーター等を用いて塗装し、シリコンオイルのはじき効果を利用して塗膜表面に凹凸を付け深み感をもたせようとするものである。また前記塗料には顔料としてアルミニウム粉が導入可能であるとされている。しかしながら、前記塗料をロールコーターまたはフローコーターで化粧層上に塗布して得られた製品は、付与された模様の大きさが不均一で、特に基材の中央部と端部で模様の大きさが異なり、柄の再現性のある製品の製造ができなかった。また、意匠性をさらに高めるためにシリコンオイルの添加量を多くして塗膜表面の凹凸を大きくすると、その上に設けられた塗膜にまではじき効果が生じ、かえって意匠性を悪化させるばかりか、塗装不良を招くという問題点もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
したがって本発明の目的は、前記問題点を改善するとともに表面の硬度を上げることができ、模様と柄の再現性のある製品の製造が可能であり、しかも意匠性、特に光揮感、立体感、陰影感、深み感に優れた窯業系化粧板およびその製造方法を提供することにある。なお、本明細書中に記載している柄とは、化粧層形成用塗料に添加するはじき剤の作用により形成される意匠をいい、模様とは、巨視的な窯業系化粧板としての意匠をそれぞれいう。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは鋭意検討した結果、上記のような従来の課題を解決することを得た。
すなわち、本発明は、窯業系化粧基板と、この窯業系化粧基板上の下地調整層と、この下地調整層上の化粧層と、この化粧層上の透明または半透明硬化樹脂層とを有する窯業系化粧板において、前記窯業系化粧基板が表面に凹凸部を有し、その凹凸部における凸部から凹部までの深さが80μm〜300μmであり、前記化粧層がその化粧層に不均一な相を生じせしめるはじき剤を含有し、かつ、前記窯業系化粧板のFlop値の平均値が2.5以上であることを特徴とする窯業系化粧板を提供するものである。
また、本発明は、窯業系化粧基板の表面温度を60〜90℃に調整して、この窯業系化粧基板の表面上に下地調整層を設け、続いて、この窯業系化粧基板の表面温度を50〜80℃に調整した後、はじき剤を添加した化粧層形成用塗料をロールコーターまたはフローコーターにより前記下地調整層上に塗着および硬化させて化粧層を設け、さらに、透明または半透明硬化樹脂層用塗料をロールコーターまたはフローコーターによりこの化粧層上に塗着および硬化させて透明または半透明硬化樹脂層を設けることを特徴とする上記の窯業系化粧板の製造方法を提供するものである。さらに、本発明は、上記はじき剤の添加量が、化粧層形成用塗料の全固形分に対して0.1〜1.2質量%であることを特徴とする上記の窯業系化粧板の製造方法を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明における窯業系化粧基板としてはとくに制限されないが、セメント板、珪酸カルシウム板、石膏ボード、スラグ石膏ボード、軽量コンクリート板、およびそれらの繊維強化板、並びに木片セメント板等が挙げられる。
本発明における窯業系化粧基板は、表面に凹凸部を有するとともに凹凸部における凸部から凹部までの深さが80μm〜300μmであることが必要である。好ましくは80〜200μmがよい。前記深さが80μm未満であると凹凸部を設けた効果がなく、柄および模様の再現性のある製品の製造ができず、また製品の立体感が乏しい。逆に300μmを超えると化粧層を形成する際に化粧層形成用塗料が場合によっては凹部に溜まってしまい深み感がなくなったり、粘度のさらに高い塗料を用いて、フローコーターで塗布した場合、凸凹部により層状(または膜状)に塗布できない箇所ができるため好ましくない。凸部から凹部までの深さが80μm〜300μmであると、はじき剤が凹部の深部に留まり、そのはじき効果により、化粧層形成用塗料の主成分である樹脂や顔料がはじかれて、凹凸部の斜部または近傍でとまりやすくなる、すなわち、窯業系化粧基板の凹凸に沿ってはじき効果による不均質な部分が形成され、模様の分散が均一となり、柄の再現性のある製品の製造が可能になる。
窯業系化粧基板表面に凹凸部を設ける方法は、公知のプレス加工、エンボスロール加工等の方法が挙げられる。
【0006】
本発明における下地調整層とは、窯業系化粧基板表面部分の補強(強度および硬度向上)のための層、窯業系化粧基板が化粧層に及ぼす影響の低減(例えば、アルカリ成分の化粧層への侵入の低減)のための層、窯業系化粧基板と化粧層との密着性の向上および維持を図る目的で処理した層、窯業系化粧基板自体の色を化粧板として仕上げた際に影響が無くなるまで隠蔽することを目的とした層等である。例えばシーラー処理、サーフェーサー処理、下塗り(ベース塗装)等のことを指す。なお、下地調整層は、前記のような各種目的の層を得るために設けられるので、これらの処理は幾つかを組合せて施してもよい。シーラー処理とは、窯業系化粧基板表面部分に含浸させて、表面部分の強度および硬度向上、および窯業系化粧基板と下地調整層の塗膜との密着性向上を目的として行い、サーフェーサー処理とは、窯業系化粧基板表面の穴を埋め、さらに、使用する窯業系化粧基板がアルカリ成分を含有する場合には、そのアルカリ成分が化粧層等の塗膜層への侵入を抑制する目的で行う。また、下塗り(ベース塗装)とは、窯業系化粧基板の色が化粧層に影響を与えることのないように隠蔽し、窯業系化粧基板と強固に密着する役割を担っている。
下地調整層に用いられる材料は、化粧層との密着性を損なわない組成を有するものであれば、特に限定されるものでなく、一般に用いられているウレタン系樹脂、アクリルウレタン系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ポリエステルアクリレート系樹脂、アクリルエポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリルポリウレタン系樹脂等を適用できる。
下地調整層の塗布方法についても特に限定されるものではなく、スプレー法、ロールコーター法、フローコーター法等、通常の塗装において使用される公知の方法から、使用する材料に適した方法を選定できる。
【0007】
本発明における化粧層とは、樹脂や顔料を主成分とする化粧層形成用塗料にはじき剤を添加して塗布、硬化することにより形成される層である。
本発明におけるはじき剤とは、化粧層に不均一な相を生じせしめる物質を意味する。ここでいう不均一な相とは、化粧層における例えば樹脂の密度が不均一である;含まれる顔料の密度が不均一である;それゆえ光線反射率または光線拡散率も変化が生じる;等を指す。不均一な相は、はじき剤のはじき効果(はじき剤とその他の物質が反発する効果)により形成される。窯業系化粧基板の凹凸に沿って不均一な相が形成されることにより、はじき剤を添加した化粧層形成用塗料のレベリング性が阻害され、塗膜の表面に凹凸模様が形成され、塗膜厚が変化し、塗膜中の顔料の配向方向または分散密度が変化する。これにより、意匠性、特に光揮感、立体感、陰影感、深み感に優れた窯業系化粧板を提供することができる。
はじき剤の種類は化粧層を構成するその他の材料等を勘案して適宜決定すればよいが、例えばシリコーンオイル等を用いることができる。また、選定したシリコーンオイルの粘度が高く、化粧層形成用塗料中への分散が困難な場合においては、化粧層形成用塗料に悪影響を及ぼさない希釈用溶剤等を用いて希釈した後に使用してもよい。
はじき剤の添加量は、化粧層を塗布する際の下地調整層を施した窯業系化粧基板の表面温度やはじき剤を添加した化粧層形成用塗料の粘度等により相違するものであるが、例えば化粧層形成用塗料の全固形分に対し、0.1〜1.2質量%が好適であり、0.3〜0.8質量%が更に好適である。0.1質量%未満であるとはじき効果がほとんど得られない。逆に1.2質量%を超えると、はじき剤が塗料表面全域に均一に浮き上がり、模様不良やはじき効果が得にくく、再現性がなくなり、また、はじき剤を含有する化粧層上の透明または半透明硬化樹脂層を形成する際に、透明または半透明硬化樹脂層用塗料にまで部分的にはじき効果による塗膜不良を来す場合もあり好ましくない。
【0008】
顔料としては、パール、雲母、アルミニウム粉等の金属粉等の鱗片状の顔料が好ましい。このような鱗片状の顔料は、はじき剤によるはじき効果により配向方向または分散密度が化粧層中で変化し、光輝感、立体感、陰影感、深み感を付与することができる。
顔料の含有量は、化粧層形成用塗料の全固形分に対して内割りで好ましくは1〜8質量%、更に好ましくは2〜5質量%である。含有量が1質量%未満であると、深み感の効果が期待できず、8質量%を超えて含有しても深み感の向上に寄与しないばかりか、塗装装置、あるいは塗料の循環、経路部分で分散不良や沈殿を起こしたり、また化粧層形成用塗料が紫外線硬化型塗料の場合には、紫外線硬化時に紫外線が顔料により遮蔽され、硬化不良を来す恐れがあり好ましくない。
また、鱗片状の顔料を使用する場合、その平均粒径は、20μm〜150μmが望ましい。更に好ましくは50μm〜100μmである。20μm未満であると仕上がった化粧板に深み感、立体感が得られず、150μmを超えると塗装装置内部、あるいは塗料の循環、経路部分で沈殿を来したり、塗装装置内部、あるいは塗料の循環、経路部分に詰まる等の問題が発生し、安定した製造が不可能となる。
【0009】
化粧層形成用塗料の具体的な硬化方法は、バインダーとして使用する樹脂の種類により異なるが、熱硬化型、紫外線硬化型、または電子線硬化型が好適である。熱硬化型塗料とは溶剤揮発後、加熱により架橋、あるいは触媒・硬化剤の作用により重合するものを示し、具体的には顔料、樹脂、添加剤、溶剤等の成分から構成される塗料である。紫外線硬化型塗料とは、紫外線の照射により光重合開始剤からラジカルを発生することにより、光重合性化合物が連鎖的に重合反応するものを示し、具体的には光重合性の樹脂、オリゴマー、反応性希釈溶剤、光重合開始剤(光増感剤)等の成分から構成される塗料である。該塗料に使用される樹脂としては、不飽和ポリエステル系樹脂、ポリエステルアクリレート系樹脂、アクリルエポキシ系樹脂、アクリル樹脂、アクリルポリウレタン系樹脂等が挙げられる。電子線硬化型塗料は、主として強エネルギーである電子線を照射し、直接重合性化合物の不飽和基に作用して重合するものを示し、具体的には不飽和ポリエステル系樹脂、エポキシアクリレート系樹脂、ウレタンアクリレート系樹脂、ポリエステルアクリレート系樹脂、ポリエーテルアクリレート系樹脂、不飽和アクリル系樹脂等が挙げられる。
化粧層の厚さはとくに制限されるものではなく、窯業系化粧基板の凹凸にもよるが例えば10〜100μmである。なお化粧層の塗布方法としては、はじき効果を奏するためには塗布直後の化粧層に流動性を有することが不可欠であり、フローコーターまたはロールコーターが好ましく、さらにフローコーターが好ましい。これは、フローコーターで化粧層を塗装した場合、ロールコーターでの塗装に比べ、得られる柄および模様が大きく、より光輝感、立体感、陰影感、深み感が優れるからである。塗布量はロールコーターでは10〜60g/m2、フローコーターでは50〜150g/m2が好ましい。なお、本明細書中に記載している塗布量とは、窯業系化粧基板に塗布した直後(未硬化状態)における単位面積当たりに塗着した塗料の質量を意味する。
【0010】
本発明の窯業系化粧板は、窯業系化粧基板の表面温度を60〜90℃に調整し、窯業系化粧基板の表面上に下地調整層を設け、続いて窯業系化粧基板の表面温度を50〜80℃に調整した後、はじき剤を添加した化粧層形成用塗料をロールコーターまたはフローコーターにより下地調整層上に塗着および硬化させて化粧層を設け、さらに透明または半透明硬化樹脂層用塗料をロールコーターまたはフローコーターにより前記化粧層上に塗着および硬化させて透明または半透明硬化樹脂層を設けることにより得ることができる。
上記のように、下地調整層塗布前の予備加熱による窯業系化粧基板の表面温度は60〜90℃であり、好ましくは70〜85℃である。予備加熱による表面温度が60℃未満であると下地調整層が硬化しにくく、硬化不十分の状態で次の化粧層が塗布されると下地調整層と化粧層との界面で互いが混ざり合い、好ましくない。また、予備加熱による表面温度が60℃未満である場合、特に塗布量が多いフローコーターを用いると下地調整層が硬化せずレベリングして窯業系化粧基板の凹部を埋めてしまい、好ましくない。さらに、予備加熱による表面温度が60℃未満である場合、紫外線硬化型の化粧層形成用塗料で化粧層を設けると、紫外線照射により化粧層形成用塗料を硬化させる際において化粧層に発生する内部応力により下地調整層にチヂミ不良を来したり、下地調整層と化粧層との密着不良を来したりする恐れがあるため、好ましくない。表面温度が90℃を超えると発泡、ふくれ、ワキ等の塗膜異常を来たし好ましくない。
また、下地調整層を施した化粧層塗布前の窯業系化粧基板の予備加熱による表面温度は50〜80℃、好ましくは55〜70℃である。表面温度が50℃未満であると例えばはじき剤を添加した熱硬化型の化粧層形成用塗料により化粧層を塗布した際に化粧層の樹脂が硬化しにくく、はじき剤を添加した化粧層形成用塗料が流動性を失う(定着)まで時間が長く、柄および模様の再現性が得られないことがある。化粧層形成用塗料に添加したはじき剤の作用で、当初は化粧層表面に凹凸模様が得られるものの、はじき剤を添加した化粧層形成用塗料が流動性を保っているため逆にレベリングが進行し、部分的、あるいは全体的に形成した模様が崩壊あるいは変化し、柄強いては模様の再現性が得られないばかりか、立体感、深み感に欠けるようになる。予備加熱による表面温度が80℃を超えると発泡、ふくれ、ワキ等の塗膜異常を来たしたり、また、はじき剤を添加した化粧層形成用塗料が熱硬化型の場合には、はじき剤が作用し、化粧層表面に凹凸模様が得られる前に塗布された該塗料の流動性が急激に低下するため好ましくない。
なお、予備加熱の方法としては、赤外ランプ式乾燥機、遠赤外ランプ式乾燥機、直接熱風式乾燥機、間接熱風式乾燥機等の加温装置を用いることができ、下地調整層およびはじき剤を添加した化粧層形成用塗料のレベリングおよび硬化を促進することができる。また、前記では窯業系化粧基板を加熱しているが、これを行わず塗料を塗布後にのみ乾燥硬化させただけでは気温の変化に伴い、はじき効果も変動して柄や模様も変動し、化粧層の表面の凹凸の大きさが変化し、安定した生産ができないので好ましくない。
【0011】
本発明における透明または半透明硬化樹脂層とは、全光線透過率が40%以上、より好ましくは50%以上の硬化樹脂層を意味する。全光線透過率はヘイズメーター等を用いて従来公知の方法で測定することができる。また、透明または半透明硬化樹脂層とは、化粧層の保護層としての役割を果たすとともに、更なる深み感・立体感を付与するものである。
透明または半透明硬化樹脂層用塗料は、特に限定されるものではなく、例えば、ウレタン系、アクリル系、アクリルウレタン系、不飽和ポリエステル系、ウレタンアクリレート系等の熱硬化型樹脂、紫外線硬化型樹脂、電子線硬化型樹脂等からなる無色透明樹脂または着色顔料を含ませた半透明樹脂を用いることができる。半透明樹脂は着色顔料を添加したものを使用してもよい。着色顔料を添加する場合には、半透明硬化樹脂層用塗料に対し、0.3〜4質量%、好ましくは0.8〜2質量%がよい。
透明または半透明硬化樹脂層用塗料の塗布方法は、ロールコーター法、フローコーター法がとくに好ましいが、その他スプレー法、転写法、シート接着法等の既存の方法を用いてよい。また、透明または半透明硬化樹脂層の厚さはとくに制限されないが、15〜100μmである。
【0012】
本発明における窯業系化粧板とは、前記窯業系化粧基板上の下地調整層と、前記下地調整層上の化粧層と、前記化粧層上の透明または半透明硬化樹脂層とにより構成されている。前記下地調整層の下塗り(ベース塗装)工程においては、製品として得られる窯業系化粧板の用途等によって任意に様々な色調の顔料を添加することができ、本明細書においてもとくに下地調整層の色については限定されない。しかし、下地調整層上にははじき剤を添加した化粧層形成用塗料により同一条件で化粧層を形成した場合においても、該化粧層により下地調整層を完全に隠蔽しないため、下地調整層の色の相違によって製品として得られる窯業系化粧板の光輝感、立体感、陰影感、深み感は一様でなく、異なって感じられる。また、パール、雲母、アルミニウム粉等の金属粉等の鱗片状の顔料が化粧層に含有されているメタリックカラーの化粧板の場合、一般的な塗装色に比べ、深み感(塗膜の深いところから光が来ているような感覚)、光輝感(キラキラ輝いている感覚)、また陰影感(見る角度によって明暗が変化する感覚)等があるため、塗装外観の定量評価が非常に困難となっている。
そこで、下地調整層の色を限定し、はじき剤を添加した化粧層形成用塗料の塗布条件による化粧層の前記不均一性の相違による光輝感、立体感、陰影感、深み感の違いを本明細書においては以下に記載する方法で表した。
前記窯業系化粧基板上の下地調整層と、前記下地調整層上の化粧層と、前記化粧層上の透明または半透明硬化樹脂層とにより構成される窯業系化粧板において、下地調整層として財団法人日本塗料工業会が製作・発行している塗料用標準色見本帳(1999年Y版)に規定されている色票番号YN−95の白色ベース塗料(下塗り塗料)を窯業系化粧基板の色を完全に隠蔽するまで、200g/m2の塗布量で塗布し、該下地調整層上に化粧層を設け、さらに、その上に透明または半透明硬化樹脂層用塗料を塗装、硬化した後に、Flop値(フロップ値)を測定する。
窯業系化粧板の光輝感、立体感、陰影感、深み感等は化粧層に含有するパール、雲母、アルミニウム粉等の金属粉等の鱗片状の顔料の配向特性に大きく影響されると考える。前記Flop値は、受光した光の反射角度における光量を測定することにより、化粧層に含有する前記顔料の配向状態を捉えようとするものであり、人の視覚が受ける化粧層の光輝感、立体感、陰影感、深み感に近いものである。また、Flop値は顔料の配向性に関する値であるが、本発明による窯業系化粧板の外観は、主として化粧層とその上に設けられる透明または半透明硬化樹脂層を含めた複合効果によるものである。したがって、本発明におけるFlop値の測定は、化粧層の上に透明または半透明硬化樹脂層を設けた状態で行うことが望ましい。
なお、本明細書におけるFlop値は、光源としてキセノンランプを用い、国際照明委員会(C.I.E.)が規定する標準光Cの条件下、2°視野、L*a*b*表色系(L*a*b*色空間)、3方向照明・1方向受光(試料の法線から45°で受光し、受光の正反射角度より15°、45°、110°の方向から3光源で照明)方式のマルチアングルタイプの分光測色計(ミノルタ(株)製分光測色計、商品名CM−512m2)を用いて測定し、以下の式により算出されたものを意味する。
人間の色感覚には、それぞれ個人差があると同時に、視角(物体の大きさ)が変化しても色感覚は変化する。したがって、色測定の際には人間の色感覚を規制する必要がある。本明細書における2°視野とは、観察者が50cmの位置で直径1.7cmの試料を観察し、色を判定する場合を意味する。また、L*a*b*表色系(L*a*b*色空間)とは、国際証明委員会(C.I.E.)が1976年に定めた均等色空間(等しい大きさに知覚される色差が、空間内の等しい距離に対応するように意図した色空間)の一つで、三次元直交座標を用いる色空間を意味する。
【0013】
【数1】
L*=116(Y/Yn)1/3−16
a*=500[(X/Xn)1/3−(Y/Yn)1/3]
b*=200[(Y/Yn)1/3−(Z/Zn)1/3]
【0014】
ただし、(Y/Yn)>0.008856、(X/Xn)>0.008856、かつ(Z/Zn)>0.008856であり、ここでX、Y、ZはXYZ表色系における三刺激値、Xn、Yn、Znは特定の白色物体(完全拡散反射面)の三刺激値を表す。
【0015】
【数2】
Flop値=2.69×(L1 *−L3 *)1.11/(L2 *)0.86
【0016】
式中、L1 *は15°方向でのL*値(明度指数)であり、L2 *は45°方向でのL*値であり、L3 *は110°方向でのL*値である。
【0017】
本発明の窯業系化粧板は、その任意の箇所(中央部および板四周端部を含む10箇所以上)で測定したFlop値の平均値が2.5以上であり、かつFlop値の最大値から最小値を差し引いた値(R)が0.6%以内の範囲にあるものが光輝感、立体感、陰影感、深み感に優れて好ましい。さらに好ましくは、Flop値の平均値が3.0以上、とくに3.0〜4.0のものがよい。Flop値の平均値が2.5未満であると、光輝感、立体感、陰影感、深み感に劣るため好ましくない。また前記R値が0.6%を超えると化粧層により付与される柄および模様が不自然となり違和感を覚えるようになる。
【0018】
図1は、上記のようにして得られた本発明の窯業系化粧板の一例の断面図である。本発明の窯業系化粧板10は、窯業系化粧基板1の表面上に下地調整層2が設けられ、その上に顔料を含有し、はじき剤の効果により柄を設けた化粧層3が設けられ、さらに化粧層3上に透明または半透明硬化樹脂層4が設けられている。そして窯業系化粧基板1に形成された凹凸部における凸部から凹部までの深さDは、80μm〜300μmである。なお図1では4層構成であるが、必要に応じてその他の層を間にはさんでもよい。
【0019】
【実施例】
以下、本発明を実施例および比較例によりさらに説明する。
(実施例1)
抄造法によって製造した未硬化の繊維強化セメント板の表面に、凹凸を有するFRP製の型板の凹凸面を当接させて加圧した後、80℃で8時間スチーム養生を行うことにより反応硬化させ、前記型板を取り外した後乾燥して、凸部から凹部までの深さが120μmの凹凸部を有する窯業系化粧基板を作製した。次に、この基板の表面温度を予め60℃に調整して、その上に下地調整層としてアクリルウレタン系塗料(大阪ワニス(株)製220コニタン下塗り)をロールコーターで40g/m2、フローコーターで160g/m2(80g/m2×2回塗り)、計200g/m2 を塗布し、その後、80℃で5分間乾燥硬化させた。このときの下地調整層の色は、財団法人日本塗料工業会が製作・発行している塗料用標準色見本帳に規定されている色票番号YN−95であった。続いて、表面温度を60℃に調整した下地調整層上に、平均粒径50μmの鱗片状のパール顔料を5質量%含有したアクリルウレタン系塗料(大阪ワニス(株)製220コニタン上塗りブライトーンシルバー)にはじき剤としてあらかじめシリコーンオイルとトルエンとを1:1(質量比)で混合したものを0.3質量%添加した化粧層形成用塗料をロールコーターで50g/m2塗布し、その後、80℃で20分間乾燥した。続いて、透明硬化樹脂として全光線透過率が89%の紫外線硬化樹脂塗料(大阪ワニス(株)製700バイオレンクリア509H)をフローコーターで100g/m2塗布し、40℃雰囲気中で5分間セッティングした後に、6m/分にて移動させながら、80W/cm×2灯の条件で紫外線を照射し硬化させた。このときの塗膜硬度(JIS K 5400鉛筆引っかき値(機械式法))は4Hであった。かかる後、目視による外観観察での光輝感、立体感、陰影感、深み感の評価、および塗装面における塗装不良発生の有無についての評価を行った。また、ミノルタ(株)製分光測色計、商品名CM−512m2を用い、上記窯業系化粧板の塗膜表面の任意の位置(中央部および四周端部を網羅した20の測定箇所)についてFlop値を測定し、その平均値を求めた。また、Flop値の最大値から最小値を差し引いた値(R)も求めた。そして、これらの数値は表1に示される通りである。
【0020】
(実施例2)
パール顔料およびはじき剤を添加したアクリルウレタン系塗料の塗布条件をフローコーターで80g/m2塗布としたこと以外は、実施例1を繰り返した。
【0021】
(実施例3)
抄造法によって製造した未硬化の繊維強化セメント板の表面に、凹凸を有するFRP製の型板の凹凸面を当接させて加圧した後、80℃で8時間スチーム養生を行うことにより反応硬化させ、前記型板を取り外した後乾燥して、凸部から凹部までの深さが120μmの凹凸部を有する窯業系化粧基板を作製した。次に、前記基板の表面温度を予め60℃に調整し、その上に下地調整層としてアクリルウレタン系塗料(大阪ワニス(株)製220コニタン下塗り)をロールコーターで40g/m2、フローコーターで160g/m2(80g/m2×2回塗り)、計200g/m2塗布し、その後80℃で5分間乾燥硬化させた。続いて、表面温度を50℃に調整した下地調整層上に、平均粒径100μmの鱗片状のパール顔料を4質量%含有したアクリルウレタン系紫外線硬化型塗料(大阪ワニス(株)製700バイオレンブライトーンシルバー)にはじき剤としてあらかじめシリコーンオイルを0.5質量%添加した化粧層形成用塗料をロールコーターで50g/m2塗布した後に120W×2灯、ライン速度6m/分の条件で紫外線を照射し、硬化させた。続いて透明硬化樹脂として全光線透過率が89%の紫外線硬化樹脂(大阪ワニス(株)製700バイオレンクリア)をフローコーターで100g/m2塗布し、40℃雰囲気中で5分間セッティングした後に、6m/分にて移動させながら、80W/cm×2灯の条件で紫外線を照射し硬化させた。その後は、実施例1と同様に行った。
【0022】
(実施例4)
窯業系化粧基板の凹凸深さを90μmとし、下地調整層を施した窯業系化粧基板の表面温度を50℃としたこと以外は実施例2と同様に行った。
【0023】
(実施例5)
窯業系化粧基板の凹凸深さを150μmとし、下地調整層を施した窯業系化粧基板の表面温度を70℃、またはじき剤の添加量を1.0%としたこと以外は実施例2と同様に行った。
【0024】
(実施例6)
窯業系化粧基板を繊維強化珪酸カルシウム板としたこと以外は実施例3と同様に行った。
【0025】
(比較例1)
はじき剤を添加しなかったこと以外は実施例1と同様に行った。なお、Flop値の平均値とその最大値から最小値を差し引いた値(R)は、後記する各比較例と共に表2および3に示される。
【0026】
(比較例2)
はじき剤を添加しなかったこと以外は実施例2と同様に行った。
【0027】
(比較例3)
窯業系化粧基板として、エンボス加工を施していない平板を用いたこと以外は、実施例1を繰り返した。
【0028】
(比較例4)
窯業系化粧基板として、凸部から凹部までの深さが400μmの凹凸部を有する窯業系化粧基板を用いたこと以外は、実施例1を繰り返した。しかし、化粧層形成用塗料が下地調整層を施した窯業系化粧基板の凹部にたまり、光輝感、立体感、陰影感、深み感に劣るものであった。
【0029】
(比較例5)
窯業系化粧基板として、エンボス加工を施していない平板を用いたこと以外は、実施例2を繰り返した。
【0030】
(比較例6)
窯業系化粧基板として、凸部から凹部までの深さが400μmの凹凸部を有する窯業系化粧基板を用いたこと以外は、実施例2を繰り返した。
【0031】
(比較例7)
化粧層を塗布する際、下地調整層を施した窯業系化粧基板の表面温度を95℃に調整したこと以外は実施例2を繰り返した。しかし、化粧層を塗布した際にわき、および発泡が頻発した。
【0032】
実施例および比較例で作製した窯業系化粧板の作製条件および結果を表1〜3に示す。なお、表中化粧層の形成条件において「表面温度」とあるのは窯業系下地調整層を施した窯業系化粧基板の表面温度を意味している。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、表面に凹凸部を有し、凹凸部における凸部から凹部までの深さが80〜300μmの窯業系化粧基板を用いることで、化粧層塗布時に、はじき剤のはじき効果によりはじかれた化粧層形成用塗料が窯業系化粧基板の凹部、またはその近傍で留まりやすくなり、柄および模様の再現性に優れた製品の製造が可能であり、しかも表面の硬度が高く、意匠性、特に光揮感、立体感、陰影感、深み感に優れた窯業系化粧板およびその製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の窯業系化粧板の一例の断面図である。
【符号の説明】
1 窯業系化粧基板
2 下地調整層
3 化粧層
4 透明または半透明硬化樹脂層
10 窯業系化粧板
Claims (3)
- 窯業系化粧基板と、この窯業系化粧基板上の下地調整層と、この下地調整層上の化粧層と、この化粧層上の透明または半透明硬化樹脂層とを有する窯業系化粧板において、前記窯業系化粧基板が表面に凹凸部を有し、その凹凸部における凸部から凹部までの深さが80μm〜300μmであり、前記化粧層がその化粧層に不均一な相を生じせしめるはじき剤を含有し、かつ、前記窯業系化粧板のFlop値の平均値が2.5以上であることを特徴とする窯業系化粧板。
- 窯業系化粧基板の表面温度を60〜90℃に調整して、この窯業系化粧基板の表面上に下地調整層を設け、続いて、この窯業系化粧基板の表面温度を50〜80℃に調整した後、はじき剤を添加した化粧層形成用塗料をロールコーターまたはフローコーターにより前記下地調整層上に塗着および硬化させて化粧層を設け、さらに、透明または半透明硬化樹脂層用塗料をロールコーターまたはフローコーターによりこの化粧層上に塗着および硬化させて透明または半透明硬化樹脂層を設けることを特徴とする請求項1に記載の窯業系化粧板の製造方法。
- 上記はじき剤の添加量が、化粧層形成用塗料の全固形分に対して0.1〜1.2質量%であることを特徴とする請求項2に記載の窯業系化粧板の製造方法。
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