JP4561085B2 - ラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、1ラインに複数の発光素子を配列した場合に、各発光素子の発光光量にばらつきがない構成とすると共に、ラインヘッドのサイズを小さくするようにしたラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置に関するものである。
1ラインに多数の発光素子を設けたラインヘッドを露光手段として用いる画像形成装置が開発されている。特許文献1には、光プリンタヘッドに1ラインのEL(Electroluminesence、電界発光)素子を配列し、各EL素子に対応した階調データを各EL素子ごとに保持させることが記載されている。また、特許文献2には、1ラインに複数のLEDチップを配列したプリンタヘッドにおいて、主走査方向の発光特性のばらつきを解消する技術が記載されている。
図16は、従来の有機EL素子の配線構成の例を模式的に示す説明図である。図16において、ラインヘッド10には有機EL素子Eaが主走査方向に多数配列されて1ラインの発光素子ライン1が形成されている。2、3は薄膜配線で形成された第1、第2の電源線、6、7は給電点である。給電点6は電源(VDD)側、給電点7は接地(GND)側に設けられている。Aは有機EL素子Eaのアノード電極、Kはそのカソード電極である。
Tr2はドライブトランジスタで、有機EL素子Eaと同じ基板上に形成されている。DはドライブトランジスタTr2のドレインで電源線2に接続される。Gはゲート、ソースSは有機EL素子Eaのアノード電極Aと接続される。なお、ゲートGは図示を省略した制御トランジスタTr1のソースと配線Gaで接続される。ラインヘッドの筐体11には、その短辺側に縦方向に延在する外部回路12が設けられており、給電点6、7と給電ケーブルで接続される。また、外部回路12からは、発光素子ライン1に形成されている前記ドライブトランジスタや、図示を省略している制御トランジスタを制御する制御信号線が配線されている。
図17は、図16の回路図であり図16と同じところには同じ符号を付している。図17に記載されているように、制御トランジスタTr1には、ゲートの信号線4とドレインの信号線5が配線されている。また、ドライブトランジスタTr2のドレインは前記のように第1の電源線2に接続されており、そのゲートには制御トランジスタTr1のソースが接続されている。発光素子ライン1に配列されている各有機EL素子Eaは、電源(VDD)側の給電点6に接続される第1の電源線2と、接地(GND)側の給電点7に接続される第2の電源線3との間に接続されている。
有機EL素子を用いた発光素子は電流駆動素子であり、発光素子の発光度合いによりドライブトランジスタTr2のドレイン側の電源線(VDD側)と、発光素子の陰極(カソード電極)側の電源線(GND側)に流れる電流が増減する。ここで、これらの第1、第2の電源線は、薄膜配線で作成されており、これらの電源線の両端の抵抗はプリンタヘッドの大きさにより異なるが、数W〜数十Wのオーダとなる。
また、発光素子の電流は全発光素子がオンの場合には、少なくとも十mAのオーダとなり、発光素子に印加する電圧は数十mV〜百mVに達する。ここで、発光素子として有機EL素子を用いた場合には、僅かな印加電圧の差に対し、電流が変化する、換言すると発光光量が大きく変化する性質を有している。したがって、特に発光素子と給電点との距離によって、発光光量が大きく異なる場合が生じる。
特開平6―64229号公報 特開平11―198433号公報
図18は、図17の簡略化された回路図である。有機EL素子Eaの図示左端側をE1、右端側をEnとする。R、nRはいずれも配線抵抗である。Rは給電点6、7と左端側の有機EL素子E1間の配線抵抗、nRは、左端側の有機EL素子E1と右端側の有機EL素子En間の配線抵抗である。
給電点6、7間の電圧をV、電流をi、有機EL素子E1の印加電圧をVp1、Enの印加電圧をVpnとする。この場合には、Vp1=V―4Ri、Vpn=V−4Ri―4nRi、となる。このように、1ラインに複数の発光素子を配列して、共通の第1、第2の電源線間に各発光素子を接続した場合には、給電点からの距離により各発光素子の印加電圧が相違する。
また、1ラインに配列された各発光素子は、点灯パターンにより流れる電流が相違する。すなわち、発光動作する発光素子には電源線からの電流が流入し、発光動作しない発光素子には電源線からの電流は流入しない。したがって、発光動作する位置の発光素子に電圧を印加する電源線の電位と、発光動作しない発光素子の位置における電源線の電位は相違する。このように、点灯パターンの形状によって、1ラインの発光素子に発光動作するものと発光動作しないものとが混在するので、電源線に電位変動が発生する。このため、各発光素子の発光光量にばらつきが生じる。
したがって、図18の例では、ラインに接続される位置により各発光素子の印加電圧差が大きくなる上に、点灯パターンにより各発光素子に印加される電圧が変動するので発光光量にむらが生じてしまう。発光素子の寿命は、輝度が大きい程短くなるので、発光素子の寿命にばらつきが生じる。また、発光光量にむらがあると印字品質の低下を招来することになる。このように図18の例では、発光素子の電源線2に対する接続点の位置や点灯パターンにより、発光素子に対する印加電圧に差が生じている。
このような問題を解消するためには、第1、第2の電源線2、3の幅を広くすればよいが、この場合には発光素子の幅が大きくなり、結果的にはプリンタサイズが大きくなる。また、基板の大きさが同じ場合には、製造できる発光素子の数が減少する、という問題が生じる。他の対応として、電源線の厚さを厚くすれば良いが、発光素子は多層の薄膜工程で作る為、電源線の厚さを必要以上に厚くすることは出来ず、せいぜい数百μm程度が限度である。
また、薄膜間で電源線だけを極端に厚くすると他の層と段差が大きくなり、薄膜層の剥離、欠陥が生じることになる。さらに、ラインヘッドは主走査方向に長く副走査方向の幅が狭い形状となっている。このように、ラインヘッドの形状は極端に細長くなるので、基板(ガラス)との熱膨張係数の差による反りが生じてしまう。なお、薄膜を厚くすると、製膜時間が長くなり工数が嵩むことになる。すなわち、ラインヘッドの形状や発光素子の製造に起因する特有な種々の問題が発生する。
前記特許文献1、特許文献2に記載の技術は、いずれも図16に示したように、第1、第2の電源線に接続される給電点はラインの同じ側に設けられている。また、点灯パターンにより各発光素子の印加電圧が変動する構成となっている。このため、前記した種々の課題が解消されないという問題があった。さらに、外部回路がラインヘッドの短辺側に縦長方向に設けられているので、ラインヘッドの筺体サイズが大きくなりスペースに余裕がないという問題があった。
本発明は、従来技術のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、1ラインに複数の発光素子を配列して発光動作させる場合に、各発光素子の発光光量にばらつきがない構成とすると共に、ラインヘッドの筺体サイズを縮小してスペースに余裕をもたせる構成としたラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置を提供することである。
上記の目的を達成する本発明のラインヘッドは、基板と、前記基板上に1ラインに配置された複数の発光素子と、前記基板に前記複数の発光素子からなるラインに沿った方向に簿膜配線で形成された第1配線と、前記第1配線の端部から前記ラインに沿った方向と直交する第1の方向に引き出した第2配線と、前記第1配線の途中から前記第1の方向に引き出した第3配線と、前記第2、3配線の端部に有する接続用給電点とを形成される第1の電源線と、前記基板に前記ラインに沿った方向に簿膜配線で形成された第4配線と、前記第4配線の端部から前記前記第1の方向に引き出した第5配線と、前記4配線の途中から前記第1の方向に引き出した第6配線と、前記第5,6配線の端部に有する接続用給電点とで形成される第1の接地線と、前記第1の電源線の接続用給電点と接続する第2の電源線と、前記第1の接地線の接続用給電点と接続する第2の接地線と、前記複数の発光素子を制御する制御信号を送信する信号線とを配線されたFPCと、前記第3配線と前記第4配線との交差部に設けた絶縁部材とを備えて、前記複数の発光素子が前記第1の電源線と第1の接地線の間にトランジスタを介し接続され、前記FPCは前記ラインに沿った方向の前記基板端部に沿って配置され、前記信号線から送信された制御信号より前記発光素子を制御されることを特徴とする。
このように、第1の電源線と第1の接地線との給電点の位置がラインの両端に設けられているので、各発光素子に印加される電圧に差がなくなり、発光光量を均等にすることができる。また、第1の電源線と第1の接地線の途中から引き出した給電点の数を増加させることで、発光素子に対する電圧変動の影響を抑制することができる。さらに、可撓性のあるFPCをラインヘッドの基板の長辺方向に設け、FPCにより外部電源線と接地線との配線を実装しているので、ラインヘッドのスペースを縮小することができる。また、ラインヘッドを湾曲させる場合などにも、取り付けが容易である。
前記発光素子に供給する制御信号を送信する信号線をFPCに配線されることで、外部(ラインヘッド基板外)に設けられた前記制御信号を形成する制御回路から送信される制御信号を用いて、前記発光素子の制御を行うことができる。このように、発光素子の制御回路を基板に設けずに、高密度配線が可能なFPCに制御信号を送信する信号線を設けることにより、従来例の構成と比較して、ラインヘッド基板の短辺側のサイズが短縮されるので、ラインヘッドの設置スペースを節約することができる。
また、本発明は、前記発光素子を有機EL素子、またはLEDで構成したことを特徴とする。有機EL素子は静的な制御が可能であるので、制御系を簡略化できる。また、LEDで構成した場合には発光素子の製造が簡単になる。
本発明の画像形成装置は、像担持体の周囲に、帯電手段と、前記のいずれかに記載のラインヘッドと、現像手段と、転写手段と、制御手段との各画像形成用ユニットを配した画像形成ステーションを少なくとも2つ以上設け、転写媒体が各ステーションを通過することにより、タンデム方式で画像形成を行うことを特徴とする。このため、タンデム方式の画像形成装置において、ラインヘッドに設けられている各発光素子の印加電圧を等しくして発光光量を均等にすることができる。また、ラインヘッドのサイズを小さくすることができる。
以下、図を参照して本発明を説明する。図5は、本発明が適用されるラインヘッドの部分的な製造工程の例を示す工程図である。図5(a)で、ガラスなどの基板80にアモルファスーシリコン層(a−Si層)81を形成する。(b)では、先にa−Si層81にパターニング82を施す。次いで、a−Si層81のパターニング82の上に二酸化シリコン(SiO)絶縁層83を形成する。その後、ゲートメタル82aを形成する。ここで、ドライブトランジスタTr2のゲートG、ドレインD、ソースSは、拡大して示したように、ゲートメタル82a、パターニング82で図示の位置に形成される。
(c)では、先に二酸化シリコン(SiO)絶縁層83とゲートメタル82aの上に、二酸化シリコン(SiO)絶縁層84を形成する。次いで、絶縁層84の表面からパターニング82の表面まで貫通するコンタクトホールを2個所形成する。このコンタクトホール内にソースメタル85とドレインメタル86を形成する。
(d)では、先に二酸化シリコン(SiO)絶縁層84とソースメタル85およびドレインメタル86の上に、二酸化シリコン(SiO)絶縁層87を形成する。次いで、絶縁層87の表面からソースメタル85の表面まで貫通するコンタクトホールを形成する。このコンタクトホール内に一部延設されてソースメタル85との接触部を有する、陽極側透明電極ITO(Induim Tin Oxide)88を形成する。すなわち、発光素子のアノード電極とドライブトランジスタのソースを電気的に接続する。(e)では、絶縁層87とITO88の上に隔壁89を形成する。次いで、隔壁89、89間の空間部に発光層90を作成する。
図6は、完成したラインヘッドの発光素子周辺の構成を回路図と対応させて示した説明図である。図6においては、図5(e)に更に発光素子のカソード電極90を形成している。このカソード電極90には、薄膜で形成される接地側(GND側)の電源線91が接続される。また、ドライブトランジスタのドレインDと接続されるドレイン線には、他方(VDD側)の電源線が接続される。これらの各電源線は、紙面と直交する方向が長手方向となり、複数の発光素子に給電する。なお、Gaは制御トランジスタTr1のソースと接続される信号線である。
図7は、本発明のラインヘッドにおいて、発光部周辺を部分的に示す説明図である。図7の構成は、給電点の位置を省略しており、有機EL素子Eaに対する第1、第2の電源線の接続形態は、基本的には図16に示した有機EL素子に対する接続構成と相違しない。図16においては、給電点が電源線2、3共にラインの同じ端部側に形成されている。これに対して、本発明の実施形態においては、後述するように、第1、第2の電源線2、3で一方給電点6の位置と、他方給電点7の位置はそれぞれラインの長辺側に設ける構成としている。
なお、発光素子としては、有機EL素子以外に、例えばLED(Light Emitting Diod)を用いることもできる。有機EL素子は静的な制御が可能であるので、制御系を簡略化できるという利点がある。また、LEDで構成した場合には発光素子の製造が簡単になる。
図14は、本発明に係る実施形態の基本となる構成を模式的に示す説明図である。図14において、ラインヘッド10xには、1ラインに複数の発光素子Eaを配列し、電源(VDD)側の給電点6a、6bに接続される第1の電源線2と、接地(GND)側の給電点7a、7bに接続される第2の電源線3との間に前記各発光素子Eaを接続する。この例では、前記一方の給電点6a、6bの位置と、他方の給電点7a、7bの位置がラインの両側になるように設けている。
図15は、図14に対応する回路図である。前記のように、ラインヘッド10xにおいて、第1の電源線2の給電点6a、6bと、第2の電源線3の給電点7a、7bの位置は、それぞれラインの両端に形成されている。すなわち、給電点はラインの両端に4個所形成されることになる。この場合には、図示左端側の発光素子E1の印加電圧Vp1は、Vp1=V−nRi、である。また、図示右端側の発光素子Enの印加電圧Vpnは、Vpn=V−−nRi、である。
すなわち、図15の例では、左端側の発光素子E1の印加電圧Vp1と、右端側の発光素子Enの印加電圧Vpnは、等しくなっている。また、電源線の電圧降下が図18の従来例の1/4になっており、各発光素子に対する電源線の電圧降下による影響を少なくできる。このため、1ラインに配列された発光素子の発光光量には差が無いことになり、発光素子の寿命にバラツキが生じない。また、印字品質の向上を図ることができる。
このように、図14、図15の例では、ラインの両端に給電点を設けている。したがって、図16に示した従来例の給電点の配置例と比較して、発光素子の第1の電源線2に対する接続点の位置による印加電圧の差を小さくすることができる。このため、各発光素子の発光光量に差のない構成とすることができる。
図1は、本発明の実施形態を示す説明図である。図1において、11aはラインヘッドの筺体で、基板30上には、発光素子ライン1、制御回路15、静電破壊防止回路16が設けられている。また、ラインヘッドの短辺側に長さが短縮された第1のFPC(Flexible Printed Circuits)13を設ける。さらに、ラインヘッドの長辺側には、ラインに沿って第2のFPC14を設けている。基板30の上側には、基板30に実装されている発光素子を保護するための防湿板20が配設されている。
制御回路15では、発光素子ライン1に配列されている各発光素子に対して設けられているドライブトランジスタや、制御トランジスタを駆動する制御信号が形成される。制御回路15には、前記静電破壊防止回路16に接続される制御信号線18a、外部に引き出される制御信号線18n、18mが接続される。
図14で説明したように、本発明の実施形態においては、電源(VDD)側の第1の給電点6a、6bと、接地(GND)側の第1の給電点7a、7bがラインの両側の位置になるように設けている。図1の例では、ラインの両側に設けた当該第1の給電点6a、6bの位置と、第1の給電点7a、7bの位置が、前記ラインの長辺方向に設けられている第2のFPC14に配列されるように、第1の電源線2、第2の電源線3を直角に折曲させている。
これらの第1の給電点6a、6b、および、第1の給電点7a、7bは、第2のFPC14に配線された電源側(VDD)の第1の外部電源線17a、および接地側(GND)の第2の外部電源線17bに接続される。また、ラインの両端に設けられる第1の給電点6a、6b間に、さらに複数の第2の給電点6c、6dを配置して電源側(VDD)の第1の外部電源線17aに接続する。
同様に、ラインの両端に設けられる第1の給電点7a、7b間に複数の第2の給電点7c、7dを配置して、接地側(GND)の第2の外部電源線17bに接続する。9aは、第1の電源線2から給電点6aを接続する引き出し線と、第2の電源線3との交差部に設けた接触防止用の絶縁材である。また、9bは、第1の電源線2から給電点6dを接続する引き出し線と、第2の電源線3との交差部に設けた絶縁材である。
このように、図1の例では、電源側における第1の電源線の給電点、および接地側における第2の電源線の給電点をラインの両側に設けると共に、ラインの長辺側に電源側および接地側それぞれに複数の第2の給電点を設けて給電点の数を増加させている。このため、各発光素子に対する電源線の電位変動の影響を抑制することができる。したがって、1ラインに配列された発光素子の発光光量には差が無いことになり、発光素子の寿命にバラツキが生じない。
また、第2の給電点を図1では電源側に2個所、接地側に3個所設けているが、第2の給電点は1個所とすることもできる。さらに、第2の給電点は、電源側、接地側ともに同じ数を同じ位置に設定することもできる。なお、第2の給電点は、電源側、接地側について異なる数で異なる位置に千鳥状に配置することもできる。このように、第2の給電点の位置や数は任意に設定することができる。なお、第2の給電点を、図1に示したラインの両端に設けられている第1の給電点6a、7a、6b、7bの近傍に設けても良い。
このように第2の給電点を設置することにより電源線の電圧降下の影響がより小さくなる。このため、各発光素子に印加される電圧に差がなくなるので、発光光量を均等にすることができる。このように、図1の例では、図16に示した従来例の給電点の配置例と比較して、発光素子の第1の電源線2に対する接続点の位置による印加電圧の差を小さくすることができる。
また、図1の例では、ラインの短辺側には縦方向に長さが短縮された第1のFPC13を設け、ラインの長辺側にはラインに沿って第2のFPC14を設けている。このように、FPCをラインの短辺側と長辺側に二つに分割してラインヘッドの空きスペースに配置している。このため、図16に示した従来例の構成と比較して、ラインの短辺側のサイズが短縮されるので筺体の設置スペースを節約することができる。ラインヘッドの長辺側には発光素子ラインが形成されており、本来必要なスペースである。このため、第2のFPC14を設けても長辺側のサイズは変わらない。なお、可撓性のあるFPCにより制御回路の配線と電源線の配線を実装しているので、ラインヘッドを湾曲させる場合などにも、取り付けが容易である。
図2は、本発明に係る他の実施形態を示す説明図である。図1と同じところには同じ符号を付している。図2の例では、図1に示した第1のFPC13の設置を省略している。制御回路15に接続される信号線18a〜18cは、ラインヘッドの短辺側から直接外部に引き出される。このように、図2の例では、ラインヘッドの短辺側に縦長方向に設置されるFPCが省略されているので、筺体11bの短辺方向のスペースを大幅に節約することができる。
ラインヘッドの長辺側には、制御回路15に接続される信号線18a〜18cが配線されるので、その分長辺側のサイズがやや大きくなる。しかしながら、ラインヘッドの端部には、像担持体などを駆動する輪列系が配置されており、筺体全体からみるとそれ程サイズを大きくする要因とはならない。
18xは、FPC14から制御回路15に配線される信号線である。このように、FPC14は給電点6a〜6d、7a〜7dに対する電源線の配線と共に、制御回路15に対する配線を実装することも可能である。なお、FPCは高密度配線が可能であるので、図2において、制御回路15を省略することも可能である。この場合には、前記各発光素子に対して設けられているドライブトランジスタや、制御トランジスタを駆動する制御信号を外部で形成し、信号線をFPCに配線する。したがって、ラインヘッドの筺体は、短辺側のサイズをさらに小さくすることができる。
ところで、発光素子は製造上の要因等により、同じ電圧を印加した場合に輝度にばらつきが生じる。図4は、このような発光素子の特性を示す特性図である。図4(a)に示すように、各給電点の電圧特性(Va)を一定値(V0)とすると、発光素子の輝度の特性は、(Ia)となり、ばらつきが生じる。そこで、図4(b)に示すように、各給電点の電圧特性(Vb)を電源線の電圧差に応じてV1〜V6のように変化させると、発光素子の輝度の特性は、ほぼ一定値の(Ib)とすることができる。各給電点の電圧は、発光素子の輝度のばらつき傾向に合わせて適宜設定される。
図3は、図4(b)の輝度特性を実現する例を示す説明図である。図1と同じところには同じ符号を付している。図3の例では、第2のFPC14に配線する第1の外部電源線は、電源側の第2の各給電点6a〜6fに対して、個別の外部電源線17u〜17zを接続している。このため、外部電源線17u〜17zから電源側の第2の給電点6a〜6fに対して、異なる電圧を供給することができる。
図3の例においては、前記のように各給電点の電圧を各発光素子の輝度のばらつき傾向に合わせて設定する。給電点間の電圧は、電源線の抵抗により按分される。なお、図3の例では外部電源線により電源側(VDD)において電圧を調整しているが、接地側(GND)で電圧を調整しても良く、あるいは電源側と接地側の両方で調整しても良い。給電点の数は、輝度のばらつきの度合いや、必要とする発光光量の均一性等に応じて適宜設定可能である。
図8は、本発明の他の実施形態を示す説明図である。図8(a)はラインヘッド10aの平面図、図8(b)は側面図である。図8において、30は基板、2aは基板上に配線される電源線、20は防湿板、21、23は防湿板20の下側に配線される補助電源線である。防湿板20は、基板30に形成される有機EL素子を保護するものである。なお、基板上には、電源(VDD)側、および接地(GND)側にそれぞれ電源線が形成されている。
補助電源線21は電源(VDD)側、補助電源線23は接地(GND)側に配線される。22a〜22nは、補助電源線21の給電点、24a〜24nは、補助電源線23の給電点である。防湿板20に形成されている前記各給電点22a〜22n、24a〜24nは、基板30側に配線された電源線の各給電点と接続部材31により電気的に接続される。
図8の構成では、給電点の数が増加しているので、1ラインのどの位置に配列された発光素子に対しても、電源線の電圧変動の影響を抑制することができる。したがって、1ラインに配列された発光素子の発光光量に差がない構成とすることができる。接続部材31は、例えば導電性粒子からなる接着材を用いることができる。このように、導電部材31を接着材で構成しているので、電源線の各給電点と補助電源線の各給電点との接続を強固にすることができる。
基板30に配線されている電源(VDD)側の電源線は、隔壁材などで被覆されている。このため、例えばコンタクトホールを形成してこの中に前記接続部材31を挿入することにより、基板30側の給電点と防湿板20側の給電点とを電気的に接続することができる。図8の例では、本来部材が設けられておらず空きスペースとなっている防湿板20に補助電源線21、23を配線しているので、スペースの有効利用が図れる。
また、防湿板20に多数の給電点22a〜22n、24a〜24nを設けて、基板30側の各給電点と接続部材31により電気的に接続している。このため、各発光素子に対する電源線の電圧変動の影響が抑制され、発光光量に差がなくなる。また、補助電源線21、23は防湿板20に幅広の面状に形成されている。このため、抵抗値を下げることができる。さらに、例えば不透明材料で補助電源線21、23を形成すると、発光素子から像担持体とは反対方向へ迷光が放射されることを防止することができる。
図9は、本発明の他の実施形態にかかるラインヘッド10bを示す説明図である。図9において、ラインヘッド10bには、主走査方向(Y方向)に多数の発光素子Eaを配列した発光素子ライン1aを設ける。この発光素子ラインは、副走査方向(X方向)に複数行(ライン)形成される。この例では、1a、1b、1c、1dの4ライン設けられている。
図9の例では、発光素子ライン1bは予備動作用の発光素子ラインとして形成されており通常は使用されない。通常の印字処理で使用される通常動作用の発光素子ライン1aのいずれかの発光素子Eaが故障した場合には、詳細を後述する切り替え手段により予備動作用の発光素子ライン1bを使用する。発光素子ライン1c、1dは、例えば多重露光を行う場合に使用することができる。
本発明のラインヘッドにおいては、予備動作用として設けられる発光素子ラインは1ラインのみに限定されるものではない。発光素子ライン1cを発光素子ライン1dの予備動作用として形成することもできる。また、図9の例では発光素子ラインを副走査方向に4行形成しているが、発光素子ラインを2行形成し、一方の1ラインを通常動作用の発光素子ライン、他方の1ラインを予備動作用の発光素子ラインとして切り替えて使用する構成とすることもできる。なお、多重露光用のラインヘッドにおいては、通常動作用の発光素子ラインは任意数のラインを形成することができる。
このように、図9の例においては、ラインヘッドの副走査方向に2行以上の複数ラインの発光素子ラインを設け、その中の少なくとも1ラインを予備動作用の発光素子ラインとして形成することができる。その形態は、前記のように、2ラインの発光素子ラインを通常動作用の発光素子ラインと予備動作用の発光素子ラインに区分して形成する場合、3ライン以上の複数ラインで発光素子ラインを形成し、その中の少なくとも1ラインを予備動作用の発光素子ラインとして使用する場合が含まれる。後者の場合には、予備動作用の発光素子ラインは2ライン以上形成することもできる。
図10は、本発明の他の実施形態を示す回路図である。ラインヘッド10cには、発光素子ライン1a、1bが設けられている。発光素子ライン1aには、例えば有機EL素子を用いた発光素子D00〜D23が配列されている。また、発光素子ライン1bにも、有機EL素子を用いた発光素子D50〜D73が配列されている。2は電源(VDD)側の給電点6a、6bに接続される第1の電源線、3x、3yは接地(GND)側の給電点7a、7b(7bは図示を省略している)に接続される第2の電源線である。
8は切り替えスイッチで、接触子8cが接点8a側に投入されている場合には、第1、第2の電源線2、3x間に直流電圧が印加されて発光素子ライン1aの各発光素子D00〜D23が点灯動作する。また、切り替えスイッチ8の接触子8cが接点8b側に投入されている場合には、第1、第2の電源線2、3y間に直流電圧が印加されて発光素子ライン1bの各発光素子D50〜D73が点灯動作する。
発光素子ライン1aは通常動作用に設けられており、発光素子ライン1bは予備動作用に設けられている。発光素子ライン1aの発光素子D00〜D23のいずれかに故障が発生した場合には、前記切り替えスイッチ8により発光素子ライン1bの各発光素子D50〜D73に電圧を印加して発光動作を行わせる。このように、図10の例では、各発光素子ラインの発光素子のカソード側が共通に接続される電源線3x、3yを切り替えスイッチ8で切り替えることにより、発光素子ラインを切り替えている。
この際に、第1の電源線2は各発光素子ラインの発光素子のアノード電極に共通して接続されている。図10の例では、一方の電源線2は2ラインの発光素子ラインで共通に接続した状態を維持し、他方の電源線3x、3yのみを切り替えている。このため、両方の電源線を共に切り替える場合と比較して、切り替え手段の構成を簡略化することができる。また、切り替え動作を円滑に行うことができる。
切り替えスイッチ8は、図10に示されているような機械的なスイッチの外に、トランジスタなどの電子的スイッチを用いる構成とすることができる。また、発光素子ライン1a、1bの一方を通常動作用、他方を予備動作用とするものであり、発光素子ライン1bを通常動作用、発光素子ライン1aを予備動作用として用いることもできる。なお、切り替え手段をスイッチングトランジスタで構成した場合には、発光素子ラインの切り替えを精度良く素早く行うことができる。
図11は、本発明に係る他の実施形態を示す回路図である。図11において、ラインヘッド10dは、第1の電源線2と、第2の電源線3間に発光素子E1、E2・・・を接続して発光素子ライン1を形成する。第1の電源線2と第2の電源線3間の接続部Ja−Jbに接続される発光素子E1には、擬似発光素子Exを並列に接続する。また、第1の電源線2と第2の電源線3間の接続部Ka−Kbに接続される発光素子E2には擬似発光素子Eyを並列に接続する。
発光素子E1、E2・・・のドライブトランジスタTr2はPチャンネルトランジスタで構成し、擬似発光素子Ex、Ey・・・のドライブトランジスタTr3はNチャンネルトランジスタで構成する。このように、発光素子E1、E2・・・のドライブトランジスタと、擬似発光素子Ex、Ey・・・のドライブトランジスタを相補性のあるトランジスタ、すなわち、伝導層の極性が異なるトランジスタで構成すると、ゲート線Gaに同一信号を供給した場合に、発光素子E1、E2・・・と擬似発光素子Ex、Ey・・・の動作は反対になる。
例えば、ドライブトランジスタTr2をオンにする信号を供給した場合には、発光素子E1、E2・・・が発光する。この場合には、ドライブトランジスタTr3はオフとなり、擬似発光素子Ex、Ey・・・は発光しない。また、擬似発光素子Ex、Ey・・・が発光する場合には、発光素子E1、E2・・・は発光しない。このように、発光素子および擬似発光素子の点灯を制御する一対のドライブトランジスタは、伝導性の極性を反対極性とすることにより、同一信号で両トランジスタを相互にオンオフ制御できる。このため、トランジスタの制御信号の形成が簡単になる。
このように、点灯パターンの形状により発光しない発光素子に並列に接続されている擬似発光素子は発光し、発光する発光素子に並列に接続されている擬似発光素子は発光しない。このため、各発光素子が接続されている電源線2、3間の接続部に流れる電流の総和は、いずれの接続部においても一定となる。したがって、発光パターンに拘わらず各発光素子が接続されている接続部間の電源線の電位は変動しない。このため、発光素子の点灯状態に応じた発光光量のむらは発生しないので、印字品質が向上し、寿命のばらつきも抑制される。
擬似発光素子Ex、Ey・・・は、発光素子E1、E2・・・と同じ特性の発光素子を用いても良い。この場合には、擬似発光素子Ex、Ey・・・を点灯した場合の光が外部に漏れないようにマスキング処理を行う。また、図11において、発光素子E1、E2・・・のドライブトランジスタTr2をNチャンネルトランジスタで、擬似発光素子Ex、Ey・・・のドライブトランジスタTr3をPチャンネルトランジスタで構成することもできる。
さらに、ドライブトランジスタTr2、Tr3を共にNチャンネルトランジスタ、またはPチャンネルトランジスタで、すなわち、一対の制御トランジスタにおける伝導層の極性を同一の極性で構成することもできる。この場合には、各ドライブトランジスタTr2、Tr3のゲート線を分離して、一方がオンの場合には他方をオフとするような、反対極性の信号が各ドライブトランジスタTr2、Tr3のゲートに供給される。
なお、インバータを用いることにより、発光素子E1と擬似発光素子Exとを相補的に動作させることができる。この場合には、発光素子E1側と擬似発光素子Ex側の制御トランジスタTr1の各ドレインに同じ信号を供給すれば良いので制御回路の構成が簡単になる。
上記の構成では、擬似発光素子を点灯させる構成としているので、擬似発光素子の光を遮蔽する必要がある。このため、ラインヘッドの構成が複雑になるという問題がある。このような問題に対処するために、擬似発光素子に代えて抵抗Rを接続することができる。ここで、抵抗Rは発光素子E1と同じ電流が流れるように抵抗値が設定される。抵抗Rは、例えば発光素子E1と同じ基板上に導電層を積層して形成することができる。この構成では、擬似負荷から発光される光の遮蔽が不要になるという利点がある。
このように、図11に示した本発明の実施形態においては、擬似発光素子または抵抗のような擬似負荷を発光素子と並列に電源線間に接続している。このため、各発光素子が接続されている接続部の電源線間に流れる電流の総和はいずれの接続部でも同じになる。したがって、各接続部間の印加電圧が等しくなり、各発光素子の発光光量を均等にすることができる。
上記の説明は、モノクロプリンタのような画像形成装置に使用されるラインヘッドを対象としている。しかしながら、本発明においては、4サイクルカラープリンタや、タンデム方式のカラープリンタにも当該ラインヘッドは当然適用されるものである。これらのカラープリンタにおいては、本発明の構成とすることにより、ラインヘッドに配列された各発光素子における発光光量のばらつきを抑制することができる。また、発光素子を過電圧から保護することができる。
図12は、発光素子として有機ELを用いた画像形成装置の一例を示す縦断側面図である。この画像形成装置は、同様な構成の4個の有機ELアレイ露光ヘッド101K、101C、101M、101Yを、対応する同様な構成である4個の感光体ドラム(像担持体)41K、41C、41M、41Yの露光位置にそれぞれ配置したものであり、タンデム方式の画像形成装置として構成されている。
図12に示すように、この画像形成装置は、駆動ローラ51と従動ローラ52とテンションローラ53が設けられており、テンションローラ53によりテンションを加えて張架されて、図示矢印方向(反時計方向)へ循環駆動される中間転写ベルト50を備えている。この中間転写ベルト50に対して所定間隔で配置された4個の像担持体としての外周面に感光層を有する感光体41K、41C、41M、41Yが配置される。
前記符号の後に付加されたK、C、M、Yはそれぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエローを意味し、それぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエロー用の感光体であることを示す。他の部材についても同様である。感光体41K、41C、41M、41Yは、中間転写ベルト50の駆動と同期して図示矢印方向(時計方向)へ回転駆動される。
各感光体41(K、C、M、Y)の周囲には、それぞれ感光体41(K、C、M、Y)の外周面を一様に帯電させる帯電手段(コロナ帯電器)42(K、C、M、Y)と、この帯電手段42(K、C、M、Y)により一様に帯電させられた外周面を感光体41(K、C、M、Y)の回転に同期して順次ライン走査する本発明の上記のような有機ELアレイ露光ヘッド(ラインヘッド)101(K、C、M、Y)が設けられている。
また、この有機ELアレイ露光ヘッド101(K、C、M、Y)で形成された静電潜像に現像剤であるトナーを付与して可視像(トナー像)とする現像装置44(K、C、M、Y)と、この現像装置44(K、C、M、Y)で現像されたトナー像を一次転写対象である中間転写ベルト50に順次転写する転写手段としての一次転写ローラ45(K、C、M、Y)と、転写された後に感光体41(K、C、M、Y)の表面に残留しているトナーを除去するクリーニング手段としてのクリーニング装置46(K、C、M、Y)とを有している。
ここで、各有機ELアレイ露光ヘッド101(K、C、M、Y)は、有機ELアレイ露光ヘッド101(K、C、M、Y)のアレイ方向が感光体ドラム41(K、C、M、Y)の母線に沿うように設置される。そして、各有機ELアレイ露光ヘッド1(K、C、M、Y)の発光エネルギーピーク波長と、感光体41(K、C、M、Y)の感度ピーク波長とは略一致するように設定されている。
現像装置44(K、C、M、Y)は、例えば、現像剤として非磁性一成分トナーを用いるもので、その一成分現像剤を例えば供給ローラで現像ローラへ搬送し、現像ローラ表面に付着した現像剤の膜厚を規制ブレードで規制し、その現像ローラを感光体41(K、C、M、Y)に接触あるいは押厚させることにより、感光体41(K、C、M、Y)の電位レベルに応じて現像剤を付着させることによりトナー像として現像するものである。
このような4色の単色トナー像形成ステーションにより形成された黒、シアン、マゼンタ、イエローの各トナー像は、一次転写ローラ45(K、C、M、Y)に印加される一次転写バイアスにより中間転写ベルト50上に順次一次転写され、中間転写ベルト50上で順次重ね合わされてフルカラーとなったトナー像は、二次転写ローラ66において用紙等の記録媒体Pに二次転写され、定着部である定着ローラ対61を通ることで記録媒体P上に定着され、排紙ローラ対62によって、装置上部に形成された排紙トレイ68上へ排出される。
なお、図12中、63は多数枚の記録媒体Pが積層保持されている給紙カセット、64は給紙カセット63から記録媒体Pを一枚ずつ給送するピックアップローラ、65は二次転写ローラ66の二次転写部への記録媒体Pの供給タイミングを規定するゲートローラ対、66は中間転写ベルト50との間で二次転写部を形成する二次転写手段としての二次転写ローラ、67は二次転写後に中間転写ベルト50の表面に残留しているトナーを除去するクリーニング手段としてのクリーニングブレードである。
このように、図12の画像形成装置は、書き込み手段として有機ELアレイを用いているので、レーザ走査光学系を用いた場合よりも、装置の小型化を図ることができる。
次に、本発明に係る画像形成装置に係る他の実施の形態について説明する。図13は、画像形成装置の縦断側面図である。図13において、画像形成装置160には主要構成部材として、ロータリ構成の現像装置161、像担持体として機能する感光体ドラム165、有機ELアレイが設けられている像書込手段(ラインヘッド)167、中間転写ベルト169、用紙搬送路174、定着器の加熱ローラ172、給紙トレイ178が設けられている。
現像装置161は、現像ロータリ161aが軸161bを中心として矢視A方向に回転する。現像ロータリ161aの内部は4分割されており、それぞれイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色の像形成ユニットが設けられている。162a〜162dは、前記4色の各像形成ユニットに配置されており、矢視B方向に回転する現像ローラ、163a〜163dは、矢視C方向に回転するトナ−供給ローラである。また、164a〜164dはトナーを所定の厚さに規制する規制ブレードである。
165は、前記のように像担持体として機能する感光体ドラム、166は一次転写部材、168は帯電器、167は像書込手段で有機ELアレイが設けられている。感光体ドラム165は、図示を省略した駆動モータ、例えばステップモータにより現像ローラ162aとは逆方向の矢視D方向に駆動される。
中間転写ベルト169は、従動ローラ170bと駆動ローラ170a間に張架されており、駆動ローラ170aが前記感光体ドラム165の駆動モータに連結されて、中間転写ベルトに動力を伝達している。当該駆動モータの駆動により、中間転写ベルト169の駆動ローラ170aは感光体ドラム165とは逆方向の矢視E方向に回動される。
用紙搬送路174には、複数の搬送ローラと排紙ローラ対176などが設けられており、用紙を搬送する。中間転写ベルト169に担持されている片面の画像(トナー像)が、二次転写ローラ171の位置で用紙の片面に転写される。二次転写ローラ171は、クラッチにより中間転写ベルト169に離当接され、クラッチオンで中間転写ベルト169に当接されて用紙に画像が転写される。
上記のようにして画像が転写された用紙は、次に、定着ヒータHを有する定着器で定着処理がなされる。定着器には、加熱ローラ172、加圧ローラ173が設けられている。定着処理後の用紙は、排紙ローラ対176に引き込まれて矢視F方向に進行する。この状態から排紙ローラ対176が逆方向に回転すると、用紙は方向を反転して両面プリント用搬送路175を矢視G方向に進行する。177は電装品ボックス、178は用紙を収納する給紙トレイ、179は給紙トレイ178の出口に設けられているピックアップローラである。
用紙搬送路において、搬送ローラを駆動する駆動モータは、例えば低速のブラシレスモータが用いられる。また、中間転写ベルト169は色ずれ補正などが必要となるのでステップモータが用いられている。これらの各モータは、図示を省略している制御手段からの信号により制御される。
図の状態で、イエロー(Y)の静電潜像が感光体ドラム165に形成され、現像ローラ62aに高電圧が印加されることにより、感光体ドラム165にはイエローの画像が形成される。イエローの裏側および表側の画像がすべて中間転写ベルト169に担持されると、現像ロータリ161aが矢視A方向に90度回転する。
中間転写ベルト169は1回転して感光体ドラム165の位置に戻る。次にシアン(C)の2面の画像が感光体ドラム165に形成され、この画像が中間転写ベルト169に担持されているイエローの画像に重ねて担持される。以下、同様にして現像ロータリ161の90度回転、中間転写ベルト169への画像担持後の1回転処理が繰り返される。
4色のカラー画像担持には中間転写ベルト169は4回転して、その後に更に回転位置が制御されて二次転写ローラ171の位置で用紙に画像を転写する。給紙トレー178から給紙された用紙を搬送路174で搬送し、二次転写ローラ171の位置で用紙の片面に前記カラー画像を転写する。片面に画像が転写された用紙は前記のように排紙ローラ対176で反転されて、搬送径路で待機している。その後、用紙は適宜のタイミングで二次転写ローラ171の位置に搬送されて、他面に前記カラー画像が転写される。ハウジング180には、排気ファン181が設けられている。
以上、本発明のラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置について実施例に基づいて説明した。本発明はこれら実施例に限定されず種々の変形が可能である。
以上説明したように、本発明によれば、1ラインに複数の発光素子を配列して点灯動作させる場合において、薄膜配線で電源線を形成した際に、各発光素子の発光光量にばらつきがない構成とすると共に、スペースの有効利用を図るラインヘッドおよびそれを用いた画像形成装置を提供することができる。
本発明の実施形態を示す説明図である。 本発明の他の実施形態を示す説明図である。 図2の回路図である。 本発明の他の実施形態を示す説明図である。 本発明の製造工程を示す工程図である。 本発明の他の実施形態を示す説明図である。 本発明の他の実施形態を示す説明図である。 本発明の他の実施形態を示す説明図である。 本発明の他の実施形態を示す説明図である。 本発明の他の実施形態を示す回路図である。 本発明の他の実施形態を示す回路図である。 本発明に係るタンデム方式の画像形成装置の概略構成を示す縦断側面図である。 本発明の他の実施形態を示す画像形成装置の縦断側面図である。 本発明の基本構成を示す説明図である。 図14の回路図である。 従来例の構成を示す説明図である。 従来例の構成を示す回路図である。 従来例の構成を示す回路図である。
符号の説明
1・・・発光素子ライン、2・・・第1の電源線、3・・・第2の電源線、4、5・・・信号線、6、7・・・給電点、8・・・切り替えスイッチ、9a、9b・・・絶縁材、10、10a〜10d・・・ラインヘッド、13・・・第1のFPC、14・・・第2のFPC、15・・・制御回路、17a、17b・・・外部電源線、18a〜18m・・・信号線、20・・・防湿板、30・・・基板、31・・・導電部材、41(K、C、M、Y)・・・感光体ドラム(像担持体)、44(K、C、M、Y)・・・現像装置、50・・・中間転写ベルト、66・・・二次転写ローラ、101K、101C、101M、101Y・・・有機ELアレイ露光ヘッド(ラインヘッド)、161・・・現像装置、165・・・感光体ドラム、167・・・露光ヘッド(ラインヘッド)、169・・・中間転写ベルト、171・・・二次転写ローラ、P…記録媒体、Ea・・・有機EL素子、E1、E2・・・発光素子、Ex、Ey・・・擬似発光素子、Tr1・・・制御トランジスタ、Tr2、・・・ドライブトランジスタ、

Claims (3)

  1. 基板と、
    前記基板上に、1ラインに配置された複数の発光素子と、
    前記基板に、前記複数の発光素子からなるラインに沿った方向に簿膜配線で形成された第1配線と、前記第1配線の端部から前記ラインに沿った方向と直交する第1の方向に引き出した第2配線と、前記第1配線の途中から前記第1の方向に引き出した第3配線と、前記第2、3配線の端部に有する接続用給電点とを形成される第1の電源線と、
    前記基板に、前記ラインに沿った方向に簿膜配線で形成された第4配線と、前記第4配線の端部から前記第1の方向に引き出した第5配線と、前記4配線の途中から前記第1の方向に引き出した第6配線と、前記第5,6配線の端部に有する接続用給電点とで形成される第1の接地線と、
    前記第1の電源線の接続用給電点と接続する第2の電源線と、前記第1の接地線の接続用給電点と接続する第2の接地線と、前記複数の発光素子を制御する制御信号を送信する信号線とを配線されたFPCと、
    前記第3配線と前記第4配線との交差部に設けた絶縁部材と、
    を備えて、
    前記複数の発光素子が前記第1の電源線と第1の接地線の間にトランジスタを介し接続され、前記FPCは前記ラインに沿った方向の前記基板端部に沿って配置され、前記信号線から送信された制御信号より前記発光素子を制御されることを特徴とするラインヘッド。
  2. 前記発光素子を有機EL素子またはLEDで構成したことを特徴とする、請求項1に記載のラインヘッド。
  3. 像担持体の周囲に、帯電手段と、請求項1又は2に記載のラインヘッドと、現像手段と、転写手段と、制御手段との各画像形成用ユニットを配した画像形成ステーションを少なくとも2つ以上設け、転写媒体が各ステーションを通過することにより、タンデム方式で画像形成を行うことを特徴とする画像形成装置。
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