JP4559912B2 - 磁気軸受装置 - Google Patents

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Description

本発明は、主軸をラジアル磁気軸受手段とスラスト磁気軸受手段とにより磁気浮上させて受ける磁気軸受装置に係り、特に、主軸の熱膨張を補正する必要のある磁気軸受装置に関するものである。
従来の磁気軸受装置としては、主軸のスラスト位置ターゲット面の近傍位置の主軸径を検出する参照センサと、前記参照センサの検出情報に基づく主軸の温度情報から加工ツール取付部の温度膨張長さ分をスラスト方向の位置制御指令に加算してスラスト制御補正する加工ツール取付部位置補正手段とを設けることにより、熱膨張による加工ツールの先端位置のズレを補正するものがあった(例えば特許文献1参照)。図4は、前記特許文献1に記載された従来の磁気軸受装置を示すものである。
図4において、工作機械用の磁気軸受装置は、主軸31を磁気ラジアル軸受手段Aと磁気スラスト軸受手段Bとにより固定側から磁気浮上させると共に、主軸31をモータ手段(図示せず)で回転駆動し、主軸31の端部に取り付けられた加工ツール32をワークの表面に押し付けて加工を行うように構成されている。
磁気ラジアル軸受手段Aは、主軸31の軸方向に所定間隔で配置されたラジアル磁気軸受電磁石であるラジアルマグネットステータ22,24と、主軸31のラジアル位置を検出するラジアルセンサ28,29,40,41とからなる。磁気スラスト軸受手段Bは、主軸31に配置されたスラスト板39と、その両側に配置されたスラスト磁気軸受電磁石であるスラストマグネットステータ26,27と、主軸31のスラスト位置を検出するスラストセンサ30と、スラスト制御手段111とからなる。また、図中の10は位相補償器、10はパワー(電流)増幅器であり、それぞれスラスト制御手段111を構成している。
前記構成の磁気軸受装置において、参照センサとしてラジアル変位センサ40を使用し、このラジアル変位センサ40の出力を補正演算器115に入力する。通常の工作機械用の磁気軸受装置では、スラスト方向はスラスト変位センサ30とスラスト位置ターゲット面31cとのギャップgを規定値に近づけるように制御している。
しかし、主軸31の温度が上昇すると、それに伴って主軸31のスラスト位置ターゲット面31cから主軸端面31bまでの加工ツール取付部31aにスラスト方向の伸びが発生して加工ツール取付部31aの長さmが長くなり、ツールホルダー37を介して装着された工具32の軸先端の位置がずれてしまい、上記のようなスラスト制御手段による自動制御だけでは加工ツール取付部31aの熱膨張によるスラスト方向の伸びΔmが補正されないため、十分な加工精度が得られない。
そこで、磁気スラスト軸受手段Bのスラスト変位センサ30の出力信号と位置指令との加算点に加工ツール取付部31aの熱膨張による伸びΔmに基づく補正量を加算して主軸31の位置補正を行えるよう、加工ツール取付部位置補正手段117には演算部としての補正演算器115が設けられている。補正演算器115の処理内容は、ラジアル変位センサ40から送られる主軸径dによる関数f(N,d)から加工ツール取付部31aの長さmの伸びΔmを算出するよう構成されている。
主軸31の伸びが発生すると、ラジアル変位センサ40からの出力信号が補正演算器115に入力され、主軸径dの膨張から主軸31の温度情報が検出される。また、さらに精度良く補正を行うために、主軸31の回転数Nが補正演算器115に入力され、補正量が算出される。この補正量が位置指令に加算され、加工ツール取付部31aの熱膨張による伸びΔmが考慮されてスラスト制御が補正され、加工ツール32の先端位置のズレを自動的に補正でき、ワークに高精度の加工処理を行える磁気軸受装置となっていた。
特開2001―269828号公報
しかしながら、従来の磁気軸受装置は、主軸の径を検出するセンサがラジアル方向1箇所のみである場合、加工負荷により主軸がラジアル方向に変位した場合、主軸が伸びていなくても、スラスト方向の主軸の伸び補正機能が動作してしまう。
また、実際の主軸は回転周波数の振れ回りが発生するが、その振れ回りが非軸対称の変位である場合にも伸び補正機能が正しく動作しない場合がある。
また、加工条件、例えば主軸の工具付近に切削液等をかけるなどにより主軸の先端の温度状態が変化し、補正機能が正しく動作しない場合があるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、加工中や回転による振れ回りがある状態においても、スラスト方向の主軸の伸び補正機能が正しく動作し、高精度に加工が行える磁気軸受装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の磁気軸受装置は、主軸をラジアル磁気軸受手段とスラスト磁気軸受手段とで固定側から磁気浮上させるとともに、前記主軸をモータ手段で回転駆動する磁気軸受装置であって、前記スラスト磁気軸受手段には、前記主軸をスラスト方向に駆動するスラスト電磁石と、前記主軸のスラスト位置ターゲット面を検出するスラスト変位センサと、前記スラスト変位センサの検出ギャップが規定値に近づくように前記スラスト電磁石を励磁するスラスト制御手段と、前記主軸の前記スラスト位置ターゲット面からスラスト方向に突出してツールが取り付けられるツール取付部と、前記主軸の前記スラスト位置ターゲット面の近傍位置に配置され、かつ前記主軸を介してラジアル方向に対向して配置された一対のラジアル変位センサによって前記主軸の径を検出する参照センサと、前記対向するラジアル変位センサの出力を加算する加算器と、前記加算器により加算された前記一対のラジアル変位センサの出力より前記主軸の回転周波数成分を除去するフィルタ処理部とにより構成される主軸径検出処理部と、前記主軸径検出処理部の出力に基づいて前記主軸の温度情報を計算して、これを前記ツール取付部のスラスト方向の温度膨張長さに変換する主軸伸び演算部と、プロセス状態信号を入力して前記主軸伸び演算部の演算結果の補正値を演算する補正値演算部と、前記主軸伸び演算部と前記補正値演算部との出力により、最終的な前記主軸の伸び補正値を演算する補正指令演算部とにより構成される伸び補正演算部と、前記伸び補正演算部の出力を前記スラスト変位センサの検出に基づくスラスト制御手段によるスラスト方向の位置制御指令に加算してスラスト制御補正することにより、スラスト方向の前記主軸の伸び補正を行うものである。
前記構成によって、加工負荷による主軸のラジアル方向の変位に対して、主軸のスラスト位置ターゲット面の近傍位置に配置され、かつ主軸を介してラジアル方向に対向して配置された一対のラジアル変位センサによって主軸の径を検出する参照センサからの信号を加算することにより、このラジアル方向の変位分をキャンセルすることができる。また、回転周波数成分を除去するフィルタ処理により非軸対象の回転振れが発生した場合において、回転振れ信号を遮断することができる。また、プロセス条件により主軸の状態が変化する場合においてもプロセス状態信号を基に、伸び補正値を補正することができる。
以上のように、本発明によれば、主軸のスラスト位置ターゲット面の近傍位置に配置され、かつ主軸を介してラジアル方向に対向して配置された一対のラジアル変位センサによって当該主軸の径を検出し、加算器により加算した一対のラジアル変位センサの出力からフィルタ処理部により主軸の回転周波数成分を除去することによって、加工中や回転による振れ回りがある状態においても、スラスト方向の主軸の伸び補正機能が正しく動作し、高精度に加工が行える磁気軸受装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図3を参照しながら説明する。なお、従来例を示す図4と同様な部材については同一の符号を付けた。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1における磁気軸受装置の全体構成を示すブロック図、図2は図1の実施形態1における要部拡大図である。
図1および図2において、工作機械用の磁気軸受装置は、主軸31を磁気ラジアル軸受手段Aと磁気スラスト軸受手段Bとにより固定側から磁気浮上させると共に、主軸31を後述するように回転駆動し、主軸31の端部に取り付けられたツールとしての工具32を、ワーク44の表面に押し付けて加工を行うように構成されている。
また、31は主軸であり、モータロータ35、ラジアル磁気軸受ロータ33,34、スラスト磁気軸受ロータ39、工具32およびツール取付部であるツールホルダー37が取り付けられている。このラジアル磁気軸受ロータ33,34、スラスト磁気軸受ロータ39から微小間隔の距離をおいてラジアル磁気軸受電磁石22,23,24,25、スラスト磁気軸受電磁石26,27、主軸31の変位を検出するラジアル変位センサ28,29、40,41、スラスト変位センサ30が配置され、主軸31は所定位置に非接触で支持されている。
ここで、ラジアル磁気軸受電磁石22,23,24,25は、主軸31の周囲に、例えば90°の中心角で左右に4個ずつ配置され、また、スラスト電磁石であるスラスト磁気軸受電磁石26,27は、主軸31を取り巻くリング状に配置されている。また、ラジアルセンサであるラジアル変位センサ28,29,40,41、スラスト変位センサ30としては、よく知られた渦電流形センサ、静電容量形センサ、光センサなどが用いられる。20は保護ベアリングなどよりなる保護部材であり、例えば玉軸受を使用し、ラジアル方向,スラスト方向兼用となっている。
主軸31には、モータロータ35が取り付けられ、モータ駆動装置42によりモータステータ36に電流を流すことにより主軸31を回転駆動させ、主軸31の端部に取り付けられた工具32を、図2に矢印Yで示すように、ラジアル方向にワーク44の表面に押し付けて加工を行うよう構成されている。なお、38はケーシングであり、ケーシング38の取り付けフランジ38aが取付面45に固定されている。
次に、スラスト制御手段であるスラスト磁気軸受制御装置1について説明する。主軸31の径を検出する参照センサとして、回転駆動する主軸31の周囲に複数配置されたラジアル変位センサ28,29,40,41のうちから、本例ではスラスト位置ターゲット面31cの近傍に対向して配置されたラジアル変位センサ28,40を用いた。
主軸31が熱膨張すると、その径が大きくなるため、このラジアル変位センサ28,40により主軸31の径から主軸31の温度を検知することができる。しかし、従来の磁気軸受装置に示されるように、ラジアル変位センサ40を1つのみを使用した場合において、加工中に主軸31が受ける加工負荷などにより主軸31が変位した場合に、ラジアル変位センサ40が変位を検出するため、実際に主軸31は熱膨張していなくても、この変位が熱膨張分と認識されてしまう。
そこで、対向するラジアル変位センサ28,40を用い、加算器2によりラジアル変位センサ28と40の出力を加算することにより前記変位分をキャンセルしている。また、実際に主軸31を回転させると、回転周波数に同期した回転振れが発生する。この振れは、軸対称である場合もあるし、非軸対称の場合もある。この回転振れをラジアル変位センサ28,40が検出するため、この回転振れの影響をなくすために加算器2の出力をフィルタ処理部3に通すことにより回転周波数の信号を遮断する。フィルタ処理部3としては、例えば、加工で使用する回転周波数以上の周波数を十分減衰させることができるように設定したローパスフィルタなどで構成することが考えられる。加算器2とフィルタ処理部3で構成される処理を主軸径検出処理部4とする。
主軸径検出処理部4の出力は主軸径dに相当する。この主軸径d信号と主軸回転数信号を主軸伸び演算部5に入力する。主軸伸び演算部5は関数f(N,d)から加工ツール取付部31aの長さmの伸びΔmを算出するよう構成されている。ここでNは主軸31の回転膨張も考慮したためで、簡易的には関数f(d)で説明できる。
具体的には、主軸径検出処理4の出力である主軸径dから主軸1の温度変化ΔTは、(数1)の式にて求められる。
Figure 0004559912
ここで、αは主軸熱膨張係数、dは主軸径、dは停止状態の主軸径、dは遠心膨張時の主軸径であり、遠心膨張時の主軸径dは、あらかじめ構造解析により主軸31の回転数Nと主軸径dとから求められる。
スラスト位置ターゲット面31cから主軸端面31bまでの長さmのスラスト方向への熱膨張による伸びΔmは、(数2)の式にて表される。
Figure 0004559912
さらに、実際には回転によってスラスト方向にも膨張しており、主軸伸び演算部5の中では、その分を考えて出力信号は前記式に加えて、(数3)の式が出力されるように構成されている。
Figure 0004559912
スラスト方向の遠心膨張分Δmは、あらかじめ構造解析により回転数Nと主軸径dとから求められる。
しかし、実際の加工においては、加工条件、例えば工具先端に切削液等をかけるなどにより主軸31の温度分布が変化し、実際の主軸31の伸びと、(数3)の式の計算結果とにズレが生じる場合がある。
そのために、加工の条件や、磁気軸受装置のラジアル磁気軸受電磁石22,23,24,25、主軸31間の冷却エアーの温度等の磁気軸受装置の状態をプロセス状態信号として補正値演算部6に入力し、前記(数3)の式の結果を補正するための補正値を求める。補正値演算部6は、演算で求めることが可能な補正量は演算で求め、演算結果を補正指令演算部7に出力する。演算で求めることが困難である場合は実験値等を用い、プロセス状態信号を条件として、その条件に合う補正値を出力するようにテーブル化しておくなどの方法で補正指令演算部7に出力する。
主軸伸び演算部5の出力Δmと補正値演算部6の出力βを補正指令演算部7に出力する。補正指令演算部7ではΔm、βを用い、実際の補正指令を演算する。例えば、βが補正係数である場合は、(数4),(数5)の式などにより表される。
Figure 0004559912
Figure 0004559912
主軸伸び演算部5と補正値演算部6と補正指令演算部7で構成される処理を伸び補正演算部8とする。
スラスト磁気軸受の制御は、通常は、位置指令により入力されたギャップgの規定値に近づくようにスラスト変位センサ30、加算器9、位相補償器10、パワー増幅器11からなるスラスト制御補正部により制御が行われる。
主軸31の伸びが発生すると、ラジアル変位センサ28,40からの出力信号が主軸径検出処理部4に入力され、主軸径検出処理部4の出力、主軸回転数信号、プロセス状態信号を伸び補正演算部8に入力し、(数4),(数5)の式より補正量が算出される。
スラスト制御の補正量は(数6)の式にて表される。
Figure 0004559912
この補正量が加算器9に入力され位置指令に加算されて、加工ツール取付部31aの熱膨張による伸びΔmが考慮されてスラスト制御が補正され、工具32の先端位置のズレを自動的に精度良く補正でき、ワーク44に高精度の加工処理を行うことができる。
(実施形態2)
図3は本発明の実施形態2における磁気軸受装置の全体構成を示すブロック図である。実施形態2は、実施形態1とはケーシング38に温度センサ43を設けてケーシング38の熱膨張も考慮して補正を行うようにした点で異なるが、それ以外の構成は実施形態1と同様である。
具体的には、主軸31を取り囲むケーシング38にはケーシング38の温度を検出する温度センサ43が配置されている。主軸31の温度上昇に伴ってケーシング38の温度が上昇して熱膨張すると、ケーシング38に設けられたラジアル変位センサ28,29,40,41とスラスト変位センサ30の位置にズレが生じるため、この温度センサ43によりケーシング38の温度を検知して、実施形態1と同様に加工ツール取付部31aのスラスト方向の伸び分をスラスト制御で補正するように、伸び補正演算部8が構成されている。
温度センサ43の出力は、主軸伸び演算部5に入力され、主軸伸び演算部5では、主軸径検出処理4から送られた主軸径dの情報と温度センサ43から送られたケーシング38の温度情報ΔTによる関数f(d,ΔT,N)から、加工ツール取付部31aの長さmの伸び(Δm1+Δm)とケーシング38の長さLの伸びΔLを算出するよう構成されている。ここでNは前記と同様に主軸31の回転膨張も考慮したためで、簡易的には関数f(d,ΔT)で説明できる。
温度センサ43から送られたケーシング38の温度情報ΔTより、ケーシング38の長さLの伸びΔLは、(数7)の式にて求められる。
Figure 0004559912
ここで、αはケーシング熱膨張係数、ΔTはケーシングの温度変化である。
このように構成された磁気軸受装置では、通常は、前記と同様のスラスト制御が行われる。主軸31の伸びが発生すると、主軸伸び演算部5において、主軸径検出処理部4からの出力信号よる主軸径dの膨張と主軸31の回転数Nに加えて、温度センサ43からの出力信号によりケーシング31の伸びΔLが考慮され、出力信号は前記の式に加えて(数8)の式が出力されるよう構成されている。
Figure 0004559912
また、補正指令演算部7により、補正値演算部6による補正値βを考慮し、(数9),(数10)の式などにより表される演算が行われる。
Figure 0004559912
Figure 0004559912
この場合のスラスト制御の補正量は−Δmで表され、この補正量が伸び補正演算部8より加算器9に出力され、加算器により位置指令に加算されて、加工ツール取付部31aの熱膨張による伸びとケーシング38の伸びとが考慮され、スラスト位置制御が補正されるため、工具32の先端位置のズレを自動的に精度良く補正でき、ワーク44に高精度の加工処理を行うことができる。
本発明の磁気軸受装置は、工作機械用の磁気軸受装置において有効であり、また主軸の熱膨張に対して補正をかけ、主軸先端位置を高精度に保つことができるため、CDやDVDなどの原盤の製作に使用されるカッティングマシーンの用途にも適用できる。
本発明の実施形態1における磁気軸受装置の全体構成を示すブロック図 本発明の実施形態1における要部拡大図 本発明の実施形態2における磁気軸受装置の全体構成を示すブロック図 従来の磁気軸受装置の全体構成を示すブロック図
符号の説明
A 磁気ラジアル軸受手段
B 磁気スラスト軸受手段
1 スラスト磁気軸受制御装置
2 加算器
3 フィルタ処理部
4 主軸径検出処理部
5 主軸伸び演算部
6 補正値演算部
7 補正指令演算部
8 伸び補正演算部
9 加算器
10 位相補償器
11 パワー増幅器
20,21 保護軸受
22,23,24,25 ラジアル磁気軸受電磁石
26,27 スラスト磁気軸受電磁石
28,29,40,41 ラジアル変位センサ
30 スラスト変位センサ
31 主軸
31a 加工ツール取付部
31b 主軸端面
31c スラスト位置ターゲット面
32 工具
33,34 ラジアル磁気軸受ロータ
35 モータロータ
36 モータステータ
37 ツールホルダー
38 ケーシング
38a 取り付けフランジ
39 スラスト磁気軸受ロータ
42 モータ駆動装置
43 温度センサ
44 ワーク
111 スラスト制御手段
115 補正演算器
117 加工ツール取付部位置補正手段

Claims (4)

  1. ツールを端部に取り付け可能な主軸を、ラジアル磁気軸受手段とスラスト磁気軸受手段とにより磁気浮上させると共に、前記主軸を回転駆動する磁気軸受装置であって、
    前記主軸をスラスト方向に駆動するスラスト電磁石と、前記主軸のスラスト位置ターゲット面を検出するスラスト変位センサと、前記スラスト変位センサの検出値と規定値の差に基づいて前記スラスト電磁石を励磁するスラスト制御手段と、前記主軸の前記スラスト位置ターゲット面からスラスト方向に突出して前記ツールが取り付けられるツール取付部と、前記主軸の前記スラスト位置ターゲット面の近傍位置に配置され、かつ前記主軸を介してラジアル方向に対向して配置された一対のラジアル変位センサによって前記主軸の径を検出する参照センサと、前記対向するラジアル変位センサの出力を加算する加算器と、前記加算器により加算された前記一対のラジアル変位センサの出力より前記主軸の回転周波数成分を除去するフィルタ処理部とにより構成される主軸径検出処理部と、
    前記主軸径検出処理部の出力に基づいて前記主軸の温度情報を計算して、これを前記ツール取付部のスラスト方向の温度膨張長さに変換する主軸伸び演算部と、プロセス状態信号を入力し、前記主軸伸び演算部の演算結果の補正値を演算する補正値演算部と、前記主軸伸び演算部と前記補正値演算部との出力により前記主軸の伸び補正値を演算する補正指令演算部とにより構成される伸び補正演算部と、
    前記伸び補正演算部の出力を前記スラスト変位センサの検出に基づく前記スラスト制御手段によるスラスト方向の位置制御指令に加算してスラスト制御補正するスラスト制御補正部とを備えたことを特徴とする磁気軸受装置。
  2. ツールを端部に取り付け可能な主軸を、ラジアル磁気軸受手段とスラスト磁気軸受手段とにより磁気浮上させると共に、前記主軸を回転駆動する磁気軸受装置であって、
    前記主軸を取り囲むケーシングの温度を検出する温度センサと、
    前記主軸をスラスト方向に駆動するスラスト電磁石と、前記主軸のスラスト位置ターゲット面を検出するスラスト変位センサと、前記スラスト変位センサの検出値と規定値の差に基づいて前記スラスト電磁石を励磁するスラスト制御手段と、前記主軸の前記スラスト位置ターゲット面からスラスト方向に突出して前記ツールが取り付けられるツール取付部と、前記主軸の前記スラスト位置ターゲット面の近傍位置に配置され、かつ前記主軸を介してラジアル方向に対向して配置された一対のラジアル変位センサによって前記主軸の径を検出する参照センサと、前記対向するラジアル変位センサの出力を加算する加算器と、前記加算器により加算された前記一対のラジアル変位センサの出力より前記主軸の回転周波数成分を除去するフィルタ処理部とにより構成される主軸径検出処理部と、
    前記主軸径検出処理と前記温度センサの検出情報に基づいて前記主軸の温度情報を計算して、これを前記ツール取付部のスラスト方向の温度膨張長さに変換する主軸伸び演算部と、プロセス状態信号を入力して前記主軸伸び演算部の演算結果の補正値を演算する補正値演算部と、前記主軸伸び演算部と前記補正値演算部との出力により前記主軸の伸び補正値を演算する補正指令演算部とにより構成される伸び補正演算部と、
    前記伸び補正演算部の出力を前記スラスト変位センサの検出に基づく前記スラスト制御手段によるスラスト方向の位置制御指令に加算して、スラスト制御補正するスラスト制御補正部とを備えたことを特徴とする磁気軸受装置。
  3. 前記参照センサとして、前記ラジアル磁気軸受手段において前記主軸のラジアル方向の位置を検出するラジアルセンサを使用したことを特徴とする請求項1または2記載の磁気軸受装置。
  4. 前記主軸伸び演算部により、前記主軸の温度膨張による変形量と該主軸の遠心力による変形量とからスラスト制御補正することを特徴とする請求項1または2記載の磁気軸受装置。
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