JPH08166019A - 磁気ラジアル軸受用電磁石の制御装置 - Google Patents

磁気ラジアル軸受用電磁石の制御装置

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JPH08166019A
JPH08166019A JP33222894A JP33222894A JPH08166019A JP H08166019 A JPH08166019 A JP H08166019A JP 33222894 A JP33222894 A JP 33222894A JP 33222894 A JP33222894 A JP 33222894A JP H08166019 A JPH08166019 A JP H08166019A
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JP
Japan
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function
electromagnet
control signal
rotation speed
rotary shaft
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JP33222894A
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Takeshi Sato
雄志 佐藤
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低速回転領域では適切な軸受特性が得られ、
高速回転領域では適切な剛性が得られる磁気ラジアル軸
受用電磁石の制御装置を提供する。 【構成】 高速回転時において、所定の回転軸7を第1
及び第2の1対の電磁石6、16によって回転自在に無
接触で軸支する磁気ラジアル軸受用電磁石の制御装置で
あって、回転軸7と電磁石6、16とのギャップ量を検
出するギャップ寸法計測機能25と、ギャップ寸法計測
機能25の計測値と別に設定された位置指令信号との比
較結果に基づき、位置制御信号を作成する機能(20、
21)を備え、かつ、補償特性を自動操作する位置制御
信号補償機能22Aと、位置制御信号補償機能22Aが
作成する位置制御信号上の回転軸7の回転速度に対応す
る周波数成分の存在を除去するように、該周波数に対応
して中心周波数を自動操作するようにしたノッチフィル
タ23をもち、かつ、別に設定するバイアス電流指令値
に加算して上記電磁石の内の第1の電磁石のコイル電流
指令信号を作成するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高速回転する回転軸
を安定に回転自在に無接触で軸支する磁気ラジアル軸受
に係り、特に、定常回転において負荷を受ける磁気ラジ
アル軸受の制御、即ち、この磁気ラジアル軸受用電磁石
の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】20kWで4万乃至8万回転のような高
速回転をするモータ等の回転機の回転軸を低摩擦で安定
に軸支するラジアル軸受として、しばしば磁気軸受が使
用される。このような磁気ラジアル軸受用電磁石の駆動
回路は、軸受と回転軸とのギャップを0.1mm程度の
高精度に維持するために、例えば図2に示すブロック図
のように構成される。図2において、この軸受機能とし
て設定される第1の電磁石6の基準電流を指令する第1
のバイアス電流指令信号が、第1のバイアス電流指令出
力部1から加算機能2の第1の加算入力部に入力し、加
算機能2の第2の加算入力部には詳細を後述する力指令
信号が入力している。加算機能2の加算結果は第1の比
較機能3の基準値入力部(+で示す)に入力している。
第1の比較機能3による比較結果である偏差信号は第1
の電流制御増幅機能4に入力し、第1の電流制御増幅機
能4の出力は第1の電磁石駆動機能5に入力している。
第1の電磁石駆動機能5は、第1の電流制御増幅機能4
の出力(電圧信号)に比例した電圧値を第1の電磁石6
のコイル6aに供給する。第1の電磁石6の中心部は軸
支すべき対象の回転軸7に対向して配置されている。第
1の電磁石6のコイル6aを流れる電流は、第1の電流
値計測機能8、例えば、DCCT(DC Curren
t Transformer)によって計測されて第1
の比較機能3の比較値入力部(−で示す)に入力してい
る。即ち、上述した第1の電磁石6の駆動回路は第1の
フィードバックループを形成している。図2において
は、第1の電流値計測機能8からのフィードバック回路
が有する回路機能は図示を省略し、第1の電流制御増幅
機能4に第1のフィードバックループとしての伝達関数
の特性を総合して含めて示している。
【0003】また、図2において、この軸受機能として
設定される第2の電磁石16の基準電流を指令する第2
のバイアス電流指令信号が、第2のバイアス電流指令出
力部11から減算機能12の被減算入力部(+で示す)
に入力し、減算機能12の減算入力部(−で示す)には
詳細を後述する力指令信号が入力している。減算機能1
2の減算結果は第2の比較機能13の基準値入力部(+
で示す)に入力している。第2の比較機能13の比較結
果である偏差信号は第2の電流制御増幅機能14に入力
し、第2の電流制御増幅機能14の出力は第2の電磁石
駆動機能15に入力している。第2の電磁石駆動機能1
5は第1の電磁石駆動機能5と同一の構成であって、例
えば、第2の電流制御増幅機能14の出力(電圧信号)
に比例した電圧値を第2の電磁石16のコイル16aに
供給する。第2の電磁石16のコイル16aを流れる電
流は第2の電流値計測機能18、例えば、DCCTによ
って計測されて第2の比較機能13の比較値入力部(−
で示す)に入力している。即ち、上述した第2の電磁石
16の駆動回路は第1の電磁石6の駆動回路同様第2の
フィードバックループを形成している。図2において
は、第2の電流値計測機能18からのフィードバック回
路が有する回路機能は図示を省略し、第2の電流制御増
幅機能14に第2のフィードバックループとしての伝達
関数の特性を総合して含めて示している。第1の電流制
御増幅機能4と第2の電流制御増幅機能14には、第1
及び第2の夫々のフィードバックループとも対応して力
指令通りの電磁力を回転軸7に与えるように構成した電
流制御信号補償機能を備えている。第1の電磁石6と第
2の電磁石16の中心部は対向して配置され、夫々のコ
イル6a、16aに流す電流により発生する磁気力によ
って無接触で回転軸7を軸支する。
【0004】図2において、この軸受機能として設定さ
れる2個1対の電磁石6及び16が回転軸7を軸支すべ
きギャップ量を指定する位置信号(通常はギャップの真
ん中に相当する信号が固定されている。)が、図示しな
い上位の制御装置で作成されて位置指令信号出力部20
から、第3の比較機能21の基準値入力部(+で示す)
に入力している。第3の比較機能21で比較した結果で
ある偏差信号は、位置制御信号補償機能22に入力し、
位置制御信号補償機能22の出力である位置制御信号は
ノッチフィルタ23に入力している。ノッチフィルタ2
3の出力回路からは力指令信号24が出力している。力
指令信号24は加算機能2の第2の加算入力部(+で示
す)と減算機能12の減算入力部(−で示す)に接続し
ている。第2の電磁石16と回転軸7とのギャップ量
は、ギャップ寸法計測機能25、例えば、渦電流式等の
ギャップセンサによって計測され、第3の比較機能21
の比較値入力部(−で示す)に入力している。即ち、符
号20から25までの回路は第1、第2のフィードバッ
ク回路を含む上位の第3のフィードバック回路を形成し
ている。図2においては、ギャップ寸法計測機能25か
らフィードバックする第3のフィードバック回路が有す
る回路機能は、図示を省略し位置制御信号補償機能22
に第3のフィードバックループとしての伝達関数の特性
を総合して含めて示している。また、回転軸7には回転
速度計測機能26、例えば速度発電機、ディジタルエン
コーダ等が装着されて回転軸7の回転速度を計測し、ノ
ッチフィルタ23の中心周波数を回転軸7の回転速度に
合わせるように自動制御している。また、回転速度計測
機能26が計測する回転速度信号が、予め設定した所定
値以下の場合はノッチフィルタ23の機能を停止して信
号を直通させるようにしている。上述の回路例では、第
2の電磁石16と回転軸7とのギャップ量を計測するよ
うに説明したが、第2の電磁石16と回転軸7とのギャ
ップ量と第1の電磁石6と回転軸7とのギャップ量は相
互に逆方向に変位するので、第1の電磁石6と回転軸7
とのギャップを計測する等その他の計測手段もとられ
る。
【0005】磁気ラジアル軸受用電磁石の制御装置は、
位置指令信号を入力し、第1の電磁石6のコイル6a及
び第2の電磁石16のコイル16aを流れる実電流値の
夫々をフィードバックさせた第1と第2のフィードバッ
クループと、1対の電磁石6及び16と回転軸7との間
のギャップ量の値をフィードバックさせた第3のフィー
ドバックループの2重のフィードバックループによっ
て、第1の電磁石6のコイル6aを流れる電流値及び第
2の電磁石16のコイル16aを流れる電流値を適切に
制御し、よって回転軸7を2個1対の電磁石の中央に維
持するように制御している。さらに、ノッチフィルタ2
3によってギャップ寸法計測機能25による計測値に含
まれる回転軸7の回転に伴う振動成分、即ち、ふれ回り
信号成分を除去してより安定な磁気軸受を形成させてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な回路構成においては、第1及び第2夫々のフィードバ
ックループにおける夫々の補償機能である第1、第2の
電流制御増幅機能4、14及び第3のフィードバックル
ープにおける補償機能である位置制御信号補償機能22
は夫々、この回転軸7の定常回転速度に対応して適切に
設定されている。例えば、回転軸7の回転速度における
回転振動の影響を除去するようにノッチフィルタ23の
中心周波数を自動操作させて回転軸7の回転速度を示す
周波数成分をギャップ寸法計測値のフィードバック処理
信号から除去し、例えば、電磁石のコイル電圧信号が飽
和することを防止している。しかし、ノッチフィルタ2
3の中心周波数を可変にしても、低周波領域まで可変に
することは補償機能の増幅特性における位相余裕を減少
させ、補償機能の安定度を劣化させる。そのために、ノ
ッチフィルタ23の操作可能中心周波数はある周波数か
ら高い周波数に限定される。従って、ノッチフィルタの
機能を活かすことができる高周波領域、即ち、この磁気
ラジアル軸受が実用される高速回転領域において、所望
される剛性が得られるように第1、第2の電流制御増幅
機能4、14及び位置制御信号補償機能22の特性を夫
々設定しておくと、例えば、位置制御信号補償機能22
に備えたPID機能(Proportional機能:
比例機能 Integral機能:積分機能 Diff
erential機能:微分機能)の特性、特にPゲイ
ン(比例増幅度)、Dゲイン(微分された信号成分の振
幅増幅度)や第1、第2の電流値計測機能8、18の計
測値をフィードバックする第1、第2の各フィードバッ
クループにおける第1、第2の電流制御増幅機能4、1
4の電流フィードバックゲインを高めておくと、ノッチ
フィルタが機能するまでの回転軸の低速回転領域におい
ては、ギャップ寸法計測機能25によって得られる変位
信号に重畳される回転軸7の回転に伴うふれ回り信号が
除去されないため、制御信号成分に比べて比較的高い周
波数成分であるふれ回り信号は第1、第2の電流制御増
幅機能4、14及び位置制御信号補償機能22夫々の特
性によって制御信号成分以上に振幅が増幅される。
【0007】ふれ回り信号成分の信号の影響でフィード
バックループを備えた系によって発振したり、ふれ回り
信号成分が増幅されて増幅機能が飽和する恐れも生じ
る。そのために、この制御系の安定性が損なわれる恐れ
がある。しかし、低回転領域に対応させて、PID機能
を設けた場合のPゲインやDゲイン等、上記した所定箇
所の特性を低下させておくと、実用領域である高速回転
領域における軸受の剛性を所望されるように高めること
ができない。従って、上述したようにノッチフィルタが
機能する周波数までの回転軸回転速度における特性と、
ノッチフィルタが機能し得る周波数における回転軸回転
速度における特性のバランスを考える必要があるため、
磁気ラジアル軸受としての必要剛性を完全に得ることが
できるようには形成できないという問題があった。本発
明は従来のものの上記課題(問題点)を解決し、回転軸
の低速回転域においても適切な軸受性能が得られると共
に所望される高速回転領域において適切な剛性を得るこ
とができる磁気ラジアル軸受用電磁石の制御装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に基づく磁気ラジアル軸受用電磁石の制御装
置においては、高速回転時において、所定の回転軸を第
1及び第2の1対の電磁石によって回転自在に無接触で
軸支する磁気ラジアル軸受用電磁石の制御装置であっ
て、当該回転軸と電磁石とのギャップ量を検出するギャ
ップ寸法計測機能と、該ギャップ寸法計測機能の計測値
と別に設定された位置指令信号との比較結果に基づき、
位置制御信号を作成する機能を備え、かつ、補償特性を
自動操作する位置制御信号補償機能と、該位置制御信号
補償機能が作成する位置制御信号上の当該回転軸の回転
速度に対応する周波数成分の存在を除去するように、該
周波数に対応して中心周波数を自動操作するようにした
ノッチフィルタをもち、かつ、別に設定するバイアス電
流指令値に加算して上記電磁石の内の第1の電磁石のコ
イル電流指令信号を作成するように構成した。この場
合、低速回転時において、上記位置制御信号補償機能を
もち、かつ、上記ノッチフィルタを停止させるように機
能するのが望ましい。また、上記位置制御信号補償機能
にはPID機能を備え、当該回転軸の回転速度を示す信
号によって、上記PID機能の内、少なくともPD機能
の特性を低速回転時は低いゲインとし、高速回転時は高
いゲインとして剛性を強くするように自動操作するのが
望ましい。さらに、上記1対の電磁石夫々のコイル電流
指令信号を対象電磁石のコイル電流計測機能の計測値と
比較し、この比較結果である偏差値を夫々の電流制御信
号補償機能を経由して、夫々の電磁石駆動機能に供給す
る機能を設けた磁気ラジアル軸受用電磁石の制御装置に
おいて、上記回転軸の回転速度を示す信号によって、上
記1対の電磁石夫々に対応する電流制御信号補償機能の
補償特性を低速回転時は低いゲインとし、高速回転時は
高いゲインとして剛性を強くするように自動操作するの
が望ましい。
【0009】
【作用】本発明は回転軸の回転速度に対応して電磁石の
電流を制御する機能のフィードバック特性を自動操作す
るようにしたので、回転軸の回転速度に影響されない
で、例えば、低速の回転領域でも安定に制御し高速回転
領域で所望される剛性が得られる。さらに、ノッチフィ
ルタを備えた制御装置では、ノッチフィルタを機能させ
ることができない低速の回転領域でも安定に制御し高速
回転領域では所望される剛性が得られる。制御回路にP
ID機能を備えている場合は、PID機能の内、少なく
ともPD補償特性を自動操作することによって回転軸の
回転速度に影響されることなく安定に制御し所望される
剛性が得られる。電磁石の電流値をフィードバックさせ
る制御機能の場合は、このフィードバック系に備えた電
流制御信号補償機能の補償特性を自動操作することによ
って回転軸の回転速度に影響されることなく安定に制御
し所望される剛性が得られる。さらに、高速回転時では
負荷容量に合った所望の軸受剛性が得られるため、ふれ
回り信号が除去でき、低速回転時ではPDや電流フィー
ドバックゲインを低く保って剛性を下げるため、ふれ回
り信号による飽和を防ぐことができる。
【0010】
【実施例】本発明に基づく磁気ラジアル軸受用電磁石の
一例を図1によって詳細に説明する。同図において、従
来の技術と同一又は相当の要素機能については、図2の
ものと同一の符号で示して詳細説明は省略する。また、
本発明を適用して改善された従来の要素機能に対する相
当機能については図2の符号に対してAを付加して示し
ている。図1において、4Aは第1の電流制御増幅機能
で、これには回転速度計測機能26から出力される回転
軸7の回転速度信号を入力し、この信号を参照して自動
操作する機能が付加されている。同様に、14Aは第2
の電流制御増幅機能で、これも回転速度計測機能26か
ら出力される回転軸7の回転速度信号を入力し、この信
号を参照して自動操作する機能が付加されている。この
ため、回転速度信号によって、回転軸7の回転速度がノ
ッチフィルタ23の機能を停止させる低回転速度域にお
いては、第1及び第2の電流制御増幅機能4A、14A
に夫々に設けた電流フィードバックゲインを所定量低下
させる。即ち、第1及び第2の電流制御増幅機能4A、
14Aが有する又は第1、第2の夫々のフィードバック
ループが有する総合伝達関数を、入力する電磁石の電流
値を指令する電流制御信号に含まれる回転軸7の回転速
度に対応する周波数成分の増大を防止すると共に、磁気
ラジアル軸受として必要な機能を電磁石が発揮できるよ
うにする。
【0011】また、22Aは位置制御信号補償機能で、
これも回転軸7の回転速度に対応して操作する機能を設
けた位置制御信号補償機能を付加したものである。この
ため、回転軸の回転速度がノッチフィルタ23の機能を
停止させる低回転速度域においては位置制御信号補償機
能22Aに備えたD機能のゲインを所定量に低下させ
る。また、D機能のゲイン低下で回転軸7の回転速度に
おけるふれ回りの影響を除去しきれない場合はP機能の
ゲインも所定量に低下させる。さらに、D機能のゲイン
低下に伴う位置指令を力指令に変換する機能を劣化させ
る恐れのある場合はIゲインを自動操作する。即ち、位
置制御信号補償機能22Aが有する又はこの第3のフィ
ードバックループの有する総合伝達関数を、回転軸7の
回転に伴ってフィードバック信号に含まれる回転軸7の
回転速度に対応する振動の周波数成分による影響を減少
させて磁気ラジアル軸受として必要な機能を電磁石が発
揮できるようにする。
【0012】上述したノッチフィルタの機能を停止させ
る条件における第1、第2の電流制御増幅機能4A、1
4A又は位置制御信号補償機能22Aの特性の自動操作
には、従来のノッチフィルタの中心周波数の自動操作同
様、例えば、これらの機能がディジタル処理によって行
われている場合は、所定の周波数に対応する処理用のプ
ログラム又は演算用係数等を所定のメモリに記録し、入
力する回転軸7の回転速度を示す信号に対応して、これ
らのメモリに記録されたプログラム又は演算用係数等を
読み出し、その読み出し内容に従って処理を実行すれば
良い。第1、第2の電流制御増幅機能4A、14A又は
位置制御信号補償機能22Aの機能がアナログ処理によ
って行われている場合は、その回路構成に従って、例え
ば、演算増幅器の増幅度を変化させる電子部品によっ
て、等価的に設定されているC(キャパシティ)やR
(抵抗)の値を印加電圧を変化させる等の手段によって
変化させるようにすれば良い。
【0013】上述した回転軸7の回転速度に対応するゲ
インの具体的な操作内容は、次の各手段を条件に対応し
て適切に設定すれば良い。 対象フィードバックループの構成における特性を理論
的に解析した結果に基づく演算結果に従って設計し、自
動操作できるようにする。また、上述の設計結果に対応
して適切な自動操作ができるように第1、第2の電流制
御増幅機能4A、14A又は位置制御信号補償機能22
Aを構成する。 第1、第2の電流制御増幅機能4A、14A又は位置
制御信号補償機能22Aを含む夫々のフィードバックル
ープの特性と入力する回転軸7の回転速度に対応する振
動の周波数成分とその振幅値によってコンピュータを使
用したシミュレーションを行って最適条件を求め、計測
する回転軸7の回転速度に対応して、この最適条件が自
動操作で実現できるようにする。 第1、第2の電流制御増幅機能4A、14A又は位置
制御信号補償機能22Aを含む夫々のフィードバックル
ープの特性と入力する回転軸7の回転速度に対応する振
動の周波数成分とその振幅値に対応する実験を行って最
適条件を求め、計測する回転軸7の回転速度に対応し
て、この最適条件が自動操作で実現できるようにする。 上記の各手段を組み合わせる。 上述の結果を踏まえ又は第1、第2の電流制御増幅機
能4A、14A又は位置制御信号補償機能22Aを手動
調節可能にしておいて、装置完成時に実験的に求め計測
する回転軸7の回転速度に対応して、この最適条件が自
動操作で実現できるようにする。 自動操作機能にファジィ制御を適用して、回転軸7の
現実の回転速度に対応した柔軟性のある自動修正を実行
させる。 自動修正機能に人工知能的機能を設け、修正内容の最
適化に関する自己学習の実行によって、最適条件に収斂
させる。
【0014】上述の説明では、第1、第2の電流制御増
幅機能4A、14A及び位置制御信号補償機能22Aの
両方の特性を自動補正するように説明し、また、位置制
御信号補償機能22AのPID各機能を自動操作するよ
うに説明したが、このラジアル磁気軸受の必要仕様に対
応して、位置制御信号補償機能22Aの特性のみを自動
補正するようにしても良い。また、D機能のみ、DとP
機能のみを自動操作するようにしても良い。また、この
ラジアル磁気軸受の必要仕様に対応して、回転軸7の回
転速度に対応してステップ状に特性を自動操作しても、
回転軸7の回転速度に対応して連続的に特性を自動操作
しても良い。また、上述の実施例の説明では回転軸7の
回転速度を計測する回転速度計測機能26を設けるよう
に説明したが、回転軸7の回転速度はこの回転軸7を備
えた装置の制御機能から得るようにしても、回転軸7を
備えた装置の制御機能に含まれる回転速度センサから得
るようにしても良い。回転軸7を備えた装置の制御機能
から回転軸7の回転速度に関する情報を得るようにする
と、回転速度の上昇計画データ等、現在の回転速度以外
の情報を得ることによって操作機能を現実の回転速度の
変化に先行して適切に自動補正することも可能であり、
情報の質の向上を図ることによって操作のタイミングと
内容の精度をあげ、よって低速回転時の軸受の等価的剛
性の向上を図ることができる。また、位置制御信号補償
機能22Aの後に、ノッチフィルタ23が構成されてい
る例について説明したが、ノッチフィルタ23の後に位
置制御信号補償機能22Aが構成されている場合であっ
ても、位置制御信号補償機能22Aとノッチフィルタ2
3が一体に構成されている場合にも同様に実施が可能で
ある。
【0015】上述の説明は、本発明の技術思想を実現す
るための基本方法と構成を示したものであって、上記の
各要素機能はアナログ回路によって処理するようにして
もディジタル回路によって処理するようにしても良く、
マイクロコンピュータ等を使用する場合は、上述した本
発明に対応する機能専用にマイクロコンピュータと自動
操作内容を記録した記憶機能等を設けても、この磁気ラ
ジアル軸受を備えた装置を制御する上位制御装置の一部
機能を使用するようにしても良いことは当然である。ま
た、電磁石の構成とその制御機能の構成条件等に対応し
て、上述した実施例に示す技術思想を活用し各部で検出
し、また構成する信号の条件等に対応して実施例に説明
した以外の手段を適切に構成させても良いことも当然で
ある。
【0016】
【発明の効果】本発明は、上述のように回転軸の回転速
度に対応して各要素機能の特性を自動操作するように構
成したので、次のような優れた効果を有する。 ノッチフィルタの機能を停止させた低速の回転領域で
ふれまわり信号の影響を低減できる。 この磁気ラジアル軸受の対象回転軸の回転速度がノッ
チフィルタの機能を停止させる必要のある低速の回転領
域の制御条件を考慮しないで、実用域の回転速度の時に
必要な最適設計が可能になる。 従って、このラジアル磁気軸受として必要な最適剛性
が得られる。 さらに、最適剛性の得られる高速の回転領域ではふれ
まわり信号を除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく磁気ラジアル軸受用電磁石の制
御装置の実施例を説明する概要ブロック図である。
【図2】従来の磁気ラジアル軸受用電磁石の制御装置を
説明する概要ブロック図である。
【符号の説明】
1、11:バイアス電流指令出力部 2:加算機能 3、13、21:比較機能 4A、14A、:電流制御増幅機能 5、15:電磁石駆動機能 6、16:電磁石 6a、16a:電磁石のコイル 7:回転軸 8、18:電流値計測機能 12:減算機能 20:位置指令信号出力部 22A:位置制御信号補償機能 23:ノッチフィルタ 24:力指令信号 25:ギャップ寸法計測機能 26:回転速度計測機能

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高速回転時において、所定の回転軸を第
    1及び第2の1対の電磁石によって回転自在に無接触で
    軸支する磁気ラジアル軸受用電磁石の制御装置であっ
    て、当該回転軸と電磁石とのギャップ量を検出するギャ
    ップ寸法計測機能と、該ギャップ寸法計測機能の計測値
    と別に設定された位置指令信号との比較結果に基づき、
    位置制御信号を作成する機能を備え、かつ、補償特性を
    自動操作する位置制御信号補償機能と、該位置制御信号
    補償機能が作成する位置制御信号上の当該回転軸の回転
    速度に対応する周波数成分の存在を除去するように、該
    周波数に対応して中心周波数を自動操作するようにした
    ノッチフィルタをもち、かつ、別に設定するバイアス電
    流指令値に加算して上記電磁石の内の第1の電磁石のコ
    イル電流指令信号を作成することを特徴とする磁気ラジ
    アル軸受用電磁石の制御装置。
  2. 【請求項2】 低速回転時において、上記位置制御信号
    補償機能をもち、かつ、上記ノッチフィルタを停止させ
    るように機能する請求項1記載の磁気ラジアル軸受用電
    磁石の制御装置。
  3. 【請求項3】 上記位置制御信号補償機能にはPID機
    能を備え、当該回転軸の回転速度を示す信号によって、
    上記PID機能の内、少なくともPD機能の特性を低速
    回転時は低いゲインとし、高速回転時は高いゲインとし
    て剛性を強くするように自動操作する請求項1又は2記
    載の磁気ラジアル軸受用電磁石の制御装置。
  4. 【請求項4】 上記1対の電磁石夫々のコイル電流指令
    信号を対象電磁石のコイル電流計測機能の計測値と比較
    し、この比較結果である偏差値を夫々の電流制御信号補
    償機能を経由して、夫々の電磁石駆動機能に供給する機
    能を設けた請求項1又は3記載の磁気ラジアル軸受用電
    磁石の制御装置において、上記回転軸の回転速度を示す
    信号によって、上記1対の電磁石夫々に対応する電流制
    御信号補償機能の補償特性を低速回転時は低いゲインと
    し、高速回転時は高いゲインとして剛性を強くするよう
    に自動操作するようにした磁気ラジアル軸受用電磁石の
    制御装置。
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