JP4559160B2 - 高信頼性軸受用鋼の検査方法 - Google Patents

高信頼性軸受用鋼の検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4559160B2
JP4559160B2 JP2004248572A JP2004248572A JP4559160B2 JP 4559160 B2 JP4559160 B2 JP 4559160B2 JP 2004248572 A JP2004248572 A JP 2004248572A JP 2004248572 A JP2004248572 A JP 2004248572A JP 4559160 B2 JP4559160 B2 JP 4559160B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inclusions
steel
ultrasonic flaw
reflected wave
flaw detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004248572A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006064569A (ja
Inventor
海広 佐藤
一郎 高須
潔 川上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Special Steel Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Special Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Special Steel Co Ltd filed Critical Sanyo Special Steel Co Ltd
Priority to JP2004248572A priority Critical patent/JP4559160B2/ja
Publication of JP2006064569A publication Critical patent/JP2006064569A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4559160B2 publication Critical patent/JP4559160B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Description

本発明は、清浄鋼中の大型の非金属介在物(以下、単に「介在物」ともいう。)が存在しないかまたは極めて少ないことを保証した高信頼性鋼に関する。特に、突発的な転動疲労寿命の低下の原因となる大型介在物の存在しない高信頼性軸受用鋼に関する。
鋼の清浄度評価方法としては、鋼中の非金属介在物の評価方法であるJIS G0555やASTM E45等で規定された研磨した試料を顕微鏡を用いて直接観察する顕微鏡法や、希HNO等を用いて鉄マトリックスを分解し、鋼中の介在物を抽出しその抽出した介在物を観察する酸溶解法が用いられてきた。
また、鋼中の介在物を検出するために多用されている一般的方法として、水浸超音波探傷法があり、下記特許文献1には、検出精度を向上させるために、6以上の圧鍛比で圧鍛処理し、かつ焼ならしまたは焼なまし処理を施して試験片を作製し、周波数5〜25MHzとした焦点型探触子を用いた水浸超音波探傷により鋼中の介在物を検出する方法が示されている。
また、下記特許文献2には、中心部ポロシティーの存在範囲を介在物評価対象範囲から除外して、清浄度の評価精度を高める方法が示されており、下記特許文献3には、√AREAが100μm超の介在物を1.0×10mm当たり2個以下に保証した定歪鋼が示めされている。さらに下記特許文献4には、最大剪断応力位置の2倍の深さまでにおける最大介在物径を200μm以下とするパワーローラ軸受の転動体が示されている。
その他、極値統計法によって比較的大型の介在物を評価する方法も用いられている。
特開2004−93227号公報 特開2004−45095号公報 特開2003−247046号公報 特開2004−144289号公報
しかしながら、軸受用素材鋼中の大型介在物が製品化された軸受の転動面直下に現れることにより、突発的な転動疲労寿命の低下に継がる大型介在物を検出するためには、顕微鏡法では、被検面積が100〜200mm/個と小さいため√AREA 約50μm以上の中大型介在物の検出精度が低いという問題があり、また鉄マトリックスを酸溶解して抽出した介在物を顕微鏡により観察する場合は、介在物が酸に溶解・溶損して小径化する場合があり、さらに酸溶解に時間が掛かり処理の迅速性に劣り、製品の量産工程に対応することが困難であるという問題があった。
また、上記特許文献1および2に記載の方法は、周波数5〜25MHzの水浸超音波探傷法であるが、製品化された軸受の転動面直下に現れた場合に突発的な転動疲労寿命の低下に継がる大型介在物を素材鋼段階において検出・排除するものではない。
また、上記特許文献3に記載の発明は、√AREAが100μm超の介在物の存在を容認したものであり、本発明の目的とする250μm超の介在物の存在を皆無とするものではない。また上記特許文献4に記載の発明は、最終製品の所定の位置における最大介在物径を200μm以下にすることを目的とするものであって、本発明の目的とする軸受素材鋼中の250μm超の介在物の存在を皆無とするものではない。
また、極値統計法によると外挿法により小径介在物の分布から中型の介在物の存在を推定することができても、大型介在物の存在を推定できるとは限らない。
そこで、極めて発生頻度の低い大型介在物を軸受素材鋼の段階において、探傷体積を実質的かつ効率的に増やし、√AREAが100μm超の大型介在物を検出するという2つの条件を満足させた非金属介在物評価方法を使用し、√AREAが250μm超の非金属介在物の存在する軸受用鋼を排除し、√AREAが250μm超の非金属介在物が存在しない高信頼性軸受用鋼の提供を可能とする本発明を完成するに至った。
上記課題を達成するための第1の発明は、探傷周波数を5〜25MHzとした焦点型探触子を備え、標準試験片STB−A22の平底孔からの最大反射波強度が80%となるように基準感度を設定し、20dB増感して探傷感度とした水浸超音波探傷装置を用いて、水浸超音波探傷装置の反射波強度が30以上80未満である場合には介在物径が100μm以上250μm未満の介在物の検知に対応し、水浸超音波探傷装置の反射波強度が80以上である場合には介在物径が250μm以上の介在物の検知に対応した水浸超音波探傷を行い、水浸超音波探傷装置の最大反射波強度が80%を超える非金属介在物を有する軸受用鋼を排除することにより、介在物径が100μm以上250μm未満の介在物数が評価総重量5kgあたり10個以下であり、かつ、介在物径が250μm以上の介在物数が評価総重量5kgあたり0個である鋼を選別する、ことを特徴とする高信頼性軸受用鋼の検査方法である。
前記高信頼性軸受用鋼は高信頼性CVT(トロイダル無断変速機)用鋼とすることもできる。
第2の発明は、第1の発明において、前記高信頼性軸受用鋼が高炭素クロム軸受鋼であることを特徴とする高信頼性軸受用鋼の検査方法である。
前記高炭素クロム軸受鋼は軸受用肌焼合金鋼、軸受用中炭素鋼とすることもできる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記水浸超音波探傷における探触子の水中焦点距離が70〜180mm、鋼中焦点位置における超音波ビームの直径が0.5〜1.5mm、評価範囲が試験片の外寸である素材の鋼径に対して、中心部の40%相当部および外周部の10%相当部ならびに端部と探傷不感帯部の各部を除いた部分であり、評価範囲の総重量と試験片数を掛け合わせた超音波評価総重量が5〜10kgであることを特徴とする高信頼性軸受用鋼の検査方法である。

第1の発明は、探傷周波数を5〜25MHzとした焦点型探触子を用いた水浸超音波探傷において、√AREAが250μmの介在物に対する反射波強度が所定値となるように、前記水浸超音波探傷装置を調整し、該所定の反射波強度を超える非金属介在物を有する軸受用鋼を排除し、上記√AREAが250μm超の非金属介在物が存在しないことを特徴とする高信頼性軸受用鋼であるから、√AREAが250μm超の非金属介在物が存在しないことを保証した高信頼性軸受用鋼を提供できるという効果がある。
第2の発明は、√AREAが250μm超の非金属介在物が存在しないことを保証した高炭素クロム軸受鋼を提供できるという効果がある。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記水浸超音波探傷における探触子の水中焦点距離が70〜180mm、鋼中焦点位置における超音波ビームの直径が0.5〜1.5mm、評価範囲が試験片の外寸である素材の鋼径に対して、中心部の40%相当部および外周部の10%相当部ならびに端部と探傷不感帯部の各部を除いた部分であり、評価範囲の総重量と試験片数を掛け合わせた超音波評価総重量が5〜10kgである水浸超音波探傷法を用いるものであるから、確実かつ容易に√AREAが250μm超の非金属介在物が存在しないことを保証した高信頼性軸受用鋼を提供できるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態について、(1)試験片の作製、 (2)超音波探傷、(3)評価に区分して説明する。
(1)試験片の作製
図1は本発明の実施の形態に係る試験片を示す斜視図であり、図2は図1に示す試験片の断面図であり、(A)は正面図、(B)は側面図である。
まず、図1に示す通り、ポロシティーを圧着して介在物の検出精度を高めるために、6以上の所定の圧鍛比の円柱状のビレットを得、その後に図1に示めす所定の幅(B)の短円柱に切断し、実線で示す所定の高さ(H)のブロックを切り出し、このブロックを順次フライス加工(粗加工)、焼ならしまたは焼なまし、研磨(仕上加工)をして所定の寸法に仕上げて試験片20を作製する。
21は中心部ポロシティの存在範囲22、外周部25、試験片表面の不感帯24、および端部23を除外した評価範囲であり、この部位に存在する大型介在物を検出し、清浄度が基準値を超えるものが排除される。
(2)超音波探傷
図3は本発明の実施の形態に係る水浸超音波探傷装置の概念図である。10は公知の水浸超音波探傷装置であり、焦点型探触子11、超音波探傷ユニット12、走査ユニット13、マイクロプロセッサを備えたPC(パーソナルコンピュータ)14、映像化ユニット15から構成されている。
探傷周波数を5〜25MHzとし、標準試験片(Standard Test Block JIS Z2345)等を使用して感度校正を行ない、最大反射波強度が所定の値(80%程度)となるように超音波探傷装置の基準感度を設定し、所定量の増感(20dB程度)行い探傷感度とする。
試験片20を水槽にセットした後、PC14に測定感度、焦点位置(試験片表面下)、検出範囲26を入力し、探触子11を所定の走査ピッチで走査し、介在物の数、位置、大きさ等のデータを取得する。
(3)評価
反射波強度が80%超で√AREAが250μm超となる大型介在物の個数が評価総重量(評価範囲の総重量×試験片数、以下同じ。)5kg当たり皆無であるものを検査合格品とし、上記介在物が1個でも存在するものは検査不合格とする。
上述の通り、本発明の実施により、軸受素材鋼中の大型の介在物を検出・評価し、軸受鋼中の介在物のうち、突発的な転動疲労寿命の低下に継がる√AREAが100μm超の大型介在物が存在しないかまたは極めて少ないことを保証した高信頼性鋼を提供することができる。特に車両用軸受等向けに√AREAが250μm超の介在物が存在しないことを保証した高炭素クロム軸受鋼等の高信頼性軸受用鋼を提供することができる。
本実施の形態において、探傷周波数を5〜25MHzとしたが、これは5MHz以下では本発明の目的とする大型介在物に対する検出能が不十分となり、25MHz以上では鋼中における超音波の減衰のため実質的な探傷体積を大きくとれないからである。
また、水浸超音波探傷としたのは、直接接触法に較べて探触子の走査時の音響結合状態が安定し、試験片の表面の影響が少なく、安定した探傷が可能で、自動測定が容易であるからである。また焦点型(ポイントフォーカス型)の探触子としたのはフラット型、ラインフォーカス型の探触子よりも検出能が優れているからである。
また、焦点位置におけるビーム径は大きいほど探傷ピッチを大きくすることができ、迅速な測定が可能となるが介在物の検出能が低下するので、焦点位置で直径0.5〜1.5mmのビーム径の探触子が好ましく、深さ方向には反射波強度-6dB(より好ましくは-3dB)の焦点域(検出範囲)を活用した探傷方法とすることにより良好な検出能を確保することができる。
また、試験片の評価範囲は試験片の外寸(=ビレットの直径、以下同じ)Dの90%から中心部ポロシティーの存在範囲までとする。中心部には介在物が検出し易い傾向にあり、中心部ポロシティーの存在範囲は鋼種、製造条件によって異なるので、評価範囲を中心部ポロシティーの存在範囲の限界まで広げて、介在物分布の実体に近づけるのが好ましい。本実施の形態に係る軸受用鋼の場合は中心部ポロシティーの存在範囲は試験片の中心部を含む外寸Dの40%の内側である。
また、本実施の形態においては、評価総重量は5kgとしたが5kgに限定されるものではなく、検査の迅速性と評価の信頼性の兼合いから評価総重量をKgオーダとすればよい。なお、反射波強度が30〜80%の介在物の個数(評価総重量5kg)も補助的評価指数として、これが10個を超える場合は、反射波強度80%超の介在物の存在を評価する評価総重量を増やして評価に慎重を期すのが好ましい。
また、試験片はフライス加工の後に、焼ならしまたは焼なましを行い、微細かつ均質な組織とし、機械的性質を改善した試験片とするのが好ましい。さらに平面研磨を行い、超音波の伝達損失をより少ない試験片とするのが好ましい。
なお、図6は顕微鏡法に基づく極値統計を適用して鋼の清浄度を評価し、グラフ表示たものである。グラフ中、直線(イ)は介在物の極めて少ない清浄鋼を、直線(ロ)は一般鋼を示している。検査基準面積が100mm、予測面積が30,000mm(規準化変数5.71)で√AREAの最大値が清浄鋼は約10μm、一般鋼は約46μm、検査厚みを10μmとして、検査基準面積から、体積、重量を換算して、極値統計法に基づく回帰直線を予測重量10kg(規準化変数14.0)まで外挿すると、10kg鋼中の予測最大介在物径は清浄鋼が20μm、一般鋼が100μmとなり、本発明に基づく超音波探傷法によって清浄鋼中の100μ級の大型介在物を検出することができても、極値統計法によっては大型介在物の存在を推定することができるとは限らない。
最初に、ポロシティーを圧着して介在物の検出精度を高めるために、圧鍛比8.5、直径Dが167mmの円柱状の軸受鋼SUJ2のビレットを得た。次にこのビレットを図1に示す幅(B)80mmの短円柱を切り出し、実線で示すブロックを高さ(H)41mmとして切り出し、焼なまし処理を実施し、その後研磨加工をして最終高さ(H)40mmの試験片とした。
次に、日本クラウトクレーマー製のSDS−7700AS水浸超音波探傷装置と、周波数15MHzとした焦点型探触子(水中焦点距離約150mm、鋼中焦点深度約20mm、鋼中焦点におけるビーム径約1.0mm)を使用し、標準試験片STB−A22の平底孔(孔径1.5mm)からの最大反射波強度が80%となるように基準感度を設定し、20dB増感して探傷感度33dBとした。
また、深さ方向には-6dBの焦点域(約20mm)を活用し、探傷ピッチ0.2×0.2mmの平面探傷とし、評価範囲を図2に示す中心部ポロシティーの存在域22と外周部25を除いた試験片の外寸Dの40〜90%、即ち寸法Lを42mmとし、表面の不感帯24、外周部25、中心部ポロシティーの存在範囲22および端部23(約5mm)は評価範囲から除外し、評価総重量を5Kgとした。
表1は試験片15個(試験片NO.1〜15)の試験結果を一欄表にしたものであり、○印は反射波強度が80%超の介在物が存在せず、検査合格のものを示し、×印は反射波強度が80%超の介在物が存在し、検査不合格のものを示している。表1において、反射波強度80%以上の介在物の個数を集計し左側の欄に示し、これに合わせて反射波強度30〜80%の介在物も検出しその個数を右側の欄に示した。
図5は本実施例に係る反射波強度と介在物の大きさの関係を示すグラフであり、表1に示した試験結果中、各試験片から検出された介在物のうち最大のもののみをグラフ表示したものである。即ち試験片NO.1〜6については反射波強度30〜80%の介在物のうちの最大のものを、No.7〜15については反射波強度80%超の介在物のうちの最大のものをプロットしている。
一方、表1に示された介在物について、研磨により介在物の形状、大きさを調査した。その結果√AREAが超音波探傷で検出された介在物寸法と同等の大きさの介在物が検出され、本発明の実施により介在物が検出されることが明白となった。
図4は本発明の実施例に係る探傷装置の探傷能力を示したグラフであり、一般鋼と高清浄鋼の介在物の探傷結果について一般鋼の介在物指数を100として比較したものであるが、高清浄鋼の介在物指数は20前後であり、本発明の実施により、一般鋼と高清浄鋼で明白な差が見られ、大型介在物を精度よく検出・評価できることが分かった。なお本発明に係る高清浄軸受鋼を使用して作製した軸受の台上耐久強度試験においても突発的な転動疲労寿命の低下のないことが確認された。
上述の通り、探傷周波数を15MHzとした焦点型探触子を使用し、評価総重量をkgオーダの水浸超音波探傷を行うことにより、√AREA100μm超の介在物を確実かつ容易に検出できることが確認でき、この検出結果に基づき、√AREAが250μm超の介在物の存在する軸受鋼は検査不合格として排除することにより、突発的な転動疲労寿命の低下に継がる大型介在物が存在しない軸受鋼を提供することができる。特に車両用等向けの高炭素クロム軸受鋼を提供することができる。
Figure 0004559160
本発明の実施の形態に係る試験片を示す斜視図である。 図1に示す試験片の断面図であり、(A)は正面図、(B)は側面図である。 本発明の実施の形態に係る水浸超音波探傷装置の概念図である。 本発明の実施例に係る探傷能力を示したグラフである。 本発明の実施例に係る反射波強度と介在物の大きさの関係を示すグラフである。 従来の極値統計法により素材鋼中の介在物の存在を推定したグラフである。
符号の説明
10・・・超音波探傷装置
11・・・焦点型探触子
12・・・超音波探傷ユニット
13・・・操作ユニット
14・・・PC
15・・・映像化ユニット
20・・・試験片
21・・・評価範囲
22・・・中心部ポロシティー存在範囲
23・・・端部
24・・・不感帯
25・・・外周部
26・・・検出範囲
B・・・試験片の幅寸法
D・・・試験片の外寸(ビレットの直径)
WP・・・水距離
MP・・・検出深度
・・・焦点(試験片中)
・・・焦点(水中)

Claims (3)

  1. 探傷周波数を5〜25MHzとした焦点型探触子を備え、標準試験片STB−A22の平底孔からの最大反射波強度が80%となるように基準感度を設定し、20dB増感して探傷感度とした水浸超音波探傷装置を用いて、
    前記水浸超音波探傷装置の反射波強度が30%以上80%未満である場合には介在物径が100μm以上250μm未満の介在物の検知に対応し、前記水浸超音波探傷装置の反射波強度が80%以上である場合には介在物径が250μm以上の介在物の検知に対応した、水浸超音波探傷を行い、
    前記水浸超音波探傷装置の最大反射波強度が80%を超える非金属介在物を有する軸受用鋼を排除することにより、介在物径が100μm以上250μm未満の介在物数が評価総重量5kgあたり10個以下であり、かつ、介在物径が250μm以上の介在物数が評価総重量5kgあたり0個である鋼を選別する、ことを特徴とする高信頼性軸受用鋼の検査方法。
  2. 前記高信頼性軸受用鋼が高炭素クロム軸受鋼であることを特徴とする請求項1に記載の高信頼性軸受用鋼の検査方法。
  3. 前記水浸超音波探傷における焦点型探触子の水中焦点距離が70〜180mm、鋼中焦点位置における超音波ビームの直径が0.5〜1.5mm、評価範囲が試験片の外寸である素材の鋼径に対して、
    中心部の40%相当部および外周部の10%相当部ならびに端部と探傷不感帯部の各部を除いた部分であり、評価範囲の総重量と試験片数を掛け合わせた超音波評価総重量が5〜10kgであることを特徴とする請求項1または2に記載の高信頼性軸受用鋼の検査方法。
JP2004248572A 2004-08-27 2004-08-27 高信頼性軸受用鋼の検査方法 Expired - Lifetime JP4559160B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004248572A JP4559160B2 (ja) 2004-08-27 2004-08-27 高信頼性軸受用鋼の検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004248572A JP4559160B2 (ja) 2004-08-27 2004-08-27 高信頼性軸受用鋼の検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006064569A JP2006064569A (ja) 2006-03-09
JP4559160B2 true JP4559160B2 (ja) 2010-10-06

Family

ID=36111179

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004248572A Expired - Lifetime JP4559160B2 (ja) 2004-08-27 2004-08-27 高信頼性軸受用鋼の検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4559160B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4559254B2 (ja) * 2005-02-22 2010-10-06 山陽特殊製鋼株式会社 鋼材の白点性欠陥の評価方法
JP6248979B2 (ja) 2015-05-15 2017-12-20 Jfeスチール株式会社 鋼材の清浄度評価方法および清浄度評価装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001026840A (ja) * 1999-07-14 2001-01-30 Nsk Ltd 高信頼性cvt用部材及びその評価方法
JP2001240937A (ja) * 2000-02-29 2001-09-04 Sanyo Special Steel Co Ltd 高清浄度鋼

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001026840A (ja) * 1999-07-14 2001-01-30 Nsk Ltd 高信頼性cvt用部材及びその評価方法
JP2001240937A (ja) * 2000-02-29 2001-09-04 Sanyo Special Steel Co Ltd 高清浄度鋼

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006064569A (ja) 2006-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5085013B2 (ja) 鋼の信頼性評価方法
CN100390534C (zh) 轴承用钢中大尺寸夹杂物的评估方法及其应用
JP4559160B2 (ja) 高信頼性軸受用鋼の検査方法
JP4291552B2 (ja) 水浸超音波探傷法による鋼の清浄度評価方法
US6318178B1 (en) Cleanliness evaluation method for metallic materials based on ultrasonic flaw detection and metallic material affixed with evaluation of cleanliness
CN101135671B (zh) 轴承用钢中大尺寸夹杂物的评估方法
Pape et al. Ultrasonic evaluation of tailored forming components
CN107533034B (zh) 钢材的洁净度评价方法及洁净度评价装置
JP3505415B2 (ja) 超音波探傷による金属材料の清浄度評価方法
JP4084979B2 (ja) 水浸超音波探傷による鋼中介在物検出方法
JP4015935B2 (ja) 水浸超音波探傷による鋼中介在物検出評価方法
WO2021070751A1 (ja) 鋼材の清浄度評価方法
JP3563313B2 (ja) 超音波探傷による金属材料の清浄度評価方法
JP4002842B2 (ja) 水浸超音波探傷法による鋼の清浄度評価方法
JP4559254B2 (ja) 鋼材の白点性欠陥の評価方法
JP4298444B2 (ja) 超音波探傷方法
JP2012181112A (ja) 金属材料の清浄度評価方法
JPH03108658A (ja) 高炭素鋼中の非金属介在物の検出方法
JP5662640B2 (ja) 鋼中介在物の検出評価方法
JP2000310620A (ja) 清浄度の評価を付した金属材料
JP2004077206A (ja) 転がり軸受及び転動体の超音波探傷検査方法
Naveen et al. Gear blank: A case study of failure assessment
JP2008128863A (ja) 鋼中介在物径の推定方法
JP6260582B2 (ja) 鋼材の清浄度評価方法および清浄度評価装置
JP2004037242A (ja) 超音波探傷による鋼の介在物検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070501

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100519

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100617

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100706

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100722

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4559160

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140730

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250