JP4558337B2 - 印字制御装置ならびにこれを備えた印字装置及び情報処理装置 - Google Patents

印字制御装置ならびにこれを備えた印字装置及び情報処理装置 Download PDF

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本発明は、PCなどのホスト装置から受け取った印字ジョブのデータを一時的に格納するスプール機能を備えた印字制御装置ならびにこれを備えた印字装置及び情報処理装置に関するものである。
PCなどのホスト装置からの印字要求に応じて印字処理を行う印字装置(同様の印字機能を備えたファクシミリ装置、複合機を含む。)では、先行する印字ジョブで装置が占有されているために新たな印字要求を受け付けることができない不便を解消するため、ホスト装置から受け取った印字ジョブのデータを一時的に格納するスプール機能を備えた印字制御装置が設けられることがある。
この種のスプール機能を備えた印字制御装置では、先にスプール処理された印字ジョブから順に取り出して印字処理を行うことが一般的であるが、短時間で処理可能な印字ジョブが、それより前に受け付けた高負荷な印字ジョブのために長時間待たされる不都合を避けるため、印字ジョブの優先順位をホスト装置から設定し得るようにしたり、また印字ジョブの処理時間を予測して処理順位を変更する構成のものが知られている。また、印字ジョブの処理時間が所定の閾値を越えるとその印字ジョブの処理を中断して、印字待ちであった後続の印字ジョブを優先して処理する構成のものが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平11−338652号公報(3頁、第3図)
しかしながら、前記のように印字ジョブの処理順位を変更する構成では、高負荷な印字ジョブの処理が一旦開始されてしまうと、その後に受け付けた印字ジョブが短時間で処理可能なものであっても、長時間待たされるという不都合が生じる。
これに対し、処理時間の経過により印字ジョブの処理を中断する構成のものでは、処理に長時間を要する高負荷な印字ジョブが処理途中でも後回しにされるため、短時間で処理可能な印字ジョブが長時間待たされる不都合を避けることができるものの、その反面、印字ジョブが混雑している場合には高負荷な印字ジョブの処理の終了が極端に遅くなるという問題が生じる。また、途中で印字が中断された印字ジョブの印字済み用紙と、途中で割り込んできた印字ジョブの印字済み用紙とを分別するため、多段ソータなどの特殊な装置が必要になるという問題がある。
本発明は、このような従来技術の問題点を解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、印字処理のスループットを向上させて高負荷な印字ジョブの処理を速やかに終了させることができ、しかも処理が一旦開始された印字ジョブが途中で中断されることなく処理されて、処理の極端な遅延を避けると共に特殊な分別装置を必要としないように構成された印字制御装置ならびにこれを備えた画像形成装置及び情報処理装置を提供することにある。
このような課題を解決するために、本発明においては、請求項1に示すとおり、複数のホスト装置からネットワークを介して送出される印字ジョブのデータを受け取るデータ受信手段と、このデータ受信手段で受け取ったデータを、印字手段で処理可能なデータに変換するデータ変換手段に転送するのに先立って、データ格納手段に一時的に格納するスプール処理を行うスプール手段と、このスプール手段による印字ジョブに対するスプール処理過程で、当該印字ジョブの前記データ格納手段に格納されたスプールデータの容量、または、前記データ格納手段に格納されたスプールデータのスプール処理に要した経過時間が所定の閾値を越えたことをもって高負荷と判定するジョブ判定手段と、このジョブ判定手段により高負荷と判定された場合に、前記ホスト装置からのデータの受信を中断すると共に、既にスプール処理されて前記データ格納手段に格納されたスプールデータの取出並びに前記データ変換手段への転送の処理を引続き実行させ、前記スプールデータがなくなると、前記ホスト装置からのデータの受信を再開し、このときスプール処理することなくそのまま前記データ変換手段に転送するスプールなしデータ処理を行わせる制御手段とを有するものとした。
これによると、スプール処理が省略されるため、印字処理のスループットを向上させ、処理に長時間を要する高負荷な印字ジョブの処理を速やかに終了させることができる。そして、処理が一旦開始された印字ジョブが途中で中断されることなく処理されるため、高負荷な印字ジョブの処理が後回しにされて処理の終了が極端に遅くなる不都合を避けることができ、その上、多段ソータのような分別装置も不要となる。
この場合、処理中の印字ジョブが終了するまでその印字ジョブで装置が占有された状態となり、新たな印字ジョブの受け付けができないが、スプールなしデータ処理により高負荷な印字ジョブの処理を速やかに終了させるため、新たな印字ジョブのためのホスト装置側での待ち時間を短縮することができる。
また、高負荷の判定の基準となるデータ容量及びスプール処理時間は、スプール処理中の1つの印字ジョブのみを対象とする他、データ格納手段に格納されたスプール状態にある複数の印字ジョブを対象とすることも可能である。
請求項2に示すとおり、前記制御手段は、前記スプールなしデータ処理において印字ジョブのデータを所定の容量単位に分割して前記データ変換手段に転送するように制御する構成とすることができる。これによると、データ変換手段での処理の際のワークエリアを提供するRAMなどのデータ記憶手段の容量を小さく抑えることができるため、製造コストを低減することができる。
請求項3に示すとおり、前記制御手段は、前記スプールなしデータ処理を行う状態に移行した旨を前記ホスト装置側に通知する処理を実行させる構成とすることができる。これによると、新たな印字ジョブの受け付けができない状態であることをホスト装置側のオペレータが了解して新たな印字要求を控えることができるため、無駄な操作をなくして使い勝手を良くすることができる。
請求項4に示すとおり、前記制御手段は、前記ホスト装置側からの指示に応じて、前記スプール処理を実行可能な通常の状態に復帰させる構成とすることができる。これによると、印字処理に時間を要することをオペレータが了解した上で、ホスト装置側での印字要求の操作を完了させることができ、利便性が向上する。
請求項5に示すとおり、前記スプールなしデータ処理を開始してからの経過時間を計測する計時手段をさらに有し、前記制御手段は、前記計時手段による経過時間が所定の閾値を越えた場合に、前記スプール処理を実行可能な通常の状態に復帰させる構成とすることができる。これによると、所定時間の経過により通常状態に復帰するため、新たな印字要求のためのホスト装置側の待ち時間が極端に長くなることを避けることができる。
請求項6に示すとおり、前記制御手段は、前記スプール処理を実行可能な通常の状態に復帰した旨を前記ホスト装置側に通知する処理を実行させる構成とすることができる。これによると、スプール処理により新たな印字ジョブの受け付けが可能な通常状態に復帰したことを即座にホスト装置側のオペレータが確認して、新たな印字要求の操作を速やかに行うことができ、利便性が向上する。
なお、スプールなしデータ処理の対象とする印字ジョブの処理が終了すると、当然ながらスプールなしデータ処理も終了して通常状態に復帰し、このとき、前記と同様、通常状態に復帰した旨をホスト装置側に通知する処理を実行させるものとすると良い。
請求項7に示すとおり、前記制御手段は、前記ホスト装置側からの指示に応じて、通常の状態から再度、前記スプールなしデータ処理を行う状態に戻す構成とすることができる。これによれば、スプール処理を実行可能な通常状態に復帰した場合でも、印字ジョブを早急に終了させたいときは、スプールなしデータ処理を行う状態に強制的に戻すことができ、利便性が向上する。
なお、スプールなしデータ処理を行う状態と通常の状態とのいずれの状態に印字制御装置があるかを、印字装置の表示パネル上にメッセージやアイコンなどで表示させて、印字装置を利用するユーザに印字制御装置の現在の状態を認識させる構成としても良い。また、ブザーの鳴動などの適宜な報知動作により、印字制御装置が別の状態に移行したことを周囲のユーザに報知する構成としても良い。これによると、印字制御装置の現在の状態をユーザが正確に認識して、ホスト装置での印字要求の可否の判断を適切に行うことができるため、使い勝手が良くなる。
また、スプールなしデータ処理を行う状態と通常の状態との間での移行の際の通知は、事後的に行う他、事前に行うものとしても良い。例えば所定時間の経過によるスプールなしデータ処理状態から通常状態への移行は、ホスト装置側に終了の可否の問い合わせをしてホスト装置側から承諾の返事を受領したところで行うものとしても良い。
このように本発明によれば、処理に長時間を要する高負荷な印字ジョブの場合には、スプール処理が省略されるため、印字処理のスループットを向上させて処理を速やかに終了させることができ、後続の印字ジョブが長時間待たされる不便を改善することができる。そして、処理が一旦開始された印字ジョブが途中で中断されることなく処理されるため、高負荷な印字ジョブの処理が後回しにされて処理の終了が極端に遅くなる不都合を避けることができ、その上、多段ソータのような分別装置も不要となる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明による印字装置の概略構成を示すブロック図である。ここでは、プリンタ(印字装置)1が、LAN(ネットワーク)を介してPC(ホスト装置)2と接続されて複数のPC2で共有されており、PC2での印字要求に応じてPC2から印字ジョブのデータが送出されてプリンタ1にて印字処理が行われる。
プリンタ1は、印字データに基づいて記録紙に印字する印字部(印字手段)4と、この印字部4を制御するプリンタコントローラ(印字制御装置)5と、動作状況や設定内容などの各種の情報を表示する表示部6と、動作の指示や設定事項に関する入力の操作を行わう操作部7とを有している。
プリンタコントローラ5は、PC2から印字ジョブのデータを受け取るデータ受信部(データ受信手段)11と、印字ジョブのデータを格納するHDD(データ格納手段)12と、このHDD12に対するデータの格納及び取り出しの処理を行うスプーラ(スプール手段)13と、印字ジョブのデータを印字部4で処理可能なデータに変換するラスタライザ(データ変換手段)14と、ここで生成した印字データを印字部4に送るプリンタインタフェイス15と、これら各部の動作を制御するCPU(制御手段)16と、このCPU16での制御のためのワークエリアを提供するRAM17と、CPU16での制御のためのプログラムを格納するROM18とを有している。
なお、少なくともスプール機能に関連するもの、すなわちデータ受信部11、HDD12、スプーラ13、及びCPU16などで構成されるプリンタコントローラ(印字制御装置)を、プリンタ(印字装置)とは別にネットワーク上に設けられたプリントサーバ装置(情報処理装置)において実現することも可能である。
図2は、図1に示したプリンタコントローラ(印字制御装置)の詳細を示すブロック図である。スプーラ13は、PC2からデータ受信部11を介して受け取った印字ジョブのデータをHDD12のスプール領域に格納するスプール格納部21と、HDD12からスプールデータを取り出すスプール取出部22と、このスプール取出部22からデータを受け取ってラスタライザ14に送るラスタライザ対応処理部23とを有している。
CPU(ジョブ判定手段)16では、データ受信部11にてPC2から印字ジョブデータを受け取ると、当該印字ジョブが高負荷で処理に長時間を要するか否かの判定が行われ、ここで高負荷と判定された場合には、CPU16からの指示に応じてスプーラ13では、受信データをスプール処理することなくそのままラスタライザ14に転送するスプールなしデータ処理が行われる。
図3は、図1に示したプリンタコントローラにおける通常状態での処理状況を示すタイミング図である。データ受信部11にて印字ジョブ(ジョブ#1)を受け付けると、そのデータをHDD12に格納するスプール処理がスプーラ13にて実行され、ついでHDD12内のスプールデータをラスタライザに送ってデータ変換の処理が実行される。この印字ジョブ(ジョブ#1)についての処理の最中にデータ受信部11にて新たな印字ジョブ(ジョブ#2)を受け付けると、この印字ジョブについてスプーラ13によるスプール処理が実行された後、ラスタライザ14において先行する印字ジョブ(ジョブ#1)の処理が終了するのを待って、後続の印字ジョブ(ジョブ#2)の処理がラスタライザ14で実行される。
図4は、図1に示したプリンタコントローラにおけるスプールなしデータ処理を行う状態での処理状況を示すタイミング図である。前記のようにCPU(ジョブ判定手段)16では、データ受信部11にて受け付けた印字ジョブ(ジョブ#1)について高負荷の判定が行われ、特にここでは、データ受信部11にてPC2から印字ジョブデータを受け取ったところで、その印字ジョブデータのデータ容量が所定の閾値を越えたか否かで高負荷の判定が行われる。
CPU16で高負荷と判定された場合に行われるスプールなしデータ処理では、処理中の印字ジョブ(ジョブ#1)で装置が占有された状態となり、新たな印字ジョブの受け付けができず、後続の印字ジョブ(ジョブ#2)は、先行する印字ジョブ(ジョブ#1)の処理が終了したところで、データ受信部11にてデータの受信が開始され、スプーラ13及びラスタライザ14において所要の処理が実行される。
図5は、図1に示したプリンタコントローラにおける通常状態でのスプーラ格納処理の手順を示すフロー図である。ここでは、まずステップ101にてPC2からの印字ジョブデータの受信があると、ステップ102に進んでラスタライザ14が動作中か否かが判定され、ラスタライザ14が動作中であれば、ステップ103に進んで受信データのスプール処理が行われ、他方、ラスタライザ14が動作中でなければ、ステップ104に進んで受信データがそのままラスタライザ14へ転送される。
図6は、図1に示したプリンタコントローラにおける通常状態でのスプーラ取出処理の手順を示すフロー図である。ここでは、まずステップ201にてラスタライザ14から処理の終了を示すACK信号を受信すると、ステップ202に進み、スプールデータがあるか否かが判定され、スプールデータがあれば、ステップ203に進んでスプールデータを取り出す処理が行われ、つづくステップ204にてラスタライザ14へデータを転送する処理が行われる。
図7は、図1に示したプリンタコントローラにおけるスプール有無判断処理の手順を示すフロー図である。ここでは、まずステップ301にてPC2からの印字ジョブデータの受信があると、ステップ302に進み、受信データ量が規定値(閾値)以上か否かが判定され、ここで受信データ量が規定値以上でなければ、図5・図6に示した通常状態でのスプーラ格納処理及びスプーラ取出処理が実行される。他方、受信データ量が規定値以上であれば、次に示すスプールなしデータ処理が行われる。
図8は、図7に示したスプールなしデータ処理の手順を示すフロー図である。ここでは、まずステップ401にてPC2からの印字ジョブデータの受信があると、ステップ402に進んで受信データがスプーラ13を素通りしてラスタライザ14へ転送され、ラスタライザ14でデータ変換の処理が行われる。そしてステップ403にてラスタライザ14から処理の終了を示すACK信号を受信すると、ステップ401に戻り、次のデータの受信及び転送の処理に移る。
図9は、図1に示したプリンタコントローラにおけるスプールなしデータ処理を行う状態での処理状況を示すタイミング図である。前記のようにCPU(ジョブ判定手段)16では、データ受信部11にて受け取った印字ジョブ(ジョブ#1)について高負荷の判定が行われ、特にここでは、PC2から受け取った印字ジョブについてスプーラ13にスプール処理を行わせながら高負荷か否かの判定が行われる。
そして印字ジョブ(ジョブ#1)のスプール処理の過程で、CPU16にて高負荷と判定された場合には、PC2からのデータの受信を中断し、既にスプール処理が行われてHDD12に格納されたスプールデータ(データA)を取り出してラスタライザ14に転送する処理を引続き実行させ、HDD12のスプールデータ(データA)がなくなると、PC2からの残りのデータ(データB)の受信を再開し、このとき受信データをスプール処理することなくそのままラスタライザ14に転送するスプールなしデータ処理が行われる。
前記のスプール中断処理は、第1の態様としてデータ量カウントにより行われる。すなわち、スプーラ13によりHDD12に格納されたスプールデータの容量が所定の閾値(例えば3MB)を越えたことをもって高負荷と判定してスプール処理が中断される。また、スプール中断処理は、第2の態様としてタイマカウントにより行われる。すなわち、スプーラ13によりHDD12にデータを格納するのに要した経過時間が所定の閾値(例えば1分)を越えたことをもって高負荷と判定してスプール処理が中断される。スプールデータのカウント並びに経過時間のカウント(タイマ)はCPU16にて行われる。
図10は、図1に示したプリンタコントローラにおけるデータ量カウントによるスプール中断処理の手順を示すフロー図である。ここでは、まずステップ501にてPC2からの印字ジョブデータの受信があると、ステップ502に進んでラスタライザ14が動作中か否かが判定され、ラスタライザ14が動作中でなければ、ステップ503に進んでラスタライザ14へデータを転送する処理が行われる。他方、ラスタライザ14が動作中であれば、ステップ504に進んで受信データのスプール処理が行われる。ここまでは、図5に示した通常状態でのスプーラ格納処理と同様である。
次にステップ505にてスプールデータ量(カウント値)がステップ504でスプール処理された分だけインクリメントされ、つづくステップ506にてスプールデータ量が規定値(例えば3MB)以上か否かが判定される。ここでスプールデータ量が規定値以上でなければ、ステップ501に戻り、PC2からのデータ受信及びスプールが続行される。他方、スプールデータ量が規定値以上であれば、ステップ507に進んでPC2からのデータ受信を一時的に中断する処理が行われ、図12に示すデータ受信中断時処理に進む。
図11は、図1に示したプリンタコントローラにおけるタイマカウントによるスプール中断処理の手順を示すフロー図である。ここでは、ステップ601〜604にて図10のステップ501〜504と同様の処理が行われ、ステップ604での受信データスプールに続いて、ステップ605にてタイマが動作中か否かが判定され、タイマが動作中でなければ、ステップ606に進んでタイマがスタートされる。ついでステップ607にてタイマ値が規定値(例えば1分)以上か否かが判定され、タイマ値が規定値以上でなければ、ステップ601に戻り、PC2からのデータ受信及びスプールが続行される。他方、タイマ値が規定値以上であれば、ステップ608に進んでPC2からのデータ受信を中断する処理が行われ、図12に示すデータ受信中断時処理に進む。
図12は、図10及び図11に示したデータ受信中断時処理の手順を示すフロー図である。ここでは、まずステップ701にてラスタライザ14から処理の終了を示すACK信号の受信があると、ステップ702に進んでスプールデータがあるか否かが判定され、スプールデータがあれば、ステップ703に進んでスプールデータを取り出す処理が行われ、ついでステップ704にてラスタライザ14へデータを転送する処理が行われる。他方、スプールデータがなければ、ステップ705に進み、PC2からのデータ受信を再開する処理が行われ、図8に示したスプールなしデータ処理に進む。
図13は、図1に示したプリンタコントローラにおけるスプールなしデータ処理からの復帰判断処理の手順を示すフロー図である。ここでは、CPU(計時手段)16にて、スプールなしデータ処理を開始してからの経過時間が計測され、この経過時間が所定の閾値を越えた場合に、スプーラ13によるスプール処理を実行可能な通常状態に復帰させる。
すなわち、まずステップ801にてPC2からの印字ジョブデータの受信があると、ステップ802に進み、ラスタライザ14へデータを転送するスプールなしデータ処理が行われ、つづくステップ803にてタイマをスタートさせる。そしてステップ804にて、タイムアウトか否かが判定され、タイムアウトでなければ、ステップ805に進み、ラスタライザ14から処理の終了を示すACK信号の受信があると、次のデータに対するスプールなしデータ処理が続行される。他方、タイムアウトであれば、ステップ806に進んでスプール処理を実行可能な通常状態に復帰させ、図5・図6に示した通常スプール処理が行われる。
図14は、図1に示したプリンタコントローラの動作状況を示すシーケンス図である。プリンタコントローラ5は、初期状態としてスプール処理を実行可能なスプールありモード(通常状態)にあり、前記のようにCPU16にて高負荷の判定がなされると、スプールなしデータ処理を行うスプールなしモードに移行する。そして未処理のスプールデータの処理がラスタライザ14で行われた後に、受信データをラスタライザ14へそのまま転送するスプールなしデータ処理が行われる。
スプールデータのラスタライザ14への転送は、ラスタライズ処理のためのメモリ領域に応じた所定の容量単位でHDD12からデータを取り出して行われる。またスプールなしデータ処理は、CPU16の指示に応じて、受信データを所定の容量単位に分割してラスタライザ14に転送する処理が、データ受信部11またはスプーラ13で行われる。
またCPU16では、スプールなしデータ処理を行うスプールなしモードに移行した場合に、そのことを示す通知信号をPC2側に送出させる処理が実行され、この通知信号を受信したPC2の表示部に、スプール処理を行わない旨のメッセージが表示される。そして、印字処理に時間を要することをオペレータが了解した上で、PC2側での印字要求の操作を完了させたい場合には、オペレータが取り消しの操作を行い、PC2側から取り消し指示信号が送出され、スプール処理を実行可能なスプールありモード(通常状態)に復帰させることができる。
図15は、図1に示したプリンタコントローラの動作状況を示すシーケンス図である。前記の例と同様、CPU16にて高負荷の判定がなされると、スプールなしデータ処理を行うスプールなしモードに移行し、PC2の表示部に、スプール処理を行わない旨のメッセージが表示される。
そして図13に示した手順でタイムアウトと判定されることでスプール処理を実行可能なスプールありモード(通常状態)に復帰し、このとき、スプールありモードに復帰したことを示す通知信号をPC2側に送出する処理が実行され、この通知信号を受信したPC2の表示部に、通常状態に復帰した旨のメッセージが表示される。そして、処理中の印字ジョブを早急に終了させたい場合には、オペレータが取り消しの操作を行い、PC2側から取り消し指示信号が送出され、スプール処理を行わないスプールなしモードに戻すことができる。
なお、プリンタ1では、スプールありモード(通常状態)とスプールなしモードとのいずれの状態にあるかが表示部6にメッセージやアイコンなどにより表示され、これをユーザが見てプリンタ1の現在の状態を認識し、必要に応じてPC2側で取り消しの操作、すなわち強制的に別の状態に移行させる操作を行うことができる。また、プリンタ1の操作部7の操作で強制的に別の状態に移行させる操作を行うことができるものとしても良い。
本発明にかかる印字制御装置ならびにこれを備えた印字装置及び情報処理装置は、印字処理のスループットを向上させて処理に長時間を要する高負荷な印字ジョブを速やかに終了させる利点を有し、PCなどのホスト装置からの印字ジョブのデータを一時的に格納するスプール機能を備えた印字制御装置ならびにこれを備えた印字装置及び情報処理装置などとして有用である。
本発明による印字装置の概略構成を示すブロック図 図1に示したプリンタコントローラ(印字制御装置)の詳細を示すブロック図 図1に示したプリンタコントローラにおける通常状態での処理状況を示すタイミング図 図1に示したプリンタコントローラにおけるスプールなしデータ処理を行う状態での処理状況を示すタイミング図 図1に示したプリンタコントローラにおける通常状態でのスプーラ格納処理の手順を示すフロー図 図1に示したプリンタコントローラにおける通常状態でのスプーラ取出処理の手順を示すフロー図 図1に示したプリンタコントローラにおけるスプール有無判断処理の手順を示すフロー図 図7に示したスプールなしデータ処理の手順を示すフロー図 図1に示したプリンタコントローラにおけるスプールなしデータ処理を行う状態での処理状況を示すタイミング図 図1に示したプリンタコントローラにおけるデータ量カウントによるスプール中断処理の手順を示すフロー図 図1に示したプリンタコントローラにおけるタイマカウントによるスプール中断処理の手順を示すフロー図 図10及び図11に示したデータ受信中断時処理の手順を示すフロー図 図1に示したプリンタコントローラにおけるスプールなしデータ処理からの復帰判断処理の手順を示すフロー図 図1に示したプリンタコントローラの動作状況を示すシーケンス図 図1に示したプリンタコントローラの動作状況を示すシーケンス図
符号の説明
1 プリンタ(印字装置)
2 PC(ホスト装置)
4 印字部(印字手段)
5 プリンタコントローラ(印字制御装置)
11 データ受信部(データ受信手段)
12 HDD(データ格納手段)
13 スプーラ(スプール手段)
14 ラスタライザ(データ変換手段)
16 CPU(制御手段、ジョブ判定手段)

Claims (9)

  1. 複数のホスト装置からネットワークを介して送出される印字ジョブのデータを受け取るデータ受信手段と、
    このデータ受信手段で受け取ったデータを、印字手段で処理可能なデータに変換するデータ変換手段に転送するのに先立って、データ格納手段に一時的に格納するスプール処理を行うスプール手段と、
    このスプール手段による印字ジョブに対するスプール処理過程で、当該印字ジョブの前記データ格納手段に格納されたスプールデータの容量、または、前記データ格納手段に格納されたスプールデータのスプール処理に要した経過時間が所定の閾値を越えたことをもって高負荷と判定するジョブ判定手段と、
    このジョブ判定手段により高負荷と判定された場合に、前記ホスト装置からのデータの受信を中断すると共に、既にスプール処理されて前記データ格納手段に格納されたスプールデータの取出並びに前記データ変換手段への転送の処理を引続き実行させ、前記スプールデータがなくなると、前記ホスト装置からのデータの受信を再開し、このときスプール処理することなくそのまま前記データ変換手段に転送するスプールなしデータ処理を行わせる制御手段とを有することを特徴とする印字制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記スプールなしデータ処理において印字ジョブのデータを所定の容量単位に分割して前記データ変換手段に転送するように制御することを特徴とする請求項1のいずれかに記載の印字制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記スプールなしデータ処理を行う状態に移行した旨を前記ホスト装置側に通知する処理を実行させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印字制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記ホスト装置側からの指示に応じて、前記スプール処理を実行可能な通常の状態に復帰させることを特徴とする請求項3に記載の印字制御装置。
  5. 前記スプールなしデータ処理を開始してからの経過時間を計測する計時手段をさらに有し、
    前記制御手段は、前記計時手段による経過時間が所定の閾値を越えた場合に、前記スプール処理を実行可能な通常の状態に復帰させることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の印字制御装置。
  6. 前記制御手段は、前記スプール処理を実行可能な通常の状態に復帰した旨を前記ホスト装置側に通知する処理を実行させることを特徴とする請求項5に記載の印字制御装置。
  7. 前記制御手段は、前記ホスト装置側からの指示に応じて、通常の状態から再度、前記スプールなしデータ処理を行う状態に戻すことを特徴とする請求項6に記載の印字制御装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の印字制御装置を備えたことを特徴とする印字装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の印字制御装置を備えたことを特徴とする情報処理装置。
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