JPH11338652A - 印刷制御装置 - Google Patents

印刷制御装置

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JPH11338652A
JPH11338652A JP10142959A JP14295998A JPH11338652A JP H11338652 A JPH11338652 A JP H11338652A JP 10142959 A JP10142959 A JP 10142959A JP 14295998 A JP14295998 A JP 14295998A JP H11338652 A JPH11338652 A JP H11338652A
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JP
Japan
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image forming
print job
processing
forming process
job
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Application number
JP10142959A
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English (en)
Inventor
Hisashi Sousa
久 宗佐
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は印刷制御装置に関し、複数の印刷ジ
ョブを効率よく行なうことができる印刷制御装置を提供
することを目的としている。 【解決手段】 印刷ジョブを蓄積するスプール手段と、
受信した印刷ジョブを印刷出力可能なデータに変換する
画像形成処理手段と、画像形成処理中の印刷ジョブの処
理を一時停止させる一時停止手段と、画像形成処理中の
印刷ジョブの画像形成処理に要した時間をカウントする
処理時間計測手段とを具備し、前記処理時間計測手段が
画像形成処理中の印刷ジョブの画像形成処理時間が第1
の閾値を越えたと判断(判断1)した場合、前記一時停
止手段は画像形成処理中の印刷ジョブの画像形成処理を
一時停止させ、印刷待ちであったジョブの画像形成処理
を行なうように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷制御装置に関す
る。ホストと複数の印刷装置が接続され、印刷を行なう
システムが知られている。この場合、各印刷装置の処理
時間はまちまちであり、複数の印刷装置を効率よく稼働
させるシステムが望まれている。
【0002】
【従来の技術】近年、WINDOWS等の優れたOS
(オペレーティングシステム)の普及により、様々なア
プリケーションが発表され、これらが吐き出す印刷デー
タの構造も多種多様となっている。特に、グラフィック
データは、アプリケーション固有のデータ構造となって
おり、その印刷データも各アプリケーション毎に全く異
なるデータ形式となっている。
【0003】従来のこの種のシステムとして、特開平5
−162415号公報や、特開平6−103007号公
報や、特開平8−292854号公報にシステムが開示
されている。特開平5−162415号公報では、印刷
ジョブに優先順位の設定を可能とし、印刷中の処理を中
断してホストコンピュータからの優先順位の設定又は印
刷処理枚数の少ない印刷ジョブを優先するようになって
いる。
【0004】特開平6−103007号公報では、文書
データの処理時間を演算して印刷順序を決定し、記憶手
段内の文書データの読み出し順序を変更するようになっ
ている。特開平8−292854号公報では、スプール
された印刷ジョブを、ジョブ単位又はページ単位で印刷
待ち行列を生成し、入力された順序変更情報に基づいて
印刷待ち行列を入れ替えて印刷順序を変更し、印刷手段
が変更された順序に従って印刷を行なうようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】PDL(Printe
r Description Language)方式
のプリンタは、その印刷データを印刷可能なイメージへ
画像形成処理を行なうので、データ形式によって画像形
成処理に時間が変わる。画像形成処理時間の速い印刷ジ
ョブもあれば遅いジョブもあり、テキスト文書の速い印
刷ジョブでは1秒足らず、グラフィック文書等の遅い印
刷ジョブでは1ページに1時間以上もかかることがあ
る。
【0006】前述した従来の技術では、印刷ジョブをあ
る優先順位に従って印刷順序変更を行なう手法を開示し
ているが、これらの問題点としては、プリンタが画像形
成処理に1時間以上かかる印刷ジョブを処理している最
中に、画像形成処理が1秒足らずの印刷ジョブがスプー
ルされ印刷処理待ちになっても、画像形成処理が完了す
るまで待たされてしまうという問題がある。
【0007】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであって、複数の印刷ジョブを効率よく行なうこと
ができる印刷制御装置を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明全体の効果は、画
像形成処理を行なっている印刷が時間がかかる、又はか
かると予想される場合、その印刷ジョブの画像処理を中
断して、印刷待ちであった後続の印刷ジョブの処理行な
って印刷処理の停滞を防止することができる。
【0009】(1)前記した課題を解決する第1の発明
は、印刷ジョブを蓄積するスプール手段と、受信した印
刷ジョブを印刷出力可能なデータに変換する画像形成処
理手段と、画像形成処理中の印刷ジョブの処理を一時停
止させる一時停止手段と、画像形成処理中の印刷ジョブ
の画像形成処理に要した時間をカウントする処理時間計
測手段とを具備し、前記処理時間計測手段が画像形成処
理中の印刷ジョブの画像形成処理時間が第1の閾値を越
えたと判断(判断1)した場合、前記一時停止手段は画
像形成処理中の印刷ジョブの画像形成処理を一時停止さ
せ、印刷待ちであったジョブの画像形成処理を行なうこ
とを特徴としている。
【0010】この発明の構成によれば、画像形成処理中
の印刷ジョブの画像形成処理時間が第1の閾値Taを越
えた場合、処理中の印刷ジョブの画像形成処理を一時停
止し、印刷待ちであったジョブに処理を移して処理の重
いジョブが印刷装置を長時間占有することを防止するこ
とができる。
【0011】(2)この場合において、スプール手段に
蓄積された印刷ジョブを優先順位に従って印刷順序を変
更するジョブ順序管理手段を具備し、前記処理時間計測
手段が画像形成処理中の印刷ジョブの画像形成処理時間
が第1の閾値Taを越えたと判断(判断1)し、且つ前
記ジョブ順序管理手段が画像形成処理中の印刷ジョブよ
り優先順位の高い印刷ジョブがあると判断(判断2)し
た場合、前記一時停止手段は画像形成処理中の印刷ジョ
ブの画像形成処理を一時停止させ、印刷待ちであった優
先順位の高い印刷ジョブの処理を行なうことを特徴とし
ている。
【0012】この発明の構成によれば、印刷待ちであっ
たジョブに処理を移す時に、優先度の高い印刷ジョブに
処理を移して、緊急性の高い印刷ジョブを優先処理する
ことができる。
【0013】(3)また、印刷ジョブの画像処理形成に
要する時間を算出する処理時間算出手段を具備し、該処
理時間算出手段の算出する、各印刷ジョブが画像形成処
理に要する時間を、優先順位決定の判断(判断2)の要
素とすることを特徴としている。
【0014】この発明の構成によれば、印刷ジョブの優
先順位を決定する際に、画像形成処理時間の短い印刷ジ
ョブを優先することで、ユーザが長時間待たされること
を防止することができ、また予め優先順位が付加された
印刷ジョブがスプールされている場合では、優先順位が
同じであれば画像形成処理時間の短い印刷を優先するこ
とができる。
【0015】(4)前記した課題を解決する第2の発明
は、印刷ジョブを蓄積するスプール手段と、受信した印
刷ジョブを印刷出力可能なデータに変換する画像形成処
理手段と、画像形成処理中の印刷ジョブの処理を一時停
止させる一時停止手段と、画像形成処理中の印刷ジョブ
が画像形成処理を完了するまでの残り時間を予測する残
時間予測手段とを具備し、該残時間予測手段が予測する
画像形成処理中の印刷ジョブの画像形成処理を完了する
残り時間が第2の閾値以上であると判断(判断3)した
場合、前記一時停止手段は画像形成処理中の印刷ジョブ
の画像形成処理を一時停止させ、印刷待ちであったジョ
ブの画像形成処理を行なうことを特徴としている。
【0016】この発明の構成によれば、残時間予測手段
が予測する画像形成処理中の印刷ジョブの画像形成処理
を完了する残り時間が第2の閾値Tb以上であると予測
される場合、処理中の印刷ジョブの画像形成処理を一時
停止し、印刷待ちであったジョブに処理を移すことによ
り、処理の重いジョブが印刷装置を長時間占有すること
を防止することができる。
【0017】(5)この場合において、スプール手段に
蓄積された印刷ジョブを優先順位に従って印刷順序を変
更するジョブ順序管理手段を具備し、前記残時間予測手
段が予測する画像形成処理中の印刷ジョブの画像形成処
理を完了する残り時間が第2の閾値以上であると判断
(判断3)し、且つ前記ジョブ順序管理手段が画像形成
処理中の印刷ジョブより優先順位の高い印刷ジョブがあ
ると判断(判断2)した場合、前記一時停止手段は、画
像形成処理中の印刷ジョブの画像形成処理を一時停止さ
せ、印刷待ちであった優先順位の高い印刷ジョブの処理
を行なうことを特徴としている。
【0018】この発明の構成によれば、印刷待ちであっ
たジョブに処理を移す時に、優先度の高い印刷ジョブに
処理を移すことで、緊急性の高い印刷ジョブを優先的に
処理することができる。
【0019】(6)また、印刷ジョブの画像形成処理に
要する時間を算出する処理時間算出手段を具備し、該処
理時間算出手段の算出する、各印刷ジョブが画像形成処
理に要する時間を、優先順位決定の判断(判断2)の要
素とすることを特徴としている。
【0020】この発明の構成によれば、印刷ジョブの優
先順位を決定する際に、画像形成処理時間の短い印刷ジ
ョブを優先することで、ユーザが無意味に待たされるこ
とを防止することができる。また、予め優先順位が付加
された印刷ジョブがスプールされている場合では、優先
順位が同じであれば、画像形成処理時間の短い印刷ジョ
ブを優先することができる。
【0021】(7)前記した課題を解決する第3の発明
は、印刷ジョブを蓄積するスプール手段と、受信した印
刷ジョブを印刷出力可能なデータに変換する画像形成処
理手段と、画像形成処理中の印刷ジョブの処理を一時停
止させる一時停止手段と、画像形成処理中の印刷ジョブ
の画像形成処理に要した時間をカウントする処理時間計
測手段と、画像形成処理中の印刷ジョブが画像形成処理
を完了するまでの残り時間を予測する残時間予測手段と
を具備し、画像形成処理時間が第1の閾値を越えたと判
断する判断1と、画像形成処理を完了する残り時間が第
2の閾値以上であると判断する判断3とが共に真で、印
刷待ちジョブがある場合、前記一時停止手段は、画像形
成処理中の印刷ジョブの画像形成処理を一時停止させ、
印刷待ちであったジョブの画像形成処理を行なうことを
特徴としている。
【0022】この発明の構成によれば、画像形成処理中
の印刷ジョブの画像形成処理時間が第1の閾値Taを越
え、残時間予測手段が予測する画像形成処理中の印刷ジ
ョブの画像形成処理を完了する残り時間が第2の閾値T
b以上であると予測される場合、処理中の印刷ジョブの
画像形成を一時停止し、印刷待ちであったジョブに処理
を移すことにより、画像形成処理の一時停止と再開の頻
度を下げつつ、処理の重いジョブが印刷装置を長時間占
有することを防止することができる。
【0023】また、画像形成処理時間が第1の閾値Ta
を経過しても、あとわずかの時間(Tb未満)で画像形
成処理を完了できる場合は、画像形成処理中の印刷ジョ
ブを一時停止せずに画像形成処理を完了させるので、画
像形成処理の一時停止と再開による切り換え時間の増大
を防止することができる。
【0024】(8)前記した課題を解決する第4の発明
は、印刷ジョブを蓄積するスプール手段と、受信した印
刷ジョブを印刷出力可能なデータに変換する画像形成処
理手段と、画像形成処理中の印刷ジョブの処理を一時停
止させる一時停止手段と、画像形成処理中の印刷ジョブ
の画像形成処理に要した時間をカウントする処理時間計
測手段と、画像形成処理中の印刷ジョブが画像形成処理
を完了するまでの残り時間を予測する残時間予測手段
と、スプール手段に蓄積された印刷ジョブを優先順位に
従って印刷順序を変更するジョブ順序管理手段を具備
し、画像形成処理時間が第1の閾値を越えたと判断する
判断1と、画像形成中の印刷ジョブより優先度の高いジ
ョブがあると判断する判断2と、画像形成処理を完了す
る残り時間が第2の閾値以上であると判断する判断3が
共に真の場合、前記一時停止手段は画像形成処理中の印
刷ジョブの画像形成処理を一時停止させ、印刷待ちであ
った優先順位の高い印刷ジョブの処理を行なうことを特
徴としている。
【0025】この発明の構成によれば、印刷待ちであっ
たジョブに処理を移す時に、優先度の高い印刷ジョブに
処理を移すことで緊急性の高い印刷ジョブを優先的に処
理することができる。
【0026】(9)また、印刷ジョブの画像形成処理に
要する時間を算出する処理時間算出手段を具備し、該処
理時間算出手段の算出する、各印刷ジョブが画像形成処
理に要する時間を、優先順位決定の判断(判断2)の要
素とすることを特徴としている。
【0027】この発明の構成によれば、印刷ジョブの優
先順位を決定する際に、画像形成処理時間の短い印刷ジ
ョブを優先することで、ユーザが無意味に待たされるこ
とを防止することができる。また、予め優先順位が付加
された印刷ジョブがスプールされている場合では、優先
順位が同じであれば画像形成時間の短い印刷ジョブを優
先することができる。
【0028】(10)また、1つの印刷ジョブを画像形
成処理中に、前記判断(判断1)を断続的に行なうこと
を特徴としている。この発明の構成によれば、1つの印
刷ジョブを画像形成処理中に、上記判断1を断続的に行
なうことにより、画像形成処理時間の非常に長い1つの
印刷ジョブを複数回にわたって画像形成処理を中断する
ので、複数個の印刷待ちジョブを割り込ませることがで
きる。
【0029】(11)また、スプール手段内の印刷ジョ
ブの処理待ち順序の情報や、一時停止の情報をユーザに
知らしめる状態通知手段を具備することを特徴としてい
る。この発明の構成によれば、ユーザに対して印刷ジョ
ブの処理待ち順序の情報や、一時停止となった情報を、
ユーザに提供するので、ユーザは印刷ジョブの処理の状
態や終了等の情報を得ることができる。
【0030】(12)また、スプール手段内の印刷ジョ
ブの処理待ち順序の情報や、一時停止の情報をユーザに
知らしめる状態通知手段と、一時停止となった印刷ジョ
ブをキャンセルするキャンセル手段とを具備することを
特徴としている。
【0031】この発明の構成によれば、ユーザに対して
印刷ジョブの処理待ち順序の情報や、一時停止となった
情報を、ユーザに知らしめ、一時停止となった印刷ジョ
ブをキャンセル可能とすることで、ユーザに処理の可否
を選択する権利を提供することができる。
【0032】(13)また、用紙排出ビンを切り換える
排出切り換え手段を具備し、前記一時停止手段が画像形
成処理中の印刷ジョブの処理を一時停止させ、別の印刷
ジョブに画像形成処理を切り換えて印刷出力する場合、
前記排出切り換え手段は用紙排出ビンを切り換えること
を特徴としている。
【0033】この発明の構成によれば、画像形成処理を
行なっている印刷ジョブを切り換えた時に、用紙排出ビ
ンを切り換えることにより印刷ジョブの出力が混在する
ことを防止することができる。
【0034】(14)更に、用紙排出ビンを切り換える
排出切り換え手段を具備し、前記一時停止手段が画像形
成処理中の印刷処理を一時停止させ、別の印刷ジョブに
画像形成処理を切り換えて印刷出力する場合、前記排出
切り換え手段は用紙排出方向を切り換えることを特徴と
している。
【0035】この発明の構成によれば、画像形成処理を
行なっている印刷ジョブを切り換えた時に、用紙排出方
向をポートレイトとランドスケープに切り換えることに
より、印刷ジョブの出力が混在することを防止すること
ができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を詳細に説明する。図1はスプーラ10の構
成例を示すブロック図、図2はプリンタ20の構成例を
示すブロック図である。これらスプーラ10及びプリン
タ20とで印刷システムを構成している。
【0037】本発明に係る印刷システムは、文字、図形
等の描画データや各種コマンドを生成し、印刷ジョブと
して送信するホストコンピュータ101と、受け取った
印刷ジョブを蓄積するスプーラ10、印刷ジョブのコマ
ンド及びデータを解析し、イメージに変換して印刷を行
なうプリンタ20から構成されている。また、ホストコ
ンピュータ101とプリンタ20の間は双方向インタフ
ェースで接続されており、互いにデータの送受信が可能
である。このように構成されたシステムの動作を説明す
れば、以下の通りである。
【0038】スプーラ10のホスト通信部102は、ネ
ットワーク等に接続されているホストコンピュータ10
1から送られてくる印刷ジョブをディスク部103に渡
す。ディスク部103は、印刷ジョブのデータをジョブ
単位、又はページ単位のエントリとして記憶する。ジョ
ブ転送順序決定部104は、各印刷ジョブに付加された
優先順位情報により印刷ジョブの印刷順序を決定する。
また、処理時間算出手段(図示せず)により印刷ジョブ
に画像形成処理時間情報が付加された場合には、この情
報と優先順位情報とを併せて印刷ジョブの印刷順序を決
定する。
【0039】例えば、優先順位の同じ印刷ジョブがスプ
ールされている場合、算出された各々の画像形成処理時
間を比較し、画像形成処理が速やかに行なわれる印刷ジ
ョブの印刷順序を上げる。プリンタインタフェース部1
05は、ディスク部103に記憶されている印刷ジョブ
を、ジョブ転送順序決定部104が決定した印刷順序で
画像処理部(プリンタ20)へ送信する。
【0040】プリンタ20において、スプーラインタフ
ェース部106の受け取った印刷ジョブデータは、画像
形成部107で印刷可能なイメージに変換され、変換さ
れたイメージは順次フレームメモリ108に一時記憶さ
れる。ジョブ処理管理部109(一時停止手段)は、処
理時間カウンタ110等の情報を基に、現在画像形成中
である印刷ジョブを中断するかどうかを決定する。処理
を中断する場合、スプーラインタフェース部106を通
じてスプーラ10に対し、印刷ジョブの処理一時中断を
通知すると共に、スプーラインタフェース部106と、
画像形成部107と、フレームメモリ108に残ってい
る処理中の印刷ジョブのデータと処理情報を退避メモリ
111に退避させ、次の印刷ジョブの処理に備える。
【0041】この時、退避する印刷ジョブのデータと処
理情報が退避メモリ111に収まらない場合には、デー
タ送信部112を通じてスプーラ10に一旦返送し、デ
ィスク103に記憶する。スプーラ10は、プリンタ2
0から処理一時中断を通知されると、プリンタ20に送
信中であった印刷ジョブの送信を一時中断し、印刷待ち
であった次の印刷ジョブの送信を開始する。
【0042】印刷部113は、フレームメモリ108に
展開処理され印刷可能になったイメージデータを受け取
ると、印刷動作を開始し、ジョブ処理管理部109より
指定される排出ビン(114又は115)へ印刷した用
紙を排出する。印刷ジョブの処理待ち順序の情報や一時
停止等の処理状態の情報はスプーラ10のホスト通信部
102を通じてホストコンピュータ101へ通知され
る。
【0043】次に、実際の処理の流れについて説明す
る。ホストコンピュータ101から受信した印刷ジョブ
は、スプーラ10のディスク部103に蓄積され、ジョ
ブ転送順序決定部104の決定した順序でプリンタ20
へ送出する。
【0044】図3は本発明の第1の処理動作を示すフロ
ーチャートである。印刷ジョブデータを受信(S20
1)したプリンタ20は、処理時間カウンタ110を初
期化して0にし(S202)、直ちに画像形成処理動作
を開始する(S203)。画像形成処理が開始される
と、画像形成処理が終了したかどうかを判定する(S2
04)。画像形成処理を終了していない場合には、処理
時間カウンタ110はインクリメントされ、画像形成処
理時間が閾値Taを経過したかどうかを判定する(S2
07)。
【0045】前記画像形成処理時間が閾値Taを経過し
ている場合、プリンタ20はスプーラ10に対して印刷
待ちのジョブがあるかどうか判定する(S208)。印
刷待ちのジョブがない場合には、画像形成処理の終了を
待つ(S204)。印刷待ちのジョブがある場合には、
スプーラインタフェース部106、画像形成部107、
フレームメモリ108にある展開中の印刷ジョブデータ
を退避メモリ111に格納し(S209)、次の印刷ジ
ョブをスプーラ10から受信し(S210)、処理時間
カウンタ110を初期化して(S202)、直ちに次の
画像処理動作を開始する(S203)。
【0046】画像処理時間が閾値Ta未満で画像形成処
理を終了した場合、退避メモリ111に格納した印刷ジ
ョブデータがあるかどうかを判定し(S205)、ある
場合には退避メモリ111に格納された印刷ジョブデー
タを再ロードし(S206)、中断されていた印刷ジョ
ブの画像形成処理を再開する(S202,S203)。
退避メモリ111に格納した印刷ジョブデータが無い場
合には画像形成処理を終了する。
【0047】この実施の形態例によれば、画像形成処理
中の印刷ジョブの画像形成処理時間が第1の閾値Taを
越えた場合、処理中の印刷ジョブの画像形成処理を一時
停止し、印刷待ちであったジョブに処理を移して処理の
重いジョブが印刷装置を長時間占有することを防止する
ことができる。
【0048】ここで、ステップS208において、印刷
待ちジョブの有無を調査する時に、画像形成処理中の印
刷ジョブより優先順位の高い印刷ジョブを調査すること
ができる。
【0049】この実施の形態例によれば、印刷待ちであ
ったジョブに処理を移す時に、優先度の高い印刷ジョブ
に処理を移して、緊急性の高い印刷ジョブを優先処理す
ることができる。
【0050】また、処理時間算出手段(ジョブ処理管理
部109)の算出した各印刷ジョブの画像形成処理に要
する時間を優先順位判断の要素に含めることができる。
この実施の形態例によれば、印刷ジョブの優先順位を決
定する際に、画像形成処理時間の短い印刷ジョブを優先
することで、ユーザが長時間待たされることを防止する
ことができ、また予め優先順位が付加された印刷ジョブ
がスプールされている場合では、優先順位が同じであれ
ば画像形成処理時間の短い印刷を優先することができ
る。
【0051】図4は本発明の第2の処理動作を示すフロ
ーチャートである。印刷ジョブデータを受信(S30
1)したプリンタ20は直ちに画像形成処理動作を開始
する(S302)。画像形成処理動作中は、スプーラ1
0に対して印刷待ちのジョブがあるかどうか問い合わせ
(S303)、印刷待ちのジョブが無い場合には画像形
成処理の終了を待つ(S304)。
【0052】その間に、印刷待ちのジョブが発生した
り、印刷待ちのジョブがあった場合には、画像形成処理
中の印刷ジョブの残処理時間を予測し(S305)、予
測時間が閾値Tb未満であれば、現在の画像形成処理を
続行する(S306)。残処理時間が閾値Tb以上ある
場合には、スプーラインタフェース部106、画像形成
部107、フレームメモリ108にある展開中の印刷ジ
ョブデータを退避メモリ111に格納し(S309)、
次の印刷ジョブデータをスプーラ10から受信して(S
310)、直ちに次の画像形成処理動作を開始する(S
302)。
【0053】画像形成処理を終了すると(S306)、
退避メモリ111に格納された印刷ジョブデータの有無
を判定し(S307)、ある場合には退避メモリ111
に格納された印刷ジョブデータを再ロードし(S30
8)、中断されていた印刷ジョブの画像形成処理を再開
する(S302)。退避メモリ111に格納した印刷ジ
ョブデータが無い場合には、画像形成処理を終了する。
【0054】この実施の形態例によれば、残時間予測手
段(ジョブ処理管理部109)が予測する画像形成処理
中の印刷ジョブの画像形成処理を完了する残り時間が第
2の閾値Tb以上であると予測される場合、処理中の印
刷ジョブの画像形成処理を一時停止し、印刷待ちであっ
たジョブに処理を移すことにより、処理の重いジョブが
印刷装置を長時間占有することを防止することができ
る。
【0055】ここで、ステップS308において、印刷
待ちジョブの有無を判定する時に、画像形成処理中の印
刷ジョブより優先順位の高い印刷ジョブを調査すること
ができる。これによれば、印刷待ちであったジョブに処
理を移す時に、優先度の高い印刷ジョブに処理を移すこ
とで、緊急性の高い印刷ジョブを優先的に処理すること
ができる。
【0056】また、処理時間算出手段(ジョブ処理管理
部109)の算出した各印刷ジョブの画像形成処理に要
する時間を優先順位判断の要素に含めることにより、印
刷ジョブの優先順位を決定する際に、画像形成処理時間
の短い印刷ジョブを優先することで、ユーザが無意味に
待たされることを防止することができる。また、予め優
先順位が付加された印刷ジョブがスプールされている場
合では、優先順位が同じであれば、画像形成処理時間の
短い印刷ジョブを優先することができる。
【0057】図5は本発明の第3の処理動作を示すフロ
ーチャートである。印刷データを受信(S401)した
プリンタ20は、処理時間カウンタ110を初期化して
(S402)、直ちに画像形成処理動作を開始する(S
403)。この画像形成処理動作の間、処理時間カウン
タ110はインクリメントされる。
【0058】この間、プリンタ20は画像形成処理が終
了したかどうかを常時判定しており(S404)、画像
形成処理が終了しない場合には、画像形成処理時間が閾
値Taを経過したかどうか判定する(S407)。画像
処理時間が閾値Taを経過した場合、プリンタ20は現
在の画像形成処理の残処理時間を予測し、残時間が閾値
Tb以上あるかどうかを判定する(S408)。
【0059】予測時間がTb未満である場合には現在の
画像形成処理を続行し(S404)、予測時間がTb以
上である場合には、プリンタ20はスプーラ10に対し
て印刷待ちのジョブがあるかどうかを問い合わせる(S
409)。印刷待ちのジョブがない場合には画像形成処
理の終了を待つ(S404)。
【0060】印刷待ちのジョブがある場合には、スプー
ラインタフェース部106、画像形成部107、フレー
ムメモリ108にある展開中の印刷ジョブデータを退避
メモリ111に格納し(S410)、次の印刷ジョブデ
ータをスプーラ10から受信し(S411)、処理時間
カウンタ110を初期化して(S402)、直ちに次の
画像形成処理動作を開始する(S403)。
【0061】ここで、閾値Ta未満で画像形成処理を終
了した場合(S404)、退避メモリ111に格納した
印刷ジョブデータがあるか無いかを調査する(S40
5)。印刷ジョブデータがある場合には、退避メモリ1
11に格納された印刷ジョブデータをロードし(S40
6)、中断されていた印刷ジョブの画像形成処理を再開
する(S402,S403)。退避メモリ111に格納
した印刷ジョブデータが無い場合には画像形成処理を終
了する。
【0062】この実施の形態例によれば、画像形成処理
中の印刷ジョブの画像形成処理時間が第1の閾値Taを
越え、残時間予測手段が予測する画像形成処理中の印刷
ジョブの画像形成処理を完了する残り時間が第2の閾値
Tb以上であると予測される場合、処理中の印刷ジョブ
の画像形成を一時停止し、印刷待ちであったジョブに処
理を移すことにより、画像形成処理の一時停止と再開の
頻度を下げつつ、処理の重いジョブが印刷装置を長時間
占有することを防止することができる。
【0063】また、画像形成処理時間が第1の閾値Ta
を経過しても、あとわずかの時間(Tb未満)で画像形
成処理を完了できる場合は、画像形成処理中の印刷ジョ
ブを一時停止せずに画像形成処理を完了させるので、画
像形成処理の一時停止と再開による切り換え時間の増大
を防止することができる。
【0064】またステップS409において、印刷待ち
ジョブの有無を調査する時に、画像形成処理中の印刷ジ
ョブより優先順位の高い印刷ジョブを調査することがで
きる。これにより、印刷待ちであったジョブに処理を移
す時に、優先度の高い印刷ジョブに処理を移すことで緊
急性の高い印刷ジョブを優先的に処理することができ
る。
【0065】また、処理時間算出手段の算出した各印刷
ジョブの画像形成処理に要する時間を優先順位判断の要
素に含めることができる。これにより、印刷ジョブの優
先順位を決定する際に、画像形成処理時間の短い印刷ジ
ョブを優先することで、ユーザが無意味に待たされるこ
とを防止することができる。また、予め優先順位が付加
された印刷ジョブがスプールされている場合では、優先
順位が同じであれば画像形成時間の短い印刷ジョブを優
先することができる。
【0066】また、図3、図5のそれぞれのステップS
206とS406の後のステップS202とS402に
て、画像形成処理中の印刷ジョブの画像形成処理時間の
カウント値を初期化して0にしているので、画像形成処
理時間の非常に長い印刷ジョブは断続的に中断され、優
先順位の高い印刷ジョブが処理される。
【0067】この実施の形態例によれば、1つの印刷ジ
ョブを画像形成処理中に、上記判断1を断続的に行なう
ことで、画像形成処理時間の非常に長い1つの印刷ジョ
ブを複数回にわたって画像形成処理を中断するので、複
数個の印刷待ちジョブを割り込ませることができる。
【0068】本発明の画像形成処理中の印刷ジョブの処
理を一時停止させる一時停止手段(ジョブ処理管理部1
09)は、任意の処理状態で一時停止可能としている
が、印刷ジョブデータのページ等の処理の区切りのよい
状態で一時停止させてもよい。
【0069】本発明によれば、スプール手段内の印刷ジ
ョブの処理待ち順序の情報や、一時停止の情報をユーザ
に知らしめる状態通知手段を具備することができる。こ
の実施の形態例によれば、ユーザに対して印刷ジョブの
処理待ち順序の情報や、一時停止となった情報を、ユー
ザに提供するので、ユーザは印刷ジョブの処理の状態や
終了等の情報を得ることができる。
【0070】また、スプール手段内の印刷ジョブの処理
待ち順序の情報や、一時停止の情報をユーザに知らしめ
る状態通知手段と、一時停止となった印刷ジョブをキャ
ンセルするキャンセル手段とを具備することができる。
【0071】この実施の形態例によれば、ユーザに対し
て印刷ジョブの処理待ち順序の情報や、一時停止となっ
た情報を、ユーザに知らしめ、一時停止となった印刷ジ
ョブをキャンセル可能とすることで、ユーザに処理の可
否を選択する権利を提供することができる。
【0072】また、用紙排出ビンを切り換える排出切り
換え手段を具備し、前記一時停止手段が画像形成処理中
の印刷ジョブの処理を一時停止させ、別の印刷ジョブに
画像形成処理を切り換えて印刷出力する場合、前記排出
切り換え手段は用紙排出ビンを切り換えることができ
る。
【0073】この実施の形態例によれば、画像形成処理
を行なっている印刷ジョブを切り換えた時に、用紙排出
ビンを切り換えることにより印刷ジョブの出力が混在す
ることを防止することができる。
【0074】更に、用紙排出ビンを切り換える排出切り
換え手段を具備し、前記一時停止手段が画像形成処理中
の印刷処理を一時停止させ、別の印刷ジョブに画像形成
処理を切り換えて印刷出力する場合、前記排出切り換え
手段は用紙排出方向を切り換えることができる。
【0075】この実施の形態例によれば、画像形成処理
を行なっている印刷ジョブを切り換えた時に、用紙排出
方向をポートレイトとランドスケープに切り換えること
により、印刷ジョブの出力が混在することを防止するこ
とができる。
【0076】図6〜図9は従来技術と本発明のとの比較
説明図である。図6において、従来の技術では、ジョブ
1の画像形成処理が開始されるが、その間にジョブ2が
スプーラに蓄積されても、ジョブ2はジョブ1の画像形
成処理が完了0するまで待たさせる。これに対して、本
発明の場合には、ジョブ1の画像形成処理が開始された
後、ジョブ2がスプーラに蓄積されると、ジョブ1の画
像形成処理時間が閾値Taを越えたかどうかが判断さ
れ、越えた場合にはジョブ1の処理を中断し、ジョブ2
の画像形成処理を行なう。そして、ジョブ2の画像形成
処理が完了した後に、中断されていたジョブ1の画像形
成処理を再開する。
【0077】図7の場合、ジョブ1の画像形成処理が開
始された後、ジョブ2がスプーラに蓄積されると、ジョ
ブ1の画像形成処理の残り時間が閾値Tbよりも大きい
かどうかが判断される。そして、画像形成処理の残り時
間が閾値Tbよりも大きい場合には、ジョブ1の処理を
中断し、ジョブ2の画像形成処理を行なう。そして、ジ
ョブ2の画像形成処理が完了した後に、中断されていた
ジョブ1の画像形成処理を再開する。
【0078】図8の場合、ジョブ1の画像形成処理が開
始された後、ジョブ2がスプーラに蓄積されると、ジョ
ブ1の画像形成処理時間が閾値Taを越えたかどうかが
判断される。画像形成処理時間が閾値Taを越え、且つ
画像形成処理の残時間が閾値Tbを越えた場合、ジョブ
1の処理を中断し、ジョブ2の画像形成処理を行なう。
そして、ジョブ2の画像形成処理が完了した後に、中断
されていたジョブ1の画像形成処理を再開する。
【0079】図9の場合、ジョブ1の画像形成処理が開
始された後に、ジョブ2〜ジョブ4がスプーラに蓄積さ
れると、画像形成処理時間が閾値Taを越えたかどうか
が判断され、越えた場合で且つ画像形成処理の残時間が
閾値Tbよりも大きい場合、ジョブ2の画像形成処理を
行なう。そして、ジョブ2の画像形成処理が完了する
と、ジョブ1が再開されるが、その間に画像形成処理時
間が閾値Ta2を越えた場合、ジョブ1を中断し、ジョ
ブ3の画像形成処理を行なう。そして、ジョブ3の画像
形成処理が完了すると、ジョブ1が再開されるが、その
間に画像形成処理時間が閾値Ta3を越えた場合、ジョ
ブ4の画像形成処理を行なう。そして、ジョブ4の画像
形成処理が完了すると、ジョブ1の画像形成処理が再開
される。この実施の形態例では、ジョブ1の画像形成処
理を分割し、分割の間に他の画像形成処理を行なうもの
である。
【0080】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、 (1)第1の発明によれば、印刷ジョブを蓄積するスプ
ール手段と、受信した印刷ジョブを印刷出力可能なデー
タに変換する画像形成処理手段と、画像形成処理中の印
刷ジョブの処理を一時停止させる一時停止手段と、画像
形成処理中の印刷ジョブの画像形成処理に要した時間を
カウントする処理時間計測手段とを具備し、前記処理時
間計測手段が画像形成処理中の印刷ジョブの画像形成処
理時間が第1の閾値を越えたと判断(判断1)した場
合、前記一時停止手段は画像形成処理中の印刷ジョブの
画像形成処理を一時停止させ、印刷待ちであったジョブ
の画像形成処理を行なうことにより、画像形成処理中の
印刷ジョブの画像形成処理時間が第1の閾値Taを越え
た場合、処理中の印刷ジョブの画像形成処理を一時停止
し、印刷待ちであったジョブに処理を移して処理の重い
ジョブが印刷装置を長時間占有することを防止すること
ができる。
【0081】(2)この場合において、スプール手段に
蓄積された印刷ジョブを優先順位に従って印刷順序を変
更するジョブ順序管理手段を具備し、前記処理時間計測
手段が画像形成処理中の印刷ジョブの画像形成処理時間
が第1の閾値Taを越えたと判断(判断1)し、且つ前
記ジョブ順序管理手段が画像形成処理中の印刷ジョブよ
り優先順位の高い印刷ジョブがあると判断(判断2)し
た場合、前記一時停止手段は画像形成処理中の印刷ジョ
ブの画像形成処理を一時停止させ、印刷待ちであった優
先順位の高い印刷ジョブの処理を行なうことにより、印
刷待ちであったジョブに処理を移す時に、優先度の高い
印刷ジョブに処理を移して、緊急性の高い印刷ジョブを
優先処理することができる。
【0082】(3)また、印刷ジョブの画像処理形成に
要する時間を算出する処理時間算出手段を具備し、該処
理時間算出手段の算出する、各印刷ジョブが画像形成処
理に要する時間を、優先順位決定の判断(判断2)の要
素とすることにより、印刷ジョブの優先順位を決定する
際に、画像形成処理時間の短い印刷ジョブを優先するこ
とで、ユーザが長時間待たされることを防止することが
でき、また予め優先順位が付加された印刷ジョブがスプ
ールされている場合では、優先順位が同じであれば画像
形成処理時間の短い印刷を優先することができる。
【0083】(4)第2の発明によれば、印刷ジョブを
蓄積するスプール手段と、受信した印刷ジョブを印刷出
力可能なデータに変換する画像形成処理手段と、画像形
成処理中の印刷ジョブの処理を一時停止させる一時停止
手段と、画像形成処理中の印刷ジョブが画像形成処理を
完了するまでの残り時間を予測する残時間予測手段とを
具備し、該残時間予測手段が予測する画像形成処理中の
印刷ジョブの画像形成処理を完了する残り時間が第2の
閾値以上であると判断(判断3)した場合、前記一時停
止手段は画像形成処理中の印刷ジョブの画像形成処理を
一時停止させ、印刷待ちであったジョブの画像形成処理
を行なうことにより、残時間予測手段が予測する画像形
成処理中の印刷ジョブの画像形成処理を完了する残り時
間が第2の閾値Tb以上であると予測される場合、処理
中の印刷ジョブの画像形成処理を一時停止し、印刷待ち
であったジョブに処理を移して、処理の重いジョブが印
刷装置を長時間占有することを防止することができる。
【0084】(5)この場合において、スプール手段に
蓄積された印刷ジョブを優先順位に従って印刷順序を変
更するジョブ順序管理手段を具備し、前記残時間予測手
段が予測する画像形成処理中の印刷ジョブの画像形成処
理を完了する残り時間が第2の閾値以上であると判断
(判断3)し、且つ前記ジョブ順序管理手段が画像形成
処理中の印刷ジョブより優先順位の高い印刷ジョブがあ
ると判断(判断2)した場合、前記一時停止手段は、画
像形成処理中の印刷ジョブの画像形成処理を一時停止さ
せ、印刷待ちであった優先順位の高い印刷ジョブの処理
を行なうことにより、印刷待ちであったジョブに処理を
移す時に、優先度の高い印刷ジョブに処理を移すこと
で、緊急性の高い印刷ジョブを優先的に処理することが
できる。
【0085】(6)また、印刷ジョブの画像形成処理に
要する時間を算出する処理時間算出手段を具備し、該処
理時間算出手段の算出する、各印刷ジョブが画像形成処
理に要する時間を、優先順位決定の判断(判断2)の要
素とすることにより、印刷ジョブの優先順位を決定する
際に、画像形成処理時間の短い印刷ジョブを優先するこ
とで、ユーザが無意味に待たされることを防止すること
ができる。また、予め優先順位が付加された印刷ジョブ
がスプールされている場合では、優先順位が同じであれ
ば、画像形成処理時間の短い印刷ジョブを優先すること
ができる。
【0086】(7)第3の発明によれば、印刷ジョブを
蓄積するスプール手段と、受信した印刷ジョブを印刷出
力可能なデータに変換する画像形成処理手段と、画像形
成処理中の印刷ジョブの処理を一時停止させる一時停止
手段と、画像形成処理中の印刷ジョブの画像形成処理に
要した時間をカウントする処理時間計測手段と、画像形
成処理中の印刷ジョブが画像形成処理を完了するまでの
残り時間を予測する残時間予測手段とを具備し、画像形
成処理時間が第1の閾値を越えたと判断する判断1と、
画像形成処理を完了する残り時間が第2の閾値以上であ
ると判断する判断3とが共に真で、印刷待ちジョブがあ
る場合、前記一時停止手段は、画像形成処理中の印刷ジ
ョブの画像形成処理を一時停止させ、印刷待ちであった
ジョブの画像形成処理を行なうことにより、画像形成処
理中の印刷ジョブの画像形成処理時間が第1の閾値Ta
を越え、残時間予測手段が予測する画像形成処理中の印
刷ジョブの画像形成処理を完了する残り時間が第2の閾
値Tb以上であると予測される場合、処理中の印刷ジョ
ブの画像形成を一時停止し、印刷待ちであったジョブに
処理を移して、画像形成処理の一時停止と再開の頻度を
下げつつ、処理の重いジョブが印刷装置を長時間占有す
ることを防止することができる。
【0087】また、画像形成処理時間が第1の閾値Ta
を経過しても、あとわずかの時間(Tb未満)で画像形
成処理を完了できる場合は、画像形成処理中の印刷ジョ
ブを一時停止せずに画像形成処理を完了させるので、画
像形成処理の一時停止と再開による切り換え時間の増大
を防止することができる。 (8)第4の発明によれば、印刷ジョブを蓄積するスプ
ール手段と、受信した印刷ジョブを印刷出力可能なデー
タに変換する画像形成処理手段と、画像形成処理中の印
刷ジョブの処理を一時停止させる一時停止手段と、画像
形成処理中の印刷ジョブの画像形成処理に要した時間を
カウントする処理時間計測手段と、画像形成処理中の印
刷ジョブが画像形成処理を完了するまでの残り時間を予
測する残時間予測手段と、スプール手段に蓄積された印
刷ジョブを優先順位に従って印刷順序を変更するジョブ
順序管理手段を具備し、画像形成処理時間が第1の閾値
を越えたと判断する判断1と、画像形成中の印刷ジョブ
より優先度の高いジョブがあると判断する判断2と、画
像形成処理を完了する残り時間が第2の閾値以上である
と判断する判断3が共に真の場合、前記一時停止手段は
画像形成処理中の印刷ジョブの画像形成処理を一時停止
させ、印刷待ちであった優先順位の高い印刷ジョブの処
理を行なうことにより、印刷待ちであったジョブに処理
を移す時に、優先度の高い印刷ジョブに処理を移すこと
で緊急性の高い印刷ジョブを優先的に処理することがで
きる。
【0088】(9)また、印刷ジョブの画像形成処理に
要する時間を算出する処理時間算出手段を具備し、該処
理時間算出手段の算出する、各印刷ジョブが画像形成処
理に要する時間を、優先順位決定の判断(判断2)の要
素とすることにより、印刷ジョブの優先順位を決定する
際に、画像形成処理時間の短い印刷ジョブを優先するこ
とで、ユーザが無意味に待たされることを防止すること
ができる。また、予め優先順位が付加された印刷ジョブ
がスプールされている場合では、優先順位が同じであれ
ば画像形成時間の短い印刷ジョブを優先することができ
る。
【0089】(10)また、1つの印刷ジョブを画像形
成処理中に、前記判断(判断1)を断続的に行なうこと
により、1つの印刷ジョブを画像形成処理中に、上記判
断1を断続的に行ない、画像形成処理時間の非常に長い
1つの印刷ジョブを複数回にわたって画像形成処理を中
断するので、複数個の印刷待ちジョブを割り込ませるこ
とができる。
【0090】(11)また、スプール手段内の印刷ジョ
ブの処理待ち順序の情報や、一時停止の情報をユーザに
知らしめる状態通知手段を具備することにより、ユーザ
に対して印刷ジョブの処理待ち順序の情報や、一時停止
となった情報を、ユーザに提供するので、ユーザは印刷
ジョブの処理の状態や終了等の情報を得ることができ
る。
【0091】(12)また、スプール手段内の印刷ジョ
ブの処理待ち順序の情報や、一時停止の情報をユーザに
知らしめる状態通知手段と、一時停止となった印刷ジョ
ブをキャンセルするキャンセル手段とを具備することに
より、ユーザに対して印刷ジョブの処理待ち順序の情報
や、一時停止となった情報を、ユーザに知らしめ、一時
停止となった印刷ジョブをキャンセル可能とすること
で、ユーザに処理の可否を選択する権利を提供すること
ができる。
【0092】(13)また、用紙排出ビンを切り換える
排出切り換え手段を具備し、前記一時停止手段が画像形
成処理中の印刷ジョブの処理を一時停止させ、別の印刷
ジョブに画像形成処理を切り換えて印刷出力する場合、
前記排出切り換え手段は用紙排出ビンを切り換えること
により、画像形成処理を行なっている印刷ジョブを切り
換えた時に、用紙排出ビンを切り換えて印刷ジョブの出
力が混在することを防止することができる。
【0093】(14)更に、用紙排出ビンを切り換える
排出切り換え手段を具備し、前記一時停止手段が画像形
成処理中の印刷処理を一時停止させ、別の印刷ジョブに
画像形成処理を切り換えて印刷出力する場合、前記排出
切り換え手段は用紙排出方向を切り換えることにより、
この発明の構成によれば、画像形成処理を行なっている
印刷ジョブを切り換えた時に、用紙排出方向をポートレ
イトとランドスケープに切り換えて、印刷ジョブの出力
が混在することを防止することができる。
【0094】このように、本発明によれば、複数の印刷
ジョブを効率よく行なうことができる印刷制御装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スプーラの構成例を示すブロック図である。
【図2】プリンタの構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の処理動作を示すフローチャート
である。
【図4】本発明の第2の処理動作を示すフローチャート
である。
【図5】本発明の第3の処理動作を示すフローチャート
である。
【図6】従来技術と本発明との比較説明図である。
【図7】従来技術と本発明との比較説明図である。
【図8】従来技術と本発明との比較説明図である。
【図9】従来技術と本発明との比較説明図である。
【符号の説明】
10 スプーラ 20 プリンタ 106 スプーラインタフェース部 107 画像形成部 108 フレームメモリ 109 ジョブ処理管理部 110 処理時間カウンタ 111 退避メモリ 112 データ送信部 113 印刷部 114 排出ビン 115 排出ビン

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷ジョブを蓄積するスプール手段と、 受信した印刷ジョブを印刷出力可能なデータに変換する
    画像形成処理手段と、 画像形成処理中の印刷ジョブの処理を一時停止させる一
    時停止手段と、 画像形成処理中の印刷ジョブの画像形成処理に要した時
    間をカウントする処理時間計測手段とを具備し、 前記処理時間計測手段が画像形成処理中の印刷ジョブの
    画像形成処理時間が第1の閾値を越えたと判断(判断
    1)した場合、前記一時停止手段は画像形成処理中の印
    刷ジョブの画像形成処理を一時停止させ、印刷待ちであ
    ったジョブの画像形成処理を行なうことを特徴とする印
    刷制御装置。
  2. 【請求項2】 スプール手段に蓄積された印刷ジョブを
    優先順位に従って印刷順序を変更するジョブ順序管理手
    段を具備し、 前記処理時間計測手段が画像形成処理中の印刷ジョブの
    画像形成処理時間が第1の閾値を越えたと判断(判断
    1)し、且つ前記ジョブ順序管理手段が画像形成処理中
    の印刷ジョブより優先順位の高い印刷ジョブがあると判
    断(判断2)した場合、 前記一時停止手段は画像形成処理中の印刷ジョブの画像
    形成処理を一時停止させ、印刷待ちであった優先順位の
    高い印刷ジョブの処理を行なうことを特徴とする請求項
    1記載の印刷制御装置。
  3. 【請求項3】 印刷ジョブの画像処理形成に要する時間
    を算出する処理時間算出手段を具備し、 該処理時間算出手段の算出する、各印刷ジョブが画像形
    成処理に要する時間を、優先順位決定の判断(判断2)
    の要素とすることを特徴とする請求項2記載の印刷制御
    装置。
  4. 【請求項4】 印刷ジョブを蓄積するスプール手段と、 受信した印刷ジョブを印刷出力可能なデータに変換する
    画像形成処理手段と、 画像形成処理中の印刷ジョブの処理を一時停止させる一
    時停止手段と、 画像形成処理中の印刷ジョブが画像形成処理を完了する
    までの残り時間を予測する残時間予測手段とを具備し、 該残時間予測手段が予測する画像形成処理中の印刷ジョ
    ブの画像形成処理を完了する残り時間が第2の閾値以上
    であると判断(判断3)した場合、前記一時停止手段は
    画像形成処理中の印刷ジョブの画像形成処理を一時停止
    させ、印刷待ちであったジョブの画像形成処理を行なう
    ことを特徴とする印刷制御装置。
  5. 【請求項5】 スプール手段に蓄積された印刷ジョブを
    優先順位に従って印刷順序を変更するジョブ順序管理手
    段を具備し、 前記残時間予測手段が予測する画像形成処理中の印刷ジ
    ョブの画像形成処理を完了する残り時間が第2の閾値以
    上であると判断(判断3)し、且つ前記ジョブ順序管理
    手段が画像形成処理中の印刷ジョブより優先順位の高い
    印刷ジョブがあると判断(判断2)した場合、前記一時
    停止手段は、画像形成処理中の印刷ジョブの画像形成処
    理を一時停止させ、印刷待ちであった優先順位の高い印
    刷ジョブの処理を行なうことを特徴とする請求項4記載
    の印刷制御装置。
  6. 【請求項6】 印刷ジョブの画像形成処理に要する時間
    を算出する処理時間算出手段を具備し、 該処理時間算出手段の算出する、各印刷ジョブが画像形
    成処理に要する時間を、優先順位決定の判断(判断2)
    の要素とすることを特徴とする請求項5記載の印刷制御
    装置。
  7. 【請求項7】 印刷ジョブを蓄積するスプール手段と、 受信した印刷ジョブを印刷出力可能なデータに変換する
    画像形成処理手段と、 画像形成処理中の印刷ジョブの処理を一時停止させる一
    時停止手段と、 画像形成処理中の印刷ジョブの画像形成処理に要した時
    間をカウントする処理時間計測手段と、 画像形成処理中の印刷ジョブが画像形成処理を完了する
    までの残り時間を予測する残時間予測手段とを具備し、 画像形成処理時間が第1の閾値を越えたと判断する判断
    1と、画像形成処理を完了する残り時間が第2の閾値以
    上であると判断する判断3とが共に真で、印刷待ちジョ
    ブがある場合、前記一時停止手段は、画像形成処理中の
    印刷ジョブの画像形成処理を一時停止させ、印刷待ちで
    あったジョブの画像形成処理を行なうことを特徴とする
    印刷制御装置。
  8. 【請求項8】 印刷ジョブを蓄積するスプール手段と、 受信した印刷ジョブを印刷出力可能なデータに変換する
    画像形成処理手段と、 画像形成処理中の印刷ジョブの処理を一時停止させる一
    時停止手段と、 画像形成処理中の印刷ジョブの画像形成処理に要した時
    間をカウントする処理時間計測手段と、 画像形成処理中の印刷ジョブが画像形成処理を完了する
    までの残り時間を予測する残時間予測手段と、 スプール手段に蓄積された印刷ジョブを優先順位に従っ
    て印刷順序を変更するジョブ順序管理手段を具備し、 画像形成処理時間が第1の閾値を越えたと判断する判断
    1と、画像形成中の印刷ジョブより優先度の高いジョブ
    があると判断する判断2と、画像形成処理を完了する残
    り時間が第2の閾値以上であると判断する判断3が共に
    真の場合、前記一時停止手段は画像形成処理中の印刷ジ
    ョブの画像形成処理を一時停止させ、印刷待ちであった
    優先順位の高い印刷ジョブの処理を行なうことを特徴と
    する印刷制御装置。
  9. 【請求項9】 印刷ジョブの画像形成処理に要する時間
    を算出する処理時間算出手段を具備し、 該処理時間算出手段の算出する、各印刷ジョブが画像形
    成処理に要する時間を、優先順位決定の判断(判断2)
    の要素とすることを特徴とする請求項8記載の印刷制御
    装置。
  10. 【請求項10】 1つの印刷ジョブを画像形成処理中
    に、前記判断(判断1)を断続的に行なうことを特徴と
    する請求項1乃至3、請求項7乃至9の何れかに記載の
    印刷制御装置。
  11. 【請求項11】 スプール手段内の印刷ジョブの処理待
    ち順序の情報や、一時停止の情報をユーザに知らしめる
    状態通知手段を具備することを特徴とする請求項1乃至
    10の何れかに記載の印刷制御装置。
  12. 【請求項12】 スプール手段内の印刷ジョブの処理待
    ち順序の情報や、一時停止の情報をユーザに知らしめる
    状態通知手段と、 一時停止となった印刷ジョブをキャンセルするキャンセ
    ル手段とを具備することを特徴とする請求項1乃至10
    の何れかに記載の印刷制御装置。
  13. 【請求項13】 用紙排出ビンを切り換える排出切り換
    え手段を具備し、 前記一時停止手段が画像形成処理中の印刷ジョブの処理
    を一時停止させ、別の印刷ジョブに画像形成処理を切り
    換えて印刷出力する場合、前記排出切り換え手段は用紙
    排出ビンを切り換えることを特徴とする請求項1乃至1
    2の何れかに記載の印刷制御装置。
  14. 【請求項14】 用紙排出ビンを切り換える排出切り換
    え手段を具備し、 前記一時停止手段が画像形成処理中の印刷処理を一時停
    止させ、別の印刷ジョブに画像形成処理を切り換えて印
    刷出力する場合、前記排出切り換え手段は用紙排出方向
    を切り換えることを特徴とする請求項1乃至12の何れ
    かに記載の印刷制御装置。
JP10142959A 1998-05-25 1998-05-25 印刷制御装置 Pending JPH11338652A (ja)

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