JP4557038B2 - ディスクチェンジャ装置及びディスク格納方法 - Google Patents
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Description
このような複数のディスクを格納できるディスクチェンジャ装置は、例えば、ディスクの格納箇所を有するテーブル状の物体(以下ディスクテーブル)が複数積層した格納部から、特定のディスクの再生時に特定のディスクを格納箇所からディスクを再生可能なドライブまで搬送する構成を有する。このような構成により、ディスクチェンジャ装置は、ディスクをチェンジ(交換)して再生や記録等を行う。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態のディスクチェンジャ装置100の構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、ディスクチェンジャ装置100は、ディスクチェンジャ機構1(本発明のディスクチェンジャ機構に対応)、操作部2、主制御部3(本発明の制御部に対応)、メモリ4(本発明のメモリに対応)、表示部5、チェンジャ機構制御部6を有する。
図2は、ディスクチェンジャ機構1の構成の一例を示した図である。
図2に示すように、ディスクチェンジャ機構1は、ドライブ11(本発明のドライブに対応)、複数のディスクテーブル12、ディスクテーブルドラム13、ピッカー14を有する。
ドライブ11は、ディスクを高速で回転させ、光ピックアップが発するレーザ光によりディスクに記録されたデータを読み出す光学ドライブである。ドライブ11は、ディスクを投入或いは排出するためのディスクトレイ111を有する。ディスクトレイ111は、ディスクの投入または排出時にドライブ11の外部に露出され、ディスクを投入或いは排出できるように構成されている。
また、ディスクテーブル12には、後述するピッカー14が通過し、ドライブ11から各格納部121にディスクを搬送する、或いは各格納部121からドライブ11にディスクを搬送するための開口部122が配設されている。各ディスクテーブル12の開口部122は、ディスクテーブル12が上下に積層されることにより、図2に示すようなピッカー通過スペースAを構成する。
主制御部3は、ディスクチェンジャ装置100の動作を統括的に制御する制御部分である。すなわち、主制御部3は、例えば操作部2に対するユーザの操作等に応じて、ディスクチェンジャ装置100の各種動作を実行する。特に、主制御部3は、操作部2に対するユーザの操作等に応じて、ディスクチェンジャ機構1の動作をチェンジャ機構制御部6に制御させる指示を行う。
また、主制御部3はネットワーク200(例えば、インターネットやイントラネット等)と接続されており、ディスクチェンジャ機構1のドライブ11にディスクに予め書き込まれたTOC情報を読み出させ、ネットワーク200上のTOC情報を基にした検索サービス部、例えばCDDB(Compact Disc Data Base)300に接続して当該ディスクに関する各種情報を取得してメモリ4に記憶させることができる。ディスクに関する各種情報とは、例えばディスクのタイトル(名称)、収録コンテンツのタイトル、演奏者、出演者、作詞作曲者、発売年月日等である。
表示部5は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイデバイス等により構成される表示デバイスであり、主制御部3の制御に従って、各種表示動作を行う。例えば、ディスクチェンジャ機構1の格納部121に格納された複数枚のディスクの中からユーザに所望のディスクを選択させるためのガイド的な表示を行うことができる。
チェンジャ機構制御部6は、主制御部3の指示に応じて、ディスクチェンジャ機構1の動作を制御する。
図3は、ディスクチェンジャ装置100に、ユーザがディスクを投入し、当該ディスクがディスクチェンジャ機構1の格納部121に格納されるときの動作例について説明するためのフローチャートである。
主制御部3は、操作部2の開閉キーが操作されたか否かを判定する。開閉キーが操作されたと判定した場合はステップST2に進み、されなかったと判定した場合はステップST1を繰り返す。
ステップST2:
主制御部3は、ステップST1における開閉キーに対する操作に応じて、ディスクチェンジャ機構1のドライブ11のディスクトレイ111を開放する。
主制御部3は、操作部2の開閉キーが再度操作されたか否かを判定する。開閉キーが再度操作されたと判定した場合はステップST4に進み、されなかったと判定した場合はステップST3を繰り返す。
ステップST4:
主制御部3は、ステップST3における開閉キーの操作に応じて、ディスクチェンジャ機構1のディスクトレイ111を収納する。
主制御部3は、ステップST2において開放されたディスクトレイ111がステップST4において収納されるより以前に、ドライブ11に対してディスクが投入されたか否かを判定する。投入されたと判定した場合はステップST6に進み、されなかったと判断した場合は処理を終了する。
ステップST6:
チェンジャ機構制御部6は、主制御部3の制御に応じて、ステップST2からステップST4の間にドライブ11に投入されたディスクを、ディスクチェンジャ機構1の各部を制御して格納部121に格納する。
なお、本ステップST6において、ドライブ11に投入されたディスクを、複数存在する格納部121のいずれに格納させるかは、主制御部3によって決定される。主制御部3が投入されたディスクをどの格納部121に格納させるかの決定方法については、詳しくは後述する。
主制御部3は、ステップST6においてチェンジャ機構制御部6にディスクを格納させた格納部121における格納箇所を、メモリ4に記憶させる。
メモリ4は、格納部121に格納されている全てのディスクが、複数の格納部121のいずれに格納されているか、を例えばテーブルとして記憶している。このテーブルを、以下では例えばディスク格納テーブルTと称する。ディスク格納テーブルTには、ディスクに関する情報と、当該ディスクが格納された格納部121の番号とが関連付けられて記憶されている。
なお、ディスクに関する情報は、例えば、ディスクに記憶されたコンテンツのタイトル、出演者、ジャンル等である。これらのディスクに関する情報は、例えば、主制御部3が、ディスクに予め書き込まれた目次情報(TOC:Table of Contents)を基に、インターネット等のネットワーク200を介してデータベースに接続することにより獲得することができる。このようなデータベースの一例として、例えばCDDB(Compact Disc Data Base)がある。
また、ディスクが格納された格納部121の番号とは、例えば、格納部121が全部でN個(Nは正の整数)あった場合に、1番上のディスクテーブル12の左側の格納部121を1番の格納部とし、1番下のディスクテーブル12の右側格納部121の番号をNとする等して、全ての格納部121に順に番号を振った場合の番号である。
図4は、格納されたディスクの再生時のディスクチェンジャ装置100の動作例について説明するためのフローチャートである。
ステップST11:
主制御部3は、ディスクチェンジャ機構1の格納部121に格納されたディスクに関する情報を表示部5に表示させる。これにより、再生するディスクの選択をユーザに行わせることができる。
ステップST12:
主制御部3は、操作部2の選択キーが選択されたか、或いは操作部2の再生キーが選択されたかを判定する。選択キーが操作されたと判定した場合はステップST12を繰り返し、再生キーが操作されたと判定した場合はステップST13に進む。
主制御部3は、ステップST12において再生することを選択されたディスクがどの格納部121に格納されているかの情報を、メモリ4のディスク格納テーブルTを参照して得る。
ステップST14:
主制御部3は、ステップST13において得た、ステップST12において再生することを選択されたディスクがどの格納部121に格納されているかの情報を基に、当該ディスクをドライブ11に搬送するようにチェンジャ機構制御部6に指示する。
チェンジャ機構制御部6は、ピッカー14を制御して、再生を選択されたディスクをドライブ11まで搬送させる。
ステップST16:
主制御部3は、ドライブ11にマウントされたディスクの再生する制御を行う。
主制御部3は、上述したステップにおける、ディスクの再生に関する情報をメモリ4に記憶させる。
メモリ4は、ディスクチェンジャ装置100においてドライブ11においてディスクが再生される度に、再生されたディスクに関する情報と、当該ディスクが再生された日時の情報を再生履歴情報として記憶する。再生履歴情報に記憶されるのは、ディスクに関する情報(ディスクのコンテンツのタイトル等)と、当該ディスクの再生日時と、当該ディスクの累積再生回数である。すなわち、主制御部3は、ディスクが再生される度、当該ディスクの累積再生回数をインクリメント(+1)して再生履歴情報を更新する。
本実施形態のディスクチェンジャ装置100では、ディスクの格納位置を決定する際に、再生日時や再生の頻度を考慮して格納位置を決定することができる。
図5は、ディスクチェンジャ装置100における、ディスクの格納位置の決定方法の一例について説明するためのフローチャートである。
ステップST21:
主制御部3は、まず、格納部121に格納されている全てのディスクのうち、予めメモリ4に登録されたグループ情報を基に、所定のグループに属するディスクと、そうでないディスクとを判別する。
ステップST22:
所定のグループに属さないディスクに関しては、ステップST23に進み、所定のグループに属するディスクに関しては、ステップST29に進む。
主制御部3は、所定期間内に再生されたディスクを抽出する。所定期間は、例えばn日以内(nは正の整数)のように、予め設定された期間を指す。
ステップST24:
主制御部3は、ステップST23において抽出されたディスクのうち、所定間隔で再生されたディスクをさらに抽出する。所定間隔とは、例えばm分以内(mは正の整数)のように、予め設定された間隔を指す。
主制御部3は、ステップST24において抽出したディスクのうち、所定枚数以内の組み合わせを抽出する。
ステップST23〜ST25の処理について、具体例を挙げて説明する。
図6は、再生履歴の具体例を示し、ステップST23〜ST25の処理について、具体的に説明するための図である。
図6では、過去2日間(48時間)に12枚のディスクDisc1〜Disc12が再生された例を示している。すなわち、所定期間を2日として、ステップST23において抽出された結果を示している。
ここで、所定間隔を5分として、5分以内に再生されたディスクを抽出すると、図6の四角に囲まれたディスクのセットが抽出される。これはステップST24の処理に該当する。抽出された、所定間隔以内で再生されたディスクのセットを以下ディスクセットと称する。
次に、四角で囲まれたディスクセットの中から、3枚以内の組み合わせを抽出する。組み合わせとは、ディスクセット内に存在する、再生されたディスクの組み合わせであり、順序は関係なく、同一ディスクセット内に存在する組み合わせのうち、複数回現れるものが抽出される。
図6に示す例において、所定枚数を3枚として、抽出された4つのディスクセットの中から複数回現れる組み合わせを抽出した場合を以下に示す。すなわち、図6に示す例では、Disc4とDisc5の組み合わせ(以下組み合わせをDisc4−5のように表記する)が3回、Disc1−4が2回、Disc3−4が2回、Disc4−8が2回、Disc5−8が2回、Disc4−5−8が2回、抽出される。
これにより、再生間隔が短い組み合わせが抽出されるので、これらの組み合わせを関連付けて記憶しておくことができる。
主制御部3は、ステップST24において抽出された組み合わせをメモリ4に記憶させる。
ステップST27:
主制御部3は、ステップST23において抽出された、所定期間内に再生されたディスクのうち、ステップST24において抽出された組み合わせ以外のディスクに関して、メモリ4に記憶された再生履歴を基に、再生頻度に関する再生頻度情報を生成する。
主制御部3は、ステップST27において再生頻度情報を生成した各ディスクに関して、所定回数以上の回数再生されたディスクを抽出し、抽出したディスクをメモリ4に記憶させる。
上述したステップST26〜ステップST28により、再生頻度が高いディスクが抽出される。これにより、最近の再生頻度が高いディスクに関する情報を記憶しておくことができる。
ステップST22において予め登録されたグループに属するディスクであると判定された場合は、主制御部3は、同一のグループに属する他のディスクと関連付けてメモリ4に記憶させる。
ステップST30:
主制御部3は、全てのグループに対して再生頻度を算出する。すなわち、例えば、各グループに属するディスクの再生頻度情報を算出し、グループごとに平均をとってグループ全体の再生頻度とする。
主制御部3は、ステップST30において算出した再生頻度をメモリ4に記憶させる。
以上のステップST29〜31により、予め登録されたグループに属するディスクは、グループの他のディスクと関連付けられることになり、また、複数のグループの再生頻度に関する情報がメモリ4に記憶される。
以上のステップST23〜31においてメモリ4に記憶された各情報を基に、主制御部3は格納部121に格納された各ディスクの格納位置を決定する。
すなわち、主制御部3は、ステップST23〜25において抽出されたディスクの組み合わせを基に、組み合わせられたディスクを近隣の格納位置に格納するよう決定する。
また、主制御部3は、ステップST26〜28において抽出された、組み合わせ以外のディスクに関して、再生頻度が例えば高い順にドライブ11の近くの格納位置から格納するように決定する。
さらに、主制御部3は、ステップST29〜31において再生頻度情報を生成されたグループに関して、グループごとに近隣の格納位置に格納するとともに、再生頻度が高いグループほどドライブ11に近い格納位置に格納するように決定する。
主制御部3は、上述したような決定方法を基に、格納部121に格納された全ディスクの格納位置を一意に決定し、並べ替え情報としてメモリ4に記憶させる。
主制御部3は、予め設定された並べ替え周期が訪れたか否かを判定する。予め設定された並べ替え周期とは、格納部121に格納されたディスクの並べ替えを行うように予め設定された周期を意味する。すなわち、本実施形態のディスクチェンジャ装置100においては、所定の周期で格納部121内のディスクがステップST32において決定された格納位置に格納されるように並べ替えが実行される。ステップST32において決定された格納位置は、ユーザのディスク使用状況に適応した格納位置となっているため、例えば次回のディスク再生時に、ピッカー14が効率のよい搬送を行うことができるようになる可能性が高い。なお、並べ替え周期は、例えば毎日ユーザがディスクチェンジャ装置100を使用しない時間帯(例えば深夜4時等)に設定されたり、ディスクの再生ごとに行ったりするように設定されればよい。
並べ替え周期が訪れたと判定された場合はステップST34に進み、そうでない場合は処理を終了する。
ステップST34:
主制御部3は、チェンジャ機構制御部6を介して、ステップST32において決定された格納位置に各ディスクを格納させるようにディスクチェンジャ機構1の各部を制御する。また、並べ替え後の格納位置に応じて、各ディスクのディスク格納テーブルTを更新する。
格納位置の決定方法は、例えば、所定期間内に所定間隔で再生されたディスクから、所定枚数以内の組み合わせを抽出し、抽出された組み合わせを基に、組み合わせられたディスクを近隣の格納位置に格納するよう決定すればよい。
或いは、所定期間内に所定間隔で再生されたディスクのうち、組み合わせ以外のディスクに関して、再生頻度が例えば高い順にドライブ11の近くの格納位置から格納するように決定すればよい。
或いは、予め設定されたグループに属するディスクに関して、再生履歴情報を基に再生頻度情報を生成し、グループごとに近隣の格納位置に格納するとともに、再生頻度が高いグループほどドライブ11に近い格納位置に格納するように決定すればよい。
すなわち、本発明の実施に際しては、本発明の技術的範囲またはその均等の範囲内において、上述した実施形態の構成要素に関し様々な変更並びに代替を行ってもよい。
上述した実施形態では、図5に示したフローチャートにおけるステップST23〜31において抽出された情報を基に格納位置を決定したが、本発明はこれには限定されない。この他、自由にパラメータ等を設定し、当該パラメータにしたがって格納位置を決定してもよい。
また、格納部121に格納されたディスクの格納位置を決定するタイミングについては特に限定しない。例えば、あるディスクの再生終了時に全ディスクの格納位置を決定する図5のフローチャートの処理を行ってもよいし、並べ替え処理と同様に、所定の周期に従って自動的に並べ替えを行うようにしてもよい。
Claims (5)
- ディスクの再生が可能なドライブと、ディスクを格納可能な格納部を複数有する格納機構と、前記ドライブに投入されたディスクを前記格納部のいずれかに対して搬送するピッカーとを有するディスクチェンジャ機構と、
前記ドライブにおけるディスクの再生時に、再生したディスクに関する情報と、当該ディスクの再生日時とを再生履歴情報として記憶するメモリと、
前記再生履歴情報に応じて、前記格納機構に格納された複数のディスクが格納される格納部の位置を決定し、決定した格納部の位置に前記複数のディスクを格納する制御部と、
を有し、
前記制御部は、前記再生履歴情報を参照し、前記格納機構に格納された全てのディスクのうち、所定期間内に再生されたディスクから、所定間隔以内に再生された複数のディスクの再生順序を抽出した後、当該抽出した再生順序の中に複数回現れる所定数以内の組み合わせを抽出し、当該組み合わせを基に、組み合わせに属するディスクを近い格納部に格納するように決定する
ディスクチェンジャ装置。 - 前記制御部は、前記再生履歴情報に応じて、前記格納機構に格納された全てのディスクの再生頻度を算出し、前記頻度に応じて、頻度が高いディスクほど前記ドライブに近い格納部に格納するように決定する
請求項1に記載のディスクチェンジャ装置。 - 前記制御部は、予め設定されたグループに属するディスクを抽出し、同一グループに属するディスクを近い格納部に格納するように決定する
請求項1に記載のディスクチェンジャ装置。 - 前記制御部は、予め設定されたグループに属するディスクを抽出し、複数のグループに関して、前記メモリに記憶された前記再生履歴情報を基に、グループに属するディスクの再生頻度の平均をグループごとに比較し、再生頻度の平均が高いグループほど前記ドライブに近い格納部に格納するように決定する
請求項3に記載のディスクチェンジャ装置。 - ディスクの再生が可能なドライブと、ディスクを格納可能な格納部を複数有する格納機構と、前記ドライブに投入されたディスクを前記格納部のいずれかに対して搬送するピッカーとを有するディスクチェンジャ機構を有するディスクチェンジャ装置のディスク格納方法であって、
前記ドライブにおけるディスクの再生時に、再生したディスクに関する情報と、当該ディスクの再生日時とを再生履歴情報として記憶し、前記再生履歴情報を参照し、前記格納機構に格納された全てのディスクのうち、所定期間内に再生されたディスクから、所定間隔以内に再生された複数のディスクの再生順序を抽出した後、当該抽出した再生順序の中に複数回現れる所定数以内の組み合わせを抽出し、当該組み合わせを基に、組み合わせに属するディスクを近い格納部に格納するように決定し、決定した格納部に前記複数のディスクを格納する
ディスク格納方法。
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