JP4556021B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機、スロットマシーン等の遊技機に関するものである。
遊技機の一種であるパチンコ機として、いわゆる図柄合わせタイプのパチンコ機が知られている。かかる図柄合わせタイプのパチンコ機としては、図柄始動口に遊技球が入賞した場合に、内部の制御装置において「抽選」を実行するとともに、図柄表示装置の液晶画面上の複数の表示部位に表示された図柄を所定時間だけ変動させ、「抽選」の結果、「大当たり」が生起した場合には、予め設定された「大当たり図柄」(たとえば、「1,1,1」)を図柄表示装置に表示するとともに、「大当たり状態」を生起させて、大入賞口をきわめて高い確率で所定回数だけ断続的に開成させるものが知られている。また、かかる図柄合わせタイプのパチンコ機の中には、図柄の変動終了前に「予告表示」として所定のキャラクターを表示した場合には、非常に高い確率で「大当たり図柄」が表示されるように制御することにより、図柄の変動終了前に「大当たり図柄」が表示される可能性を報知するようにしたものもある。
特開平9−700号公報
しかしながら、上記従来の図柄合わせタイプのパチンコ機は、「予告表示」の表示態様が図柄変動途中の所定のタイミングにおいて所定のキャラクターを表示するだけの単純なものであるため、短期間の内に遊技者の遊技意欲を消失させてしまう、という事態が起こり得る。
本発明の目的は、上記図柄合わせタイプのパチンコ機が有する課題を解消し、「予告表示」に関連した遊技内容がバラエティに富んでおり、趣向性が高く、遊技者の遊技に対する興味を長期間に亘って高く保持することが可能な遊技機を提供することにある。
かかる本発明の構成のうち、請求項1に記載された発明は、遊技領域内に、図柄始動口と図柄表示装置とが設けられているとともに、作動内容を制御する制御装置が内蔵されており、遊技領域に打ち出された遊技球が図柄始動口に入賞した場合に、図柄表示装置に表示された図柄の変動を開始するとともに、制御装置内で抽選を実行し、その抽選の結果、大当たりが生起した場合には、図柄の変動終了後に図柄表示装置に大当たり図柄を表示して、所定の入賞装置を所定の回数だけ断続的に開成させる特別遊技状態を生起させる遊技機であって、図柄の変動終了前に予め定められた予告動作を実行させるための予告動作実行手段が設けられており、その予告動作実行手段が図柄の変動開始後に所定のタイミングで操作された場合にのみ、前記予告動作を実行するものであり、予告動作を実行させ得る予告動作実行手段の操作タイミングの有効時間が、図柄の変動態様の種類に応じて複数種類にわたって異なっており、図柄の変動態様の種類が大当たり生起時に実行される割合の高いものであるほど、予告動作を実行させ得る予告動作実行手段の操作タイミングの有効時間が長くなっている(すなわち、予告動作を実行させ得る操作タイミングが、図柄の変動態様の種類と対応付けられたテーブルとして、制御装置の記憶手段内に記憶されており、そのテーブルにおいては、大当たり生起時に実行される割合が高い変動態様であるほど、予告動作を実行させ得る予告動作実行手段の操作タイミングの幅が大きく設定されている)ことを特徴とするものである。
請求項2に記載された発明の構成は、請求項1に記載された発明において、図柄変動開始時にセットされるタイマによって、予告動作実行手段が所定のタイミングで操作されたか否かを判定することにある。
請求項3に記載された発明は、請求項1、または請求項2に記載された発明において、予告動作実行手段が、遊技領域へ遊技球を発射するための発射ハンドルに設置されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明の構成は、請求項1、または請求項2に記載された発明において、予告動作が、図柄表示装置における所定のキャラクターの表示であるため、「予告表示」が実行されたことを容易に認識することができるので、遊技に精通していない遊技者であっても、十分に遊技を満喫することができる。
請求項1に記載された遊技機によれば、遊技者は、図柄の変動開始後に所定のタイミングで予告動作実行手段を自ら操作することによって、図柄の変動終了後に「大当たり図柄」が表示される可能性が高いか否かを、図柄の変動終了前に予測することが可能となる。したがって、非常に趣向性が高く、長期間に亘って遊技者の遊技意欲を高く保持することができる。
請求項2に記載された遊技機によれば、遊技者は、予告表示を実行させ得るタイミングを把握し易く、予告表示を実行させるための操作に面白さを見出し易い。
請求項3に記載された遊技機によれば、遊技者は、非常に容易に予告表示を実行させることができる。
請求項4に記載された遊技機によれば、遊技者は、「予告表示」が実行されたことを容易に認識することができるので、遊技に精通していない遊技者であっても、十分に遊技を満喫することができる。
以下、本発明の遊技機の一実施形態であるパチンコ機について、図面に基づき、次の目次の順序にしたがって、詳細に説明する。
(1)実施例のパチンコ機の構造
(2)実施例のパチンコ機の制御機構
(3)実施例のパチンコ機の作動内容
(4)実施例のパチンコ機の特徴部分の説明
(5)実施例のパチンコ機の効果
(6)本発明の変更例の説明
(1)実施例のパチンコ機の構造
図1は、本発明にかかるパチンコ機1の正面を示したものであり、パチンコ機1の正面の中央よりやや上方には略円形の遊技領域2が設けられている。一方、遊技領域2の下方には、供給皿3と貯留皿4とが、上下に連設されており、貯留皿4の上方には、スピーカ5が設置されている。さらに、貯留皿4の右側には、遊技領域2に遊技球を発射するための発射ハンドル6が突設されている。
また、遊技領域2の中央上部には、図柄表示装置8が設けられている。図柄表示装置8は、液晶板によって形成された液晶画面を有しており、その液晶画面の左表示部位10、右表示部位11、中表示部位12の各表示部位に、一桁の数字や一文字のアルファベット等(たとえば、「0」〜「9」、「A」〜「E」)の所定種類の「装飾図柄」(いわゆるデモ図柄)を表示することができるようになっている。さらに、図柄表示装置8は、液晶画面の左右の下方に、数字および種々のカラーのマークからなる所定種類の「特別図柄」を、「装飾図柄」に比べてきわめて小さく(たとえば、面積比が1/50となるように)表示することができるようになっている。
さらに、図柄表示装置8の上側には、7セグメントのLED板によって形成された普通図柄表示器17が設けられており、LED板に、一桁の数字や記号等の所定種類の「普通図柄」を表示することができるようになっている。一方、図柄表示装置8の下方には、図柄始動口である普通電動役物13が設けられており、上部の扉部材9,9が開閉するようになっている。また、普通電動役物13の左右には、それぞれ、左ゲート14、右ゲート15が設けられており、普通電動役物13の下側には、扉が前方へ開閉する形状の大入賞口16(入賞装置)が設置されている。なお、図柄表示装置8の下側には、「装飾図柄」および「特別図柄」の変動中における普通電動役物13への入賞を記憶するメモリーランプ18,18・・が設けられている。また、遊技領域2には、上記部材の他に、サイドランプ19,19、電飾ランプ20,20・・、種々の入賞口、風車、および多数の障害釘等が設けられている。加えて、普通電動役物13等の各入賞装置の内部には、遊技球の入賞を検出する入賞検出装置が設けられている(図3参照)。
一方、図2は、パチンコ機1の背面を示したものであり、パチンコ機1の中央よりやや下側には、パチンコ機1の作動内容を制御するメイン制御基板21(作動制御装置)が設置されている。また、メイン制御基板21の上方には、図柄表示装置8の表示内容を制御するための図柄制御基板22が設置されている。さらに、メイン制御基板21の右側には、遊技領域2に設置されたサイドランプ19,19や電飾ランプ20,20・・等の発光部材の発光を制御するための発光制御基板23、発生させる効果音の内容を制御するための効果音制御基板24が設けられている。また、図柄制御基板22の下方には、図柄制御基板22と発光制御基板23と効果音制御基板24とを統合して制御するためのサブ統合基板43が設置されている。加えて、発光制御基板23、効果音制御基板24の上方には、賞品球や貸球を払い出すための遊技球払出装置25が設置されている。
(2)実施例のパチンコ機の制御機構
また、図3は、パチンコ機1の制御機構を示したものである。メイン制御基板21は、メインCPU26、ROM27やRAM31等の記憶手段、タイマ41等を有しており、メインCPU26が、インターフェイス28を介して、普通電動役物13等の各入賞装置に設けられた各入賞検出装置29,29・・、大入賞口16等の可動式入賞装置を作動させるための各作動装置30,30、遊技球払出装置25等と接続されている。また、メイン制御基板21は、サブ統合基板43を介して、図柄制御基板22、作動制御基板である発光制御基板23および効果音制御基板24と接続されている。
また、メイン制御基板21には、図4の如く、普通図柄の「当たり」を決定するaカウンタ、普通図柄の「はずれ図柄」を決定するbカウンタ、「大当たり」の生起を決定するための乱数発生手段であるcカウンタ(大当たり決定カウンタ)、大当たり決定カウンタの初期値を選択するdカウンタ、「抽選」において「はずれ」となった場合に図柄表示装置8に最終的に表示する「特別図柄」である「確定表示特別図柄」を決定するe,fカウンタ、図柄表示装置8の液晶画面において「装飾図柄」を変動表示する際の基本的な変動態様である「基本変動態様」(すなわち、図柄変動を継続する時間やリーチ動作の有無等)を決定するgカウンタ、生起した「大当たり」を「特定大当たり」とするか「非特定大当たり」とするかを決定するhカウンタ(大当たり種別決定カウンタ)、「非特定大当たり」が生起した場合に図柄表示装置8の液晶画面に表示する「特別図柄」を決定するp,qカウンタ、「特定大当たり」が生起した場合に図柄表示装置8の液晶画面に表示する「特別図柄」を決定するr,sカウンタ等のループカウンタが内蔵されている。
各ループカウンタは、電源投入時から所定の規則に従って所定の数値の間をごく短時間(1割込2.000ms)のうちに1ずつ加算しながらループカウントする(最大値の次には最小値に戻る)ようになっており、aカウンタは、0〜99(100通り)の間を、bカウンタは、0,1(2通り)の間を、cカウンタおよびdカウンタは、0〜700(701通り)の間をループカウントするようになっている。また、パチンコ機は、1割込のうちに、メインプログラムを一通り実行するようになっているが、dカウンタは、1割込の時間とメインプログラムの実行に要する時間との差(残余時間)の間に、1ずつ加算しながらループカウントする(最大値の次には最小値に戻る)ようになっている。そして、cカウンタは、0〜700の間を一回りループカウントした後には、次回のループカウントを、一回りループカウントした時点におけるdカウンタの数値から実行するようになっている。
一方、e,fカウンタは、0〜7(8通り)の間を、それぞれループカウントするようになっており、gカウンタは、0〜199(200通り)の間を、ループカウントするようになっている。また、p〜sカウンタは、0〜7(8通り)の間を、それぞれループカウントするようになっている。
さらに、メイン制御基板21のROM27には、図5の如きbカウンタの数値に対応した「はずれ図柄」、図6の如きe,fカウンタの数値に対応した「特別図柄」(最終的に各表示部位10〜12に表示する特別図柄、以下、「確定表示特別図柄」という)」、図7の如きp,qカウンタの数値に対応した「特別図柄」(「確定表示特別図柄」)、図8の如きr,sカウンタの数値に対応した「特別図柄」(「確定表示特別図柄」)」等が記憶されている。また、ROM27には、図9の如きgカウンタの数値に対応した「大当たり」生起時用の「基本変動態様」(「第1〜第5基本変動パターン」)、図10の如きgカウンタの数値に対応した「はずれ」時用の「基本変動態様」(「第1〜第5基本変動パターン」)等が記憶されている。なお、「大当たり」生起時用の「基本変動態様」(「第1〜第5基本変動パターン」)の内容は、「はずれ」時用の「基本変動態様」(「第1〜第5基本変動パターン」)の内容と同一であり、それらの「基本変動態様」の内、「第5基本変動パターン」は、後述する「予告表示」を実行する「基本変動態様」である。また、「大当たり」生起時用の「基本変動態様」における「第5基本変動パターン」に対応したgカウンタの数値の個数、「はずれ」時用の「基本変動態様」における「第5基本変動パターン」に対応したgカウンタの数値の個数よりも多くなっている。
一方、図3の如く、サブ統合基板43は、CPU45、ROM48やRAM49等の記憶手段等を有しており、統合CPU45が、インターフェイス47を介して、メイン制御基板21のメインCPU26、図柄制御基板22の図柄表示CPU32、発光制御基板23の発光CPU35、効果音制御基板24の効果音CPU38と接続されている。
また、サブ統合基板43には、図11の如く、図柄表示装置8の各表示部位10〜12に最終的に表示する「装飾図柄」(以下、「確定表示装飾図柄」という)を決定するj,k,lカウンタ、「特定大当たり」生起時に図柄表示装置8の各表示部位10〜12に最終的に表示する「装飾図柄」(以下、「確定表示装飾図柄」という)を決定するnカウンタ、図柄表示装置8の液晶画面において「装飾図柄」を変動表示する際の詳細変動態様である「詳細変動態様」(すなわち、図柄変動を二段階変動とする際における二段階目の変動に切り替えるタイミング等)を決定するmカウンタ等のループカウンタが内蔵されている。
各ループカウンタは、電源投入時から所定の規則に従って所定の数値の間をごく短時間(1割込2.000ms)のうちに1ずつ加算しながらループカウントする(最大値の次には最小値に戻る)ようになっており、nカウンタは、0〜2(3通り)の間を、mカウンタは、0〜4(5通り)の間を、jカウンタは、0〜14(15通り)の間をループカウントするようになっている。また、kカウンタは、0〜14(15通り)の間を、jカウンタの数値が14から0になる毎に(すなわち、15割込のうちに)1ずつ加算しながらループカウントするようになっている。さらに、lカウンタは、0〜14(15通り)の間を、kカウンタが14から0になる毎に(すなわち、225割込のうちに)1ずつ加算しながらループカウントするようになっている。
また、サブ統合基板43のROM48には、図12(a)の如きj,k,lカウンタの数値に対応した「装飾図柄」(「確定表示装飾図柄」)、図12(b)の如きnカウンタの数値に対応した「装飾図柄」(「確定表示装飾図柄」)、図13の如きmカウンタの数値に対応した「詳細変動態様」(第1〜第5詳細変動パターン)等が記憶されている。
一方、図柄制御基板22は、図3の如く、図柄表示CPU32、ROMやRAM等の記憶手段33等を有している。そして、図柄表示CPU32が、インターフェイス34を介して、図柄表示装置8、サブ統合基板43のCPU45等と接続されている。加えて、図柄制御基板22の記憶手段33には、図14の如き後述する「プレ表示」(「予告表示」あるいは「補助表示」)および「代替表示」の内容が記憶されている。
また、発光制御基板23は、発光CPU35、ROMやRAM等の記憶手段36等を有している。そして、発光CPU35が、インターフェイス37を介して、サイドランプ19,19、電飾ランプ20,20・・等の発光部材、サブ統合基板43のCPU45等と接続されている。
加えて、効果音制御基板24は、効果音CPU38、ROMやRAM等の記憶手段39等を有している。そして、効果音CPU38が、インターフェイス40を介して、スピーカ5、サブ統合基板43のCPU45等と接続されている。
(3)実施例のパチンコ機の作動内容
以下、パチンコ機1の作動内容について説明する。遊技者等によって発射ハンドル6が回動操作された場合には、発射装置(図示せず)によって、遊技球が遊技領域2に打ち込まれる。打ち込まれた遊技球が各種入賞口に入賞した場合(たとえば、遊技球が普通電動役物13の上側の開口部から内部へ入り込んだ場合)には、賞品球として、所定数の遊技球が、遊技球払出装置25によって払い出される。また、遊技領域2に打ち込まれた遊技球が、左ゲート14、右ゲート15を通過した場合には、普通図柄表示器17に表示された「普通図柄」が変動を開始し、それと同時に、通過した瞬間に、aカウンタが、ループカウントしている数値の中から1つの数値を取得する(乱数を取得する)。さらに、取得された数値が何であるか判断され、その数値が所定の10通りの数値であると判断された場合には「当たり」となり、その他の場合(90通り)には「はずれ」となる(以下、かかる「当たり」か否かの判断を「当たり判定」という)。
「当たり」と判断された場合には、「普通図柄」の変動開始から所定の時間(たとえば、約29秒)後に、普通図柄表示器17に所定の「当たり図柄」(たとえば、「7」)が表示されるとともに、普通電動役物13が所定時間(たとえば、約0.5秒間)開成する(扉部材9,9の上端が離反する)。なお、普通電動役物13は、閉成時においても、開成時に比べて低い確率ではあるが、遊技球が入賞可能になっている。また、「はずれ」と判断された場合には、bカウンタが取得した数値に対応した「はずれ図柄」(図5参照)が、新たな「普通図柄」として、「普通図柄」の変動開始から所定の時間後に、普通図柄表示器17に表示される。「普通図柄」の変動中や普通電動役物13の開成中に遊技球が左ゲート14、右ゲート15を通過したときは、次回以降に「普通図柄」を変動させる変動記憶として所定の個数(たとえば、4個)まで記憶される。
そして、開成中あるいは閉成中の普通電動役物13に遊技球が入賞した場合には、その入賞が普通電動役物13に内蔵された入賞検出装置29によって検出され、メイン制御基板21に入賞検出信号が送信される。メイン制御基板21に入賞検出信号が送信されると、c〜hカウンタおよびp〜sカウンタが、それぞれ、ループカウントしている数値の中から1つの数値を取得する(乱数を取得する)。なお、c〜hカウンタおよびp〜sカウンタによる数値の取得を「抽選」という。しかる後に、それらの取得した数値を、記憶手段であるRAM31に一時的に記憶させる。
そして、「抽選」において、cカウンタが所定の「大当たり乱数」(たとえば、“7”あるいは“357”)を取得した場合には、「大当たり」が生起し、「大当たり乱数」以外の数値を取得した場合には、「はずれ」となる。したがって、1回の「抽選」における「大当たり」の生起確率は、2/701である。さらに、「抽選」においてcカウンタが所定の「大当たり乱数」を取得し、かつ、hカウンタが所定の「特定乱数」(たとえば、“1”)を取得した場合には、特定の「大当たり」、すなわち、「特定大当たり」が生起する。また、「抽選」においてcカウンタが所定の「大当たり数値」を取得したが、hカウンタが「特定乱数」と異なる「非特定乱数」を取得した場合には、「特定大当たり」とは異なる「非特定大当たり」が生起する。したがって、生起した「大当たり」が「特定大当たり」となる確率は、1/2である。
そして、「抽選」の結果、「非特定大当たり」が生起した場合には、「抽選」におけるp,qカウンタの取得数値に対応した「特別図柄」(図7参照)が、ROM27から呼び出される。したがって、「抽選」の結果、「非特定大当たり」が生起した場合には、「特別図柄」として、「3」あるいは「7」と様々な色の丸のマークとの組み合わせが、ROM27から呼び出される(図7参照)。また、「抽選」の結果、「特定大当たり」が生起した場合には、「抽選」におけるr,sカウンタの取得数値に対応した「特別図柄」(図8参照)が、ROM27から呼び出される。したがって、「抽選」の結果、「特定大当たり」が生起した場合には、「特別図柄」として、「3」あるいは「7」と「赤丸」あるいは「青丸」との組み合わせが、ROM27から呼び出される(図7参照)。
一方、「抽選」の結果、「はずれ」となった場合には、「抽選」におけるe,fカウンタの取得数値に対応した「特別図柄」(図6参照)が、ROM27から呼び出される。したがって、「抽選」の結果、「はずれ」となった場合には、「特別図柄」として、「3」および「7」以外の数字の図柄と様々な色の丸のマークとの組み合わせが、ROM27から呼び出される(図6参照)。
そして、「抽選」の結果、「大当たり」が生起した場合(すなわち、「非特定大当たり」あるいは「特定大当たり」が生起した場合)には、「大当たり」生起時の「基本変動態様」(「第1〜第5基本変動パターン」のいずれか、図9参照)の中から、「抽選」におけるgカウンタの取得数値に対応したものが、ROM27から呼び出される。また、「抽選」の結果、「はずれ」となった場合には、「はずれ」時の「基本変動態様」(「第1〜第5基本変動パターン」のいずれか、図10参照)の中から、「抽選」におけるgカウンタの取得数値に対応したものが、ROM27から呼び出される。したがって、「抽選」の結果、「大当たり」が生起した場合には、「はずれ」となった場合よりも高い確率で、「予告表示」を実行する「基本変動態様」(すなわち、「第1基本変動パターン」)が、ROM27から呼び出されることになる。しかる後に、その呼び出された「特別図柄」、「基本変動態様」の内容を含めた「一次コマンド」が、メイン制御基板21からサブ統合基板43へ送信される。
サブ統合基板43は、「一次コマンド」を受信すると、その内容をRAM49に一時的に記憶させる。なお、次の「一次コマンド」を受信した場合には、その内容を更新する。また、サブ統合基板43は、「一次コマンド」を受信すると、その「一次コマンド」に含まれた「特別図柄」の内容によって、「非特定大当たり」あるいは「特定大当たり」が生起したか否かを認識する(すなわち、「一次コマンド」に含まれた「特別図柄」の内容が、「3」あるいは「7」と様々な色の丸のマークとの組み合わせであるときは、「非特定大当たり」が生起したと認識し、「一次コマンド」に含まれた「特別図柄」の内容が、「3」あるいは「7」と「赤丸」あるいは「青丸」との組み合わせであるときは、「特定大当たり」が生起したと認識し、「一次コマンド」に含まれた「特別図柄」の内容が、「3」および「7」以外の数字の図柄と様々な色の丸のマークとの組み合わせであるときは、「はずれ」となったと認識する)。また、「一次コマンド」を受信すると同時に、詳細変動態様決定カウンタであるmカウンタが、ループカウントしている数値の中から1つの数値を取得する(乱数を取得する)。そして、その取得数値に対応した「詳細変動態様」(「第1〜第5詳細変動パターン」のいずれか、図13参照)が、記憶手段のROM48内から呼び出される。また、装飾図柄決定カウンタであるj,k,lカウンタが、それぞれ、ループカウントしている数値の中から1つの数値を取得する(乱数を取得する)。そして、それらの取得数値に対応した「装飾図柄」(図12参照)が、記憶手段のROM48から呼び出される。しかる後に、ROM48から呼び出された「詳細変動態様」、「装飾図柄」の内容、および「一次コマンド」に含まれた「基本変動態様」、「特別図柄」の内容を含めた「図柄表示コマンド」が、サブ統合基板43から図柄制御基板22へ送信される。
なお、サブ統合基板43においては、「一次コマンド」に含まれた「特別図柄」の内容によって、「非特定大当たり」が生起したと認識した場合には、jカウンタのみが、ループカウントしている数値の中から1つの数値を取得する(乱数を取得する)。そして、その取得数値に対応した「装飾図柄」(図12(a)参照)が、記憶手段のROM48から呼び出され、その呼び出された「装飾図柄」の内容を含む「図柄表示コマンド」が、サブ統合基板43から図柄制御基板22へ送信される。一方、「一次コマンド」に含まれた「特別図柄」の内容によって、「特定大当たり」が生起したと認識した場合には、nカウンタが、ループカウントしている数値の中から1つの数値を取得する(乱数を取得する)。そして、その取得数値に対応した「装飾図柄」(図12(b)参照)が、記憶手段のROM48から呼び出され、その呼び出された「装飾図柄」の内容を含む「図柄表示コマンド」が、サブ統合基板43から図柄制御基板22へ送信される。
一方、ROM48から呼び出された「詳細変動態様」の内容および「一次コマンド」に含まれた「基本変動態様」の内容を含めた「効果音発生コマンド」が、サブ統合基板43から効果音制御基板24へ送信される。さらに、ROM48から呼び出された「詳細変動態様」の内容および「一次コマンド」に含まれた「基本変動態様」の内容を含めた「電飾発光コマンド」が、サブ統合基板43から発光制御基板23へ送信される。
図柄制御基板22は、「図柄表示コマンド」を受信すると、その「図柄表示コマンド」に含まれた「特別図柄」の内容によって、「非特定大当たり」あるいは「特定大当たり」が生起したか否かを認識する。そして、「非特定大当たり」あるいは「特定大当たり」が生起したと判断した場合は、送信された「図柄表示コマンド」に含まれた「基本変動態様」および「詳細変動態様」にしたがって、各表示部位10〜12に表示されている「装飾図柄」を、所定の時間(たとえば、24秒)だけ変動させる。なお、「装飾図柄」の変動は、各表示部位10〜12において、「一桁の数字や一文字のアルファベット等が上から下へスクロールして別の数字やアルファベット等に切り替わる動画」を表示すること等によって行われる。
しかる後に、図柄表示装置8の各表示部位10〜12に、サブ統合基板43で決定されたjカウンタの取得数値に対応した「装飾図柄」を表示する(確定表示する)。したがって、各表示部位10〜12には、同一な図柄の組み合わせである「大当たり装飾図柄」(たとえば、「1,1,1」)が表示される。
また、図柄制御基板22は、「図柄表示コマンド」を受信すると、送信された「図柄表示コマンド」に含まれた「基本変動態様」にしたがって、図柄表示装置8の左右の下方に表示されている「特別図柄」を変動させた後に、図柄表示装置8の左右の下方に、「図柄表示コマンド」に含まれた「特別図柄」を表示する(確定表示する)。したがって、「抽選」の結果、「非特定大当たり」が生起した場合には、「3」あるいは「7」と様々な色の丸のマークとの組み合わせ(以下、「非特定大当たり特別図柄」という)が、図柄表示装置8の左右の下方に表示され、「特定大当たり」が生起した場合には、「3」あるいは「7」と「赤丸」あるいは「青丸」との組み合わせ(以下、「特定大当たり特別図柄」という)が、図柄表示装置8の左右の下方に表示され、「はずれ」となった場合には、「3」および「7」以外の数字の図柄と様々な色の丸のマークとの組み合わせが、図柄表示装置8の左右の下方に表示される。なお、「特別図柄」の変動は、図柄表示装置8の左右の下方において、「特別図柄が一定の順序で次々に入れ替わる動画」を表示すること等によって行われる。また、「特別図柄」の変動中、あるいは後述する「大当たり状態」中に遊技球が普通電動役物13に入賞したときは、後に「特別図柄」を変動させる「始動記憶」として所定の個数(たとえば、4個)まで記憶され、その個数だけメモリーランプ18,18・・が点灯する。加えて、「装飾図柄」および「特別図柄」は、「図柄表示コマンド」の「基本変動態様」に含まれた「図柄変動を継続する時間」だけ変動するため、同時に変動を開始して、同時に変動を終了する。
一方、発光制御基板23は、「電飾発光コマンド」を受信すると、送信された「電飾発光コマンド」に含まれた「基本変動態様」および「詳細変動態様」にしたがって、電飾ランプ20,20・・およびサイドランプ19,19等を発光させる。
また、効果音制御基板24は、「効果音発生コマンド」を受信すると、送信された「効果音発生コマンド」に含まれた「基本変動態様」および「詳細変動態様」にしたがって、スピーカ5から効果音を発生させる。
そして、図柄表示装置の各表示部位10〜12に「大当たり特別図柄」および「大当たり装飾図柄」が確定表示された場合には、遊技者にとって有利な「特別遊技状態」である「大当たり状態」が生起し、大入賞口7が、所定時間(たとえば、約25秒)経過するまで、あるいは所定個数(たとえば、9個)の遊技球の入賞を検出するまで開成する。そして、大入賞口7内の特定領域(図示せず)に遊技球が入賞することを条件として、大入賞口7が、所定時間経過するまで、あるいは所定個数の遊技球の入賞を検出するまでの開成を、所定回数だけ断続的に繰り返す。したがって、「大当たり状態」が生起した場合には、遊技者は、非常に高い確率で、短期間の間に多くの賞品球を獲得することができる。
また、「抽選」の結果、「特定大当たり」が生起し、図柄表示装置8の左右の下方に、「特定大当たり特別図柄」が表示された場合には、「大当たり状態」終了後に、「第一特定遊技状態」である「高確率状態」が生起する。
「高確率状態」においては、「普通図柄」の「当たり判定」において、aカウンタによって取得された乱数が所定の97通りの数値(たとえば、“3”〜“99”)であると判断された場合に、「当たり」となる。このため、「当たり」の生起確率は97/100に増大する。したがって、普通電動役物13が頻繁に開成し、遊技球が高い頻度で普通電動役物13に入賞するようになる。それゆえ、「特別図柄」および「装飾図柄」の変動回数も増大する。さらに、「高確率状態」においては、「抽選」時に、cカウンタが所定の15通りの数値を取得した場合に、「大当たり」と判定される。このため、「大当たり」の生起確率は15/701に増大する。加えて、「高確率状態」時には、「特別図柄」および「装飾図柄」の変動時間の平均値が短くなり、単位時間当たりの「特別図柄」および「装飾図柄」の変動回数も増大する。したがって、「高確率状態」の生起中、遊技者は、多くの賞品球を獲得することができ、ほとんど遊技球を消費しない上、短期間のうちにきわめて高い確率で、再度、「大当たり」を生起させ得る。なお、パチンコ機1は、電源投入時点では、「低確率状態」となるように設定されている。また、「高確率状態」中に「非特定大当たり」が生起し「大当たり状態」が生起した場合には、その「高確率状態」が終了する。
(4)実施例1のパチンコ機の特徴部分の説明
図1の如く、パチンコ機1の供給皿3の右前面には、「予告表示」を実行させるための予告表示実行手段であるプレ表示実行スイッチ7が、プッシュ操作可能に突設されている。プレ表示実行スイッチ7は、発射ハンドル6の軸(図示せず)の内部を挿通した配線(図示せず)によって、サブ統合基板43のインターフェイス47に接続された状態になっている(図3参照)。そして、特別図柄の変動中にプレ表示実行スイッチ7がプッシュ操作された場合には、「プレ表示指令信号」が、サブ統合基板43の統合CPU45へ送信されるようになっている。
一方、図3の如く、サブ統合基板43の統合CPU45には、タイマ50が接続されている。また、サブ統合基板のROM48の中には、図15の如く、装飾図柄・特別図柄の変動終了前に行う「プレ表示」(「予告表示」およびその「予告表示」を補足する「第1表示」〜「第4表示」までの「補助表示」)を実行させるか否かの判断の指標となるタイマ50の有効時間が、メイン制御基板21から送信される「一次コマンド」に含まれる「基本変動態様」の種類と対応付けられたテーブル(以下、「変動態様別有効時間テーブル」という)として記憶されている。なお、かかる「変動態様別有効時間テーブル」においては、「基本変動態様」の種類が「大当たり」生起時以外に実行されにくいものになるにしたがって、「予告表示」を実行させ得る有効時間が長くなっている。(すなわち、「第1基本変動パターン」、「第2基本変動パターン」、「第3基本変動パターン」、「第4基本変動パターン」、「第5基本変動パターン」の順に、「予告表示」を実行させ得る有効時間が長くなっている。
また、サブ統合基板43は、メイン制御基板21から「一次コマンド」を受信すると、タイマ50を作動させる。さらに、サブ統合基板43は、プレ表示実行スイッチ7から「プレ表示指令信号」を受信すると、「プレ表示」を実行するか否かを決定するために、図15の如き「プレ表示プログラム」を実行する。
「プレ表示プログラム」においては、ステップ(以下、単にSで示す)1で、プレ表示実行スイッチ7から「プレ表示指令信号」を受信したか否か判断され、「YES」と判断された場合には、S2で、タイマ50が計時中であるか否かが判断される。そして、S2で「YES」と判断された場合には、S3で、タイマ50の計時時刻を取得し、しかる後、S4で、「一次コマンド」に含まれた「基本変動態様」の種類を認識する(したがって、「第1基本変動パターン」〜「第5基本変動パターン」のいずれかが認識されることになる)。
さらに、S5で、サブ統合基板のROM48の「変動態様別有効時間テーブル」を参照し、S4において認識された「基本変動態様」(すなわち、「第1基本変動パターン」〜「第5基本変動パターン」のいずれか)に対応した各「プレ表示」の有効時間の中から、S3において取得されたタイマ50の計時時刻がどのタイプの「プレ表示」の有効時間に合致しているのか判断する(すなわち、S3において取得されたタイマ50の計時時刻とS4において認識した「基本変動態様」とに基づいて「プレ表示」の内容を決定する)。したがって、たとえば、S4で認識された「基本変動態様」が「第1基本変動パターン」である場合には、S3において取得されたタイマ50の計時時刻が7.0秒以上7.2秒未満であれば、「プレ表示」の内容が「予告表示」であると判断され、タイマ50の計時時刻が5.0秒以上6.0秒未満であれば、「プレ表示」の内容が「補助表示」の内の「第1表示」であると判断され、タイマ50の計時時刻が6.0秒以上7.0秒未満であれば、「プレ表示」の内容が「補助表示」の内の「第2表示」であると判断され、タイマ50の計時時刻が7.2秒以上8.2秒未満であれば、「プレ表示」の内容が「補助表示」の内の「第3表示」であると判断され、タイマ50の計時時刻が8.2秒以上9.0秒未満であれば、「プレ表示」の内容が「補助表示」のうちの「第4表示」であると判断されることになる。また、S3において取得されたタイマ50の計時時刻が5.0秒未満あるいは9.0秒以上である場合には、S3で認識された「基本変動態様」の種類に拘わらず、「プレ表示」(すなわち、「予告表示」あるいは「補助表示」)の内容が決定されないことになる。
S5でタイマ50の計時時刻と対応した「プレ表示」の内容が何であるか判断された後には、S6で、その「プレ表示」の内容が「予告表示」であるか否か判断され、「YES」と判断された場合には、S7で、S4で認識された「基本変動態様」が「予告表示」を実行する所定の基本変動態様(すなわち、「第5変動パターン」)であるか否か判断される。
そして、S7で「YES」と判断された場合には、S8で、図柄表示装置8で「予告表示」を実行させるための「予告表示指令信号」が、図柄制御基板22に送信される。図柄制御基板22は、「予告表示指令信号」を受信した場合には、図柄表示装置8の液晶画面において、所定のキャラクター(たとえば、犬の大群)が出現する動画を表示することによって「予告表示」を実行する(図14参照)。なお、上述の如く、「抽選」の結果、「大当たり」が生起した場合には、「はずれ」となった場合よりも高い確率で、「予告表示」を実行する「基本変動態様」(すなわち、「第1基本変動パターン」)が、メイン制御基板21からサブ統合基板43に送信される「一次コマンド」に含められるため、結果的には、「予告表示」が実行されると高い確率で「大当たり図柄」(すなわち、「大当たり特別図柄」および「大当たり装飾図柄」)が表示されることになる。それゆえ、遊技者は、「予告表示」を目視することにより、「特別図柄」および「装飾図柄」の変動終了後に「大当たり図柄」が表示される可能性が高いことを認識することができる。
一方、S7で「NO」と判断された場合(すなわち、S3において取得されたタイマ50の計時時刻に対応した「プレ表示」の内容が「予告表示」であると判断され、かつ、S4で認識された「基本変動態様」が「予告表示」を実行する所定の「基本変動態様」でないと判断された場合)には、S11で、図柄表示装置8で「代替表示」を実行させるための「代替表示指令信号」が、図柄制御基板22に送信される。
図柄制御基板22は、「代替表示指令信号」を受信した場合には、記憶手段33の中から、「代替表示指令信号」に対応した文字メッセージを呼び出し(図14参照)、その文字メッセージを図柄表示装置8の液晶画面に表示することによって、「代替表示」を実行する。したがって、「代替表示指令信号」を受信した場合には、図柄表示装置8の液晶画面に「惜しい!」が表示される。遊技者は、かかる「代替表示」を目視することにより、「大当たり」は生起していないがプレ表示実行スイッチ7を操作するタイミングは合っていることを認識することができる。
また、S6で「NO」と判断された場合(すなわち、タイマ50の計時時刻と対応した「プレ表示」の内容が「予告表示」ではないと判断された場合には、S9で、タイマ50の計時時刻と対応した「プレ表示」の内容が「補助表示」であるか否か判断され、「YES」と判断された場合には、S10で、タイマ50の計時時刻と対応した内容の「補助表示」を図柄表示装置8で実行させるための「補助表示指令信号」が、図柄制御基板22に送信される(すなわち、S5でタイマ50の計時時刻と対応した「プレ表示」が「第1表示」であると判断された場合には「第1表示」を実行させるための「第1表示指令信号」が送信され、タイマ50の計時時刻と対応した「プレ表示」が「第2表示」であると判断された場合には「第2表示」を実行させるための「第1表示指令信号」が送信され、タイマ50の計時時刻と対応した「プレ表示」が「第3表示」であると判断された場合には「第3表示」を実行させるための「第1表示指令信号」が送信され、タイマ50の計時時刻と対応した「プレ表示」が「第4表示」であると判断された場合には「第4表示」を実行させるための「第1表示指令信号」が送信される)。
図柄制御基板22は、「補助表示指令信号」(すなわち、「第1表示指令信号」〜第4表示指令信号」)を受信した場合には、記憶手段33の中から、受信した「補助表示指令信号」に対応した文字メッセージを呼び出し(図14参照)、その文字メッセージを図柄表示装置8の液晶画面に表示することによって、「補助表示」を実行する。したがって、「第1表示指令信号」を受信した場合には、図柄表示装置8の液晶画面に「早い!」が表示され、「第2表示指令信号」を受信した場合には、図柄表示装置8の液晶画面に「ちょっと早い!」が表示され「第3表示指令信号」を受信した場合には、図柄表示装置8の液晶画面に「ちょっと遅い!」が表示され、「第4表示指令信号」を受信した場合には、図柄表示装置8の液晶画面に「遅い!」が表示されることになる。遊技者は、かかる「補助表示」を目視することにより、プレ表示実行スイッチ7を操作するタイミングが合っているかを認識することができる。なお、S2,S9で「NO」と判断された場合には、「プレ表示」を実行することなく、「プレ表示実行プログラム」を終了する。
(5)実施例1のパチンコ機の効果
パチンコ機1は、上記の如く、予告動作実行手段であるプレ表示実行スイッチ7が設けられており、そのプレ表示実行スイッチ7が所定のタイミングで操作された場合にのみ、予告動作である「予告表示」を実行する。したがって、パチンコ機1によれば、遊技者は、「特別図柄」および「装飾図柄」の変動開始後に所定のタイミングでプレ表示実行スイッチ7を自ら操作することによって、「特別図柄」および「装飾図柄」の変動終了後に「大当たり図柄」が表示される可能性が高いか否かを予測することが可能となる(すなわち、「予告表示」が実行された場合には、「特別図柄」および「装飾図柄」の変動終了後に「大当たり図柄」が表示される可能性が高いことを認識することができる)。したがって、パチンコ機1は、非常に趣向性が高く、長期間に亘って遊技者の遊技意欲を高く保持することができる。
また、パチンコ機1は、図柄変動開始時にセットされるタイマ50によって、プレ表示実行スイッチ7が所定のタイミングで操作されたか否かを判定するため、遊技者は、「予告表示」を実行させ得るタイミングを把握し易く、「予告表示」を実行させるための操作に面白さを見出し易い。
さらに、パチンコ機1は、プレ表示実行スイッチ7が、遊技領域2へ遊技球を発射するための発射ハンドル6あるいはその発射ハンドル6と近接した部位に設置されているため、遊技者が容易に「プレ表示」を実行させることができる。
加えて、パチンコ機1は、予告動作が、図柄表示装置における所定のキャラクターの表示による「予告表示」であるため、予告動作が実行されたことを容易に認識することができる。したがって、パチンコ機1によれば、遊技に精通していない遊技者であっても、十分に遊技を満喫することができる。
また、パチンコ機1は、「予告表示」を実行させ得るプレ表示実行スイッチ7の操作タイミングが「特別図柄」および「装飾図柄」の「基本変動態様」によって異なり、「基本変動態様」における「大当たり」生起時に実行される割合が高くなるほど、「予告表示」を実行させ得るプレ表示実行スイッチ7の操作タイミングの幅が大きくなっている(図14参照)。したがって、「大当たり」生起時には、遊技者が高い確率で「予告表示」を実行させることができるので、遊技に精通していない遊技者であっても、「大当たり」生起前の「予告表示」を十分に堪能することができる。
(6)本発明の変更例の説明
なお、本発明の遊技機の構成は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、プレ表示実行スイッチ、図柄始動口、メイン制御基板、サブ統合基板、図柄制御基板、電飾制御基板、効果音制御基板、図柄表示装置、スピーカ、大入賞口等の入賞装置等の形状・構造等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
たとえば、本発明の遊技機は、「大当たり」となった場合に、「特別図柄」や「装飾図柄」の変動中に、最終的に表示(確定表示)する「大当たり図柄」と異なる「大当たり図柄」、あるいは最終的に表示(確定表示)する「大当たり図柄」と同一の「大当たり図柄」を一旦停止表示(完全に「特別図柄」や「装飾図柄」を停止させないが、停止しているかの如く演出する表示)するものに変更することも可能である。
また、本発明の遊技機は、上記実施形態の如く、予告動作実行手段が所定のタイミングで操作されたか否かを判定するタイマをサブ統合基板に設けたものに限定されず、メイン制御基板や図柄制御基板にタイマを設けたものでもよい。さらに、遊技機は、上記実施形態の如く、サブ統合基板によって図柄制御基板と発光制御基板と効果音制御基板とを統合して制御するものに限定されず、メイン制御基板により図柄制御基板と発光制御基板と効果音制御基板とを統合して制御するもの等に変更することも可能である。
さらに、遊技機は、上記実施形態の如く、「特別図柄」と「装飾図柄」との両方を表示するものに限定されず、上記実施形態における「装飾図柄」を「特別図柄」として表示するものに変更することも可能である。
加えて、遊技機は、「予告動作」として「予告表示」を実行するものに限定されず、「予告動作」として遊技盤面に設置された所定の可動部材が所定の動作を実行するもの、「予告動作」として所定のランプや電飾が発光するもの、「予告動作」としてスピーカが所定の効果音を発生させるもの等でも良い。
さらに、遊技機は、発射ハンドルに予告動作実行手段を設けたものに限定されず、供給皿等の発射ハンドルとは別の位置に予告動作実行手段を設けたものでも良い。
また、予告動作を実行させるためのプログラムは、上記実施形態の如き「プレ表示実行プログラム」に限定されず、任意のプログラムを利用することが可能である。
なお、本発明の遊技機は、上記実施形態の如き第一種のパチンコ機ばかりでなく、第三種のパチンコ機やスロットマシーン等の他の遊技機として応用することも可能である。
本発明の遊技機は、パチンコ機、スロットマシーン等の遊技機として好適に用いることができる。
パチンコ機の正面図である。 パチンコ機の背面図である。 パチンコ機の制御機構を示すブロック図である。 メイン制御基板に内蔵されたカウンタを示す表である。 bカウンタの数値に対応した「はずれ図柄」を示す表である。 e,fカウンタの数値に対応した「特別図柄」を示す表である。 p,qカウンタの数値に対応した「特別図柄」を示す表である。 r,sカウンタの数値に対応した「特別図柄」を示す表である。 gカウンタの数値に対応した「大当たり」生起時の「基本変動態様」を示す表である。 gカウンタの数値に対応した「はずれ」時の「基本変動態様」を示す表である。 サブ統合基板に内蔵されたカウンタを示す表である。 (a)は、j,k,lカウンタの数値に対応した「装飾図柄」を示す表であり、(b)は、nカウンタの数値に対応した「装飾図柄」を示す表である。 mカウンタの数値に対応した「詳細変動態様」を示す表である。 図柄制御基板の記憶手段に記憶された「プレ表示」の内容を示す表である。 サブ統合基板のROMに記憶された「変動態様別有効時間テーブル」を示す表である。 プレ表示実行プログラムの内容を示すフローチャートである。
符号の説明
1・・パチンコ機、2・・遊技領域、6・・発射ハンドル、7・・予告動作実行手段、8・・図柄表示装置、13・・普通電動役物(図柄始動口)、16・・大入賞口(入賞装置)、21・・メイン制御基板、22・・図柄制御装置、23・・発光制御装置、24・・効果音制御装置、43・・サブ統合基板、50・・タイマ。

Claims (4)

  1. 遊技領域内に、図柄始動口と図柄表示装置とが設けられているとともに、作動内容を制御する制御装置が内蔵されており、
    遊技領域に打ち出された遊技球が図柄始動口に入賞した場合に、図柄表示装置に表示された図柄の変動を開始するとともに、制御装置内で抽選を実行し、その抽選の結果、大当たりが生起した場合には、図柄の変動終了後に図柄表示装置に大当たり図柄を表示して、所定の入賞装置を所定の回数だけ断続的に開成させる特別遊技状態を生起させる遊技機であって、
    図柄の変動終了前に予め定められた予告動作を実行させるための予告動作実行手段が設けられており、
    その予告動作実行手段が図柄の変動開始後に所定のタイミングで操作された場合にのみ、前記予告動作を実行するものであり、
    予告動作を実行させ得る予告動作実行手段の操作タイミングの有効時間が、図柄の変動態様の種類に応じて複数種類にわたって異なっており、
    図柄の変動態様の種類が大当たり生起時に実行される割合の高いものであるほど、予告動作を実行させ得る予告動作実行手段の操作タイミングの有効時間が長くなっていることを特徴とする遊技機。
  2. 図柄変動開始時にセットされるタイマによって、予告動作実行手段が所定のタイミングで操作されたか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 予告動作実行手段が、遊技領域へ遊技球を発射するための発射ハンドルに設置されていることを特徴とする請求項1、または請求項2に記載の遊技機。
  4. 予告動作が、図柄表示装置における所定のキャラクターの表示であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
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