JP4555551B2 - 浴室乾燥機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室の天井裏に固定設置された乾燥機本体における換気用開口が形成された横側面に、浴室を換気するための換気ユニットが取り付けられるように構成され、その換気ユニットは、横一側部に排気口が形成されたケーシングの内部に前記換気用開口から浴室の空気を吸気して前記排気口を通して排気させる換気用ファンを備え、且つ、前記ケーシングの前後方向の両側部夫々を前記乾燥機本体の前記横側面に対して取り付け可能として、前後方向の両側部のうちのいずれか一方を取り付ける状態と他方を取り付ける状態とに選択的に取付可能に構成されている浴室乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記構成の浴室乾燥機は、換気ユニットにおけるケーシングの前後方向の両側部のうちのいずれか一方を取り付ける状態と他方を取り付ける状態とに選択的に取付可能に構成されることから、前記ケーシングを垂直軸芯周りに180°回転させる、言い換えると、前後反転させて乾燥機本体に取り付けることが可能であり、横一側に形成された排気口に接続されることになる排気用通路が反対側に位置するような構造を採る集合住宅に見られるような設置環境であっても、前記排気用開口と建物の排気用通路とをできるだけ短い経路で接続させることを可能にしたものである。
【0003】
そして、このような浴室乾燥機は、浴室の天井裏の限られた空間内に固定設置された乾燥機本体に対して換気ユニットを取り付ける作業を行ったり、又、換気用ファンの汚れや故障等に対して点検や修理等のメンテナンス作業を行う場合があるが、このような作業を行うにあたっては、例えば天井に設けた点検用開口から上半身を乗り出して作業を行う必要がある。そこで、従来では、このような換気ユニットを取り付ける作業やメンテナンス作業が行い難いものになるおそれがあることから、出来るだけ簡単に換気ユニットの取り付け作業を行えるようにしたものがあった。
【0004】
例えば、換気ユニットを乾燥機本体に対して簡単に取り付け作業が行えるようにするための構成として、次のように構成したものがあった。
つまり、前記ケーシングの前後方向の両側部のうち乾燥機本体に取り付けられる側部における乾燥機本体に対する取り付け用箇所に取付用部材が着脱自在に装着される構成となっており、その取付用部材の上部側に、本体側係合部に係合して換気ユニットを乾燥機本体に対してその横側部に当て付けた状態に保持するため、すなわち、乾燥機本体に係合して換気ユニットの下方への移動並びに乾燥機本体から離間する方向への移動を規制するための換気ユニット側係合部が形成され、前記取付用部材の下部側をネジ部材にて締め付け固定する状態で乾燥機本体に取り付ける構成にしたものがあった。つまり、作業者は、換気ユニットを乾燥機本体に取り付ける場合には、換気ユニット側係合部が本体側係合部に係合する状態で換気ユニットを配置させ、換気ユニットが乾燥機本体に対してその横側部に当て付けられた状態で保持させておき、別途用意した短いネジ部材を用いて、取付用部材の下部側を乾燥機本体に締め付け固定するようにしたものがあった(特許文献1参照。)。
【0005】
又、換気用ファンの汚れや故障等に対して点検や修理等のメンテナンス作業を行う場合に、そのメンテナンス作業を簡単に行えるようにするための構成として、次のように構成したものがあった。
つまり、前記ケーシングが、左右一対の側壁部と底面部とを一体的に形成したケース本体と換気用ファンが取り付けられた天井壁とを備えて、その天井壁がケース本体に対して前後方向に摺動自在に支持される構成として、天井壁が摺動移動するに伴って、天井壁に下方突出状態で設けられた位置決め用の突起がケース本体に形成された位置決め用スリットに下方に嵌り込み係合することで天井壁の摺動方向での移動が規制されるように構成され、且つ、天井壁の上方側への移動を規制する状態とそれを解除する状態とに切り換え自在な複数の回動操作式の切換操作具がケース本体側に備えられて、位置決め用の突起が位置決め用スリットに嵌り込み係合して摺動方向での移動が規制されている状態で、前記切換操作具を規制状態に切り換えることで、天井壁の左右両側の端部側部分が前記ケース本体の左右一対の側壁部の上部面に沿って密接状態に接当する適正装着状態となるように構成したものがあった(特許文献2参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−346382号公報
【特許文献2】
特開2000−346421号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載の従来構成においては、前記取付用部材の換気ユニット側係合部を前記本体側係合部に係合する状態で換気ユニットを配置させると、換気ユニットが乾燥機本体に対してその横側部に当て付けられた状態で保持されることになるから、作業者は、その状態で換気ユニットの荷重を支持する必要がなくネジ部材による締め付け固定作業を楽に行うことができるものであるが、このような構成においても、次のような面で未だ改善すべき不利な点があった。
【0008】
すなわち、このような浴室乾燥機における換気ユニットの取り付け作業は、上述したように浴室の天井に設けた点検用開口から身を乗り出して浴室の天井裏の狭い限られた空間内で行う必要があるが、前記ネジ部材による締め付け作業を行う場合にも同様にして狭い空間内での作業が行い難いものである。しかも、前記ネジ部材による締め付け作業を行うときには、小さいネジ部材を手で持って乾燥機本体と換気ユニットにおける取付用部材との間の締結対象箇所における小さいネジ孔に対応させてネジ部材を締め付け用の姿勢で位置保持しながら、工具を用いてネジ部材を回動させて締め付けていくことになるが、点検用開口は乾燥機本体から離れた箇所に位置しており、この点検用開口から締結対象箇所までの距離が遠くなり作業が行い難いものとなり、その作業の途中でネジ部材が下方に落下したり、あるいは、ネジ部材の軸芯方向の向きがケーシングの前後方向に対して斜めに向いたりして適切な締め付け作業が行えないものになる等、作業が煩わしいものとなる不利があった。
【0009】
上記特許文献2に記載の従来構成においては、メンテナンス作業のために換気用ファンが取り付けられた天井壁をケース本体から取り外す場合には、複数の回動操作式の切換操作具を解除状態に切り換え操作した後に、天井壁を一度上に持ち上げて、天井壁に形成された位置決め用の突起とケース本体に形成された位置決め用スリットとの係合を解除させた後に、天井壁を摺動させて取り外す必要があり、作業が煩わしいものとなる不利があった。
【0010】
本発明はかかる点に着目してなされたものであり、その目的は、浴室の天井裏に固定設置された乾燥機本体に対して取り付け向きを変更可能な状態で取り付けられる換気ユニットに対する作業を容易に行うことが可能となる浴室乾燥機を提供する点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願発明の浴室乾燥機は、浴室の天井裏に固定設置された乾燥機本体における換気用開口が形成された横側面に、浴室を換気するための換気ユニットが取り付けられるように構成され、
その換気ユニットは、横一側部に排気口が形成されたケーシングの内部に前記換気用開口から浴室の空気を吸気して前記排気口を通して排気させる換気用ファンを備え、且つ、前記ケーシングの前後方向の両側部夫々を前記乾燥機本体の前記横側面に対して取り付け可能として、前後方向の両側部のうちのいずれか一方を取り付ける状態と他方を取り付ける状態とに選択的に取付可能に構成されているものであって、
その第1特徴構成は、前記ケーシングが、左右一対の側壁部と底面部とを一体的に形成したケース本体と、前記換気用ファンが取り付けられた天井壁とを備えて構成され、
前記天井壁は、その天井壁における左右両側に前後方向に間隔をあけて一対ずつ設けられた被案内体が前記ケース本体の左右一対の側壁部における上端部の上部面に摺動案内されることにより、前記ケース本体に対して前後方向に摺動自在に支持されるように構成され、
前記ケース本体に、前記上部面に連なるように形成された傾斜案内部にて前記上部面を摺動する前記被案内体を下方側に位置変位すべく移動案内して、その最下方側に位置する状態において前記被案内体の上下方向の移動を規制するように係止する係止案内用通路が前記各被案内体に対応して形成され、その係止案内用通路の最下端位置の前後両側部夫々に前記傾斜案内部が形成され、
前記被案内体が前記係止案内用通路の最下端位置にあるときに、前記天井壁の左右両側の端部側部分が前記ケース本体の左右一対の側壁部の上部面に沿って密接状態に接当する適正装着状態となるように構成されている点にある。
【0012】
すなわち、前記ケーシングが、左右一対の側壁部と底面部とを一体的に形成したケース本体と、ケース本体に対して前後方向に摺動自在に支持される天井壁とを備えて構成され、天井壁には換気用ファンが取り付けられることになる。そして、前記天井壁が摺動移動するに伴ってその天井壁に設けられた被案内体が、係止案内用通路に沿って下方側に位置変位すべく移動案内され、最下方側に位置する状態において被案内体の上下方向の移動を規制するように係止する状態となる。このように被案内体が係止案内用通路の最下端位置にあるときに、天井壁の左右両側の端部側部分がケース本体の左右一対の側壁部の上部面に沿って密接状態に接当する適正装着状態となるのである。因みに、乾燥機本体に取り付けられる取付状態では、天井壁は常にこの適正装着状態に保持されてケース本体と共に換気用のケーシングを構成することになる。
又、係止案内用通路の最下端位置の前後両側部夫々に、天井壁の前後方向への移動に伴って被案内体を移動案内する傾斜案内部が形成されているので、例えば、被案内体が係止案内用通路の最下端位置に位置して適正装着状態にあるときに、天井壁を前後方向のいずれの方向へ摺動移動させても、その移動に伴って被案内体が係止案内用通路における傾斜案内部に沿って上方側に位置変位すべく移動案内される。そして、そのまま天井壁を摺動移動させて天井壁を前後方向外方に取り外すことが可能となるのである。
このように構成することで、装置の使用に伴って換気用ファンの汚れや故障等に対して点検や修理等のメンテナンス作業を行うために、天井に設けた点検用開口から身を乗り出して作業を行うような場合であっても、換気用ファンを取り付けた部材である天井壁をケース本体に対して前後方向に摺動させるだけで簡単に取り外したり、適正装着状態になるように装着させることが可能であり、作業が行い易いものになる。又、天井壁を前後方向のいずれの方向へ摺動移動させても、その移動に伴って被案内体が係止案内用通路における傾斜案内部に沿って上方側に位置変位すべく移動案内されることから、乾燥機本体に対する取り付け箇所をケーシングの前後方向の一方の側部から他方側の側部に変更させた場合であっても天井壁を作業者が手前に摺動操作させることで対応できるので、作業が容易に行えるのである。
従って、浴室の天井裏に固定設置された乾燥機本体に対して取り付け向きを変更可能な状態で取り付けられる換気ユニットに対する作業を容易に行うことが可能となる浴室乾燥機を提供できるに至った。
【0013】
本願発明の浴室乾燥機の第2特徴構成は、前記ケーシングの前後方向の両側部のうち前記乾燥機本体に取り付けられる側部における前記乾燥機本体に対する取り付け用箇所に取付用部材が着脱自在に装着され、
前記取付用部材の上部側に、前記乾燥機本体に係合して前記換気ユニットの下方への移動並びに前記乾燥機本体から水平方向へ離間する移動を規制する被係合部が形成され、且つ、前記取付用部材の下部側が前記乾燥機本体に対してネジ部材にて締め付け固定されるように構成され、
前記取付用部材に、前記ネジ部材を前記前後方向に離間する2つの挿通孔により回転軸芯方向が前記前後方向に沿う姿勢となる状態でかつ回動自在に保持し、且つ、前記ネジ部材を外れ止め状態で保持する保持部が備えられ、
前記ネジ部材は、先端側に前記取付用部材を前記乾燥機本体に対して締め付け固定するための締め付け固定部を備え且つ後端側に回動操作部を備えた長尺状に構成され、且つ、その先端部が前記乾燥機本体側の雌ネジ部に対向する状態で前記保持部に保持されるように構成されている点にある。
【0014】
すなわち、前記ケーシングの乾燥機本体に対する取り付け用箇所に取り付けられる取付用部材に前記保持部が備えられているから、取付用部材の下部側を乾燥機本体に対して締め付け固定するためのネジ部材がこの保持部によって回転軸芯方向が前記前後方向に沿う姿勢となる状態で且つ回動自在にかつ外れ止め状態で保持されることになる。つまり、換気ユニットを乾燥機本体に取り付ける作業を行う場合には、先ず、前記取付用部材の上部側に形成された被係合部を乾燥機本体に係合させて、換気ユニットの下方への移動並びに乾燥機本体から水平方向へ離間する移動を規制する状態にさせる。そして、このとき取付用部材の前記保持部にはネジ部材が上述の如く保持されているから、作業者はその保持部にて保持されて、前後方向に沿う姿勢となっているネジ部材を工具を用いて回動操作するだけで取付用部材の下部側を乾燥機本体に対して締め付け固定することができる。又、ネジ部材は外れ止め状態で保持されているから、作業の途中でネジ部材が外れて下方に落下する等の煩わしさがなく容易に作業を行える。
しかも、ネジ部材は、先端側に締め付け固定部を備え且つ後端側に回動操作部を備えた長尺状に構成されているから、作業者が工具を作用させることになる回動操作部は先端側の締め付け固定部からケーシングの前後方向に沿って離れた箇所であって浴室の天井に形成される点検用開口を通して作業を行う作業者に近い箇所に位置することになる。従って、回動操作部が作業者から遠い位置にある場合に比べて工具を用いてネジ部材を回動させる操作が行い易いものになる。
このように構成することで、乾燥機本体に対して換気ユニットを取り付ける作業を行う場合に、天井に設けた点検用開口から身を乗り出して作業を行う場合であっても、ネジ部材の締め付け作業を容易に行えることになる。又、乾燥機本体に対する取り付け箇所をケーシングの前後方向の一方側の側部から他方側の側部に変更させるときには、前記取付用部材をケーシングの前後方向の一方の側部からケーシングの反対側の側部に付け替えて装着することで対応できる。
【0015】
従って、浴室の天井裏に固定設置された乾燥機本体に対して取り付け向きを変更可能な状態で取り付けられる換気ユニットに対する作業を容易に行うことが可能となる浴室乾燥機を提供できるに至った。
【0016】
本願発明の浴室乾燥機の第特徴構成は、第特徴構成に加えて、前記取付用部材の上部側に、前記ケーシングに対して係合して前記ケーシングから水平方向へ離間する移動を規制する移動規制用の被係合部が形成され、前記取付用部材の下部側が前記ケーシングに対してネジ部材にて締め付け固定されるよう構成されている点にある。
【0017】
すなわち、前記取付用部材は、ケーシングの乾燥機本体に対する取り付け用箇所に対して着脱自在に取り付けられるが、その上部側に形成された移動規制用の被係合部がケーシングに対して係合してケーシングから水平方向へ離間する移動が規制されている状態で、その下部側をケーシングに対してネジ部材にて締め付け固定することでケーシングに装着することができる。
【0018】
従って、取付用部材をケーシングに装着する場合には、上部側に形成された移動規制用の被係合部をケーシングに対して係合させて、下部側がケーシングに対してネジ部材にて締め付け固定することで対応できるので、複数箇所をネジ部材で締め付け固定して取り付けるようなものに比べて取り付けを簡単に行えるものとなる。
ちなみに、前記移動規制用の被係合部がケーシングに対して係合した状態において、ケーシングに対して水平方向への移動の規制に加えて上方への移動を規制する構成とすれば、ネジ部材の締め付けによる移動規制とこの移動規制用の被係合部による移動規制とによって、乾燥機本体に換気ユニットが取り付けられた状態において、換気ユニットの下方への移動をより確実に規制することが可能なものとなる。
【0024】
本願発明の浴室乾燥機の第4特徴構成は、第1特徴構成〜3特徴構成のうちのいずれかに加えて、前記ケーシングが、前記前後方向の両側部のうち前記乾燥機本体に取り付けられる側と反対側の端部において形成される開口を閉塞する着脱自在な端部カバーを備えて構成され、
その端部カバーの上部側に前記ケーシングに係合して下方側への移動並びに前記ケーシングから離間する方向での移動を規制するカバー側係止部が形成され、その端部カバーの下部側を前記ケーシングに対して取り付ける取付手段が備えられている点にある。
【0025】
すなわち、メンテナンス作業のために端部カバーを取り外す必要があるが、端部カバーを取り外す場合には、取付手段によりケーシングに対して取り付けられている端部カバーの下部側の取り付け状態を解除した後は、カバー側係止部とケーシングとの係合を解除するだけで取り外すことができる。又、端部カバーをケーシングに取り付けるときは、上部側のカバー側係止部をケーシングに係合させたのちに、取付手段により端部カバーの下部側をケーシングに取り付けることができる。
【0026】
そして、カバー側係止部は、ケーシングに係合している状態で、端部カバーの下方側への移動並びにケーシングから離間する方向での移動を規制するようになっているので、下部側だけをケーシングに取り付けるようにしてもケーシングとの間を密着状態で接続させることが可能である。
【0027】
従って、端部カバーの下部側を取付手段によりケーシングに取り付ける作業や取り外す作業を行うだけで対応することができ、端部カバーの取り付け作業や取り外し作業を容易に行うことが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明に係る浴室乾燥機の実施形態を説明する。
図1、図2に示すように、浴室乾燥機は、浴室BRの天井裏に設置されて浴室BRの乾燥や暖房を行う乾燥機本体1、その乾燥機本体1の横側部に取り付けられて、浴室BR、トイレTR及び脱衣室DRを換気する換気ユニット2、その換気ユニット2と乾燥機本体1の各種制御を司る制御部3と、その制御部3に各種運転情報を指令する操作用のリモコン4等を備えて構成されている。この浴室乾燥機は、浴室BRの天井裏、例えば建物のスラブ面とユニットバスUbの天井部との間に設置する構成にしてある。そして、ユニットバスUbの天井部には、浴室乾燥機を点検するための点検用開口部TKが形成され、この点検用開口部TKは、通常は、開閉自在な蓋体Fにて閉じられている。
【0029】
図2に示すように、ユニットバスUbの天井部には、乾燥機本体1を取り付けるための取り付け用開口部5が形成されており、乾燥機本体1は、換気ユニット2の取り付け用の横側部が点検用開口部TK側を向く姿勢で、取り付け用開口部5を通して浴室BR内に臨む状態で設置されており、図示はしないが、スラブ面に埋め込み固定された吊り下げボルトにより吊り下げ支持する構成としてある。そして、換気ユニット2は、乾燥機本体1の横側部に片持ち状に取り付けるが、その取り付け作業は、点検用開口部TKを通じて行うようになっている。
【0030】
また、乾燥機本体1は、下方側が開口し、且つ、横一側面に換気用開口11を備えた本体側ケーシング6と、吸込み部7及び吹出し部8を備えて本体側ケーシング6の下方側を閉じるように配置されるグリル板9とを備えている。本体側ケーシング6内部には、吸込み部7と吹出し部8とを接続する循環風路10が区画形成され、本体側ケーシング6の横側面には吸込み部7から吹出し部8に至る循環風路10の経路の途中で循環風路10に連通する換気用開口11が形成されている。循環風路10の内部に、吸込み部7に吸気作用すると共に、吸込み空気を吹出し部8及び換気用開口11に送るように通風作用する循環用ファン12と、循環風路10を通流する空気を加熱する熱交換器13が備えられている。この熱交換器13には、図1に示すように外部熱源機14から温水を循環供給するための温水循環路15を接続すると共に、その温水循環路15には熱交換器13への温水の供給を断続する熱動弁16が設けられる。
【0031】
図2に示すように、換気ユニット2における換気用ケーシング21の乾燥機本体1への取付部には、前記換気用開口11に連通する浴室用吸気口17が形成され、換気用ケーシング21に内装された換気用ファン22によって、換気用開口11と浴室用吸気口17とを通して浴室BRの空気を吸気するようになっている。又、図3に示すように、換気用ケーシング21の横一側部に排気口18が形成され、且つ、横他側部に2つの吸気口19、20が前後に並ぶ状態で形成されている。そして、この換気用ケーシング21の内部に、前記換気用開口11から浴室BRの空気を吸気し、一方の吸気口19からトイレTRの空気を吸気し、他方の吸気口20から脱衣室DRの空気を吸気して、前記排気口18を通して外部に排気させるようになっている。
【0032】
前記換気用ケーシング21の横一側部に形成される排気口18や横他側部に形成される2つの吸気口19、20には、通気用のダクトを接続するためのダクト接続具23、24、25が設けられている。そして、図13に示すように、各ダクト接続具23、24、25には、換気用ファン22による通風を許容し、それとは反対方向の通風を阻止するシャッター板26が設けられている。
【0033】
前記換気ユニット2は、前記換気用ケーシング21の前後方向の両側部夫々を乾燥機本体1の横側面に対して取り付け可能として、前後方向の両側部のうちのいずれか一方を取り付ける状態と他方を取り付ける状態とに選択的に取付可能に構成されている。
【0034】
すなわち、換気用ケーシング21の横一側に形成された排気口18に接続されることになる排気用通路が換気ユニット2が設置される姿勢に対して左右両側の反対側に位置していたり、トイレTRや脱衣室DRの位置が反対側に位置するような構造を採る集合住宅に見られるような設置環境であっても、排気用開口と建物の排気用通路との間やトイレ用の吸気口とトイレの室内空間との間、又、脱衣室用の吸気口と脱衣室の室内空間との間をできるだけ短い経路で接続させることができるようにしているのである。
【0035】
次に、前記換気ユニット2の構成について説明する。
図4、図5に示すように、前記換気用ケーシング21は、左右両側の一対の側壁部27a、27bとそれら一対の側壁部27a、27bの下端部同士を連結する底面部27cとを一体形成して上方が開口した略U字形に構成されるケース本体27と、換気用ファン22が取り付けられた天井壁28とを備えて構成され、且つ、前後方向の両側部のうち乾燥機本体1に取り付けられる側とは反対側の端部においてケース本体27と天井壁28とで形成される開口を閉塞する着脱自在な端部カバー29を備えて構成されている。図13に示すように、前記換気用ファン22は、駆動用のモータ22a及びこのモータ22aにて駆動される回転羽根22bが内装されるファン作用部22cを備えて構成される。
【0036】
次に、換気ユニット2の乾燥機本体1への取り付け構成について説明する。
図5に示すように、前記換気用ケーシング21の前後方向の両側部のうち乾燥機本体1に取り付けられる側部における乾燥機本体1に対する取り付け用箇所に、取付用部材Tが着脱自在に装着される構成となっており、この取付用部材Tの上部側に、乾燥機本体1に係合して換気ユニット2の下方への移動並びに乾燥機本体1から水平方向へ離間する移動を規制する被係合部hkが形成され、且つ、取付用部材Tの下部側が乾燥機本体1に対してネジ部材30にて締め付け固定されるように構成されている。そして、前記取付用部材Tに、前記ネジ部材30を回転軸芯方向が前記前後方向に沿う姿勢となる状態で且つ回動自在にかつ外れ止め状態で保持する保持部hjが備えられている。
【0037】
又、前記取付用部材Tの上部側に、前記換気用ケーシング21に対して係合して前記換気用ケーシング21から水平方向へ離間する移動を規制する移動規制用の被係合部37が形成され、取付用部材Tの下部側が前記換気用ケーシング21に対してネジ部材33にて締め付け固定されるよう構成されている。
【0038】
具体的には、前記取付用部材Tとして左右一対の取付具31R,31Lが設けられており、それら一対の取付具31R,31Lは、取り付ける位置によって向きが異なるが各部の構成は左右対称であるから、図7を参照しながら左側の取付具31Lについて説明し、他方のものについては詳細な説明は省略する。取付具31Lは、金属板を屈曲形成して構成されており、上下方向に延びる帯板状の基部32の上端部には、下向き開放状に略コの字形に屈曲形成されて被係合部hkが形成されており、この基部32の下部側にはネジ部材30によって乾燥機本体1に締め付け固定される締付け部34が形成されている。
【0039】
又、基部32の横一側部には板状の被装着部35が連設され、この被装着部35は、換気用ケーシング21における取り付け用箇所に形成された差込用スリット36に嵌り込む入込み部35aと、換気用ケーシング21の横側面に当て付けて横向きにネジ止め固定される当付け部35bとが平面視で略L形に曲がる状態で形成されている。そして、入込み部35aを換気用ケーシング21のスリット36に差し込んだ状態で少し上方にスライドさせて、入込み部35aの上端部に形成した移動規制用の被係合部37がスリット36の上側縁部に嵌り合い、その被係合部37の凹部部分における底部37aとスリット36の上端部内面36aとが接当するように入り込み係合している状態で、ネジ部材33によって当付け部35bの下端側箇所を換気用ケーシング21に締め付け固定する構成となっている。
【0040】
このようにして移動規制用の被係合部37とスリット36の上側縁部との係合により、取付具31Lが換気用ケーシング21から水平方向へ離間する移動を規制する構成となっている。しかも、移動規制用の被係合部37の凹部部分における底部37aがスリット36の上端部内面36aに接当することで、換気用ケーシング21に対して係合した状態において、この移動規制用の被係合部37が換気用ケーシング21に対して上方へ移動することが規制される構成となっている。従って、移動規制用の被係合部37の凹部部分における底部37aとスリット36の上端部内面36aとの接当により、乾燥機本体1に換気用ケ−シング21が取り付けられた状態において、換気用ケーシング21の下方側への移動を規制する構成となっている。
【0041】
上述したような構成は右側の取付具31Rについても同様である。つまり、前記取付用部材Tとしての左右一対の取付具31R,31Lは、ネジ部材の締め付けによる移動規制とこの移動規制用の被係合部37による移動規制とによって、乾燥機本体1に換気ユニット2が取り付けられた状態において、換気ユニット2の下方への移動を規制する構成としている。
【0042】
そして、取付具31Lにおける基部32の下端から乾燥機本体1が位置する側とは反対側に向けてネジ部材30を保持する保持部hjが連設されている。この保持部hjは、図11にも示すように、基部32から延設される板状部を略コの字形に折り曲げて少し離間させて2つの縦面部分38、39を形成して、この2つの縦面部分38、39に形成した夫々の挿通孔40、41、及び、基部32の下部側に形成された締付け部34に形成されたネジ挿通孔42に回動自在に挿通させる状態で長尺状のネジ部材30を保持する構成としている。又、ネジ部材30は、この保持部hjに保持されている状態で2つの縦面部分38、39の間に位置する箇所において軸芯方向に位置規制される状態で外嵌装着された規制部材43によって抜け外れを阻止するようになっている。このようにして保持部hjはネジ部材を回転軸芯方向が前後方向に沿う姿勢となる状態で且つ回動自在にかつ外れ止め状態で保持する構成となっている。
【0043】
そして、ネジ部材30は、先端側に乾燥機本体1に対して締め付け固定するための締め付け固定部44を備え且つ後端側に回動操作部45を備えた長尺状に構成されている。つまり、図11に示すように、ネジ部材30の先端部にのみ雄ネジ部46が形成され、その雄ネジ部46よりも後部側には軸芯方向に長く大径の円筒部47が形成され、後端側に工具を作用して回動操作するための回動操作部45が形成されている。前記雄ネジ部46と大径の円筒部47との段差部分にて締め付け固定部44が構成される。そして、図5に示すように、ネジ部材30の全長が換気用ケーシング21の前後方向の幅の半分よりも少し長くなるように長尺状に構成されている。
【0044】
一方、乾燥機本体1における換気ユニット2が装着される横側部には換気用開口11が形成された金属製の接続板48が本体側ケーシング6に対してネジ止め固定される状態で取り付けられている。
【0045】
固定設置されている乾燥機本体1に対して換気ユニット2を取り付ける作業を行うときには、図3、図11、図12に示すように、取付用部材Tすなわち左右一対の取付具31R,31Lにおける被係合部hkを乾燥機本体1における接続板48の上端部に形成された係合部49に上方側から引っ掛けて外嵌させるようにして係合させる。そうすると、乾燥機本体1から水平方向へ離間する移動並びに下方側への移動が規制される状態で換気ユニット2が位置保持される(図12参照)。このようにして換気ユニット2の荷重が支持されている状態で、前記保持部hjに保持されているネジ部材30は、その軸芯方向が前後方向に向く状態で、しかも、先端部の雄ネジ部46が接続板48の下部側に形成された雌ネジ部50に対向する位置にあるので、作業者は、そのまま、ネジ部材30をドライバー等の工具を用いて回動操作させて乾燥機本体1と取付用部材Tとをネジ止め固定することができる。そのとき、回動操作部45が点検用開口部TKに近い位置にあるので、点検用開口部TKを通して身を乗り出す作業者にとって無理のない姿勢で回動作業を行い易いものとなる。
【0046】
前記端部カバー29は、その端部カバー29の上部側に換気用ケーシング21に係合して下方側への移動並びに換気用ケーシング21から離間する方向での移動を規制するカバー側係止部51が形成され、その端部カバー29の下部側を換気用ケーシング21に対して取り付ける取付手段Sが備えられている。ここで、前記端部カバー29が取り付けられる換気用ケーシング21とは、前記天井壁28及び前記端部カバー29が取り外された状態の換気用ケーシング21、言い換えると、前記ケース本体27に対応するものである。
説明を加えると、図5、図8、図9に示すように、端部カバー29の上部側の左右両側部には、ケース本体27の上部に上向き突出状に形成された上部係合部52に上方側から嵌り合う下向き開口状の凹部が形成されたカバー側係止部51が形成され、このカバー側係止部51を前記上部係合部52に引っ掛け係合させると、図9(ロ)に示すように、ケース本体27から離間する方向での移動並びに下方側への移動が規制される状態で位置保持される構成となっている。
【0047】
そして、端部カバー29の下部側の左右方向中央部には、図8、図10に示すように、ケース本体27の下縁部に形成された鍔部53に対して弾性変位により係合して端部カバー29を外れ止め状態で位置保持する弾性係合部54が形成されている。さらには、この端部カバー29の下端部の左右両側部のネジ固定部55がネジ部材56によりケース本体27にネジ止め固定される構成となっている。従って、弾性係合部54、左右両側部のネジ固定部55及び一対のネジ部材56により前記取付手段Sが構成される。
【0048】
端部カバー29をケース本体27に取り付ける場合には、前記カバー側係止部51をケース本体27の上部係合部52に係合させた後、端部カバー29の下部側をケース本体27側に向けて押し付けると、端部カバー29の弾性係合部54が自動的にケース本体27の鍔部53に対して弾性変位により係合するのでそのまま位置保持されることになる。そして、ネジ部材56によって左右両側部のネジ固定部55をケース本体27に締め付け固定する。従って、端部カバー29から手を離して楽にネジの締め付け作業を行うことができる。尚、この端部カバー29は、換気用ファン22に対する制御用の電装部57を内装する構成となっている。
【0049】
前記天井壁28は、換気用ファン22の修理や清掃等のメンテナンス作業を行う場合にはケース本体27に対して水平方向に摺動させて取り外したり装着したりすることができるように構成されている。つまり、天井壁28は、ケース本体27に対して前後方向に摺動自在に支持されるように構成され、ケース本体27に、天井壁28が摺動移動するに伴ってその天井壁28に設けられた被案内体58を下方側に位置変位すべく移動案内して、その最下方側に位置する状態において被案内体58の上下方向の移動を規制するように係止する係止案内用通路59が形成され、その係止案内用通路59の最下端位置の前後両側部夫々に、前記天井壁28の前後方向への移動に伴って前記被案内体58を移動案内する傾斜案内部60が形成され、被案内体58が係止案内用通路59の最下端位置にあるときに、前記天井壁28の左右両側の端部側部分が前記ケース本体27の左右一対の側壁部27a,27bの上部面に沿って密接状態に接当する適正装着状態となるように構成されている。
【0050】
具体的に説明すると、天井壁28は金属材からなる矩形状の板体にて構成され、ケース本体27の一対の側壁部27a,27bに対応する左右両側端縁部分にその全長にわたり下向きに開口する断面コの字形に屈曲させて係合溝61を形成している。これら左右の係合溝61の夫々には、図14、15に示すように、その係合溝61の内部において横向き片持ち状に突出する円筒状の前記被案内体58が前後方向に間隔をあけて一対づつ合計4個形成されている。
【0051】
そして、ケース本体27の左右一対の側壁部27a,27bの上端部には、図15に示すように、天井壁28の前記係合溝61に嵌り合う係止突条62が前後方向に長く形成されており、この係止突条62の途中箇所には前後方向に離れた2箇所に前記係止案内用通路59が形成されている。この係止案内用通路59について説明を加えると、図14(イ)、図15(イ)に示すように、天井壁28が前後方向に摺動移動するときには、前記被案内体58が係止突条62の上部面62aに沿って摺動案内されながら前後摺動するように構成され、その係止突条62の途中箇所において被案内体58を前記上部面62aを摺動移動する状態から下方側に位置変位すべく移動案内する傾斜案内部60が前記上部面62aに連なるように形成され、その最下方側に位置する状態において被案内体58の上下方向の移動を規制する押え部63が形成されるようになっている。又、前記傾斜案内部60は、係止案内用通路59の最下端位置の前後両側部夫々に一連に連なる状態で形成されている。言い換えると、係止案内用通路59は係止突条62の横一側面に横向きに形成されたカム溝として構成されるものである。
【0052】
又、ケース本体27の左右両側の係止突条62の横方向外方側には、被案内体58を上部面62a上に沿わせて前後方向に摺動移動するときに横幅方向に位置ずれしないように規制する規制部64が形成されている。
【0053】
そして、前記4個の被案内体58の夫々が前記係止案内用通路59に係止案内されて係止案内用通路59の最下端位置にあると、図14(ロ)及び図15(ロ)に示すように、天井壁28の左右両側の係合溝61がケース本体27の左右両側の係止突条62に夫々嵌り合う状態となり、係止突条62の上部面62aと係合溝61の奥側の内面とが密接状態に接当する適正装着状態となるように構成されている。
【0054】
図14(ロ)に示す適正装着状態から天井壁28を前後方向にそのまま摺動させると、被案内体58は係止案内用通路59に沿って斜め上方側に移動案内され、そのまま係止突条62の上部面62aに案内されるから、天井壁28を引き続いて摺動操作するとケース本体27から前後方向の外方側に引き出すことができる。又、取り出した天井壁28を適正装着状態に戻すときには、前後方向外方側から天井壁28をケース本体27上に載置させて前記各被案内体58を係止突条62の上部面62aに沿って案内させて摺動移動させながら、被案内体58を係止案内用通路59に沿って案内させて係止案内用通路59の最下端位置に位置させることで対応できる。しかも、換気ユニット2の乾燥機本体1に対する取り付け方向が変更されている場合であっても、天井壁28が前後方向いずれの方向にも摺動できるので、摺動操作だけで取り外したり装着したりすることができる。
【0055】
上述したような構成であるから、前記換気用ケーシング21の前後方向の両側部のうちのいずれか一方を取り付ける状態と他方を取り付ける状態との間で変更して、換気ユニット2の取付向きを前後反転させる場合には、図5及び図6に示すように、前記換気用ケーシング21の前後方向の両側部のうち乾燥機本体1に取り付けられる側部における乾燥機本体1に対する取り付け用箇所に、取付用部材Tすなわち左右一対の各取付具31R、31Lを装着し、それと反対側の側部に端部カバー29を取り付けるようにして、それらを前後方向の両側部に対して付け替えることで対応できる。又、この換気ユニット2においては、排気口18に装着されるダクト接続具23は黒色の樹脂材で構成され、吸気口19、20に装着されるダクト接続具24、25は白色の樹脂材で構成され、ダクトの接続先を目視で判断できるようにしてダクト接続を容易に行えるようにしている。
【0056】
〔別実施形態〕
以下、別実施形態を列記する。
【0057】
(1)上記実施形態では、前記取付用部材の上部側に形成された移動規制用の被係合部が前記換気用ケーシングに対して係合した状態において、前記換気用ケーシングから水平方向へ離間する移動を規制することに加えて、ケーシングに対して上方へ移動することを規制する構成としたものを例示したが、このような構成に代えて、移動規制用の被係合部として、前記換気用ケーシングから水平方向へ離間する移動を規制するが、換気用ケーシングに対して上方へ移動することを規制する機能を備えない構成としてもよい。この場合には、前記ネジ部材による締め付けによる移動規制のみにより、乾燥機本体1に換気ユニット2が取り付けられた状態において換気ユニット2の下方への移動を規制することになる。
又、上記実施形態では、前記取付用部材の上部側に移動規制用の被係合部が形成され、前記取付用部材の下部側が前記換気用ケーシングに対してネジ部材にて締め付け固定される構成としたが、このような構成に代えて、移動規制用の被係合部を形成することなく、前記取付用部材が上下両側部の複数箇所にて換気用ケーシングにネジ部材にて締め付け固定する構成としてもよい。
【0058】
(2)上記実施形態では、前記端部カバー29の下部側をケース本体27に対して取り付ける取付手段として、ケース本体27の下縁部に形成された鍔部に対して弾性変位により係合して端部カバー29を外れ止め状態で位置保持する弾性係合部と、端部カバー29の下端部の左右両側部に形成されたネジ固定部と、一対のネジ部材とを備える構成としたが、取付手段としては、このような構成に限らず、端部カバー29の下端部の左右両側部及び中央部の夫々に前記弾性係合部と同様な弾性係合部とを備えて取付手段を構成したり、複数のネジ固定部及びネジ部材だけで取付手段を構成する等、各種の形態で実施することができる。
【0060】
)上記実施形態では、浴室BRと、それ以外の他の2室(脱衣室、トイレ)とを同時に換気する構成を例示したが、例えば、浴室BRと脱衣室だけを換気する構成、浴室BRとトイレとを換気する構成、各室のうちのいずれか1室だけを換気する構成等、各種形態で換気する構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】浴室乾燥機の設置状態を示す斜視図
【図2】浴室乾燥機の概略構成を示す図
【図3】換気ユニットの取付状態を示す分解斜視図
【図4】換気用ケーシングの分解斜視図
【図5】換気用ケーシングの分解斜視図
【図6】換気用ケーシングの分解斜視図
【図7】取付用部材の斜視図
【図8】端部カバーの取付状態を示す斜視図
【図9】端部カバーの取付状態を示す要部の断面図
【図10】端部カバーの取付状態を示す要部の断面図
【図11】換気ユニットの取付状態を示す要部の切欠側面図
【図12】換気ユニットの取付状態を示す要部の切欠側面図
【図13】換気ユニットの断面図
【図14】天井壁の摺動案内構成を示す一部切欠側面図
【図15】天井壁の摺動案内構成を示す一部切欠正面図
【符号の説明】
1 乾燥機本体
2 換気ユニット
11 換気用開口
18 排気口
21 換気用ケーシング
22 換気用ファン
27 ケース本体
27a,27b 側壁部
27c 底面部
28 天井壁
29 端部カバー
30 ネジ部材
37 移動規制用の被係合部
44 締め付け固定部
45 回動操作部
51 カバー側係止部
58 被案内体
59 係止案内用通路
60 傾斜案内部
hk 被係合部
hj 保持部
S 取付手段
T 取付用部材

Claims (4)

  1. 浴室の天井裏に固定設置された乾燥機本体における換気用開口が形成された横側面に、浴室を換気するための換気ユニットが取り付けられるように構成され、
    その換気ユニットは、横一側部に排気口が形成されたケーシングの内部に前記換気用開口から浴室の空気を吸気して前記排気口を通して排気させる換気用ファンを備え、且つ、前記ケーシングの前後方向の両側部夫々を前記乾燥機本体の前記横側面に対して取り付け可能として、前後方向の両側部のうちのいずれか一方を取り付ける状態と他方を取り付ける状態とに選択的に取付可能に構成されている浴室乾燥機であって、
    前記ケーシングが、左右一対の側壁部と底面部とを一体的に形成したケース本体と、前記換気用ファンが取り付けられた天井壁とを備えて構成され、
    前記天井壁は、その天井壁における左右両側に前後方向に間隔をあけて一対ずつ設けられた被案内体が前記ケース本体の左右一対の側壁部における上端部の上部面に摺動案内されることにより、前記ケース本体に対して前後方向に摺動自在に支持されるように構成され、
    前記ケース本体に、前記上部面に連なるように形成された傾斜案内部にて前記上部面を摺動する前記被案内体を下方側に位置変位すべく移動案内して、その最下方側に位置する状態において前記被案内体の上下方向の移動を規制するように係止する係止案内用通路が前記各被案内体に対応して形成され、その係止案内用通路の最下端位置の前後両側部夫々に前記傾斜案内部が形成され、
    前記被案内体が前記係止案内用通路の最下端位置にあるときに、前記天井壁の左右両側の端部側部分が前記ケース本体の左右一対の側壁部の上部面に沿って密接状態に接当する適正装着状態となるように構成されている浴室乾燥機。
  2. 前記ケーシングの前後方向の両側部のうち前記乾燥機本体に取り付けられる側部における前記乾燥機本体に対する取り付け用箇所に取付用部材が着脱自在に装着され、
    前記取付用部材の上部側に、前記乾燥機本体に係合して前記換気ユニットの下方への移動並びに前記乾燥機本体から水平方向へ離間する移動を規制する被係合部が形成され、且つ、前記取付用部材の下部側が前記乾燥機本体に対してネジ部材にて締め付け固定されるように構成され、
    前記取付用部材に、前記ネジ部材を前記前後方向に離間する2つの挿通孔により回転軸芯方向が前記前後方向に沿う姿勢となる状態でかつ回動自在に保持し、且つ、前記ネジ部材を外れ止め状態で保持する保持部が備えられ、
    前記ネジ部材は、先端側に前記取付用部材を前記乾燥機本体に対して締め付け固定するための締め付け固定部を備え且つ後端側に回動操作部を備えた長尺状に構成され、且つ、その先端部が前記乾燥機本体側の雌ネジ部に対向する状態で前記保持部に保持されるように構成されている請求項1記載の浴室乾燥機。
  3. 前記取付用部材の上部側に、前記ケーシングに対して係合して前記ケーシングから水平方向へ離間する移動を規制する移動規制用の被係合部が形成され、前記取付用部材の下部側が前記ケーシングに対してネジ部材にて締め付け固定されるよう構成されている請求項2記載の浴室乾燥機。
  4. 前記ケーシングが、前記前後方向の両側部のうち前記乾燥機本体に取り付けられる側と反対側の端部において形成される開口を閉塞する着脱自在な端部カバーを備えて構成され、
    その端部カバーの上部側に前記ケーシングに係合して下方側への移動並びに前記ケーシングから離間する方向での移動を規制するカバー側係止部が形成され、その端部カバーの下部側を前記ケーシングに対して取り付ける取付手段が備えられている請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の浴室乾燥機。
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