JP4555539B2 - 溶湯監視装置およびそれを備えた真空溶解装置 - Google Patents

溶湯監視装置およびそれを備えた真空溶解装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、溶解対象物を加熱溶融した溶湯の湯面高さを検出して監視する溶湯監視装置およびそれを備えた真空溶解装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体基板等の析出板を製造する場合には、ルツボ装置に収容された溶解対象物を加熱溶融して溶湯とし、この溶湯に対して析出用基板を湯面から僅かに浸漬させて基板面に所定量の溶解対象物を析出させるという処理が一般に行われている。このような処理によって析出板の製造を繰り返すと、溶湯の消費により湯面高さが低下し、最終的には析出用基板を溶湯に浸漬させることができなくなる。従って、従来においては、オペレータが湯面高さを目視により監視したり、溶湯の消費量に対応する析出板の製造数に基づいて湯面高さを監視したりする対策が講じられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようにオペレータの目視により湯面高さを監視する方法では、オペレータによる溶湯の目視が製造中において常に必要になるため、オペレータの負担が大きいという問題がある。また、析出板の製造数に基づいて湯面高さを監視する方法では、析出板以外の析出物が析出用基板に生成していると、この析出物が溶湯消費量の誤差要因になるため、湯面高さを正確に監視することが困難になるという問題がある。
【0004】
そこで、例えばグリーンレーザー光を溶湯に向かって出射すると共に、湯面におけるグリーンレーザー光の照射点を監視カメラで撮像し、湯面高さの低下に伴って照射点が移動したときの移動量を撮像信号に基づいて求めることによって、湯面高さを監視する方法が考えられている。ところが、溶解対象物の種類によっては、溶解対象物が溶湯になったときに湯面が鏡面状態となる性質を有するものがある。このような性質を持つ溶解対象物の場合には、グリーンレーザー光が湯面において乱反射しないため、照射点を撮像することができず、結果として湯面高さを監視することができない。特にこの問題は、半導体基板に多用されているSiを溶解対象物とした場合に顕著なものになっている。
【0005】
本発明は、オペレータの目視による監視を不要にし、湯面が鏡面状態となっていても正確且つ高い信頼性で湯面高さを監視することができる溶湯監視装置およびそれを備えた真空溶解装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の溶湯監視装置は、開口された上面から析出用基板が浸漬される容器内に収容された、溶解対象物を加熱溶融した溶湯の湯面高さを監視する溶湯監視装置において、前記容器内の隅部に配置され、前記容器内の底面から上面にかけて複数の段部を階段状に有するように形成された湯面高さ検出部と、撮像領域を制限するスリットを介して、前記容器の上方から前記湯面高さ検出部の各段部の上面を溶湯と共に撮像して撮像信号を出力する撮像手段と、前記湯面高さ検出部の各段部の上面における撮像信号の明暗に基づいて前記溶湯の湯面高さを判定する湯面高さ判定手段とを有し、前記湯面高さ検出部の各段部の高さが、前記容器に浸漬された前記析出用基板に析出される前記溶解対象物の結晶の厚さ、前記容器の所定高さ当たりの溶湯重量、および、前記容器に浸漬される析出用基板の枚数の少なくとも1つに応じて設定されていることを特徴とする。
【0007】
上記構成の溶湯監視装置によれば、溶融して液体状となった溶湯と固体状の湯面高さ検出部とで撮像信号に含まれる輝度信号のレベルが異なるため、湯面高さ検出部を撮像して得た各段部の撮像信号の明暗に基づいて段部が溶湯から露出しているか否かを判断することができる。その結果、オペレータの目視による監視が不要となり、溶湯の湯面が鏡面状態となっていても、溶湯と段部との関係で、正確且つ高い信頼性で湯面高さを監視することができる。
【0008】
本発明の請求項2に記載の真空溶解装置は、請求項1に記載の溶湯監視装置と、前記溶湯となる溶解対象物を前記容器に供給する供給手段と、前記湯面高さ判定手段により判定された湯面高さが所定の基準高さとなるように、前記供給手段における溶解対象物の供給タイミングおよび/または供給量を制御する供給制御手段とを有することを特徴とする。
【0009】
上記構成の真空溶解装置によれば、請求項1に記載の溶湯監視装置によって湯面高さを段部との関係で正確且つ高い信頼性で検出することができるため、湯面高さを基準とした例えば析出処理を高い信頼性で行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
本実施形態に係る溶湯監視装置は、真空溶解装置を適用した半導体基板製造装置に搭載されている。半導体基板製造装置は、図5および図6に示すように、Siを主成分とするシート状の半導体基板61を析出物として製造するように構成されている。尚、図5および図6に示す半導体基板製造装置としての真空溶解装置10は、析出板製造装置の一種であり、析出板製造装置は、密閉状態にされた処理室で半導体材料や金属材料等の溶解対象物101を加熱溶融して溶湯とし、この溶解対象物101をシート状の析出板となるように製造する装置を意味する。また、溶解対象物101としては、Si等の半導体材料の他、鉄やチタン等の金属材料を挙げることができる。
【0011】
上記の真空溶解装置10は、図5および図6に示されているように、外部環境から内部を密閉状態に隔離可能な二重壁構造の真空容器3を備えている。真空容器3は、上側収容室76を形成する円筒形状の上側タンク部4と、上側タンク部4の下部に設けられ、上側収容室76に連通した下側収容室77を形成する下側タンク部75とを有している。図6に示すように、上側タンク部4の上面には第1〜第4覗き窓部48a〜48dが幅方向に形成されており、これらの覗き窓部48a〜48dは、上側収容室76および下側収容室77を上側タンク部4の幅方向全体に渡って目視可能にしている。また、図5に示すように、上側タンク部4の一端部には第5覗き窓部48eが形成されている。第5覗き窓部48eは、上側収容室76および下側収容室77を上側タンク部4の長手方向全体に渡って目視可能にしている。
【0012】
また、下側タンク部75の一方の側面壁には、図6に示すように、搬入出部75aが開口されている。搬入出部75aは、上側タンク部4の長手方向(紙面に対して垂直方向)に進退移動する開閉扉80により開閉可能にされている。そして、このように構成された真空容器3には、Arガス等の不活性ガスを供給する図示しないガス供給装置および両収容室76・77の空気を排気する図示しない真空排気装置が接続されている。これらの装置は、真空容器3の両収容室76・77を所定の圧力に減圧しながら不活性ガスを供給することによって、外部環境とは異なる処理環境を両収容室76・77に出現させるようになっている。
【0013】
上記の両収容室76・77の略中央部には、析出用基板74を溶湯15に浸漬させて引き上げる析出機構103が設けられている。析出機構103は、水平移動機構73と、水平移動機構73により水平移動可能にされた垂直移動機構71と、垂直移動機構71により昇降可能にされた旋回機構72とを有している。水平移動機構73は、水平方向に配置され、上側収容室76の両端部にかけて可動範囲が設定された水平搬送部16と、水平搬送部16の一端部に設けられた水平駆動部17とを有している。
【0014】
水平搬送部16は、図5に示すように、周面全体にネジ溝が形成されたネジ軸部材18と、ネジ軸部材18に螺合されたブロック部材19と、ブロック部材19の下面を進退移動自在に支持するレール部材20と、ブロック部材19の上面に設けられ、垂直移動機構71に連結された連結部材21とを有している。また、水平搬送部16は、これらの部材18〜19の上面を覆い隠すように設けられたカバー部材22を備えている。カバー部材22は、溶湯15等から飛散して浮遊する塵埃が各部材18〜19に積層することを防止している。
【0015】
上記の水平搬送部16の一端部には、図6に示すように、水平駆動部17が連結されている。水平駆動部17は、任意の回転速度で正逆回転可能であると共に所定の保持力で停止可能なサーボモータ等の水平駆動装置23と、水平駆動装置23を冷却する第1冷却装置24とを有している。水平駆動装置23は、ネジ軸部材18の一端部に連結されており、ネジ軸部材18を正逆回転させることによって、ブロック部材19等を介して垂直移動機構71を水平方向の任意の位置に移動可能にしている。
【0016】
また、第1冷却装置24は、図7に示すように、水平駆動装置23を下側収容室77の処理環境から隔離するように収納した収納容器25と、真空容器3の外部から収納容器25内の一端側に冷却ガスを供給するガス供給配管26と、収納容器25内の他端側から真空容器3の外部に冷却ガスを排出するガス排出配管27とを有している。ガス供給配管26には、ガス供給機28が接続されており、ガス供給機28は、冷却ガスを強制的に収納容器25内に送給することにより水平駆動装置23の周囲温度を所定温度以下に維持している。尚、冷却ガスは、Arガスや窒素ガス等の不活性ガスであっても良いし、空気であっても良い。また、ガス供給機28の代わりに、高圧の冷却ガスを収容したガスボンベを使用しても良い。
【0017】
一方、図6に示すように、垂直移動機構71は、垂直方向に配置された垂直搬送部30と、垂直搬送部30の上端部に設けられた垂直駆動部31とを有している。垂直搬送部30は、図5に示すように、上述の水平移動機構73とほぼ同一の構成部材からなっており、周面全体にネジ溝が形成されたネジ軸部材32と、ネジ軸部材32に螺合され、上面(図中左面)に旋回機構72が連結されたブロック部材33と、ブロック部材33の下面(図中右面)を昇降自在に支持するレール部材34とを有している。
【0018】
上記の垂直搬送部30の上端部には、垂直駆動部31が連結されている。垂直駆動部31は、任意の回転速度で正逆回転可能であると共に所定の保持力で停止可能なサーボモータ等の垂直駆動装置35と、垂直駆動装置35を冷却する第2冷却装置36とを有している。垂直駆動装置35は、ネジ軸部材32の上端部に連結されており、ネジ軸部材32を正逆回転させることによって、ブロック部材33等を介して旋回機構72を垂直方向の任意の高さ位置に移動可能にしている。また、第2冷却装置36は、図7の収納容器25等を有した上述の第1冷却装置24と同一の部材により同一の冷却機能を発揮するように構成されている。
【0019】
上記の垂直移動機構71で昇降される旋回機構72は、図5に示すように、ブロック部材33に一端面を連結された連結支持体38と、連結支持体38の他端面に連結された回動駆動部39とを有している。回動駆動部39は、任意の回転速度で正逆回転可能であると共に所定の保持力で停止可能なサーボモータ等の回動駆動装置40と、回動駆動装置40を冷却する第3冷却装置41とを有している。
【0020】
上記の第3冷却装置41は、垂直駆動部31と同様に、図7の収納容器25等を有した上述の第1冷却装置24と同一の部材により同一の冷却機能を発揮するように構成されている。第3冷却装置41内の回動駆動装置40は、回動軸40aの先端部が連結支持体38内に配置されている。回動軸40aの先端部には、図6に示すように、上下方向に配置された第1縦設部材42aの上端部が固設されている。第1縦設部材42aは、横設部材42bを介して第2縦設部材42cの上端部に連結されている。また、第1および第2縦設部材42a・42bの下端部は、析出用基板74における旋回方向の両端部に連結されている。そして、第1および第2縦設部材42a・42cと横設部材42bとは、旋回支持機構42を構成しており、旋回支持機構42は、回動軸40aを中心として析出用基板74を旋回させるようになっている。
【0021】
上記の第1および第2縦設部材42a・42cは、回動軸40a側から中部までの範囲が機械的強度に優れたステンレス鋼等の金属材料で形成されている一方、中部から析出用基板74に連結された下端部までの範囲が耐熱性に優れたカーボンにより形成されている。これにより、旋回支持機構42は、析出用基板74を旋回させて高温の溶湯15に浸漬させる際に、溶湯15から大量の輻射熱を下側部分に受けることになっても、長期間に亘って初期の機械的強度を維持することが可能になっている。
【0022】
上記のように各機構71〜73で構成された析出機構103は、水平移動機構73により垂直移動機構71および旋回機構72を水平方向に進退移動させることによって、図6に示すように、これら機構71・72と共に析出用基板74を予熱位置Aと析出位置Bと引き剥がし位置Cと研磨位置Dとに位置決め可能にしている。析出位置Bにおいては、各機構71〜73を連動させながら作動させることによって、回動軸40aよりも溶湯15側に近い旋回中心Oを半径とした析出軌跡で析出用基板74を進行させるようになっている。尚、図6に示す析出軌跡は、析出用基板74を旋回方向(進行方向)の上流側から斜め方向に下降させて溶湯15に浸漬させた後、進行方向の下流側に斜め方向に上昇させて溶湯15から引き上げることによって、浸漬された部分に溶湯15の凝固成長した析出物である半導体基板61を生成させるように設定されている。
【0023】
上記の析出用基板74は、図8に示すように、半導体基板61が析出される下面からなる基板面74aと、進行方向の上流側および下流側の各側面に形成された傾斜部74bと、析出用基板74の上面(反析出面)に形成された把持部74cとを有している。傾斜部74bは、基板面74aの両端部が上面の両端部の内側に位置するように基板面74aから上面側にかけて傾斜されている。具体的には、傾斜部74bは、溶湯15に対する浸漬角度θ1よりも基板面74aに対する傾斜角度θ2が大きな角度となるように設定されており、半導体基板61の端部を上面の両端部よりも進行方向の内側に位置させるようになっている。尚、析出用基板74は、例えばカーボン等の耐熱性のある材料により形成されるのが好ましい。
【0024】
また、図9に示すように、析出用基板74の上面に形成された把持部74cは、進行方向の断面が逆台形形状に形成されており、基板把持装置43の一部を構成している。基板把持装置43は、把持部74cを着脱自在に保持するチャック機構44を備えている。チャック機構44は、チャック部材45・45を左右対称に備えている。各チャック部材45・45は、把持部74cに係合するように下面に形成された係合部45aと、ゴミ等の落下物を受け止めるように上面の四辺に沿って形成された環状溝部45bと、環状溝部45bに周囲を囲まれた懸吊部45cとを有している。
【0025】
上記の懸吊部45cの上面には、2つの突設部45d・45dが対向配置されている。両突設部45d・45dの中央部には、ピン挿通穴45e・45eが形成されている。これらの突設部45d・45d間には、図10に示すように、上述の旋回支持機構42の各縦設部材42a・42bが嵌合されるようになっている。そして、ピン挿通穴45e・45eには、カーボン製のピン部材46が抜脱可能に挿通されるようになっており、ピン部材46は、各縦設部材42a・42bをチャック機構44に対して連結させるようになっている。
【0026】
上記のピン部材46は、溶湯15からの輻射熱の直射を回避するように、チャック部材45の析出側の投影面積よりも短くなるように形成されている。また、ピン部材46の表面には、図11に示すように、硬化層102が形成されており、ピン部材46は、硬化層102により表面の機械的強度が高められることによって、チャック部材45のピン挿通穴45eに対して着脱する際の磨耗が低減されている。一方、チャック部材45においては、ピン部材46に接触するピン挿通穴45eと、析出用基板74に接触する係合部45aおよび下面とに硬化層102が形成されている。そして、チャック部材45は、硬化層102で接触面の機械的強度が高められることによって、ピン部材46の着脱時および析出用基板74の把持時における磨耗が低減されている。
【0027】
尚、硬化層102の形成方法としては、プラズマCVDやイオンプレーティング等の表面処理方法でSiC膜をコーティングする硬化処理を挙げることができる。また、硬化層102は、チャック部材45の全表面に形成されていても良く、この場合には、チャック部材45の全体の機械的強度を高めることができるため、チャック部材45をオペレータが運搬する際に衝撃を与えても破損し難いものとすることができる。また、析出用基板74の上面の形状は、析出用基板把持装置43の種類によって、適宜変更することができる。
【0028】
上記の基板把持装置43で保持される析出用基板74が浸漬される溶湯15は、図12に示すように、ルツボ装置51に収容されている。ルツボ装置51は、溶湯15を収容する収容部52aを備えたルツボ52と、ルツボ52の側面壁52bの周囲に配置された誘導加熱コイル53と、図5および図6に示す、これらのルツボ52および誘導加熱コイル53を支持するルツボ支持台54とを有している。誘導加熱コイル53には、図5および図6に示す耐熱構造の電力ケーブル55が着脱可能に接続されており、図示しない高周波電源から高周波数の交流電力が供給されるようになっている。これにより、誘導加熱コイル53は、ルツボ52の周囲に交番磁場を生成させ、ルツボ52の主に表面側を誘導加熱することが可能になっている。
【0029】
一方、ルツボ52は、析出用基板74の進行方向が長尺となるように平面視長方形状に形成されており、溶湯15の収容量を最小限に抑制しながら、側面壁52bが析出用基板74の旋回の障害にならないようにしている。尚、ルツボ52は、析出用基板74の進行方向が長尺になる形状であれば良く、例えば平面視楕円形状であっても良い。また、ルツボ52は、図13に示すように、収容部52aの側面側と底面側との2方向から大きな熱量が伝達されるように、底面壁52cの厚みが平均ルツボ半径と略同等であり且つ側面壁52bの厚みと同等以上に設定されている。
【0030】
ここで、平均ルツボ半径とは、ルツボ52の全方向の半径を平均化したものである。また、ルツボ52の側面壁52bは、電磁誘導の浸透深さ未満の厚みに設定されていることが望ましく、この場合には、溶湯15を対流させることができるため、ゴミ等の落下物が核となって溶湯15の表面中央が凝固する現象を防止することが可能になる。
【0031】
ルツボ52の収容部52a内には、ルツボ52の長手方向(半導体基板61の進行方向)に沿って仕切り壁62が設けられている。仕切り壁62は、析出用基板74の障害物とならないように配置されている。また、仕切り壁62は、上端部がルツボ52の上面に位置し、下端部が収容部52aの底面上方に位置するように形成されている。これにより、仕切り壁62は、析出用基板74が浸漬する第1溶解槽63と、第1溶解槽63に連通する第2溶解槽64とに収容部52aを区分しており、第2溶解槽64と第1溶解槽63との間における湯面の乱れの伝播を防止している。
【0032】
また、ルツボ52は、図5および図6に示すように、ルツボ支持台54により支持されている。ルツボ支持台54は、ルツボ52および誘導加熱コイル53をそれぞれ独立して支持する断熱支持体54aと、断熱支持体54aの下面に接合され、冷却配管を埋設された冷却盤54bと、冷却盤54bを支持する搬送台54cとを有している。ルツボ支持台54は、ルツボ搬入出機構57に載置されている。ルツボ搬入出機構57は、真空容器3の搬入出部75aを挟んで真空容器3の内外に敷設されており、複数の搬送ローラー56を回転可能に備えている。そして、ルツボ搬入出機構57は、搬送ローラー56を正逆回転させることによって、ルツボ支持台54やルツボ52等からなるルツボ装置51の真空容器3に対する搬入出を可能にしている。
【0033】
さらに、ルツボ52の収容部52a内には、図1および図12に示すように、溶湯15の湯面高さの監視に使用される本実施形態に係る湯面高さ検出部2が形成されている。湯面高さ検出部2は、収容部52aの底面から上面にかけて複数の段部2aを階段状に有しており、析出用基板74の障害物とならないように、収容部52aのコーナー部に配置されている。湯面高さ検出部2は、例えばセラミック、カーボン等の耐熱性のある材料からなるのが好ましい。湯面高さ検出部2は、ルツボ52と一体的に形成されていても良いし、また、湯面高さ検出部2をルツボ52から取り外し可能とし、ルツボ52内の任意位置に固設できるようにするため、ルツボ52とは別に形成されていても良い。湯面高さ検出部2をルツボ52と別に形成する場合は、例えばカーボン製のボルト・ナット等により湯面高さ検出部2をルツボ52の底に固定するのが好ましい。
【0034】
湯面高さ検出部2は、ルツボ52内の溶湯15の容量を減少させることのないように、ルツボ52内の空間と比較して長さ・幅を小さくして、上述のようにルツボ2内の隅部に設置するのが好ましい。湯面高さ検出部2の各段部2aの高さは、析出用基板74の結晶析出厚さ、ルツボ52の高さ1mm当たりの溶湯重量、浸漬させる析出用基板74の枚数等に応じて設定することができる。例えば析出用基板の結晶析出厚さが0.3mm、ルツボ52の高さ1mm当たりの溶湯重量が690g、析出用基板74を36枚浸漬させる場合、湯面高さ検出部2の段部2aを5段とし、各段部2aの高さを略2.2mmとする。
【0035】
上記のように構成された湯面高さ検出部2を含むルツボ52の上方には、図1および図5に示すように、供給機構11が設けられている。供給機構11は、溶解対象物101をルツボ52の第2溶解槽64に供給できるようになっている。供給機構11は、先端部に投入部が形成され、粉状や塊状の溶解対象物101を収容した収容箱12と、収容箱12を水平方向に進退移動させる収容箱移動機構13と、収容箱12内の溶解対象物101を先端部から押し出す押出機構14とを備えている。
【0036】
さらに、ルツボ52の上方における真空容器3の第1覗き窓部48aには、図6に示すように、上記の湯面高さ検出部2を溶湯15と共に撮像して撮像信号を出力する撮像手段としての撮像装置5が設けられている。撮像装置5は、図1に示すように、CCDカメラ等のカメラ本体6と、カメラ本体6の前方に配置されたスリット板7とを有している。カメラ本体6は、マトリックス状に配列された多数の撮像素子(画素)からなる撮像面を備えており、撮像面に投影された撮像光を各撮像素子が電気信号に変換することによって、溶融して液体状となった溶湯15と固体状の湯面高さ検出部2とで輝度信号成分のレベルが異なる撮像信号を出力するようになっている。
【0037】
一方、スリット板7には、図2に示すように、撮像領域7aを湯面高さ検出部2の周辺に制限するスリットが形成されている。これにより、カメラ本体6は、スリット板7に形成されたスリットを介して、図2に示す撮像領域7a内にあるルツボ51の湯面高さ検出部2を溶湯15と共に撮像することができるため、常時溶湯15の湯面を監視して後述の湯面高さ検出装置9に湯面高さを認識させることが可能になっている。
【0038】
上記のカメラ本体6は、図1に示すように、湯面高さ検出装置9の撮像信号処理部9aに接続されている。湯面高さ検出装置9は、上記の撮像信号処理部9aの他、入出力部9b、演算部9c、および記憶部9dを備えており、これら各部9a,9b,9c,9dは、信号バス9eを介してデータを相互に交換可能にされている。また、湯面高さ検出装置9の入出力部9bは、第1警報機50および第2警報機60に接続されている。
【0039】
湯面高さ検出装置9の撮像信号処理部9aは、カメラ本体6に接続されており、このカメラ本体6から図2の撮像領域7a内における湯面高さ検出部2等の撮像信号を受信するようになっている。そして、撮像信号処理部9aは、撮像信号をデジタルデータに変換した後、信号バス9eを介して記憶部9dの撮像信号データ領域9gに格納するようになっている。
【0040】
また、湯面高さ検出装置9の記憶部9dは、データ書き換え可能に記憶するRAM部と、データを読み出し専用に記憶するROM部とを有している。ROM部は、各種データや処理プログラム等が記憶されるためのものであり、本実施形態では、図4に示す湯面検出制御ルーチン9fが格納されている。一方、RAM部には、上述の撮像信号処理部9aからの撮像信号データをマトリックス状に配列されたカメラ本体6の撮像素子(画素)に対応して記憶する撮像信号データ領域9gと、撮像信号データを2値化した2値化データを記憶する2値化データ領域9hとが形成されている。
【0041】
上記の記憶部9dに記憶された湯面検出制御ルーチン9fは、演算部9cにより実行可能にされており、2値化処理(図4のS2)と湯面高さ検出処理(S3・S4)と供給制御処理(S5〜S8)と残量無し通知処理(S9・S10)と故障通知処理(S11・S12)とを実行可能にしている。
【0042】
ここで、2値化処理(S2)とは、記憶部9dの撮像信号データ領域9gに記憶された撮像信号データを明暗に基づいて「0」または「1」に2値化し、2値化データ領域9hに格納する処理のことである。尚、2値化データにおける「1」は、輝度が低い、即ち溶湯15から露出した低温の段部2aを撮像していることを意味する一方、「0」は、輝度が高い、即ち段部2aを浸漬させた高温の溶湯15の湯面を撮像していることを意味する。
【0043】
また、湯面高さ検出処理(S3・S4)とは、湯面高さ検出部2の各段部2aにおける撮像信号の明暗に基づいて溶湯15の湯面高さを検出する処理のことである。具体的には、湯面高さ検出部2の各段部2aにおける一部の主要領域(判定領域)に対応する2値化データを記憶部9dの2値化データ領域9hから抽出し、各段部2aの抽出された2値化データの合計値に基づいて、各段部2aが溶湯15から露出しているか否かを判定することにより湯面高さを検出する処理のことである。
【0044】
また、供給制御処理(S5〜S8)とは、湯面高さ検出部2により検出された湯面高さが所定の基準高さとなるように、供給機構11における溶解対象物101の供給タイミングおよび/または供給量を制御する処理のことである。残量無し通知処理(S9・S10)とは、第1警報機50を通じて溶解対象物101の残量無しをオペレータに通知する処理のことである。故障通知処理(S11・S12)とは、第2警報機60を通じて供給機構11の故障をオペレータに通知する処理のことである。
【0045】
上記の湯面高さ検出装置9で湯面が監視制御されるルツボ装置51の上方には、図5および図6に示すように、析出機構103との間に、溶湯15から析出機構103に向かう輻射熱を遮る第1熱遮蔽体78が設けられている。第1熱遮蔽体78は、図5に示すように、銅製の熱遮蔽板78aと、熱遮蔽板78aの上面に接合され、熱遮蔽板78aを冷却する冷却配管78bとを備えている。熱遮蔽板78aには、旋回支持機構42を挿通させる開口部と、本実施形態に係る撮像装置5による湯面高さ検出部2の撮像を可能にする窓部とが形成されている。これにより、第1熱遮蔽体78は、析出機構103に対する輻射熱の直射を極力低減することによって、析出機構103の過熱を防止するようになっている。さらに、ルツボ装置51と第1熱遮蔽体78との間には、旋回支持機構42への輻射熱の直射を防止するように、第2熱遮蔽体79が設けられている。
【0046】
また、図6に示すように、ルツボ装置51から見て析出用基板74の進行方向の上流側には、予熱機構81が設けられている。予熱機構81は、予熱位置Aの下方に配置された予熱ヒーター82と、予熱ヒーター82に着脱可能に接続された電力ケーブル83と、真空容器3の外部に配置され、電力ケーブル83を介して予熱用電力を供給する図示しない予熱電源装置とを有している。そして、予熱機構81は、予熱ヒーター82に対して析出用基板74が対向されたときに、この析出用基板74を所定温度に昇温させることによって、溶湯15と析出用基板74との温度差を一定にするようになっている。
【0047】
一方、ルツボ装置51から見て析出用基板74の進行方向の下流側には、図6に示すように、引き剥がし機構85と研磨機構86とがこの順に配置されている。引き剥がし機構85は、引き剥がし位置Cの下方に配置されており、析出用基板74と半導体基板61との間に進入する剥離部材87と、剥離部材87により引き剥がされて落下した半導体基板61を受け止める基板載置台88とを備えている。
【0048】
また、研磨機構86は、研磨位置Dの斜め下方向に配置されている。研磨機構86は、析出用基板74を進入させるように上縁部の一部が開口された収納ボックス89と、収納ボックス89内に設けられた研磨機本体90とを備えている。研磨機本体90は、図14に示すように、析出用基板74の基板面74aが面状に当接される研磨ベルト91と、研磨ベルト91を張設した駆動ローラー92および従動ローラー93と、駆動ローラー92の一端部に接続され、研磨ベルト91を回転駆動させるローラー駆動モータ94と、ローラー駆動モータ94を冷却する第4冷却装置95と、これら部材を支持する研磨支持台96とを備えている。尚、第4冷却装置95は、図7の収納容器25等を有した上述の第1冷却装置24と同一の部材により同一の冷却機能を発揮するように構成されている。そして、このように構成された研磨機本体90は、析出用基板74の基板面74aに研磨ベルト91を面状に当接させながら回転させることによって、基板面74aに付着した付着物を除去するようになっている。
【0049】
上記のように構成された本実施形態に係る真空溶解装置10の動作を通じて、溶湯監視装置1の動作を説明する。
【0050】
(準備・保全工程)
準備・保全工程は、半導体基板61の生産開始前および生産開始後において、真空溶解装置10を生産に適した状態にする場合に実施される。即ち、図6に示すように、ルツボ装置51の検査やルツボ52の交換、真空容器3内の各機構の検査等を行う場合には、先ず、開閉扉80が移動されて真空容器3の搬入出部75aが開口される。そして、電力ケーブル55がルツボ装置51から切り離された後、ルツボ搬入出機構57の各搬送ローラー56が回転されることによって、ルツボ装置51が搬入出部75aを介して機外に搬出される。この後、図示しない検査作業場において、ルツボ装置51の検査等が実施され、不具合があれば、該当箇所の修理や交換が行われる。
【0051】
また、ルツボ装置51の検査中に、図5に示すように、供給機構11の収容箱12に収容された溶解対象物101の残存量が確認され、適正な量となるように補充される。さらに、オペレータが真空容器3内の状態を目視等により検査し、必要に応じて部品の修理および交換が行われる。
【0052】
例えば析出用基板把持装置43に取り付けられた析出用基板74に不具合がある場合には、図10および図11に示すように、ピン部材46がピン挿通穴45eから抜脱されることによって、旋回支持機構42の第1および第2縦設部材42a・42cが突設部45d・45dから切り離される。これにより、縦設部材42a・42cにより析出用基板74の上面に左右方向に固定されていたチャック部材45・45が自由な状態となる。そして、チャック部材45・45が左右方向に引き離すように移動されることによって、析出用基板74が析出用基板把持装置43から取り外される。
【0053】
次に、新たな析出用基板74が準備され、この析出用基板74の把持部74cを挟み込むようにチャック部材45・45がセットされる。この後、旋回支持機構42の第1および第2縦設部材42a・42cが突設部45d・45d間に挿入され、ピン部材46がピン挿通穴45eに挿通される。これにより、チャック部材45・45が左右方向に固定され、係合部45a・45aが把持部74cを把持することによって、析出用基板74が析出用基板把持装置43に取り付けられる。
【0054】
ここで、析出用基板把持装置43に対して析出用基板74が着脱される場合には、チャック部材45のピン挿通穴45eとピン部材46との擦れ合いや、チャック部材45の係合部45aと析出用基板74との擦れ合いが生じるため、磨耗し易い状態となる。ところが、ピン部材46や析出用基板把持装置43の擦れ合う部分は、図11に示すように、硬化層102により機械的強度が高められている。従って、析出用基板74の着脱が繰り返して行われた場合でも、ピン部材46および析出用基板把持装置43が初期の形状を維持するため、ピン部材46および析出用基板把持装置43を長期間に亘って使用することができる。また、析出用基板74の着脱時において、ピン部材46等の一部が破損して欠落することになった場合でも、この落下物が環状溝部45bで受け止められるため、溶湯15にゴミとして落下することはない。
【0055】
次に、上記のようにして各機器の検査および交換等が完了すると、図6に示すように、開閉扉80により搬入出部75aが閉鎖され、真空容器3内の上側収容室76および下側収容室77が内部から密閉される。そして、図示しない真空排気装置が作動されて空気が排気された後、Arガス等の不活性ガスが供給されることによって、外部環境とは異なる処理環境が収容室76・77に形成される。
【0056】
この後、図12および図13に示す誘導加熱コイル53に高周波数の交流電力が供給され、高周波磁界がルツボ52の周囲に生成される。この結果、ルツボ52の側面壁の表面側に強度の磁界が印加されることによって、側面壁の主に表面側が誘導加熱により加熱され、この表面側の熱量が内側方向に向かって伝導していくことになる。ルツボ52は、底面壁52cの厚みが平均ルツボ半径と略同等であり且つ側面壁52bの厚みと同等以上に設定されている。これにより、収容部52aの側面側と底面側との2方向から大きな熱量が伝達され、この熱量で溶解対象物101が均等に加熱される結果、早期に全体が溶解して溶湯15となる。また、溶湯15になった後は、この溶湯15の側面および下面が大きな熱量で加熱され続けられるため、溶湯15全体が均一な温度に維持される。
【0057】
また、溶湯15が形成されると、図6に示す真空容器3内の収容室76・77が高温になると共に、溶湯15から高温の輻射熱が放出される。そして、輻射熱の一部は析出機構103方向に進行することになるが、析出機構103の手前に配設された第1熱遮蔽体78および第2熱遮蔽体79により進行が遮られるため、析出機構103に殆んど到達することがない。これにより、析出機構103は、輻射熱が直射されることによる熱劣化が防止されている。
【0058】
また、高温化した真空容器3内の収容室76・77には、図5および図6に示す析出機構103の駆動装置23・35・40および研磨機構86のローラー駆動モータ94が冷却装置24・36・41・95にそれぞれ収容されることにより冷却されている。この際、図7に示すように、冷却装置24・36・41・95に使用される冷却媒体には、冷却ガスが使用されている。従って、ガス供給配管26やガス排出配管27、収納容器25等が破損することによって、冷却ガスが収容室76・77に漏洩した場合でも、冷却水が溶湯15に接触して重大な故障を引き起こすような事態を生じることがない。
【0059】
(予熱工程)
上記のようにして所望の処理環境下で溶湯15が形成されることによって、生産の準備が完了すると、図6に示すように、析出機構103の垂直移動機構71が水平移動機構73により予熱位置Aに水平移動される。そして、旋回機構72が析出用基板74を垂下させた姿勢を維持しながら垂直移動機構71により下降されることによって、析出用基板74が予熱ヒーター82に対向される。この後、予熱ヒーター82に予熱用電力が供給され、予熱ヒーター82より析出用基板74が所定の予熱温度となるように加熱される。
【0060】
(析出工程)
析出用基板74が所定の予熱温度になると、図6に示すように、垂直移動機構71が析出位置Bに移動される。そして、垂直移動機構71と旋回機構72と水平移動機構73とが連動して作動されることによって、回動軸40aよりも溶湯15側に近い旋回中心Oを半径とした析出軌跡で析出用基板74が旋回される。この結果、図8に示すように、析出用基板74が溶湯15に浸漬され、析出用基板74に溶湯15が析出されて半導体基板61となり、一定時間の経過後に析出用基板74が溶湯15から引き上げられることによって、所定厚みの半導体基板61が形成される。
【0061】
(引き剥がし工程)
所定厚みの半導体基板61が析出用基板74の基板面74aに形成されると、垂直移動機構71が図6に示す引き剥がし位置Cに移動される。そして、旋回機構72が析出用基板74を垂下させた姿勢から剥離部材87方向に旋回させることによって、析出用基板74と半導体基板61との間に剥離部材87を進入させる。これにより、半導体基板61が剥離部材87により強制的に析出用基板74から引き剥がされて基板載置台88に載置され、所定枚数の半導体基板61が得られた後、図示しない排出口から一括して機外に搬出される。
【0062】
(湯面制御工程)
上述の析出工程が繰り返されることによって、多数の半導体基板61が生産されると、半導体基板61の生産数に応じた消費量で溶湯15が減少する。そして、溶湯15の減少を放置すると、湯面高さが低下する結果、析出用基板74の浸漬深さが浅くなり、最終的には、析出用基板74を溶湯15に浸漬させることができなくなる。そこで、各段部2aが溶湯15から露出しているか否かを判断するために、本発明に係る溶湯監視装置1を用いることによって、撮像装置75で湯面高さ検出部2を撮像して得た各段部2aの撮像信号データに基づいて、溶融して液体状となった溶湯15と固体状の湯面高さ検出部2とで撮像信号に含まれる輝度信号成分のレベルの違いから、溶湯15の湯面高さを検出する。さらに、溶湯15の湯面高さを予め設定された範囲内に保持するため、供給機構11における溶解対象物101の供給タイミングおよび/または供給量を制御する。
【0063】
以下に、溶湯監視装置1の湯面制御の具体的な動作を図4の湯面検出制御ルーチン9fのフローチャートに基づいて説明する。尚、以降の説明においては、湯面高さが湯面高さ検出部2の第2段目と第3段目との間に設定されている場合における湯面検出制御ルーチン9fの処理手順について説明する。
【0064】
先ず、撮像装置5から送信された撮像信号が撮像信号処理部9aにおいて撮像信号データに変換されると、この撮像信号データは、撮像信号処理部9aから信号バス9eを介して記憶部9dの撮像信号データ領域9gに送信され、撮像信号データ領域9gに記憶される(S1)。ここで、撮像信号データ領域9gに記憶された撮像信号データは、図3に示すように、マトリックス状に配列された多数の撮像素子(画素)からなる撮像面に対して図1のスリット板7で撮像領域7a内に制限された撮像光を投影したときに、各撮像素子が撮像光を電気信号に変換して得られた撮像信号中の輝度信号成分をデジタル化したものである。
【0065】
次に、記憶部9dの撮像信号データ領域9gに記憶された撮像信号データを2値化する(S2)。具体的には、図3に示すように、撮像信号データと予め設定された2値化閾値とを比較し、撮像信号データが2値化閾値以上であれば‘0’、撮像信号データが2値化閾値未満であれば‘1’に設定する。ここで、2値化される前の撮像信号データは、輝度の高さを表すものであり、2値化閾値以上であれば比較的輝度が高く、溶融して液体状となった溶湯15の撮像信号であると考えられる。一方、2値化閾値未満であれば比較的輝度が低く、例えばカーボンからなる固体状の湯面高さ検出部2の撮像信号であると考えられる。つまり、2値化データが‘0’であれば湯面高さ検出部2の段部2aは溶湯15に浸漬しており、‘1’であれば段部2aは溶湯15から露出していることを意味する。本実施形態では、図3に示すように、第3段目および第4段目における2値化データ、および、撮像領域7aにおける湯面高さ検出部2の周縁部且つルツボ52の側面壁52bに相当する部分における2値化データは全て‘1’、それ以外の部分の2値化データは ‘0’である。これは、溶湯高さが第2段目と第3段目との間にある状態を表している。尚、このステップS2で2値化されたデータは記憶部9dの2値化データ領域9hに記憶される。
【0066】
次に、湯面高さ検出部2の各段部2aにおける第1〜第4判定領域M1〜M4の2値化データを抽出して合計値を算出する(S3)。ここで、第1〜第4判定領域M1〜M4とは、図3において二点鎖線で囲まれた領域であり、湯面高さ検出部2と撮像領域7aとの位置関係が多少ずれた場合でも、各段部2aにおける浸漬状態を確実に検出することができるように設定されている。尚、本実施形態において各判定領域M1〜M4から抽出されるデータは6つずつであり、第1および第2判定領域(M1およびM2)の抽出データは全て0、第3および第4判定領域(M3およびM4)の抽出データは全て1である。即ち、合計値は、第1および第2判定領域(M1およびM2)では夫々0、第3および第4判定領域(M3およびM4)では夫々6である。
【0067】
次に、第1〜第4判定領域(M1〜M4)の第1〜第4判定フラグに対して判定領域の合計値が判定値以上(段部が露出)であれば‘1’、判定値未満(段部が溶湯に浸漬)であれば‘0’をセットする(S4)。本実施形態において、各段部2aが露出していると判定される値Xを例えば‘判定値:X=4’と設定すると、ステップS3で算出された合計値と比較して、第1・第2判定領域(M1,M2)のデータの合計値は判定値未満(0<X=4)、第3・第4判定領域(M3,M4)のデータの合計値は判定値以上(6≧X=4)である。従って、本実施形態では、第1・第2判定領域(M1,M2)の判定フラグに対して‘0’、第3・第4判定領域(M3,M4)の判定フラグに対して‘1’がセットされる。尚、判定値の数値はステップS3において抽出される2値化データの数等に応じて適宜変更してよい。
【0068】
次に、第2判定フラグが‘1’であるか否か、即ち湯面高さ検出部2の第2段目が溶湯15から露出しているか否かが判定される(S5)。上述のように、本実施形態では湯面高さが湯面高さ検出部2の第2段目と第3段目との間となるように設定されているので、第2段目が露出していれば湯面高さは許容範囲の下限未満であり、溶解対象物101を補給する必要がある。従って、第2判定フラグが‘1’のときは(S5,YES)、溶解対象物101が補給される(S6)。一方、第2判定フラグが‘1’でなければ(S5,NO)、次に第3判定フラグが‘1’であるか否か、即ち湯面高さ検出部2の第3段目が溶湯15から露出しているか否かが判定される(S7)。
【0069】
本実施形態では湯面高さが湯面高さ検出部2の第2段目と第3段目との間となるように設定されているので、第3段目が溶湯15に浸漬していれば湯面高さは許容範囲内であり、溶解対象物101を補給する必要はない。従って、第3判定フラグが‘1’でなければ(S7,NO)、溶解対象物101の補給が停止される(S8)。尚、ステップS6およびステップS8における溶解対象物101の補給および補給の停止は、例えば湯面高さ検出装置9の入出力部9bから供給機構11へと指令を出すことによって実現される。
【0070】
第2段目が溶湯15から露出していると判定され、ステップS6で溶解対象物101が補給された後、第3段目が溶湯15に浸漬していると判定され、ステップS8で溶解対象物101の補給が停止された後、或いは第3段目が溶湯15から露出していると判定されたとき、さらに、第1判定フラグが‘1’であるか否か、即ち湯面高さ検出部2の第1段目が溶湯15から露出しているか否かが判定される(S9)。第1段目が溶湯15から露出しているということは、例えば供給機構11の収容箱12内に溶解対象物101が無いことを意味する。これによると、ステップS6において供給機構11による溶解対象物101の供給が正常に行われない。そこで、第1判定フラグが‘1’である場合(S9,YES)、第1警報機50を通じて溶解対象物101の残量が無いことをオペレータに通知する(S10)。ここでは図1に示すように、入出力部9bから第1警報部50へと指令が出され、第1警報部50が警報音を発する。
【0071】
一方、第1判定フラグが‘1’でない場合は(S9,NO)、さらに第4判定フラグが‘1’であるか否か、即ち湯面高さ検出部2の第4段目が溶湯15から露出しているか否かが判定される(S11)。本実施形態では湯面高さが湯面高さ検出部2の第2段目と第3段目との間となるように設定して制御しているので、第4段目が溶湯15から露出している場合は(S11,YES)、湯面高さは許容範囲以内で制御が適正に行われていることを意味し、ステップS1に戻って新たな撮像信号データに基づいて同様の処理が繰り返される。一方、第4段目が溶湯15に浸漬している場合は(S11,NO)、供給機構11に何らかの故障が生じたことにより溶解対象物101が過剰供給されたと考えられるため、図1に示す第2警報機60を通じて供給機構11の故障をオペレータに通知する(S12)。尚、ステップS12およびステップS10において第1警報機50および第2警報機60でオペレータに通知した後は、ステップS1へと戻って新たな撮像信号データに基づいて同様の処理が繰り返される。
【0072】
湯面高さ検出装置9の記憶部9dに格納されている湯面検出制御ルーチン9fは、以上のような手順に従って、湯面高さ検出装置9の各部を機能させて、供給機構11におけるルツボ52への溶解対象物101の供給タイミングおよび/または供給量を制御する。その結果、溶湯15の湯面高さが設定した範囲に制御される。また、この処理は半導体基板61の生産中に亘って実行されるものである。
【0073】
尚、上記のようにしてルツボ52に溶解対象物101が投入されると、湯面が揺動することになるが、図1および図13に示す仕切り壁62で上面が区分された第2溶解槽64に対して溶解対象物101が投下されるため、析出用基板74が浸漬される第1溶解槽63に対して揺動が伝播することはない。これにより、溶解対象物101の投入中においても、半導体基板61の生産を継続することができる。
【0074】
(研磨工程)
半導体基板61の生産が繰り返されると、析出用基板74の基板面74aに付着物が残留する場合がある。従ってこの場合には、図6に示すように、垂直移動機構71が研磨位置Dに移動され、析出用基板74が研磨機構86の上方に位置される。そして、析出用基板74が下降され、析出用基板74の基板面74aが研磨ベルト91に当接されることによって、図14によく示すように、研磨ベルト91が回転される。この結果、基板面74aの付着物が強制的に擦り落とされ、基板面74aが生産当初の状態に回復されることになる。
【0075】
以上のように、本実施形態の溶湯監視装置1は、図1に示すように、上面を開口されたルツボ52容器内の溶湯15の湯面高さを監視するため、ルツボ52内の底面から上面にかけて複数の段部2aを階段状に有するように形成された湯面高さ検出部2と、湯面高さ検出部2を溶湯15と共に撮像して撮像信号を出力する撮像手段としての撮像装置5と、湯面高さ検出部2の各段部2aにおける撮像信号の明暗に基づいて溶湯15の湯面高さを検出する湯面高さ判定手段としての湯面高さ検出装置9とを有している。これにより、溶融して液体状となった溶湯15と固体状の湯面高さ検出部2とで撮像信号に含まれる輝度信号のレベルが異なるため、湯面高さ検出部2を撮像して得た各段部2aの撮像信号の明暗に基づいて、段部2aが溶湯15から露出しているか否かを判断することができる。その結果、オペレータの目視による監視が不要となり、溶湯15の湯面が鏡面状態となっていても、溶湯15と段部2aとの関係で、正確且つ高い信頼性で湯面高さを監視することができる。
【0076】
また、本実施形態の真空溶解装置10は、上記の溶湯監視装置1と、溶湯15となる溶解対象物101を容器に供給する供給手段としての供給機構11と、湯面高さ検出装置9により検出された湯面高さが所定の基準高さとなるように、供給機構11における溶解対象物101の供給タイミングおよび/または供給量を制御する供給制御手段とを有する構成である。これにより、溶湯監視装置1によって湯面高さを段部2aとの関係で正確且つ高い信頼性で検出することができるため、湯面高さを基準とした例えば析出処理を高い信頼性で行うことができる。
【0077】
尚、湯面高さ検出部2のルツボ52内における設置場所は、本実施形態においてはルツボ52隅部であるが、析出用基板74の障害物とならないような場所であれば、これに限定されるものではない。また、湯面高さ検出装置9は、第1警報機50および第2警報機60以外にも様々な装置に接続されてよい。また、本実施形態において、湯面高さ検出部2を溶湯15と共に撮像して撮像信号を出力する撮像手段としての撮像装置5はカメラ本体6およびスリット板7から構成されているが、湯面高さ検出部2を溶湯15と共に撮像して撮像信号を出力することが可能であれば、これに限定されるものではない。本実施形態の撮像装置5は、図6に示すように、ルツボ装置51の上方における真空容器3の第1覗き窓部48aに設けられているが、本発明はこれに限定されることなく例えば上側収容室76の内部に設けてもよい。
【0078】
また、湯面高さ判定手段としての湯面高さ検出装置9は、湯面高さ検出部2の各段部2aにおける撮像信号の明暗に基づいて溶湯101の湯面高さを検出することができれば、図1に示すような構成に限定されない。また、湯面検出制御ルーチン9fは、湯面高さ検出装置9により検出された湯面高さが所定の基準高さとなるように、供給機構11における溶解対象物101の供給タイミングおよび/または供給量を制御できるものであれば、図4に示すフローに従うことに限定されない。
【0079】
尚、本実施形態においては、湯面高さを予め設定された許容範囲内とするために供給機構11が溶解対象物101の供給タイミングおよび/または供給量を制御しているが、例えばルツボ52の上下移動によって調整してもよい。具体的には、湯面高さが設定範囲未満であれば、例えばルツボ52の下面に設置した昇降機でルツボ52をリフトアップすることによって、析出用基板74が溶湯15に浸漬される。
【0080】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の溶湯監視装置は、開口された上面から析出用基板が浸漬される容器内に収容された、溶解対象物を加熱溶融した溶湯の湯面高さを監視する溶湯監視装置において、前記容器内の隅部に配置され、前記容器内の底面から上面にかけて複数の段部を階段状に有するように形成された湯面高さ検出部と、撮像領域を制限するスリットを介して、前記容器の上方から前記湯面高さ検出部の各段部の上面を溶湯と共に撮像して撮像信号を出力する撮像手段と、前記湯面高さ検出部の各段部の上面における撮像信号の明暗に基づいて前記溶湯の湯面高さを判定する湯面高さ判定手段とを有し、前記湯面高さ検出部の各段部の高さが、前記容器に浸漬された前記析出用基板に析出される前記溶解対象物の結晶の厚さ、前記容器の所定高さ当たりの溶湯重量、および、前記容器に浸漬される析出用基板の枚数の少なくとも1つに応じて設定されている構成である。
【0081】
上記の構成によれば、溶融して液体状となった溶湯と固体状の湯面高さ検出部とで撮像信号に含まれる輝度信号のレベルが異なるため、湯面高さ検出部を撮像して得た各段部の撮像信号の明暗に基づいて段部が溶湯から露出しているか否かを判断することができる。その結果、オペレータの目視による監視が不要となり、溶湯の湯面が鏡面状態となっていても、溶湯と段部との関係で、正確且つ高い信頼性で湯面高さを監視することができるという効果を奏する。
【0082】
また、本発明の請求項2に記載の真空溶解装置は、請求項1に記載の溶湯監視装置と、前記溶湯となる溶解対象物を前記容器に供給する供給手段と、前記湯面高さ判定手段により判定された湯面高さが所定の基準高さとなるように、前記供給手段における溶解対象物の供給タイミングおよび/または供給量を制御する供給制御手段とを有する構成である。
【0083】
上記の構成によれば、請求項1に記載の溶湯監視装置によって湯面高さを段部との関係で正確且つ高い信頼性で検出することができるため、湯面高さを基準とした例えば析出処理を高い信頼性で行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る溶湯監視装置を示す概略構成図である。
【図2】 図1のルツボを上面から見た説明図である。
【図3】 図1の撮像信号処理部が実行する処理の一部を示す説明図である。
【図4】 湯面検出制御ルーチンのフローチャートである。
【図5】 本発明の一実施形態に係る真空溶解装置を側面視した場合における概略構成図である。
【図6】 本発明の一実施形態に係る真空溶解装置を正面視した場合における概略構成図である。
【図7】 第1冷却装置の概略構成を示す説明図である。
【図8】 析出用基板が溶湯に浸漬する状態を示す説明図である。
【図9】 析出用基板と析出用基板把持装置とが係合した状態を示す斜視図である。
【図10】 析出用基板把持装置の斜視図である。
【図11】 析出用基板把持装置の分解斜視図である。
【図12】 溶湯の収容状態を示す斜視図である。
【図13】 ルツボの熱伝導の状態を示す説明図である。
【図14】 研磨機本体の斜視図である。
【符号の説明】
1 溶湯監視装置
2 湯面高さ検出部
5 撮像装置(撮像手段)
6 カメラ本体
7 スリット板
7a 撮像領域
9 湯面高さ検出装置(湯面高さ判定手段)
9a 撮像信号処理部
9b 入出力部
9c 演算部
9d 記憶部
9e 信号バス
9f 湯面検出制御ルーチン
9g 撮像信号データ領域
9h 2値化データ領域
10 真空溶解装置
11 供給機構(供給手段)
12 収容箱
13 収容箱移動機構
14 押出機構
15 溶湯
50 第1警報機
52 ルツボ
60 第2警報機
61 半導体基板
62 仕切り壁
74 析出用基板
101 溶解対象物

Claims (2)

  1. 口された上面から析出用基板が浸漬される容器内に収容された、溶解対象物を加熱溶融した溶湯の湯面高さを監視する溶湯監視装置において、
    前記容器内の隅部に配置され、前記容器内の底面から上面にかけて複数の段部を階段状に有するように形成された湯面高さ検出部と、
    撮像領域を制限するスリットを介して、前記容器の上方から前記湯面高さ検出部の各段部の上面を溶湯と共に撮像して撮像信号を出力する撮像手段と、
    前記湯面高さ検出部の各段部の上面における撮像信号の明暗に基づいて前記溶湯の湯面高さを判定する湯面高さ判定手段とを有し、
    前記湯面高さ検出部の各段部の高さが、前記容器に浸漬された前記析出用基板に析出される前記溶解対象物の結晶の厚さ、前記容器の所定高さ当たりの溶湯重量、および、前記容器に浸漬される析出用基板の枚数の少なくとも1つに応じて設定されていることを特徴とする溶湯監視装置。
  2. 請求項1に記載の溶湯監視装置と、
    前記溶湯となる溶解対象物を前記容器に供給する供給手段と、
    前記湯面高さ判定手段により判定された湯面高さが所定の基準高さとなるように、前記供給手段における溶解対象物の供給タイミングおよび/または供給量を制御する供給制御手段とを有することを特徴とする真空溶解装置。
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