JP4555184B2 - 茶成分の抽出方法、同抽出方法を採用してなる茶飲料の製造方法、および、同製造方法を採用してなる給茶装置 - Google Patents

茶成分の抽出方法、同抽出方法を採用してなる茶飲料の製造方法、および、同製造方法を採用してなる給茶装置 Download PDF

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本発明は、緑茶、紅茶、ウーロン茶等の茶葉から抽出用水を使用して、その主たる成分であるカテキン類を抽出する茶成分の抽出方法、同抽出方法を採用して茶飲料を製造する茶飲料の製造方法、および、同製造方法を採用して茶飲料を提供する給茶装置に関するものである。
緑茶、紅茶、ウーロン茶等の茶葉から抽出される茶成分であるカテキン類には、コレステロール上昇抑制作用やα−アミラーゼ活性阻害作用があることが知られている。カテキン類のこのような有効な生理作用を得るためには、カテキン類を摂取することが必要であるが、一般には、茶葉をお湯に曝して抽出される茶飲料、所謂、お茶(緑茶、紅茶、ウーロン茶)を喫すことにより摂取している。従って、このように有用なカテキン類を摂取するには、茶葉から一度の抽出操作により、大量のカテキン類を抽出しまたは高濃度に抽出し得る抽出方法が要請される。また、常時喫するお茶等の茶飲料は、香りがよくて美味しいことが要請されるが、これには、茶成分を抽出するための抽出用水には、茶成分の味や香りに悪影響を及ぼす成分が皆無または皆無に近いことが要請される。
カテキン類を大量に摂取することができる、カテキン類を高濃度に含有す茶飲料を製造する試みはなされており、その一例はすでに特許出願されている(特許文献1を参照)。また、美味しいお茶を入れるために、水道水中の遊離塩素、カルキ臭やカビ臭等の異臭を除去して抽出用水を調製し、同抽出用水を使用してお茶を入れる方法が試みられており、同方法にて使用される、遊離塩素や悪臭等を除去するためのフィルタはすでに特許出願されている(特許文献2を参照)。また、美味しいお茶を長時間入れるために、抽出用水を水道水に代えて電解生成アルカリ性水を採用する方法が試みられており、その一例はすでに特許出願されている(特許文献3を参照)。
特開2003−259806号公報 特開平6−211216号公報 特開平11−332749号公報
ところで、上記した特許文献1にて提案されている、カテキン類を高濃度に含有する茶飲料を製造する方法は、水道水、蒸留水、イオン交換水を抽出用水として茶成分であるカテキン類を抽出する茶飲料の製造工程において、茶成分抽出液に予め濃縮して調製された茶成分濃縮液を添加して高温度で混合することによって高濃度にカテキン類を含有する茶飲料を製造するものである。このため、当該製造方法では、茶葉から一度の抽出操作により、大量のカテキン類を抽出しまたは高濃度に抽出することを意図しているものではない。本発明の第1の目的は、茶成分を抽出するために使用する抽出用水を選定することにより、茶抽出工程での茶成分の抽出効率を高めることにより、茶葉から一度の抽出操作により、大量のカテキン類を抽出しまたは高濃度に抽出することにある。
また、上記した特許文献2,3にて提案されている美味しいお茶を入れる方法(茶飲料の製造方法)は、茶成分を抽出するために使用する抽出用水として、水道水中の遊離塩素、カルキ臭やカビ臭等の異臭を除去して調製された抽出用水を採用し、または、茶成分を抽出するために使用する抽出用水として電解生成アルカリ性水を採用するものである。これらの茶飲料の製造方法によれば、遊離塩素や悪臭を含有しない抽出用水を使用することから、遊離塩素や悪臭等に起因する味の低下のない茶飲料を製造することができる。本発明の第2の目的は、茶成分を高濃度に含有して風味豊かな茶飲料を提供し、さらには、遊離塩素や悪臭等に起因する味の低下のない美味しい茶飲料を提供することにある。また、本発明の第3の目的は、このような好ましい茶飲料を採取することができる給茶装置を提供することにある。
本発明は、茶成分の抽出方法、同抽出方法を採用してなる茶飲料の製造方法、および、同製造方法を採用してなる茶飲料を提供する給茶装置に関する。
本発明の第1の発明は、茶成分の抽出方法に関する。本発明に係る茶成分の抽出方法は、茶葉を加温された抽出用水に曝して有効な茶成分であるカテキン類を抽出する茶成分の抽出方法であって、前記抽出用水として、pH4.5以下の電解生成酸性水を採用することを特徴とするものである。
本発明に係る茶成分の抽出方法においては、前記抽出用水として、pH調整剤により電解生成酸性水のpHを調整して調製されている抽出用水を採用することが好ましい。pH調整剤としては、アスコルビン酸またはその塩類を採用することができる。この場合には、pH調整剤であるアスコルビン酸またはその塩類を、加温前または加温後の電解生成酸性水に添加する使用態様を採ることができる。また、前記pH調整剤としては、電解生成アルカリ性水を採用することができる。この場合には、pH調整剤である電解生成アルカリ性水を、所定温度に加温されている電解生成酸性水に添加する態様を採ることができる。
本発明に係る茶成分の抽出方法において、前記抽出用水としては、残留塩素成分を実質的に含有していない電解生成酸性水にて調製されている抽出用水を採用することが好ましく、当該抽出用水は、電解生成酸性水を含有する残留塩素成分を除去することによって調製される。残留塩素成分を除去する手段としては、浄水処理または塩素成分除去剤を採用することができる。塩素成分除去剤としては、アスコルビン酸またはその塩類、クエン酸またはその塩類、チオ硫酸ナトリウム等を採用することができる。
本発明の第2の発明は、茶飲料の製造方法に関する。本発明に係る茶飲料の製造方法は、茶葉を加温された抽出用水に曝して有効な茶成分であるカテキン類を抽出することにより茶飲料を製造する茶飲料の製造方法であって、前記抽出用水として、pH4.5以下の電解生成酸性水を採用することを特徴とするものであり、好ましくは、残留塩素成分を実質的に含有しないpH4.5以下の電解生成酸性水を採用するものである。
本発明に係る茶飲料の製造方法においては、茶葉に対しては、pH調整剤および塩素成分除去剤であるアスコルビン酸またはその塩類により電解生成酸性水のpHを所定のpHに調整して調製されている抽出用水を、所定温度に加温して付与する態様を採ることができる。また、pH調整剤である電解生成アルカリ性水を、pH調整前の所定温度に加温されている電解生成酸性水に添加してそのpHを調整して調製されている所定温度の抽出用水を、茶葉に付与する態様を採ることができる。
本発明の第3の発明は、茶飲料を提供する給茶装置に関する。本発明に係る第1の給茶装置は、茶葉を加温された抽出用水に曝して有効な茶成分であるカテキン類を抽出することにより茶飲料を提供する給茶装置であって、当該給茶装置は、貯湯タンク、同貯湯タンクに貯留する所定温度に加温されている抽出用水を茶漉し器上の茶葉に噴出して茶飲料を抽出する茶飲料の採取機構部、および、前記貯湯タンクに電解生成酸性水を供給する供給管路を備えるとともに、同供給管路の途中にはpH調整剤であるアスコルビン酸またはその塩類を抽出用水の原水である電解生成酸性水に添加する添加手段を備えて、前記貯湯タンクに所定のpHに調整された残留塩素成分を実質的に含有しない抽出用水が供給されるように構成されており、かつ、前記貯湯タンク内に貯留されている抽出用水を同貯湯タンク内にて所定温度に加温して、前記採取機構部の茶葉に付与するように構成されていることを特徴とするものである。
また、本発明に係る第2の給茶装置は、茶葉を加温された抽出用水に曝して有効な茶成分であるカテキン類を抽出することにより茶飲料を提供する給茶装置であって、当該給茶装置は、貯湯タンク、同貯湯タンクに貯留する所定温度に加温されている抽出用水を茶漉し器上の茶葉に噴出して茶飲料を抽出する茶飲料の採取機構部、前記貯湯タンクに抽出用水の原水である電解生成酸性水を供給する第1の供給管路、および、前記貯湯タンクにpH調整剤である電解生成アルカリ性水を供給する第2の供給管路を備え、前記貯湯タンク内に貯留されて所定温度に加温されている電解生成酸性水に前記第2の供給管路を通して電解生成アルカリ性水を添加して同電解生成酸性水を所定のpHに調整して抽出用水を調製し、同抽出用水を前記採取機構部の茶葉に付与するように構成されていることを特徴とするものである。
本発明に係る茶成分の抽出方法においては、抽出用水としてpH4.5以下の電解生成酸性水を採用している。電解生成酸性水は、機能水として注目されているが、本発明の発明者は、電解生成酸性水の機能として、そのpHの低下に応じて茶成分の抽出量(mg/L)が増加することを確認している。また、電解生成酸性水のpHは、加温の前後では大きく変動するが、その大ききな原因の一は電解生成酸性水中に溶存している炭酸成分の形態によるものである。本発明者は、かかる知見の下で、電解生成酸性水のpHが低い場合における炭酸成分の形態は、電解生成酸性水のpHには関与しない形態であること、加温の前後でpHの変動が実質的に発生しない電解生成酸性水のpHは4.5以下であることを確認している。
従って、本発明に係る茶成分の抽出方法によれば、大量の茶成分を高濃度で抽出することができるとともに、抽出用水の加温前後での設定したpHの変動を発生させることなく、設定されたpHの電解生成酸性水で想定される茶成分の高濃度の抽出を確実に行うことができる。
なお、茶成分を抽出するために使用する抽出用水として、上記したpHが4.5以下の電解生成酸性水であって、電解生成酸性水が有する残留塩素成分を実質的に含有していない電解生成酸性水を採用することにより、塩素成分や塩素臭等がなくて、茶の風味を損なうことのない茶成分を抽出することができる。
本発明に係る茶飲料の製造方法においては、抽出用水として、pH4.5以下の電解生成酸性水を採用し、さらには、残留塩素成分を実質的に含有しないpH4.5以下の電解生成酸性水を採用している。このため、本発明に係る茶飲料の製造方法によれば、茶成分が濃厚な茶飲料を、さらには、塩素成分や塩素臭等がなくて、茶成分が濃厚で茶の風味を損なうことのない茶飲料を製造することができる。これにより、当該製造方法によれば、飲用に最適な茶飲料を、製造直後に速やかに提供することができる。
本発明に係る茶飲料の給茶装置においては、第1の給茶装置にあっては、電解生成酸性水に対する加温前に、残留塩素成分を実質的に含有しないpH4.5以下の抽出用水を調製することができ、また、第2の給茶装置にあっては、電解生成酸性水に対する加温後に、pH4.5以下の抽出用水を調製することができる。これにより、これら両給茶装置によれば、本発明に係る製造方法を実施することができて、茶成分が濃厚な茶飲料を、さらには、塩素成分や塩素臭等がなくて、茶成分が濃厚で茶の風味を損なうこのない茶飲料を提供することができる。
本発明に係る第1の発明は、茶成分の抽出方法であり、第2の発明は、同抽出方法を採用してなる茶飲料の製造方法であり、第3の発明は、同製造方法を採用してなる茶飲料の給茶装置である。当該給茶装置については、第1の給茶装置については図2に示し、第2の給茶装置については図4に示している。
本発明に係る茶成分の抽出方法は、茶葉を加温された抽出用水に曝して有効な茶成分であるカテキン類を抽出する茶成分の抽出方法であり、茶成分を大量に高濃度に抽出することを意図するものである。本発明に係る茶成分の抽出方法は、電解生成酸性水の抽出機能に着目してなされたものであり、茶成分を抽出する抽出用水として、pH4.5以下の電解生成酸性水を採用することにより、電解生成酸性水の加温前後におけるpHの変動を大幅に抑制して、設定されたpHの電解生成酸性水で想定される茶成分の高濃度の抽出量を確実に行うものである。
本発明の発明者は、茶葉を加温された抽出用水に曝して有効な茶成分であるカテキン類を抽出する茶成分の抽出方法において、茶成分を高濃度で大量に抽出し得る抽出用水について鋭意研究した結果、抽出用水としては電解生成酸性水が極めて有効であること、茶成分の抽出量(mg/L)は電解生成酸性水のpHの低下に応じて増加することを確認している。また、本発明の発明者は、電解生成酸性水のpHが、電解生成酸性水を抽出温度に加温にする前後では大きく変動すること、電解生成酸性水のpHが4.5以下であれば、電解生成酸性水の加温の前後でのpHに大幅な変動がないことを確認している。
従って、茶成分を抽出するための抽出用水として、pH4.5以下の電解生成酸性水を採用すれば、例えば抽出温度を約90度とした場合でも、電解生成酸性水の加温前後でのpHの変動を大幅に抑制し得て、設定されたpHの電解生成酸性水で想定される茶成分を高濃度で安定して抽出することができる。
電解生成酸性水のpHがその加温前後で大きく変動する主たる原因は、電解生成酸性水中に溶存している炭酸成分の形態によるものと認めることができる。電解生成酸性水中に溶存している炭酸成分は、電解生成酸性水のpHに応じてその形態を異にする。図1には、水中のCO(aq)+HCOにおけるpHに依存する形態の分布を示している。図1を参照すれば、水中の炭酸成分は、pHが4.0以下ではCO(aq)+HCOの形態で分布し、pHが4.0〜8.5の範囲ではCO(aq)+HCO,H,HCO 等の複数の形態で分布し、pHが8.5〜12の範囲ではH,HCO ,CO 2−等の複数の形態で分布し、pHが12以上ではCO 2−の単独の形態で分布している。
当該形態分布図を参照すると、炭酸成分は、pHが4.0以下の水中ではイオンの形態ではほとんど分布せず、水のpHには関与していないことが理解される。また、炭酸成分は、pHが4.0を大きく越える範囲ではイオンの形態での分布が多くなり、水のpHに大きく関わることになる。また、水に対する二酸化炭素の溶解度は、水温が高くなるのに応じて低下する。このため、水を加温すれば、水中に溶解している炭酸成分がCOガスとなって揮発して、水のpHが変動する。このような炭酸成分の形態分布および揮発は、電解生成酸性水においても同様であり、電解生成酸性水を加温することによるpHの変動を確認する一実験では、下記の表1に示す結果を得ている。
Figure 0004555184
pHの変動実験では、常温の電解生成酸性水のpHと、常温の電解生成酸性水を緑茶成分の抽出に適する温度である90℃に加温した場合のpHとを比較していて、その結果を表1に示している。表1を参照すると、電解生成酸性水の加温後でのpH変動は、pHが約4の電解生成酸性水ではほとんど無く、pHが約4.5の電解生成酸性水でもほとんど無く、pHが約5の電解生成酸性水では大きいことが確認される。
茶成分の抽出に使用する抽出用水の原水である電解生成酸性水のpHの調整については、電解条件を精度よく制御できて設定されたpHの電解生成酸性水を生成し得る電解水生成装置を採用すれば、生成された電解生成酸性水のpHを調整する必要はない。また、設定されたpHにはさほど精度よくは生成されてない電解生成酸性水の場合には、電解生成酸性水のpHの調整が必要となる。生成された電解生成酸性水のpHを設定されたpHに精度よく調整するには、浄水器を使用することができ、さらにpH調整の精度を高めるためには、アスコルビン酸またはその塩、クエン酸またはその塩等のpH調整剤を、生成された電解生成酸性水のpHに応じて添加する手段を採用することができる。
この場合、pH調整剤としてはアスコルビン酸またはその塩を使用することが好ましい。アスコルビン酸またはその塩は、電解生成酸性水のpHを調整する機能を有するとともに、茶飲料の風味および香りに影響を及ぼす原因となる、電解生成酸性水中の残留塩素成分を同時に除去する機能を有する。従って、風味がよくていい香りがする濃厚な茶飲料を製造し、これを直ちに提供する場合には、電解生成酸性水のpHを調整するたpH調整剤としてアスコルビン酸を使用することが好ましい。
また、茶成分の抽出に使用する抽出用水の原水である電解生成酸性水のpHの調整については、電解生成酸性水を設定温度(抽出用水の加温温度である90℃)またはそれ以上の温度に加温した状態でpH調整して、設定温度に調整された抽出用水を調製することができる。この場合には、pH調整剤として、電解生成アルカリ性水を採用することができる。当該電解生成アルカリ性水は、抽出用水の原水である電解生成酸性水を有隔膜電解にて生成する場合には、電解生成酸性水が生成される陽極側電解室に対向する陰極側電解室にて同期的に生成される。従って、当該電解生成酸性水のpH調整に当該手段を採れば、高価なpH調整剤を採用することなく、当該電解生成酸性水の生成に付随して生成される電解生成アルカリ性水を採用することができて、安価にpH調整を行うことができる。
本発明に係る茶飲料の製造方法は、茶葉を加温された抽出用水に曝して有効な茶成分であるカテキン類を抽出することにより茶飲料を製造する茶飲料の製造方法であって、前記抽出用水として、pH4.5以下の電解生成酸性水を採用するものである。本発明に係る茶飲料の製造方法は、本発明に係る茶成分の抽出方法を実施する製造方法であり、当該茶飲料の製造方法によれば、茶成分が濃厚で茶の風味が豊かな茶飲料を製造することができる。特に、前記抽出用水として、塩素成分を実質的に含有しないpH4.5以下の電解生成酸性水を採用すれば、茶成分が濃厚で、茶の風味を損なうことのない茶飲料を製造することができる。
本発明の一実施形態である茶成分の抽出方法、茶飲料の製造方法、および給茶装置の一実施形態では、茶葉として緑茶の茶葉を採用している。従って、以下では、緑茶成分の抽出方法、緑茶飲料の製造方法、および緑茶飲料を提供する給茶装置について詳述する。
本発明に係る緑茶飲料を提供する給茶装置は、本発明に係る緑茶飲料の製造方法を実施して、消費者の所望に応じて速やかに緑茶飲料を提供するものであり、緑茶飲料の異なる製造方法を実施する第1の給茶装置と第2の給茶装置とがある。第1の給茶装置の一実施形態は、図2に模式的に示しており、また、第2の給茶装置の一実施形態は、図4に模式的に示している。当該第1の給茶装置および第2の給茶装置は、緑茶の茶葉を加温された抽出用水に曝して有効な緑茶成分であるカテキン類を抽出することにより緑茶飲料を提供する給茶装置である。
本発明に係る第1の給茶装置10は、図2に示すように、抽出用水を貯留する貯湯タンク10a、貯湯タンク10aに貯留する所定温度に加温されている抽出用水を茶漉し器上の緑茶の茶葉に噴出して緑茶飲料を抽出する緑茶飲料の採取機構部10b、および、貯湯タンク10aに電解生成酸性水を供給する供給管路部10cとにより構成されている。供給管路部10cは、抽出用水の原水である電解生成酸性水を給水する供給管路11を主体とするもので、供給管路11の途中には、電磁開閉弁12aの下流側に、電解生成酸性水中の残留塩素成分を測定する塩素計12b、供給管路11を流動する電解生成酸性水にpH調整剤兼塩素成分除去剤であるアスコルビン酸を添加する添加装置12c、および、電解生成酸性水のpHを測定するpH計12dが配設されている。なお、上記した塩素計12b、添加装置12cおよびpH計12dについては、それらの機能を損なうことがない限り、後述する貯湯タンク10aに設けるようにすることができる。
貯湯タンク10aは、所定の容量のタンク本体13を主体とするもので、タンク本体13は、タンク本体13に貯留されている電解生成酸性水を所定の温度に加温するための図示しないヒータ、および、タンク本体13に貯留されている抽出用水の貯留量の低減を検出する図示しない水位センサを備えている。タンク本体13の下方の側壁に、タンク本体13内に貯留する抽出用水を導出する導出管路14が接続されている。当該貯湯タンク10aにおいては、タンク本体13内には、供給管路部10cの供給管路11を通して、残留塩素成分が実質的に存在しないpH調整された電解生成酸性水(抽出用水)が供給される。タンク本体13内に供給された抽出用水は、タンク本体13内にて所定の温度、例えば約90℃に加温される。
タンク本体13内に貯留されている抽出用水は、消費者の緑茶飲料の要求に基づき、その所定量が導出管路14を通して流出され、導出管路14の途中に配設されている電磁開閉弁14aの開成動作により、導出管路14の先端部の吐出口14bから、採取機構部10bにて設置されている茶漉し器15a上に噴出される。茶漉し器15a上に噴出した抽出用水は、茶漉し器15a上にセットされている緑茶の茶葉に十分に接触して下方に位置するロート状受け15bに落下し、採取台15cに載置されているコップ15dにて採取される。これにより、消費者は、採取台15cに載置したコップ15dに採取された緑茶飲料(お茶)を得ることができる。
なお、タンク本体13内の貯留されている抽出用水(電解生成酸性水)は、時間の経過とともに漸次中性に移行するため、タンク本体13の底部の排水管路に設けた排水弁13aを定期的に開閉して、タンク本体13内に貯留する抽出用水を定期的に入替えるようにすることができる。
当該給茶装置10は、残留塩素を実質的に含有しないpH調整された抽出用水を調製する機能を備えている。当該調製機能は、図示しない制御装置による制御により発揮される。図3には、残留塩素を実質的に含有しないpH調整された抽出用水を調製するための制御プログラムを実行するフローチャートを示している。当該制御装置は、貯湯タンク10aのタンク本体13内に貯留する抽出用水が所定量以下に低減した場合に動作して、残留塩素を実質的に含有しないpH調整された電解生成酸性水をタンク本体13に供給するものである。当該制御では、抽出用水の原水のpHを4.0程度に調整することを意図している。
制御装置は、貯湯タンク10aのタンク本体13内に貯留する抽出用水の貯留量が所定量以下に低減したことを、タンク本体13に配置されている水位センサから出力される検出信号に基づいて確認して、当該制御プログラムを開始する。制御装置は、ステップ101にて電磁開閉弁12aを開成して、図示しない電解水生成装置の陽極側電解室にて生成される電解生成酸性水を供給管路11内に導入する。制御装置は、ステップ102では、供給管路11内に導入された電解生成酸性水中の残留塩素成分の含有量を測定して、残留塩素成分を除去するに要するアスコルビン酸の添加量(X1)を決定し、ステップ103にて、ステップ102で決定された添加量(X1)だけのアスコルビン酸を、供給管路11を流動中の電解生成酸性水に添加する。その後、制御装置はステップ104にて、アスコルビン酸を添加後の電解生成酸性水のpHを測定する。
制御装置はステップ104にて、電解生成酸性水のpHを測定した後、制御プログラムをステップ105に進め、電解生成酸性水のpHが設定されているpH(例えば4.0)であるか否かを判定する。制御装置は、ステップ105にて、電解生成酸性水のpHが設定されているpHより高いと判定した場合には、制御プログラムをステップ106に進め、ステップ106にて、pH調整に不足しているアスコルビン酸の添加量(X2)を決定し、ステップ107にて、決定された添加量(X2)のアスコルビン酸を添加して制御プログラムをステップ104に戻し、制御装置は、ステップ104〜ステップ107を循環して制御プログラムを実行する。この間、ステップ106で決定されるアスコルビン酸の添加量(X2)は循環するごとに増加される。
制御装置は、ステップ104にて、電解生成酸性水のpHが設定されているpHと同等であると判定した場合には、制御プログラムをステップ108に進める。制御装置は、ステップ108では、最終的に決定された添加量(X1+X2)のアスコルビン酸を、タンク本体13内に供給される電解生成酸性水に継続して添加し、電解生成酸性水のタンク本体13内への供給が停止された時点で終了させる。
本発明に係る第1の給茶装置10においては、当該制御を電解生成酸性水が供給管路11に導入されている間継続して実行することにより、残留塩素成分を実質的に含有しないpHが約4.0の電解生成酸性水である抽出用水が調製される。これにより、当該給茶装置によれば、本発明に係る緑茶飲料の製造方法を実施することができるため、一層風味が豊かでいい香りがする濃厚な緑茶飲料を製造して、これを直ちに消費者に提供することができる。
なお、上記した制御プログラムによる制御装置の制御では、電解生成酸性水のタンク本体13内への供給開始初期には、適正にpH調整されてはいない電解生成酸性水がタンク本体13内に供給されるおそれがある。これに対処するには、下記の手段を採ることができる。すなわち、図2に示す第1の給茶装置10を構成する供給管路11におけるpH計12dの下流側に、三方切替え弁を介して排水管路を接続する。これに関連し、制御装置は、ステップ101の開始と同時に、当該三方切替え弁を切替え動作して、供給管路11を当該排水管路に連通させ、当該排水管路を通して供給開始初期の電解生成酸性水を排水する。その後、制御装置は、ステップ105にて、供給される電解生成酸性水のpHが設定されているpHと同等になったことを確認した時点で、当該三方切替え弁を切替え動作して、供給管路11と当該排水管路との連通を遮断し、pHを適正に調整された電解生成酸性水をタンク本体13内に供給するようにする。
本発明に係る第2の給茶装置20は、抽出用水の原水である電解生成酸性水のpHを、所定温度に加温した状態の電解生成酸性水にpH調整剤である電解生成アルカリ性水を添加することにより調整するものである。当該給茶装置20は、抽出用水を貯留する貯湯タンク20a、貯湯タンク20a内に貯留する所定温度に加温されている抽出用水を茶漉し器上の緑茶の茶葉に噴出して緑茶飲料を抽出する緑茶飲料の採取機構部20b、貯湯タンク20aに抽出用水の原水である電解生成酸性水を供給する第1供給管路部20c、および、貯湯タンク20aに電解生成酸性水のpH調整剤である電解生成アルカリ性水を供給する第2供給管路部20dとにより構成されている。
貯湯タンク20aは、所定の容量のタンク本体23を主体とするもので、タンク本体23は、タンク本体23に貯留されている電解生成酸性水のpHを測定するpH計23aを備えるとともに、タンク本体23に貯留されている電解生成酸性水を所定の温度に加温する図示しないヒータ、および、タンク本体23内に貯留されている抽出用水の貯留量の低減を検出する図示しない水位センサを備えている。また、タンク本体23の下方の側壁には、タンク本体23内に貯留する抽出用水を導出する導出管路24が接続されている。当該貯湯タンク20aにおいては、タンク本体23内には、後述する第1供給管路部20cの供給管路21を通して抽出用水の原水である電解生成酸性水が供給され、かつ、後述する第2供給管路部20dの供給管路26を通してpH調整剤である電解生成アルカリ性水が供給されて、タンク本体23内にて抽出用水が調製される。
第1供給管路部20cは、抽出用水の原水である電解生成酸性水を給水する供給管路21を主体とするもので、供給管路21の途中には、電磁開閉弁22aの下流側に、電解生成酸性水のpHを計測するpH計22bが配設されている。第1供給管路部20cを構成する供給管路21は、貯湯タンク20aを構成するタンク本体23の上方に臨んでいて、供給管路21内に導入された電解生成酸性水をタンク本体23内に供給し得るように構成されている。また、第2供給管路部20dは、pH調整剤である電解生成アルカリ性水を給水する供給管路26を主体とするもので、供給管路26の途中には、三方切替弁である電磁切替弁26aが配設されている。
当該給茶装置20においては、抽出用水の原水である電解生成酸性水としては、有隔膜電解生成槽を有する電解水生成装置で生成される電解生成酸性水を使用し、同電解生成酸性水のpHを調整するpH調整剤として、当該電解水生成装置で生成される電解生成アルカリ性水を使用する。当該電解水生成装置においては、一般に、有隔膜電解槽の陽極側電解室ではpHが2.5〜3.5程度の電解生成酸性水が生成され、有隔膜電解槽の陰極側電解室ではpHが10.5〜12.5程度の電解生成アルカリ性水が生成される。
当該給茶装置20では、これらのうちの電解生成酸性水をそのまま抽出用水の原水に使用し、当該電解生成酸性水のpHを、設定されているpH4程度に調整するものであり、pH調整剤として、当該電解生成酸性水と同期的に生成される電解生成アルカリ性水を使用する。当該電解生成酸性水のpHを調整して抽出用水を調製するための制御は、図示しない制御装置が行う。当該制御装置は、貯湯タンク20aのタンク本体23内に貯留する抽出用水が所定量以下に低減した場合に動作し、電磁開閉弁22aを開成して所定量の電解生成酸性水を、第1供給管路部20cを構成する供給管路21を通して貯湯タンク20aのタンク本体23内に供給する。この際、タンク本体23内に供給される電解生成酸性水のpHがpH計22bによって測定されて、当該電解生成酸性水のpHが設定されているpHより低いことを確認する。
電解生成酸性水を所定量供給された貯湯タンク20aにおいては、貯留されている電解生成酸性水を90℃、好ましくは、沸騰温度またはこれに近い95℃程度に加温する。その後、第2供給管路部20dを構成する供給管路26に配設されている電磁切替弁26aを切替動作して、供給管路26を通して所定量の電解生成アルカリ性水を供給して、タンク本体23内にて所定温度(例えば90℃)で所定のpH(例えばpH4)の抽出用水を調製する。電解生成アルカリ性水のタンク本体23内への供給量は、タンク本体23に設けたpH計23aの測定結果に基づいて決定されるとともに、当該pH計23aの測定結果に基づいて調製された抽出用水のpHが確認される。
本発明に係る第2の給茶装置20においては、抽出用水をこのように調製することにより、pHが4程度の電解生成酸性水からなる抽出用水を、導出管路24の電磁開閉弁24aを通して吐出口24bから、採取機構部20bにて設置されている茶漉し器25a上に噴出することができる。茶漉し器25a上に噴出した抽出用水は、茶漉し器25a上にセットされている緑茶の茶葉に十分に接触して下方に位置するロート状受け25bに落下し、採取台25cに載置されているコップ25dに採取される。これにより、消費者は、採取台25cに載置したコップ25dに採取された緑茶飲料(お茶)を得ることができる。採取される緑茶飲料は、緑茶成分が濃厚に抽出された風味豊かな緑茶飲料である。
なお、当該給茶装置20において、第1供給管路部20cの供給管路21の途中に、電解生成酸性水中の残留塩素成分を除去するための除去手段を設ければ、塩素成分を実質的に含有しない抽出用水を調製することができて、一層風味が豊かでいい香りがする濃厚な緑茶飲料を製造して、これを直ちに消費者に提供することができる。
また、当該第2の給茶装置20においては、第1供給管路部20cを構成する供給管路21に配設したpH計22bを廃止する構成を採ることができる。この場合には、最初に貯湯タンク20aのタンク本体23内に供給した電解生成酸性水のpHおよびその電解条件を記憶させて、その後、電解水生成装置を当該電解条件で電解運転するように構成すればよい。
また、当該第2の給茶装置20においては、pH調整剤として使用する電解生成アルカリ性水を、その非使用時には、電磁開閉弁26aを通して排水管路26bから排水するようにしているが、当該排水管路26bに供給管路を接続して、当該供給管路を通して電解生成アルカリ性水を採取機構部20bに供給し得るように構成して、当該電解生成アルカリ性水を加温して抽出用水として、茶漉し器25a上に選択的に吐出させて緑茶飲料を採取できるようにすることができる。
本実施例では、緑茶の茶葉を加温された抽出用水に曝して有効な緑茶成分であるカテキン類を抽出する緑茶成分の抽出実験を試みた。本抽出実験では、抽出用水として、水道水(pH6.54)、同水道水を被電解水とする有隔膜電解にて生成された電解生成酸性水のpHを調整して調製された抽出用水(pH3.25,pH3.98,pH4.94,pH5.98の4種の電解生成酸性水)を採用した。
本抽出実験では、100mL容のビーカに緑茶の茶葉3.0g(株式会社高柳製茶製の煎茶)を入れた後、90℃に加温されている各抽出用水100mLを注ぎ込み、この状態を1分間放置して緑茶成分を抽出し、抽出後、速やかに分別濾過して抽出液を採取した。採取した抽出液については、これを冷凍保存し、HPLCで測定する前に、これを5倍に希釈してHPLC用サンプルとして、同サンプル中のカテキン類の測定を行った。得られた結果を図5の各グラフに示す。
図5のグラフにおいては、各棒グラフは、各抽出用水により抽出された全てのカテキン類の総抽出量(左縦軸で示すカテキン類総量mg/L)、各折れ線グラフは各抽出用水により抽出された各カテキン類それぞれの抽出量(右縦軸で示すカテキン成分量mg/L)を示している。なお、各折れ線グラフ中、符号Cはカテキン、符号GCはガロカテキン、符号Cgはカテキンガレード、符号GCgはガロカテキンガレード、符号ECはエピカテキン、符号EGCはエピガロカテキン、符号ECgはエピカテキンガレード、符号EGCgはエピガロカテキンガレードを示している。また、符号**は1%水準で有意差があることを意味し、符号*は5%水準で有意差があることを意味している。
図5のグラフを参照すると、カテキン類の抽出量は、抽出用水として水道水を使用した場合には、抽出用水として各電解生成酸性水を使用した場合に比較して多く、電解生成酸性水ではpHが漸次低減するほどカテキン類の抽出量が多くなる。この場合、電解生成酸性水のpHが約4.5まで低下すると、カテキン類の抽出量の増加率は低下する。カテキン類のこのような抽出量の増加傾向は、塩素成分を実質的に含有しない各電解生成酸性水を抽出用水とする場合と同様である。また、各カテキン成分については、EGC(エピガロカテキン)およびEGCg(エピガロカテキンガレード)の抽出量が多いことが確認される。特に、活性が高いといわれているEGCg(エピガロカテキンガレード)の抽出量が多いことは、注目すべきことである。
炭酸の水中におけるpHに依存する形態の分布を示す形態分布図である。 本発明に係る第1の給茶装置を模式的に示す概略構成図である。 同給茶装置における抽出用水を調製する制御プログラムを実施するためのフローチャートである 本発明に係る第2の給茶装置を模式的に示す概略構成図である。 各抽出用水を使用して緑茶成分を抽出した結果を示すグラフである。
符号の説明
10…第1の給茶装置、10a…貯湯タンク、10b…緑茶飲料の採取機構部、10c…供給管路部、11…供給管路、12a…電磁開閉弁、12b…塩素計、12c…アスコルビン酸の添加装置、12d…pH計、13…タンク本体、13a…排水弁、14…導出管路、14a…電磁開閉弁、14b…吐出口、15a…茶漉し器、15b…ロート状受け、15c…採取台、15d…コップ、20…第2の給茶装置、20a…貯湯タンク、20b…緑茶飲料の採取機構部、20c…第1供給管路部、20d…第2供給管路部、21…供給管路、22a…電磁開閉弁、22b…pH計、23…タンク本体、23a…pH計、24…導出管路、24a…電磁開閉弁、24b…吐出口、25a…茶漉し器、25b…ロート状受け、25c…採取台、25d…コップ、26…供給管路、26a…電磁切替弁、26b…排水管路。

Claims (13)

  1. 茶葉を加温された抽出用水に曝して有効な茶成分であるカテキン類を抽出する茶成分の抽出方法であり、前記抽出用水として、pH4.5以下の電解生成酸性水を採用することを特徴とする緑茶成分の抽出方法。
  2. 請求項1に記載の茶成分の抽出方法において、前記抽出用水は、pH調整剤により電解生成酸性水のpHを調整されているものであることを特徴とする茶成分の抽出方法。
  3. 請求項2に記載の茶成分の抽出方法において、前記抽出用水のpHを調整するpH調整剤は、アスコルビン酸またはその塩類であることを特徴とする茶成分の抽出方法。
  4. 請求項2に記載の茶成分の抽出方法において、前記pH調整剤は電解生成アルカリ性水であり、電解生成アルカリ性水をpH調整前の所定温度に加温されている電解生成酸性水に添加することにより、電解生成酸性水のpHが調整されていることを特徴とする茶成分の抽出方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の茶成分の抽出方法において、前記抽出用水は、残留塩素成分を実質的に含有していない電解生成酸性水であることを特徴とする茶成分の抽出方法。
  6. 請求項5に記載の茶成分の抽出方法において、前記抽出用水は、電解生成酸性水が含有する残留塩素成分を除去されているものであり、残留塩素成分を除去する手段としては、浄水処理または塩素成分除去剤が採用されることを特徴とする茶成分の抽出方法。
  7. 請求項5に記載の茶成分の抽出方法において、塩素成分除去剤は、アスコルビン酸またはその塩類、クエン酸またはその塩類、チオ硫酸ナトリウムであることを特徴とする茶成分の抽出方法。
  8. 茶葉を加温された抽出用水に曝して有効な茶成分であるカテキン類を抽出することにより茶飲料を製造する茶飲料の製造方法であり、前記抽出用水として、pH4.5以下の電解生成酸性水を採用することを特徴とする茶飲料の製造方法。
  9. 茶葉を加温された抽出用水に曝して有効な茶成分であるカテキン類を抽出することにより茶飲料を製造する茶飲料の製造方法であり、前記抽出用水として、残留塩素成分を実質的に含有しないpH4.5以下の電解生成酸性水を採用することを特徴とする茶飲料の製造方法。
  10. 請求項9に記載の茶飲料の製造方法において、茶葉には、電解生成酸性水のpHをpH調整剤および塩素成分除去剤であるアスコルビン酸またはその塩類により調整して調製されている抽出用水を所定温度に加温して付与することを特徴とする茶飲料の製造方法。
  11. 請求項9に記載の茶飲料の製造方法において、茶葉には、pH調整前の所定温度に加温されている電解生成酸性水にpH調整剤である電解生成アルカリ性水を添加してpH調整して調製されている所定温度の抽出用水を付与することを特徴とする茶飲料の製造方法。
  12. 茶葉を加温された抽出用水に曝して有効な茶成分であるカテキン類を抽出することにより茶飲料を提供する給茶装置であり、当該給茶装置は、貯湯タンク、同貯湯タンクに貯留する所定温度に加温されている抽出用水を茶漉し器上の茶葉に噴出して茶飲料を抽出する茶飲料の採取機構部、および、前記貯湯タンクに電解生成酸性水を供給する供給管路を備えるとともに、同供給管路の途中にはpH調整剤であるアスコルビン酸またはその塩類を抽出用水の原水である電解生成酸性水に添加する添加手段を備えて、前記貯湯タンクに所定のpHに調整された残留塩素成分を実質的に含有しない抽出用水が供給されるように構成されており、かつ、前記貯湯タンク内に貯留されている抽出用水を同貯湯タンク内にて所定温度に加温して前記採取機構部の茶葉に付与するように構成されていることを特徴とする給茶装置。
  13. 茶葉を加温された抽出用水に曝して有効な茶成分であるカテキン類を抽出することにより茶飲料を提供する給茶装置であり、当該給茶装置は、貯湯タンク、同貯湯タンクに貯留する所定温度に加温されている抽出用水が茶漉し器上の茶葉に噴出されて茶飲料を抽出する飲料の採取機構部、前記貯湯タンクに抽出用水の原水である電解生成酸性水を供給する第1の供給管路、および、前記貯湯タンクにpH調整剤である電解生成アルカリ性水を供給する第2の供給管路を備え、前記貯湯タンク内に貯留されて所定温度に加温されている電解生成酸性水に前記第2の供給管路を通して電解生成アルカリ性水を添加して同電解生成酸性水を所定のpHに調整して抽出用水を調製し、同抽出用水を前記採取機構部の茶葉に付与するように構成されていることを特徴とする給茶装置。
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