JP4554996B2 - 車両の電子制御システムの故障検知方法 - Google Patents

車両の電子制御システムの故障検知方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両の電子制御システムの故障検知方法に関し、特に、電動パワーステアリング装置や横滑り防止装置等の車両に装備される電子制御システムの故障検知に適した故障検知方法に関する。
現在、車両では、電動パワーステアリング装置、横滑り防止装置、電子制御4輪駆動システム、電子制御サスペンションシステム、アクティブ操舵システムなどの各種の電子制御システムが装備されるようになってきている。従来、これらの電子制御システムで故障が発生した場合、故障検出の仕様としては、故障発生時における車両の挙動が許容される範囲で、検出を可能とする時間の設定を行っている。故障を検出し確定するために設定される時間は、一般的に故障検出の方式に依存して決まり、電子制御システムでの制御量とは無関係に一定に設定されていた。
また特に、従来の電子制御システムであってヨーレートセンサでの検出で得られるヨーレート信号に基づく補正制御が加えられるシステムでの故障検出の仕様でも、同様に、検出を可能にする時間の設定を行っていた。設定される当該時間は、ヨーレート信号の大きさには無関係に一定であった。
上記の従来技術の一例を特許文献1と特許文献2に基づいて説明する。
特許文献1に開示される電動パワーステアリング装置の制御装置では、トルクセンサの信号故障のうち中間的なオフセットやドリフトの故障を監視し、故障が生じたときには操舵アシストの機能を制限する構成を有している。具体的には、ステアリングシャフトで生じる操舵トルクを検出するトルクセンサに関して予めメイントルク信号とサブトルク信号の差をメモリに記憶し、実際にトルクセンサで得られたメイントルク信号とサブトルク信号の差を記憶値と比較することによりその差を求め、この比較による差が、所定時間の間、所定の条件を満たすときに故障であると判断するようにしている。この従来技術の例では、トルクセンサの故障を判断する基準として、故障であるか否かを判断するための「所定時間」が故障検出の方式に応じて決まっている。
また特許文献2に開示されるヨーレートセンサの故障判別装置では、ヨーレートセンサの故障判別に加えて故障内容まで判別する構成を有している。この故障判別装置では、車両におけるヨーレート以外の運動パラメータを利用して基準ヨーレートを演算し、さらに基準ヨーレートの変動率とヨーレートセンサで得られる検出ヨーレートの変動率とを演算し、検出ヨーレートの変動率の大きさが、基準ヨーレートの変動率の大きさとの間の関係で所定関係を満たすことが所定時間継続することを条件に、故障であると判断する。この従来技術の例では、ヨーレートセンサの故障を判断する基準として、故障であるか否かを判断するための「所定時間」が故障検出の方式に応じて決まっている。
特開2002−225745号公報 特開平10−10152号公報
従来の電子制御システムで故障検出を行うためには、故障であるという条件または状態が一定の所定時間の間継続することが必要であり、制御量とは無関係に一定の所定時間が設定されていた。このため、電子制御システムでの制御量が大きい場合には、車両の挙動も大きくなり、許容範囲を超える場合があった。従来の故障検知の方法では、車両の挙動について許容範囲を超えさせないためには、故障検知を行う制御装置で、新たな故障検出ロジックの追加、マイコン等のコントローラの高性能化、さらに検出手段やセンサ等の追加が必要となり、コストアップを招くことになる。本発明の課題は、かかる問題を解決することにある。
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、電子制御システムでの制御量の大きさまたはヨーレートセンサ信号等の車両挙動信号の大きさに応じて故障検出の手法を変化させ、安定してかつ確実に故障検出を行うことができ、故障の誤検出を防止し、誤警報によるシステム停止を防止し、検出手段やセンサ等の追加が不要となり、コストアップをなくすことができる車両の電子制御システムの故障検知方法を提供することにある。
本発明に係る車両の電子制御システムの故障検知方法は、上記目的を達成するために、次のように構成される。
請求項1に係る車両の電子制御システムの故障検知方法は、ヨーレートセンサ信号を出力するヨーレートセンサを検知手段として備え、ヨーレートセンサ信号を利用して車両の動作状態を制御する車両の電子制御システムの故障検知方法であり、ヨーレートセンサ信号と、ヨーレートセンサとは異なる検知手段から推定される推定ヨーレート信号と、の偏差が閾値を超えた場合に、ヨーレートセンサが故障である可能性のある状態であると判定するステップと、ヨーレートセンサが故障である可能性のある状態が所定時間以上継続するときにヨーレートセンサが故障であると判定するステップと、ヨーレートセンサ信号の大きさに応じて前記所定時間を可変とし、ヨーレートセンサ信号が大きくなるほど所定時間を短くするステップと、を含む故障検知方法である。
上記の車両の電子制御システムの故障検知方法では、ヨーレートセンサのヨーレートセンサ信号の大きさに依存して故障を検知するための基準の所定時間を可変にしたため、ヨーレートセンサ信号に応じて故障検知から故障確定に到る時間を適切に設定することができ、車両の挙動を許容範囲内に抑えながら、より確実な故障検知を行うことが可能となる。これにより、故障の誤検知を防止し、誤警報によるシステム停止を防止することが可能となる。
請求項に係る車両の電子制御システムの故障検知方法は、請求項1の車両の電子制御システムの故障検知方法において、好ましくは、ヨーレートセンサが故障である可能性のある状態であるとき、上記電子制御システムの出力デューティ値に制限を加え、出力デューティ値がデューティリミッタより大きいときは、出力デューティ値をデューティリミッタに設定して制限を加えることで特徴づけられる。
請求項1に係る発明によれば、ヨーレートセンサのヨーレートセンサ信号の大きさに依存して電子制御システムのヨーレートセンサの故障を検知するための基準の所定時間を可変にしたため、ヨーレートセンサ信号に応じて故障検知から故障確定に到る時間を適切に設定することができ、車両の挙動を許容範囲内に抑えながら、より確実な故障検知を行うことができ、これにより故障の誤検知を防止できかつ誤警報によるシステム停止を防止することでき、さらに検出手段やセンサ等の追加が不要となり、コストアップをなくすことができる。
以下に、本発明の好適な実施形態(実施例)を添付図面に基づいて説明する。
図1〜図3を参照して本発明の第1実施形態を説明する。第1実施形態では、車両に装備される電子制御システムの一例として電動パワーステアリング装置(EPS)の例を示す。本実施形態に係る車両の電子制御システムの故障検知方法は、一例として操舵トルク検出用のトルクセンサの故障検知方法である。
図1は電動パワーステアリング装置の要部構成を模式的に示す。図1において、電動パワーステアリング装置10は、運転者の操舵力をアシストする操舵装置として車両に装備されている。電動パワーステアリング装置10は、ステアリングホイール11(以下「ハンドル11」という)に連結されるステアリング軸12等に対して補助用の操舵トルクを与えるように構成されている。ステアリング軸12の上端はハンドル11に連結され、下端にはピニオンギヤ13が取り付けられている。ピニオンギヤ13に対して、これに噛み合うラックギヤ14aを設けたラック軸14が配置されている。ピニオンギヤ13とラックギヤ14aによってラック・ピニオン機構15が形成される。ラック軸14の両端にはタイロッド16が設けられ、各タイロッド16の外側端には前輪(前側タイヤ)17が取り付けられる。上記ステアリング軸12に対し動力伝達機構18を介して例えばブラシレスモータ等のモータ19が設けられている。モータ19は、操舵トルクを補助する回転力(トルク)を出力し、この回転力を、動力伝達機構18を経由して、ステアリング軸12に与える。
ステアリング軸12には操舵トルクセンサ20が設けられている。操舵トルクセンサ20は、運転者がハンドル11を操作することによって生じる操舵トルクをステアリング軸12に加えたとき、ステアリング軸12に加わる当該操舵トルクを検出する。また21は車両の車速を検出する車速センサであり、22はコンピュータ(マイクロコンピュータ等)で構成される制御装置(ECU)である。
制御装置22は、操舵トルクセンサ20から出力される操舵トルク信号Tと車速センサ21から出力される車速信号V等を取り入れ、原則的に操舵トルクに係る情報と車速に係る情報に基づいて、モータ19の回転動作を制御する駆動制御信号SG1を出力する。駆動制御信号SG1はモータ19を回転駆動させるためのモータ電流である。
またモータ19にはモータ回転角検出部23が付設されている。モータ回転角検出部23の回転角(電気角)に係る信号SG2は制御装置22に入力されている。上記のラック・ピニオン機構15等は図1中で図示しないギヤボックス24に収納されている。
上記において電動パワーステアリング装置10は、通常のステアリング系の装置構成に対し、操舵トルクセンサ20、車速センサ21、制御装置22、モータ19、動力伝達機構18を付加することによって構成されている。
上記構成において、運転者がハンドル11を操作して自動車の走行運転中に走行方向の操舵を行うとき、ステアリング軸12に加えられた操舵トルクに基づく回転力はラック・ピニオン機構15を介してラック軸14の軸方向の直線運動に変換され、さらにタイロッド16を介して前輪17の走行方向を変化させようとする。このときにおいて、同時に、ステアリング軸12に付設された操舵トルクセンサ20は、ハンドル11での運転者による操舵に応じた操舵トルクを検出して電気的な操舵トルク信号Tに変換し、この操舵トルク信号Tを制御装置22へ出力する。また車速センサ21は、車両の車速を検出して車速信号Vに変換し、この車速信号Vを制御装置22へ出力する。制御装置22は、操舵トルク信号Tおよび車速信号V等に基づいてモータ19を駆動するためのモータ電流を発生する。このモータ電流によって駆動されるモータ19は、動力伝達機構18を介して補助の操舵トルクをステアリング軸12に作用させる。以上のごとくモータ19を駆動することにより、ハンドル11に加えられる運転者による操舵力が軽減される。
上記のごとく電動パワーステアリング装置の動作では操舵トルクセンサ20は必須のセンサである。操舵トルクセンサ20の故障検知の仕様としては、トルクセンサアンプの差動増幅診断がある。以下のトルクセンサの故障検知方法の説明では、トルクセンサアンプの差動増幅診断に適用した例を説明する
電動パワーステアリング装置では、良く知られるごとく、操舵トルクセンサから出力される2つの検出信号(VS1,VS2)の各々でボトムホールドして得られる2つの信号(VT1,VT2)に基づき差動増幅部でトルク信号(VT3)を得て、これを元に操舵トルクを検出し、操舵アシスト電流を決定するようにしている。当該差動増幅部の故障を検知するため、上記2つの信号VT1,VT2をA/D変換して取り込み、これらを元に、差動増幅を演算に置き換えて求めたトルク信号値と、直接にA/D変換を通して入力されるトルク信号VT3とを比較する。そして、この比較結果において一定以上の偏差が発生していれば、差動増幅部で故障が発生していると認識し、フェールセーフの動作を行わせる。
従来の差動増幅部の故障検知方法では、電動パワーステアリング装置から出力される制御電流に対する考慮は一切されていないので、故障を確定するための設定時間は常に一定の所定時間である。従って、制御電流が大きい場合には車の挙動は大きくなり、小さい場合には小さくなる。
これに対して、本実施形態による操舵トルクセンサ20の差動増幅部の故障検知の仕様は図2に示される手順で実行される。図2は差動増幅部の診断(故障検知)のフローチャートを示している。図2のフローチャートで操舵トルクセンサ20の差動増幅部の診断(故障検知)は以下のステップS1〜S14によって行われ、ここでは制御電流の大きさを考慮して故障検知が行われる。
まず図2のフローチャートにおいて使用されている変数の意味を以下に示す。
F1: 出力抑制フラグ
IM: 制御電流
DIM1: 制御電流しきい値1
DIM2: 制御電流しきい値2
RVT3: トルク差動増幅故障確定時間
DVT31: トルク差動増幅故障診断時間1
DVT32: トルク差動増幅故障診断時間2
DVT33: トルク差動増幅故障診断時間3
VT3S: トルクVT3算出値
VT1: トルクVT1・A/D変換値
VT2: トルクVT2・A/D変換値
Vref : レファレンス電圧値
K: 差動増幅ゲイン
DVT3: 実VT3-算出値偏差
VT3: 実VT3・A/D変換値
CVT3: トルク差動増幅故障診断カウンタ
上記において、トルク差動増幅故障診断時間1〜3の長さの関係は、DVT31>DVT32>DVT33に設定されている。この場合に、DVT33は例えば100msec(ミリ秒)、DVT31は例えば500msec〜1sec(秒)である。
次に、図2のフローチャートに従って、操舵トルクセンサ20の差動増幅部の診断(故障検知)のステップS1〜S14を説明する。
ステップS1: 出力抑制フラグF1に0がセットされる。
ステップS2: 制御電流IMがDIM1より小さいか否かが判定され、YESのときステップS3に移行し、NOのときステップS4に移行する。
ステップS3: トルク差動増幅故障確定時間RVT3にDVT31がセットされ、次のステップS8に移行する。
ステップS4: 制御電流IMがDIM2より小さいか否かが判定され、YESのときステップS5に移行し、NOのときステップS6に移行する。
ステップS5: トルク差動増幅故障確定時間RVT3にDVT32がセットされ、次のステップS8に移行する。
ステップS6: トルク差動増幅故障確定時間RVT3にDVT33がセットされ、次のステップS7に移行する。
ステップS7: 出力抑制フラグF1に1がセットされ、出力抑制処理が実行され得る状態となり、その後、ステップS8に移行する。
ステップS8: トルクVT3算出値VT3Sに、K*(VT1−VT2)+Vrefの計算式で算出された値がセットされる。
ステップS9: 実VT3-算出値偏差DVT3に、|VT3−VT3S|の計算式で算出された値がセットされる。
ステップS10: 実VT3-算出値偏差DVT3が所定値(VT)よりも小さいか否かが判定され、YESのときにはステップS11に移行し、NOのときにはステップS12に移行する。
ステップS11: 実VT3-算出値偏差DVT3が所定値(VT)よりも小さいので、トルク差動増幅故障診断カウンタCTV3に0がセットされ、エンドに到る。
ステップS12: 実VT3-算出値偏差DVT3が所定値(VT)以上であるので、トルク差動増幅故障診断カウンタCTV3に(CTV3+1)がセットされ、カウント動作が継続され、次の判断ステップS13に移行する。
ステップS13: トルク差動増幅故障診断カウンタCTV3の値が前述のトルク差動増幅故障確定時間RVT3の値よりも小さいか否かが判定され、YESのときにはエンドに到り、NOのときにはステップS14に移行する。
ステップS14: 故障確定処理を行い、その後エンドに到る。
上記の操舵トルクセンサ20の差動増幅部の診断(故障検知)によれば、ステップS2〜6により制御電流の大きさに応じてトルク差動増幅故障確定時間RVT3を変更し、これにより制御電流の大きさを考慮して差動増幅部の診断すなわち故障検知を行う。すなわち、制御電流が大きいときにはトルク差動増幅故障確定時間RVT3を短く設定することにより、故障確定に無駄な時間を費やすことなく車両の挙動を許容範囲内に抑え、反対に制御電流が小さいときにはトルク差動増幅故障確定時間RVT3を長く設定することにより、安定して確実な故障検出が可能になる。以上に基づき、制御電流に応じてトルク差動増幅故障確定時間RVT3は可変になるように構成されている。
次に、図3のフローチャートを参照して電動パワーステアリング装置での制御出力を抑制する処理プロセスについて説明する。この出力抑制の処理は、前述のステップS7で出力抑制フラグF1に1がセットされることを条件に実行される。ここで、「出力抑制の処理」とは、電動パワーステアリング装置で故障の可能性のある状態であるときに出力(制御電流)を予め制限するための処理である。図3のフローチャートでは、制御電流を出力するためのPWM出力仕様となっている。なお、図3のフローチャートで使用される変数に関して、「DUTY]は出力デューティー値を意味し、「DUTYLIM」はデューティーリミッタを意味し、その他の変数の意味は図2のフローチャートに関して説明したものと同じである。
図3のフローチャートに従って、電動パワーステアリング装置10で操舵トルクセンサ20に関して故障であると予想されるときの出力制御に関する処理ステップS20〜S30を説明する。
ステップS20: 出力デューティー値DUTYを読み出す。
ステップS21: 出力デューティー値DUTYが0以上であるか否か、すなわち出力デューティー値DUTYが正であるか負であるかが判定され、YESのときにはステップS22に移行し、NOであるときにはステップS23に移行する。
ステップS22: 出力デューティー値DUTYが正であるので、左出力が禁止され、ステップS24に移行する。
ステップS23: 出力デューティー値DUTYが負であるので、右出力が禁止され、ステップS25に移行する。
ステップS24: 右出力が許可され、次のステップS26に移行する。
ステップS25: 左出力が許可され、次のステップS26に移行する。
ステップS26: トルク差動増幅故障診断カウンタCVT3が0より大きいか否かが判定され、YESのときにはステップ27に移行し、NOのときにはステップS30に移行する。
ステップS27: 出力制御フラグF1が0であるか否かが判定され、YESのときにはステップS30に移行し、NOのときにはステップS28に移行する。
ステップS28: 出力デューティー値の絶対値|DUTY|がDUTYLIMよりも小さいか否かが判定され、YESのときにはステップS30に移行し、NOのときにはステップS29に移行する。
ステップS29: 出力デューティー値DUTYにDUTYLIMをセットする。
ステップS30: PWMレジスタに、出力デューティー値DUTYの値(DUTYLIM)をセットする。
以上により、出力抑制フラグF1で1が立っているときには、電動パワーステアリング装置の出力デューティー値が制限され、車両の挙動が抑制される。
上記において、VT3偏差のしきい値をテーブルデータ化し、さらに細かい設定とすることもできる。このとき、出力抑制値と故障確定時間もテーブルデータ化し、細かいステップで設定可変としてもよい。
なお、トルクセンサを2つ設け、2つのトルクセンサの出力値の差が所定値以上の状態が所定時間継続する場合に故障と判定するものにも適用することができる。
次に図4と図5を参照して本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態では、車両に装備される電子制御システムとしてヨーレートセンサを利用する電子制御システムの例を説明する。電子制御システムの例としては例えば前述した電動パワーステアリング装置である。従って、前述した図1において、第2実施形態の電子制御システムとして検知手段にヨーレートセンサ24が付設され、ヨーレートセンサ24から制御装置22に対してヨーレートセンサ信号(r)が入力されている。本実施形態に係る車両の電子制御システムの故障検知方法は、ヨーレートセンサ24の故障検知方法である。この電子制御システムでは、システム自体の構成の説明は省略し、ヨーレートセンサ24の故障検知の仕様を説明する。なお、本発明に係る故障検知方法は、当該ヨーレートセンサ24に限られず、車両挙動センサに一般的に適用することができる。
ヨーレートセンサの故障検知の仕様としては、ヨーレートセンサ24から出力されるヨーレートセンサ信号rと、他の検知手段から推定したヨーレート信号とに基づく比較診断がある。以下のヨーレートセンサの故障検知方法の説明では、当該比較診断に適用した例を説明する。
ヨーレートセンサ24から出力されるヨーレートセンサ信号(r)をYR1、推定ヨーレート信号をYR2とする。ヨーレートセンサ信号YR1を用いて電動パワーステアリング装置の操舵アシスト電流の補正制御を行う。通常、大きなヨーレートセンサ信号が発生した場合には補正電流を大きくするため、操舵アシスト量も大きくなる。逆に、小さなヨーレートセンサ信号が発生した場合には補正電流を小さくし、操舵アシスト量は小さくなる。
ヨーレートセンサの故障検知に関する比較判断は次のように行われる。電動パワーステアリング装置10の制御装置(ECU)22で読取ったヨーレートセンサ信号のA/D変換値(YR1)と推定ヨーレート(YR2)とを比較する。そこで、その2つの信号の偏差がしきい値を超え、その状態を一定時間連続した場合にヨーレートセンサで故障が発生していると認識し、フェールセーフの動作を行わせる。
従来のヨーレートセンサの故障検知方法では、故障確定時間につきヨーレートセンサ値に対する考慮は一切されていないので、故障を確定するための設定時間は常に一定の所定時間であった。従って、ヨーレートセンサ値が大きい場合には車の挙動は大きくなり、小さい場合には小さくなる。
これに対して、第2実施形態によるヨーレートセンサの故障検知の仕様は図4に示される手順で実行される。図4はヨーレートセンサの比較診断(故障検知)のフローチャートを示している。図4のフローチャートでヨーレートセンサの比較診断(故障検知)は以下のステップS41〜S54によって行われ、ここではヨーレートセンサ値の大きさを考慮して故障検知が行われる。
まず図4のフローチャートおいて使用されている変数の意味を以下に示す。
F1: 出力抑制フラグ
YR1: ヨーレート信号のA/D変換値
YR2: 推定ヨーレート値
DYR1: ヨーレートしきい値1
DYR2: ヨーレートしきい値2
DYR11: ヨーレートセンサ比較診断故障確定時間データ1
DYR12: ヨーレートセンサ比較診断故障確定時間データ2
DYR13: ヨーレートセンサ比較診断故障確定時間データ3
YRDEV: ヨーレートセンサ1-2偏差
DYR: ヨーレートセンサ比較診断しきい値
RYRC: ヨーレートセンサ比較診断故障確定時間
CYRC: ヨーレートセンサ比較診断故障確定カウンタ
上記において、ヨーレートセンサ比較診断故障確定時間データ1〜3の長さの関係は、DYR11>DYR12>DYR13に設定されている。
次に、図4のフローチャートに従って、ヨーレートセンサの比較診断(故障検知)のステップS41〜S53を説明する。
ステップS41: 出力抑制フラグF1に0がセットされる。
ステップS42: ヨーレート信号のA/D変換値YR1がDYR1より小さいか否かが判定され、YESのときステップS43に移行し、NOのときステップS44に移行する。
ステップS43: ヨーレートセンサ比較診断故障確定時間RYRCにDYR11がセットされ、次のステップS48に移行する。
ステップS44: ヨーレート信号のA/D変換値YR1がDYR2より小さいか否かが判定され、YESのときステップS45に移行し、NOのときステップS46に移行する。
ステップS45: ヨーレートセンサ比較診断故障確定時間RYRCにDYR12がセットされ、次のステップS48に移行する。
ステップS46: ヨーレートセンサ比較診断故障確定時間RYRCにDYR13がセットされ、次のステップS47に移行する。
ステップS47: 出力抑制フラグF1に1がセットされ、出力抑制処理が実行され得る状態となり、その後、ステップS48に移行する。
ステップS48: ヨーレートセンサ1-2偏差YRDEVに|YR1−YR2|の計算式で算出された値がセットされる。
ステップS49: ヨーレートセンサ1-2偏差YRDEVがヨーレートセンサ比較診断しきい値DYRよりも小さいか否かが判定され、YESのときにはステップS50に移行し、NOのときにはステップS51に移行する。
ステップS50: ヨーレートセンサ1-2偏差YRDEVがヨーレートセンサ比較診断しきい値DYRよりも小さいので、ヨーレートセンサ比較診断故障確定カウンタCYRCに0がセットされ、エンドに到る。
ステップS51: ヨーレートセンサ1-2偏差YRDEVがヨーレートセンサ比較診断しきい値DYR以上であるので、ヨーレートセンサ比較診断故障確定カウンタCYRCに(CYRC+1)がセットされ、カウント動作が継続され、次の判断ステップS52に移行する。
ステップS52: ヨーレートセンサ比較診断故障確定カウンタCYRCの値が前述のヨーレートセンサ比較診断故障確定時間RYRCの値よりも小さいか否かが判定され、YESのときにはエンドに到り、NOのときにはステップS53に移行する。
ステップS53: 故障確定処理を行い、その後エンドに到る。
上記のヨーレートセンサの比較診断(故障検知)によれば、ステップS42〜46によりヨーレートセンサの検出値の大きさに応じてヨーレートセンサ比較診断故障確定時間RYRCを変更し、これによりヨーレートセンサ値の大きさを考慮してヨーレートセンサの比較診断すなわち故障検知を行う。すなわち、ヨーレートセンサ値が大きいときにはヨーレートセンサ比較診断故障確定時間RYRCを短く設定することにより、故障確定に無駄な時間を費やすことなく車両の挙動を許容範囲内に抑え、反対にヨーレートセンサ値が小さいときにはヨーレートセンサ比較診断故障確定時間RYRCを長く設定することにより、安定して確実な故障検出が可能になる。以上に基づき、ヨーレートセンサ値に応じてヨーレートセンサ比較診断故障確定時間RYRCは可変になるように構成されている。
次に、図5のフローチャートを参照して電子制御システムすなわち電動パワーステアリング装置での制御出力を抑制する処理プロセスについて説明する。この出力抑制の処理は、前述のステップS47で出力抑制フラグF1に1がセットされることを条件に実行される。ここで「出力抑制の処理」とは、電動パワーステアリング装置で故障の可能性のある状態であるときに出力(制御電流)を予め制限するための処理である。図5のフローチャートでは、制御電流を出力するためのPWM出力仕様となっている。なお、図5のフローチャートで使用される変数に関して、「DUTY]は出力デューティー値を意味し、「DUTYLIM」はデューティーリミッタを意味し、その他の変数の意味は図4のフローチャートに関して説明したものと同じである。
図5のフローチャートに従って、電動パワーステアリング装置でヨーレートセンサに関して故障であると予想されるときの出力制御に関する処理ステップS60〜S70を説明する。
ステップS60: 出力デューティー値DUTYが読み出される。
ステップS61: 出力デューティー値DUTYが0以上であるか否か、すなわち出力デューティー値DUTYが正であるか負であるかが判定され、YESのときにはステップS62に移行し、NOであるときにはステップS63に移行する。
ステップS62: 出力デューティー値DUTYが正であるので、左出力が禁止され、ステップS64に移行する。
ステップS63: 出力デューティー値DUTYが負であるので、右出力が禁止され、ステップS65に移行する。
ステップS64: 右出力が許可され、次のステップS66に移行する。
ステップS65: 左出力が許可され、次のステップS66に移行する。
ステップS66: ヨーレートセンサ比較診断故障確定カウンタCYRCが0より大きいか否かが判定され、YESのときにはステップ67に移行し、NOのときにはステップS70に移行する。
ステップS67: 出力制御フラグF1が0であるか否かが判定され、YESのときにはステップS70に移行し、NOのときにはステップS68に移行する。
ステップS68: 出力デューティー値の絶対値|DUTY|がDUTYLIMよりも小さいか否かが判定され、YESのときにはステップS70に移行し、NOのときにはステップS69に移行する。
ステップS69: 出力デューティー値DUTYにDUTYLIMをセットする。
ステップS70: PWMレジスタに、出力デューティー値DUTYの値(DUTYLIM)をセットする。
以上により、出力抑制フラグF1で1が立っているときには、電動パワーステアリング装置の出力デューティー値が制限され、車両の挙動が強制的に抑制する。
上記において、ヨーレートのしきい値をテーブルデータ化し、さらに細かい設定とすることもできる。このとき、出力抑制値と故障確定時間もテーブルデータ化し、細かいステップで設定可変としてもよい。
以上の実施形態で説明された構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、また数値については例示にすぎない。従って本発明は、説明された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
本発明は、車両に装備される電動パワーステアリング装置等の電子制御システムで利用される各種のセンサの故障検知で電子制御システムの制御量や検出信号の大きさを考慮して故障検知手法を可変にすることで、より確実な故障検知に利用される。
本発明に係る故障検知方法が適用される電子制御システムの一例としての電動パワーステアリング装置の模式的構成図である。 本発明に係る故障検知方法の第1実施形態を説明するためのフローチャートである。 第1実施形態における出力抑制処理を示すフローチャートである。 本発明に係る故障検知方法の第2実施形態を説明するためのフローチャートである。 第2実施形態における出力抑制処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10 電動パワーステアリング装置
11 ステアリングホイール(ハンドル)
12 ステアリングシャフト
15 ラック・ピニオン機構
17 前輪
19 モータ
20 操舵トルクセンサ
22 制御装置
24 ヨーレートセンサ

Claims (2)

  1. ヨーレートセンサ信号を出力するヨーレートセンサを備え、前記ヨーレートセンサ信号を利用して車両の動作状態を制御する車両の電子制御システムの故障検知方法において、
    前記ヨーレートセンサ信号と、前記ヨーレートセンサとは異なる検知手段から推定される推定ヨーレート信号と、の偏差が閾値を超えた場合に、前記ヨーレートセンサが故障である可能性のある状態であると判定するステップと、
    前記ヨーレートセンサが故障である可能性のある状態が所定時間以上継続するときに前記ヨーレートセンサが故障であると判定するステップと、
    前記ヨーレートセンサ信号の大きさに応じて前記所定時間を可変とし、前記ヨーレートセンサ信号が大きくなるほど前記所定時間を短くするステップと、
    を含むことを特徴とする車両の電子制御システムの故障検知方法。
  2. 前記ヨーレートセンサが故障である可能性のある状態であるとき前記電子制御システムの出力デューティ値に制限を加え、前記出力デューティ値がデューティリミッタより大きいときは、前記出力デューティ値を前記デューテイリミッタに設定して前記制限を加えることを特徴とする請求項1記載の車両の電子制御システムの故障検知方法。
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