JP4554391B2 - 表示システム - Google Patents
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Description
図2に従来の航空機用シミュレータの表示システムを示す。図2において、201はプロジェクタ、202はスクリーン、203は凹面鏡、204はパイロットの視点、205は副パイロットの視点である。
プロジェクタ201は図示しない画像発生装置からの映像を前方のスクリーン202の後方から投影する。スクリーン202と凹面鏡203とは、スクリーン202に映し出された映像が、凹面鏡203の作用により視点204,205から見て前方無限点に像が結ぶように配置されている。
パイロットと副パイロットはこの凹面鏡203により結像されたスクリーン202の映像を見て、模擬操縦をし、操縦機器の操縦状況情報を入力した図示しない画像発生装置により変化された映像を見ることができ、これにより、飛行訓練を行うことができる。
図3のように、第1のプロジェクタ101と第2のプロジェクタ102とは、例えばその各レンズ1011,1012の前方に第1の偏光板301,第2の偏光板302を配置する。第1の偏光板301と第2の偏光板302とは、それぞれの偏光面が異なるように、例えば偏光の位相差が90度になるように配置する。
そして、例えば、第1の偏光板301と第1の偏光眼鏡106との偏光面は、同方向になるように設定し、第2の偏光板302と第2の偏光眼鏡107との偏光面は、同方向になるように設定しておく。したがって、第1の偏光眼鏡106と第2の偏光眼鏡107とは、それぞれ第1の偏光板301と第2の偏光板302と同様に偏光板としてもよい。
パイロットの眼前にある第1の偏光眼鏡106又は偏光板は、検光子として作用し、第1のプロジェクタ101に備えた第1の偏光板301の偏光面と同方向に設定するから、スクリーン103に投射した第1のプロジェクタ101からの映像の光を透過し第2のプロジェクタ102の光を遮断する。また、副パイロットの眼前にある第2の偏光眼鏡107又は偏光板は、検光子として作用し、第2のプロジェクタ102に備えた第2の偏光板302の偏光面と同方向に設定するから、スクリーン103に投射した第2のプロジェクタ102からの映像の光を透過し第1のプロジェクタ101の光を遮断する。パイロット、副パイロットはそれぞれ第1の視点104,第2の視点105から見得るべき映像をその正しい位置で見ることができ、より臨場感のある飛行訓練を行うことができる。さらに、第1,第2のプロジェクタ101,102の映像を重ねることができ、それらをパイロット、副パイロットが別々に見ることができるから、スクリーン103サイズのほぼそのままを第1、第2の各プロジェクタ101,102のそれぞれが投影する映像の大きさにして用いることができる。
第1のシャッター408、第2のシャッター409は、例えば、液晶により構成し、電圧の印加を制御することにより、開閉を制御する。したがって、第1の眼鏡406と第2の眼鏡407とは、液晶を形成することができ光を透過できる透過板により構成してもよい。
パイロットの眼前にある第1の眼鏡406又は透過板に付けられる第1のシャッター408は、第1のプロジェクタ401の投射タイミングに同期すなわち第1のプロジェクタ401が投射するときに第1のシャッター408が開いて光を通過させ、投射しないときは閉じて第2のプロジェクタ402からの光を通過させないように制御部410で制御される。また、副パイロットの眼前にある第2の眼鏡407又は透過板に付けられる第2のシャッター409は、第2のプロジェクタ402の投射タイミングに同期すなわち第2のプロジェクタ402が投射するときに第2のシャッター409が開いて光を通過させ、投射しないときは閉じて第1のプロジェクタ401からの光を通過させないように制御部410で制御される。パイロット、副パイロットはそれぞれ第1の視点404,第2の視点405から見得るべき映像をその正しい位置で見ることができ、より臨場感のある飛行訓練を行うことができる。さらに、第1,第2のプロジェクタ401,402の映像の投射部分を重複させることができ、それらをパイロット、副パイロットが別々に見ることができるから、スクリーン403サイズのほぼそのままを第1、第2の各プロジェクタ401,402のそれぞれが投影する映像の大きさにして用いることができる。
第1のシャッター508、第2のシャッター509は、例えば、液晶により構成し、電圧の印加を制御することにより、開閉を制御する。したがって、第1の眼鏡506と第2の眼鏡507とは、液晶を形成することができ光を透過できる透過板により構成してもよい。
パイロットの眼前にある第1の眼鏡506又は透過板に付けられる第1のシャッター508は、プロジェクタ501の第1の視点504から見た映像の投射タイミングに同期して開いて光を通過させ、投射しないときは閉じて第2の視点505から見た映像の光を通過させないように制御部410で制御される。また、副パイロットの眼前にある第2の眼鏡507又は透過板に付けられる第2のシャッター509は、プロジェクタ501の第2の視点505から見た映像の投射タイミングに同期して開いて光を通過させ、投射しないときは閉じて第1の視点504から見た映像の光を通過させないように制御部410で制御される。パイロット、副パイロットはそれぞれ第1の視点504,第2の視点505から見得るべき映像をその正しい位置で見ることができ、より臨場感のある飛行訓練を行うことができる。さらに、プロジェクタ501,502の第1の視点504,第2の視点505から見得るべき映像の投射部分を重複させることができ、それらをパイロット、副パイロットが別々に見ることができるから、スクリーン503サイズのほぼそのままを各プロジェクタ501が投影する映像の大きさにして用いることができる。
401…第1のプロジェクタ、402…第2のプロジェクタ、403…スクリーン、404…第1の視点、405…第2の視点、406…第1の眼鏡、407…第2の眼鏡、408…第1のシャッター、409…第2のシャッター、410…制御部、
501…プロジェクタ、503…スクリーン、504…第1の視点、505…第2の視点、506…第1の眼鏡、507…第2の眼鏡、508…第1のシャッター、509…第2のシャッター、410…制御部。
Claims (3)
- シミュレータ映像を表示する表示システムであって、
並んだ2人が位置するそれぞれの視点のうち第1の視点から見る映像と第2の視点から見る前記2人が位置するそれぞれの視点による視差を有する映像との光が一定の位相差の偏向を有して投射する第1のプロジェクタと、第2のプロジェクタと、
前記映像を映すスクリーンと、
前記スクリーンに投射した前記第1又は第2のプロジェクタからの一方の映像の光を透過し見えるようにし他方の光を遮断する第1の偏光眼鏡又は偏光板と、
前記第1の偏光眼鏡又は偏光板に対して前記位相差を持つとともに前記第1又は第2のプロジェクタからの前記一方の映像の光を遮断し他方の光を透過して見えるようにする第2の偏光眼鏡又は偏光板とを備えたことを特徴とする表示システム。 - シミュレータ映像を表示する表示システムであって、
並んだ2人が位置するそれぞれの視点のうち第1の視点から見る映像と第2の視点から見る前記2人が位置するそれぞれの視点による視差を有する映像との光が一定の時間差を有して交互に投射する第1のプロジェクタと、第2のプロジェクタと、
前記映像を映すスクリーンと、
前記スクリーンに投射した前記第1及び第2のプロジェクタの時間差に同期して開閉するシャッターを有する第1の眼鏡又は透過板と第2の眼鏡又は透過板を備え、
第1の眼鏡又は透過板は前記第1のプロジェクタが投影している時間だけシャッターを開けて見えるようにし、
第2の眼鏡又は透過板は前記第2のプロジェクタが投影している時間だけシャッターを開けて見えるようにすることを特徴とする表示システム。 - シミュレータ映像を表示する表示システムであって、
並んだ2人が位置するそれぞれの視点のうち第1の視点から見る映像と第2の視点から見る前記2人が位置するそれぞれの視点による視差を有する映像との光が一定の時間差を有して交互に投射するプロジェクタと、
前記映像を映すスクリーンと、
前記スクリーンに投射した前記プロジェクタの時間差に同期して開閉するシャッターを有する第1の眼鏡又は透過板と第2の眼鏡又は透過板を備え、
第1の眼鏡又は透過板は前記プロジェクタによる第1の視点から見る映像を投影している時間だけシャッターを開けて見えるようにし、
第2の眼鏡又は透過板は前記プロジェクタによる第2の視点から見る映像を投影している時間だけシャッターを開けて見えるようにすることを特徴とする表示システム。
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