JP4553475B2 - 伝熱管外表面検査装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は伝熱管外表面検査装置に係り、特に、ボイラ伝熱管等の外表面の摩耗状態を検査するのに好適な伝熱管外表面検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ボイラ内の伝熱管を検査する従来の検査装置としては、図30に示すようなものがある。この検査装置においては、複数の伝熱管1からなる伝熱管群の中に走行レール2をセットし、この走行レール2上を矢印a方向に検査機構3を移動させながら各伝熱管1の外表面を検査することができる。走行レール2の上下端部は走行レール固定器具4,5で支持されている。
【0003】
また、図31に示すような検査装置も知られている。この検査装置は、ワイヤ巻き取り装置6から吊り下げられたワイヤ7の先端に検査機構3が設けられ、ワイヤ巻き取り装置6によりワイヤ7を駆動して検査装置3を矢印b方向に移動させるようになっている。伝熱管1に軸方向レール8をセットしておけば、この軸方向レール8上をワイヤ巻き取り装置6は移動することができ、検査機構3を伝熱管1の軸方向(図31の紙面垂直方向)に移動させることができる。
【0004】
次に、検査機構3については、図32の従来例が知られている。この従来例は石炭焚ボイラ横置伝熱管のアッシュエロージョン傾向を把握する検査技術に関するものである。図32において、伝熱管群の中に搬入された検査装置10から、伝熱管群深層部に検査ユニット11を挿入する。検査ユニット11には、検査デバイスとして、伝熱管に対して斜めに縞状のレーザシート光を照射するレーザシート発信器、およびレーザシート光が照射された箇所を撮影するCCDカメラを搭載しており、伝熱管群深層部の伝熱管情報を取り込むことができる。
【0005】
取り込まれた伝熱管情報は映像信号として、炉外に設置した電源・制御盤12を経由して画像処理パソコン13に取り込まれる。画像処理パソコン13では、画像処理を行って伝熱管摩耗程度を判定し、その判定結果をCRT14およびプリンタ15に出力する。
【0006】
図33は検出原理を示したものである。石炭焚ボイラのアッシュエロージョンの特徴としては、火炉から後部伝熱部に流れてくる燃焼排ガス中に含まれる燃焼灰を研磨材として、ガス流れが特異となった部位の伝熱管表面を研削していく。この部位の表面状態は、燃焼灰が非常に微細なため、鏡面状態を示すようになる。エロージョンが進行するとこの鏡面状態範囲が拡大される。
【0007】
ここで伝熱管に対して斜め位置に、レーザシート発信器16を設置して、伝熱管1に縞状のレーザシート光を照射すると、伝熱管1の健全部においては通常の物体面であるからレーザシート光は乱反射する。それに対して、伝熱管1の摩耗部では前述したように鏡面状態であるから、照射されたレーザシート光の入射角と同じ角度で全反射してしまう。この状態を、レーザシート発信器16と同様な角度に設置したCCDカメラ17で撮影すると、摩耗部に対応した範囲のレーザシート光の欠落を捉えることができる。そして、この欠落部の面積を算出して、あらかじめ区分した判定基準で評価してアッシュエロージョン傾向を把握することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術のうち走行レール上を検査機構が移動するレール方式のものでは、走行レールの設置が必要であり、その走行レール設置の際は伝熱管群の上下に作業員を配置し、作業を行う必要があった。しかも、伝熱管軸方向に検査機構を移動させて検査する際には、走行レールを位置を変えて再設置する必要があった。
【0009】
ワイヤに検査機構を吊り下げたワイヤ方式のものでは、伝熱管群の上部にワイヤ巻き取り装置および管軸方向レールが必要であり、装置構成が複雑となる。このためワイヤ巻き取り装置および管軸方向レールを伝熱管群上に設置した後、移動機構を伝熱管群内に挿入する必要があり、さらに伝熱管群の列を移動して検査する場合は、ワイヤ巻き取り装置および伝熱管軸方向レールを人手にて移動させる必要があった。また、伝熱管軸方向への検査機構の移動は、伝熱管群上部に設置した管軸方向レールの上をワイヤ巻き取り装置を移動させることで行うが、千鳥配列の配管群の場合に対して配慮されておらず、千鳥配列の斜めの伝熱管隙間に移動機構を挿入した場合、伝熱管群上部に設置されたワイヤ巻き取り装置を移動させても移動機構は伝熱管軸方向に移動できないという問題点があった。
【0010】
伝熱管群を移動する移動機構は対向する伝熱管隙間が狭隘部となり、このため装置の小型化が必要になる。さらに最も大きな問題は、前記伝熱管隙間が設計寸法通りではなく、運転時の熱負荷などにより大きな寸法偏差が生じていることである。このため、ある程度余裕度を考慮しているとはいえ設計寸法を大前提としている図30や図31に示す従来の検査装置では対応ができなかった。
【0011】
また、従来の検査機構は非接触による連続検査ではあるが、伝熱管の表面反射状態(乱反射状態、鏡面状態)のエリアを判定し、その大きさで摩耗状態を把握していたが、その検出量は、あくまでも傾向値であり摩耗絶対値を把握するためには、別途、検査装置を投入する必要があった。
【0012】
また、ボイラ運転中に摩耗が発生していても、ボイラ停止後何らかの原因により、伝熱管表面に灰が固着してしまい、エアーパージによる検査前処理によって伝熱管表面反射状態が露出しない場合においては、誤判定を発生させてしまう恐れがあった。
【0013】
本発明の第1の目的は、千鳥配列の狭い伝熱管群で、さらに管の隙間に実使用による変動があっても、レールやワイヤ巻き取り装置なしで、検査機構を自由に前後左右に自走させて、伝熱管外表面の検査を行うことのできる伝熱管外表面検査装置を提供することにある。
【0014】
また、本発明の第2の目的は、伝熱管外表面の形状による摩耗量を把握することのできるできる伝熱管外表面検査装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の伝熱管外表面検査装置は、外周面上にフィンが螺旋状に取り付けられ、並列に配置される複数の棒状体と、該棒状体の両端部を回転自在に支持するフレームと、前記棒状体を回転駆動させる駆動手段とからなる移動装置を、前記棒状体の軸方向に複数直列配置すると共に、該複数の移動装置を伸縮部材で連結し、さらに検査手段を前記移動装置に連結し、前記駆動手段により前記棒状体を回転駆動させることにより、前記移動装置と共に前記検査手段を伝熱管群内で移動させることを特徴としている。
【0016】
上記の伝熱管外表面検査装置を構成するに際しては、以下の要素を付加することができる。
(1)前記フィンは前記棒状体の外周面上に1周以上取り付けられており、さらにフィンのピッチは前記伝熱管群の管ピッチに等しい。
(2)前記移動装置から伸延させた押し当て部材を設け、該押し当て部材を伝熱管郡内で対向する一方側の伝熱管に押し当てることにより、他方側の伝熱管にフィンを介して前記移動装置を押し付ける。
(3)前記押し当て部材は一方側の伝熱管に押し当てたり解除する機構を有する。
【0017】
また、本発明は、外周面上にフィンが螺旋状に取り付けられ、並列に配置される複数の棒状体と、該棒状体の両端部を回転自在に支持するフレームと、前記棒状体を回転駆動させる駆動手段とからなる移動装置に、検査手段を連結し、前記駆動手段により前記棒状体を回転駆動させることにより、前記移動装置と共に前記検査手段を伝熱管群内で移動させることを特徴としている。
【0018】
上記の各伝熱管外表面検査装置を構成するに際しては、以下の要素を付加することができる。
(1)前記並列に配置された隣り合う棒状体の螺旋の巻き方向は互いに逆方向であり、さらに互いに逆方向に回転する。
(2)前記フィンのピッチは、前記棒状体の軸方向中央部では前記伝熱管群の管ピッチに等しく、軸方向両端部では前記伝熱管群の管ピッチよりも大きい。
(3)前記フィンは、前記棒状体の軸を含む面で切ったときの断面形状が、一側では長く、他側では短く形成されている。
(4)前記フィンは反発力を有し、前記移動装置が前記伝熱管郡内を移動する際には、前記一側の長く形成されたフィンが各伝熱管表面に接触し、該フィンの反発力によって前記移動機構を伝熱管と伝熱管の間に位置させる。
【0019】
(5)前記検査手段は、伝熱管の外表面に縞状のレーザシート光を垂直方向から且つ該縞状のレーザシート光が伝熱管軸方向に直角となるように照射する照射部と、前記レーザシート光が照射されている箇所を伝熱管外表面に対して直角方向と斜め方向から撮影し、該伝熱管外表面での前記レーザシート光の反射光を複数個の円弧形状の撮影画像として取り込む複数の撮影部と、前記撮影画像を解析して前記伝熱管外表面の摩耗状況を判断する解析部とを備えている。
(6)前記解析部は、前記撮影画像が歪んだ円弧であるときは、その円弧の仮想円を前記照射部および前記撮影部の位置関係から数学的に求め、前記円弧と前記仮想円との相違から前記伝熱管外表面の摩耗状況を判断する。
(7)前記解析部は、前記仮想円の中心と前記円弧の中心とを一致させ、前記仮想円に対して前記円弧が部分的にずれている箇所があれば該箇所を摩耗部分と識別し、且つ前記箇所の円周方向の幅から摩耗量を算出する。
(8)前記解析部は、前記仮想円の中心と前記円弧の中心とを一致させ、前記仮想円に対して前記円弧が部分的にずれている箇所があれば該箇所を摩耗部分と識別し、且つ前記箇所の法線方向のずれ量から摩耗量を算出する。
(9)前記解析部は、前記仮想円の中心と前記円弧との距離を求め、その距離が最小値を示す箇所を摩耗量が最大の位置であると識別する。
【0020】
(10)前記解析部は、前記仮想円の中心と前記円弧の中心とを一致させ、前記仮想円に対して前記円弧がずれている箇所があれば該箇所を摩耗部分と識別し、且つそのずれ量から摩耗量を算出する。
(11)前記解析部は、前記照射部からのレーザシート光と同軸上で撮影した、前記レーザシート光の前記伝熱管外表面での反射光情報を取り込むとともに、その反射光情報に基づいて前記摩耗量を補正する。
(12)前記伝熱管を検知するセンサが設けられ、前記撮影部および前記解析部は前記センサからの検出信号に基づいて作動する。
(13)前記センサとしては、前記伝熱管との距離を測定する距離測定センサ、前記伝熱管のセンターラインを検出するセンターライン検出センサ、および前記棒状体の回転量を検出する回転量検出センサが設けられている。
本発明における外周面上にフィンが螺旋状に取り付けられ、並列に配置される複数の棒状体(以下スパイラルロールと称することがある)の構成を図6および図7に示す。
【0021】
外周面上にフィン(以下羽根と称することがある)20が螺旋状(以下スパイラル状と称することがある)に取り付けられたスパイラルロール21を伝熱管22の間に挿入して回転させると、スパイラルロール21はネジのようにその軸方向に推力が発生する。すなわち、図6および図7において、スパイラルロール21には図の下方に向かって右ねじの方向(時計周り)に羽根20が巻いてあり、この場合、スパイラルロール21を矢印c1のように左回転(図6)、または矢印c2のように右回転(図7)することにより、図6のように図の下方へ前進または図7のように図の上方へ後退する。なお、スパイラルロール21の外周面に取り付けられた羽根20−1(前進用)、20−2(後退用)は分割しなくてもよいが、等分に分割すれば、可撓性が高くなり伝熱管へのホールド性が上昇するので分割羽根とすることが望ましい。
【0022】
上記構成において、図6および図7に示すように、外周方向に1周したフィンのピッチ(以下スパイラルリードまたはLsと称することがある)を伝熱管ピッチに等しくすることにより、伝熱管ピッチ以上の外径を持つ羽根を設置でき、停止時には羽根20が伝熱管22に接触し、スパイラルロール21が伝熱管群内を滑り落ちることなく停止位置を確保した状態で静止させておくことができる。また、羽根20の外径をDw、伝熱管隙間をLpとすれば、Dw>Lpである。
【0023】
図6および図7では羽根20が伝熱管22の上面側に接触するように構成されていたが、図8のように、伝熱管22の下面側に接触する羽根23をスパイラル状に取り付けることもできる。このように構成すれば、下方に前進する際に羽根20が対向する伝熱管22の下面側に接触しているので、前進時にも下面側から羽根側に推力が与えられるため、ホールド性能が向上する。しかしながら、伝熱管群においては、内部を被加熱流体である高温の流体が流れており、外部を加熱流体である高温のガスや流動媒体が流れているため、伝熱管群間の間隙寸法が運転時間によって、当初の設計寸法から変動しており、場所によっては大きな変動が生じている。このような場所では、前記図8に示すような装置とすることは、既設の運転中のプラントに使用されている伝熱管群においては干渉が生じて移動できなくなる場合がある。
【0024】
図9に移動機構を直列方向に2台並べたものを示す。図9においては移動機構をわかりやすくするために、検査機構、フレームなど図示を省略したものもある。図9において、スパイラルロール21の外周面上に羽根のピッチ(スパイラルリード)を設計時の管ピッチと等しくして、1周以上取り付けており、それによって必ず1点は接触するようにしている。しかしながら、1台の移動機構では管ピッチPが大幅に変動した場合、例えば管がうねっている状態ではその変動を吸収できない。したがって、本発明においては、少なくとも2台を直列配置し、その間を伸縮性のある継ぎ手などの部材で連結し、互いに引き合うことで、必ず、1点が接触するように機能する。
【0025】
また、羽根を外周面でばねなどの弾性を有する部材で取り付け、弾性を持たせ、変動を吸収する構造とすることもできる。
【0026】
また、単独のスパイラルロールの場合は、図10に示すように、推進力がスパイラルロール21の軸方向のみでなく、羽根20と伝熱管22の接触面で羽根の回転方向と逆向きに反力を受けるため伝熱管軸方向の成分が含まれることになり、スパイラルロール21が伝熱管軸方向へ移動する。そこで、図11に示すようにスパイラルロール21a,21bと左右2系統の構成とする。そして、スパイラルロール21a,21bの羽根20a,20bのスパイラル方向を互いに逆向きにし、さらにスパイラルロール21a,21bを互いに逆向きに回転させることにより、伝熱管軸方向の推進力の成分が相殺できスパイラルロール21a,21bの軸方向に安定した推進力が得られる。また、左右各々のスパイラルロール21a,21bの場合の伝熱管軸方向の推進力を利用して、左右のスパイラルロール21a,21bを伝熱管に接触/接触解除する機能を持たせ、片側のスパイラルロールを伝熱管に接触、他方のスパイラルロールを非接触とすることにより移動機構を管軸方向に斜めに移動させることができる。
【0027】
さらに、図12に示すようにスパイラルロール21a,21bを備えた移動機構24と、スパイラルロール21c,21dを備えた移動機構25とを進行方向に2段に設置し、両移動機構24,25を伸縮式連結機構26で連結する。そして、スパイラルロール21cをスパイラルロール21aと同方向に、スパイラルロール21dをスパイラルロール21bと同方向にそれぞれ回転させることにより、伝熱管群に外径の異なる管が配置されている場合においても、移動機構24,25の移動が可能となる。すなわち、このように構成すれば、外径の変化する境界を挟んで前後何れかのスパイラルロールの羽根が確実に伝熱管に接触することになり、図13に示すように、外径変化の境界部分での不確実な羽根接触状況を補って安定した運用が得られる。
【0028】
次に検査手段について説明すると、図14に示すように、伝熱管22に対して、垂直に縞状のレーザシート光を照射する位置にレーザシート発信器30が配置され、伝熱管22の外表面状態を撮影する第1のCCDカメラ31および第2のCCDカメラ32の2台が設けられている。第1のCCDカメラ31は伝熱管22に対して斜め方向からレーザシート光を撮影する位置に、第2のCCDカメラ32は伝熱管22に対して垂直方向からレーザシート光を撮影する位置にそれぞれ配置されている。第2のCCDカメラ32は、検査デバイス(レーザシート発信器30、CCDカメラ31,32)の伝熱管22に対する位置情報を得る為に撮影を行う。
【0029】
縞状のレーザシート光を伝熱管22に照射すると、伝熱管22の外表面には、図15に示すように、レーザシート光に対応して縞状のレーザパターン33が形成される。レーザシート発信器30からのレーザシート光は縞の本数がある特定の本数に設定され、さらに中心光軸以外は特定の投射角度をもって照射されるため、レーザパターン33の縞の間隔はレーザシート発信器30からの距離に応じて変化する。縞状のレーザシート光は伝熱管22の外表面に燃焼灰が付着して外表面の反射状態が露出しない場合においても、レーザパターン33は伝熱管外面形状に対応して形成される。なお、レーザシート発信器30の先端部にはシート光偏向プリズム34が取り付けられている。
【0030】
伝熱管22に摩耗があったときは、摩耗の形状に対応して縞状のレーザパターン33が変形する。すなわち、伝熱管22を斜め方向から見た場合、図16に示すように、摩耗のない健全部ではレーザパターン33は歪みのない円弧形状をしているが、摩耗した減肉部ではレーザパターン33に歪みが生じている。そして、この歪んだレーザパターン33から伝熱管22の摩耗量を算出することができる。
【0031】
図17はカメラ位置情報算出モデル図を示している。現場においては、当然ながら検査対象物である伝熱管は図面通りに整然と配置されているものではなく乱れているものであり、さらには、検査デバイスを常に同一の位置関係で伝熱管に接近させることは事実上不可能である。このため、まずカメラ位置情報を算出することが必要となる。伝熱管22に対して垂直位置に配置した第2のCCDカメラ32で撮影された縞状のレーザパターンは、図17に示すように、カメラと伝熱管の距離についてはレーザパターン33の縞の間隔、カメラと伝熱管の角度についてはレーザパターン33の傾きで把握することができる。
【0032】
また、伝熱管22に対して斜め方向に配置された第1のCCDカメラ31で撮影したレーザパターンを抽出し、前述したカメラ位置情報を加味して、図18に示すように仮想円を描画する。この仮想円各円周上の点から仮想円中心までの距離を求めていくと、湾曲率が変化する点が抽出される。これを変曲点といい、この点は伝熱管22の形状が変化した点、すなわち健全部と摩耗部の境界点を示している。
【0033】
ここで、図19に示すように、横軸に角度、縦軸に仮想円中心からの距離をプロットすると、明らかに変曲点で仮想円中心からの距離が変化することがわかる。この角度範囲と既知の伝熱管直径又は仮想円直径から減肉幅が求まる。この減肉幅は、減肉量を顕著に表しており、図20に示すように、減肉幅から減肉量を算出することができる。また、図18で求めた仮想円各円周上の点から仮想円中心までの距離の最小値が最大摩耗位置と認識することもでき、この距離から減肉量を算出することができる。
【0034】
図21は変曲点が発生しない減肉モデル図を示している。伝熱管に対して均一に燃焼灰が衝突して全体的に減肉した場合、図21に示すように円曲率が変化する変曲点が明確に現れない場合が想定される。その場合、あらかじめ登録しておいた基準画像とのパタンマッチングにより、減肉量を算出することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係る伝熱管外表面検査装置の全体構成図、図2は図1のB−B線に沿った矢視図である。本発明の伝熱管外表面検査装置は、図に示すように、移動機構24,25と検査機構40とを備え、移動機構24と移動機構25とは伸縮式連結機構26で、移動機構25と検査機構40とは連結機構41でそれぞれ連結されている。
【0036】
移動機構24には矩形状の枠体からなるフレーム42が設けられ、このフレーム42内に前述したスパイラルロール21a,21bが並列に且つ回転自在に取り付けられている。また、フレーム42内にはモータ43a,43bが設置され、これらのモータ43a,43bは変速機44a,44bおよび駆動伝達機構45a,45bを介してスパイラルロール21a,21bにそれぞれ連結されている。またモータ43a,43bの回転数を制御するためにエンコーダ46a,46bが設けられている。
【0037】
スパイラルロール21a,21bの傍にはスパイラルロール21a,21bを伝熱管に押し付けるための押しつけ機構47a,47bが設けられ、またフレーム42にはスパイラルロール21a,21bを上下に移動させるためのリフター48a,48bおよび羽根押し上げそり49a,49bが設けられている。
【0038】
また、移動機構25も移動機構24と同じ構成で、フレーム50内に、スパイラルロール21c,21d、モータ43c,43d、変速機44c,44d、駆動伝達機構45c,45d、エンコーダ46c,46d、押し付け機構47c,47d、リフター48c,48dおよび羽根押し上げそり49c,49dが設けられている。
【0039】
スパイラルロール21a〜21dには羽根20a〜20dと23a〜23dがスパイラル状に設けられているが、これらの羽根20a〜20d,23a〜23dは外周に沿って等分に分割された羽根である。そして、羽根20a〜20dは伝熱管の上面側に接触し後進の推進力を得るための後進用羽根であり、羽根23a〜23dは伝熱管の下面側に接触して前進の推進力を得るための前進用羽根である。また前進用羽根23a〜23dは駆動力喪失時に手動で引き抜く場合にも用いられる。
【0040】
上記構成において、モータ43a〜43dを回転させることにより回転駆動力が各スパイラルロール21a〜21dに伝達され、羽根20a〜20d,23a〜23dが伝熱管に接触しながら回転することで、スパイラルロール軸方向の推進力を得ることができる。
【0041】
推進用および引き抜き用の羽根23a〜23dはスパイラルリードを伝熱管ピッチと等しくして、伝熱管の隙間より大きな外径としてあり、モータ停止時に移動機構を静止状態に保つことができる。
【0042】
また、本実施の形態では、左右2系統のスパイラルロール21a,21bおよび21c,21dは互いに逆向きのスパイラルとなっており、互いに逆回転させることで伝熱管軸方向に発生する推進力を相殺し、スパイラルロール軸方向に安定した走行とすることができる。また前後2段に配置された移動機構24,25は伸縮式連結機構26で連結されているので、異なる外径の伝熱管群が配列されている場合でも、前後のスパイラルロールが確実に伝熱管に接触し安定走行が可能である。
【0043】
スパイラルロール21a〜21dはリフター48a〜48dにより伝熱管に接触させたり、その接触を解除させたりする機能が付加されており、左右のリフター48a〜48dを操作することで、羽根押し上げそり49a〜49dが上下に動作し、押し上げた場合は、伝熱管軸方向に斜めに移動させることができる。
【0044】
図3は、上記伝熱管外表面検査装置を実際に伝熱管群に設置した例を示している。伝熱管外表面検査装置には、図3に示すように、ケーブル51を介して検査データ処理ユニット52と操作ユニット53が接続されている。また、検査機構40には、伝熱管2を検査するためのセンサ部55が取り付けられている。センサ部55には、図14で示したレーザシート発信器30およびCCDカメラ31,32等が搭載されている。そして、操作ユニット53による操作で、移動機構24,25を狭い伝熱管群内で推進走行させ、この走行に伴って検査機構40を移動させて伝熱管22の外表面を検査する。検査機構40で得られた検査データは検査データ処理装置52に送られて処理・記録される。
【0045】
ここで、図3に示した検査データ処理ユニット52の内部構成の詳細について、図22を用いて説明する。検査データ処理ユニット52内には、画像採取タイミングコントローラ60、第1の画像処理装置61、第2の画像処理装置62が設けられている。画像採取タイミングコントローラ60からは、第1の画像処理装置61および第2の画像処理装置62に対してタイミング信号が出力され、さらに第1の画像処理装置61と第2の画像処理装置62間ではイーサネット通信が行われる。また第1の画像処理装置61および第2の画像処理装置62にはCRT63,64がそれぞれ接続されている。
【0046】
図4および図5は他の実施の形態を示している。本実施の形態では、移動機構24については、スパイラルロール21a,21bの内部に、モータ56a,56b、減速機57a,57b、エンコーダ58a,58bおよびクラッチ機構59a,59bが格納されている。移動機構25についても同様、スパイラルロール21c,21dの内部に、モータ56c,56d、減速機57c,57d、エンコーダ58c,58dおよびクラッチ機構59c,59dが格納されている。
このように構成すれば、検査装置全体を小型化することができる。
【0047】
次に、検査機構40に設けられたセンサ部55の詳細を図23を用いて説明する。センサ部55は検査部フレーム70を有し、この検査部フレーム70の上に、レーザシート発信器30、斜視用の第1のCCDカメラ31、直視用の第2のCCDカメラ32、左側の前方監視用カメラ72、右側の前方監視用カメラ73、左側の前方監視用ライト74および右側の前方監視用ライト75が搭載されている。レーザシート発信器30の先端部にはシート光偏向プリズム34が取り付けられている。
【0048】
レーザシート発信器30は伝熱管に対して垂直に配置され、伝熱管外表面の形状を最も顕著に表すよう縞状のレーザシート光を照射する。伝熱管外表面の形状を表したレーザシート光に対して、レーザシート発信器30と同様に伝熱管に対して垂直に配置されたCCDカメラ32は、伝熱管に対する位置情報を得るために、縞状のレーザシート光を撮影する。またCCDカメラ31は、縞状のレーザシート光を伝熱管の斜め方向から撮影する。
【0049】
図24は撮影画像例を示している。レーザシート発信器30から伝熱管に対して垂直に縞状のレーザシート光を照射し、2台のCCDカメラ31,32で角度を変えて撮影すると、図24のようなレーザパターンを得ることができる。図24(a)は第1のCCDカメラ31によるレーザパターンであり、同図(b)は第2のCCDカメラ32によるレーザパターンである。そして、これらのレーザパターンを解析して伝熱管の摩耗量を算出する。
【0050】
CCDカメラ31,32でそれぞれ撮影した画像について、図示してない管検出センサにて検知した信号をトリガとして、それぞれ画像処理装置61,62にて、画像処理して特徴量を解析する。CCDカメラ32で撮影した画像は画像処理装置61にて、光学系の伝熱管に対する位置情報(距離、角度)を解析する。CCDカメラ31で撮影した画像は画像処理装置62にて、伝熱管外表面状態を解析する。ここで、画像処理装置62で行う解析について述べる。
【0051】
管検出センサの信号にて取り込んだ画像は、まず縞状のレーザシート光を最も強調できる赤色成分に分離して、画像データ(256階調)として画像メモリに保存される。この画像データには、レーザシート光以外の情報(ノイズ)が含まれているため、ノイズ消去を行い、レーザシート光のみの情報として2値化してメモリされる。この時点では、レーザシート光は、線幅をもっているため、骨格化して1本の線情報に変換する。この線情報を座標化して、画像処理装置61から転送された光学系の伝熱管に対する位置情報を加味して仮想円を描画して、仮想円中心からの各円周上の点の距離を求めて、変曲点を抽出して減肉幅、減肉量を算出していく。
【0052】
次に、本発明の更に他の実施の形態を図25を用いて説明する。本実施の形態では、図25に示すように、移動機構81の前後に伸縮式連結機構26を介して検査機構40および電磁弁ユニット82が連結され、これら検査機構40および電磁弁ユニット82は、移動機構81の推力により移動機構81と共に走行可能である。そして、ケーブル51を介して接続された操作ユニット53を操作することによって、検査機構40を上下方向(図の矢印方向)走行させて、検査機構40に搭載されたセンサ55で検査対象の伝熱管映像を撮影する。撮影された映像は、ケーブル51を介して接続された画像処理装置61へ送られ、画像処理装置61内の画像処理ボードで画像処理される。また、ケーブル51を介して画像採取タイミングコントローラ60よび位置管理装置83が接続され、検査機構40の情報は画像採取タイミングコントローラ60および位置管理装置83内のデータ入力ボードに送られており、その情報を加味した検査が実施される。
【0053】
図26は移動機構81、検査機構40および電磁弁ユニット82の詳細構成を示している。移動機構81内には、モータ内蔵タイプのスパイラルロール84が2個並設され、またスパイラルロール84の回転量を検出するスパイラルロール回転量検出センサ85が取り付けられている。本実施の形態では、上述した実施の形態とは異なって、移動機構81には押しつけ機構が設けられておらず、移動機構81は、スパイラルロール84の回転力(羽根の回転力)から発生する推進力と、その推進力に合わせて発生する伝熱管から離れる力(羽根の反発力)とを利用して、伝熱管と伝熱管との間に自立的に位置できるよう構成されている。
【0054】
また、本実施の形態では、スパイラルロール84の羽根のピッチは、スパイラルロール84の軸方向中央部では伝熱管群の管ピッチに等しく、軸方向両端部では伝熱管群の管ピッチよりも大きく設定されている。このように構成すれば、伝熱管群の管ピッチに誤差があっても、移動機構81を伝熱管群内にスムーズに挿入できる。
【0055】
検査機構40には、レーザシート発信器30やCCDカメラ31を備えたセンサ部55、画像処理に適したタイミングを検出するための伝熱管センターライン検出センサ86、および伝熱管との距離を測定する距離測定センサ87が取り付けられている。また検査機構40には、そり88を有するそり伸縮機構89が設けられ、このそり88によって検査機構40を伝熱管に押し付けて映像ブレを極力防止するようになっている。
【0056】
電磁弁ユニット81には、エアパージやそり伸縮機構89へのエアー供給をコントロールする電磁弁が収納されている。
【0057】
ここで、上記スパイラルロール84に取り付けられた羽根の形状について説明する。スパイラルロール84は推進するときには、できるだけ伝熱管に引っ掛かり回転力を推力に変換する形状としているが、逆に動力喪失時に装置を人力で回収する場合にはスムーズに回収するために、引き抜き力が小さな引き抜き抵抗力になるような形状とする必要がある。すなわち、図27はスパイラルロール84をその中心軸を含む面で切断したときの羽根90の断面形状を示しており、この図に示すように、羽根90の高さはスパイラルロール84の前進方向側では長く(伝熱管22の高さ方向で中心線付近まで)、後退方向側では短く形成されている。また、羽根90は反発力を有する材料で形成されている。
【0058】
このように構成すると、スパイラルロール84が前進する際には、羽根90の長く形成された部分が図の右側の伝熱管22に接触するとともに、羽根90の反発力によってスパイラルロール84と伝熱管22との距離が一定に保持される。図には示してないが、伝熱管は下側にも設けられており、この下側の伝熱管とスパイラルロール84との距離も同様に一定に保持される。その結果、スパイラルロール84は上下の伝熱管の間に位置し、移動機構81がスムーズに前進することができる。
【0059】
一方、スパイラルロール84を後退方向に引き抜く場合、本実施の形態では羽根90が後退方向側では短く形成されているので、容易に引き抜くことができる。すなわち、図27に示すように、引き抜き力f1で引き抜く場合、羽根90の長く形成された部分が図の左側の伝熱管22に当たると、非常に大きな引き抜き抵抗力f2が発生する。これに対し、羽根90の短く形成された部分が図の左側の伝熱管22に当たったときの、引き抜き力F1(F1=f1)に対する引き抜き抵抗力F2は非常に小さい。その結果、移動機構81等を人力でも容易に引き抜くことができる。
【0060】
図28は検査システム系統を示した図である。伝熱管22に対して垂直にレーザシート発信器30を設置して、伝熱管22にレーザシート光を照射する。そのときの映像をCCDカメラ31,32で撮影して、映像信号として伝送してモニタTV92に表示するとともに、画像処理装置61に搭載した画像処理ボードに入力する。
【0061】
検査機構40には伝熱管センターライン検出センサ86と距離測定センサ87が設けられ、画像採取タイミングコントローラ60は、伝熱管センターライン検出センサ86からの信号を処理してタイミング信号を位置管理装置83と画像処理装置61に送る。位置管理装置83には、距離測定センサ87とスパイラルロール回転量検出センサ85に接続されたデータ入力ボードが搭載され、距離測定センサ87とスパイラルロール回転量検出センサ85からの信号を前記タイミング信号を基にして処理し、移動機構81の位置を管理する。また、画像処理装置61の画像処理ボードは、伝熱管22の外表面の形状を認識して、その摩耗量を推定する。なお、位置管理装置83と画像処理装置61とはイーサネット通信で互いに接続されており、必要なデータを通信しながら処理を行う。
【0062】
図29は、本実施の形態の変形例である。この実施の形態では、検査機構40に接触式センサ95が取り付けられ、さらにケーブル51を介して接触式センサコントローラ96が設けられている。このように構成しても、図25の場合と同様な作用効果を得ることができる。
【0063】
なお、本発明の対象としている伝熱管外表面の検査装置として、アッシュエロージョン検査装置がある。この検査装置は、従来技術のところで説明したとおり減肉の絶対値が把握できず、また伝熱管外表面の固着した燃焼灰の影響を受けるという問題がある。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば以下の効果がある。
(1)千鳥配列の狭い管群内を前後左右に検査機構を自走させることができるので、レール設置や、ワイヤ巻き取り装置の設置、伝熱管の軸方向および列方向移動時のレールやワイヤ巻き取り装置の移設を必要とせず、高効率な検査が実施可能となる。
(2)レールやワイヤ巻き取り装置が不要となり、装置構成がシンプルな検査装置を提供できる。
(3)伝熱管の外表面摩耗検査を高速で行うことができる。
(4)伝熱管の切断・吊り上げ等付帯工事を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の伝熱管外表面検査装置の全体構成図である。
【図2】図1のB−B線に沿った矢視図である。
【図3】本発明の伝熱管外表面検査装置を伝熱管群に設置した様子を示した図である。
【図4】本発明の他の実施の形態による伝熱管外表面検査装置の全体構成図である。
【図5】図4のC−C線に沿った矢視図である。
【図6】伝熱管群内をスパイラルロールが前進する原理を説明した図である。
【図7】伝熱管群内をスパイラルロールが後退する原理を説明した図である。
【図8】伝熱管群に設置されたスパイラルロールの説明図である。
【図9】直列方向に配置されたスパイラルロールの説明図である。
【図10】スパイラルロールの推進力の方向成分説明図である。
【図11】スパイラルロールが2列1段の場合の配置図である。
【図12】スパイラルロールが2列2段の場合の配置図である。
【図13】スパイラルロールが2段構成の場合の動作説明図である。
【図14】検査機構における光学系の配置図である。
【図15】縞状のレーザシート光の照射状況を示した図である。
【図16】伝熱管外表面の摩耗解析モデル図である。
【図17】カメラ位置情報算出モデル図である。
【図18】変曲点抽出モデル図である。
【図19】減肉幅認識モデル図である。
【図20】減肉量算出モデル図である。
【図21】変曲点が発生しない減肉モデル図である。
【図22】本発明の伝熱管外表面検査装置を検査データ処理装置内の詳細構成と共に示した図である。
【図23】センサ部内の詳細構成図である。
【図24】撮影画像例を示した図である。
【図25】本発明の更に他の実施の形態による伝熱管外表面検査装置を検査データ処理装置内の詳細構成と共に示した図である。
【図26】図25に示した移動機構、検査機構および電磁弁ユニットを示しており、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図27】スパイラルロールに取り付けられた羽根を構造とその作用を説明した図である。
【図28】検査システムの系統図である。
【図29】図25の変形例による伝熱管外表面検査装置を検査データ処理装置内の詳細構成と共に示した図である。
【図30】従来技術のレール方式による検査装置移動機構を示した図である。
【図31】従来技術の吊り上げ方式による検査装置移動機構を示した図である。
【図32】従来技術の伝熱管外表面検査装置の構成図である。
【図33】従来技術の伝熱管外表面検査装置での検出原理図を示した図である。
【符号の説明】
20a〜20d 後進用羽根
21a〜21d スパイラルロール
22 伝熱管
23a〜23d 前進用兼引き抜き用羽根
24,25 移動機構
26 伸縮式連結機構
30 レーザシート発信器
31,32 CCDカメラ
40 検査機構
41 連結機構
42,50 フレーム
43a〜43d モータ
47a〜47d 押し付け機構
48a〜48d リフター
49a〜49d 羽根押し上げそり
52 検査データ処理装置
53 操作ユニット
55 センサ部
81 移動機構
82 電磁弁ユニット
84 スパイラルロール
85 スパイラルロール回転量検出センサ
86 伝熱管センターライン検出センサ
87 距離測定センサ
90 羽根

Claims (14)

  1. 外周面上にフィンが螺旋状に取り付けられ、並列に配置される複数の棒状体と、該棒状体の両端部を回転自在に支持するフレームと、前記棒状体を回転駆動させる駆動手段とからなる移動装置を、前記棒状体の軸方向に複数直列配置すると共に、該複数の移動装置を伸縮部材で連結し、さらに検査手段を前記移動装置に連結し、前記駆動手段により前記棒状体を回転駆動させることにより、前記移動装置と共に前記検査手段を伝熱管群内で移動させることを特徴とする伝熱管外表面検査装置。
  2. 請求項1に記載の伝熱管外表面検査装置において、
    前記フィンは前記棒状体の外周面上に1周以上取り付けられており、さらにフィンのピッチは前記伝熱管群の管ピッチに等しいことを特徴とする伝熱管外表面検査装置。
  3. 請求項1に記載の伝熱管外表面検査装置において、
    前記移動装置から伸延させた押し当て部材を設け、該押し当て部材を伝熱管郡内で対向する一方側の伝熱管に押し当てることにより、他方側の伝熱管にフィンを介して前記移動装置を押し付けることを特徴とする伝熱管外表面検査装置。
  4. 請求項3に記載の伝熱管外表面検査装置において、
    前記押し当て部材は一方側の伝熱管に押し当てたり解除する機構を有することを特徴とする伝熱管外表面検査装置。
  5. 請求項に記載の伝熱管外表面検査装置において、
    前記並列に配置された隣り合う棒状体の螺旋の巻き方向は互いに逆方向であり、さらに互いに逆方向に回転することを特徴とする伝熱管外表面検査装置。
  6. 請求項1に記載の伝熱管外表面検査装置において、
    前記検査手段は、伝熱管の外表面に縞状のレーザシート光を垂直方向から且つ該縞状のレーザシート光が伝熱管軸方向に直角となるように照射する照射部と、前記レーザシート光が照射されている箇所を伝熱管外表面に対して直角方向と斜め方向から撮影し、該伝熱管外表面での前記レーザシート光の反射光を複数個の円弧形状の撮影画像として取り込む複数の撮影部と、前記撮影画像を解析して前記伝熱管外表面の摩耗状況を判断する解析部と、を備えたことを特徴とする伝熱管外表面検査装置。
  7. 請求項に記載の伝熱管外表面検査装置において、
    前記解析部は、前記撮影画像が歪んだ円弧であるときは、その円弧の仮想円を前記照射部および前記撮影部の位置関係から数学的に求め、前記円弧と前記仮想円との相違から前記伝熱管外表面の摩耗状況を判断することを特徴とする伝熱管外表面検査装置。
  8. 請求項に記載の伝熱管外表面検査装置において、
    前記解析部は、前記仮想円の中心と前記円弧の中心とを一致させ、前記仮想円に対して前記円弧が部分的にずれている箇所があれば該箇所を摩耗部分と識別し、且つ前記箇所の円周方向の幅から摩耗量を算出することを特徴とする伝熱管外表面検査装置。
  9. 請求項に記載の伝熱管外表面検査装置において、
    前記解析部は、前記仮想円の中心と前記円弧の中心とを一致させ、前記仮想円に対して前記円弧が部分的にずれている箇所があれば該箇所を摩耗部分と識別し、且つ前記箇所の法線方向のずれ量から摩耗量を算出することを特徴とする伝熱管外表面検査装置。
  10. 請求項に記載の伝熱管外表面検査装置において、
    前記解析部は、前記仮想円の中心と前記円弧との距離を求め、その距離が最小値を示す箇所を摩耗量が最大の位置であると識別することを特徴とする伝熱管外表面検査装置。
  11. 請求項に記載の伝熱管外表面検査装置において、
    前記解析部は、前記仮想円の中心と前記円弧の中心とを一致させ、前記仮想円に対して前記円弧がずれている箇所があれば該箇所を摩耗部分と識別し、且つそのずれ量から摩耗量を算出することを特徴とする伝熱管外表面検査装置。
  12. 請求項8〜11のいずれかに記載の伝熱管外表面検査装置において、
    前記解析部は、前記照射部からのレーザシート光と同軸上で撮影した、前記レーザシート光の前記伝熱管外表面での反射光情報を取り込むとともに、その反射光情報に基づいて前記摩耗量を補正することを特徴とする伝熱管外表面検査装置。
  13. 請求項に記載の伝熱管外表面検査装置において、
    前記伝熱管を検知するセンサが設けられ、前記撮影部および前記解析部は前記センサからの検出信号に基づいて作動することを特徴とする伝熱管外表面検査装置。
  14. 請求項13に記載の伝熱管外表面検査装置において、
    前記センサとしては、前記伝熱管との距離を測定する距離測定センサ、前記伝熱管のセンターラインを検出するセンターライン検出センサ、および前記棒状体の回転量を検出する回転量検出センサが設けられていることを特徴とする伝熱管外表面検査装置。
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