JP4677911B2 - ボイラ伝熱管の肉厚検査装置および方法 - Google Patents

ボイラ伝熱管の肉厚検査装置および方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4677911B2
JP4677911B2 JP2006013284A JP2006013284A JP4677911B2 JP 4677911 B2 JP4677911 B2 JP 4677911B2 JP 2006013284 A JP2006013284 A JP 2006013284A JP 2006013284 A JP2006013284 A JP 2006013284A JP 4677911 B2 JP4677911 B2 JP 4677911B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat transfer
transfer tube
boiler heat
ultrasonic probe
thickness inspection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006013284A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006308555A (ja
Inventor
慶晃 西名
陽一 吉永
成治 榎枝
和成 石野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2006013284A priority Critical patent/JP4677911B2/ja
Publication of JP2006308555A publication Critical patent/JP2006308555A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4677911B2 publication Critical patent/JP4677911B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)

Description

本発明は、廃熱回収を行うボイラにおいて、その内部に設置されているボイラ伝熱管群の肉厚検査を行うためのボイラ伝熱管の肉厚検査装置および方法に関するものである。
これまでのボイラ伝熱管群の肉厚検査は、主に人手作業で行ってきた。サンドペーパーやグライダー掛けにより伝熱管表面の凹凸を無くすための手入れを行った後、接触媒質を測定表面に塗布しながら、超音波探触子を直接測定対象物に押し付けて肉厚測定を行うものである。正確な肉厚測定を行うには、超音波探触子を測定表面に対して垂直に接触させる必要があり、検査者の経験や技量に委ねられているところが大きい。また、肉厚検査作業は、上下方向のボイラ伝熱管群とボイラ伝熱管群の間の狭い隙間に寝転がって検査を行わねばならないことや、特に焼却炉用ボイラの場合、ダイオキシンの被爆から防護するための特別な装備が必要であることから、作業員に大きな負担が掛かっていた。
このような人手作業に対して、作業員の負荷を低減するための自動化装置には、例えば特許文献1には、超音波探触子による肉厚検査の技術が開示されている。この装置は、図7に示すように、配管群112の上方に管軸方向に沿って敷かれたレール121、122を台車123が走行し、台車123から昇降自在に吊り下がられた検査用デバイス124に搭載した検査器127で配管の検査を行うというものである。
また、特許文献2には、超音波探触子の測定精度向上のための技術が開示されている。この技術は、図8に示すように、肉厚測定用の超音波探触子を搭載したスライダ134を円環状のレール132上に配置し、配管の外周に沿って、レール132を同心円状に取付け、レール132を複数の伸縮シリンダによりリンク機構133a、d、fを調節することにより超音波探触子を搭載したスライダの姿勢を制御して、超音波探触子先端を配管表面に垂直に接触させ超音波エコーを用いて配管の肉厚を測定する。スライダ134をレール132上を一定の角度間隔で360度にわたって移動させながら配管の肉厚を測定する際に、前記超音波探触子から発せられた超音波パルスのエコーに基づいて超音波探触子の先端と配管表面との接触状態の良否を検出し、接触状態が不良と判定された箇所につき、前記スライダをその位置へと移動し、前記レールの姿勢を変化し、超音波探触子の接触状態を再調節して不良箇所の肉厚測定を行うものである。
さらに、特許文献3には、千鳥配置の伝熱管検査装置が開示されている。この装置は、図9ないし図11に示すように、外周面上にフィンが螺旋状に取り付けられ、並列に配置される複数のスパイラルロール21a〜dと、該スパイラルロールの両端部を回転自在に支持するフレーム42、50と、前記スパイラルロールを回転駆動させる駆動手段43a〜dとからなる移動装置を、前記棒状体の軸方向に複数直列配置すると共に、該複数の移動装置を伸縮部材26で連結し、さらに検査手段40を前記移動装置に連結し、前記駆動手段により前記棒状体を回転駆動させることにより、前記移動装置と共に前記検査手段を伝熱群内で移動させることを特徴としている。検査手段40は、伝熱管の外表面に縞状のレーザシート光を垂直方向から且つ該縞状のレーザシート光が伝熱管軸方向に直角となるように照射するレーザシート発信器30と、前記レーザシート光が照射されている箇所を伝熱管外表面に対して直角方向と斜め方向から撮影し、該伝熱管外表面での前記レーザシート光の反射光を複数個の円弧形状の撮影画像として取り込む複数のCCDカメラ31、32と、該撮影画像を解析して前記伝熱管外表面の摩耗状況を判断する画像処理装置61とを備えている。
特開平7−145907号公報 特開2000−88824号公報 特開2001−194319号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の肉厚検査装置は、検査用デバイスをボイラ伝熱管群の管列方向に移動させる必要があり、その都度作業員が走行レールを敷きなおす作業のためにボイラ内に入らなければならないという問題がある。
また、上記特許文献2に記載の肉厚検査装置は、複雑な動作軸を必要とするため、通常 60mm〜70mm程度のボイラ伝熱管群の隙間では、装置化が困難である。
また、従来の千鳥配置の伝熱管検査装置を対象にした上記特許文献3に記載の技術では、千鳥配置のような狭い配管内においても、レール設置やワイヤ巻取り装置の設置や、伝熱管の軸方向および列方向移動時のレールやワイヤ巻取り装置の移設を必要としないシンプルな装置構成となっているが、あらかじめ、スパイラルロールの羽根形状やピッチを伝熱管のピッチにあわせて設計・製作する必要があり、伝熱管ピッチが途中で切替る場合や、同一ボイラ内において複数種類の伝熱管ピッチを持つ場合は対応が困難である。
また、伝熱管群間の間隙寸法が運転時間によって、当初の設計・製作寸法から変動しており、場所によっては大きな変動が生じている。このような場所においてはスムーズに移動することが困難であると考えられる。さらには、構造上、検査装置を伝熱管の管軸方向に動作させようとすると、上下方向の動作を伴うため、伝熱管の端部での動作制御が煩雑である。
さらには、このようなスパイラルロールによる移動機構と、レーザシート光を用いた表面検査装置を組み合わせた場合、移動時のガタツキが測定結果に影響してしまうため、精度良く伝熱管の外面表面摩耗を測定することは困難であるという種々の問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、千鳥配管のような狭い配管においても、伝熱管群の管軸方向及び上下方向に自在に移動でき、多少の伝熱管群の間隙寸法が変動していても、効率的かつ精度良く配管減肉量を測定可能なボイラ伝熱管の肉厚検査装置および方法を提供することを目的とする。
上記課題は次の発明により解決される。
[1] 本体上部の左右に取り付けられた上部アーム機構を介して設けられ、ボイラ伝熱管への押し当てにともない回転する上部ローラと、
前記上部アーム機構を開閉する上部アーム開閉駆動機構と、
本体内部に、本体から出没自在にボイラ伝熱管に押し当てられるための駆動ローラ出没機構を介して設けられ、上下方向に回転軸を有する駆動ローラと、
該駆動ローラを回転させる駆動ローラ駆動機構と、
上下動させるスライド機構の左右に取り付けられた下部アーム機構を介して設けられ、ボイラ伝熱管への押し当てにともない回転する下部ローラと、
前記下部アーム機構を開閉する下部アーム開閉駆動機構と、
前記スライド機構を介して設けられ、本体内部を上下動するスライド部と、
該スライド部から出没自在にして超音波探触子ヘッド部をボイラ伝熱管に押し当てるための肉厚検査センサ出没機構を介して設けられた肉厚検査センサ部とを備え、
前記上部アーム機構、前記下部アーム機構、および前記駆動ローラ出没機構とを作動させることによって、
前記上部ローラ、前記下部ローラ、および前記駆動ローラとをボイラ伝熱管に押し付けて装置自身を保持するとともに、装置自身を管軸方向及び上下方向に移動させて、前記肉厚検査センサ出没機構を作動させ、前記超音波探触子ヘッド部をボイラ伝熱管に押し付けてボイラ伝熱管の肉厚を検査することを特徴とするボイラ伝熱管の肉厚検査装置。
[2] 上記[1]に記載のボイラ伝熱管の肉厚検査装置において、
前記超音波探触子ヘッド部は、
超音波探触子と、
該超音波探触子を保持するとともに、この超音波探触子とボイラ伝熱管表面との間に空間を有する肉厚検査ホルダーとを備え、
前記空間に媒質液を供給するポンプを備えることを特徴とするボイラ伝熱管の肉厚検査装置。
[3] 上記[1]または[2]に記載のボイラ伝熱管の肉厚検査装置において、
前記超音波探触子ヘッド部は、その先端にゴム膜を備え、該ゴム膜を介してボイラ伝熱管に押し付けられることを特徴とするボイラ伝熱管の肉厚検査装置。
[4] 本体上部の左右に取り付けられた上部アーム機構、本体内部を上下動させるスライド機構の左右に取り付けられた下部アーム機構、および本体から出没自在にボイラ伝熱管に押し当てられるための駆動ローラ出没機構とを作動させることによって、
前記上部アーム機構を介して設けられ、ボイラ伝熱管への押し当てにともない回転する上部ローラ、前記下部アーム機構を介して設けられ、ボイラ伝熱管への押し当てにともない回転する下部ローラ、および前記駆動ローラ出没機構を介して設けられ、上下方向に回転軸を有する駆動ローラとをボイラ伝熱管に押し付けて装置自身を保持するとともに、装置自身を管軸方向及び上下方向に移動させて、
肉厚検査センサ出没機構を作動させ、前記スライド機構を介して設けられ、本体内部を上下動するスライド部から出没自在にしてなる超音波探触子ヘッド部をボイラ伝熱管に押し付けてボイラ伝熱管の肉厚を検査することを特徴とするボイラ伝熱管の肉厚検査方法。
[5] 上記[4]に記載のボイラ伝熱管の肉厚検査方法において、
前記超音波探触子ヘッド部の超音波探触子とボイラ伝熱管表面との間の空間に媒質液を充填することを特徴とするボイラ伝熱管の肉厚検査方法。
[6] 上記[4]または[5]に記載のボイラ伝熱管の肉厚検査方法において、
前記超音波探触子ヘッド部の先端にゴム膜を備え、該ゴム膜を介してボイラ伝熱管に押し付けられることを特徴とするボイラ伝熱管の肉厚検査方法。
本発明では、本体両側のボイラ伝熱管に押し当てられて回転する上部ローラと、本体から出没自在にボイラ伝熱管に押し当てられるための駆動ローラと、上下動するスライド機構に取り付けられた下部ローラとから構成したので、千鳥配管のような狭い配管においても、伝熱管群の管軸方向及び上下方向に自在に移動できる。多少の伝熱管群の間隙寸法が変動していても、スライド機構の調整により、安定して移動できる。また、スライド機構の下部ローラ間に肉厚検査センサを配置したので、検査対象となると伝熱管に沿って確実にセンサを押し当てることが可能となり、効率的かつ精度良く配管減肉量を測定することが可能である。
以下、本発明について図面を参照して具体的に説明する。図1及び図2は、本発明を実施するための装置構成の一例を示す斜視図である。図1は肉厚検査装置正面から見た斜視図であり、図2は肉厚検査装置背面から見た斜視図である。図中、1は本体、2aおよび2bは上部アーム機構、3aおよび3bは上部ローラ、4aおよび4bは上部アーム開閉駆動機構、5は駆動ローラ出没機構、6は駆動ローラ、7は駆動ローラ駆動機構、8はスライド機構、9はスライド部、10aおよび10bは下部アーム機構、11aおよび11bは下部ローラ、12aおよび12bは下部アーム開閉駆動機構、および14は肉厚検査センサ部をそれぞれ示す。
本体1上部の左右に取り付けられた上部アーム機構2aと2bを介して設けられ、ボイラ伝熱管に押し当てられて回転する上部ローラ3aと3bと、前記上部アーム機構2aと2bを開閉する上部アーム開閉駆動機構4aと4bと、本体内部に、本体から出没自在でボイラ伝熱管に押し当てられるための駆動ローラ出没機構5を介して設けられ、上下方向に回転軸を有するように取り付けられた駆動ローラ6と、該駆動ローラを回転させる駆動ローラ駆動機構7と、スライド機構8を介して設けられ、本体内部を上下動するスライド部9の左右に取り付けられた下部アーム機構10aと10bを介して設けられ、ボイラ伝熱管に押し当てられて回転する下部ローラ11aと11bと、前記下部アーム機構10aと10bを開閉する下部アーム開閉駆動機構12aと12bと、前記スライド部9に設けられた肉厚検査センサ部14とから、本発明のボイラ伝熱管の肉厚検査装置は構成される。
図では、駆動ローラ出没機構5としてリンク、駆動ローラ駆動機構7としてプーリーベルト、およびスライド機構8としてボールねじをそれぞれ例示しているが、これらに限られるものではない。また、本実施例では、上部ローラ3aと3bと、下部ローラ11aと11bは無駆動ローラである場合を示しているが、スペース上の制約がない場合は、駆動ローラとしても問題はない。
図3は、肉厚検査センサ部および超音波探触子ヘッド部の詳細構造を示す図である。図3(a)は、肉厚検査センサ部14の全体構造を示す斜視図であり、(b)および(c)は、超音波探触子ヘッド部16の詳細構造を示す図であり、(b)は先端にゴム膜がある場合、(c)は先端にゴム膜がない場合をそれぞれ示している。図中、13は肉厚検査センサ出没機構、14は肉厚検査センサ部、15はゴム膜、16は超音波探触子ヘッド部、17は肉厚検査センサ調芯機構、18は回転軸、19は肉厚検査ホルダー、20は超音波探触子、24はポンプ、および26は水柱をそれぞれ表す。
肉厚検査センサ部14は、液体が充填された超音波探触子ヘッド部16と、肉厚検査センサ出没機構13を介して設けられた肉厚検査センサ調芯機構17および回転軸18とから構成されている。そして、超音波探触子ヘッド部16は、超音波探触子20と、この超音波探触子20を保持する肉厚検査センサのホルダー19とで構成され、先端にゴム膜15を有するもの(図3(b))と、ゴム膜がないもの(図3(c))がある。
ゴム膜が有る場合は、ボイラ伝熱管の表面が曲面形状であるときに倣いやすい、またボイラ伝熱管の粗さによって、ゴム膜とボイラ伝熱管の間に媒質液が必要となるが、媒質液が少量で済むといったメリットがある。また、ゴム膜がない場合は、ゴム膜による超音波減衰の恐れがなくなるという計測精度上の利点があり、先端にゴム膜を付けるか付けないかは、計測対象により使い分けるようにするとよい。
超音波探触子20とボイラ伝熱管表面との間の空間には、媒質液を封入した水柱26が形成される。ポンプ24は、超音波探触子ヘッド部16を伝熱管に押し付けて肉厚を計測する際に水柱26を形成するために、媒質液を供給する。
上述の構造を有する超音波探触子ヘッド部と直接水管に超音波探触子を押さえ付ける方法とを比較すると、ボイラ伝熱管が小径で曲面でも,ボイラ伝熱管表面が多少粗くても計測が可能となる、計測するたびに媒質液を供給するので媒質液は少量で済むという利点がある。また、防錆剤を混ぜた水・グリセリン、または、揮発性のあるアルコールを媒質液として使用することで媒質液の拭き取りなどの後処理(ボイラ伝熱管表面の錆び防止のため)が不要となる。
肉厚検査ホルダー19は、対象配管への調芯が可能となるように、例えば凹形状の溝を有し、肉厚検査センサ出没機構13により出没してボイラ伝熱管の表面にゴム膜15を押し付けるようになっている。このとき、凹形状の溝が対象配管にならって、肉厚検査センサ調芯機構17の回転軸18を中心として肉厚検査ホルダー19が回動することにより、多少の伝熱管群の間隙寸法が変動していても、検査対象となると伝熱管に沿って確実にセンサを押し当てることが可能となる(図3(a))。
図4は、ボイラ伝熱管の全体システム構成を示すシステム構成図である。肉厚検査装置の本体1の各駆動機構を動作制御するためのための駆動モータアンプ21と、本体に搭載したモニタカメラ映像をキャプチャするためのキャプチャーカード22と、超音波探触子ヘッド16の送受信波から配管肉厚を演算するための探触器23と、ゴム膜15と配管との間に媒質液(カップリング液)を供給するためのポンプ24と、全体システムの統括制御を行う制御装置(計算機)25とから構成されている。
次に、図5を使用して、肉厚検査装置が千鳥配置のボイラ伝熱管群31を上下方向に降下移動(昇降)移動する動作および検査工程を説明する。
(a)上部アーム機構2aと2b、下部アーム機構10aと10bを閉じた状態である。背面の駆動ローラ6は退避している。
(b)最初に、下部アーム機構10aと10bが開く。
(c)次に、スライド機構8を作動させて、ボールねじを管間隔1ピッチ分、スライド部9と下部アーム機構を斜め左下方向に移動させる。
(d)次に、下部アーム機構10aと10bを閉じる。
(e)次に、上部アーム機構2aと2bを開く。
(f)次に、スライド機構8を作動させて、管間隔1ピッチ分、スライド部9と下部アーム機構を図の斜め左下方向に移動させる。この時、下部アーム機構に取り付けた下部アーム機構10aと10bは配管に拘束されているため、本体1の全体と共に上部アーム機構2aと2bが下方に引き寄せられるような動作となる。
(g)最後に、上部アーム機構2aと2bを閉じる。
以上の(a)〜(g)の動作を繰り返すことで、ボイラ伝熱管群31を自在に降下することが可能となる。また、(a)〜(g)の動作を逆転することで、ボイラ伝熱管群31を自在に上昇することも可能である。さらには、途中で管ピッチが変化しても、スライド部のスライド量を適宜調整することにより移動が可能となる。
管軸方向に移動する際は、図6に示すように、上部アーム機構2aと2b、下部アーム機構10aと10bを閉じた状態で、背面の駆動ローラ6を本体1から突出させる。駆動ローラ6を突出させることで、上部アーム機構2aと2b、下部アーム機構10aと10bに取付けた無駆動回転(フリー)の上部ローラ3aと3b、下部ローラ11aと11bで配管を支持した状態となり、駆動ローラ駆動機構7を作動させることで、管軸方向に本体1が移動することが可能である。
肉厚検査時には、駆動ローラ6を停止した状態で、肉厚検査センサ出没機構13により肉厚検査センサホルダー16を突出してボイラ伝熱管の表面にゴム膜15を押し付ける。ゴム膜15を押し付けた後、探触器23で超音波探触子ヘッド16の送受信波から配管肉厚を演算し、制御装置25に測定データを保存する。
上記で説明したように、上部アーム機構、下部アーム機構、および駆動ローラ出没機構とを個別にまたは連動して作動させることによって、上部ローラ、下部ローラ、および駆動ローラとをボイラ伝熱管に押し付けて装置自身を保持するとともに、装置自身を管軸方向及び上下方向に移動させるようにしたので、千鳥配管のような狭い配管においても、伝熱管群の管軸方向及び上下方向に自在に移動できる。多少の伝熱管群の間隙寸法が変動していても、スライド機構の調整により、安定して移動できる。また、スライド機構の下部ローラ間に肉厚検査センサを配置したので、検査対象となると伝熱管に沿って確実にセンサを押し当てることが可能となり、効率的かつ精度良く配管減肉量を測定することが可能である。
また、あらかじめ測定点および測定範囲を決めて上述の動作工程をプログラミングして制御装置に入力・記憶させるようにしておけば、自動的に測定個所で肉厚検査を行い、測定データを保存することが可能である。また、本体にモニタカメラを設けることで、適宜、配管の状態をモニタリングしながら、肉厚検査測定を行うことも可能である。
本発明を実施するための装置構成の一例を示す正面斜視図である。 本発明を実施するための装置構成の一例を示す背面斜視図である。 肉厚検査センサ部および超音波探触子ヘッド部の詳細構造を示す図である。 ボイラ伝熱管の全体システム構成を示すシステム構成図である。 本発明のボイラ伝熱管の肉厚検査装置の上下移動時の動作行程図である。 本発明のボイラ伝熱管の肉厚検査装置の管軸方向移動時の動作行程図である。 特許文献1の技術を示す斜視図である。 特許文献2の技術を示す側面図である。 特許文献3の技術を示す構成図である。 特許文献3の技術の走行原理を説明した図である。 特許文献3の技術の検査システムの系統図である。
符号の説明
1 本体
2a、2b 上部アーム機構
3a、3b 上部ローラ
4a、4b 上部アーム開閉駆動機構
5 駆動ローラ出没機構
6 駆動ローラ
7 駆動ローラ駆動機構
8 スライド機構
9 スライド部
10a、10b 下部アーム機構
11a、11b 下部ローラ
12a、12b 下部アーム開閉駆動機構
13 肉厚検査センサ出没機構
14 肉厚検査センサ部
15 ゴム膜
16 超音波探触子ヘッド部
17 肉厚検査センサ調芯機構
18 回転軸
19 肉厚検査ホルダー
20 超音波探触子
21 駆動モータアンプ
22 キャプチャーカード
23 探触器
24 ポンプ
25 制御装置(計算機)
26 水柱

Claims (6)

  1. 本体上部の左右に取り付けられた上部アーム機構を介して設けられ、ボイラ伝熱管への押し当てにともない回転する上部ローラと、
    前記上部アーム機構を開閉する上部アーム開閉駆動機構と、
    本体内部に、本体から出没自在にボイラ伝熱管に押し当てられるための駆動ローラ出没機構を介して設けられ、上下方向に回転軸を有する駆動ローラと、
    該駆動ローラを回転させる駆動ローラ駆動機構と、
    上下動させるスライド機構の左右に取り付けられた下部アーム機構を介して設けられ、ボイラ伝熱管への押し当てにともない回転する下部ローラと、
    前記下部アーム機構を開閉する下部アーム開閉駆動機構と、
    前記スライド機構を介して設けられ、本体内部を上下動するスライド部と、
    該スライド部から出没自在にして超音波探触子ヘッド部をボイラ伝熱管に押し当てるための肉厚検査センサ出没機構を介して設けられた肉厚検査センサ部とを備え、
    前記上部アーム機構、前記下部アーム機構、および前記駆動ローラ出没機構とを作動させることによって、
    前記上部ローラ、前記下部ローラ、および前記駆動ローラとをボイラ伝熱管に押し付けて装置自身を保持するとともに、装置自身を管軸方向及び上下方向に移動させて、前記肉厚検査センサ出没機構を作動させ、前記超音波探触子ヘッド部をボイラ伝熱管に押し付けてボイラ伝熱管の肉厚を検査することを特徴とするボイラ伝熱管の肉厚検査装置。
  2. 請求項1に記載のボイラ伝熱管の肉厚検査装置において、
    前記超音波探触子ヘッド部は、
    超音波探触子と、
    該超音波探触子を保持するとともに、この超音波探触子とボイラ伝熱管表面との間に空間を有する肉厚検査ホルダーとを備え、
    前記空間に媒質液を供給するポンプを備えることを特徴とするボイラ伝熱管の肉厚検査装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のボイラ伝熱管の肉厚検査装置において、
    前記超音波探触子ヘッド部は、その先端にゴム膜を備え、該ゴム膜を介してボイラ伝熱管に押し付けられることを特徴とするボイラ伝熱管の肉厚検査装置。
  4. 本体上部の左右に取り付けられた上部アーム機構、本体内部を上下動させるスライド機構の左右に取り付けられた下部アーム機構、および本体から出没自在にボイラ伝熱管に押し当てられるための駆動ローラ出没機構とを作動させることによって、
    前記上部アーム機構を介して設けられ、ボイラ伝熱管への押し当てにともない回転する上部ローラ、前記下部アーム機構を介して設けられ、ボイラ伝熱管への押し当てにともない回転する下部ローラ、および前記駆動ローラ出没機構を介して設けられ、上下方向に回転軸を有する駆動ローラとをボイラ伝熱管に押し付けて装置自身を保持するとともに、装置自身を管軸方向及び上下方向に移動させて、
    肉厚検査センサ出没機構を作動させ、前記スライド機構を介して設けられ、本体内部を上下動するスライド部から出没自在にしてなる超音波探触子ヘッド部をボイラ伝熱管に押し付けてボイラ伝熱管の肉厚を検査することを特徴とするボイラ伝熱管の肉厚検査方法。
  5. 請求項4に記載のボイラ伝熱管の肉厚検査方法において、
    前記超音波探触子ヘッド部の超音波探触子とボイラ伝熱管表面との間の空間に媒質液を充填することを特徴とするボイラ伝熱管の肉厚検査方法。
  6. 請求項4または請求項5に記載のボイラ伝熱管の肉厚検査方法において、
    前記超音波探触子ヘッド部の先端にゴム膜を備え、該ゴム膜を介してボイラ伝熱管に押し付けられることを特徴とするボイラ伝熱管の肉厚検査方法。
JP2006013284A 2005-03-29 2006-01-23 ボイラ伝熱管の肉厚検査装置および方法 Expired - Fee Related JP4677911B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006013284A JP4677911B2 (ja) 2005-03-29 2006-01-23 ボイラ伝熱管の肉厚検査装置および方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005093789 2005-03-29
JP2006013284A JP4677911B2 (ja) 2005-03-29 2006-01-23 ボイラ伝熱管の肉厚検査装置および方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006308555A JP2006308555A (ja) 2006-11-09
JP4677911B2 true JP4677911B2 (ja) 2011-04-27

Family

ID=37475587

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006013284A Expired - Fee Related JP4677911B2 (ja) 2005-03-29 2006-01-23 ボイラ伝熱管の肉厚検査装置および方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4677911B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5227052B2 (ja) * 2008-03-13 2013-07-03 株式会社Ihi 配管肉厚測定装置及び配管の肉厚測定方法
KR101273236B1 (ko) * 2011-07-01 2013-06-11 한전케이피에스 주식회사 소구경배관 소켓용접부 갭 측정용 스캐너
JP6535312B2 (ja) * 2016-10-12 2019-06-26 三井E&S環境エンジニアリング株式会社 肉厚測定装置
JP2023047684A (ja) * 2021-09-27 2023-04-06 日立造船株式会社 制御装置、清掃装置、清掃装置の制御方法、および制御プログラム
CN115235354B (zh) * 2022-09-23 2022-12-30 湖北尚德金力电线电缆有限公司 一种电缆生产过程中铜管护套厚度及导体外径的测量方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5999250A (ja) * 1982-11-27 1984-06-07 Kubota Ltd 溶接部の超音波探傷装置
JPS63309854A (ja) * 1987-06-12 1988-12-16 Power Reactor & Nuclear Fuel Dev Corp スライド移動式配管群自動検査装置
JPS648610U (ja) * 1987-07-03 1989-01-18
JPH0658750A (ja) * 1992-08-05 1994-03-04 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 管の肉厚及び外径測定機
JPH10197219A (ja) * 1997-01-16 1998-07-31 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 管形状測定装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5999250A (ja) * 1982-11-27 1984-06-07 Kubota Ltd 溶接部の超音波探傷装置
JPS63309854A (ja) * 1987-06-12 1988-12-16 Power Reactor & Nuclear Fuel Dev Corp スライド移動式配管群自動検査装置
JPS648610U (ja) * 1987-07-03 1989-01-18
JPH0658750A (ja) * 1992-08-05 1994-03-04 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 管の肉厚及び外径測定機
JPH10197219A (ja) * 1997-01-16 1998-07-31 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 管形状測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006308555A (ja) 2006-11-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4677911B2 (ja) ボイラ伝熱管の肉厚検査装置および方法
US11085885B2 (en) Pipe joint inspection
JP4632962B2 (ja) 同軸度・直角度測定装置及びその方法
CA2912600C (en) Laser controlled internal welding machine for a pipeline
JP4921391B2 (ja) 配管内面点検装置
KR20230070173A (ko) 배열 회수 보일러의 핀 튜브 검사장치
KR101458426B1 (ko) 실린더 튜브 내면 자동 결함 검사장치 및 방법
KR102013918B1 (ko) 이동검사장치 및 이를 포함하는 라이너플레이트 검사 시스템
JP5315598B2 (ja) ボイラ伝熱管群内走行装置、ボイラ伝熱管の肉厚検査装置および方法
JP4707594B2 (ja) 管内検査装置
JP2002303611A (ja) トンネル覆工コンクリートの非破壊検査方法及び装置
KR100824523B1 (ko) 압연롤 표면결함 검출장치
JP2010107220A (ja) 非円筒体の外周面検査方法及びその装置
JP6846867B2 (ja) 管内面検査装置および管内面検査方法
JP3128196B2 (ja) タービンブレード用超音波探傷装置
JP6809276B2 (ja) ローラーの表面形状測定装置および測定方法
KR100897749B1 (ko) 스트립 표면의 연마상태 검사장치
KR100523815B1 (ko) 스트립 표면의 덴트 검사장치
KR100919879B1 (ko) 초음파 탐상장치의 지지장치
JPH0749371Y2 (ja) 配管肉厚検査用マニピュレータ
KR100591312B1 (ko) 디스플레이 검사장치
KR102164938B1 (ko) 격납건물 라이너플레이트 검사 시스템의 제어방법 및 라이너플레이트 검사 방법
JP2008175551A (ja) 配管点検システム及び方法
KR20240096140A (ko) 라이닝 가공이 가능한 상수도관용 비파괴 검사장치
JP2001083277A (ja) 配管点検装置及び配管点検方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060920

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100601

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100729

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees