JP4553175B2 - ポリ乳酸系成形体用染色助剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリ乳酸系成形体用の染色助剤に関し、特に、ポリ乳酸系繊維あるいはこれらの繊維と他繊維との混紡交編交織品用の染色助剤に関する。更に詳しくは、分散染料を用いてポリ乳酸系成形体材料を染色する際に、優れた分散均染効果を発揮する染色助剤に関する。また、本発明は、該染色助剤を使用して染色されたポリ乳酸系成形体にも関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、衣料用途等の繊維としてはポリエステル系繊維あるいはポリアミド系繊維等が広く使用されてきた。しかしながら、近年、地球環境保全の観点から、これらの汎用プラスチック製品に替わる材料として、地球環境に優しい生分解性繊維であるポリ乳酸系繊維が注目を集めている。しかし、ポリ乳酸系繊維は脂肪族ポリエステル繊維であり、芳香族ポリエステル繊維等に比べて耐加水分解性に劣るという欠点を有する。また、芳香族ポリエステル繊維と比較して融点が低い等の物性上の理由により芳香族ポリエステル繊維と同様の染色加工を行った場合、繊維の分子量や強度の大幅な低下を引き起こし、十分な分散均染性を得られない等問題があるのが現状であった。そこでこの問題を解決する為に、繊維の分子量の低下率が20%以下となるように、染色温度、染色時間および染色pHを選択して染色する方法が提案されている(特許文献1)。しかしながら上記の染色加工方法では分子量の低下を抑えることは可能であっても、分散染料の分散不良によるタール化を引き起こしたり、不均染による染め斑が発生する等問題があり、ユーザーの満足するような染色物が得られていないのが現状であった。よって上記ポリ乳酸系繊維の染色については、適切な染色加工技術が確立されておらず、良好な分散均染効果を発揮する染色助剤の開発が望まれていた。
【0003】
一方、本出願人は先に、ポリエステル系合成繊維の染色においてある特定の化合物を使用すると、良好な分散均染効果が得られることを見出した(特許文献2)。これは、高温染色であって、芳香族系ポリエステル繊維を対象としている。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−311781号公報
【特許文献2】
特公昭55−35506号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ポリ乳酸系成形体の染色において染め斑のない染色物を得る為に、染料の分散を助け、且つ再現性良く均染効果を発揮する染色助剤を提供することが課題である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記目的を達成するために鋭意研究した結果、優れた分散均染効果を発揮できるポリ乳酸系成形体用染色助剤の発明を完成させた。
【0007】
即ち、本発明は、
下記一般式(1)で示される化合物(A)の一種または二種以上
【化4】
[式中、Xはナフチル基、または
【化5】
(但し、Rは水素原子またはフェニル基またはベンジル基またはα-メチルベンジル基または炭素数1〜12のアルキル基を示す。nは1〜3の整数であり、nが2、または3の場合はRの種類は上記のものからそれぞれ独立に選ばれる)であり;A1はエチレンオキシ基が10〜30個結合したポリエチレンオキシ基であるか、またはエチレンオキシ基が9〜30個およびプロピレンオキシ基が1〜5個結合したポリエチレンオキシポリプロピレンオキシ基であり;MはK、Na、NH4または炭素数6以下のN−アルキルアンモニウムもしくはN−アルカノ−ルアンモニウムを示す。]と、下記一般式(2)、(3)または(4)で示される化合物(B)の一種または二種以上
【化6】
[式中、R1〜R9は各々、炭素数5〜18の高級脂肪酸残基であり;A2はエチレンオキシ基が3〜20個結合したポリエチレンオキシ基であるか、またはエチレンオキシ基が5〜25個およびプロピレンオキシ基が1〜5個結合したポリエチレンオキシポリプロピレンオキシ基であり;A3〜A5は全てがポリエチレンオキシ基であるかまたはポリエチレンオキシポリプロピレンオキシ基であり、A3〜A5の全てがポリエチレンオキシ基の場合はA3〜A5が合計9〜45個のエチレンオキシ基を有し、A3〜A5の全てがポリエチレンオキシポリプロピレンオキシ基である場合は、A3〜A5が合計15〜60個のエチレンオキシ基および合計3〜9個のプロピレンオキシ基を有し;A6〜A9は全てがポリエチレンオキシ基であるかまたはポリエチレンオキシポリプロピレンオキシ基であり、A6〜A9の全てがポリエチレンオキシ基の場合は、A6〜A9が合計12〜60個のエチレンオキシ基を有し、A6〜A9の全てがポリエチレンオキシポリプロピレンオキシ基である場合は、A6〜A9が合計20〜80個のエチレンオキシ基および合計4〜12個のプロピレンオキシ基を有する。]
を含有することを特徴とするポリ乳酸系成形体用染色助剤である。
さらに、本発明は、上記染色助剤を使用して染色されたポリ乳酸系成形体である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明において一般式(1)で示される化合物(A)のX基について例示すると、ナフチル基;フェニル基;および置換されたフェニル基、例えば、モノフェニル化フェニル基、ジフェニル化フェニル基、トリフェニル化フェニル基、モノベンジル化フェニル基、ジベンジル化フェニル基、トリベンジル化フェニル基、モノスチリル化フェニル基、ジスチリル化フェニル基、トリスチリル化フェニル基、tert−ブチルフェニル基、ノニルフェニル基、ジノニルフェニル基、オクチルフェニル基、クミルフェニル基、モノフェニル化ノニルフェニル基、ジフェニル化ノニルフェニル基、モノベンジル化ノニルフェニル基、ジベンジル化ノニルフェニル基、モノスチリル化ノニルフェニル基、ジスチリル化ノニルフェニル基、モノフェニル化オクチルフェニル基、ジフェニル化オクチルフェニル基、モノベンジル化オクチルフェニル基、ジベンジル化オクチルフェニル基、モノスチリル化オクチルフェニル基、ジスチリル化オクチルフェニル基、モノベンジルフェニル化フェニル基、ジベンジルフェニル化フェニル基、モノスチリルフェニル化フェニル基、ジスチリルフェニル化フェニル基、モノベンジルクミル化フェニル基、ジベンジルクミル化フェニル基、モノスチリルクミル化フェニル基、ジスチリルクミル化フェニル基等を挙げることができるが、このうちモノベンジル化フェニル基、ジベンジル化フェニル基、トリベンジル化フェニル基またはモノスチリル化フェニル基、ジスチリル化フェニル基、トリスチリル化フェニル基、モノスチリル化オクチルフェニル基、ジスチリル化オクチルフェニル基であることが効果の点で好ましい。上記の置換されたフェニル基における置換基の位置は特に限定されない。
【0009】
一般式(1)において、A1はエチレンオキシ基が10〜35個、好ましくは10〜30個、さらに好ましくは15〜25個、特に好ましくは15〜20個結合したポリエチレンオキシ基であるか、またはエチレンオキシ基が9〜30個、好ましくは15〜25個、およびプロピレンオキシ基が1〜5個、好ましくは1〜4個、結合したポリエチレンオキシポリプロピレンオキシ基である。後者の場合、エチレンオキシ基とプロピレンオキシ基の合計数は10〜35、好ましくは10〜30、さらに好ましくは15〜25、特に好ましくは15〜20である。A1がポリエチレンオキシポリプロピレンオキシ基の場合、エチレンオキシ基およびプロピレンオキシ基はブロック結合であってもランダム結合であってもよい。A1がポリエチレンオキシ基の場合、エチレンオキシ基の個数が10個未満であれば染料の移染効果が減少し更には染料の分散性も必ずしも向上しない。また、35個を超えた場合、染料の染着阻害が起きたり、起泡の問題が発生する為好ましくない。これらは芳香族ポリエステルには見られなかった問題であり、原因は明らかではないが、ポリ乳酸特有の結晶構造や染色温度がポリエステル系繊維と比較し低いことに起因すると考えられる。A1がポリエチレンオキシポリプロピレンオキシ基の場合も同様に、エチレンオキシ基の個数とプロピレンオキシ基の個数の和が10個未満であれば、染料の移染効果が減少し更には染料の分散性も必ずしも向上しない。また、35個を超えた場合、染料の染着阻害が起きたり、起泡の問題が発生することはA1がポリエチレンオキシ基であるときと同様である。
【0010】
化合物(A)は公知の方法で得られる。すなわち、ナフトール、または非置換もしくは置換フェノールに、苛性ソーダ、苛性カリ等のアルカリ触媒を用い、加圧下120〜170℃にて所定量のアルキレンオキサイドを付加させた後、クロルスルホン酸、無水硫酸もしくはスルファミン酸等で硫酸化して得ることができる。クロルスルホン酸または無水硫酸で硫酸化した場合には、さらに、苛性ソーダ、苛性カリ等のアルカリ化合物による中和処理が行われる。
【0011】
本発明における化合物(B)は、一般式(2)、(3)または(4)で示される。これらの式において、R1〜R9は各々、炭素数5〜18の高級脂肪酸残基であり、例えば、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸およびイソステアリン酸残基を挙げることができる。好ましくはステアリン酸およびオレイン酸残基である。
【0012】
一般式(2)において、A2はエチレンオキシ基が3〜20個、好ましくは5〜15個結合したポリエチレンオキシ基、またはエチレンオキシ基が5〜25個、好ましくは7〜20個およびプロピレンオキシ基が1〜5個、好ましくは1〜3個結合したポリエチレンオキシポリプロピレンオキシ基である。一般式(3)において、A3〜A5は全てがポリエチレンオキシ基であるかまたはポリエチレンオキシポリプロピレンオキシ基であり、A3〜A5の全てがポリエチレンオキシ基の場合はA3〜A5が合計9〜60個、好ましくは15〜45個のエチレンオキシ基を有し、A3〜A5の全てがポリエチレンオキシポリプロピレンオキシ基である場合は、A3〜A5が合計15〜75個、好ましくは21〜60個のエチレンオキシ基および合計3〜15個、好ましくは3〜9個のプロピレンオキシ基を有する。一般式(4)において、A6〜A9は全てがポリエチレンオキシ基であるかまたはポリエチレンオキシポリプロピレンオキシ基であり、A6〜A9の全てがポリエチレンオキシ基の場合は、A6〜A9が合計12〜80個、好ましくは20〜60個のエチレンオキシ基を有し、A6〜A9の全てがポリエチレンオキシポリプロピレンオキシ基である場合は、A6〜A9が合計20〜100個、好ましくは24〜80個のエチレンオキシ基および合計4〜20個、好ましくは4〜12個のプロピレンオキシ基を有する。A2〜A9がポリエチレンオキシポリプロピレンオキシ基である場合、エチレンオキシ基およびプロピレンオキシ基はブロック結合であってもランダム結合であってもよい。
【0013】
一般式(2)で示される化合物を具体的に例示すると、ジカプロン酸ポリアルキレングリコール、ジカプリル酸ポリエチレングリコール、ジカプリン酸ポリエチレングリコール、ジラウリン酸ポリエチレングリコール、ジミリスチン酸ポリエチレングリコール、ジパルミチン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、ジオレイン酸ポリエチレングリコール、ジイソステアリン酸ポリエチレングリコール、ジラウリン酸ポリエチレンポリプロピレングリコール、ジオレイン酸ポリエチレンポリプロピレングリコール等が挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。
【0014】
一般式(3)で示される化合物を具体的に例示すると、ポリオキシエチレングリセリントリカプレート、ポリオキシエチレングリセリントリカプリレート、ポリオキシエチレングリセリントリラウレート、ポリオキシエチレングリセリントリミリステート、ポリオキシエチレングリセリントリパルミテート、ポリオキシエチレングリセリントリステアレート、ポリオキシエチレングリセリントリオレート、ポリオキシエチレングリセリントリイソステアレート、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリントリステアレート、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリントリオレート等が挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。
【0015】
一般式(4)で示される化合物を具体的に例示すると、ポリオキシエチレンジグリセリンテトラカプレート、ポリオキシエチレンジグリセリンテトラカプリレート、ポリオキシエチレンジグリセリンテトララウレート、ポリオキシエチレンジグリセリンテトラミリステート、ポリオキシエチレンジグリセリンテトラパルミテート、ポリオキシエチレンジグリセリンテトラステアレート、ポリオキシエチレンジグリセリンテトラオレート、ポリオキシエチレンジグリセリンテトライソステアレート、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンジグリセリンテトラカプレート、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンジグリセリンテトラオレート等が挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。
【0016】
化合物(B)は、公知の方法で容易に得られる。即ち、化合物(2)はポリアルキレングリコールにアルキレンオキサイドを付加させた後、アルカリ触媒の存在下で、高級脂肪酸によってエステル化すればよいし、化合物(3)または(4)については、それぞれグリセリン、ジグリセリンにアルキレンオキサイドを付加させた後、同様にエステル化すればよい。
【0017】
一般式(1)で示される化合物(A)および一般式(2)、(3)または(4)で示される化合物(B)を得るためのアルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイドが挙げられる。これらのアルキレンオキサイドは、単独または混合系で用いることができる。混合系で用いる場合、アルキレンオキサイドの付加は、ブロック付加またはランダム付加のいずれであっても良い。アルキレンオキサイドの付加がない場合には、染料の移染効果が減少し更には染料の分散性も必ずしも向上しない。
【0018】
また、本発明の化合物(A)と化合物(B)との重量比率は、(A):(B)=(0.01〜10):1の範囲であり、好ましくは(A):(B)=(0.1〜1):1である。(A)、(B)がこの範囲から増減した場合あるいはそれぞれ単独で使用した場合には分散性劣化、移染性劣化または起泡性の増大、濃色効果が得られない、のいずれかの現象を生じ、本発明の目的とする染色助剤としては好ましくない結果を与える。
【0019】
本発明のポリ乳酸系成形体用染色助剤には、本発明の目的を損なわない範囲で、消泡剤、浸透剤、浴中柔軟剤等の各種添加剤を任意成分として添加することができる。
【0020】
本発明の主旨とするところは、ポリ乳酸系成形体の染色において、本発明の一般式(1)で示される化合物(A)と一般式(2)、(3)または(4)で示される化合物(B)とを併用することで優れた分散性と均染性を発揮し染斑の無い優れた染色物を得ることである。
【0021】
従来、ポリ乳酸系成形体の染色において、優れた染色性能を発揮できる染色助剤は提案されておらず、極めて有用な発明と言える。本発明に使用される染色助剤が染色性に優れる理由については完全に解明していないが、本発明に係わる化合物(A)、(B)中の特定長さのポリエチレンオキシ基および/またはポリエチレンオキシポリプロピレンオキシ基や特定の疎水基が作用し合い効果を発揮しているものと推察される。
【0022】
本発明におけるポリ乳酸系成形体は、ポリ乳酸系樹脂から製造された繊維、布帛、ファスナー、ボタン等を含み、本発明の染色助剤は、いずれの成形体の染色においても優れた効果を有する。以下に、本発明の染色助剤が使用される成形体の好ましい例として、繊維について説明するが、本発明におけるポリ乳酸系成形体は、繊維に限定されるものではない。
【0023】
ポリ乳酸系繊維は、ポリ乳酸系繊維単独あるいはポリ乳酸系繊維と他の天然、再生、合成繊維との混紡、交編物、交織物等であってもよい。また、その形態としては、糸、編物、織物、不織布、綱、網等の繊維構造体と認識されるものであればよい。
【0024】
ポリ乳酸系繊維は、L−乳酸及び/又はD−乳酸を主とした繰り返し単位の脂肪族ポリエステル繊維である。
【0025】
ポリ乳酸系繊維を製造する際に用いられるポリ乳酸は、L−乳酸、D−乳酸、乳酸の2量体であるL−ラクチドやD−ラクチド、あるいはメゾラクチドを原料とする。ポリ乳酸系繊維の結晶性を上げ強度を上げるために、ポリ乳酸はL−体の比率が95%以上であることが好ましく、98%以上であることがより好ましい。
【0026】
この時用いられるポリ乳酸は、製糸性及び延伸特性の点で、相対粘度が2.5〜3.5の範囲であることが好ましく、2.7〜3.2の範囲であることがより好ましい。また、用いられるポリ乳酸は、モノマーの含有量が0.5質量%以下、好ましくは0.3質量%以下、特に0.2質量%以下であることが好ましい。上記モノマーは、後述するGPC分析により算出される分子量1000以下の成分である。モノマーの含有量が0.5質量%を超えると、紡糸・延伸工程で糸切れ等が発生し、操業性が著しく低下するおそれがある。これは、モノマー成分が熱により分解する為、ポリ乳酸の耐熱性を低下させるからであると考えられる。
【0027】
ポリ乳酸系繊維の単糸繊度は、0.50〜25dtex(デシテックス)であることが好ましく、0.75〜10dtexであることがより好ましい。ポリ乳酸系繊維としては、マルチフィラメント延伸糸、マルチフィラメント仮撚糸、ステープルファイバーなどがあげられる。例えば、マルチフィラメント延伸糸は、紡糸速度を3000m/分以上で紡糸した後、延伸温度を100〜125≡で、1.3倍以上延伸した後、125〜150≡で熱セットすることにより得られる。この延伸糸の引張強度は、3.5cN/dtex(センチニュートン/デシテックス)以上であり、沸水収縮率も15%以下であるものが好ましい。
【0028】
また、マルチフィラメント仮撚糸の製造方法は、通常の延伸同時仮撚方法であれば特に問題はなく、ベルトタイプ、ピンタイプ、フリクションタイプなどの仮撚機でも使用可能である。仮撚速度は生産性を考慮して500m/分以上であることが好ましい。この仮撚糸の引張強度は、2.65cN/dtex以上であるものが好ましい。
【0029】
さらに、ステープルファイバーは、紡糸速度を2000m/分以下で紡糸した後、延伸温度を60〜98℃で、4.0倍以上延伸した後、105〜135℃で熱セットする事により得られる。このステープルファイバー引張強度は、3.0cN/dtex以上であるものが好ましい。
【0030】
本発明の染色助剤を用いてポリ乳酸系成形体を染色するとき、従来の染色機械をそのまま使用することができ、染色浴に用いる染料、pH調整のための酸、キレート剤などは従来どおり使用できる。ポリ乳酸系の成形体の染色は、100℃〜120℃の温度、5程度のpHで行うことが好ましい。これは、芳香族ポリエステル系の成形体の染色が、温度130℃〜140℃、pH4.5程度で行われることと大きく異なる。ポリ乳酸系の成形体をこの条件で染色すると、加水分解が起こり、分子量の低下が避けられないためである。
【0031】
本発明の染色助剤の使用量は、固形分で染浴に対して通常0.01〜5.0g/リットルで、好ましくは0.1〜1.0g/リットルである。また、溶解性や安定性の向上、低粘度化の為にイソプロピルアルコール、ブチルセロソルブ等の溶剤等で希釈して使用してもよい。通常、処理浴の浴比は、1:5〜1:30であり、染色方法は浸染、捺染、連染などいずれの方法でもよい。
【0032】
【実施例】
以下、実施例によって本発明をさらに説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0033】
実施例1
(1)化合物(A)の製造:
温度計、滴下装置、撹拌装置を付した四つ口フラスコに、フェノール94g、無水塩化アルミ0.6gを入れ、95℃に昇温し、ベンジルクロライド250gを約4時間かけて徐々に滴下した。同温度で約5時間撹拌を続けた後、加圧反応装置に移し、苛性カリ3gを加え、120〜130℃にてプロピレンオキサイド232gを約5時間要して付加し、続いて160〜170℃にてエチレンオキサイド792gを約4時間要して付加させ、赤褐色油状物を得た。得られた油状物を触媒中和−脱水−濾過し、別の四つ口フラスコに650g取り、40℃以下でクロルスルホン酸59gを約3時間要して徐々に滴下した後、窒素ガスを導入し約4時間脱塩酸を行い、得られた硫酸化物を苛性カリ溶液にて中和した。
(2)化合物(B)の製造:
加圧反応装置に平均分子量240のポリエチレングリコール240g、苛性カリ0.6gを加え、120〜130℃にてプロピレンオキサイド58gを約1時間要して付加させる。その後、この付加物を温度計、水分受器、撹拌装置を付した四つ口フラスコに移し、苛性カリ1.4g、ラウリン酸400gを入れ、220℃まで昇温し、同温度で約8時間エステル化反応を行った。この得られたエステル化物を酢酸溶液にて中和した。
(3)染色助剤の製造:
ビーカーに(1)で得られた化合物30g、(2)で得られた化合物70gを取り、約30分間撹拌して、表1に示す実施例1の染色助剤を得た。
得られた染色助剤の分散性および移染性の試験を以下の方法に従って行った。結果を表3に示す。
【0034】
実施例2
(1)化合物(A)の製造:
加圧反応装置にα−ナフトールを144g、苛性カリ1.1gを加え、160〜170℃にてエチレンオキサイド880gを約5時間要して付加させ、赤褐色油状物を得た。このものを触媒中和−脱水−濾過し、別の四つ口フラスコに512g取り、40℃以下でクロルスルホン酸59gを約3時間要して徐々に滴下した後、窒素ガスを導入し約4時間脱塩酸を行い、得られた硫酸化物を苛性カリ溶液にて中和した。
(2)化合物(B)の製造:
加圧反応装置にグリセリン92g、苛性カリ2.4gを入れ、120〜130℃にてプロピレンオキサイド174gを約4時間要して付加し、続いて160〜170℃にてエチレンオキサイド924gを約4時間要して付加させたあと、熟成させる。次にこの生成物560g、苛性カリ1.9g、オレイン酸400gを、温度計、水分受器、撹拌装置を付した四つ口フラスコに入れ、220℃まで昇温し、同温度で約8時間エステル化反応を行った。この得られたエステル化物を酢酸溶液にて中和した。
(3)染色助剤の製造:
ビーカーに(1)で得られた化合物40g、(2)で得られた化合物60gを取り、約30分間撹拌して、表1に示す実施例2の染色助剤を得た。
得られた染色助剤の分散性および移染性の試験を以下の方法に従って行った。結果を表3に示す。
【0035】
実施例3〜6
実施例1〜2と同様に反応を行って、表1に示す本発明の染色助剤を得た。得られた染色助剤の分散性および移染性の試験を以下の方法に従って行った。結果を表3に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
比較例1
実施例1の化合物(B)を単独で比較染色助剤として使用し(表2)、分散性および移染性の試験を以下の方法に従って行った。結果を表3に示す。
【0038】
比較例2
(1)化合物(A)の製造:
加圧反応装置にフェノール94g、苛性カリ2.6gを加え、160〜170℃にてエチレンオキサイド968gを約6時間要して付加し、続いて120〜130℃にてプロピレンオキサイド232gを約5時間要して付加させ赤褐色油状物を得た。このものを触媒中和−脱水−濾過し、別の四つ口フラスコに647g取り、40℃以下でクロルスルホン酸59gを約3時間要し徐々に滴下した後、窒素ガスを導入し約4時間脱塩酸を行い、得られた硫酸化物を苛性カリ溶液にて中和した。
(2)化合物(B)に相当する比較化合物(B)の製造:
温度計、水分受器、撹拌装置を付した四つ口フラスコに、オレイルアルコール268g、苛性カリ1.1g、オレイン酸282gを入れ、220℃まで昇温し、同温度で約7時間エステル化反応を行った。この得られたエステル化物を酢酸溶液にて中和した。
(3)比較染色助剤の製造:
ビーカーに(1)で得られた化合物20g、(2)で得られた化合物80gを取り、約30分間撹拌して、表2に示す比較例2の染色助剤を得た。
得られた染色助剤の分散性および移染性の試験を以下の方法に従って行った。結果を表3に示す。
【0039】
比較例3
(1)化合物(A)に相当する比較化合物(A)の製造:
温度計、滴下装置、撹拌装置を付した四つ口フラスコに、フェノール94g、無水塩化アルミ0.6gを入れ、95℃に昇温し、ベンジルクロライド250gを約4時間要して徐々に滴下した。同温度で約5時間撹拌を続けた後、赤褐色油状物を得た。このものを別の四つ口フラスコに140g取り、40℃以下でクロルスルホン酸59gを約3時間要して徐々に滴下した後、窒素ガスを導入し、約4時間脱塩酸を行い、得られた硫酸化物を苛性カリ溶液にて中和した。
(2)化合物(B)の製造:
温度計、水分受器、撹拌装置を付した四つ口フラスコに、平均分子量240のポリエチレングリコール240g、苛性カリ1.6g、オレイン酸560gを入れ、220℃まで昇温し、同温度で約8時間エステル化反応を行った。この得られたエステル化物を酢酸溶液にて中和した。
(3)比較染色助剤の製造:
ビーカーに(1)で得られた化合物5g、(2)で得られた化合物65gを取り、約30分間撹拌して、表2に示す比較例3の染色助剤を得た。
得られた染色助剤の分散性および移染性の試験を以下の方法に従って行った。結果を表3に示す。
【0040】
【表2】
【0041】
実施例および比較例中の試験方法を下記に示す。
(a)分散性試験
<試験条件>
染料1 : Dianix Red FB 2%o.w.f.
染料2 : Dianix Blue KRN−FS 2%o.w.f.
染色助剤 : 0.3g/L(固形分換算)
80%酢酸: 0.3ml/L
浴比 : 1:15
温度 : 100℃
染色機 : カラーペット12(日本染色機械製)
<試験方法>
ポリ乳酸系繊維からなる布帛をカラーペット12(日本染色機械製)を用い、上記条件で60℃から100℃まで昇温させて染色を行い、100℃に達したら直ちに冷却を開始する。水洗後試布上のケーシングスポットを視覚判定した。
<判定基準>
◎…染料スポットが試布上にほとんど見られない。
○…染料スポットが試布上の1/4程度しか見られない。
△…染料スポットが試布上の1/2程度まで見られる。
×…染料スポットが試布上の3/4以上見られる。
【0042】
(b)移染性試験
<試験条件a>
染料3 : Dianix Orange B−SE 1%o.w.f.
染料4 : Dianix KBN−SE 1%o.w.f.
染料5 : Dianix Blue KBN−FS 1%o.w.f.
80%酢酸: 0.3ml/L
浴比 : 1:20
温度・時間: 100℃×30分
染色機 : カラーマスター12(辻井染機工業製)
<試験条件b>
染色助剤 : 0.3g/L(固形分換算)
80%酢酸: 0.3ml/L
浴比 : 1:20
温度・時間: 100℃×30分
染色機 : カラーマスター12(辻井染機工業製)
<試験方法>
上記試験条件aであらかじめ染色したポリ乳酸系繊維の布帛を元染布とする。元染布および元染布と同量同質の白布とを上記試験条件bで同浴で処理し、水洗後試布の染料移染性を調べた。
<判定方法>
移染試験後の元染布(1)と移染布(2)の反射率を日立製カラーアナライザー607型で測定しKubelka Munkの式よりK/S値を算出し、移染率を計算した。染料3では移染率が55%以上、染料4および染料5では移染率が35%以上のものを移染性良好とする。
移染率(%)=100×((2)のK/S)/((1)のK/S)
【0043】
以上の試験に用いた、ポリ乳酸系繊維からなる布帛の製法および物性の分析法は以下の通りである。
製法
L−体比率が98.8%、相対粘度が3.08、モノマー含有量が0.28質量%であるポリ乳酸を用いて紡糸・延伸した。得られたマルチフィラメント延伸糸56dtex(デシテックス)/48f(フィラメント)の引っ張り強度は4.73cN/dtex、伸度は28.7%、沸水収縮率は11.6%であった。
上記フィラメントを原料として、30インチ丸編み機にて28ゲージで、インターロックを作成した。
【0044】
分析法
原料であるポリマー(ポリ乳酸)およびそれを延伸して得られた延伸糸の物性の分析を以下の方法で行った。
<モノマー含有量>
ポリマーを10mg/mLの濃度になるようクロロホルムに溶かした。クロロホルムを溶媒としてGPC分析を行い、分子量を測定した。検出器はRIを用い、分子量の標準物質としてポリスチレンを用いた。分子量1000以下の成分の割合からポリマー中のモノマー含有量を算出した。
【0045】
<相対粘度:ηrel>
フェノール/テトラクロロエタン=60/40(質量比)の混合溶媒にポリマーを1g/dLの濃度になるよう溶解し、20℃でウベローデ粘度管を用いて相対粘度を測定した。
【0046】
<L−体比率の測定>
ポリマーを加水分解させ、1.0mol/Lのメタノール性水酸化ナトリウム溶液を溶媒として、高速液体クロマトグラフィー(HPLC:島津製作所製、LC10AD型)を使ってL−体の比率を求めた。
【0047】
<強伸度の測定>
引っ張り試験機(島津製作所製、RTM−100)を用い、試料長20cm、速度20cm/分で引っ張り試験を行った。破断強度を引っ張り強度、破断伸度を伸度とした。
【0048】
<沸水収縮率>
初期値50cmの試料に、初期荷重200mgをかけて沸騰水中に15分間浸漬し、5分間風乾した後、次式により沸水収縮率を求めた。
沸水収縮率(%)=(初期試料長−収縮後の試料長)/初期試料長×100
【0049】
【表3】
<総合評価判定基準>
○…染色助剤が染料の分散性および移染性の両方の性能を満たしている。
△…染色助剤が染料の分散性および移染性のいずれかの性能を満たしている。
×…染色助剤が染料の分散性および移染性の両方の性能を満たしていない。
【0050】
上記結果より、本発明の化合物(A)および(B)を特定の比率で混合して得られた染色助剤は、比較染色助剤に比べ、分散均染性が優れていることが確認された。
【0051】
【発明の効果】
本発明の染色助剤は、ポリ乳酸系成形体の染色において、染料の分散を助け、且つ再現性良く均染効果を発揮し、したがって、染斑のない染色物を得ることができる。
Claims (5)
- 下記一般式(1)で示される化合物(A)の一種または二種以上
を含有することを特徴とするポリ乳酸系成形体用染色助剤。 - 化合物(A)および(B)の配合比が、重量比で(A):(B)=(0.01〜10):1である請求項1記載の染色助剤。
- ポリ乳酸系成形体がポリ乳酸系繊維である、請求項1または2記載の染色助剤。
- 請求項1または2記載の染色助剤を使用して染色されたポリ乳酸系成形体。
- 成形体が繊維である、請求項4記載のポリ乳酸系成形体。
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