JP4552978B2 - 半導体装置及びその製造方法、回路基板並びに電子機器 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法、回路基板並びに電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法、回路基板並びに電子機器に関し、特に外部端子を多数形成することのできる半導体装置及びその製造方法、この半導体装置を搭載した回路基板並びにこの半導体装置を有する電子機器に関する。
半導体装置を高密度に実装するためには、半導体チップをパッケージングせずにそのままの状態で実装するベアチップ実装をするのが望ましい。しかし、ベアチップ実装では半導体チップの保護が不十分であり、取り扱いも難しくなる。このため、CSP(Chip Size Package)を用いた半導体装置が提案され、特に近年ではウェハからダイシング(切断)したものがそのまま半導体装置となるウェハレベルCSPが開発されている。このウェハレベルCSPでは、微小なトランジスタ等の形成されたシリコンウェハの表面に樹脂層や配線を形成し、このシリコンウェハを個々の半導体装置に切断することにより半導体装置を製造していた。
従来のウェハレベルCSPを適用した半導体装置の製造方法では、シリコンウェハの表面に樹脂層を形成する際に、ダイシングされる部分に樹脂層を形成しないようにし、半導体装置の端部の欠けや樹脂層の剥離を防止するようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第01/071805号パンフレット(図1、図14)
しかし、従来のウェハレベルCSPを適用した半導体装置の製造方法では(例えば、特許文献1参照)、半導体素子の中心付近に樹脂層及び外部端子が形成されており、この外部端子に半導体素子の外周部に形成された電極から配線を伸ばして接続していた。このとき、配線を、樹脂層の表面にのみ形成していたため、配線及び外部端子を形成できる部分の面積が小さく、多数の外部端子を形成するのが困難となり、また配線及び外部端子の高密度化が実現できないという問題点があった。
本発明は、配線及び外部端子が高密度に形成できる半導体装置及びその製造方法、この半導体装置を搭載した回路基板並びにこの半導体装置を有する電子機器を提供することを目的とする。
本発明に係る半導体装置は、複数の電極を有する半導体素子に、複数の樹脂層と、電極に電気的に接続する複数の配線と、該配線に電気的に接続する複数の外部端子が形成された半導体装置であって、複数の配線のうち、その一部の第1の配線が、1つの樹脂層又は積層された複数の樹脂層の底面に形成され、複数の配線のうち、その一部を除いた第2の配線が、1つの樹脂層又は積層された複数の樹脂層の表面に第1の配線と交差するように形成されており、第1の配線が、複数の外部端子のうちの、少なくとも半導体素子の最も外周部側に位置する外部端子に接続されており、外部端子が、鉛フリーはんだボールからなるものである。
複数の配線のうち、その一部の第1の配線が、1つの樹脂層又は積層された複数の樹脂層の底面に形成され、複数の配線のうち、その一部を除いた第2の配線が、1つの樹脂層又は積層された複数の樹脂層の表面に形成されているため、配線を形成できる部分の面積が広がり、配線及び外部端子を多数形成することができる。また、配線を立体的に交差した形で形成できるため、外部端子を高密度に形成することが可能となる。
また、半導体素子の外周部付近には、熱ストレス等により大きい応力がかかる。このため、比較的断線しにくい第1の配線が、複数の外部端子のうちの、少なくとも半導体素子の最も外周部側に位置する外部端子に接続されるようにすれば、断線を防止することができる。
また、チップ・サイズ・パッケージの半導体装置では、外部端子としてはんだボールを使用する場合が多い。上記の構造の配線によって、はんだボールからなる外部端子、ここでは特に鉛フリーはんだボールからなる外部端子を高密度に形成することができる。
また本発明に係る半導体装置は、上記の複数の電極のうちの、第1の配線に接続されていない電極の表面に、第1の配線と同じ材料の金属膜が形成されているものである。
第1の配線に接続されていない電極の表面に、第1の配線と同じ材料の金属膜を形成することにより、これらの電極の酸化や腐食を防止することができる。
また本発明に係る半導体装置は、上記の半導体装置のパッケージ方式が、チップ・サイズ・パッケージであるものである。
半導体装置のパッケージ方式がチップ・サイズ・パッケージ(CSP)である場合に、上記のような構造の配線を適用すれば、配線及び外部端子の高密度化を実現することができる。
また本発明に係る半導体装置は、上記の1つの樹脂層又は積層された複数の樹脂層に、ビアホールが形成されているものである。
上記の1つの樹脂層又は積層された複数の樹脂層に、ビアホールが形成されているため、1つの樹脂層又は積層された複数の樹脂層の底面に形成された第1の配線と外部端子を容易に接続することができ、接続信頼性が向上する。
また本発明に係る半導体装置は、この半導体装置が、シリコンウェハからなる半導体素子の集合体をダイシングにより切断して製造されているものである。
例えば、微小なトランジスタ等の形成されたシリコンウェハをダイシングして切断することによって半導体装置を製造するため、1枚のシリコンウェハから多数の半導体装置を得ることができる。
また本発明に係る半導体装置は、上記の複数の樹脂層のうちの、少なくとも1つの樹脂層が、半導体素子の集合体のダイシングにより切断する部分を避けて形成されているものである。
少なくとも1つの樹脂層が、半導体素子の集合体のダイシングにより切断する部分を避けて形成されているため、半導体装置の端部の欠けや樹脂層の剥離を防止することができる。
また本発明に係る半導体装置は、少なくとも1つの樹脂層が、電極の形成されている部分に形成されているものである。
例えば、上記の1つの樹脂層又は積層された複数の樹脂層を、電極の形成されている部分に形成すれば、外部端子を形成する領域が広くなり、多数の外部端子を形成することが可能となる。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、複数の電極を有する半導体素子に、複数の樹脂層と、電極に電気的に接続する複数の配線と、該配線に電気的に接続する複数の外部端子を形成する半導体装置の製造方法であって、複数の配線のうち、その一部の第1の配線を形成した後に、該第1の配線の表面に少なくとも1つの樹脂層又は積層された複数の樹脂層を形成し、複数の配線うち、その一部を除いた第2の配線を、1つの樹脂層又は積層された複数の樹脂層の表面に形成し、第1の配線を、複数の外部端子のうちの、少なくとも半導体素子の最も外周部側に位置する外部端子に接続し、外部端子を、鉛フリーはんだボールで形成するものである。
複数の配線のうち、その一部の第1の配線を形成した後に、該第1の配線の表面に少なくとも1つの樹脂層又は積層された複数の樹脂層を形成し、複数の配線のうち、その一部を除いた第2の配線を、1つの樹脂層又は積層された複数の樹脂層の表面に形成するため、配線を形成できる部分の面積が樹脂層の両面に広がり、配線及び外部端子を多数形成することができる。また、配線を立体的に交差した形で形成できるため、外部端子を高密度に形成することが可能となる。
また、半導体素子の外周部付近には、熱ストレス等により大きい応力がかかる。このため、比較的断線しにくい第1の配線を、複数の外部端子のうちの、少なくとも半導体素子の最も外周部側に位置する外部端子に接続するようにすれば、断線を防止することができる。
また、チップ・サイズ・パッケージの半導体装置では、外部端子としてはんだボールを使用する場合が多い。上記の構造の配線を形成することによって、はんだボールからなる外部端子、ここでは特に鉛フリーはんだボールからなる外部端子を高密度に形成することができる。
また本発明に係る半導体装置の製造方法は、上記の複数の電極のうちの、第1の配線に接続されていない電極の表面に、第1の配線と同じ材料の金属膜を形成するものである。
第1の配線に接続されていない電極の表面に、第1の配線と同じ材料の金属膜を形成することにより、これらの電極の酸化や腐食を防止することができる。
また本発明に係る半導体装置の製造方法は、上記の半導体装置のパッケージ方式が、チップ・サイズ・パッケージであるものである。
半導体装置のパッケージ方式がチップ・サイズ・パッケージ(CSP)である場合に、上記のような構造の配線を形成すれば、配線及び外部端子の高密度化を実現することができる。
また本発明に係る半導体装置の製造方法は、上記の1つの樹脂層又は積層された複数の樹脂層に、ビアホールを形成するものである。
上記の1つの樹脂層又は積層された複数の樹脂層に、ビアホールを形成するため、1つの樹脂層又は積層された複数の樹脂層の底面に形成された第1の配線と外部端子を容易に接続することができ、接続信頼性が向上する。
また本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体装置を、シリコンウェハからなる半導体素子の集合体をダイシングにより切断して製造するものである。
例えば、微小なトランジスタ等の形成されたシリコンウェハをダイシングして切断することによって半導体装置を製造するため、1枚のシリコンウェハから多数の半導体装置を得ることができる。
また本発明に係る半導体装置の製造方法は、上記の複数の樹脂層のうちの、少なくとも1つの樹脂層を、半導体素子の集合体のダイシングにより切断する部分を避けて形成するものである。
少なくとも1つの樹脂層を、半導体素子の集合体のダイシングにより切断する部分を避けて形成するため、半導体装置の端部の欠けや樹脂層の剥離を防止することができる。
また本発明に係る半導体装置の製造方法は、少なくとも1つの樹脂層を、電極の形成されている部分に形成するものである。
例えば、上記の1つの樹脂層又は積層された複数の樹脂層を、電極の形成されている部分に形成すれば、外部端子を形成する領域が広くなり、多数の外部端子を形成することが可能となる。
本発明に係る回路基板は、上記のいずれかの半導体装置を搭載しているものである。
この回路基板は、上記のいずれかの半導体装置を搭載し、この半導体装置は外部端子が高密度に形成されているため、回路基板の小型化及び高性能化を実現することができる。
本発明に係る電子機器は、上記のいずれかの半導体装置を有するものである。
この電子機器は、上記のいずれかの半導体装置を有しているため、電子機器の小型化及び高性能化を実現することができる。
実施形態1.
図1は、本発明の実施形態1に係る半導体装置の上面図及び縦断面図である。図1(a)及び図1(b)は、半導体装置1の側面付近の一部を示したものであり、具体的には図1(c)の斜線部に示す部分である。半導体装置1の他の部分は、図1(a)に示される構造がほぼ対称的に形成されているものとする。なお、図1(a)は一部を透明にして示している。また、図1(b)は、図1(a)のb−b線に沿った縦断面図である。
本実施形態1の半導体装置1は、主に、半導体素子2の一方の面に、第1の樹脂層3、配線4、第2の樹脂層5、第3の樹脂層6、外部端子7、が形成されて構成されている。なお複数の配線4は、その一部が、第1の樹脂層3の半導体素子2側の面に形成される第1の配線4aとなっており、その一部を除いた他の配線が、第1の樹脂層3の外部端子7側の面に形成される第2の配線4bとなっている。また半導体素子2の一方の表面には、絶縁体からなるパッシベーション膜8及び電極9が形成されており、第1の配線4aはパッシベーション膜8の表面に形成されている。
電極9と配線4は複数設けられており、電気的に接続された状態となっている。また、各々の配線4には、配線4と電気的に接続された外部端子7が設けられており、結果的に電極9と外部端子7は導通された状態となっている。
なお、本実施形態1では、第3の樹脂層6が外部端子7の根本補強のために設けられているが、必ずしも設ける必要はない。
半導体素子2は、シリコンウェハを前処理することにより微小なトランジスタ等が多数形成されている。そして第1の樹脂層3、外部端子7等をシリコンウェハ上に形成した後に、シリコンウェハをダイシングして切断することにより個々の半導体装置1が製造されている。このように、シリコンウェハをダイシングしたものが、そのまま半導体装置となるものがウェハレベルCSPと呼ばれるものである。このウェハレベルCSPは、CSP(チップ・サイズ・パッケージ)と呼ばれるパッケージ方法の一種であり、従来のCSPよりもさらに小型化が進んだものである。なお、本実施形態1では、半導体素子2としてシリコン(主に単結晶)を使用しているが、ガリウムヒ素等のその他の半導体材料を使用してもよい。
上述の半導体装置2の一方の面に薄いパッシベーション膜8とアルミニウム等からなる電極9が形成されており、パッシベーション膜8の表面には、第1の配線4a及び第1の樹脂層3が形成されている。本実施形態1では、複数の電極9が、半導体素子2の外周部に位置するようになっており、第1の樹脂層3が電極9の形成されている部分の上にも形成されている。このように、第1の樹脂層3を形成することにより、外部端子7を形成できる領域が広くなり、多数の外部端子7を形成することが可能となる。また、第1の樹脂層3は、半導体素子2の最も外側の外周部には形成しないようにする。なお、第1の樹脂層3の材料としては、ポリイミド樹脂、シリコン変性ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、シリコン変性エポキシ樹脂、フェノール系樹脂、アクリル樹脂、ベンゾシクロブテン(BCB、BenzoCycloButene)、ポリベンゾオキサゾール(PBO、PolyBenzOxazole)等を使用することができる。
上述のように、配線4は、その一部が第1の配線4aとなっており、その一部を除いた他の配線が、第2の配線4bとなっている。第1の配線4aは、複数の電極9のうちの一部に接続されており、第1の樹脂層3の半導体素子2側の面に形成されている。また第2の配線4bは、第1の配線4aの接続されていない電極9に接続されており、第1の樹脂層3の外部端子7側の面に形成されている。なお第2の配線4bは、第1の樹脂層3の電極9の上に形成された第2のビアホール(実施形態2で詳述)を介して電極9と接続されており、第2のビアホールから第1の樹脂層3の外部端子7側の面に引き上げられている。また、第1の配線4aの電極9と接続される部分の他端には、外部端子7と第1の配線4aを接続するための第1のランド10(実施形態2で詳述)が形成されている。
例えば、配線4をすべて第1の樹脂層3の外部端子7側の面に形成すると、配線4を形成できる部分の面積が小さくなり、また配線4を立体的に交差させることができないため、配線4及び外部端子7を高密度に形成することができなくなる。このため、本実施形態1では、第1の樹脂層3の両方の面に配線4を形成することにより、配線4及び外部端子7の高密度化を実現している。
第1の配線4aは、例えば、チタン・タングステン合金からなる層と銅からなる層を複数積層することにより形成している。また第2の配線4bも、第1の配線4aとほぼ同様に形成されるが、更に銅めっき等をするのが望ましい。
なお本実施形態1では、第1の配線4aと第2の配線4bとの間に第1の樹脂層3が形成されているが、積層された複数の樹脂層を形成したり、他の部材を介在させてもよい。また本実施形態1では、第1の配線4aをパッシベーション膜8の表面に形成されているが、例えば第1の配線4aと半導体素子2の間に、更に別の樹脂層を形成してもよい。
第1の配線4a、第1の樹脂層3、第2の配線4bの形成された半導体素子2の表面には、第2の樹脂層5が形成されている。ただし、半導体素子2の最も外側の外周部と、上述の第1のランド10及び第2の配線4bの外部端子7が形成される部分(第2のランド、実施形態2で詳述)には、第2の樹脂層5が形成されていない。半導体素子2の最も外側の外周部に、第1の樹脂層3及び第2の樹脂層5が形成されていないのは、シリコンウェハから半導体素子2をダイシングにより切断する際に、ダイシングにより切断する部分を避けるようにして、半導体装置1の端部が欠けたり、樹脂層が剥離するのを防止するためである。なお、第2の樹脂層5の材料としては、第1の樹脂層3と同様のものを使用してもよいし、第1の樹脂層3と異なるものを使用してもよい。
第1のランド10及び第2のランド(実施形態2で詳述)には、はんだボールからなる外部端子7が形成されている。この外部端子7は、半導体装置1を回路基板等に接続するのに使用され、例えば鉛を含有しない鉛フリーはんだから形成されている。
そして、第2の樹脂層5の表面及び側面には、第3の樹脂層6が形成されてもよい。第3の樹脂層6は、主に外部端子7の根本補強のために形成されているため、外部端子7の周辺部分が盛り上がった形となっている。なお、第3の樹脂層6は外部端子7の一部が露出するように形成されている。この第3の樹脂層6の材料も、第1の樹脂層3と同様のものを使用してもよいし、第1の樹脂層3と異なるものを使用してもよい。
ここで、第1の樹脂層3、第2の樹脂層5、第3の樹脂層6はこの順番で低弾性になっていくように形成するのが望ましい。このように、半導体素子2側から外部端子7側に向かって低弾性の樹脂層を形成することにより、熱ストレスによって外部端子7に加えられる応力等を効果的に緩和することができる。
本実施形態1では、複数の配線4のうち、その一部の第1の配線4aが、第1の樹脂層3の底面に形成され、複数の配線4のうち、その一部を除いた第2の配線4bが、第1の樹脂層3の表面に形成されているため、配線4を形成できる部分の面積が広がり、配線4及び外部端子7を多数形成することができる。
さらに第1の配線4aは、パッシベーション膜8の表面に形成されており、段差がないため、細密配線が可能である。
実施形態2.
図2は、半導体素子2の集合体であるシリコンウェハを示した上面図である。以下の図3から図5に示す半導体装置の製造工程が終了した後に、ダイシングによりシリコンウェハ11を切断して個々の半導体装置1が完成する。図3から図5では、図2の斜線部の、1つの半導体素子2の側面付近の一部を示す。なお、半導体装置1の他の部分にも、図3から図5に示される処理が同様に行われるものとする。
図3、図4及び図5は、本発明の実施形態2に係る半導体装置の製造工程を示す部分上面図及び部分縦断面図である。なお、本実施形態2で示す製造方法は、実施形態1に示す半導体装置を製造するものであり、図3、図4及び図5の上面図では、図1(a)と同様に第2の樹脂層5、第3の樹脂層6等を透明にして示している。
まず、前処理をすることにより微小なトランジスタ等が多数形成されたシリコンウェハにパッシベーション膜8及び電極9を形成する(図3(a1))。なお、図3(a2)は、図3(a1)のc−c線に沿った縦断面図ある。パッシベーション膜8は、半導体素子2の片側の表面の電極9以外の部分に形成する。また電極9は、半導体素子2の外周部に形成する。
そして、半導体素子2上の電極9の一部に接続されるように第1の配線4aを形成する(図3(b1))。なお図3(b2)は、図3(b1)のd−d線に沿った縦断面図である。このとき、第1の配線4aの電極9に接続される部分の他端は、若干膨らんだ形に形成するのが望ましい。また、図3(b1)の工程のときに、第1の配線4aが接続されていない電極9の表面に、酸化や腐食を防止するための金属膜を同時に形成してもよい。この金属膜の材料は、第1の配線4aと同じものを使用することができる。なお、第1の配線4aは、半導体素子2の外周部付近の外部端子7と電極9を接続するようにするのが望ましい。これは、半導体素子2の外周部に熱ストレス等により大きい応力がかかるため、配線4の外部端子7との接続部分が断線しやすくなるが、後に示すように第1のランドを形成することにより、応力が緩和され外部端子7との接続部分が断線しにくくなるからである。本実施形態2では、図3(b1)等に示すように、半導体素子2の最も外周部側に位置する外部端子7と、その1つ内側の外部端子7が第1の配線4aと接続されるようになっているが、少なくとも半導体素子2の最も外周部側に位置する外部端子7は第1の配線4aと接続するようにするのが望ましい。
第1の配線4aは、例えばスパッタでチタン・タングステン合金の層と銅の層をパッシベーション膜8の表面の全面に形成した後に、所定の形状にレジスト膜(図示せず)を塗布し、エッチングをして第1の配線4aの部分のみを残し、レジスト膜を剥離することにより形成することができる。
次に、図3(b1)の工程で第1の配線4aが形成されたパッシベーション膜8の表面に第1の樹脂層3を形成する(図4(c1))。このとき第1の樹脂層3を、第1の配線4aと電極9の部分にも形成するようにする。第1の樹脂層3を電極9の部分に形成することにより、外部端子7を形成できる領域が広くなり、多数の外部端子7を形成することが可能となる。なお第1の樹脂層3は、半導体素子3の最も外側の外周部には形成しないようにする。また、第1の樹脂層3は電極9の部分を避けて形成してもよい。
図4(c2)は、図4(c1)のe−e線及びf−f線に沿った縦断面図である。第1の樹脂層3の、第1の配線4aの電極9に接続される部分の他端は、第1のビアホール14が形成されている。また、第1の樹脂層3の、第1の配線4aが接続されない電極9の上の部分は第2のビアホール15が形成されている。
その後、第1の樹脂層3の表面に、第1の配線4aが接続されていない電極9に接続されるように第2の配線4bを形成し、また、第1のビアホール14の部分に第1のランド10を形成する(図4(d1))。この際、第2の配線4bの電極9に接続される部分の他端は膨らんだ状態に形成し、この部分は外部端子7が形成される第2のランド17となる。また第2の配線4bは、第2のビアホール15を介して電極9と接続する。なお、図4(d2)は、図4(d1)のg−g線及びh−h線に沿った縦断面図である。
ここで、第2の配線4bも第1の配線4aと同様に形成するが、例えば、チタン・タングステン合金の層と銅の層に、さらに銅めっきを施してもよい。また第1のランド10は、例えば、第2の配線4bと同様に形成することができる。
そして、第1の樹脂層3及び第2の配線4bの表面に、第2の樹脂層5を形成する(図4(e1))。このとき、半導体素子2の最も外側の外周部と、第1のランド10及び第2のランド17の部分には第2の樹脂層5を形成しないようにする(図4(e2)参照)。なお、図4(e2)は、図4(e1)のi−i線及びj−j線に沿った縦断面図である。第2の樹脂層5の、第1のランド10の部分の、第2の樹脂層5を形成しない部分を広めにして、外部端子7の接続信頼性を向上させるようにしてもよい。
次に、第1のランド10及び第2のランド17の部分に、はんだボールからなる外部端子7を形成する(図5(f1))。この外部端子7は、例えば鉛フリーはんだからなり、はんだボール転写、ペースト印刷、めっき等により形成される。なお、図5(f2)は、図5(f1)のk−k線に沿った縦断面図である。
そして、第2の樹脂層5の表面及び側面に、第3の樹脂層6を形成する(図(g1))。なお、図5(g2)は、図5(g1)のl−l線に沿った縦断面図である。この際、第3の樹脂層6は外部端子7の一部が露出するように形成する。なお、第3の樹脂層6は、必ずしも形成する必要はない。
最後に、図5(f1)あるいは図5(g1)の工程までの処理が終了したシリコンウェハを、ダイシングにより切断して個々の半導体装置1が完成する。なお上記の製造工程では、半導体素子2の集合体であるシリコンウェハのダイシングされる部分に、第1の樹脂層3及び第2の樹脂層5が形成されていないため、これらの樹脂層が切断されないので、半導体素子2の端部の欠けや樹脂層の剥離を防止することができる。
本実施形態2では、複数の配線4のうち、その一部の第1の配線4aを形成した後に、該第1の配線4aの表面に第1の樹脂層3を形成し、複数の配線4のうち、その一部を除いた第2の配線4bを、第1の樹脂層3の表面に形成するため、配線4を形成できる部分の面積が第1の樹脂層3の両面に広がり、配線4及び外部端子7を多数形成することができる。また、配線4を立体的に交差した形で形成できるため、外部端子7を高密度に形成することが可能となる。
実施形態3.
図6は、本発明の実施形態3に係る回路基板の例を示した斜視模式図である。図6に示す回路基板100は、実施形態1に示す半導体装置1を搭載したものである。回路基板100は、ガラスエポキシ基板等からなり、あらかじめ銅等の配線パターンが形成されている。この回路基板100に、半導体装置1の外部端子7を接続することにより、電気的に導通した状態となり、所望の処理(例えば、データ処理)を行わせることができる。
図7は、本発明の実施形態3に係る電子機器の例を示した図である。図7に示す電子機器は、実施形態1に示す半導体装置1を有している。図7(a)は、半導体装置1をノート型パーソナルコンピュータ200に適用した例であり、図7(b)は半導体装置1を携帯電話300に適用した例である。なお、実施形態1に示す半導体装置1及び実施形態2の製造方法に示す半導体装置1は、その他の家電製品等にも使用することができる。
本発明の実施形態1に係る半導体装置の上面図及び縦断面図。 半導体素子の集合体であるシリコンウェハを示した上面図。 実施形態2の半導体装置の製造工程を示す部分上面図及び部分縦断面図。 図3の製造工程の続きの工程を示す部分上面図及び部分縦断面図。 図4の製造工程の続きの工程を示す部分上面図及び部分縦断面図。 本発明の実施形態3に係る回路基板の例を示した斜視模式図。 本発明の実施形態3に係る電子機器の例を示した図。
符号の説明
1 半導体装置、2 半導体素子、3 第1の樹脂層、4 配線、4a 第1の配線、4b 第2の配線、5 第2の樹脂層、6 第3の樹脂層、7 外部端子、8 パッシベーション膜、9 電極、10 第1のランド、11 シリコンウェハ、14 第1のビアホール、15 第2のビアホール、17 第2のランド、100 回路基板、200 ノート型パーソナルコンピュータ、300 携帯電話。

Claims (16)

  1. 複数の電極を有する半導体素子に、複数の樹脂層と、前記電極に電気的に接続する複数の配線と、該配線に電気的に接続する複数の外部端子が形成された半導体装置であって、
    前記複数の配線のうち、その一部の第1の配線が、1つの樹脂層又は積層された複数の樹脂層の底面に形成され、
    前記複数の配線のうち、前記一部を除いた第2の配線が、前記1つの樹脂層又は積層された複数の樹脂層の表面に形成されており、
    前記第1の配線が、前記複数の外部端子のうちの、少なくとも前記半導体素子の最も外周部側に位置する外部端子に接続されており、
    前記外部端子が、鉛フリーはんだボールからなることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記複数の電極のうちの、前記第1の配線に接続されていない電極の表面に、前記第1の配線と同じ材料の金属膜が形成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記半導体装置のパッケージ方式が、チップ・サイズ・パッケージであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記1つの樹脂層又は積層された複数の樹脂層に、ビアホールが形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 前記半導体装置が、シリコンウェハからなる半導体素子の集合体をダイシングにより切断して製造されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 前記複数の樹脂層のうちの、少なくとも1つの樹脂層が、前記集合体のダイシングにより切断する部分を避けて形成されていることを特徴とする請求項5記載の半導体装置。
  7. 少なくとも1つの樹脂層が、前記電極の形成されている部分に形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の半導体装置。
  8. 複数の電極を有する半導体素子に、複数の樹脂層と、前記電極に電気的に接続する複数の配線と、該配線に電気的に接続する複数の外部端子を形成する半導体装置の製造方法であって、
    前記複数の配線のうち、その一部の第1の配線を形成した後に、該第1の配線の表面に少なくとも1つの樹脂層又は積層された複数の樹脂層を形成し、前記複数の配線うち、前記一部を除いた第2の配線を、前記1つの樹脂層又は積層された複数の樹脂層の表面に形成し、
    前記第1の配線を、前記複数の外部端子のうちの、少なくとも前記半導体素子の最も外周部側に位置する外部端子に接続し、
    前記外部端子を、鉛フリーはんだボールで構成したことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 前記複数の電極のうちの、前記第1の配線に接続されていない電極の表面に、前記第1の配線と同じ材料の金属膜を形成することを特徴とする請求項8記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記半導体装置のパッケージ方式が、チップ・サイズ・パッケージであることを特徴とする請求項8又は9記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記1つの樹脂層又は積層された複数の樹脂層に、ビアホールを形成することを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記半導体装置を、シリコンウェハからなる半導体素子の集合体をダイシングにより切断して製造することを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記複数の樹脂層のうちの、少なくとも1つの樹脂層を、前記集合体のダイシングにより切断する部分を避けて形成することを特徴とする請求項12記載の半導体装置の製造方法。
  14. 少なくとも1つの樹脂層を、前記電極の形成されている部分に形成することを特徴とする請求項8〜13のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  15. 請求項1〜7のいずれかに記載の半導体装置を搭載していることを特徴とする回路基板。
  16. 請求項1〜7のいずれかに記載の半導体装置を有することを特徴とする電子機器。
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