JP4552968B2 - 化合物半導体基板の研磨方法、化合物半導体基板、化合物半導体エピ基板の製造方法および化合物半導体エピ基板 - Google Patents

化合物半導体基板の研磨方法、化合物半導体基板、化合物半導体エピ基板の製造方法および化合物半導体エピ基板 Download PDF

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Description

本発明は化合物半導体基板の研磨方法、化合物半導体基板、化合物半導体エピ基板の製造方法および化合物半導体エピ基板に関し、より特定的には表面に存在する酸素を低減する化合物半導体基板の研磨方法、化合物半導体基板、化合物半導体エピ基板の製造方法および化合物半導体エピ基板に関する。
化合物半導体基板は、発光する特性を持っていること、電子の移動速度が速いことより、半導体レーザ、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)、あるいは高速デバイスなどに広く用いられている。通常、化合物半導体基板の製造工程において、研磨を行なう。その研磨の方法が、たとえば、特公平7−67666号公報(特許文献1)、特開2003−86553号公報(特許文献2)、特開2001−144056号公報(特許文献3)、特開2002−25954号公報(特許文献4)、特開2003−100671号公報(特許文献5)、特許第3680556号(特許文献6)および特許第3551229号(特許文献7)などに開示されている。
上記特許文献1には、塩素化イソシアヌル酸、アルカリ金属の燐酸塩および硫酸塩を主成分とした研磨剤を用いてIII−V族化合物半導体基板を研磨する技術が開示されている。上記特許文献1では、この研磨剤に含まれる塩素化イソシアヌル酸により化合物半導体基板の表面を酸化し、その酸化物をアルカリ金属塩により還元除去することによって研磨している。しかし、この研磨剤に含まれる塩素化イソシアヌル酸は酸化力が高いため、化合物半導体基板の表面に厚く酸化膜が残ってしまう。さらに、研磨プロセス以降最終洗浄プロセスに至る過程でこの酸化膜を除去することは極めて難しい。
上記特許文献2には、次塩素酸系水溶液を研磨液として用いた研磨終了直後に、水温15℃以下の超純水で半導体結晶ウエハを洗浄する技術が開示されている。研磨液としてpHが8〜10の次亜塩素酸系水溶液である酸化性の強い研磨液を使用しているため、研磨終了後から純水で半導体結晶ウエハの表面に付着している酸化性の強い研磨液が純水に置換されるまでの間に半導体結晶ウエハの表面の酸化が進行する。そのため、半導体結晶ウエハの表面に厚く酸化膜が形成される。
上記特許文献3には、半導体結晶ウエハを研磨し、研磨終了直後にpH3〜5の酸水溶液で半導体結晶ウエハを洗浄する技術が開示されている。pHが8〜10の次亜塩素酸系水溶液である酸化性の強い研磨液を使用しているため、研磨終了後から酸水溶液で研磨液が中和されても酸化力は残っている。そのため、研磨終了後にも半導体結晶ウエハの表面の酸化が進行するため、半導体結晶ウエハ表面に厚く酸化膜が形成される。
上記特許文献4〜6には、研磨液としてベース研磨剤液に界面活性剤が混合されてなる混合研磨液を用いて半導体結晶ウエハを研磨する技術が開示されている。しかし、界面活性剤では酸化膜を十分に除去できないため、半導体結晶ウエハの表面に厚く酸化膜が形成される。
上記特許文献7には、半導体基板の表面の研磨終了時に、増粘剤および酸化剤をそれぞれ含有した水溶液を用いて研磨反応を停止させる技術が開示されている。しかし、研磨反応を停止させる水溶液は酸化剤を含有しているため、および、研磨後にその水溶液を用いるため、酸化反応は止まらず半導体基板の表面に酸化膜が形成されることを十分に抑制できない。
特公平7−67666号公報 特開2003−86553号公報 特開2001−144056号公報 特開2002−25954号公報 特開2003−100671号公報 特許第3680556号 特許第3551229号
上記特許文献1〜7では、化合物半導体基板を研磨すると、その表面に酸化膜が形成されてしまう。そのため、表面に酸化膜を有する化合物半導体基板上にエピタキシャル成長層を形成して縦型素子を作製した場合には、酸化膜中の酸素が不純物となり、化合物半導体基板とエピタキシャル成長層との間に存在する酸素に素子を作動させるために流した電子が捕捉されてしまう。その結果、活性層に到達する電子が減少することで素子の特性を悪化させてしまうという問題がある。また、化合物半導体基板上に酸化膜が多く存在することでその上に堆積したエピタキシャル成長層のモフォロジー(成長縞、欠陥)が悪化するという問題もある。
それゆえ本発明の目的は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、化合物半導体基板の表面に存在する酸素を低減する化合物半導体基板の研磨方法、化合物半導体基板、化合物半導体エピ基板の製造方法および化合物半導体エピ基板を提供することである。
本発明者は、化合物半導体基板を研磨する際にその表面に形成される酸化膜を低減する方法を鋭意研究した結果、以下の方法を見出した。
すなわち、本発明の化合物半導体基板の研磨方法は、準備工程と、前処理工程と、第1研磨工程と、第2研磨工程とを備えている。準備工程では、ガリウム砒素基板を準備する。前処理工程では、ガリウム砒素基板をコロイダルシリカと塩素系研磨液との混合液で研磨する。第1研磨工程では、前処理工程後に、ガリウム砒素体基板を、塩素系研磨剤を用いて研磨を行なう。第2研磨工程では、第1研磨工程後に、塩素系研磨剤の供給を停止し、酸化剤が添加されず、かつ無機ビルダーを含有したpHが8.5以上13.0以下のアルカリ性水溶液を用いて研磨を行なう。
本発明の化合物半導体基板の研磨方法によれば、第1研磨工程では、酸化還元反応を利用した研磨、すなわち化合物半導体基板の表面に酸化膜を形成して研磨を行なうので、表面に存在する酸素を効率良く除去できる。第2研磨工程では、無機ビルダーを含有したpHが8.5以上13.0以下のアルカリ性水溶液を用いて研磨をすることにより、還元反応を利用した研磨を実施できるので、第1研磨工程で表面に形成された酸化膜中の酸素を除去できる。よって、化合物半導体基板の表面に存在する酸素を低減できる。
なお、上記「塩素系研磨剤」とは、次亜塩素酸塩等のような塩素酸イオン(ClO-)を含有した液、および、塩素化イソシアヌル酸塩等の水に溶解させることで塩素酸イオン(ClO-)を発生する固体物質を含有している研磨剤を意味する。
上記化合物半導体基板の研磨方法において好ましくは、第2研磨工程では、0.05%以上2.0%以下の濃度の無機ビルダーを用いる。
0.05%以上の場合には、表面に存在する酸化物中の酸素を除去する時間を短縮できる。2.0%以下の場合には、表面に存在する酸化物中の酸素を除去する時間を容易に制御できる。
上記化合物半導体基板の研磨方法において好ましくは、第2研磨工程では、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、セスキケイ酸ナトリウム、オルソケイ酸ナトリウム、オルソリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、テトラリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウムおよび硫酸ナトリウムからなる群より選ばれた少なくとも一種の物質よりなる無機ビルダーが添加されている。
これにより、有機物を含まない無機ビルダーを用いることができるので、第2研磨工程後の排水処理を容易に行なうことができるとともに、環境への負荷を低減できる。また、これらの無機ビルダーは、アルカリ水溶液のpHを上記範囲に容易に調整できる。
上記化合物半導体の研磨方法において好ましくは、準備工程では、ガリウムヒ素(GaAs)、インジウムリン(InP)、インジウムアンチモン(InSb)、ガリウムアンチモン(GaSb)、インジウムヒ素(InAs)、窒化ガリウム(GaN)、窒化インジウム(InN)、および窒化アルミニウム(AlN)からなる化合物半導体基板を準備する。これにより、高性能な化合物半導体基板を用いることができる。
上記化合物半導体の研磨方法において好ましくは、第1研磨工程および第2研磨工程は、化合物半導体基板の最終鏡面研磨工程として実施される。
これにより、表面に形成される酸化膜の酸素を除去できるので、不純物濃度を低減する化合物半導体基板の表面処理方法に好適に用いることができる。
なお、上記「最終鏡面研磨」とは、化合物半導体基板の表面に存在する不純物を原子オーダーでの凹凸で平坦にする研磨工程のうち、最終に実施される研磨工程を意味する。
本発明の化合物半導体基板は、上記化合物半導体基板の研磨方法により得られる化合物半導体基板であって、化合物半導体基板の表面の酸素含有率が、X線光電子分光(XPS:X-ray Photoelectron Spectroscopy)法による測定において14atomic%以下である。
本発明の化合物半導体基板は、上記化合物半導体の研磨方法によって得られるので、表面に形成された酸化膜中の酸素を除去されている。そのため、上記のような低い酸素含有率の表面を有する化合物半導体基板上にエピタキシャル成長層を形成して素子として用いられる場合には、酸化膜が形成されたことによる素子の電気特性やエピタキシャル成長層のモフォロジーの悪化を抑制できる。
なお、上記X線光電子分光法での光電子取り出し角は10°という低角に設定し、化合物半導体基板最表面の分析精度を確保している。
上記化合物半導体基板において好ましくは、0.2μm以下四方の視野で、0.4nm以下のピッチで、原子間力顕微鏡(AFM:Atomic Force Microscope)を用いて測定された表面粗さRmsが0.2nm以下、より好ましくは0.1nm以下である表面を有する。
表面に形成された酸化膜中の酸素が低減されているので、上記のように原子オーダーでの凹凸を低減した平坦な表面を有する化合物半導体基板が得られる。そのため、素子に用いる場合に、その電気特性やエピタキシャル成長層のモフォロジーの悪化をより防止できる。
なお、上記「表面粗さRms」とは、JIS B0601に準拠して測定される値である。
本発明の化合物半導体エピ基板の製造方法は、上記化合物半導体基板の研磨方法を実施する工程と、研磨方法を実施する工程の後、化合物半導体基板の表面上にエピタキシャル成長層を形成する後処理工程とを備えている。
これにより、化合物半導体基板の表面とエピタキシャル成長層との界面に存在する酸素を低減できる化合物半導体エピ基板を製造できる。
本発明の化合物半導体エピ基板は、上記化合物半導体エピ基板の製造方法により製造された化合物半導体エピ基板であって、化合物半導体基板と、化合物半導体基板上に形成されたエピタキシャル成長層とを備え、化合物半導体基板とエピタキシャル成長層との界面の酸素の密度が、3.5×1017atoms/cm2以下である。
本発明の化合物半導体エピ基板は、酸素が低減された表面を有する化合物半導体基板を備えているので、化合物半導体基板の表面とエピタキシャル成長層との界面に存在する酸素を上記のように低減した化合物半導体エピ基板が得られる。特に、化合物半導体基板と異なる電気特性のエピタキシャル成長層が形成されている場合に、酸素によって化合物半導体基板とエピタキシャル成長層との電気特性の差が小さくなることを防止できるため、素子の特性の悪化をより防止できる。
このように、本発明の化合物半導体基板の研磨方法によれば、第2研磨工程でにおいて表面に形成される酸化膜中の酸素を除去することによって、化合物半導体基板の表面に存在する酸素を低減できる化合物半導体基板が得られる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態および実施例を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付してその説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における化合物半導体基板の研磨方法を示すフローチャートである。図1を参照して、本発明の実施の形態1における化合物半導体基板の研磨方法について説明する。
まず、図1に示すように、化合物半導体基板を準備する準備工程(S10)を実施する。準備工程(S10)では、ガリウムヒ素、インジウムリン、インジウムアンチモン、ガリウムアンチモン、インジウムヒ素、窒化ガリウム、窒化インジウム、および窒化アルミニウムからなる化合物半導体基板を準備することが好ましい。なお、準備される化合物半導体基板は、バルク結晶でも、たとえばバルク結晶などからなる基体上に形成された薄膜であってもよい。
次に、図1に示すように、化合物半導体基板を、塩素系研磨剤を用いて研磨を行なう第1研磨工程(S20)を実施する。第1研磨工程(S20)では、酸化還元反応を利用した研磨を実施する。
具体的には、塩素系研磨剤として、たとえば次亜塩素酸ナトリウムを含有した研磨剤、あるいはジクロルイソシアヌル酸ナトリウムの水溶液を含有した研磨剤などを用いることができ、液の安定性および研磨レートの安定化の理由から、ジクロルイソシアヌル酸ナトリウムに無機塩を加えた固体研磨剤を水に溶解して作製した研磨剤を用いることが好ましい。
また、塩素系研磨剤には、たとえばコロイダルシリカなどの少なくとも一種類の添加剤がさらに添加されてもよい。
また、第1研磨工程(S20)では、たとえば、図2に示す研磨装置を用いて行なう。なお、図2は、本発明の実施の形態1における第1および第2研磨工程に用いられる研磨装置である。図2に示すように、本実施の形態で用いられる研磨装置は、基板保持部101と、回転定盤部102と、研磨布103と、研磨剤供給部104とを備えている。基板保持部101は、加圧ヘッド101aと、その加圧ヘッド101aと接続されて加圧ヘッド101aを回転させるシャフト101bとを含んでいる。回転定盤部102は、円板状部102aと、その円板状部102aの底面中心と接続された円板状部102aを回転させるシャフト102bとを含んでいる。回転定盤部102の上面には研磨布103が固着されている。研磨布103は、たとえばスウェード研磨布が用いられる。回転定盤部102の上方には塩素系研磨剤を供給するための研磨剤供給部104が設けられている。
第1研磨工程(S20)を実施する際には、加圧ヘッド101aの下面に化合物半導体基板110を貼り付けてその表面112が研磨布103と対向するように配置する。そして、加圧ヘッド101aを下降させて化合物半導体基板110に所定の圧力を加える。次いで、研磨剤供給部104から塩素系研磨剤を研磨布103に供給しながら、加圧ヘッド101aと円板状部102aとを同一方向(図2における矢印の方向)に回転させる。
なお、基板保持部101と回転定盤部102とは逆方向に回転させてもよいし、一方を固定して他方を回転させてもよい。また、化合物半導体基板110の一方の表面112を研磨してもよい(片面研磨法を採用してもよい)し、両方の表面を研磨してもよい(両面研磨法を採用してもよい)。
第1研磨工程(S20)では、塩素系研磨剤を用いているので、化合物半導体基板の表面に酸化膜を形成しながら、短時間で表面に存在する不純物を除去することができる。ただし、第1研磨工程(S20)により化合物半導体基板の表面には、酸化膜が形成される。
次に、図1に示すように、第1研磨工程(S20)後に、無機ビルダーを含有したpHが8.5以上13.0以下のアルカリ性水溶液を用いて研磨を行なう第2研磨工程(S30)を実施する。第2研磨工程(S30)では、還元反応を利用した研磨を実施する。
第2研磨工程(S30)で用いられるアルカリ性水溶液のpHは8.5以上13.0以下であり、好ましくは9.4以上12.5以下であり、より好ましくは10.5以上12.5以下である。pHが8.5未満であると、第1研磨工程(S10)で形成された酸化膜中の酸素を十分に除去できない。pHを9.4以上とすることによって、表面に存在する酸化膜中の酸化物を溶解して、酸素を十分に除去できる。pHを10.5以上とすることによって、表面に存在する酸素をより十分に除去できる。一方、pHが13.0を超えると、スクラッチキズなどにより化合物半導体基板の表面の凹凸を悪化させる。pHを12.5以下にすることによって、化合物半導体基板の表面の凹凸をより悪化させない。pHを10.3以下にすることによって、化合物半導体基板の表面の凹凸をより一層悪化させない。
第2研磨工程(S30)では、0.05%以上2.0%以下の濃度の無機ビルダーを用いることが好ましく、0.5%以上1.3%以下の濃度の無機ビルダーを用いることがより好ましい。0.05%以上の場合には、表面に存在する酸化物を除去する時間を短縮できる。0.5%以上の場合には、表面に存在する酸化物を除去する時間をより短縮できる。一方、2%以下の場合には、表面に存在する酸化物を除去する時間が短くなり過ぎないので、第2研磨工程(S30)の制御が容易になる。1.3%以下の場合には、第2研磨工程(S30)の制御がより容易になる。
第2研磨工程(S30)では、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、セスキケイ酸ナトリウム、オルソケイ酸ナトリウム、オルソリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、テトラリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウムおよび硫酸ナトリウムからなる群より選ばれた少なくとも一種の物質よりなる無機ビルダーが添加されていることが好ましい。これらの無機ビルダーは、有機物を含まないので、第2研磨工程(S30)後の排水処理が容易になるとともに、環境への負荷を低減できる。また、これらの無機ビルダーの水溶液は、pHが7〜13であるので、上記のように好ましい濃度範囲の無機ビルダーで、アルカリ水溶液のpHを上記範囲に容易に調整できる。
アルカリ性水溶液は、無機ビルダーによりpHが8.5以上13.0以下のアルカリ性に調整されてもよいが、炭酸ナトリウムなどのアルカリ剤を超純水に添加してpHを8.5以上13.0以下のアルカリ性に調整されてなることが好ましい。超純水を用いることにより、金属等の不純物から化合物半導体基板の表面が汚染されることを防止できる。また、アルカリ性水溶液は、pHが8.5以上13.0以下であれば研磨剤の固体成分の重量比率で3%以下の範囲内で酸化剤を含んでいてもよいが、酸素を効率的に除去する観点から、酸化剤は添加されていないことが好ましい。この場合には第2研磨工程(S30)では還元反応のみによる研磨を実施できる。
また、第2研磨工程(S30)では、たとえば、図2に示す第1研磨工程(S20)に用いた研磨装置により実施できる。この場合、たとえば研磨剤供給部104と同じまたは別の研磨剤供給部により、若しくは別の研磨装置により、無機ビルダーを含有したpHが8.5以上13.0以下のアルカリ性水溶液を化合物半導体基板110の表面112に供給できる。
なお、第1および第2研磨工程(S20,S30)で用いられる研磨剤の温度は特に限定されないが、室温とすることが好ましい。室温とすることにより、第1および第2研磨工程(S20,S30)を実施する装置を簡略化することができるからである。
以上の工程(S10〜S30)を実施することによって、図3に示す本実施の形態における化合物半導体基板10が得られる。なお、図3は、本発明の実施の形態1における化合物半導体基板を示す断面図である。
図3に示すように、化合物半導体基板10の表面12の酸素含有率は、X線光電子分光法による測定において14atomic%以下であり、好ましくは11atomic%以下であり、より好ましくは10atomic%以下である。14atomic%以下とすることによって、後述する後処理工程(S40)を実施して得られる素子の電気特性の悪化を防止できる。11atomic%とすることによって、後述する後処理工程(S40)を実施して得られる素子の電気特性の悪化をより防止できる。10atomic%以下とすることによって、後述する後処理工程(S40)を実施して得られる素子の電気特性の悪化を防止できる。酸素含有率は低いほど好ましいが、第1および第2研磨工程(S20,S30)の実施が簡便である理由から、5atomic%以上である。
なお、酸素含有率の値は、X線を化合物半導体基板の表面に照射して発生する酸素元素固有の光電子ピークを検出および解析することで、その表面の状態を非破壊で測定するX線光電子分光法(XPS法)により測定される値である。
また、化合物半導体基板10は、0.2μm以下四方の視野で、0.4nm以下のピッチで、原子間力顕微鏡を用いて測定された表面粗さRmsが0.2nm以下である表面12を有することが好ましく、表面粗さRmsが0.1nm以下である表面12を有することがより好ましい。表面粗さRmsを0.2nm以下とすることにより、表面12の原子オーダーでの凹凸を低減できるので、後述する後処理工程(S40)を実施して得られる素子の電気特性を向上できる。表面粗さRmsを0.1nm以下とすることにより、後処理工程(S40)を実施して得られる素子の電気特性をより向上できる。一方、表面粗さRmsを0.03nm以上とすることによって、現状で可能な表面粗さRmsとできる。
以上説明したように、本発明の実施の形態1における化合物半導体基板の研磨方法によれば、化合物半導体基板を、塩素系研磨剤を用いて研磨を行なう第1研磨工程(S20)後に、無機ビルダーを含有したpHが8.5以上13.0以下のアルカリ性水溶液を用いて研磨を行なう第2研磨工程(S30)を備えている。本発明者は鋭意研究の結果、アルカリ成分と無機ビルダーとによって、酸素を除去する相乗効果を有することを見出した。すなわち、第1研磨工程(S20)では酸化還元反応による研磨を行ない、第2研磨工程(S30)では還元反応による研磨を実施することによって、第1研磨工程(S20)で表面に形成された酸化膜中の酸化物を溶解し、酸化物中の化合物半導体基板を構成する元素を捕捉するとともに、酸化物中の酸素を除去する。よって、化合物半導体基板の表面に存在する酸素を低減できる。その結果、酸素含有率および表面粗さRmsを低減した表面12を有する化合物半導体基板10が得られる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における化合物半導体基板の表面処理方法を示すフローチャートである。図4を参照して、本発明の実施の形態2における化合物半導体基板の表面処理方法を説明する。図4に示すように、実施の形態2における化合物半導体基板の表面処理方法は、実施の形態1における化合物半導体基板の研磨方法と同様の構成を備えているが、前処理工程(S50)、プレ洗浄工程(S60)および洗浄工程(S70)をさらに備えている点においてのみ異なる。
図4に示すように、まず、実施の形態1と同様に、化合物半導体基板を準備する準備工程(S10)を実施する。
次に、第1および第2研磨工程(S20,S30)前に、化合物半導体基板の研磨を行なう前処理工程(S50)を実施する。前処理工程(S20)では、第1および第2研磨工程(S20,S30)を実施する前に化合物半導体基板の表面を所定の状態にする。なお、所定の状態とは、第1および第2研磨工程(S20,S30)後の化合物半導体基板の表面の酸素含有率や表面粗さが、実施の形態1と同じまたはそれより低くなる条件である。前処理工程(S50)では、たとえば両面研磨を行なう工程と、片面一次研磨を行なう工程とを順に実施する。
次に、実施の形態1と同様に、第1研磨工程(S20)を実施し、続いて第2研磨工程(S30)を実施する。第1および第2研磨工程(S20,S30)は、化合物半導体基板の最終鏡面研磨工程として実施される。
次に、アルカリ性の洗浄液を用いて化合物半導体基板を洗浄するプレ洗浄工程(S60)を実施する。プレ洗浄工程(S60)では、たとえば、水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液、水酸化カリウム(KOH)水溶液、アンモニア水、アミン類を含む溶液からなる群から選択される1つを含む洗浄液を用いる。プレ洗浄工程(S60)を実施することによって、表面の微粒子等の除去に有効である。なお、この工程(S60)は省略されてもよい。
次に、酸性の洗浄液を用いて化合物半導体基板を洗浄する洗浄工程(S70)を実施する。洗浄工程(S70)では、たとえば酸化剤により酸性に調整し、必要に応じて酸化剤を添加した洗浄液を用いて、化合物半導体基板の表面を洗浄する洗浄工程と、純水を用いて化合物半導体基板を洗浄するリンス工程と、化合物半導体基板を乾燥させる乾燥工程とを含んでいる。なお、リンス工程においては、たとえば図5に示すような超音波装置を用いて洗浄液に振動(または揺動)を加える。
図5は、リンス工程において使用される超音波装置を示す断面模式図である。図5に示すように、超音波装置はリンス液としての洗浄液7を保持するための洗浄浴槽1と、洗浄浴槽1の底面に設置された超音波発生部材3と、超音波発生部材3と接続され、超音波発生部材3を制御するための制御部5とを備える。洗浄浴槽1の内部には洗浄液7が保持されている。また、洗浄液7には複数の化合物半導体基板110を保持するためのホルダ9が浸漬された状態になっている。ホルダ9には、洗浄対象である複数の化合物半導体基板110が保持されている。洗浄浴槽1の底面には超音波発生部材3が配置されている。
リンス工程において化合物半導体基板の洗浄を行なうときには、図5に示すように洗浄浴槽1の内部に所定の洗浄液7を配置し、ホルダ9に保持された化合物半導体基板110をホルダ9ごと洗浄液7に浸漬する。このようにして、化合物半導体基板110の表面を洗浄液7により洗浄できる。
また、このとき、超音波発生部材3を制御部5により制御することで超音波を発生させてもよい。この結果、洗浄液7に超音波が印加される。このため、洗浄液7が振動するので化合物半導体基板110から不純物や微粒子を除去する効果を高めることができる。また、洗浄浴槽1をXYステージなど揺動可能な部材上に配置して当該部材を揺動させることにより、洗浄浴槽1を揺動させて内部の洗浄液7を攪拌(揺動)してもよい。あるいは、化合物半導体基板110をホルダ9ごと手作業などにより揺らすことで、洗浄液7を攪拌(揺動)してもよい。この場合も、超音波の印加と同様に化合物半導体基板110から不純物や微粒子を除去する効果を高めることができる。
以上の工程(S10〜S70)を実施することにより、実施の形態1と同様の酸素が低減された表面12を有する図3に示す化合物半導体基板10が得られる。
以上説明したように、本発明の実施の形態2における化合物半導体基板の表面処理方法によれば、第1および第2研磨工程(S20,S30)は、化合物半導体基板の最終鏡面研磨工程として実施されている。そのため、表面に存在する酸素を低減した化合物半導体基板が得られる。
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3における化合物半導体エピ基板の製造方法を示すフローチャートである。図6を参照して、本発明の実施の形態2における化合物半導体エピ基板の製造方法を説明する。化合物半導体エピ基板の製造方法は、基本的には、実施の形態1における化合物半導体基板の研磨方法と同様の構成を備えているが、化合物半導体基板10の表面12上にエピタキシャル成長層21を形成する後処理工程(S40)を実施する点においてのみ異なる。
具体的には、まず、図6に示すように、実施の形態1における化合物半導体基板の研磨方法(S10〜S30)を実施する。
次に、化合物半導体基板10の表面上にエピタキシャル成長層を形成する後処理工程(S40)を実施する。なお、後処理工程(S40)で用いられる化合物半導体基板は、第1および第2研磨工程(S20,S30)が実施されていればよく、実施の形態1における化合物半導体基板の研磨方法(S10〜S30)により得られた化合物半導体基板10に特に限定されない。たとえば、実施の形態2における化合物半導体基板の表面処理方法を実施して得られる化合物半導体基板を用いてもよい。
後処理工程(S40)では、化合物半導体基板10の表面12上に、たとえば所定のエピタキシャル成長層を形成する成膜処理などが実施され、図7に示す化合物半導体エピ基板20を製造する。そして、化合物半導体エピ基板20を用いて複数の素子を形成することが好ましい。その場合、化合物半導体基板10の表面12上に化合物半導体エピ基板20を形成した後に個々の素子に分割するために、たとえばダイシングなどを行なう分割工程が実施される。このようにして、化合物半導体エピ基板20を備えた素子を得ることができる。そのような素子は、たとえばリードフレームなどに搭載される。そして、ワイヤボンディング工程などを実施することにより、上記素子を用いた半導体装置を得ることができる。
以上の工程(S10〜S40)を実施することにより、図7に示す化合物半導体エピ基板20を製造できる。なお、図7は、本発明の実施の形態3における化合物半導体エピ基板を示す断面図である。
図7に示すように、化合物半導体エピ基板20は、化合物半導体基板10と、化合物半導体基板10上に形成されたエピタキシャル成長層21とを備えている。化合物半導体基板10とエピタキシャル成長層21との界面22の酸素の密度が、3.5×1017atoms/cm2以下であることが好ましく、2.9×1017atoms/cm2以下であることがより好ましい。3.5×1017atoms/cm2以下とすることによって、酸素による化合物半導体基板10とエピタキシャル成長層21との間で移動する電子の捕捉を防止できるため、縦型素子の活性層に流入する電子の阻害要因を低減できることで、素子の特性の悪化をより防止できる。2.9×1017atoms/cm2以下とすることによって、素子の特性の悪化をより一層防止できる。
以上説明したように、本発明の実施の形態3における化合物半導体エピ基板20の製造方法によれば、化合物半導体基板10とエピタキシャル成長層21との界面22の酸素の濃度を低減できるので、化合物半導体基板10とエピタキシャル成長層21との間で移動する電子の酸素による捕捉を防止できる。そのため、より効率的に縦型素子の活性層に流入する電子を増加できることで、素子の特性の悪化を防止できる。
本発明による化合物半導体基板の研磨方法の効果を確認するべく、以下のような試料を準備して、第1または第2研磨工程後の化合物半導体基板の表面、および、後処理工程後の化合物半導体基板とエピタキシャル成長層との界面について調べた。
(本発明例1〜6)
本発明例1〜6における化合物半導体基板の研磨方法は、実施の形態3における化合物半導体エピ基板の製造方法に従った。
具体的には、準備工程(S10)では、GaAsからなる半導体結晶インゴットを、スライスをして化合物半導体基板を作成した。
次に、前処理工程(S50)では、化合物半導体基板を砥粒によりラップで平坦にし、セラミックス板に精密に貼り付けた。その化合物半導体基板をコロイダルシリカと塩素系研磨液との混合液にて研磨をした。
次に、第1研磨工程(S20)では、塩素系研磨剤として次亜塩素酸を用いた。また、図2に示す研磨装置を用いて、スウェード研磨布からなる研磨布103上で化合物半導体基板を研磨した。
次に、第2研磨工程(S30)では、塩素系研磨液の供給を停止し、その直後に無機ビルダーとしてピロリン酸ナトリウム、炭酸ナトリウムおよび硫酸ナトリウムを溶解した下記の表1に記載のpHのアルカリ性水溶液を研磨剤供給部104を介して研磨布103に供給し、30秒間、研磨布103上で研磨を実施した。なお、この洗浄液のpHは、pH6.97とpH4.0の標準液を用いて校正したpH濃度測定計を用いて測定した。
次に、プレ洗浄工程(S60)では、超純水により化合物半導体基板の表面の洗浄を行なった後、セラミックス板より剥離した。
次に、洗浄工程(S70)では、コリン(アミン)により化合物半導体基板の表面を洗浄し、乾燥した。これにより、本発明例1〜6の化合物半導体基板が得られた。
次に、後処理工程(S40)では、化合物半導体基板を用いて、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:有機金属気相成長)装置でエピタキシャル成長させた。本発明例1〜6では、化合物半導体基板の表面上にGaAsからなる層を0.05μm成長させた後、AlGaAsからなる層を2μm成長させ、その上にGaAsからなる層を0.05μm成長させた。これにより、本発明例1〜6の化合物半導体エピ基板が得られた。
(比較例1)
比較例1は、基本的には本発明例1〜6と同様の化合物半導体エピ基板の製造方法を備えていたが、第2研磨工程(S30)を実施しなかった点においてのみ異なる。
(比較例2)
比較例2は、基本的には本発明例6と同様の化合物半導体エピ基板の製造方法を備えていたが、第2研磨工程(S30)においてpHを5.1とした点においてのみ異なる。
(測定方法)
本発明例1〜6および比較例1,2における化合物半導体基板について、XPSを用いて表面の酸素含有率を測定した。また、0.2μm四方の視野で0.4nmのピッチでAFMを用いて表面粗さRmsを測定した。AFMは、Veeco社製Dimension3000を用い、測定モードは、タッピングモードを使用した。これらの結果を下記の表1に示す。
また、本発明例1〜6および比較例1,2における化合物半導体エピ基板について、化合物半導体基板とエピタキシャル成長層との界面の酸素密度をSIMSを用いて測定した。また、レーザを表面に当て散乱光の強度を測定することによって、表面の平坦性を求めた。なお、散乱強度は低い方が平坦性は高いという相関関係があるので、測定した散乱光の強度から平坦性に変換した。また、非破壊で結晶欠陥や不純物を測定できるPL測定を行なうことにより、化合物半導体基板の発光強度を測定した。なお、結晶欠陥や不純物が存在すると発光強度が落ちる。これらの結果を下記の表1に示す。
Figure 0004552968
(測定結果)
表1に示すように、本発明例1〜6の化合物半導体基板の表面について、比較例1,2と比較して、酸素含有率は大きく低減でき、表面粗さRmsも大きく低減できた。
また、本発明例1〜6の化合物半導体エピ基板における化合物半導体基板とエピタキシャル成長層との界面について、比較例1,2と比較して、酸素密度が非常に低く、平坦性が大きく低減され、PL強度が向上した。
以上より、本実施例によれば、第1および第2研磨工程(S20,S30)を実施することによって、化合物半導体基板の表面に存在する酸素を低減できることが確認できた。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態1における化合物半導体基板の研磨方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における第1および第2研磨工程に用いられる研磨装置である。 本発明の実施の形態1における化合物半導体基板を示す断面図である。 本発明の実施の形態2における化合物半導体基板の表面処理方法を示すフローチャートである。 リンス工程において使用される超音波装置を示す断面模式図である。 本発明の実施の形態3における化合物半導体エピ基板の製造方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3における化合物半導体エピ基板を示す断面図である。
符号の説明
1 洗浄浴槽、3 超音波発生部材、5 制御部、7 洗浄液、9 ホルダ、10,110 化合物半導体基板、12,112 表面、20 化合物半導体エピ基板、21 エピタキシャル成長層、22 界面、101 基板保持部、101a 加圧ヘッド、101b,102b シャフト、102 回転定盤部、102a 円板状部、103 研磨布、104 研磨剤供給部。

Claims (8)

  1. ガリウム砒素基板を準備する準備工程と、
    前記ガリウム砒素基板をコロイダルシリカと塩素系研磨液との混合液で研磨する前処理工程と、
    前記前処理工程後に、前記ガリウム砒素基板を、塩素系研磨剤を用いて研磨を行なう第1研磨工程と、
    前記第1研磨工程後に、前記塩素系研磨剤の供給を停止し、酸化剤が添加されず、かつ無機ビルダーを含有したpHが8.5以上13.0以下のアルカリ性水溶液を用いて研磨を行なう第2研磨工程とを備える、化合物半導体基板の研磨方法。
  2. 前記第2研磨工程では、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、セスキケイ酸ナトリウム、オルソケイ酸ナトリウム、オルソリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、テトラリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウムおよび硫酸ナトリウムからなる群より選ばれた少なくとも一種の物質よりなる前記無機ビルダーが添加されている、請求項1に記載の化合物半導体基板の研磨方法。
  3. 前記第1研磨工程および前記第2研磨工程は、前記ガリウム砒素基板の最終鏡面研磨工程として実施される、請求項1または2に記載の化合物半導体基板の研磨方法。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物半導体基板の研磨方法により得られる化合物半導体基板であって、
    前記ガリウム砒素基板の表面の酸素含有率が、X線光電子分光法による測定において14atomic%以下である、化合物半導体基板。
  5. 0.2μm以下四方の視野で、0.4nm以下のピッチで、原子間力顕微鏡を用いて測定された表面粗さRmsが0.2nm以下である表面を有する、請求項に記載の化合物半導体基板。
  6. 0.2μm以下四方の視野で、0.4nm以下のピッチで、原子間力顕微鏡を用いて測定された表面粗さRmsが0.1nm以下である表面を有する、請求項に記載の化合物半導体基板。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載のガリウム砒素基板の研磨方法を実施する工程と、
    前記研磨方法を実施する工程の後、前記ガリウム砒素基板の表面上にエピタキシャル成長層を形成する後処理工程とを備える、化合物半導体エピ基板の製造方法。
  8. 請求項に記載の化合物半導体エピ基板の製造方法により製造された化合物半導体エピ基板であって、
    前記化合物半導体基板と、
    前記化合物半導体基板上に形成されたエピタキシャル成長層とを備え、
    前記化合物半導体基板と前記エピタキシャル成長層との界面の酸素の密度が、3.5×1017atoms/cm2以下である、化合物半導体エピ基板。
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