JP4547243B2 - 内視鏡システム - Google Patents
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Description
さらに、従来の内視鏡には、内視鏡本体と、内視鏡挿入部とが着脱自在に構成されているものがある(例えば、特許文献2参照)。特許文献2に開示されている内視鏡では、内視鏡本体である操作部と、内視鏡挿入部である軟性部との位置決めを行う位置決め機構が設けられている。
また、内視鏡挿入部を内視鏡本体に着脱自在に構成する場合には、内視鏡挿入部が分離した状態で、内視鏡本体の先端から照明光が出射しないように制御する必要があった。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、内視鏡から出射される照明光として適切な光量を確実に確保できるようにすることである。また、内視鏡挿入部を分離させた状態で発光が行われないようにすることである。
この内視鏡システムでは、導光用のライトガイドの他に、検出用ライトガイドファイバを内視鏡内に挿通させてある。内視鏡挿入部の先端部から照明用の光が出射するときには、この光を検出用ライトガイドファイバを介して、光センサで検出する。光が出射していない場合や、光量が小さい場合には、光源制御部が、光源への電力供給を停止させて、発光を停止させる。
この内視鏡システムでは、照明用光源で発生させた白色光を、ライトガイドを通して内視鏡挿入部の先端部に導き、体内の被写体を照明する。
この内視鏡システムでは、証明用光源がレーザ光を発振し、このレーザ光をライトガイドで内視鏡挿入部の先端部に導き、蛍光部材で白色光を発生させ、この白色光で体内の被写体を照明する。
(第1の実施の形態)
図1に示すように、内視鏡システムは、内視鏡1と、内視鏡1にコネクタ2で接続される内視鏡制御部3とからなり、内視鏡1は、体外側で使用される内視鏡本体4と、内視鏡本体4に対して不図示の着脱機構によって着脱自在に構成され、体内に挿入される内視鏡挿入部5とを備えている。
CCD17は、CCDドライバ21を介してI/O(Input/Output)回路22に接続されている。I/O回路22は、送受信回路23を介して信号を出力するようになっている。送受信回路23は、電気コネクタ24で、内視鏡本体4側の送受信回路25に接続されている。送受信回路25は、I/O回路26を介して、湾曲用モータ制御装置27と、内視鏡制御部3のランプ制御部12とに接続されている。
内視鏡制御部3は、吸排気制御部44と、ランプ制御部12と、これらを制御する統括制御部45と、CCD17で撮像した信号を処理する映像処理部46と、光センサ検知部47とから構成されている。映像処理部46は、モニタ48に接続されており、体内の映像を画面表示できるようになっている。また、統括制御部45には、ケーブルを介してリモコン操作部49が取り付けられている。リモコン操作部49は、内視鏡挿入部5の先端部を湾曲させるジョイスティック50や、吸排気や、送液などの制御を行う複数のスイッチ51が設けられている。
図2に示すように、内視鏡挿入部5には、第2のライトガイド15を挿通させる貫通孔60が形成されている。内視鏡挿入部5の基端部側では、貫通孔60の周縁部が長手方向に突出した環状凸部61が形成されており、ここに光コネクタ14の第2のコネクタ部であるプラグ部62が取り付けられている。プラグ部62は、筒状の本体部63の先端にキャップ64が固定されている。キャップ64の中央には、第2のライトガイド15が平行に挿入されており、第2のライトガイド15の一端部の端面と、キャップ64の先端面64aとが略面一になるように固定されている。このようなプラグ部62は、本体部63の基端側が環状凸部61内に螺入され、さらにOリングによって水密可能に保持されている。
まず、内視鏡1の使用時には、内視鏡挿入部5を体内に挿入し、先端部から照明光を出射させる。具体的には、ランプ制御部12がランプ10を発光させる。ランプ10からの光は、集光レンズ11で集光されつつ、第1のライトガイド13に導光され、光コネクタ14を介して第2のライトガイド15に導かれ、照明レンズ16を通って体内の被写体に照射される。このとき、光センサ55は、照明レンズ16に入射する光を、導光部56を介して検出し、その検出信号を光センサ検出部47に出力する。この場合には、光センサ検出部47に接続されているランプ制御部12は、ランプ10への電力供給を持続する。これに対して、光センサ55が第2のライトガイド15の端面から出射する光を検出しなかった場合には、ランプ制御部12は、ランプ10への電力供給を停止し、ランプ10を消灯させる。また、ライトガイド13,15の交換が必要である旨の警告をモニタ48などから出力させる。
図2に示すように、分離状態にある内視鏡挿入部5を内視鏡本体4に装着する際には、図1に示す各コネクタ14,24,34の位置が合うように内視鏡挿入部5を挿入する。図2に示すプラグ部62は、環状凸部受け66を通って、ソケット部72内に挿入され、プラグ部62の先端面64aとソケット部72の底部74の内面74aとが当接し、両ライトガイド13,15の端面同士が密着する。
ここで、プラグ部62の位置と、ソケット部72の位置とが、挿入方向に対して直交する方向に若干ずれていた場合には、ソケット部72が、つば部75を係止部70に摺接しつつ移動することで、位置ずれを修正してプラグ部62を受け入れる。このとき、ソケット部72の開口部73のテーパによって、プラグ部62はスムーズに収容部67内に進入し、嵌合する。また、第1のライトガイド13の径は、挿通孔71よりも小さいので、プラグ部62が移動しても第1のライトガイド13に負荷がかかることはない。
さらに、プラグ部62の位置と、ソケット部72との位置が、挿入方向に若干ずれていた場合には、ソケット部72がプラグ部62を受け入れつつ、つば部75が弾性部材76を圧縮し、その結果、ソケット部72全体が溝69に沿って後退し、プラグ部62を受け入れ、嵌合する。
また、内視鏡本体4側のソケット部72を挿入方向、及び挿入方向に直交する方向に移動自在に支持したので、内視鏡挿入部5と内視鏡本体4との間に、位置ずれが生じていた場合でも、このような位置ずれを吸収しつつソケット部72とプラグ部62とを嵌合させることができる。したがって、内視鏡挿入部5の装着が容易になり、作業性が向上する。また、両ライトガイド13,15の端面同士を位置ずれなく密着させることができるので、光コネクタ14における伝達損失を低減させることができる。
さらに、着脱検出スイッチ33は、プラグ部62がソケット部72から完全に離脱する前に、信号の出力を停止するようにしたので、内視鏡本体4から内視鏡挿入部5が完全に離れる前に、内視鏡挿入部5の分離を検出することができる。また、着脱検出スイッチ33に連動して、内視鏡挿入部5の湾曲駆動を停止させたり、ランプ10を消灯させたりすることが可能になるので、内視鏡挿入部5が装着されていない状態で、歯車列31が回転したり、照明光を照射したりすることが防止される。
図5に第2の実施の形態を示す。なお、第1の実施の形態と同じ構成要素には、同一の符号を付し、説明を省略する。
図5に示すように、内視鏡本体5は、照明用光源として、レーザダイオード80を備えている。レーザダイオード80は、内視鏡制御部3のレーザダイオード制御部81によって制御され、例えば、紫外域のレーザ光を発振するレーザ光源である。また、第2のライトガイド15の他端部には、蛍光部材82が配置されている。この蛍光部材82は、レーザ光により励起されて、380nmから780nmの波長を含む白色光を発光するような蛍光体を光学的に透明な材料中に分散させたもので、内視鏡挿入部5の先端面に形成された凹部5aに固定されている。この凹部5aには、導光部56が連通している。
図6に第3の実施の形態を示す。なお、第1の実施の形態と同じ構成要素には、同一の符号を付し、説明を省略する。
図6に示すように、内視鏡1は、内視鏡本体4に照明用光源としてランプ10を備え、内視鏡挿入部の先端部で、かつ照明レンズ16の近傍には、光検出用ライトガイドファイバ85が、先端側の湾曲部85aによって、その端面が照明レンズ16に臨むように設けられている。光検出用ライトガイドファイバ85は、内視鏡挿入部5の基端部において、光コネクタ14を介して、光検出用ライトガイドファイバ86に連結されている。光検出用ライトガイドファイバ86は、内視鏡本体4に設けられた光センサ87に接続されている。光センサ87は、内視鏡制御部3の光センサ検知部47に接続されている。
この内視鏡1では、照明レンズ16に入射した光を、光検出用ライトガイドファイバ85,86を通して光センサ87に入射させることで、前記の第1の実施の形態と同様の作用、及び効果が得られる。さらに、光センサ87を内視鏡本体4側に設けることで、内視鏡挿入部5の先端部を細径にすることができる。
図7に第4の実施の形態を示す。なお、第2、第3の実施の形態と同じ構成要素には、同一の符号を付し、説明を省略する。
図7に示すように、内視鏡1は、内視鏡本体4にレーザダイオード80と、光センサ87とを備えている。また、内視鏡挿入部5には、第2のライトガイド15の他端部に蛍光部材90が配置されている。蛍光部材90は、前記蛍光部材82と同様の構成を有し、その先端面が内視鏡挿入部5の先端面に略面一になっている。さらに、蛍光部材90において、先端面に対して反対側の面である基端面には、光検出用ライトガイドファイバ85の端面が当接している。
この実施の形態では、前記の第3の実施の形態と同様の効果が得られる。さらに、光検出用ライトガイドファイバ85を湾曲させることなく、蛍光部材90で発光した白色光を導くことができるので、内視鏡挿入部5の先端部の製造が容易になる。
例えば、位置検出スイッチ33を複数設けると、内視鏡挿入部5 の着脱をさらに確実に検出することが可能になる。
ソケット部72は、挿入方向に対して直交する方向のみに移動自在に支持されていても良い。この場合には、溝69は、つば部75に摺接するような長さに設定される。
ソケット部72が内視鏡本体4に固定され、プラグ部62が内視鏡挿入部5に移動自在に支持されても良い。プラグ部62の支持機構としては、図2に示すものと同様のものが採用される。また、内視鏡本体4にプラグ部62を設け、内視鏡挿入部5にソケット部72を設け、どちらか一方のみを移動自在に支持させても良い。
(付記項1)
内視鏡本体と、体内に挿入される内視鏡挿入部とを備える内視鏡に、前記内視鏡の制御を司る内視鏡制御部を接続し、前記内視鏡内に設けられた照明用光源で発生させた光を、ライトガイドを通って前記内視鏡挿入部の先端部に導き、被写体を照明する内視鏡システムにおいて、
前記内視鏡挿入部の先端部に配置される前記ライトガイドの端部から出射する光を検出する光センサを前記内視鏡挿入部の先端部に設け、前記光センサの検出結果に応じて前記照明用光源への電力供給を制御する光源制御部を前記内視鏡制御部に設けたことを特徴とする内視鏡システム。
(付記項2)
内視鏡本体と、体内に挿入される内視鏡挿入部とを備える内視鏡に、前記内視鏡の制御を司る内視鏡制御部を接続し、前記内視鏡内に設けられた照明用光源で発生させた光を、ライトガイドを通って前記内視鏡挿入部の先端部に導き、被写体を照明する内視鏡システムにおいて、
前記内視鏡内に光検出用ライトガイドファイバを設け、前記光検出用ライトガイドファイバの一端部を前記内視鏡挿入部の先端部から出射される光の光路に臨んで配置し、前記光検出用ライトガイドファイバの他端部を光センサに連結させ、前記光センサの検出結果に応じて前記照明用光源への電力供給を制御する光源制御部を前記内視鏡制御部に設けたことを特徴とする内視鏡システム。
(付記項3)
前記照明用光源は、380nmから780nmの波長を含む白色光を発する白色光源ランプであることを特徴とする付記項1又は付記項2に記載の内視鏡システム。
(付記項4)
前記照明用光源は、レーザ光源であり、前記ライトガイドの端部には、レーザ光によって励起され、380nmから780nmの波長を含む白色光を発する蛍光体を含有する蛍光部材を配置したことを特徴とする付記項1又は付記項2に記載の内視鏡システム。
(付記項5)
前記内視鏡挿入部が前記内視鏡本体に対して着脱自在に構成され、前記内視鏡挿入部と、前記内視鏡本体とのそれぞれに挿通されたライトガイドを連結する第1のコネクタ部と、第2のコネクタ部とからなる光コネクタを備え、前記第1のコネクタ部は、前記内視鏡本体に支持され、前記内視鏡本体に挿通される前記ライトガイドの端部が固定され、前記第2のコネクタ部は、前記第1のコネクタ部に嵌合可能で、前記内視鏡挿入部に挿通される前記ライトガイドの端部が固定され、前記第1のコネクタ部、又は前記第2のコネクタ部の一方のコネクタ部が、他方のコネクタ部に対して移動自在に支持されていることを特徴とする付記項1から付記項4のいずれか一項に記載の内視鏡システム。
この内視鏡システムでは、内視鏡が内視鏡本体部と、内視鏡挿入部とに着脱自在に構成されている。内視鏡挿入部を内視鏡本体部に装着する際に、ライトガイドを連結させる2つのコネクタ部の間に位置ずれが生じていた場合には、一方のコネクタ部が位置ずれを修正するように移動しながら他方のコネクタ部を受け入れる。これにより、内視鏡本体側のライトガイドと、内視鏡挿入部側のライトガイドとがずれることなく連結される。
(付記項6)
前記内視鏡挿入部と前記内視鏡本体との着脱を検出する着脱検出手段を備え、前記着脱検出手段は、前記内視鏡挿入部を分離する際に、前記第1のコネクタ部と前記第2のコネクタ部とが嵌合している位置から、前記第1のコネクタ部と前記第2のコネクタ部とが完全に分離する位置に移動するまでの間で検出動作を行うように配置され、前記光源制御部は、前記着脱検出手段が前記コネクタ部の接続が解除されたことを検出した際に、前記照明用光源を停止させることを特徴とする付記項5に記載の内視鏡システム。
内視鏡本体と内視鏡挿入部とが完全に分離するためには、コネクタ部同士が完全に離れる必要があるが、着脱検出手段は、内視鏡挿入部の移動量が、コネクタ部同士が嵌合している長さよりも短い所定の値になったときに動作し、内視鏡挿入部が分離したことを示す信号等を出力する。そして、光源制御部が着脱検出手段の出力に基づいて、例えば、照明用光源への電力供給を停止するなどして、内視鏡本体側のライトガイドの端部から照明光が照射されないようにする。
3 内視鏡制御部
4 内視鏡本体
5 内視鏡挿入部
13 第1のライトガイド
14 光コネクタ
15 第2のライトガイド
33 着脱検出スイッチ(着脱検出手段)
55 光センサ
62 プラグ部(第2のコネクタ部)
72 ソケット部(第1のコネクタ部)
80 レーザダイオード(照明用光源、レーザ光源)
82,90 蛍光部材
85,86 光検出用ライトガイドファイバ
Claims (3)
- 内視鏡本体と、体内に挿入される内視鏡挿入部とを備える内視鏡に、前記内視鏡の制御を司る内視鏡制御部を接続し、前記内視鏡内に設けられた照明用光源で発生させた光を、ライトガイドを通って前記内視鏡挿入部の先端部に導き、被写体を照明する内視鏡システムにおいて、
前記内視鏡内に光検出用ライトガイドファイバを設け、前記光検出用ライトガイドファイバの一端部を前記内視鏡挿入部の先端部から出射される光の光路に臨んで配置し、前記光検出用ライトガイドファイバの他端部を光センサに連結させ、前記光センサの検出結果に応じて前記照明用光源への電力供給を制御する光源制御部を前記内視鏡制御部に設けたことを特徴とする内視鏡システム。 - 前記照明用光源は、380nmから780nmの波長を含む白色光を発する白色光源ランプであることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡システム。
- 前記照明用光源は、レーザ光源であり、前記ライトガイドの端部には、レーザ光によって励起され、380nmから780nmの波長を含む白色光を発する蛍光体を含有する蛍光部材を配置したことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡システム。
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