JP4546627B2 - フィルタ中心周波数調整装置および方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、IF(中間周波数)フィルタ等のフィルタの中心周波数調整装置および方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば携帯電話等の内部のIFフィルタは、半導体回路から構成されいる。このIFフィルタとしては、gmCフィルタが用いられ、その中心周波数の絶対精度を決定するためにリファレンスクロック等を利用したマスタスレーブ方式が一般的に適用されている。すなわち、このマスタスレーブ方式は、リファレンスクロック等を用いたPLL回路を構成するマスタフィルタからの制御電流によって、スレーブとして構成されるIFフィルタの中心周波数を制御する方式である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したマスタスレーブ方式を適用したIFフィルタにおいては、内在する誤差等が原因で温度や電源電圧により中心周波数が変動する事があった。その内在する誤差を小さくするには、gm回路等の比精度が必要となるため、その確保のための大きな面積が必要であった。すなわち、従来は、IFフィルタの中心周波数の変動を抑えようとすると、回路規模が増大してしまうという問題があった。
【0004】
そこで本発明の目的は以上のような問題を解消したフィルタ中心周波数調整装置および方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、フィルタの中心周波数を変更する変更手段と、前記フィルタの所望の中心周波数から対称的な周波数配置の2つの周波数成分を持つ信号を発生し、前記フィルタに入力する信号発生手段と、前記変更手段によって中心周波数を変更した結果得られる前記フィルタの少なくとも2つの出力値を比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果に基づいて、前記フィルタの中心周波数が、前記フィルタの出力において前記2つの周波数成分が同じ大きさになる中心周波数に設定されるように前記変更手段を制御する制御手段とを具えたフィルタ中心周波数調整装置を特徴とする。
【0006】
請求項2の発明は、フィルタの所望の中心周波数から対称的な周波数配置の2つの周波数成分を持つ信号を前記フィルタに入力し、前記フィルタの中心周波数を変更した結果得られる前記フィルタの少なくとも2つの出力値を比較し、前記比較結果に基づいて、前記フィルタの中心周波数を、前記フィルタの出力において前記2つの周波数成分が同じ大きさになる中心周波数に設定するフィルタ中心周波数調整方法を特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
【0008】
図1は本発明の実施形態にかかる携帯電話端末内のIFフィルタ(バンドパスフィルタ)回路を示す。
【0009】
1はマスタスレーブ方式を適用したフィルタ回路のスレーブとして構成されるIFフィルタ、2は2トーン発生回路であって、IFフィルタの理想的な(すなわち、所望の)周波数から対称の位置にある周波数(すなわち、所望の周波数から同じ周波数だけ+または−した2つの周波数)成分を持った2つのトーンを同時に出力する。3は、後述する制御回路によって切替えが制御される切替えスイッチであって、中心周波数の調整時に本来の信号(携帯電話の送受信時の信号)の入力に代わって2トーン発生回路2からの信号を選択してIFフィルタ1に入力する。4はリミッタであって、IFフィルタ1を通過した本来の信号を振幅等を制限して出力する。5は、RSSI(Received Signal Strength Indicator)回路であって、IFフィルタを通過した、またはIFフィルタの一部を通過した信号の強度を生成し出力する。
【0010】
6はマスタスレーブ方式を適用したフィルタ回路のマスタとして構成されるマスタフィルタであって、IFフィルタ1の中心周波数が所望の周波数となるようにIFフィルタ1のgmアンプに所定の電流を供給する。7は、IFフィルタ1とマスタフィルタ6との間に設けられたF0(中心周波数)を変更するための電流調整回路であって、制御回路8からの制御信号に基づいてマスタフィルタ6からIFフィルタ1のgmアンプに供給される電流を変更して同gmアンプのgmを変更しIFフィルタ1の中心周波数を変更する。9はコンパレータであって、RSSI回路5からの出力信号のレベルを比較し、その比較結果を制御回路8に入力する。
【0011】
図2は通信方式としてTDMA方式を適用した場合のIFフィルタの調整タイミングの例を示すものであって、後述するF0(中心周波数)調整は、実使用されない空時間を利用することができ、たとえば、実使用時間直前の時間を使用できる。図3はRSSI回路の特性を説明するものであって、上部は、2トーン発生回路からの所望のF0から対称位置の2トーンの周波数成分の信号を入力したIFフィルタの通過信号を示し、下部はその通過信号を入力したRSSI回路の出力特性を示す。ここで分かることは、IFフィルタの出力において2つのトーンが同じ大きさになると(すなわち、この状態は、そのときのIFフィルタの中心周波数が所望のF0と一致している状態である)、RSSI回路の出力は最小になり、この状態からIFフィルタの中心周波数が+または−のいずれにずれてもIFフィルタの出力において2つのトーンのうち片方の出力が大きくなり、RSSI回路の出力は最小よりも大きくなることである。
【0012】
以上の構成の調整回路によるF0調整に際しては、まず、切替えスイッチ3を制御してIFフィルタ1に2トーン発生回路2からの信号を入力し、電流調整回路7を調整してマスタフィルタ6からIFフィルタ1のgmアンプに供給される電流をFaとし、その時のRSSI回路5の出力値Vaをサンプルする。Faは例えば前回採用され(設定され)たIFフィルタ1の中心周波数からデルタFだけ引いた周波数に相当する値とする。次に電流調整回路7を再び調整してマスタフィルタ6からIFフィルタ1のgmアンプに供給される電流をFbとし、その時のRSSI回路5の出力値Vbをサンプルする。Fbは例えば前回採用され(設定され)たIFフィルタ1の中心周波数から2*デルタFだけ加えた周波数に相当する値とする。2つの出力値Va,Vbをコンパレータ9で比較し、その結果を制御回路8に入力し、そこで、2つの出力値Va,Vbのうち、値が小さい方に相当する中心周波数が得られるように、制御回路8によって電流調整回路7を制御し、マスタフィルタ6からIFフィルタ1のgmアンプに供給される電流を設定し、切替えスイッチ3を本来の信号入力に切替えて調整を終了する。このようにしてIFフィルタの中心周波数を設定することによって、図3に示したように、IFフィルタの中心周波数は理想の値に近づく。TDMA方式の場合は図2のように実動作時間と休止期問が交互にあるので、上記調整を実動作時間に入る前に実施してから実動作を行わせる事で変動の遅い温度変化によるIFフィルタの中心周波数の変動を補正できる。
【0013】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば、IFフィルタの中心周波数が温度等で変動しても、中心周波数は適正に補正され、好適な状態で動作させる事ができる。
また、回路規模も大きくすること無く、中心周波数調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる調整方式を搭載した携帯電話端末内のIFフィルタの回路図である。
【図2】TDMA方式の場合の調整タイミングの例を示す図である。
【図3】IFフィルタを通過した、またはIFフィルタの一部を通過した信号の強度をを生成する回路の例として、携帯電話端末内で使用されるRSSI回路の特性を説明する図である。
【符号の説明】
1 IFフィルタ
2 2トーン発生回路
3 切替えスイッチ
4 リミッタ
5 RSSI回路
6 マスタフィルタ
7 電流調整回路
8 制御回路
9 コンパレータ
Claims (2)
- フィルタの中心周波数を変更する変更手段と、
前記フィルタの所望の中心周波数から対称的な周波数配置の2つの周波数成分を持つ信号を発生し、前記フィルタに入力する信号発生手段と、
前記変更手段によって中心周波数を変更した結果得られる前記フィルタの少なくとも2つの出力値を比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果に基づいて、前記フィルタの中心周波数が、前記フィルタの出力において前記2つの周波数成分が同じ大きさになる中心周波数に設定されるように前記変更手段を制御する制御手段とを具えたことを特徴とするフィルタ中心周波数調整装置。 - フィルタの所望の中心周波数から対称的な周波数配置の2つの周波数成分を持つ信号を前記フィルタに入力し、
前記フィルタの中心周波数を変更した結果得られる前記フィルタの少なくとも2つの出力値を比較し、
前記比較結果に基づいて、前記フィルタの中心周波数を、前記フィルタの出力において前記2つの周波数成分が同じ大きさになる中心周波数に設定することを特徴とするフィルタ中心周波数調整方法。
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JPS63167513A (ja) * | 1986-12-27 | 1988-07-11 | Sony Corp | フイルタ調整装置 |
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