JP4546297B2 - コエンザイムq10含有飲料 - Google Patents

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Description

本発明はコエンザイムQ10を含有する飲料に関する。
コエンザイムQ10は、エネルギー生産促進の面や、ビタミンE及びビタミンC等のビタミン類と同様な抗酸化物質の面から体内で重要な役割を果たしている。ところが、体内のコエンザイムQ10は20歳代から加齢と共に減少するばかりか、必要摂取量を通常の食事から摂取することは困難であるため、固形状のサプリメントやドリンク剤、飲料等から摂取することが望ましいとされている。
コエンザイムQ10は脂溶性物質で水に難溶であるため、コエンザイムQ10を含有する液状組成物や飲料、食品を製造するには、コエンザイムQ10が沈殿、凝集、油浮き等の分離を引き起こさないようにする必要があった。
そのための手段として、従来、コエンザイムQ10を分散させるために乳化剤等の成分を添加したり、コエンザイムQ10を水溶性とするように加工した製剤を用いたりすることが知られている。
例えば、特許文献1には、栄養素としてコエンザイムQ10、カゼインナトリウムおよびデキストリンを含む栄養組成物が開示されている。特許文献2には、コエンザイムQ10、油相成分、多価アルコール及び乳化剤を含有する乳化組成物が開示されている。
特許文献3には、コエンザイムQ10とα−アミノ酸および/または生理活性を有するアミノ酸誘導体が共存することを特徴とするコエンザイムQ10含有食品が開示されている。特許文献4には、ビタミンE、ビタミンA、ビタミンD及びコエンザイムQ10からなる群より選択される少なくとも一種の難溶性成分と、非イオン性界面活性剤と、セリ科、ウコギ科、ショウガ科、シソ科、ミカン科、リンドウ科、マメ科、ユリ科、クスノキ科、キンポウゲ科、キク科、フトモモ科、ザクロ科及びパパイヤ科の植物からなる群より選択される少なくとも一種以上の植物又は植物抽出物とを含有することを特徴とする水性液体組成物が開示されている。
特許文献5には、(A)コエンザイムQ10 5〜40質量%、(B)平均重合度10のポリグリセリンと炭素数18の脂肪酸のモノエステル 5〜30質量%、(C)平均重合度3〜6のポリグリセリンと炭素数18の脂肪酸のモノ、ジ、トリまたはペンタエステル1〜18質量%、および、(D)水、からなり、かつ平均粒子径が110nm以下であることを特徴とする水溶性組成物が開示されている。特許文献6には、コエンザイムQを含み、当該コエンザイムQを安定化させる量のクエン酸及びリンゴ酸を含む飲料用組成物が開示されている。
特開2003−169630号公報 特開2003−238396号公報 特開2004−242509号公報 特開2004−292353号公報 特開2004−196781号公報 特許346911号公報
従来のコエンザイムQ10含有飲料では、コエンザイムQ10の分散性を高めるために乳化剤等の成分や水溶性コエンザイムQ10製剤等を用いる必要があり、乳化剤や該製剤中の他の成分が飲料の風味に対して悪影響を与えることがあった。
本発明の目的は、乳化剤等の成分を用いずにコエンザイムQ10を分散させた新規なコエンザイムQ10含有飲料を提供することにある。
本発明は、コエンザイムQ10及び増粘剤を含有し、25℃における粘度が20mPa・s〜120mPa・sであることを特徴とするコエンザイムQ10含有飲料を提供する。
本発明のコエンザイムQ10含有飲料は増粘剤を添加し粘度を調整することによって、乳化剤を配合することなくコエンザイムQ10の分散性を向上させ、均一に分散した状態を保持することができる。また、乳化剤等の成分を必要としないことから、飲料自体の風味等に対して乳化剤等の成分の影響がない飲料とすることができる。
なお、本発明でいう「飲料」とは、いわゆるソフトドリンクの意であり、アルコールが入っていない飲料全般である。また、食品衛生法で定義されている清涼飲料水をも包含する。そして、本発明でいう「飲料」は水等で希釈せずに飲用することができる成分濃度に調整された飲料である。
また、「容器詰飲料」とは、一般に知られた容器詰飲料と同様に瓶、金属缶、ポリエチレンテレフタレートを主成分とする成形容器(いわゆるPETボトル)、アルミパウチ等の金属箔やプラステックフィルムと複合された紙容器等の通常の容器詰の形態で提供することができる飲料の意である。
また、「ベース飲料」とは、「飲料」製造時におけるコエンザイムQ10及び増粘剤を配合する前の中間体(飲料)の意であり、粘度は調整されていない飲料である。
以下に本発明の実施形態について説明する。ただし、本発明の範囲が以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
本実施形態に係るコエンザイムQ10含有飲料は、ベース飲料にコエンザイムQ10及び増粘剤を配合し、25℃における粘度を20mPa・s〜120mPa・sに調整してなる飲料である。
(コエンザイムQ10)
コエンザイムQ10は、「ユビデカレノン」として日本薬局方に記載されている補酵素の一種であり、ユビキノン10、補酵素UQ10等と呼ばれることもある。また、脂溶性物質であり、その融点は約48℃である。自然界においては、酵母、鯖、鰯、小麦胚芽等の天然物に多く含まれており、熱水、含水アルコール、アセトン等の溶媒によってコエンザイムQ10を抽出することができる。工業的にも製造可能であり一般的には発酵法や合成法が知られている。発酵法は、酵母によって生成させ抽出して精製する製法であり、合成法は、植物葉中の成分を出発原料に合成・精製する製法である。
本実施形態で用いるコエンザイムQ10は、上記のように天然物から抽出されたものの他、工業的に製造されたものを用いることができる。また、市販のコエンザイムQ10原末を用いることもできる。
コエンザイムQ10の濃度は、10mg/100mL以上200mg/100mL以下であると好ましい。この濃度範囲であると、増粘剤を添加し粘度を調整することによって、乳化剤を配合することなくコエンザイムQ10が均一に分散した状態の飲料とすることができる。
中でも50mg/100mLを超えて200mg/100mL以下、特に60mg/100mL以上200mg/100mL以下であると更に好ましい。この濃度範囲であると、コエンザイムQ10が均一に分散した飲料であるとともに、少量の摂取量で1日あたり60mg〜100mg程度と言われているコエンザイムQ10の必要摂取量を容易に摂取することができる。
(増粘剤)
本実施形態に係るコエンザイムQ10含有飲料は、増粘剤を配合して飲料の粘度を調整する。
本実施形態で用いる増粘剤は、ジェランガム、キサンタンガム、ペクチン、ローカストビーンガム、カラギナン、アルギン酸、カルボキシセルロース、メチルセルロース及びリン酸塩類からなる群の中から選ばれる少なくとも一種の増粘剤を含有するものであればよい。また、この群から選ばれる二種類以上の増粘剤を配合してもよい。これらの増粘剤を用いて飲料の粘度を調整すると、飲料の風味を損なわずに飲料に粘性を与えることができる。
なお、実施例によると、これらの増粘剤で粘度を調整すると高温にて加熱殺菌した後、室温下長期保存した場合であっても、飲料製造時に調整された25℃における粘度は一定の範囲内で保持されておりコエンザイムQ10の分散性にも変化が無いことが確認されている。
配合する増粘剤の量は、増粘剤の種類やベース飲料の種類によって調整するのが好ましく、コエンザイムQ10含有飲料の25℃における粘度が20mPa・s以上120mPa・s以下の範囲とすることが重要であり、中でも30mPa・s〜100mPa・s、特に50mPa・s〜100mPa・sの範囲に調整すると好ましい。
粘度を上記範囲に調整することで、別途乳化剤や分散剤を配合せずに、さらには、機械的操作で均質化(ホモジナイズ)することなくコエンザイムQ10の分散性を向上させることができる。また、容器詰飲料として常温下で流通させる場面やコールド販売(例えば5℃〜10℃になるように冷蔵庫等で冷却して販売に供する)する場面等の低温領域でもコエンザイムQ10の分散性に優れた飲料を保持することができる。また、喉越し等食感の面においても好適な飲料とすることができる。さらに、他の清涼飲料水同等の殺菌方法、例えばプレート式熱交換器等で加熱殺菌することも可能である。
粘度測定は、JIS Z 8803(液体の粘度−測定方法)に記載された方法に即して測定することができる。例えば、粘度計校正用標準液によって予め校正された共軸二重円筒型回転粘度計、単一円筒型回転粘度計、円錐平板型回転粘度計等の粘度計を用いて測定することができる。代表的にはB型粘度計を例示することができる。
(ベース飲料)
本実施形態で用いるベース飲料は水、糖酸液、果汁又は野菜汁を用いることができる。それらを組み合わせて用いることもできる。また、その他の成分を配合して飲料の風味等を調整することもできる。
水は、通常の清涼飲料水に用いる水であれば良く、市水、通常の殺菌処理を施した天然水、或いはイオン交換処理や膜処理を施した精製水や純水等の水を例示することができる。
糖酸液は、上記水にぶどう糖、果糖、異性化糖又は蔗糖等の糖(液糖も含む)、及び、ビタミンC、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、リン酸、フマル酸、アジピン酸、コハク酸、グルコン酸又は酢酸等の酸味料を組み合わせてなる水溶液を用いることができる。なお、炭酸飲料とすると増粘剤の粘度を低下させる恐れがあるため好ましくない。
果汁は、オレンジ、みかん、マンゴー、バナナ、パッションフルーツ、ブドウ、イチゴ、ブルーベリー、パインアップル、リンゴ、プラム、モモ、グレープフルーツ、クランベリー、グアバ、パパイヤ、キウイフルーツ、ラズベリー及びレモンからなる群の中から選ばれる少なくとも一種以上を含む果汁であると好ましい。また、上記群の中から選ばれる二種以上の果汁を混合して用いることもできる。
野菜汁は、トマト、スイカ、にんじん、かぼちゃ、モロヘイヤ、ほうれん草、小松菜、明日葉、シソ、バジル、赤キャベツ、ケール、ピーマン、アスパラガス、キャベツ、セロリ、クレソン、レタス、ビート、ブロッコリー、白菜、みつば及びグリーンピースからなる群の中から選ばれる少なくとも一種以上を含む野菜汁であると好ましい。また、上記群の中から選ばれる二種以上の野菜汁を混合して用いることもできる。
果汁や野菜汁は、外皮等を除去した可食部を搾取、圧搾して得られたジュース分(固形分を含有するピューレ状でもよい)をそのままで或いは水で希釈して用いることができる。また、そのジュース分を一旦濃縮した濃縮ジュースを元の濃度に還元した濃縮還元ジュースや、濃縮ジュース或いは乾固したりスプレードライや凍結乾燥等で固化したりして得られる粉末ジュースを所定の濃度となるように水で希釈して用いることもできる。
また、上記果汁及び野菜汁から選ばれる複数を組み合わせて用いることもできる。組み合わせる果汁や野菜汁は、上記ジュース分や濃縮ジュース或いは粉末ジュースを配合することができる。また所定の濃度となるように水で希釈しても良い。中でもマンゴー、オレンジ、ブドウ、バナナ、にんじん、トマト、かぼちゃの果汁や野菜汁を組み合わせたベース飲料とすると好ましい。
ベース飲料として単独で或いは組み合わせて用いる果汁や野菜汁の合計量は、コエンザイムQ10含有飲料全体の5%〜200%、中でも10%〜100%であると好ましい。
なお、上記割合は、果実や野菜の可食部を搾取、圧搾して得られたジュース分(固形分を含有するピューレ状でもよい)を100%とし、これを基準に飲料中の含有割合(%)を示したものである。100%を超える範囲(100%を超えて200%以下)については、上記のような濃縮ジュースや粉末ジュースを配合することにより、コエンザイムQ10含有飲料に含まれる果汁や野菜汁の割合が基準である100%を超えた範囲であることを意味する。
また、配合成分として、リコピン、アントシアニン及びβ−カロテンからなる群の中から選ばれる少なくとも一種以上の天然色素成分を配合すると好ましい。また、上記群の中から選ばれる二種以上配合することもできる。
これらの天然色素成分は、抗酸化作用等の生理活性の面で有用な物質であるばかりか、コエンザイムQ10の有する色相(黄〜橙)に近い同色系に飲料を着色することができる。このように飲料を着色することによって、耐光性に劣るコエンザイムQ10の劣化・消失を防ぎ、飲料の保存安定性の向上に寄与する。
リコピンは、カロテノイド(天然色素)の一種であり、主に赤色の色相を有する色素である。β-カロテンは、植物だけに存在するカロテノイドの一種であり、赤色、黄色、橙色等の色相を有する色素である。体内に入ったβ-カロテンは、ビタミンAに変換され必要分だけ体内に取り込まれる。アントシアニンは、植物中に含まれるポリフェノールの一種であり、赤色〜紫色等の色相を有する色素である。
これらリコピン、アントシアニン及びβ−カロテンは、植物、野菜、果実等の天然物から抽出して精製されたものを用いることができる。また、市販の色素類を用いることもできる。
また、リコピン、アントシアニン又はβ−カロテンを含有する野菜汁や果汁を配合すると特に好ましい。
コエンザイムQ10含有飲料にこれらの果汁や野菜汁を配合することで、リコピン、アントシアニン及びβ−カロテンの天然色素成分によって飲料を着色することにより、コエンザイムQ10の劣化・消失を防ぎ飲料の保存安定性を向上させるばかりか、該飲料に果汁や野菜汁の有する風味を付与することもできる。
リコピンを含有する天然物として、トマト、スイカ等の野菜汁や柿等の果汁を例示することができる。
β-カロテンを含有する天然物として、にんじん、かぼちゃ、モロヘイヤ、ほうれん草、小松菜、明日葉、シソ、バジル等の野菜汁やオレンジやみかん等のかんきつ類、マンゴー、バナナ、あんず、パッションフルーツ等の果汁を例示することができる。
アントシアニンを含有する天然物として、赤キャベツ、シソ、紫コーン、ムラサキイモ等の野菜汁やブドウ、いちご、ブルーベリー等の果汁を例示することができる。
これらのリコピン、アントシアニン又はβ−カロテンを含有する野菜汁や果汁は、上記のベース飲料と同様にジュース分、濃縮ジュース或いは粉末ジュースを単独で又は組み合わせて配合すればよい。
また、酸化防止剤、保存料、pH調整剤、香料、調味料、甘味料、酸味料、品質安定剤等の添加剤を単独、あるいは併用して配合しても良い。酸化防止剤としては、例えばビタミンC、ビタミンE、システイン等を用いることができる。また、甘味料としては、例えば、フラクトオリゴ糖、乳化オリゴ糖、大豆オリゴ糖、サイクロデキストリン、アスパルテーム、ラカンカエキス等を用いることができる。また、適宜水で希釈し、諸配合物が飲用濃度となるように濃度調整することもできる。
(コエンザイムQ10含有飲料の製造方法)
本実施形態に係るコエンザイムQ10含有飲料は、ベース飲料にコエンザイムQ10及び増粘剤を添加して25℃における粘度が20mPa・s〜120mPa・sとなるように調整して製造することができる。
このようにすると、乳化剤による乳化や機械的均質化処理による乳化をすることなく、コエンザイムQ10を均一に分散させた飲料を製造することができる。
中でも、50℃〜90℃好ましくは70℃〜90℃に加熱した水に、コエンザイムQ10と増粘剤とを分散・溶解して組成物(以下、「液状組成物」という)を予め調整しておき、これを35℃以下、好ましくは25℃以下に保持したベース飲料に加えて調合するようにして飲料を調製するのが好ましい。
(ベース飲料の調製)
ベース飲料は、上記の如く、水、果汁或いは野菜汁又はそれらの組み合わせたものに適宜その他の成分を配合して調製する。このとき、諸成分が分散・混合するように攪拌しながら添加するのが好ましい。
ベース飲料の調製時の温度は0℃〜35℃、好ましくは5℃〜30℃、特に好ましくは5℃〜25℃の範囲となるように温調する。この温度範囲で温調すると、ベース飲料の有する風味、特に果汁や野菜汁の風味を保つことができる。
また、ベース飲料のpHは概ねpH3〜6、好ましくは3.2〜4.2の範囲であると好ましい。
(液状組成物の調製)
液状組成物は、水に所定量のコエンザイムQ10と増粘剤とを配合して調製する。
このとき、コエンザイムQ10が沈降或いは浮遊しない程度に系内に分散し易くするため、及び、増粘剤が速やかに溶解するために、攪拌しながら添加するのが好ましい。ただし、油水エマルジョンを生じさせるような高せん断力によるホモジナイザー処理や高圧ポンプ及び特殊ノズルを有するホモジナイザー処理等の特殊な機械的均質化処理は必要としない。
また、コエンザイムQ10及び増粘剤を添加する水を50℃〜90℃、中でも70℃〜90℃に加熱しておくと、増粘剤がダマ状或いはママコ状とならずに速やかに溶解し、かつコエンザイムQ10が一旦溶融して系内全体に分散し易くなるため好ましい。また、液状組成物を高温に保持すると液状組成物自体の粘度が低下するため、次工程(調合)のハンドリングが良好であることからも好ましい。
ただし、コエンザイムQ10の熱安定性を考慮すると、液状組成物を調製して次工程(調合)に供するまでの高温に保持する時間はできるだけ短時間とするのが好ましい。従って、液状組成物は調合工程に供する直前に調製し、例えば70℃〜90℃の温度範囲で保持するのは30分以内とするのが好ましい。
コエンザイムQ10及び増粘剤の添加する順番は、増粘剤を水に溶解させた後、コエンザイムQ10を添加して分散させるのが良い。
また、コエンザイムQ10及び増粘剤を同時に水に添加すると好ましく、特にコエンザイムQ10と増粘剤とを予め混合機を用いて混合した混合粉体とし、これを水に添加すると、添加時のコエンザイムQ10及び増粘剤が水中に速やかに分散・溶解して、コエンザイムQ10の浮遊や凝集等の分離を避けることができるため好ましい。
液状組成物の調製方法で好適な一例として、50℃〜90℃、特に70℃〜90℃に加熱して温度を保持した水を攪拌しながら、所定量のコエンザイムQ10及び増粘剤を予め混合した混合粉体を添加するように調製する方法を挙げることができる。
ベース飲料を攪拌しながら液状組成物を添加する際、ベース飲料は0℃〜35℃、好ましくは5℃〜30℃以下、更に好ましくは5℃〜25℃となるように、系内を冷却しながら或いは液状組成物の添加速度を調整しながら、液状組成物を添加するようにすると好ましい。
そうすると、ベース飲料の有する風味を保つことができるばかりか、高温に保たれた液状組成物内の溶融状態のコエンザイムQ10は、ベース飲料と接触して冷却されることで再結晶化されて微小な結晶として飲料中に分散されることになる。同時に、液状組成物内に溶解した増粘剤もベース飲料中に拡散して飲料全体の粘性を付与することになり、分散したコエンザイムQ10の分散状態を保持するようになる。
また、飲料の粘度の観点から、コエンザイムQ10含有飲料のpHの最終調整を行うと好ましい。最終的な飲料のpHは概ねpH3〜6、好ましくは3.2〜4.2の範囲であると好ましい。
粘度測定は、25℃における20mPa・s〜120mPa・sの範囲内で設定された所定の粘度となるように飲料の一部をサンプリングして或いはオンラインで測定すればよい。また、飲料の調合終了後、所定の粘度とするための微調整として少量の増粘剤を追加したり、水により希釈したりすることもできる。
また、ベース飲料及び増粘剤の種類に応じて、事前に小スケール(例えば1L程度のベース飲料)で25℃における粘度を20mPa・s〜120mPa・sの範囲内で設定された所定の粘度となるような増粘剤の配合量を把握し、飲料製造時の配合量を設定しておくと好ましい。
(容器詰飲料)
上記のように製造された本実施形態に係るコエンザイムQ10含有飲料は、容器に充填して容器詰飲料とすることができる。
従来、コエンザイムQ10を含有する飲料を容器詰飲料とする場合、コエンザイムQ10の保存安定性を保つため、紫外・可視光を遮るような褐色等に着色された瓶やアルミ製やスチール製の金属缶等、遮光性容器の使用が必須条件であり、使用可能な容器の種類には大きな制限があった。
しかし、上記のように天然色素成分やこれを含む果汁或いは野菜汁を配合したコエンザイムQ10含有飲料は、コエンザイムQ10の保存安定性を向上しうることから使用可能な容器の種類の制限が緩和され、例えば、内容物を直接見ることができる透明容器である瓶やPETボトルをも用いることができるようになる。
なお、ここでいう「透明」容器とは、内容物である飲料自体の色相を目視にて観察することができる程度に光を透過する材質からなる容器の意である。
また、粘性を有する液体を容器に充填する場合、充填時の定量性等の問題が予想される。しかし、本実施形態に係るコエンザイムQ10含有飲料では、25℃における粘度を一定範囲に調整しているため、特殊な充填機器を用いなくとも、通常の清涼飲料水等で用いる充填機器を用いてコエンザイムQ10の均一な分散状態を保ったまま、規定量の飲料を所定の容器に定量充填することが可能である。
コエンザイムQ10含有飲料を容器に充填する際、飲料を必要に応じて加熱殺菌して充填する。
この際、容器が金属缶や瓶の場合、飲料を容器に充填した後、食品衛生法に定められた条件で加熱殺菌すればよい。また、PETボトルや金属箔やプラステックフィルムと複合された紙容器のようにレトルト殺菌できないものについては、予め上記と同等の殺菌条件、例えばプレート式熱交換器などで加熱殺菌後、無菌下で一定温度まで冷却して容器に充填する等の方法を採用することができる。
また無菌下で、充填された容器に他の成分を配合して充填してもよい。更に、酸性下で加熱殺菌後、無菌下でpHを中性に戻すことや、中性下で加熱殺菌後、無菌下でpHを調整する等の操作も可能である。
なお、上記説明した製造方法は本実施形態に係るコエンザイムQ10含有飲料の製造方法の一例であって、これに限定されるものではない。また、本発明による効果を妨げない限り、上記工程に別の工程を挿入したり、各工程の順序を入れ替えたりすることも可能である。
以下に本発明の実施例を示すが、特許請求の範囲が実施例に限定されるものではない。
(コエンザイムQ10の分析方法)
コエンザイムQ10は、HPLC法によって定量した。以下、条件を示す。
水4mLに試料(0.5g〜1g秤量)を添加して70℃、5分間加温し、これを室温まで冷却してn−ヘキサン10mL及び0.1%塩化第二鉄含有2−プロパノール5mLを添加して、2−プロパノールを用いて50mLまで定容し、この溶液を下記に示すHPLCで分離した。また、予め標準溶液を用いて作製した検量線から定量した。
・カラム:L−カラム ODS φ4.6mm×250mm
((財)化学物質評価研究機構製)
・カラム温度:40℃
・移動相MeOH60%+EtOH40%の混液
・流量1.0mL/min
・検出:UV
・波長:275nm
(粘度測定)
飲料の粘度は、B型粘度計を用いて測定した。粘度測定方法は、300mLのトールビーカーに試料を入れローター部分が完全に試料に浸漬するようにして、恒温槽を用いて試料測定温度を25℃(又は80℃)に保ち、ローターNo.M1、回転数60rpm条件下、3回測定して平均値を示した。
(試験1)
種々の増粘剤と、0.1%(100mg/100mL)のコエンザイムQ10とを含有する飲料を調製して、増粘剤の種類や量による飲料の粘度、コエンザイムQ10の分散性を評価した。
コエンザイムQ10原末(旭化成ファーマ(株)製)1g及び表1に示す種々の増粘剤を予め混合した混合粉体を、80℃に加熱した純水1000mLに添加して10分間攪拌した。これを25℃まで冷却して粘度測定を行った。次いで、再度80℃まで加熱して200mL透明PETボトルにロートを用いて充填後密閉し、25℃まで冷却した。
また、上記混合粉体に換えて、コエンザイムQ10原末のみを添加した以外は上記と同様に調製したコントロール品も作製した。
これらの容器詰液状組成物について、混合粉体の調合時、容器への充填時、容器詰とした製品保存時のコエンザイムQ10の分散性を目視で評価した。その結果を表1に示す。
Figure 0004546297
表1に示すように増粘剤を添加して液状組成物に20mPa・s以上の粘度を付与すると、コエンザイムQ10の分散性が向上し、また、増粘剤の種類に応じてその添加量を調整すると、液状組成物の粘度を調整可能であることがわかった。
また、増粘剤の種類によって若干差はあるものの、調合及び充填等の製造段階や容器詰とした製品段階でもコエンザイムQ10の分散性が非常に良いという結果を得た。
一方、コントロール品では、調合時、充填時および製品全ての段階においてコエンザイムQ10が水中に分散せず、浮遊若しくは凝集が生じていた。
(試験2)
コエンザイムQ10原末を用いたコエンザイムQ10含有飲料を作製し、官能評価を行った。また、コエンザイムQ10原末に換えて水溶性コエンザイムQ10製剤を用いた飲料についても評価した。
ベース飲料;
にんじん汁(:6倍濃縮液を元の濃度に還元したものを使用)500g、マンゴー果汁(:マンゴーピューレをそのまま使用)250g、オレンジ果汁(:6倍濃縮液を元の濃度に還元したものを使用)250g、果糖ぶどう糖液糖(Bx75〜77、JAS品)425g、クエン酸75g、香料70gを25℃の純水に添加し攪拌混合して、3700gのベース飲料を調製した。
液状組成物;
飲料2−1〜2−3の液状組成物は、表2に示すコエンザイムQ10原末(旭化成ファーマ(株)製)及びジェランガム5gを予め混合した混合粉体を、80℃に加熱した純水に添加して10分間攪拌して、1300gの液状組成物を調製した。
調合;
25℃に保持した上記ベース飲料を攪拌しながら、上記調製直後の液状組成物を徐々に添加し、純水で微調整をして飲料5Lを調合した。この飲料を95℃、10分間加熱殺菌して、25℃まで冷却した。
なお、飲料2−4〜2−6では、上記液状組成物に換えて、表2に示す水溶性コエンザイムQ10製剤(アクアQ10L10、日清ファルマ(株)製、コエンザイムQ10含量:10%)及び25℃の純水1300gを直接ベース飲料に添加して飲料5Lを調合した。
これらの飲料の香味についての熟練したパネラー10人による官能評価(評価基準:コエンザイムQ10を含まず、その他の配合量は同等であるコントロール品(飲料2−0)と比較して風味が同等であるかどうか、及び向上する点や悪化する点があるかどうかを評価)を実施した。官能評価結果を表2に示す。
Figure 0004546297
飲料2−1〜2−3も粘度42.1mPa・sであり、Bx10、pH3.2、酸度0.24であった。また、飲料2−1〜2−3の官能評価は、コントロール品と比較して良好であった。
この結果から、コエンザイムQ10を高濃度含有させた場合でも飲料に与える香味等の官能上の問題はないことがわかった。
一方、飲料2−4〜2−6はBx10、pH3.2、酸度0.24であった。また、飲料2−4〜2−6では、コエンザイムQ10含量を高めると油っぽい香味が増すため、飲料としては不適であった。
コエンザイムQ10は元来無味・無臭の物質であるものの、コエンザイムQ10に水溶性の機能を付与するような製剤化を行うと賦形剤や分散剤等の配合成分に由来する特有の香味が付与されることになる。従って、水溶性コエンザイムQ10製剤を用いて所定濃度のコエンザイムQ10含有飲料を調整するためには該製剤を多量用いる必要があり、製剤特有の香味が必要以上に飲料に付与されてしまうためであると考えられる。
(試験3)
表3に示すような配合比率の飲料を作製し、それを容器詰飲料とし、コエンザイムQ10の分散性及び保存安定性を調べた。
ベース飲料;
ベース飲料は、表3に示す配合比率となるように諸成分を25℃の水に添加し攪拌混合して調製した。ベース飲料に用いた諸成分は以下のとおりである。
飲料3−1、3−2のベース飲料は、にんじん汁(:6倍濃縮液を元の濃度に還元したものを使用)500g、マンゴー果汁(:マンゴーピューレをそのまま使用)250g、オレンジ果汁(:6倍濃縮液を元の濃度に還元したものを使用)250g、β−カロテン162mg、ナイアシン750mg、葉酸10mg、ビタミンE500mg、ビタミンC5gを25℃の純水に添加し攪拌混合して、3700gのベース飲料を調製した。
飲料3−3のベース飲料は、β−カロテン162mg、ナイアシン750mg、葉酸10mg、ビタミンE500mg、ビタミンC5gを25℃の純水に添加し攪拌混合して、3700gのベース飲料を調製した。
飲料3−4のベース飲料は、ビタミンC5gを25℃の純水に添加し攪拌混合して、3700gのベース飲料を調製した。
液状組成物;
飲料3−1、3−3の液状組成物は、コエンザイムQ10原末(旭化成ファーマ(株)製)3g及びジェランガム6gを予め混合した混合粉体を、80℃に加熱した純水に添加して10分間攪拌して、1300gの液状組成物を調製した。
調合;
25℃に保持した上記ベース飲料を攪拌しながら、上記調製直後の液状組成物を徐々に添加し、純水で微調整をして飲料5Lを調合した。この飲料を95℃、10分間加熱殺菌して、25℃まで冷却した。この飲料を透明PET容器(容量200mL)及び褐色瓶(容量100mL)にロートを用いて充填した後密封し、容器詰飲料を作製した。
なお、飲料3−2、3−4では、上記液状組成物に換えて、水溶性コエンザイムQ10製剤(アクアQ10L10、日清ファルマ(株)製、コエンザイムQ10含量:10%)30g及び25℃の純水1300gを直接ベース飲料に添加して飲料5Lを調合した。
作製した4種類の容器詰飲料(PET及び褐色瓶)を夫々3本ずつ、10000luxの人工気象器に24時間及び1週間静置した。静置後、容器詰飲料中のコエンザイムQ10の残存量を測定した。結果を表4に示す。
Figure 0004546297
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飲料3−1〜3−4の飲料は、Bx10、pH3.4〜3.7、酸度0.27であった。また、飲料3−1、3−2の製造直後の粘度は、それぞれ45mPa・s、36mPa・sであった。
飲料3−1、3−2の結果から、コエンザイムQ10は製剤よりも原末を用いた方が、コエンザイムQ10残存量が多く、光劣化が少ないことが確認できた。また、飲料3−1、3−3では1週間後のコエンザイムQ10残存量が50mg/100mL以上であるのに対して、飲料3−4では24時間後であるにもかかわらずコエンザイムQ10残存量は50%以下であった。
これは、飲料3−1、3−3は配合成分によって飲料が着色している一方、飲料3−4では飲料が透明であったためと考えられる。
このように飲料自体に着色することによって、遮光性容器を用いることなくコエンザイムQ10の光劣化を抑制することが可能となり、コエンザイムQ10含有飲料の保存安定性が向上するものと考えられる。
(試験4)パイロットスケールでの作製
ベース飲料;
にんじん汁(6倍濃縮液)83.3kg、マンゴー果汁(:マンゴーピューレをそのまま使用)250kg、オレンジ果汁(6倍濃縮液)41.7kg、果糖ぶどう糖液糖(Bx75〜77、JAS品)425kg、クエン酸75kg、香料70kgを25℃の純水に添加して攪拌混合して、約3.7m3のベース飲料を調製した。
液状組成物;
コエンザイムQ10原末(旭化成ファーマ(株)製)3kg及びキサンタンガム5kgを粉体混合機を用いて予め混合した混合粉体を、80℃に加熱した純水に添加して10分間攪拌混合して、約1.3m3の液状組成物を調製した。
調合及び容器詰;
上記ベース飲料を冷却しながら攪拌し、上記調製直後の液状組成物を徐々に添加し、純水で微調整をして約5m3の飲料を調合した。このとき調合直後の飲料の温度は35℃であった。
この飲料をプレート熱交換式殺菌機(95℃、5〜10分)に通液して殺菌し、充填温度90℃で口径28mm・容量100mLの透明瓶容器に充填スピード300〜400bpmで充填して容器詰飲料40000本を作製した。
充填開始直後・充填中間時・充填終了間際の時間帯から任意に容器詰飲料をサンプル数9本抽出して、内容物の飲料の性状を目視で観察した。また、飲料中のコエンザイムQ10含量及び25℃における粘度を測定した。
充填開始直後・充填中間時・充填終了間際の各時間帯からサンプリングしたすべての容器詰飲料の粘度は50〜60mPa・sの範囲であり、コエンザイムQ10含量は52〜56mg/本であった。
また、調合直後にサンプリングした飲料の液温を25℃に保持した後、粘度を測定すると63.5mPa・sであり、加熱殺菌直後にサンプリングした飲料の液温を80℃に保持した後その粘度を測定すると45.6mPa・sであった。
以上の結果より、増粘剤を添加して目標値内の粘度を付与した飲料であっても、通常のラインで製造可能であり、また、調合液中ならびに製品中でもコエンザイムQ10を均一に分散させ得ることが確認できた。したがって、粘度を付与した液では、コエンザイムQ10を均一に分散した飲料の製造が既存のラインを用いて実施できると示された。
(試験5)保存安定性
試験4で作製した容器詰飲料10本づつを5℃、25℃、37℃、50℃の恒温槽内で保存し、2週間後及び1ヵ月後の実施例1と同様の香味の官能評価を行った。また、容器詰飲料の液色を色差計(日本電色工業(株)製、SE2000)を用いて、反射光にてL値、a値、b値の測定を行った。
これらの飲料の香味及び液色の評価は、熟練したパネラー10人によって行い、製造直後の容器詰飲料を基準として、○:非常に良い、△:良い、×:悪いとした。結果を表5〜8に示す。
Figure 0004546297
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Figure 0004546297
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5℃(コールド)及び25℃(常温)の環境下で長期保存した容器詰飲料は、製造直後のものと香味や液色に関して全く問題がなく、コエンザイムQ10の分散性も良好であった。さらに、加速試験である37℃環境下の結果でも、コエンザイムQ10の分散性も良好で総評として問題はなかった。また、50℃×1ヶ月であってもコエンザイムQ10の沈澱や凝集は見られなかった。
なお、37℃×1ヶ月の保存安定性結果は、25℃(常温)×3ヶ月の結果に相当するものである。


Claims (9)

  1. コエンザイムQ10及び増粘剤を含有したコエンザイムQ10含有飲料であって、乳化剤を配合することなく増粘剤によって該飲料の25℃における粘度を20mPa・s〜120mPa・sに調整することで、コエンザイムQ10が分散してなることを特徴とするコエンザイムQ10含有飲料。
  2. コエンザイムQ10及び増粘剤を含有したコエンザイムQ10含有飲料であって、乳化剤を配合することなく、コエンザイムQ10と増粘剤とを混合してなる混合粉体を50℃〜90℃の水に加えてコエンザイムQ10を水に分散させた液状組成物を、35℃以下で調整したベース飲料に添加し、該飲料の25℃における粘度を20mPa・s〜120mPa・sに調整してなる請求項1に記載のコエンザイムQ10含有飲料。
  3. コエンザイムQ10の濃度が10mg/100mL〜200mg/100mLであることを特徴とする請求項1又は2に記載のコエンザイムQ10含有飲料。
  4. 増粘剤が、ジェランガム、キサンタンガム、ペクチン、ローカストビーンガム、カラギナン、アルギン酸、カルボキシセルロース、メチルセルロース及びリン酸塩類からなる群の中から選ばれる少なくとも一種以上を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のコエンザイムQ10含有飲料。
  5. オレンジ、みかん、マンゴー、バナナ、パッションフルーツ、ブドウ、イチゴ、ブルーベリー、パインアップル、リンゴ、プラム、モモ、グレープフルーツ、クランベリー、グアバ、パパイヤ、キウイフルーツ、ラズベリー及びレモンからなる群の中から選ばれる少なくとも一種以上の果汁を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のコエンザイムQ10含有飲料。
  6. トマト、スイカ、にんじん、かぼちゃ、モロヘイヤ、ほうれん草、小松菜、明日葉、シソ、バジル、赤キャベツ、ケール、ピーマン、アスパラガス、キャベツ、セロリ、クレソン、レタス、ビート、ブロッコリー、白菜、みつば及びグリーンピースからなる群の中から選ばれる少なくとも一種以上の野菜汁を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のコエンザイムQ10含有飲料。
  7. リコピン、アントシアニン及びβ−カロテンからなる群の中から選ばれる少なくとも一種以上の天然色素成分を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のコエンザイムQ10含有飲料。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のコエンザイムQ10含有飲料を瓶、金属缶、PET成形容器、又は、金属箔或いはプラステックフィルムと複合された紙からなる容器に充填してなる容器詰飲料。
  9. 請求項5〜7のいずれかに記載のコエンザイムQ10含有飲料を透明の瓶、又は、透明のPET成形容器に充填してなる容器詰飲料。
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