JP6580318B2 - 加温販売用果汁入り容器詰め飲料 - Google Patents

加温販売用果汁入り容器詰め飲料 Download PDF

Info

Publication number
JP6580318B2
JP6580318B2 JP2014227248A JP2014227248A JP6580318B2 JP 6580318 B2 JP6580318 B2 JP 6580318B2 JP 2014227248 A JP2014227248 A JP 2014227248A JP 2014227248 A JP2014227248 A JP 2014227248A JP 6580318 B2 JP6580318 B2 JP 6580318B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fruit juice
juice
container
beverage
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014227248A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016086770A (ja
Inventor
俊輔 柳澤
俊輔 柳澤
吉川 徹
徹 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Soft Drinks Co Ltd
Original Assignee
Asahi Soft Drinks Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Soft Drinks Co Ltd filed Critical Asahi Soft Drinks Co Ltd
Priority to JP2014227248A priority Critical patent/JP6580318B2/ja
Priority to TW104134828A priority patent/TWI693897B/zh
Publication of JP2016086770A publication Critical patent/JP2016086770A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6580318B2 publication Critical patent/JP6580318B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)

Description

本発明は、加温販売用果汁入り容器詰め飲料および加温販売用果汁入り容器詰め飲料の呈味改善方法に関する。
加温販売用果汁入り容器詰め飲料の設計にあたっては、果汁成分の沈殿、分離および凝集が問題となる。このため、従来の加温販売用果汁入り容器詰め飲料においては、不溶性固形分を含まない透明果汁が用いられることが通常であった(特許文献1等)。
しかし、透明果汁を配合した加温販売用果汁入り容器詰め飲料は、味が淡白で単調なものとなりがちであった。
こうした点を改善する手段として、透明果汁に代えて、果実由来のパルプを含む混濁果汁や、パルプおよび果実由来の精油を含むコミニュテッド果汁を用いることも考えられる。しかし、こうした果汁を用いた場合、風味については改善できるものの、保存安定性が著しく低下する傾向があった。一方で、増粘安定剤を加温販売用果汁入り容器詰め飲料中に配合した場合、当該飲料の保存安定性については改善できるものの、飲料の風味という観点において、果汁由来の風味を損なう、飲料自体の爽やかな風味が著しく低下するなどの不都合が生じる傾向があった。
特開2014−132898号公報
そこで、本発明は、良好な保存安定性と、優れた風味とを両立した加温販売用果汁入り容器詰め飲料、および加温販売用果汁入り容器詰め飲料の呈味改善方法を提供する。
本発明によれば、不溶性固形分を含む果汁と、
発酵セルロースと、
キサンタンガムと、
を含む加温販売用果汁入り容器詰め飲料であって、
前記不溶性固形分は、果実由来であり、当該不溶性固形分の含有量が、当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対して、0.0001質量%以上20質量%以下であり、
前記果汁が、柑橘類果実の果汁を含み、
当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料の果汁含有率が、当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対して、0.5%以上10%以下であり、
前記発酵セルロースと、前記キサンタンガムとの合計含有量が、当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対して、0.01質量%以上0.16質量%以下であり、
当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対する前記発酵セルロースの含有量をXとし、当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対する前記キサンタンガムの含有量をYとした時、X/Yの値が、質量比で、0.25以上4以下であり、
当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料におけるクエン酸酸度が0.4質量%以上0.7質量%以下であり、かつ
当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料の甘味度がショ糖換算で12以上21以下であることを特徴とする加温販売用果汁入り容器詰め飲料が提供される。
さらに、本発明によれば、不溶性固形分を含む果汁と、発酵セルロースと、キサンタンガムと、を含む加温販売用果汁入り容器詰め飲料の呈味改善方法であって、
前記不溶性固形分は、果実由来であり、当該不溶性固形分の含有量が、当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対して、0.0001質量%以上20質量%以下であり、
前記果汁が、柑橘類果実の果汁を含み、
前記果汁の果汁含有率が、前記加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対して、0.5%以上10%以下であり、
前記発酵セルロースと、前記キサンタンガムとの合計含有量が、前記加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対して、0.01質量%以上0.16質量%以下であり、
前記加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対する前記発酵セルロースの含有量をXとし、前記加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対する前記キサンタンガムの含有量をYとした時、X/Yの値が、質量比で、0.25以上4以下であり、
前記加温販売用果汁入り容器詰め飲料におけるクエン酸酸度が0.4質量%以上0.7質量%以下となり、かつ前記加温販売用果汁入り容器詰め飲料の甘味度がショ糖換算で12以上21以下となるように調製することを特徴とする、加温販売用果汁入り容器詰め飲料の呈味改善方法が提供される。
本発明によれば、良好な保存安定性と、優れた風味とを両立した加温販売用果汁入り容器詰め飲料、および加温販売用果汁入り容器詰め飲料の呈味改善方法を提供できる。
実施例2〜4、比較例7および8の官能評価結果を示す図である。 実施例2〜4、比較例7および8の官能評価結果を示す図である。
<<加温販売用果汁入り容器詰め飲料>>
本発明における加温販売用果汁入り容器詰め飲料は、果汁と、不溶性固形分と、発酵セルロースと、キサンタンガムと、を含む。この飲料における果汁の含有量、すなわち果汁含有量は、当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対して、0.5%以上10%以下である。上記飲料において、発酵セルロースと、キサンタンガムとの合計含有量は、当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対して、0.01質量%以上0.16質量%以下であり、かつ当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対する発酵セルロースの含有量をXとし、当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対するキサンタンガムの含有量をYとした時、X/Yの値が、質量比で、0.1以上10以下である。さらに、本発明における加温販売用果汁入り容器詰め飲料は、クエン酸酸度が0.4質量%以上0.7質量%以下であり、かつ甘味度がショ糖換算で12以上21以下である。こうすることで、良好な保存安定性と、優れた風味とを両立した加温販売用果汁入り容器詰め飲料を実現することができる。なお、本発明において「不溶性固形分」とは、果皮、果実パルプ分、果実の種等の、水に対して不溶性の固形成分を指す。また、本発明において、「加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量」は、容器に詰められた加温販売用果汁入り飲料の全量を意味し、容器の重量を含まない。
本発明において「加温販売用果汁入り容器詰め飲料」とは、市場に流通させる際に、たとえば、50℃以上70℃以下の温度に加温して保存、販売されることを前提とする容器詰め飲料を指す。以下、本発明について、「加温販売用果汁入り容器詰め飲料」を、「加温販売用果汁入り飲料」または「飲料」と称して説明する。
本発明において「甘味度」とは、甘味料が含まれる飲料の甘味の強さを意味し、飲料の甘味の度合いを示す数値である。
具体的には、ショ糖1質量%の甘味度を1とし、この甘味度と等しい甘さを導き出す濃度をその甘味料の甘味度(ショ糖換算値)1とした。飲料に配合した各甘味成分について、それぞれ下記式(1)によりショ糖換算の甘味度を算出し、その合計値を飲料の甘味度(ショ糖換算値)とした。
式(1):(飲料に含まれる甘味成分の配合量(質量%))×(上記甘味成分に関する単位配合量当たりのショ糖換算の甘味度の値)
本発明において「酸度」とは、飲料に含まれる酸の質量パーセント濃度であり、酸味の度合いを示す数値である。この「酸度」は、飲料中に含まれるすべての酸の量から算出される数値である。
本発明において飲料の「酸度」は、飲料に含まれている酸の量をクエン酸の相当量として換算した値、すなわち、クエン酸酸度(質量%)として表した数値を指し、フェノールフタレイン指示薬と水酸化ナトリウムとを用いて以下の方法で滴定することにより算出したものとする。具体的には、200mL三角フラスコに対して5〜15gの飲料を正確に秤量し、水を用いて適宜希釈した後、上記飲料に対して1%フェノールフタレイン指示薬を数滴加えて撹拌する。次いで、三角フラスコ内の飲料溶液をマグネティックスターラーで撹拌しながら、25mLビューレットに入れた0.1Mの水酸化ナトリウムを上記飲料溶液に添加しながら滴定試験を実施する。この滴定試験は、三角フラスコ内の飲料溶液の色が、30秒間赤色を持続した点を終点とする。そして、クエン酸酸度(質量%)の値は、上記方法で行った滴定試験結果に基づき、次式によって算出する。なお、上記滴定試験は、フェノールフタレイン指示薬に代えて、水素イオン濃度計を用いて実施してもよい。この場合、滴定試験の終点は、三角フラスコ内の飲料溶液のpHが8.1になった時とする。
クエン酸酸度(質量%)=A×f×100/W×0.0064 (2)
[上記式(2)において、Aは、0.1M水酸化ナトリウム溶液の滴定量(mL)を示し、fは、0.1M水酸化ナトリウム溶液の力価を示し、Wは、飲料試料の質量(g)を示す。また、上記式(2)において乗算している「0.0064」という値は、1mLの0.1M水酸化ナトリウム溶液に相当する無水クエン酸の質量(g)を指す。]
本発明における加温販売用果汁入り飲料は、酸度の値と甘味度の値とがそれぞれ特定の値になるよう制御したことで得られる相乗効果により、当該飲料の呈味を改善できるものである。具体的には、本発明における加温販売用果汁入り飲料のクエン酸酸度と甘味度の値は、クエン酸酸度が0.4質量%以上0.7質量%以下であり、甘味度がショ糖換算で12以上21以下である。本発明のように良好な保存安定性と、優れた風味を両立した加温販売用果汁入り飲料を実現するためには、上述した飲料自体の酸度と甘味度とのバランスを制御することが特に重要である。本発明においては、上述した飲料の酸度と甘味度とのバランスを制御することにより、果実本来のみずみずしい風味を有し、酸味と甘味をバランスよく両立した爽やかで濃厚な味わいと、良好な保存安定性とを両立した果汁入り飲料を実現することができる。
ここで、従来の加温販売用果汁入り飲料は、クエン酸酸度が0.2質量%以上0.3質量%以下程度であり、かつ甘味度がショ糖換算で7以上15以下程度であるものが一般的であった。
本発明における加温販売用果汁入り飲料のクエン酸酸度と甘味度の値は、クエン酸酸度が0.4質量%以上0.7質量%以下であり、甘味度が12以上21以下であるが、好ましくは、クエン酸酸度が0.45質量%以上0.65質量%以下であり、かつ甘味度が16以上20以下である。こうすることで、より一層風味に優れた酸味と甘味をバランスよく両立した爽やかで濃厚な味わいと、良好な保存安定性とを両立した果汁入り飲料を実現することができる。
本発明における加温販売用果汁入り飲料のpHは、好ましくは、2以上4.6未満であり、より好ましくは、2.5以上4.0未満であり、さらに好ましくは、3.1以上3.6以下である。こうすることで、良好な保存安定性と、優れた風味を両立した加温販売用果汁入り飲料を実現することができる。
本発明における加温販売用果汁入り飲料は、上述したように従来の飲料と比べて酸度が高いものである。そのため、本発明における飲料は、当該飲料中に含まれているナトリウム量が、好ましくは、30mg/100mL以上90mg/100mL未満、より好ましくは35mg/100mL以上80mg/100mL以下、最も好ましくは、40mg/100mL以上70mg/100mL以下である。また、従来の加温販売用果汁入り飲料は、飲料中に含まれているナトリウム量が25mg/100mL程度であるものが一般的であった。
本発明における飲料の製造に使用する水は、公知の加温販売用飲料の製造に用いられている水であれば、適宜、選択して使用することができる。その具体例としては、市水、井水、蒸留水、ミネラルウォーター、イオン交換水、脱気水等が挙げられる。中でも、イオン交換水または脱気水を用いることが好ましい。こうすることで、飲料を市場に流通させて消費者が喫飲するまでの間に行われる加温によって、当該飲料中の甘味成分等の一部が褐変してしまうことを抑制することができる。
本発明における加温販売用果汁入り飲料を封入する容器は、飲料業界で公知の密封容器であれば、適宜選択して用いることができる。その具体例としては、ガラス、プラスチック(ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等)、紙、アルミ、スチール等の単体もしくは複合材料又は積層材料からなる密封容器が挙げられる。また、容器形状は、特に限定されるものではないが、たとえば、缶容器、ボトル容器、カップ容器、パウチ容器、袋容器等が挙げられる。さらに、容器の容量は、一般的には、100mL以上1L以下程度であるが、飲料中に含まれている成分の沈殿、凝集を抑制する観点から、好ましくは、100mL以上500mL以下であり、さらに好ましくは、200mL以上350mL以下である。容器の形状や色彩も特に限定されず、流通形態や消費者ニーズに応じて適宜決定することができる。
以下、加温販売用果汁入り飲料の各配合成分について、詳細に説明する。
<果汁>
本発明における果汁は、不溶性固形分を含むもの、すなわち不溶性固形分を含む果汁であることが好ましい。上記不溶性固形分を含む果汁は、一般に、混濁果汁、コミニュテッド果汁、又はピューレと呼ばれる果汁を指す。上記混濁果汁は、従来の加温販売用果汁入り飲料に配合されている透明果汁を得るために実施されるペクチン分解酵素処理を行うことなく得られた、果実由来のペクチンやパルプ分などがコロイド状をなして混濁している果汁を指す。上記コミニュテッド果汁は、混濁果汁の中でも、粉砕された果実の果皮やオイル分も含む果汁である。そのため、コミニュテッド果汁を飲料中に配合した場合には、果実本来のみずみずしい味わいを実現することができる。また、ピューレは、果実や野菜の搾汁液を裏ごししたものを指す。
上述した果汁に含まれる不溶性固形分としては、たとえば、果皮、果実パルプ分、果実の種等の、水に対して不溶性の固形成分等の成分が挙げられる。ここで、果実パルプ分とは、たとえば、果実を破砕し、果汁等の液状成分を篩別及び/又は遠心分離により分離して得られる果汁中に含まれる不溶性固形分や、果実から果汁を搾汁した後に得られる果汁残渣を細砕して得られる不溶性固形分等のことを指す。なお、柑橘類果実に含まれるじょうのう膜などの薄皮部分は、上述した果実パルプ分に含まれる。
果汁の具体例としては、オレンジ果汁、みかん果汁、温州ミカン果汁、ネーブル果汁、ポンカン果汁、夏ミカン果汁、レモン果汁、グレープフルーツ果汁、ライム果汁、ハッサク果汁、伊予柑果汁、ユズ果汁、スダチ果汁、カムカム果汁、シークヮーサー果汁、カボス果汁、マンダリン果汁、タンジェリン果汁、テンプルオレンジ果汁、タンジェロ果汁、カラマンシー果汁等の柑橘類果実の果汁、いちご果汁、ラズベリー果汁、ブルーベリー果汁、ブラックベリー果汁、クランベリー果汁等のベリー類に属する果実由来の果汁、りんご果汁、和梨果汁、洋なし果汁、モモ果汁、スモモ果汁、ウメ果汁、ビワ果汁、ブドウ果汁、マスカット果汁、メロン果汁、キウイ果汁、スイカ果汁、バナナ果汁、パイナップル果汁、パパイヤ果汁等が挙げられる。中でも、柑橘類果実の果汁であることが好ましく、レモン果汁、ユズ果汁、グレープフルーツ果汁、ミカン果汁、伊予柑果汁、スダチ果汁、及びカボス果汁からなる群より選択される1種以上の果汁であるとさらに好ましい。これらは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明における加温販売用果汁入り容器詰め飲料中の果汁含有率は、当該飲料全量に対して0.5%以上10%以下であり、好ましくは、当該飲料全量に対して0.5%以上7%以下であり、より好ましくは、当該飲料全量に対して1%以上5%以下である。こうすることで、果実本来のみずみずしい風味を味わうことができ、かつ酸味と甘味をバランスよく両立した果汁入り飲料を実現することができる。
ここで、「果汁含有率」とは、果実を搾汁して得られるストレート果汁を100%としたときの相対濃度であり、JAS規格(果実飲料の日本農林規格)に示される糖用屈折計示度の基準(°Bx)、もしくは酸度(質量%)の基準に基づいて換算できる。例えば、ぶどう果汁はJAS規格が11°Bxであるから、55°Bxの濃縮ぶどう果汁を飲料中に0.2質量%配合した場合、果汁含有率は1%となる。なお、果汁の果汁含有率をJAS規格の糖用屈折計示度に基づいて換算する際には、果汁に加えられた糖類、はちみつ等の糖用屈折計示度を除くものとする。また、通常果汁量は質量%(すなわち飲料100gあたりの果汁量(g))で表される。また、果汁の種類がレモン果汁である場合には、JAS規格に示される酸度がクエン酸酸度で4.5(質量%)であるため、クエン酸酸度が30(質量%)の濃縮レモン果汁を飲料中に0.15質量%配合した場合、果汁含有率は1%となる。
本発明における果汁中の不溶性固形分量は、果汁量全量に対して、好ましくは、0.01質量%以上15質量%以下であり、より好ましくは、0.1質量%以上12質量%以下である。こうすることで、良好な保存安定性を維持するとともに、果実本来のみずみずしい風味を味わうことが可能な、酸味と甘味をバランスよく両立した爽やかで濃厚な味わいの加温販売用果汁入り飲料を実現することができる。
本発明における加温販売用果汁入り容器詰め飲料中の不溶性固形分の含有量は、好ましくは、飲料全量に対して、0.0001質量%以上20質量%以下であり、より好ましくは、飲料全量に対して、0.1質量%以上10質量%以下である。こうすることで、良好な保存安定性を維持するとともに、果実本来のみずみずしい風味を味わうことが可能な、酸味と甘味をバランスよく両立した爽やかで濃厚な味わいの加温販売用果汁入り飲料を実現することができる。
果汁中に含まれる不溶性固形分の平均粒子径d50(メジアン径)は、粒度分布計を用いて測定することができる。本発明において不溶性固形分の平均粒子径d50(メジアン径)は、好ましくは、1μm以上300μm以下であり、より好ましくは、2μm以上200μm以下であり、最も好ましくは、5μm以上150μm以下である。こうすることで、良好な保存安定性を維持するとともに、果実本来のみずみずしい風味を味わうことが可能な、酸味と甘味をバランスよく両立した爽やかで濃厚な味わいの加温販売用果汁入り飲料を実現することができる。
果汁中に含まれる不溶性固形分の90%積算径は、好ましくは、5μm以上850μm以下であり、6μm以上400μm以下であるとさらに好ましく、8μm以上300μm以下であるとより一層好ましい。こうすることで、製造適性に支障をきたすことなく、良好な保存安定性を維持するとともに、果実本来のみずみずしい風味を味わうことが可能な、酸味と甘味をバランスよく両立した爽やかで濃厚な味わいの加温販売用果汁入り飲料を実現することができる。
<増粘剤>
本発明における飲料には、発酵セルロースとキサンタンガムとを含む増粘剤が配合される。発酵セルロースは、水に溶解しない細かな三次元網目構造を形成する増粘多糖類の1種である。この発酵セルロースは、高温条件下においても、低濃度、低粘度で種々の不溶性固形分を溶液中に分散させることが可能な増粘剤である。一方、キサンタンガムは、高温条件下においても、低濃度で高粘度であり、かつ優れた耐酸性をもちあわせた増粘多糖類の1種である。本発明においては、発酵セルロースおよびキサンタンガムという特定の2種の増粘剤を併用することにより、飲料中に含まれている不溶性固形分が、当該飲料を保管している際に沈殿、分離および凝集してしまうことを抑制することができる。これにより、果汁本来の風味を有し、かつ酸味と甘味をバランスよく両立した爽やかで濃厚な風味と、良好な保存安定性とを両立した果汁入り飲料を実現することができる。
本発明における飲料において、発酵セルロースとキサンタンガムの合計含有量の下限値は、飲料全量に対して、0.01質量%であるが、好ましくは0.03質量%であり、より好ましくは0.05質量%であり、最も好ましくは0.07質量%である。また、本発明における飲料において、発酵セルロースとキサンタンガムの合計含有量の上限値は、0.16質量%であるが、好ましくは0.15質量%であり、より好ましくは0.14質量%である。こうすることで、従来の飲料において生じていた果汁成分の沈殿、分離および凝集の問題が発生することを高度に抑制できるため、より一層良好な保存安定性と、果汁本来の風味を有し、かつ酸味と甘味をバランスよく両立した爽やかで濃厚な風味とを両立した果汁入り飲料を実現することができる。
本発明における飲料において、発酵セルロースとキサンタンガムの含有量の割合は、当該飲料全量に対する発酵セルロースの含有量をXとし、当該飲料全量に対するキサンタンガムの含有量をYとした時、X/Yの値が、質量比で、0.1以上10以下であるが、好ましくは、質量比で、0.25以上4以下である。こうすることで、従来の飲料において生じていた果汁成分の沈殿、分離および凝集の問題が発生することを高度に抑制できるため、より一層良好な保存安定性と、果汁本来の風味を有し、かつ酸味と甘味をバランスよく両立した爽やかで濃厚な風味とを両立した果汁入り飲料を実現することができる。
なお、本発明における飲料には、以上で説明した2成分の他にも、本発明の目的を損なわない範囲であれば、公知の加温販売用飲料の製造に用いられる、たとえば、大豆多糖類、ペクチン、カラギーナン、ジェランガム、グアーガム等の増粘剤を配合することができる。
<甘味成分>
本発明における飲料に配合する甘味成分は、公知の加温販売用飲料の製造に用いられている甘味成分であれば、適宜、選択して使用することができる。その具体例としては、果糖ぶどう糖液糖、砂糖(ショ糖やグラニュー糖を含む)、果糖、高果糖液糖、ぶどう糖、オリゴ糖、乳糖、はちみつ、水飴(麦芽糖)、糖アルコール、高甘味度甘味料等が挙げられる。中でも、本発明における飲料に配合する甘味成分としては、高甘味度甘味料を使用することが好ましい。こうすることで、従来から加温販売用果汁入り飲料の分野において公知の課題として挙げられていた、ショ糖を加温することによって引き起こされる品質劣化や液色の褐変等の問題が生じることを抑制することができる。また、甘味成分として、高甘味度甘味料を使用することにより、飲料のカロリー量を低減させることも可能である。高甘味度甘味料としては、アセスルファムカリウム、スクラロース、アスパルテーム、ネオテーム、ステビア抽出物等が挙げられる。なお、以上に述べた甘味成分は、飲料の甘味度をショ糖換算で12以上21以下に制御できれば、単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。具体的には、本発明における飲料の甘味度がショ糖換算で12以上21以下となるように調製できるのであれば、たとえば、甘味度がショ糖換算で200のアセスルファムカリウムを、単独で使用してもよいし、甘味度がショ糖換算で600のスクラロースと上記アセスルファムカリウムとを併用してもよい。
<その他の配合成分>
本発明における飲料には、飲料に許容される各種添加剤、たとえば乳化剤(ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、レシチン等)、酸化防止剤(トコフェロール、塩酸システイン等)、色素(マリーゴールド色素、カロチノイド色素、アントシアニン色素、カラメル色素、各種合成着色料等)、香料、酸味料(クエン酸、アジピン酸、グルコン酸、コハク酸、酒石酸、乳酸、フマル酸、リンゴ酸、又はそれらの塩類等)、保存料、防腐剤、防かび剤などを含有してもよい。また、健康機能の増強を期待して、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンE等)やミネラル類(カリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム等)、食物繊維等の各種機能成分を添加してもよい。
従来の加温販売用果汁入り飲料においては、飲料が製造されてから消費者に喫飲されるまでの間に発生する果汁成分の沈殿、分離および凝集が問題となっていた。このため、従来の加温販売用果汁入り飲料においては、味が淡白で単調なものとなりがちであったものの、不溶性固形分を含まない透明果汁が用いられることが通常であった。ただし、従来の加温販売用果汁入り飲料においては、上述した味が淡白で単調なものになるという風味の問題を改善するため、透明果汁に代えて、果実パルプ分等の不溶性固形分を含む果汁を配合することも検討されていた。しかし、果実パルプ分等の不溶性固形分を含む果汁を用いた場合、風味については改善できるものの、保存安定性の面で改善の余地を有していた。
さらに、従来の加温販売用果汁入り飲料においては、上述した味が淡白で単調なものになるという風味の問題とともに、当該飲料の保存安定性を改善する手段として、果実パルプ分等の不溶性固形分を含む果汁とともに、発酵セルロースおよびキサンタンガムという特定の増粘剤を併用することも考えられていた。しかし、不溶性固形分を含む果汁とともに、発酵セルロースおよびキサンタンガムという特定の増粘剤を併用した場合、飲料の保存安定性については改善できるものの、増粘剤由来のとろみやもったりとした味わいになり果汁本来の風味が損なわれてしまうため、依然として、風味面に改善の余地を有していた。
これに対し、本発明における加温販売用果汁入り飲料は、当該飲料の酸度と甘味度とをそれぞれ特定の値に制御するとともに、増粘剤として発酵セルロースとキサンタンガムという特定成分を特定の量比で特定量配合しているため、増粘剤由来のとろみやもったりとした呈味を改善でき、かつ果実本来のみずみずしい風味を味わうことのできる、酸味と甘味をバランスよく両立した爽やかで濃厚な味わいと、良好な保存安定性とを両立した果汁入り飲料を実現することができる。
<<加温販売用果汁入り容器詰め飲料の製造方法>>
良好な保存安定性と、優れた風味とを両立した本発明における飲料を実現するためは、当該飲料中における発酵セルロースとキサンタンガムという特定の2種の増粘剤の分散溶解状態を適切に調製することが重要である。具体的には、本発明における飲料を実現するためは、飲料溶液に対して添加する増粘剤溶液を調製する際の溶媒温度、上記増粘剤溶液における増粘剤の溶解濃度、飲料溶液に対して増粘剤溶液を添加した後に行う均質化処理の温度や圧力等の各種因子を高度に制御することが重要である。ただし、本発明における飲料の製造方法は、上記特定の2種の増粘剤の分散溶解状態を適切に調製するという点を除けば、公知の加温販売用飲料の製造方法を用いることができる。
(1)飲料溶液に対して添加する増粘剤溶液の調製
発酵セルロースとキサンタンガムという特定の2種の増粘剤を含む増粘剤溶液は、上記2種の増粘剤を別々に水又は温水に溶解して調製してもよいし、予め粉体の状態にある上記2種の増粘剤を混合し、得られた混合物を水又は温水に溶解して調製してもよい。この増粘剤溶液における上記2種の増粘剤の溶解濃度は、最終生成物である飲料中に上記2種の増粘剤を適切に分解溶解できるのであれば、特に限定されないが、好ましくは、0.3質量%以上5質量%以下であり、より好ましくは、0.4質量%以上3質量%以下である。また、増粘剤溶液の調製に温水を使用する場合、当該温水の温度は、好ましくは、40℃以上80℃以下とすることが好ましい。このように、温水を用いて増粘剤溶液の調製を行った場合、得られた増粘剤溶液を常温に冷却後、他の製造原料と混合することにより、果汁本来の風味や他製造原料の品質を損なうことなく、良好な保存安定性を有する飲料を実現することができる。
(2)飲料溶液の均質化処理
本発明の飲料を製造する際には、当該飲料中における上記特定の2種の増粘剤の分散溶解状態を良好な状態に制御するため、上記(1)で説明した増粘剤溶液、不溶性固形分を含む果汁、及びそれらの混合物に対して、たとえば、ホモジナイザーにより均質化処理を行ってもよい。こうすることで、より一層保存安定性に優れた飲料を実現することができる。この均質化処理の条件は、温度が、5℃以上60℃以下であることが好ましく、圧力が5MPa以上50MPa以下であることが好ましい。
なお、上述した公知の加温販売用飲料の製造方法としては、たとえば、以下の方法を採用することができる。具体的には、不溶性固形分を含む果汁またはその希釈液に対して特定の増粘剤を除く各種添加物を添加・混合し、必要に応じて、溶液のpHを調整した後、特定の増粘剤を添加する。その後、容器に充填する前もしくは後に、殺菌処理を行なう。殺菌処理は、通常のプレート式殺菌、チューブラー式殺菌、レトルト殺菌、バッチ殺菌、オートクレーブ殺菌などの方法を採用することができる。
<<加温販売用果汁入り容器詰め飲料の呈味改善方法>>
本発明における加温販売用果汁入り容器詰め飲料は、果汁と、不溶性固形分と、発酵セルロースと、キサンタンガムと、を含む。この飲料における果汁の含有量、すなわち果汁含有量は、当該飲料全量に対して、0.5%以上10%以下である。そして、本発明における加温販売用果汁入り容器詰め飲料において、発酵セルロースと、キサンタンガムとの合計含有量は、当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対して、0.01質量%以上0.16質量%以下であり、かつ当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対する発酵セルロースの含有量をXとし、加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対する前記キサンタンガムの含有量をYとした時、X/Yの値が、質量比で、0.1以上10以下である。本発明における呈味改善方法は、上述した特定の配合組成からなる飲料において、クエン酸酸度が0.4質量%以上0.7質量%以下となるように調製し、かつ甘味度が12以上21以下となるように調製するものである。こうすることで、加温販売用果汁入り容器詰め飲料の風味を、従来の飲料と比べて、良好なものとすることができる。
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
以下、本発明の参考形態の一例を示す。
<1>
果汁と、
不溶性固形分と、
発酵セルロースと、
キサンタンガムと、
を含む加温販売用果汁入り容器詰め飲料であって、
当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料の果汁含有率が、当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対して、0.5%以上10%以下であり、
前記発酵セルロースと、前記キサンタンガムとの合計含有量が、当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対して、0.01質量%以上0.16質量%以下であり、
当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対する前記発酵セルロースの含有量をXとし、当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対する前記キサンタンガムの含有量をYとした時、X/Yの値が、質量比で、0.1以上10以下であり、
当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料におけるクエン酸酸度が0.4質量%以上0.7質量%以下であり、かつ
当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料の甘味度がショ糖換算で12以上21以下であることを特徴とする加温販売用果汁入り容器詰め飲料。
<2>
高甘味度甘味料を含むことを特徴とする、<1>に記載の加温販売用果汁入り容器詰め飲料。
<3>
前記果汁が、柑橘類果実の果汁を含むことを特徴とする、<1>または<2>に記載の加温販売用果汁入り容器詰め飲料。
<4>
前記不溶性固形分が、果皮、果実パルプ分および果実の種からなる群より選択される1種以上である、<1>乃至<3>いずれか1つに記載の加温販売用果汁入り容器詰め飲料。
<5>
当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料中の前記不溶性固形分の含有量が、当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対して、0.0001質量%以上20質量%以下である、<1>乃至<4>いずれか1つに記載の加温販売用果汁入り容器詰め飲料。
<6>
果汁と、不溶性固形分と、発酵セルロースと、キサンタンガムと、を含む加温販売用果汁入り容器詰め飲料の呈味改善方法であって、
前記果汁の果汁含有率が、前記加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対して、0.5%以上10%以下であり、
前記発酵セルロースと、前記キサンタンガムとの合計含有量が、前記加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対して、0.01質量%以上0.16質量%以下であり、
前記加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対する前記発酵セルロースの含有量をXとし、前記加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対する前記キサンタンガムの含有量をYとした時、X/Yの値が、質量比で、0.1以上10以下である前記加温販売用果汁入り容器詰め飲料において、
前記加温販売用果汁入り容器詰め飲料におけるクエン酸酸度が0.4質量%以上0.7質量%以下となり、かつ前記加温販売用果汁入り容器詰め飲料の甘味度がショ糖換算で12以上21以下となるように調製することを特徴とする、加温販売用果汁入り容器詰め飲料の呈味改善方法。
<7>
前記加温販売用果汁入り容器詰め飲料が、高甘味度甘味料を含む、<6>に記載の加温販売用果汁入り容器詰め飲料の呈味改善方法。
<8>
前記果汁が、柑橘類果実の果汁を含む、<6>または<7>に記載の加温販売用果汁入り容器詰め飲料の呈味改善方法。


以下、本発明を実施例および比較例により説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<実施例1、参考例1および比較例1〜6>
表1に示す配合に従って飲料原料を混合して得られたレモン果汁入り飲料を加熱殺菌した後、200g缶にホットパック充填することで、実施例1、参考例1および比較例1〜6の加温販売用レモン果汁入り容器詰め飲料を作製した。
具体的には、実施例1、参考例1および比較例1〜6の加温販売用レモン果汁入り容器詰め飲料は、表1に示す配合となるように、それぞれ以下の方法で作製した。
以下の(A)または(B)のいずれかの果汁を水で希釈して果汁溶液を調製した後、得られた上記果汁溶液に対して、グラニュー糖、還元水飴、はちみつ、スクラロース、マリーゴールド色素、アセスルファムカリウムおよびL−アスコルビン酸を添加混合した。次いで、得られた混合溶液に対して無水クエン酸およびクエン酸三ナトリウムを添加して、pHが3.4となるように調整した。次に、pHを調整して得られた溶液に対して、発酵セルロース(三栄源FFI社製、サンアーティストPG、発酵セルロース含有量:20%)とキサンタンガム(三栄源FFI社製、サンエースNXG−S(CP))をそれぞれ所定量ずつ添加した。その後、イオン交換水を用いて全量が10kgとなるように調整してから、15℃、15MPaという条件下、ホモジナイザーを用いて均質化処理をおこなった。このようにして得られたレモン果汁入り飲料は、65℃で10分間と同等以上の殺菌価を有する加熱殺菌を実施した後、200g缶にホットパック充填してから、室温(25℃)まで冷却し、後述する評価に用いた。なお、レモン果汁の果汁含有率は、いずれも3%となるように調整した。
(A)市販のレモンコミニュテッド果汁(Brix:22、クエン酸酸度:7質量%、不溶性固形分含有量:10質量%)
(B)市販のレモン透明果汁(Brix:40、クエン酸酸度:30質量%)
得られたレモン果汁入り容器詰め飲料中の各配合成分の含有量は、表1に示すとおりである。
得られた各レモン果汁入り容器詰め飲料について、下記に示す評価を行った。なお、評価に用いたレモン果汁入り容器詰め飲料は、製造時に室温(25℃)まで冷却した直後から、一晩冷蔵(5℃)で静置して保管したものを、インキュベーターを用いて55℃に加温してから使用した。
各レモン果汁入り容器詰め飲料に対し、行った評価について以下に詳説する。
(評価項目)
官能評価試験1(爽やかさ):実施例1、参考例1および比較例1〜6の加温販売用レモン果汁入り容器詰め飲料を、熟練した5名のパネラーが試飲することにより、以下の評価基準に従って評価を実施し、その平均点を求めた。
0点:爽やかさが、ない
2点:爽やかさが、わずかにある
4点:爽やかさが、ややある
6点:爽やかさが、ある
8点:爽やかさが、かなりある
官能評価試験2(果汁感):実施例1、参考例1および比較例1〜6の加温販売用レモン果汁入り容器詰め飲料を、熟練した5名のパネラーが試飲することにより、以下の評価基準に従って評価を実施し、その平均点を求めた。
0点:果汁感が、ない
2点:果汁感が、わずかにある
4点:果汁感が、ややある
6点:果汁感が、ある
8点:果汁感が、かなりある
官能評価試験3(もったりしているか否か):実施例1、参考例1および比較例1〜6の加温販売用レモン果汁入り容器詰め飲料を、熟練した5名のパネラーが試飲することにより、以下の評価基準に従って評価を実施し、その平均点を求めた。
0点:もったりしているとは、思わない
2点:やや、もったりしているとは思わない
4点:どちらとも言えない
6点:やや、もったりしていると思う
8点:もったりしていると思う
官能評価試験4(全体の風味):実施例1、参考例1および比較例1〜6の加温販売用レモン果汁入り容器詰め飲料を、熟練した5名のパネラーが試飲することにより、以下の評価基準に従って評価を実施し、その平均点を求めた。
0点:悪い
2点:やや悪い
4点:どちらとも言えない
6点:やや良い
8点:良い
pH:実施例1、参考例1および比較例1〜6のレモン果汁入り容器詰め飲料を製造した直後に、ガラス電極pHメーター(東亜ディーケーケー社製)を用いて、それぞれ20℃でのpHを測定した。
クエン酸酸度:200mL三角フラスコに対して5〜15gの飲料を正確に秤量し、水を用いて適宜希釈した後、上記飲料に対して1%フェノールフタレイン指示薬を数滴加えて撹拌した。次いで、三角フラスコ内の飲料溶液をマグネティックスターラーで撹拌しながら、25mLビューレットに入れた0.1Mの水酸化ナトリウムを上記飲料溶液に添加しながら滴定試験を実施した。なお滴定試験の終点は、三角フラスコ内の飲料溶液の色が、30秒間赤色を持続した点とした。上記方法で行った滴定試験結果に基づき、各レモン果汁容器詰め飲料のクエン酸酸度を、次式によって算出した。
クエン酸酸度(質量%)=A×f×100/W×0.0064 (2)
[上記式(2)において、Aは、0.1M水酸化ナトリウム溶液の滴定量(mL)を示し、fは、0.1M水酸化ナトリウム溶液の力価を示し、Wは、飲料試料の質量(g)を示す。また、上記式(2)において乗算している「0.0064」という値は、1mLの0.1M水酸化ナトリウム溶液に相当する無水クエン酸の質量(g)を指す。]
甘味度(ショ糖換算値):ショ糖1質量%の甘味度を1とし、この甘味度と等しい甘さを導き出す濃度をその甘味料の甘味度(ショ糖換算値)1として、以下の方法で算出した。具体的には、飲料に配合した各甘味成分について、それぞれ下記式(1)によりショ糖換算の甘味度を算出し、その合計値を飲料の甘味度(ショ糖換算値)とした。
式(1):(飲料に含まれる甘味成分の配合量(質量%))×(上記甘味成分に関する単位配合量当たりのショ糖換算の甘味度の値)
上記評価項目に関する評価結果を、以下の表1に各成分の配合比率と共に示す。
Figure 0006580318
比較例のレモン果汁入り容器詰め飲料は、いずれも、爽やかさ、果汁感、もったりしているか否か、および全体の風味という点において、バランスに欠けるものであった。これは、増粘剤由来のとろみやもったりとした味わいにより、果汁のみずみずしい風味が損なわれていることによるものと考えられる。一方、実施例のレモン果汁入り容器詰め飲料は、発酵セルロースおよびキサンタンガムという特定の増粘剤を配合することによる爽やかさや果汁感の低下が抑制され、全体の風味という点においては、パネラーによる評価点が向上した。
<実施例2〜4、比較例7および8>
表2に示す配合に従って飲料原料を混合して得られたレモン果汁入り飲料を加熱殺菌した後、200g缶にホットパック充填することで、実施例2〜4、比較例7および8の加温販売用レモン果汁入り容器詰め飲料を作製した。なお、各レモン果汁入り容器詰め飲料の作製方法は、上述した実施例1、参考例1および比較例1〜6と同様の方法を用いた。
得られたレモン果汁入り容器詰め飲料中の各配合成分の含有量は、表2に示すとおりである。
得られた各レモン果汁入り容器詰め飲料について、下記に示す評価を行った。なお、評価に用いたレモン果汁入り飲料は、製造時に室温(25℃)まで冷却した直後から、一晩冷蔵(5℃)で静置して保管したものを、インキュベーターを用いて55℃に加温してから使用した。
各レモン果汁入り容器詰め飲料に対し、行った評価について以下に詳説する。
実施例2〜4、比較例7および8の各レモン果汁入り容器詰め飲料については、上述した官能評価試験1(爽やかさ)、官能評価試験2(果汁感)および官能評価試験4(全体の風味)と同様の方法で行った官能評価にくわえて、以下に説明する評価を行った。
官能評価試験5(レモネード飲料らしさ):実施例2〜4、比較例7および8の加温販売用レモン果汁入り容器詰め飲料を、熟練した5名のパネラーが試飲することにより、以下の評価基準に従って官能評価を実施し、その平均点を求めた。
0点:レモネード飲料らしさが、ない
2点:レモネード飲料らしさが、わずかにある
4点:レモネード飲料らしさが、ややある
6点:レモネード飲料らしさが、ある
8点:レモネード飲料らしさが、かなりある
官能評価試験6(濃さ):実施例2〜4、比較例7および8の加温販売用レモン果汁入り容器詰め飲料を、熟練した5名のパネラーが試飲することにより、以下の評価基準に従って評価を実施し、その平均点を求めた。
0点:濃さが、ない
2点:濃さが、わずかにある
4点:濃さが、ややある
6点:濃さが、ある
8点:濃さが、かなりある
官能評価試験7(甘味の強さ):実施例2〜4、比較例7および8の加温販売用レモン果汁入り容器詰め飲料を、熟練した5名のパネラーが試飲することにより、以下の評価基準に従って評価を実施し、その平均点を求めた。
0点:甘味の強さが、弱い
2点:甘味の強さが、やや弱い
4点:甘味の強さが、丁度良い
6点:甘味の強さが、やや強い
8点:甘味の強さが、強い
官能評価試験8(酸味の強さ):実施例2〜4、比較例7および8の加温販売用レモン果汁入り容器詰め飲料を、熟練した5名のパネラーが試飲することにより、以下の評価基準に従って評価を実施し、その平均点を求めた。
0点:酸味の強さが、弱い
2点:酸味の強さが、やや弱い
4点:酸味の強さが、丁度良い
6点:酸味の強さが、やや強い
8点:酸味の強さが、強い
上記評価項目に関する評価結果を、以下の表2に各成分の配合比率と共に示す。
Figure 0006580318
図1および2は、実施例2〜4、比較例7および8の官能評価結果を示す図である。
図1および2に示すように、比較例7の飲料は、爽やかさ、果汁感、レモネード飲料らしさ、濃さおよび全体の風味という点において、バランスに欠けるものであった。これは、甘味や酸味が不足しているため、果汁のみずみずしい風味が損なわれたことによるものと考えられる。一方で比較例8の飲料は、爽やかさおよび全体の風味という点において、バランスに欠けるものであった。これは、甘味や酸味が強すぎるためであると考えられる。一方、実施例2〜4の飲料は、果汁感、レモネード飲料らしさ、濃さおよび全体の風味という点において、バランスに優れたものであった。
<実施例5〜8、比較例9〜10>
表3に示す配合に従って飲料原料を混合して得られたレモン果汁入り飲料を加熱殺菌した後、200g缶にホットパック充填することで、実施例5〜8、比較例9〜10の加温販売用レモン果汁入り容器詰め飲料を作製した。なお、各レモン果汁入り容器詰め飲料の作製方法は、上述した実施例1、参考例1および比較例1〜6と同様の方法を用いた。ただし、比較例10の飲料については、発酵セルロースとキサンタンガムに代えて、高メトキシルペクチン(HMペクチン)を増粘剤として使用した。
得られたレモン果汁入り容器詰め飲料中の各配合成分の含有量は、表3に示すとおりである。
得られた各レモン果汁入り容器詰め飲料について、下記に示す評価を行った。なお、評価に用いたレモン果汁入り容器詰め飲料は、製造時に室温(25℃)まで冷却した直後から、一晩冷蔵(5℃)で静置して保管したものを、インキュベーターを用いて55℃に加温してから使用した。
各レモン果汁入り容器詰め飲料に対し、行った評価について以下に詳説する。
実施例5〜8、比較例9〜10の各レモン果汁入り容器詰め飲料については、上述した官能評価試験1(爽やかさ)、官能評価試験3(もったりしているか否か)および官能評価試験4(全体の風味)と同様の方法で行った官能評価にくわえて、以下に説明する評価を行った。また、実施例1および参考例1のレモン果汁入り容器詰め飲料についても同様の評価を行った。そのため、以下の表3には、実施例1および比較例1の配合についても記載することとする。
官能評価試験9(外観:沈殿の有無):実施例1、5〜8、参考例1、比較例9〜10の加温販売用レモン果汁入り容器詰め飲料を、熟練した3名のパネラーの目視にて、以下の評価基準に従って評価を実施した。
++:沈殿がかなり目立つ
+:沈殿がやや目立つ
±:沈殿がわずかにあるが目立たない
−:沈殿が生じていない
官能評価試験10(外観:凝集の有無):実施例1、5〜8、参考例1、比較例9〜10の加温販売用レモン果汁入り容器詰め飲料を、熟練した3名のパネラーの目視にて、以下の評価基準に従って評価を実施した。
++:凝集がかなり目立つ
+:凝集がやや目立つ
±:凝集がわずかにあるが目立たない
−:凝集が生じていない
上記官能評価試験9および10に使用した飲料は、25℃または55℃となるようにインキュベーターを用いて15日間恒温静置保管したものを評価に使用した。
上記評価項目に関する評価結果を、以下の表3に各成分の配合比率と共に示す。
Figure 0006580318
比較例10の飲料は、果汁に含まれている不溶性固形分の沈殿や凝集が発生してしまい、保存安定性の面で要求水準を満たすものではなかった。比較例9の飲料は、沈殿や凝集が生じない保存安定性の面で要求水準を満たすものであったが、爽やかさという点、さらには全体の風味面においてバランスに欠けるものであった。一方、実施例1、5〜8の飲料は、保存安定性に優れ、かつパネラーによる評価点が良好なバランスに優れたものであった。
<実施例9および比較例11のレモン果汁入り飲料と実施例10および比較例12のユズ果汁入り飲料>
表4に示す配合に従って飲料原料を混合して得られたレモン果汁入り飲料およびユズ果汁入り飲料を加熱殺菌した後、200g缶にホットパック充填することで、実施例9および比較例11の加温販売用レモン果汁入り容器詰め飲料と、実施例10および比較例12の加温販売用ユズ果汁入り容器詰め飲料を作製した。
具体的には、実施例9および比較例11のレモン果汁入り容器詰め飲料と実施例10および比較例12のユズ果汁入り容器詰め飲料は、表4に示す配合となるように、それぞれ以下の方法で作製した。
以下の(A)〜(E)に示すいずれかの果汁を水で希釈して果汁溶液を調製した後、得られた上記果汁溶液に対して、グラニュー糖、還元水飴、はちみつ、スクラロース、マリーゴールド色素、アセスルファムカリウムおよびL−アスコルビン酸を添加混合した。次いで、得られた混合溶液に対して無水クエン酸およびクエン酸三ナトリウムを添加して、pHが3.4となるように調整した。次に、pHを調整して得られた溶液に対して、発酵セルロース(三栄源FFI社製、サンアーティストPG)とキサンタンガム(三栄源FFI社製、サンエースNXG−S(CP))をそれぞれ所定量ずつ添加した。その後、イオン交換水を用いて全量が10kgとなるように調整してから、15℃、15MPaという条件下、ホモジナイザーを用いて均質化処理をおこなった。このようにして得られた各果汁入り飲料は、65℃で10分間と同等以上の殺菌価を有する加熱殺菌をした後、200g缶にホットパック充填してから、室温(25℃)まで冷却し、後述する評価に用いた。なお、レモン果汁およびユズ果汁の果汁含有率は、いずれも3%となるように調整した。
(A)市販のレモンコミニュテッド果汁(Brix:22、クエン酸酸度:7質量%、不溶性固形分含有量:10質量%)
(B)市販のレモン透明果汁(Brix:40、クエン酸酸度:30質量%)
(C)市販のレモン混濁果汁(Brix:37、クエン酸酸度:24、不溶性固形分含有量:2.55質量%)
(D)市販のユズ透明果汁(Brix:24、クエン酸酸度:15質量%)
(E)市販のユズ混濁果汁(Brix:8、クエン酸酸度:5質量%、不溶性固形分含有量:0.15質量%)
得られた各レモン果汁入り容器詰め飲料および各ユズ果汁入り容器詰め飲料中の各配合成分の含有量は、表4に示すとおりである。
得られた各レモン果汁入り容器詰め飲料および各ユズ果汁入り容器詰め飲料について、下記に示す評価を行った。なお、評価に用いたレモン果汁入り飲料およびユズ果汁入り飲料は、製造時に室温(25℃)まで冷却した直後から、一晩冷蔵(5℃)で静置して保管したものを、インキュベーターを用いて55℃に加温してから使用した。
各レモン果汁入り容器詰め飲料およびユズ果汁入り容器詰め飲料に対し、行った評価について以下に詳説する。
実施例9および比較例11のレモン果汁入り容器詰め飲料と実施例10および比較例12のユズ果汁入り容器詰め飲料については、上述した官能評価試験1(爽やかさ)、官能評価試験2(果汁感)、官能評価試験3(もったりしているか否か)、官能評価試験4(全体の風味)、官能評価試験9(外観:沈殿の有無)および官能評価試験10(外観:凝集の有無)と同様の方法で行った官能評価を行った。また、実施例1および比較例5のレモン果汁入り容器詰め飲料についても同様の評価を行った。そのため、以下の表3には、実施例1および比較例5の配合についても記載することとする。
上記評価項目に関する評価結果を、以下の表4に各成分の配合比率と共に示す。
Figure 0006580318
比較例11の加温販売用レモン果汁入り容器詰め飲料は、果汁に含まれている不溶性固形分の沈殿や凝集が発生してしまい、保存安定性の面で要求水準を満たすものではなかった。一方、実施例9の加温販売用レモン果汁入り容器詰め飲料は、いずれも、爽やかさや果汁感の低下が抑制されたものであった。
また、実施例10の加温販売用ユズ果汁入り容器詰め飲料は、沈殿や凝集が生じない保存安定性の面で要求水準を満たすものであり、もったりしているか否かという点、さらには爽やかさという点において、パネラーによる評価点が良好なバランスに優れたものであった。

Claims (5)

  1. 不溶性固形分を含む果汁と、
    発酵セルロースと、
    キサンタンガムと、
    を含む加温販売用果汁入り容器詰め飲料であって、
    前記不溶性固形分は、果実由来であり、当該不溶性固形分の含有量が、当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対して、0.0001質量%以上20質量%以下であり、
    前記果汁が、柑橘類果実の果汁を含み、
    当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料の果汁含有率が、当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対して、0.5%以上10%以下であり、
    前記発酵セルロースと、前記キサンタンガムとの合計含有量が、当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対して、0.01質量%以上0.16質量%以下であり、
    当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対する前記発酵セルロースの含有量をXとし、当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対する前記キサンタンガムの含有量をYとした時、X/Yの値が、質量比で、0.25以上4以下であり、
    当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料におけるクエン酸酸度が0.4質量%以上0.7質量%以下であり、かつ
    当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料の甘味度がショ糖換算で12以上21以下であることを特徴とする加温販売用果汁入り容器詰め飲料。
  2. 高甘味度甘味料を含むことを特徴とする、請求項1に記載の加温販売用果汁入り容器詰め飲料。
  3. 前記不溶性固形分が、果皮、果実パルプ分および果実の種からなる群より選択される1種以上である、請求項1または2に記載の加温販売用果汁入り容器詰め飲料。
  4. 不溶性固形分を含む果汁と、発酵セルロースと、キサンタンガムと、を含む加温販売用果汁入り容器詰め飲料の呈味改善方法であって、
    前記不溶性固形分は、果実由来であり、当該不溶性固形分の含有量が、当該加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対して、0.0001質量%以上20質量%以下であり、
    前記果汁が、柑橘類果実の果汁を含み、
    前記果汁の果汁含有率が、前記加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対して、0.5%以上10%以下であり、
    前記発酵セルロースと、前記キサンタンガムとの合計含有量が、前記加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対して、0.01質量%以上0.16質量%以下であり、
    前記加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対する前記発酵セルロースの含有量をXとし、前記加温販売用果汁入り容器詰め飲料全量に対する前記キサンタンガムの含有量をYとした時、X/Yの値が、質量比で、0.25以上4以下であり、
    前記加温販売用果汁入り容器詰め飲料におけるクエン酸酸度が0.4質量%以上0.7質量%以下となり、かつ
    前記加温販売用果汁入り容器詰め飲料の甘味度がショ糖換算で12以上21以下となるように調製することを特徴とする、加温販売用果汁入り容器詰め飲料の呈味改善方法。
  5. 前記加温販売用果汁入り容器詰め飲料が、高甘味度甘味料を含む、請求項に記載の加温販売用果汁入り容器詰め飲料の呈味改善方法。
JP2014227248A 2014-11-07 2014-11-07 加温販売用果汁入り容器詰め飲料 Active JP6580318B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014227248A JP6580318B2 (ja) 2014-11-07 2014-11-07 加温販売用果汁入り容器詰め飲料
TW104134828A TWI693897B (zh) 2014-11-07 2015-10-23 加溫販售用含果汁之容器包裝飲料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014227248A JP6580318B2 (ja) 2014-11-07 2014-11-07 加温販売用果汁入り容器詰め飲料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016086770A JP2016086770A (ja) 2016-05-23
JP6580318B2 true JP6580318B2 (ja) 2019-09-25

Family

ID=56015429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014227248A Active JP6580318B2 (ja) 2014-11-07 2014-11-07 加温販売用果汁入り容器詰め飲料

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6580318B2 (ja)
TW (1) TWI693897B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7077071B2 (ja) * 2018-03-08 2022-05-30 キリンビバレッジ株式会社 加温時の温度ムラを抑制した加温販売用容器詰飲料、及びその製造方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3507604B2 (ja) * 1995-11-06 2004-03-15 株式会社中埜酢店 食品の分散安定用組成物
JP3783092B2 (ja) * 1997-12-25 2006-06-07 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 分散安定化組成物
JP5468290B2 (ja) * 2008-04-23 2014-04-09 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 不溶性物質の分散安定化方法
JP2010057399A (ja) * 2008-09-03 2010-03-18 House Foods Corp 酸性飲料
JP5574662B2 (ja) * 2009-10-01 2014-08-20 株式会社 伊藤園 加温販売用果汁飲料の加温劣化抑制方法、加温販売用果汁飲料の製造方法及び加温販売用果汁飲料
JP2014132898A (ja) * 2012-12-14 2014-07-24 Suntory Beverage & Food Ltd 果汁および/または野菜汁を含有する容器詰飲料

Also Published As

Publication number Publication date
TW201635917A (zh) 2016-10-16
JP2016086770A (ja) 2016-05-23
TWI693897B (zh) 2020-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102185424B1 (ko) 저장 안정성, 저 수분 액체 음료 농축액 및 그의 제조 방법
JP4324761B2 (ja) 炭酸飲料
AU2015213756B2 (en) Preparation and incorporation of co-products into beverages to achieve metabolic and gut health benefits
AU2010321559B2 (en) Thick juice beverages
EP0929235B1 (en) Process for preparing an optically clear vitamin supplement
JP6664221B2 (ja) 酸性乳性飲料及びその製造方法
JP2003125715A (ja) ドリンクゼリー
JP3313104B2 (ja) 乳含有酸性飲料の製造方法
JP6616083B2 (ja) 加温販売用容器詰め飲料および加温販売用容器詰め飲料の自然な甘み改善方法
US20170119024A1 (en) Preparation and incorporation of co-products into beverages to achieve metabolic and gut health benefits
JP2012187019A (ja) 水不溶性食物繊維含有果汁飲料及びその製造方法、並びに、果実感改善方法
JP6840575B2 (ja) ナトリウム含有容器詰飲料
JP6580318B2 (ja) 加温販売用果汁入り容器詰め飲料
JP2017158547A (ja) ヌートカトン含有容器詰飲料
JP6580319B2 (ja) 加温販売用果汁入り容器詰め飲料
JP4861443B2 (ja) 野菜汁及び果汁入り炭酸飲料、野菜汁及び果汁入り容器詰炭酸飲料、野菜汁及び果汁入り炭酸飲料の製造方法、並びに野菜汁及び果汁入り炭酸飲料における沈殿抑制方法
WO2019181824A1 (ja) 飲料、容器詰め飲料、および飲料中の不溶性固形分の分散方法
JP2020171232A (ja) 長期間緑色を保持可能な容器詰青汁含有ゼリー飲料
JP7198652B2 (ja) 果汁含有飲料及び果汁含有飲料の苦みの抑制方法
JP7182349B2 (ja) 容器詰ゼリー飲料
JP2024002071A (ja) 果汁およびニンジン汁含有飲料
JP2022047575A (ja) 果汁含有飲料、透明容器詰め飲料の陳列方法、ぶどう果汁含有飲料の光劣化臭抑制剤、及びぶどう果汁含有飲料の光劣化臭抑制方法
JP2017108713A (ja) 赤ぶどう果汁入り飲料の澱の発生を抑制する方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20160201

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170907

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180718

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180807

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181005

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190326

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190611

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20190627

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190828

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6580318

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250