JP4546270B2 - 自動二輪車のスイングアーム支持部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車のスイングアーム支持部構造の改良に関するものである。
従来の自動二輪車のスイングアーム支持部構造として、車体フレーム側のリヤアームブラケットにピボット軸を介して、後輪を支持するリヤアームを取付けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−87364公報
特許文献1の図4には、リヤアームブラケット7に設けた左右のフレーム部7e,7fにピボット軸10を取付け、このピボット軸10でリヤアーム14の前端部、即ち、筒状のヘッド部14cを支持したことが記載されている。
リヤアームブラケット7にリヤアーム14を組付ける場合、まず、リヤアーム14のヘッド部14cをリヤアームブラケット7のフレーム部7e,7f間に挿入し、ピボット軸10を、フレーム部7fの取付穴、ヘッド部14cのピボット軸挿通穴14d、フレーム部7eのめねじの順に挿入する。
上記したフレーム部7fの取付穴に挿入したピボット軸10を、更にピボット軸挿通穴14d及びフレーム部7eのめねじに挿入するには、ピボット軸挿通穴14dをフレーム部7fの取付穴、フレーム部7eのめねじに合わせる必要があるが、ヘッド部14c又はフレーム部7e,7fには互いに位置決めするための構造を備えていないため、位置決めが難しく、リヤアームブラケット7へのリヤアーム14の組付作業が困難となる。
本発明の目的は、自動二輪車のスイングアーム支持部構造を改良することで、スイングアームの組付けを容易に行えるようにすることにある。
請求項1に係る発明は、車体フレームに左右のピボットプレートを備え、後輪を上下スイング自在に支持するスイングアームの前端に軸受部を設け、ピボットプレートにピボット軸を介して軸受部を取付けた自動二輪車において、スイングアームをピボットプレートに組付けるときに、軸受部を受けることで軸受部の位置決めを補助する受け部をピボットプレートに設け、ピボットプレートを、プレート部材と、受け部を形成するためにプレート部材とは別体とした軸支持部材とを結合した部材としたことを特徴とする。
スイングアームをピボットプレートに組付けるときに、スイングアームの前端に設けた軸受部をピボットプレートに設けた受け部で受けて軸受部の位置決めを補助し、ピボットプレート側のピボット軸挿通穴に、軸受部側のピボット軸挿通穴を合わせて、これらのピボット軸挿通穴にピボット軸を挿入する。
また、ピボットプレートを、プレート部材と、受け部を備える軸支持部材とから構成し、例えば、別体として別な材質としたプレート部材と軸支持部材とを結合する。
請求項2に係る発明は、自動二輪車を、シャフトドライブ式後輪駆動車両とし、受け部をドライブシャフト側のピボットプレートに設けたことを特徴とする。
左右のピボットプレートのうちの一方の外側方にドライブシャフトを設けたシャフトドライブ式後輪駆動車両では、ドライブシャフト側のピボットプレートに受け部を設けることで、車両内方におけるスイングアームのピボットプレートに対する位置決めが容易になる。
請求項3に係る発明は、受け部で、軸受部の端部に備えるカラーのフランジ部を受けることを特徴とする。
ピボットプレートと軸受部との隙間に位置するフランジ部を受け部で受ける。フランジ部の位置が確認し易く、ピボットプレートの所定位置への移動が容易になる。
請求項4に係る発明は、受け部を、ピボット軸にほぼ沿って起立させるとともにピボット軸端部を囲む起立壁としたことを特徴とする。
受け部を、例えば、ピボットプレートの基部に対して一体成形によりピボット軸にほぼ沿って起立させるとともにピボット軸端部を囲む起立壁とし、受け部の形成を容易にする。
請求項5に係る発明は、受け部を、ピボット軸の少なくとも車両前方側に設けたことを特徴とする。
受け部を、ピボット軸の少なくとも車両前方側に設け、ピボット軸の車両後方側を開放させてスイングアームの軸受部を車両後方から車両前方側の左右のピボットプレート間に移動させ、軸受部を受け部で受ける。
請求項1に係る発明では、スイングアームをピボットプレートに組付けるときに、軸受部を受けることで軸受部の位置決めを補助する受け部をピボットプレートに設けたので、受け部によって、スイングアームの軸受部の位置決めを補助することができ、ピボットプレートにスイングアームを容易に組付けることができる。
また、ピボットプレートを、プレート部材と、受け部を形成するためにプレート部材とは別体とした軸支持部材とを結合した部材にしたので、例えば、受け部を備える軸支持部材の材質をプレート部材とは別の材質で構成することができ、ピボットプレートの設計自由度を増すことができる。
請求項2に係る発明では、自動二輪車をシャフトドライブ式後輪駆動車両とし、受け部をドライブシャフト側のピボットプレートに設けたので、車体中央寄りのピボットプレートへのスイングアームの組付けを容易に行うことができ、組付性を向上させることができる。
請求項3に係る発明では、受け部で、軸受部の端部に備えるカラーのフランジ部を受けるので、カラーのフランジ部がピボットプレートと軸受部との狭い隙間でも確認し易く、軸受部の位置決めを容易に行うことができる。
請求項4に係る発明では、受け部を起立壁としたので、特別な部品を必要とせずに受け部を形成することができ、部品数の増加を抑えることができる。
請求項5に係る発明では、受け部を、ピボット軸の少なくとも車両前方側に設けたので、車両後方から受け部にスイングアームの軸受部を当てて位置決めを補助することができ、スイングアームの車両後方からの組付性を向上させることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るスイングアーム支持部構造を採用した自動二輪車の側面図であり、自動二輪車10は、車体フレーム11を、ヘッドパイプ12と、このヘッドパイプ12から後方斜め下方に延ばした左右一対のメインフレーム13,13(手前側の符号13のみ示す。)と、これらのメインフレーム13,13の後端に取付けた左右一対のプレート部材14,15(手前側の符号14のみ示す。)と、メインフレーム13,13の下方をヘッドパイプ12から後方斜め下方に延ばした左右一対のダウンフレーム16,16(手前側の符号16のみ示す。)と、プレート部材14,15の上部から後方に延ばした左右一対のシートレール17,17(手前側の符号17のみ示す。)と、これらのシートレール17,17の後部及びプレート部材14,15の後部のそれぞれに渡して取付けたサブフレーム18,18(手前側の符号18のみ示す。)とから構成し、プレート部材14,15及びダウンフレーム16,16にエンジン24及び変速機25からなるパワーユニット26を取付けた車両である。
ヘッドパイプ12は、フロントフォーク31を操舵自在に取付けたものであり、フロントフォーク31の下端に前輪32を取付け、フロントフォーク31の上端にバーハンドル33を取付ける。
奥側のプレート部材15は、ピボット軸35を介してスイングアーム36を取付けたピボットプレートであり、スイングアーム36は、後端に後輪37を取付けるとともに中空部に変速機25から後輪37へ動力を伝えるドライブシャフトを収納した部材である。なお、38はスイングアーム36とプレート部材14,15側(詳しくは、左右のプレート部材14,15間に渡したアッパクロスパイプ41)とに渡して取付けたリヤクッションユニットである。
エンジン24は2気筒V型であり、前側気筒43及び後側気筒44からそれぞれ下方に排気管45,46を延ばし、これらの排気管45,46に集合管47及び後部排気管48を介してマフラ51を接続する。
前輪32は、フロントディスクブレーキ装置53を付設したものであり、フロントディスクブレーキ装置53は、前輪32に一体的に取付けたブレーキディスク54と、このブレーキディスク54を挟んで制動するためにフロントフォーク31に取付けたブレーキキャリパ55とからなる。
後輪37は、リヤディスクブレーキ装置57を付設したものであり、リヤディスクブレーキ装置57は、後輪37の右側にブレーキディスク(不図示)を配置し、スイングアーム36にブレーキキャリパ(不図示)を取付けたものである。
上記のフロントディスクブレーキ装置53及びリヤディスクブレーキ装置57は、アンチロックブレーキシステム60(以下、単に「ABS60」と記す。)に接続したものであり、ABS60は、図示せぬコントロールユニットからの制御信号に基づいてフロントディスクブレーキ装置53及びリヤディスクブレーキ装置57の制動のための油圧を増減させるモジュレータ64を備える。なお、66はモジュレータ64の側方(手前側)に配置したバッテリ、67はドライブシャフトと後輪37の間に設けた噛み合う一対のベベルギヤを収納するためにスイングアーム36の左側の後端に連結したギヤケースである。
ここで、71はフロントカウル、72はフロントフェンダ、73はラジエータ、74は燃料タンク、76は左右のシートレール17,17に取付けたシート、77はグラブレール、78,78(手前側の符号78のみ示す。)はリヤサイドラゲッジボックス、81はリヤフェンダである。
図2は本発明に係る自動二輪車の平面図であり、左右一対のメインフレーム13,13の後端にそれぞれプレート部材14,15(手前側の符号14のみ示す。)を取付け、一方のプレート部材15と後述する部材とにピボット軸を介してスイングアーム36を取付け、プレート部材14,15間に渡したアッパクロスパイプ41にリヤクッションユニット38の一端を取付け、リヤクッションユニット38の他端をスイングアーム36に取付けたことを示す。
ここで、94,94はバックミラー、95はクラッチレバー、96は前輪用ブレーキレバー、97,97は運転者用ステップ、98は後部車体カバーである。なお、シフトペダル及び後輪用ブレーキペダルは図示していない。
図3は本発明に係る自動二輪車の要部側面図(図中の矢印(FRONT)は車両前方を表す。以下同じ。)であり、プレート部材14,15(手前側の符号14のみ示す。)は、アッパクロスパイプ41、ミドルクロスパイプ101及びロアクロスパイプ102で連結し、一方のプレート部材14は、ピボット軸35の上方に位置する部分に切欠き部14aを形成した部材である。
ミドルクロスパイプ101は、ピボット軸35よりも上方で且つ車両前方へ距離D1だけ離して配置した部材であり、アッパクロスパイプ41は、ミドルクロスパイプ101よりも上方で且つ車両前方へ距離D2だけ離して配置した部材である。
ここで、17aはシートレール17に取付けた上部ブラケット、18aはサブフレーム18に取付けた下部ブラケット、38a,38bはリヤクッションユニット38の上端部及び下端部、64Aは上部ブラケット17aと下部ブラケット18aとにラバーを介して取付けることモジュレータ64を支持する支持ブラケット、103はアッパクロスパイプ41にリヤクッションユニット38の上端部38aを取付けるクッション上端支持ブラケットである。
図4は本発明に係るプレート部材を説明する背面図であり、左右のプレート部材14,15をアッパクロスパイプ41、ミドルクロスパイプ101、ロアクロスパイプ102で連結し、ミドルクロスパイプ101とロアクロスパイプ102とのそれぞれの中間部にセンタピボットプレート105を取付け、このセンタピボットプレート105と右側のプレート部材15とにピボット軸35を取付けることを示す。なお、107はプレート部材14及びロアクロスパイプ102に取付けたスタンド支持部材である。
上記したプレート部材14,15、アッパクロスパイプ41、ミドルクロスパイプ101、ロアクロスパイプ102、センタピボットプレート105は、スイングアーム36(図3参照)を支持するアーム支持部材108を構成する部材であり、車体フレーム11(図1参照)の一部を構成する部材でもある。なお、109は車体の左右の中心となる鉛直に延びる車体鉛直中心線であり、車体中心線91(図2参照)と同一の鉛直面上にある。
図5は本発明に係るピボット軸周囲の構造を示す断面図であり、車体フレーム11に対してスイングアーム36を支持するスイングアーム支持部110は、プレート部材15に嵌合させた筒部材111と、スイングアーム36の前端に備える筒状ハウジング112と、この筒状ハウジング112内に嵌合させた一対のニードルベアリング113,114及びボールベアリング116と、ニードルベアリング113,114のそれぞれの内側に嵌合させたカラー117,118と、ニードルベアリング114及びボールベアリング116のそれぞれの間に介在させたカラー121と、筒状ハウジング112の両端部に設けたシール部材122,123と、筒部材111に開けた穴部111a、カラー118,121、ボールベアリング116、カラー117、センタピボットプレート105に開けた貫通穴105aに順に通したピボット軸35と、このピボット軸35の先端にねじ込んだナット124とからなる。
また、ピボット軸35を受ける軸受部120は、上記した筒状ハウジング112と、ニードルベアリング113,114と、ボールベアリング116と、カラー117,118と、カラー121と、シール部材122,123とからなり、スイングアーム36の前端部を構成する部分である。
スイングアーム36は、上記した筒状ハウジング112と、左右を連結する連結部125と、この連結部125から車両前方に延ばした前方延出部126,127と、リヤクッションユニット38の下端を連結するために前方延出部126及び連結部125に亘って取付けたクッション下端支持ブラケット131と、変速機25(図1参照)から後輪37(図2参照)へ駆動力を伝えるドライブシャフト132を収納するために連結部125の左側に一体的に設けた筒状のシャフト収納部133とを備える。
リヤクッションユニット38の車両左右方向の中心線135は、車体中心線91に対してドライブシャフト132側へオフセットしている。リヤクッションユニット38の上端は、図3に示したように、クッション上端支持ブラケット103を介してアッパクロスパイプ41に連結される。
図5に戻って、136,137はリヤクッションユニット38をクッション支持ブラケット131に連結する連結ボルト及びナット、138は変速機25側とドライブシャフト132とをピボット軸35の車両側方で連結するジョイント、141はジョイント138の周囲を覆うゴムブーツである。
図6は本発明に係るセンタピボットプレートの側面図であり、センタピボットプレート105は、ミドルクロスパイプ101及びロアクロスパイプ102に取付けるプレート部材145と、このプレート部材145に設けたくの字状切欠き部145aに取付けることでピボット軸35(図5参照)の一端を支持する軸支持部材146とからなり、側面視ではプレート部材14の外形よりも内側に位置するために完全に隠れる。
図7(a),(b)は本発明に係るセンタピボットプレートを構成する軸支持部材の説明図である。
(a)は軸支持部材146の右側面図であり、軸支持部材146は、基部146aと、この基部146aに対して一段高く形成するとともに貫通穴105aを開けた支持面146bと、基部146aの前方、上方及び下方の縁部に一体成形した側面視がほぼ逆くの字形状の起立壁146cとを備える。
支持面146bは、スイングアーム支持部110(図5参照)の端部、詳しくは、カラー117(図5参照)を支持する面であり、起立壁146cは、スイングアーム36(図5参照)を組付けるときに、スイングアーム支持部110を受けることで位置決めを補助する部分である。
(b)は(a)のb−b線断面図であり、起立壁146cを、支持面146bに対して高さHだけ高く形成したことを示す。なお、146dは、ナット124(図5参照)側のワッシャ142を当てる当接面である。
図8(a),(b)は本発明に係るスイングアームの説明図である。
(a)は平面図であり、スイングアーム36は、左側アームとなる中空のシャフト収納部133と、右側アーム147と、これらのシャフト収納部133及び右側アーム147のそれぞれを連結する連結部125と、この連結部125に取付けた前方延出部126と、前方延出部126,127に取付けた筒状ハウジング112と、クッション下端支持ブラケット131とからなる。
シャフト収納部133は、前端をゴムブーツ141(図5参照)を介して変速機25(図1参照)に連結し、後端を後輪37(図1参照)側のギヤケース67(図1参照)に連結する部分である。
右側アーム147は、後端で後輪37の車軸を支持する部分である。
(b)は側面図であり、シャフト収納部133は、前端にゴムブーツ141(図5参照)を嵌める環状溝133aを備え、後端にギヤケース67(図1参照)に接続するフランジ部133bを備える。
右側アーム147は、後端に後輪車軸取付け用の穴部147aを備える。
以上に述べたスイングアーム支持部構造の作用を次に説明する。
図9(a)〜(c)は本発明に係るスイングアーム支持部構造の作用を示す第1作用図であり、スイングアーム36の組付要領を説明する。
(a)において、プレート部材15とセンタピボットプレート105とにスイングアーム36を組付ける場合、まず、白抜き矢印で示すように、車両後方から、スイングアーム36の前端に設けたスイングアーム支持部110を、プレート部材15、センタピボットプレート105間に移動させる。なお、148は貫通穴105a及び筒部材111の穴部111aのそれぞれの中心を通る中心線、149はスイングアーム支持部110の中心線である。
(b)において、スイングアーム支持部110のカラー117,118の端部を、センタピボットプレート105の支持面146b及び筒部材111の内端面111bに沿って車両前方に移動させると、スイングアーム支持部110のカラー117のフランジ部117aが起立壁146cに当たる。このときは、中心線149は、中心線148に対して車両前方にずれている。そこで、スイングアーム支持部110を白抜き矢印で示すように、車両後方へ戻す。
(c)は、中心線148と中心線149とが一致した状態であり、穴部111a、スイングアーム支持部110内、貫通穴105aにピボット軸35(図5参照)が挿入可能となる。
図10(a)〜(c)は本発明に係るスイングアーム支持部構造の作用を示す第2作用図であり、軸支持部材146とカラー117との位置関係を示す。
(a)は、カラー117のフランジ部117aが軸支持部材146の起立壁146cに当たった状態であり、図9(b)に相当する状態である。
(b)は、(a)の状態からカラー117が起立壁146cに沿って下降した状態を示す。このとき、起立壁146cは、カラー117、ひいてはスイングアーム支持部110(図9(b)参照)の重量の一部を支えている。このように、起立壁146cでスイングアーム支持部110、即ち、スイングアーム36(図5参照)の前部を支持すれば、スイングアーム組付作業時の負担を軽減することができる。
(c)は、軸支持部材146の貫通穴105aとカラー117の貫通穴117bとを合わせた状態であり、図9(c)に相当する状態である。
貫通穴105aに貫通穴117bを合わせる目安は、カラー117のフランジ部117aの外径よりも大きくした軸支持部材146の支持面146bの輪郭146eである。
この輪郭146eを見ながら、輪郭146eにカラー117の外周部が沿うようにスイングアーム支持部110(図9(c)参照)を移動すれば、スイングアームの位置決めを容易に行うことができる。
図11(a),(b)は本発明に係るスイングアーム支持部構造の作用を示す第3作用図であり、ピボット軸35の取付要領を説明する。
(a)において、例えば、ピボット軸35を取外すために、ソケットレンチ151(152はソケットである。)と、めがね型交換ヘッド153付きトルクレンチ154とを準備し、ソケットレンチ151のソケット152をピボット軸35の頭部35aに掛ける。
(b)において、ピボット軸35の上方の空間、即ち、ミドルクロスパイプ101の車両後方であってプレート部材14の切欠き部14aを形成して出来た空間155から、トルクレンチ154をセンタピボットプレート105とシャフト収納部133側のゴムブーツ141((a)参照)との間に挿入し、ナット124に掛ける。
そして、ソケットレンチ151(図11(a)参照)を固定した状態でトルクレンチ154を矢印に示す方向に回す。想像線で示す直線はミドルクロスパイプ101に干渉する前のトルクレンチ154の縁部を示す。
このように、プレート部材14のピボット軸35上方に切欠き部14aを形成するとともにミドルクロスパイプ101をピボット軸35の上方で且つピボット軸35よりも車体前方に配置し、更に、アッパクロスパイプ41をミドルクロスパイプ101の上方で且つミドルクロスパイプ101よりも車体前方に配置したことで、ピボット軸35の上方に、工具としてのトルクレンチ154をナット124側へ挿入し易くするとともにトルクレンチ154をナット124に掛け易くし、しかもナット124に掛けたトルクレンチ154を揺動(スイング)させてナット124を回し易くする空間155を形成することができる。
以上の図5及び図9(a)〜(c)に示したように、本発明は第1に、車体フレーム11に左右のピボットプレートとしてのセンタピボットプレート105及びプレート部材15を備え、後輪37(図2参照)を上下スイング自在に支持するスイングアーム36の前端に軸受部120を設け、センタピボットプレート105及びプレート部材15にピボット軸35を介して軸受部120を取付けた自動二輪車10(図2参照)において、スイングアーム36をセンタピボットプレート105及びプレート部材15に組付けるときに、軸受部120、詳しくは、カラー117を受けることで軸受部120の位置決めを補助する受け部としての起立壁146cをセンタピボットプレート105に設けたことを特徴とする。
スイングアーム36をセンタピボットプレート105及びプレート部材15に組付けるときに、軸受部120を受けることで軸受部120の位置決めを補助する起立壁146cをセンタピボットプレート105に設けたので、起立壁146cによって、スイングアーム36の軸受部120の位置決めを補助することができ、センタピボットプレート105及びプレート部材15にスイングアーム36を容易に組付けることができる。
本発明は第2に、自動二輪車10を、シャフトドライブ式後輪駆動車両とし、起立壁146cをドライブシャフト132側のセンタピボットプレート105に設けたことを特徴とする。
起立壁146cをドライブシャフト132側のセンタピボットプレート105に設けたので、車体中央寄りのセンタピボットプレート105へのスイングアーム36の組付けを容易に行うことができ、組付性を向上させることができる。
本発明は第3に、起立壁146cで、軸受部120の端部に備えるカラー117のフランジ部117aを受けることを特徴とする。
起立壁146cでカラー117のフランジ部117aを受けるので、カラー117のフランジ部117aがセンタピボットプレート105と軸受部120の筒状ハウジング112との狭い隙間でも確認し易く、軸受部120の位置決めを容易に行うことができる。
本発明は第4に、図5及び図7(a),(b)に示したように、受け部を、ピボット軸35にほぼ沿って起立させるとともにピボット軸35の端部を囲む起立壁146cとしたことを特徴とする。
受け部を、例えば、基部146aに一体成形した起立壁146cとすれば、特別な部品を必要とせずに受け部を形成することができ、部品数の増加を抑え、コストを低減することができる。
本発明は第5に、起立壁146cを、ピボット軸35の少なくとも車両前方側に設けたことを特徴とする。
起立壁146cを、ピボット軸35の少なくとも車両前方側に設けたので、ピボット軸35の車両後方側が開放され、車両後方から起立壁146cにスイングアーム36の軸受部120を当てて位置決めを補助することができ、スイングアーム36の車両後方からの組付性を向上させることができる。
また、起立壁146cを側面視逆くの字形状とすることで、起立壁146c内にカラー117を挿入し易くすることができるとともに、起立壁146cの下部の傾斜部分でカラー117を介して軸受部120、ひいては、スイングアーム36の前部の重量の一部を支えることができ、スイングアーム組付作業時の負担を軽減することができる。
本発明は第6に、図6及び図7に示したように、センタピボットプレート105を、プレート部材145と、起立壁146cを形成するためにプレート部材145とは別体とした軸支持部材146とを結合した部材としたことを特徴とする。
センタピボットプレート105を、プレート部材145と、起立壁146cを形成するためにプレート部材145とは別体とした軸支持部材146とを結合した部材にしたので、例えば、起立壁146cを備える軸支持部材146の材質をプレート部材145とは別の材質で構成することができ、センタピボットプレート105の設計自由度を増すことができる。
尚、なお、本実施形態では、図5に示したように、起立壁146cを、センタピボットプレート105に設けたが、これに限らず、起立壁146cを、プレート部材15に設けてもよい。
また、図7(a)で示したように、起立壁146cを、車両の右側方からの側面視がほぼ逆くの字形状としたが、これに限らず、起立壁146cを、側面視が逆C字形状、又はコ字形状、あるいは、これらに近似した形状としてもよい。
更に、図9(b)に示したように、軸受部のカラー117を起立壁146cに当てるようにしたが、これに限らず、図5に示した軸受部120の筒状ハウジング112の一端部を延ばして、筒状ハウジング112を起立壁146cに当てるようにしてもよい。
本発明のスイングアーム支持部構造は、二輪車に好適である。
本発明に係るスイングアーム支持部構造を採用した自動二輪車の側面図である。 本発明に係る自動二輪車の平面図である。 本発明に係る自動二輪車の要部側面図である。 本発明に係るプレート部材を説明する背面図である。 本発明に係るピボット軸周囲の構造を示す断面図である。 本発明に係るセンタピボットプレートの側面図である。 本発明に係るセンタピボットプレートを構成する軸支持部材の説明図である。 本発明に係るスイングアームの説明図である。 本発明に係るスイングアーム支持部構造の作用を示す第1作用図である。 本発明に係るスイングアーム支持部構造の作用を示す第2作用図である。 本発明に係るスイングアーム支持部構造の作用を示す第3作用図である。
10…自動二輪車、11…車体フレーム、15…ピボットプレート(プレート部材)、35…ピボット軸、36…スイングアーム、37…後輪、105…ピボットプレート(センタピボットプレート)、117,118…カラー、120…軸受部、132…ドライブシャフト、145…プレート部材、146…軸支持部材、146c…受け部(起立壁)。

Claims (5)

  1. 車体フレームに左右のピボットプレートを備え、後輪を上下スイング自在に支持するスイングアームの前端に軸受部を設け、前記ピボットプレートにピボット軸を介して前記軸受部を取付けた自動二輪車において、
    前記スイングアームを前記ピボットプレートに組付けるときに、前記軸受部を受けることで前記軸受部の位置決めを補助する受け部を前記ピボットプレートに設け、
    前記ピボットプレートは、プレート部材と、前記受け部を形成するために前記プレート部材とは別体とした軸支持部材とを結合した部材であることを特徴とする自動二輪車のスイングアーム支持部構造。
  2. 前記自動二輪車は、シャフトドライブ式後輪駆動車両であって、前記受け部をドライブシャフト側の前記ピボットプレートに設けたことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のスイングアーム支持部構造。
  3. 前記受け部は、前記軸受部の端部に備えるカラーのフランジ部を受けることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動二輪車のスイングアーム支持部構造。
  4. 前記受け部は、前記ピボット軸にほぼ沿って起立させるとともにピボット軸端部を囲む起立壁であることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の自動二輪車のスイングアーム支持部構造。
  5. 前記受け部は、前記ピボット軸の少なくとも車両前方側に設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の自動二輪車のスイングアーム支持部構造。
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