JP2009248875A - 自動二輪車のスイングアーム構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】スイングアームの側部にドライブシャフトが配置される構造において、スイングアームのピボット軸周りの大型化を抑えつつ、十分にラジアル荷重を支えることができる自動二輪車のスイングアーム構造を提供する。
【解決手段】車体フレームが、左右に配置された一対のセンタフレーム部56,57と、センタフレーム部56,57を連結するクロスメンバ部を上下に連結する中間フレーム部85とを備え、センタフレーム部56,57の一方と中間フレーム部85とでスイングアーム24の前端が軸支され、センタフレーム部56,57の他方と中間フレーム部85との間にドライブシャフト111が設けられ、スイングアーム24が、センタフレーム部56,57の他方と中間フレーム部85との間に配置されるとともにセンタフレーム部56,57の他方に軸支される補助支持部72を備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、自動二輪車のスイングアーム構造に関するものである。
従来の自動二輪車のスイングアーム構造として、自動二輪車のパワーユニットから動力を後輪に伝達する手段の一つであるドライブシャフトを収納する収納部を設けたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−203819公報
特許文献1によれば、図2、図3に示されるように、自動二輪車のスイングアーム12の側部内部にドライブシャフト14が収納される構造において、スイングアーム12を支持する車体フレーム2側の枢支壁、即ち、左外側フレーム20及び中間フレーム24の右側に補強壁としての右外側フレーム21を設けることで、車体フレーム2の強度向上と車体左右の重量バランスを保っている。
一方で、このようなスイングアーム12の側部にドライブシャフト14が配置される構造においては、車体フレーム2側に回動自在に支持されるスイングアーム12の前端部は、左右どちらかの一対のフレーム、ここでは、左外側フレーム20と中間フレーム24との間で支持されることになる。
この結果、スイングアーム12に発生するラジアル荷重を支えるために、例えば、左外側フレーム20、右外側フレーム21間で支持する構造に比べてスイングアーム12の前端部、即ち、スイングアーム12のピボット軸周りが大型になる傾向がある。
本発明の目的は、スイングアームの側部にドライブシャフトが配置される構造において、スイングアームのピボット軸周りの大型化を抑えつつ、十分にラジアル荷重を支えることができる自動二輪車のスイングアーム構造を提供することにある。
請求項1に係る発明は、パワーユニットを支持する車体フレームと、後端で後輪を軸支するために車体フレームに上下スイング自在に取付けられたスイングアームと、パワーユニットから後輪へ動力を伝えるためにスイングアーム内に通されたドライブシャフトとを備える自動二輪車において、車体フレームが、左右に配置された一対の左・右フレーム部と、これらの左・右フレーム部を連結する複数のクロスメンバ部と、これらの複数のクロスメンバ部を上下に連結する中間連結部とを備え、左・右フレーム部の一方と中間連結部とでスイングアームの前端が軸支され、左・右フレーム部の他方と中間連結部との間にドライブシャフトが設けられ、スイングアームが、左・右フレーム部の他方と中間連結部との間に配置されるとともに左・右フレーム部の他方に軸支される補助支持部を備えることを特徴とする。
作用として、スイングアームの前端が、左・右フレーム部の一方と中間連結部とで軸支されるとともに、左・右フレーム部の他方と中間連結部との間に配置されるとともにスイングアームに備える補助支持部が、左・右フレーム部の他方で軸支される。即ち、スイングアームが、左・右フレーム部及び中間連結部の3箇所で支持される。
これにより、スイングアームの左右が車体フレームにバランス良く支持されるようになり、スイングアームのピボット軸周りに発生する所定のラジアル荷重に耐え得るようになる。従って、左・右フレーム部及び中間連結部で支持されるスイングアームのピボット軸周りを大型にする必要がない。
請求項2に係る発明は、補助支持部が、スイングアームに一体的に設けられることを特徴とする。
作用として、例えば、補助支持部をスイングアームにボルト・ナット等で取付ける場合は、ボルト・ナットの締付け等の組付け工数が増え、更に、補助支持部とスイングアームとの結合強度を確保するためにボルト・ナットの締付トルク等を管理する必要があるが、本発明では、補助支持部をスイングアームに一体的に設けることで、上記の組付け工数が削減され、更に、補助支持部とスイングアームとの結合強度を容易に確保することが可能になる。
請求項3に係る発明は、補助支持部が、ドライブシャフトと左・右フレーム部の他方との間に設けられた平板部と、この平板部の上下端部からそれぞれ車両内側に曲げられた上・下フランジ部とから構成され、上・下フランジ部の間にドライブシャフトが設けられることを特徴とする。
作用として、補助支持部が、平板部に上下のフランジ部を形成した構造であるから、補助支持部の強度・剛性が向上する。
請求項4に係る発明は、補助支持部が、左・右フレーム部の他方に回動自在に支持される軸に取付けられることを特徴とする。
作用として、補助支持部が軸に取付けられる構造であるから、例えば、補助支持部に軸受を取付ける構造に比べて補助支持部の車幅方向の占有スペースを小さくすることが可能になる。
請求項5に係る発明は、ドライブシャフトの一端が、自在継手を介してパワーユニットに接続され、自在継手の回動中心が、スイングアームが車体フレームにスイング自在に取付けられるピボット軸の延長線上に配置されることを特徴とする。
作用として、スイングアームがピボット軸を中心にして上下にスイングし、ドライブシャフトがピボット軸の延長線上に配置された自在継手の回動中心を中心にして上下にスイングする。
請求項1に係る発明では、車体フレームが、左右に配置された一対の左・右フレーム部と、これらの左・右フレーム部を連結する複数のクロスメンバ部と、これらの複数のクロスメンバ部を上下に連結する中間連結部とを備え、左・右フレーム部の一方と中間連結部とでスイングアームの前端が軸支され、左・右フレーム部の他方と中間連結部との間にドライブシャフトが設けられ、スイングアームが、左・右フレーム部の他方と中間連結部との間に配置されるとともに左・右フレーム部の他方に軸支される補助支持部を備えるので、スイングアームの左右の前端をバランス良く支持することができ、スイングアームのピボット軸周りの大型化を抑えることができるとともに、スイングアームのピボット軸周りに発生する所定のラジアル荷重に対する強度・剛性を確保することができる。
請求項2に係る発明では、補助支持部が、スイングアームに一体的に設けられるので、補助支持部の組付け工数削減が図れるとともに、補助支持部の結合強度を容易に確保することができる。
請求項3に係る発明では、補助支持部が、ドライブシャフトと左・右フレーム部の他方との間に設けられた平板部と、この平板部の上下端部からそれぞれ車両内側に曲げられた上・下フランジ部とから構成され、上・下フランジ部の間にドライブシャフトが設けられるので、補助支持部を設けるための車幅方向のスペースを小さくしつつ、補助支持部の強度・剛性を向上させることができる。
更に、ドライブシャフトを囲うように補助支持部が設けられるようになるため、ドライブシャフトを外部から保護することができる。
請求項4に係る発明では、補助支持部が、左・右フレーム部の他方に回動自在に支持される軸に取付けられるので、補助支持部の車幅方向の占有スペースを小さくすることができ、補助支持部の板厚が薄くて軸受が設けられない場合でも、軸支することができる。
請求項5に係る発明では、ドライブシャフトの一端が、自在継手を介してパワーユニットに接続され、自在継手の回動中心が、スイングアームが車体フレームにスイング自在に取付けられるピボット軸の延長線上に配置されるので、スイングアームがピボット軸を中心にして上下にスイングするのに伴い、ドライブシャフトを自在継手の回動中心を中心にして上下にスムーズにスイングさせることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るスイングアーム構造を備えた自動二輪車の側面図であり、自動二輪車10は、骨格となる車体フレーム11が、車体前部に設けられたメインフレーム12と、このメインフレーム12の後部上部から後方に延びる左右一対のシートレール13,14と、メインフレーム12の後部下部から後方斜め上方に延びるとともに後端部がシートレール13,14の後端部に連結された左右一対のサブフレーム16,17とから構成され、メインフレーム12の前端部に操舵自在にフロントフォーク21が取付けられ、メインフレーム12の前部下部及び後部下部にV型のエンジン22が取付けられ、メインフレーム12の後部下部にピボット軸23を介してスイングアーム24が上下スイング自在に取付けられた車両である。
フロントフォーク21の上部にはバーハンドル26、下部には車軸27を介して前輪28が取付けられている。
エンジン22の後部には、一体的に変速機29が設けられ、これらのエンジン22と変速機29とはパワーユニット20を構成している。
スイングアーム24の後端部には車軸31を介して後輪32が取付けられ、スイングアーム24の中間部下部とメインフレーム12の下端部とにはリンク機構33が渡され、このリンク機構33とメインフレーム12の後部の上下方向中央部とにリヤクッションユニット34が渡されている。
ここで、符号41は前輪28の上方を覆うフロントフェンダ、42はメインフレーム12の上部に取付けられた燃料タンク、43,44は燃料タンク42の後方に配置されるとともにシートレール13,14の上部に取付けられた運転者用シート及び同乗者用シート、46は同乗者が掴むグラブレールである。
図2は本発明に係るメインフレーム及びスイングアームを示す側面図(図中の矢印(FRONT)は車両前方を表している。以下同じ。)であり、メインフレーム12は、前端部を形成するヘッドパイプ部51と、このヘッドパイプ部51の後部上部から後方に延びる左右一対のフロントフレーム部53,54と、これらのフロントフレーム部53,54の後端から下方に延びる左右一対のセンタフレーム部56,57と、ヘッドパイプ部51の後部下部から下方に延びる左右一対のダウンフレーム部61,62とを一体的に備える。
図1及び図2において、ヘッドパイプ部51にフロントフォーク21が回動自在に取付けられ、フロントフレーム部53,54及びダウンフレーム61,62にエンジン22が取付けられ、センタフレーム部56,57にシートレール13,14、サブフレーム16,17、ピボット軸23及びリヤクッションユニット34が取付けられている。
ここで、符号53a,54a及び符号53b,54bはエンジン後部取付部、56a,57aは左右一対のシートレール取付部、56c,57cは左右一対のサブフレーム取付部、56dはリンク機構取付部、61a,62aは左右一対のエンジン前部取付部、85a,85bはリヤクッションユニット取付部である。
スイングアーム24は、後端部に後輪用の車軸31(図1参照)を通す車軸挿通穴24aと、リンク機構33(図1参照)を取付けるリンク取付部24bとを備える。
図3は本発明に係るスイングアームを示す斜視図であり、スイングアーム24は、変速機29(図1参照)の出力を後輪32(図1参照)側に伝達するドライブシャフトを通すために、スイングアーム24の右側部に前後に延びるように配置されたシャフト収納部70と、メインフレーム12(図1参照)にスイング自在に取付けるために前端部に車幅方向に離れるように配置された主支持部71及び補助支持部72とを備える。
主支持部71は、パイプ状の部分であり、パイプの内側にピボット軸23(図1参照)が通される。
補助支持部72は、シャフト収納部70の前部、詳しくは、前部の上面、外側面及び下面に接合された断面コ字形状の部材であり、断面が上下に延びる平板部72aと、この平板部72aの上下端部からそれぞれ車幅方向内側に曲げられた上フランジ部72b、下フランジ部72cとから構成されている。
このように、補助支持部72を断面コ字形状とすることで、補助支持部72の強度・剛性を高めることができ、更に、平板部72a、上フランジ部72b、下フランジ部72cのそれぞれをシャフト収納部70に取付けることで、シャフト収納部70と補助支持部72との結合強度を高めることができる。
図4は本発明に係るスイングアームの平面図であり、スイングアーム24は、左側部に設けられた角パイプ状の左アーム部75と、右側部に設けられた丸パイプ状の右アーム部としてのシャフト収納部70と、これらの左アーム部75及びシャフト収納部70のそれぞれを連結するとともに左側の部分から前方に延びる前方延出部76aが一体に形成されたアーム連結部76と、左アーム部75及び前方延出部76aのそれぞれの前端に取付けられた主支持部71と、シャフト収納部70の前部70aに取付けられた補助支持部72とからなる。なお、23Aはピボット軸23(図1参照)の軸線である。
シャフト収納部70は、前部70aの車幅方向外側の一部が補助支持部72に覆われ、後端部70bに、ドライブシャフトから後輪側に回転を伝えるギヤボックスを接続する接続フランジ部70cが一体に形成されている。
左アーム部75は、シャフト収納部70と同様に、車両前後方向に対して車両後方にいくにつれて車幅方向外側に広がる傾斜部75aと、この傾斜部75aの後端から車両後方に延びる前後延出部75bと、この前後延出部75bの後端に取付けられた車軸支持部75cとからなり、この車軸支持部75cに車軸挿通穴24aが開けられている。
アーム連結部76は、中空にされて軽量化が図られた部分であり、シャフト収納部70及び左アーム部75に溶接にて取付けられ、前方延出部76aと、アーム連結部76の前端部76cと、シャフト収納部70の前部70aとで囲まれる空間81にリヤクッションユニット34が通され、アーム連結部76の湾曲する後端部76eと、シャフト収納部70の後部側部70fと、左アーム部75の後部側部75eとで囲まれる空間82に後輪32の一部が配置される。
図5は本発明に係るスイングアームの支持構造を示す第1斜視図であり、メインフレーム12に、左右のセンタフレーム部56,57間を縦に延びる中間フレーム部85が形成され、スイングアーム24の主支持部71(図4参照)が左側のセンタフレーム部56と中間フレーム部85との間に配置され、スイングアーム24のシャフト収納部70の前部70aが中間フレーム部85と右側のセンタフレーム部57との間に配置され、スイングアーム24の補助支持部72が副ピボット軸144(図8参照)を介してセンタフレーム部57に支持されている。
中間フレーム部85は、後方に突出する左右一対のリヤクッションユニット取付部85a,85bを備える。
図6は本発明に係るスイングアームの支持構造を示す第2斜視図であり、スイングアーム24の主支持部71が左側のセンタフレーム部56と中間フレーム部85とにピボット軸23(図8参照)を介して支持され、スイングアーム24の補助支持部72が中間フレーム部85と右側のセンタフレーム部57との間に配置されている。
図7は本発明に係るメインフレームの背面図(図中の矢印(LEFT)は車両の左側方、矢印(RIGHT)は車両の右側方を表している。)であり、メインフレーム12は、左右のフロントフレーム部53,54の後端に続く左右のセンタフレーム部56,57を備え、これらのセンタフレーム部56,57が車幅方向に延びる複数のクロスメンバ部91〜93で連結され、クロスメンバ部92,93間に縦に延びる中間フレーム部85が渡され、クロスメンバ部93の下部に一体に下方に突出するリンク機構取付部56dが形成されている。
中間フレーム部85は、後部に、主支持部71(図4参照)の右端部を配置するために前方に切り欠かれた凹部85cと、ピボット軸23(図1参照)を取付けるピボット軸取付部85dとが形成されている。なお、144Aは副ピボット軸144(図8参照)の軸線である。
図中の95〜97は溶接部であり、メインフレーム12は、その後部が、それぞれ一体成形された左フレーム105及び右フレーム106に中間フレーム107が溶接部95〜97で溶接された部材であり、左フレーム105にセンタフレーム部56が含まれ、右フレーム部106にセンタフレーム部57が含まれ、中間フレーム107に中間フレーム部85が含まれている。
図8は図2の8−8線断面図であり、シャフト収納部70は、内側に形成されたシャフト収納空間70Aにドライブシャフト111が収納されている。
ドライブシャフト111は、前端部111aがユニバーサルジョイント112を介して変速機29の出力軸113に連結されている。なお、115はエンジン22(図1参照)のクランクケース116における変速機29側の端部に取付けられた端部カバー、117はユニバーサルジョイント112周りを覆うために端部カバー115とシャフト収納部70の前端部とに取付けられたゴムブーツである。
ユニバーサルジョイント(自在継手)112は、例えば、フック式ジョイントであり、出力軸113にスプライン結合された入力側ヨーク118と、ドライブシャフト111にスプライン結合された出力側ヨーク119と、これらの入力側ヨーク118及び出力側ヨーク119のそれぞれをころ軸受を介して連結する十字軸120とからなり、入力側ヨーク118に対して出力側ヨーク119が上下に屈曲する屈曲中心としての回動中心線112Aは、ピボット軸23の軸線23A及び副ピボット軸144の軸線144Aと同軸上にある。
主支持部71は、内側に小径穴71a及びこの小径穴71aの両側に隣接する大径穴71b,71cが形成され、これらの大径穴71b,71cにニードルベアリング121,122及びボールベアリング123が嵌合され、ニードルベアリング121の内側にカラー125が嵌合され、ニードルベアリング122の内側にカラー126が嵌合され、カラー125とボールベアリング123とにセンタカラー127が挟持されている。なお、131,132はシール部材、133はニードルベアリング122の抜け止め用の止め輪である。
センタフレーム部56は、外側面に形成された側部凹部56fと、この側部凹部56fの底に開けられた貫通穴56gとが形成され、この貫通穴56gにカラー135がナット136で取付けられている。
中間フレーム部85には貫通穴85eが形成されている。なお、137はカラー125と中間フレーム部85のピボット軸取付部85dとの間に配置されたワッシャである。
ピボット軸23は、頭部23aに六角穴23bが形成されたボルトであり、センタフレーム部56側からカラー135、主支持部71内(即ち、カラー126、ボールベアリング123、センタカラー127、カラー125)、ワッシャ137及び貫通穴85eに通され、端部にナット138がねじ結合される。
センタフレーム部57は、車幅方向に延びる貫通穴57gが開けられ、この貫通穴57gに鍔付きカラー141が嵌合されている。
鍔付きカラー141は、内側に形成された穴部141aにニードルベアリング142が嵌合され、このニードルベアリング142に副ピボット軸144が回転自在に嵌合されている。
副ピボット軸144は、貫通穴144aが形成され、この貫通穴144aに軸取付ボルト146が通されるとともに、軸取付ボルト146が、補助支持部72に開けられた貫通穴72eに通され、補助支持部72の内面72fに取付けられたナット147にねじ結合されている。
従って、副ピボット軸144が補助支持部72と一体的に回動し、センタフレーム部57に支持される。
このように、補助支持部72は、副ピボット軸144が軸取付ボルト146で取付けられるだけであり、軸受を設ける必要がないから、補助支持部72の平板部72aの板厚が薄くても問題はない。なお、151はニードルベアリング142の抜け止めのための止め輪、152,153はシール部材である。
以上の図1、図7、図8に示されるように、パワーユニット20を支持する車体フレーム11と、後端で後輪32を軸支するために車体フレーム11に上下スイング自在に取付けられたスイングアーム24と、パワーユニット20から後輪32へ動力を伝えるためにスイングアーム24内に通されたドライブシャフト111とを備える自動二輪車10において、車体フレーム11が、左右に配置された一対の左・右フレーム部としてのセンタフレーム部56,57と、これらのセンタフレーム部56,57を連結する複数のクロスメンバ部92,93と、これらの複数のクロスメンバ部92,93を上下に連結する中間連結部としての中間フレーム部85とを備え、センタフレーム部56,57の一方と中間フレーム部85とでスイングアーム24の前端が軸支され、センタフレーム部56,57の他方と中間フレーム部85との間にドライブシャフト111が設けられ、スイングアーム24が、センタフレーム部56,57の他方と中間フレーム部85との間に配置されるとともにセンタフレーム部56,57の他方に軸支される補助支持部72を備えるので、スイングアーム24の左右の前端をバランス良く支持することができ、スイングアーム24のピボット軸23周りの大型化を抑えることができるとともに、スイングアーム24のピボット23軸周りに発生する所定のラジアル荷重に対する強度・剛性を確保することができる。
また、図3、図4に示されるように、補助支持部72が、スイングアーム24に一体的に設けられるので、例えば、補助支持部72をスイングアーム24にボルト・ナット等で取付ける場合に比べて、補助支持部72の組付け工数削減が図れるとともに、補助支持部72の結合強度を容易に確保することができる。
更に、図3、図4、図8に示されるように、補助支持部72が、ドライブシャフト111とセンタフレーム部56,57の他方との間に設けられた平板部72aと、この平板部72aの上下端部からそれぞれ車両内側に曲げられた上フランジ部72b、下フランジ部72cとから構成され、上フランジ部72b、下フランジ部72cの間にドライブシャフト111が設けられるので、補助支持部72を設けるための車幅方向のスペースを小さくしつつ、補助支持部72の強度・剛性を向上させることができる。更に、ドライブシャフト111を囲うように補助支持部72が設けられるようになるため、ドライブシャフト111を外部から保護することができる。
また更に、図8に示したように、補助支持部72が、センタフレーム部56,57の他方に回動自在に支持される軸としての副ピボット軸144に取付けられるので、補助支持部72の車幅方向の占有スペースを小さくすることができ、補助支持部72の平板部72aの板厚が薄くて軸受が設けられない場合でも、軸支することができる。
更に、ドライブシャフト111の一端が、ユニバーサルジョイント112を介してパワーユニット20(図1参照。詳しくは、変速機29の出力軸113である。)に接続され、ユニバーサルジョイント112の回動中心としての回動中心線112Aが、スイングアーム24がセンタフレーム部56,57にスイング自在に取付けられるピボット軸23の延長線上に配置されるので、スイングアーム24がピボット軸23を中心にして上下にスイングするのに伴い、ドライブシャフト111をユニバーサルジョイント112の回動中心線112Aを中心にして上下にスムーズにスイングさせることができる。
尚、本実施形態では、図5、図6に示したように、主支持部71を、センタフレーム部56と中間フレーム部85とで支持し、補助支持部72を、センタフレーム部57で支持したが、これに限らず、図4に示したスイングアーム24のシャフト収納部70と左フレーム部75とを左右入れ替えた構造にするとともに、主支持部71を、中間フレーム部85とセンタフレーム部57とで支持し、シャフト収納部70に取付けられた補助支持部72を、センタフレーム部56で支持してもよい。
本発明のスイングアーム構造は、自動二輪車に好適である。
本発明に係るスイングアーム構造を備えた自動二輪車の側面図である。 本発明に係るメインフレーム及びスイングアームを示す側面図である。 本発明に係るスイングアームを示す斜視図である。 本発明に係るスイングアームの平面図である。 本発明に係るスイングアームの支持構造を示す第1斜視図である。 本発明に係るスイングアームの支持構造を示す第2斜視図である。 本発明に係るメインフレームの背面図である。 図2の8−8線断面図である。
符号の説明
10…自動二輪車、11…車体フレーム、20…パワーユニット、23…ピボット軸、24…スイングアーム、32…後輪、56…左フレーム部(センタフレーム部)、57…右フレーム部(センタフレーム部)、72…補助支持部、72a…平板部、72b,72c…上フランジ部、下フランジ部、85…中間連結部(中間フレーム部)、91〜93…クロスメンバ部、111…ドライブシャフト、112…自在継手(ユニバーサルジョイント)、112A…回動中心(回動中心線)、144…軸(副ピボット軸)。

Claims (5)

  1. パワーユニットを支持する車体フレームと、後端で後輪を軸支するために前記車体フレームに上下スイング自在に取付けられたスイングアームと、前記パワーユニットから前記後輪へ動力を伝えるために前記スイングアーム内に通されたドライブシャフトとを備える自動二輪車において、
    前記車体フレームは、左右に配置された一対の左・右フレーム部と、これらの左・右フレーム部を連結する複数のクロスメンバ部と、これらの複数のクロスメンバ部を上下に連結する中間連結部とを備え、
    前記左・右フレーム部の一方と前記中間連結部とで前記スイングアームの前端が軸支され、前記左・右フレーム部の他方と前記中間連結部との間に前記ドライブシャフトが設けられ、
    前記スイングアームは、前記左・右フレーム部の他方と前記中間連結部との間に配置されるとともに前記左・右フレーム部の他方に軸支される補助支持部を備えることを特徴とする自動二輪車のスイングアーム構造。
  2. 前記補助支持部は、前記スイングアームに一体的に設けられることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のスイングアーム構造。
  3. 前記補助支持部は、前記ドライブシャフトと前記左・右フレーム部の他方との間に設けられた平板部と、この平板部の上下端部からそれぞれ車両内側に曲げられた上・下フランジ部とから構成され、前記上・下フランジ部の間に前記ドライブシャフトが設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動二輪車のスイングアーム構造。
  4. 前記補助支持部は、前記左・右フレーム部の他方に回動自在に支持される軸に取付けられることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の自動二輪車のスイングアーム構造。
  5. 前記ドライブシャフトの一端は、自在継手を介して前記パワーユニットに接続され、
    前記自在継手の回動中心は、前記スイングアームが前記車体フレームにスイング自在に取付けられるピボット軸の延長線上に配置されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の自動二輪車のスイングアーム構造。
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