JP4546208B2 - ビスコースレーヨン繊維とその製造方法、及びビスコースレーヨン繊維集合体 - Google Patents

ビスコースレーヨン繊維とその製造方法、及びビスコースレーヨン繊維集合体 Download PDF

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Description

本発明は、ビスコースを凝固再生して得られるビスコースレーヨン繊維とその製造方法、及びビスコースレーヨン繊維集合体に関する。
ビスコースレーヨン繊維は、セルロースの水希釈液(アルカリ性)であるビスコースを、紡糸口金から紡糸浴(酸性)に吐出して、ビスコースを凝固再生することにより糸条を形成し、この糸条を、例えば延伸しながら熱水処理することによって得られる。紡糸浴としては、一般には、硫酸−硫酸亜鉛−硫酸ナトリウムの三成分浴である所謂ミューラー浴が使用される。ビスコースを凝固再生する際のビスコースと紡糸浴との接触状態は、得られるビスコースレーヨン繊維の品質に大きく影響する。
従来から、ビスコースレーヨン繊維の剛直性等を向上させるために、繊度の大きいビスコースレーヨン繊維が種々提案されており、その用途やその製造方法についても種々提案されている。例えば、特許文献1には、55〜167dtexのビスコースレーヨン繊維をモップ等の清掃具に適用した例が提案されている。また、特許文献2には、繊度が11dtex以上のビスコースレーヨン繊維を製造する方法について提案されている。
他方、ビスコースレーヨン繊維の嵩高性等を向上させるために、断面形状を様々な形状に形成するビスコースレーヨン繊維の製造方法についても種々提案されている。例えば、特許文献3には、得られるビスコースレーヨン繊維の断面形状が所望の形状となるように、紡糸口金の口金孔の形状を変化させてビスコースレーヨン繊維を製造する方法が提案されている。また、特許文献4には、変態剤と呼ばれる改質剤をビスコースに添加し、凝固再生の反応を制御することで、多様な断面形状を発現させるビスコースレーヨン繊維の製造方法が提案されている。
特開平7−23886号公報 特開平8−302520号公報 特開昭64−45811号公報 特公昭44−30445号公報
しかし、特許文献1に提案されたビスコースレーヨン繊維では、嵩高性が低いため、例えばモップ等の清掃具に適用した場合、拭き取り性能が低下するおそれがある。また、特許文献2に提案されたビスコースレーヨン繊維の製造方法では、繊度が33dtexを越えると、紡糸の際、凝固再生不足となり、剛直なビスコースレーヨン繊維の製造が困難となるおそれがある。
また、特許文献3に提案されたビスコースレーヨン繊維の製造方法では、得られるビスコースレーヨン繊維の断面形状が均一であるため、ビスコースレーヨン繊維を束ねてビスコースレーヨン繊維集合体としたときに、前記繊維集合体の嵩高性の向上が困難となるおそれがある。また、特許文献4に提案されたビスコースレーヨン繊維の製造方法では、改質剤(変態剤)を添加することにより、ビスコースの凝固再生が遅くなる場合があるため、紡糸性が悪化し、剛直なビスコースレーヨン繊維の製造が困難となるおそれがある。
本発明は、嵩高性が高く、剛直なビスコースレーヨン繊維とその製造方法、及びビスコースレーヨン繊維集合体を提供する。
本発明のビスコースレーヨン繊維は、ビスコースを凝固再生して得られるビスコースレーヨン繊維であって、繊度が40〜160dtexであり、繊維断面が不定形であり、かつ腕部の長さが前記腕部の幅の2.5倍以上のくびれを含むことを特徴とする。
本発明のビスコースレーヨン繊維集合体は、前記ビスコースレーヨン繊維を60体積%以上含む。
本発明のビスコースレーヨン繊維の製造方法は、紡糸口金の口金孔から紡糸浴中にビスコースを吐出して、前記ビスコースを凝固再生することにより糸条を形成し、前記糸条を前記紡糸浴の外部に設けられた引き取りローラにより引き取るビスコースレーヨン繊維の製造方法であって、前記口金孔は、0.2〜0.5mmの孔径を有し、前記口金孔の出口における前記ビスコースの吐出速度をV1、前記引き取りローラによる前記糸条の引き取り速度をV2とした場合、V2/V1の値が、0.5〜2.5であり、前記引き取りローラによって前記糸条を引き取る際、前記紡糸浴内における前記糸条の引き取り方向が斜め方向となるように引き取ることにより、前記のビスコースレーヨン繊維を得ることを特徴とする。
本発明のビスコースレーヨン繊維は、繊度が40〜160dtexであるため剛直である。更に、繊維断面が不定形であり、かつ特定形状のくびれを含むため嵩高性が高くなる。よって、本発明のビスコースレーヨン繊維を、例えばモップ等の清掃具に適用した場合は、前記くびれにゴミを把持させることができるため、拭き取り性能が向上する。また、本発明のビスコースレーヨン繊維集合体は、本発明のビスコースレーヨン繊維を含むため、剛直かつ嵩高性が高いビスコースレーヨン繊維集合体を提供することができる。また、本発明のビスコースレーヨン繊維の製造方法によれば、本発明のビスコースレーヨン繊維を容易に製造することができる。
本発明のビスコースレーヨン繊維は、セルロースの水希釈液(アルカリ性)であるビスコースを凝固再生して得られる。ビスコースは特に限定されず、慣用のビスコースレーヨン繊維を製造する際に用いる組成のものが使用できる。例えば、セルロースを8.0〜9.5質量%、水酸化ナトリウムを5.0〜6.5質量%、二硫化炭素を30〜35質量%含むビスコースが使用できる。
本発明のビスコースレーヨン繊維の繊度は、40〜160dtexであり、好ましくは50〜120dtexである。繊度が40dtex未満では、剛直な繊維を提供することが困難となる場合がある。一方、繊度が160dtexを超えると、繊維径が太すぎるため取り扱いが困難となる場合がある。本発明のビスコースレーヨン繊維は、繊度を40〜160dtexに規制することにより、剛直性を保持した上で、様々な用途への適用が可能となる。
本発明のビスコースレーヨン繊維の繊維断面は、不定形である。よって、本発明のビスコースレーヨン繊維を束ねてビスコースレーヨン繊維集合体としたときに、ビスコースレーヨン繊維同士間において適度な間隙を維持することができるので、前記繊維集合体の嵩高性が向上する。これにより、例えば前記繊維集合体をモップ等の清掃具に適用した場合は、前記繊維自体や前記繊維同士間の間隙にゴミを把持させることができるため、拭き取り性能が向上する。
更に、本発明のビスコースレーヨン繊維の繊維断面は、くびれを含む。また、前記くびれを形成する腕部の長さは、前記腕部の幅の2.5倍以上である。これにより、本発明のビスコースレーヨン繊維は嵩高性が高くなる。なお、前記腕部の長さが前記腕部の幅の2.5倍未満では、ビスコースレーヨン繊維の嵩高性が低下する場合がある。また、前記腕部の長さは、前記腕部の幅の5倍以下であることが好ましく、4.5倍以下であることがより好ましい。前記腕部の長さが前記腕部の幅の5倍を超えると、ビスコースレーヨン繊維の剛直性が低下する場合がある。前記繊維断面の例としては、Y字状、W字状、E字状、F字状、X字状、H字状、π字状等の形状が挙げられる。また、本発明のビスコースレーヨン繊維は、再生セルロースであるレーヨンが有する有用な機能(例えば、生分解性、帯電防止性等)を保持した状態で、各種製品の素材として使用することができる。なお、前記腕部の長さ及び幅のサイズの求め方については後述する。
また、本発明のビスコースレーヨン繊維の繊維断面は、前記腕部の幅が10〜50μmであることが好ましく、10〜40μmであることがより好ましい。前記腕部の幅が10μm未満では、ビスコースレーヨン繊維の成形が困難となる場合がある。一方、前記腕部の幅が50μmを超えると、例えばモップ等の清掃具に適用した場合、洗浄液の保液性やゴミの拭き取り性能が低下する場合がある。また、本発明のビスコースレーヨン繊維の繊維断面は、より嵩高性を向上させるために、前記くびれを複数含んでいてもよい。前記くびれの数は、1〜4個であることが好ましい。例えば、繊度が50dtex程度のビスコースレーヨン繊維は、前記くびれの数が1〜2個となる場合が多く、繊度が100dtex程度のビスコースレーヨン繊維は、前記くびれの数が2個となる場合が多い。このように、ビスコースレーヨン繊維の繊度が大きくなると、前記くびれの数も多くなる傾向にある。
前記腕部の本数は、1〜5本であることが好ましい。例えば、繊度が50dtex程度のビスコースレーヨン繊維は、前記腕部の本数が1〜2本となる場合が多く、繊度が100dtex程度のビスコースレーヨン繊維は、前記腕部の本数が2〜3本となる場合が多い。このように、ビスコースレーヨン繊維の繊度が大きくなると、前記腕部の本数も多くなる傾向にある。
本発明のビスコースレーヨン繊維集合体は、前記ビスコースレーヨン繊維を60体積%以上、好ましくは80体積%以上含む。これにより、剛直かつ嵩高性が高いビスコースレーヨン繊維集合体を提供することができる。前記ビスコースレーヨン繊維の含有率が60体積%未満では、ビスコースレーヨン繊維集合体の剛直性及び嵩高性が低下する場合がある。なお、「ビスコースレーヨン繊維集合体」とは、ビスコースレーヨン繊維が複数本集合して成るトウや、このトウを所定の長さに切断した短繊維等のことをいう。また、本発明のビスコースレーヨン繊維集合体は、繊維集合体を構成する各々のビスコースレーヨン繊維の断面形状が不均一である。つまり、本発明のビスコースレーヨン繊維集合体は、前記腕部の長さ、幅、本数等において相違する様々な断面形状を有するビスコースレーヨン繊維が集合したものである。
本発明のビスコースレーヨン繊維が複数本集合して成るトウを切断した短繊維は、例えばその繊維長が1mm以下の場合、回路基板のバリ取り用ブラスト材に用いることができる。また、例えば前記短繊維の繊維長が0.1〜3mmの場合は、プラスチック成型品の模様付けのための樹脂練り込み材として用いることができる。更に、本発明のビスコースレーヨン繊維集合体(トウ、短繊維等)は、紡績糸、織編物、不織布、紙等の材料として使用することができる。
本発明のビスコースレーヨン繊維の製造方法は、紡糸口金の口金孔から紡糸浴中にビスコースを吐出して、ビスコースを凝固再生することにより糸条を形成し、この糸条を、紡糸浴の外部に設けられた引き取りローラにより引き取る。
本発明のビスコースレーヨン繊維の製造方法に用いるビスコースは、特に限定されず、慣用のビスコースレーヨン繊維を製造する際に用いる組成のものが使用できる。紡糸浴についても特に限定されず、一般の酸性紡糸浴が使用できる。例えば、硫酸を110〜170g/リットル、硫酸亜鉛を10〜30g/リットル、硫酸ナトリウムを150〜350g/リットル含むミューラー浴等が使用できる。紡糸浴の温度は、45〜65℃が好ましく、53〜58℃がより好ましい。紡糸浴の温度が45℃未満では、ビスコースの凝固再生が困難となり、糸状同士が膠着するおそれがある。一方、紡糸浴の温度が65℃を超えると、凝固再生が進み過ぎて、延伸時に過剰な力が加わり糸条切れが発生する場合がある。
また、本発明のビスコースレーヨン繊維の製造方法は、口金孔の出口におけるビスコースの吐出速度をV1、引き取りローラによる糸条の引き取り速度をV2とした場合、V2/V1の値(以下、「Jet Draft率」という)が、0.5〜2.5であり、好ましくは0.75〜2.0である。Jet Draft率が0.5未満では、口金孔の出口において糸条に加わる張力が弱くなり、糸条同士が膠着する場合がある。一方、Jet Draft率が2.5を超えると、口金孔の出口において糸条に加わる張力が強くなり、糸条切れが発生する場合がある。
口金孔は、0.2〜0.5mmの孔径を有し、好ましくは0.3〜0.45mmの孔径を有する。前記孔径が0.2mm未満では、ビスコースの吐出速度が速くなり、Jet Draft率が小さくなり過ぎる傾向がある。一方、前記孔径が0.5mmを超えると、ビスコースの吐出速度が遅くなり、Jet Draft率が大きくなり過ぎる傾向がある。また、口金孔の径方向の断面は、真円であってもよいし楕円であってもよい。なお、前記断面が楕円の場合、前記孔径は、前記楕円の長径を指す。また、前記断面が楕円の場合、前記楕円の短径は、0.1〜0.4mmが好ましい。
また、本発明のビスコースレーヨン繊維の製造方法は、引き取りローラによって糸条を引き取る際、紡糸浴内における糸条の引き取り方向が斜め方向となるように引き取る。これにより、不定形であり、かつくびれを含む繊維断面を有する本発明のビスコースレーヨン繊維を容易に製造することができる。
引き取りローラによって糸条を引き取る際、紡糸浴内における糸条と紡糸浴の浴面とのなす角度は、5〜30°の範囲が好ましく、10〜25°の範囲がより好ましい。ここで「紡糸浴内における糸条と紡糸浴の浴面とのなす角度」は、紡糸浴内における糸条と紡糸浴の浴面とのなす角度のうち鋭角側を指す。例えば、紡糸浴内の所望の位置に紡糸口金を設置し、この紡糸口金の中心と引き取りローラとを結ぶ線分と、紡糸浴の浴面とのなす角度(鋭角)が5〜30°の範囲となるように引き取りローラを設置した状態で、この引き取りローラによって糸条を引き取ればよい。紡糸浴内における糸条と紡糸浴の浴面とのなす角度が5°未満では、引き取りローラの設置場所の確保が困難となる場合がある。一方、前記角度が30°を超えると、紡糸浴内における糸条の外周部から前記糸条内の水分がほぼ均等に抜けていく傾向にあるため、不定形であり、かつくびれを含む繊維断面を有するビスコースレーヨン繊維が得られなくなる場合がある。なお、紡糸浴の外部において引き取りローラを紡糸口金の真上に設置し、紡糸口金から吐出された糸条を真上に引き取る従来の引き取り方式(以下、「縦引き」ともいう)に比べ、上述のように斜め方向に糸条を引き取ると(以下、「斜め引き」ともいう)、糸条切れや糸条表面からの発泡が起こり難くなるため生産性が向上する。
以上説明したように、本発明のビスコースレーヨン繊維の製造方法によれば、各種製造条件を規制することによって、剛直かつ嵩高性が高い本発明のビスコースレーヨン繊維を容易に製造することができる。
また、本発明のビスコースレーヨン繊維の製造方法において、引き取りローラによる糸条の引き取り速度は、10〜60m/分であることが好ましく、20〜40m/分であることがより好ましい。引き取り速度が10m/分未満では、生産性が低下する場合がある。一方、引き取り速度が60m/分を超えると、紡糸浴内における糸条の滞留時間が短くなるため、不定形であり、かつくびれを含む繊維断面を有するビスコースレーヨン繊維が得られなくなる場合がある。なお、前記滞留時間は、例えば1〜10秒とすればよい。また、引き取りローラにて糸条を引き取った後、更にこの糸条を延伸する場合、前記引き取りローラから最終ローラに至るまでの糸条の延伸倍率は、20〜50%とするのが好ましい。延伸倍率が20%未満では、ビスコースレーヨン繊維を構成する再生セルロースの配向性が低下し、剛直なビスコースレーヨン繊維が得られなくなる場合がある。一方、延伸倍率が50%を超えると、延伸する際、糸条切れが起こる場合がある。なお、糸条を延伸する際、引き取りローラによる糸条の引き取り速度が20〜40m/分の場合は、最終ローラによる製品(ビスコースレーヨン繊維)の巻き取り速度を24〜60m/分とすればよい。以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。参照する図1は、本発明の第1実施形態に係るビスコースレーヨン繊維の断面図である。なお、図1においては、説明を分かりやすくするためにハッチを付していない。
第1実施形態に係るビスコースレーヨン繊維1は、繊度が40〜160dtexであって、図1に示すように、繊維断面が不定形であり、かつくびれ10とくびれ11とを含む。そして、くびれ10及び11を形成する腕部12,13及び14の長さがそれぞれ腕部12,13及び14の幅の2.5倍以上である。
ここで、前記腕部の長さ及び幅のサイズの求め方について、腕部14を例に説明する。図1に示すように、まず腕部14の2箇所の裾部分の曲線において、最も曲率半径が小さくなる点14a,14a間を線分15で結ぶ。次に、線分15の長さを2等分する点15aから腕部14の頂部14bまでの間を線分16で結ぶ。続いて、線分16の垂直二等分線が腕部14により切り取られて成る線分17を作図する。そして、線分17の長さを2等分する点17aを求め、点15aと点17aとを結ぶ線分18と、点17aと頂部14bとを結ぶ線分19とを描く。そして、線分18及び線分19の長さを測定し、それらの合計値を腕部14の長さとする。また、線分18の垂直二等分線が腕部14により切り取られて成る線分20と、線分19の垂直二等分線が腕部14により切り取られて成る線分21とを作図する。そして、線分15,17,20,21のそれぞれの長さを測定し、それらの平均値を腕部14の幅とする。
次に、ビスコースレーヨン繊維1の嵩高性の評価方法について図2を参照して説明する。まず、ビスコースレーヨン繊維1の断面径のうち、最も長い径となる線分を描く。図2の場合は、点Aと点Bとを結ぶ線分ABがこれに相当する。次に、線分ABを直径とする円Cを作図する(図2中、破線の円)。そして、ビスコースレーヨン繊維1の断面の外延のうち、円Cから最も離れた点Dと、点A及び点Bのいずれか一方とを結ぶ線分を描く。図2の場合は、点Dと点Bとを結んで線分BDとした。そして、線分AB及び線分BDのそれぞれの垂直2等分線E,Fを作図し、垂直2等分線Eと垂直2等分線Fとの交点Gを求める。そして、交点Gを中心として点A,B,Dを通る円Hを作図し、得られた円Hをビスコースレーヨン繊維1の外接円Hとする(図2中、実線の円)。そして、この外接円Hの面積SHを、作図に用いたビスコースレーヨン繊維1の断面積Ssectionで除して、面積比(SH/Ssection)を求める。なお、円Cを作図した際、仮に円C内にビスコースレーヨン繊維1の断面が収まっている場合は、円Cをビスコースレーヨン繊維1の外接円Hとする。
ビスコースレーヨン繊維1は、前記面積比(SH/Ssection)が、2.0〜3.5であることが好ましい。前記面積比(SH/Ssection)が2.0未満では、ビスコースレーヨン繊維1の嵩高性が低くなるため、例えばモップ等の清掃具に適用した場合、洗浄液の保液性やゴミの拭き取り性能が低下する場合がある。一方、前記面積比(SH/Ssection)が3.5を超えると、ビスコースレーヨン繊維1の剛直性が低下する場合がある。
以上説明したように、ビスコースレーヨン繊維1は、繊度が40〜160dtexであるため剛直である。更に、繊維断面が不定形であり、かつ上述した形状のくびれ10,11を含むため嵩高性が高くなる。よって、ビスコースレーヨン繊維1を、例えばモップ等の清掃具に適用した場合は、くびれ10,11にゴミを把持させることができるため、拭き取り性能が向上する。
以上、本発明の第1実施形態に係るビスコースレーヨン繊維について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では、繊維断面がくびれを2つ含むものについて説明したが、本発明はこれに限定されず、くびれを1つだけ含むものでもよいし、3つ以上含むものでもよい。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について図面を参照して説明する。参照する図3は、本発明の第2実施形態に係るビスコースレーヨン繊維の製造方法の説明図である。
図3に示すように、第2実施形態に係るビスコースレーヨン繊維の製造方法は、紡糸浴30内に設けられた紡糸口金31の口金孔31aから紡糸浴30中にビスコースを吐出して、ビスコースを凝固再生することにより糸条32を形成し、この糸条32を紡糸浴30の外部に設けられた引き取りローラ33により引き取るビスコースレーヨン繊維の製造方法である。
口金孔31aは、0.2〜0.5mmの孔径を有している。また、引き取りローラ33により糸条32を引き取る際のJet Draft率は、0.5〜2.5である。また、紡糸浴30内の糸条32と紡糸浴30の浴面30aとのなす角度θは、5〜30°の範囲が好ましい。そして、引き取りローラ33により引き取られた糸条32は、例えば、図示しない延伸ローラによって延伸されて、本発明のビスコースレーヨン繊維となる。
なお、糸条32において、紡糸浴30内の部分の長さL1、及び糸条32と紡糸浴30の浴面30aとの交点30bから引き取りローラ33までの部分の長さL2は、双方とも例えば300〜850mmとすればよい。
以上、本発明の第2実施形態に係るビスコースレーヨン繊維の製造方法について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。例えば、紡糸口金に口金孔を複数設け、複数本の糸条を同時に引き取りローラにより引き取る製造方法としてもよい。この場合は、例えば複数本のビスコースレーヨン繊維を束ねた状態で、延伸等を行うことにより、本発明のビスコースレーヨン繊維集合体を製造することができる。
以下本発明の実施例について説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1及び実施例2)
原料であるビスコースには、セルロースを8.5質量%、水酸化ナトリウムを5.7質量%、二硫化炭素を32質量%含むものを用いた。紡糸浴には、硫酸を145g/リットル、硫酸亜鉛を15g/リットル、硫酸ナトリウムを350g/リットル含むミューラー浴(60℃)を用いた。また、ビスコースを吐出する紡糸口金には、0.35mmの孔径を有する口金孔が126個設けられたものを用いた。
また、引き取りローラにより糸条を引き取る際、紡糸口金の中心と引き取りローラとを結ぶ線分と紡糸浴の浴面とのなす角度θ(図3参照)は、15.3°とした。また、前記線分において、紡糸浴内における部分の長さL1(図3参照)、及び前記線分と紡糸浴の浴面との交点から引き取りローラまでの部分の長さL2(図3参照)は、それぞれ513mm及び549mmとした。その他の紡糸条件については、表1に示すとおりに設定し、実施例1及び実施例2のビスコースレーヨン繊維集合体を製造した。
Figure 0004546208
(比較例1及び比較例2)
比較例1及び比較例2として、表1に示す紡糸条件で、ビスコースレーヨン繊維集合体を製造した。なお、引き取りローラにより糸条を縦引きで引き取る際、紡糸浴内に設置された紡糸口金と紡糸浴外に設置された引き取りローラとの距離は、380mmとし、紡糸口金と紡糸浴の浴面との距離は、230mmとした。また、表1に示す条件以外の紡糸条件は、実施例1及び実施例2と同様に行った。
得られた実施例1,2及び比較例1,2のビスコースレーヨン繊維集合体の断面を、光学顕微鏡で観察した。図4A,B及び図5A,Bに、それぞれ実施例1,2及び比較例1,2のビスコースレーヨン繊維集合体の断面写真を示す。図4A,Bに示すように、実施例1,2では、ビスコースレーヨン繊維集合体を構成するビスコースレーヨン繊維の断面のそれぞれが不定形であり、かつくびれを含むことが確認できた。一方、図5A,Bに示すように、比較例1,2では、実施例1,2で観察された形状のくびれは確認できなかった。また、比較例1,2では、ビスコースレーヨン繊維集合体を構成するビスコースレーヨン繊維の断面のそれぞれに、一般のビスコースレーヨン繊維に見られる所謂菊花状のヒダ40が確認できた。
また、実施例1,2のビスコースレーヨン繊維集合体から、それぞれ10本ずつビスコースレーヨン繊維をランダムに選び、第1実施形態で説明したように、ビスコースレーヨン繊維の断面における外接円H(図2参照)の面積SHとビスコースレーヨン繊維の断面積Ssectionとの面積比(SH/Ssection)を求め、それぞれの平均値を算出した。また、比較例1,2についても、ビスコースレーヨン繊維集合体を構成するビスコースレーヨン繊維をランダムに10本選び、同様に面積比(SH/Ssection)を求め、平均値を算出した。更に、実施例1,2及び比較例1,2のビスコースレーヨン繊維集合体のそれぞれについて、JIS L 1015に基づき、繊度、乾強度、湿強度、乾伸度及び湿伸度を測定した。結果を表2に示す。
Figure 0004546208
表2に示すように、実施例1,2は、比較例1,2に比べ、面積比(SH/Ssection)が大きくなり、嵩高性が向上した。また、表2に示すように、実施例1は、繊度が比較例1と同程度であるにも関わらず、乾強度及び湿強度のいずれの値も、比較例1より向上した。
また、実施例1,2及び比較例1,2のビスコースレーヨン繊維集合体をそれぞれ10束ずつ製造し、各々のビスコースレーヨン繊維集合体のうち、繊維断面においてくびれ又はヒダを形成する腕部の長さを前記腕部の幅で除した値(以下、長さ/幅比という)が表3に示す数値範囲となるビスコースレーヨン繊維の含有率(体積%)を求め、それぞれの平均値を算出した。更に、各々の前記ビスコースレーヨン繊維集合体において、前記長さ/幅比が2.5以上となるビスコースレーヨン繊維を抽出し、前記腕部の本数が表3に示す値となるビスコースレーヨン繊維の含有率(体積%)を求め、それぞれの平均値を算出した。結果を表3に示す。なお、実施例1,2のビスコースレーヨン繊維集合体を構成するビスコースレーヨン繊維において、前記長さ/幅比が2.5以上となる腕部の幅の平均値は、それぞれ19.1μm及び28.3μmであった。
Figure 0004546208
表3に示すように、前記長さ/幅比が2.5以上となるビスコースレーヨン繊維の含有率は、実施例1,2の場合、いずれも90体積%であった。一方、比較例1,2では、いずれも前記条件に該当するビスコースレーヨン繊維は確認できなかった。
本発明のビスコースレーヨン繊維及びビスコースレーヨン繊維集合体は、様々な用途への適用が可能となる。例えば、プラスチック成型品の模様付けのための樹脂練り込み材、回路基板のバリ取り用のブラスト材、通気度の高いフィルター、生分解性が要求される土木資材(ネット、寒冷紗、土嚢袋、養生マット等)、人工毛の材料、シャリ感のある衣料等に使用される紡績糸、クリーニング用モップ、入浴用スポンジ等に有用である。
本発明の第1実施形態に係るビスコースレーヨン繊維の断面図である。 本発明の第1実施形態に係るビスコースレーヨン繊維の嵩高性の評価方法を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態に係るビスコースレーヨン繊維の製造方法の説明図である。 本発明の実施例のビスコースレーヨン繊維集合体の断面写真であり、Aは実施例1、Bは実施例2を示す。 比較例のビスコースレーヨン繊維集合体の断面写真であり、Aは比較例1、Bは比較例2を示す。
符号の説明
1 ビスコースレーヨン繊維
10,11 くびれ
12,13,14 腕部
30 紡糸浴
30a 浴面
31 紡糸口金
31a 口金孔
32 糸条
33 引き取りローラ

Claims (7)

  1. ビスコースを凝固再生して得られるビスコースレーヨン繊維であって、
    繊度が40〜160dtexであり、
    繊維断面が不定形であり、かつ腕部の長さが前記腕部の幅の2.5倍以上のくびれを含むことを特徴とするビスコースレーヨン繊維。
  2. 前記腕部の幅は、10〜50μmである請求項1に記載のビスコースレーヨン繊維。
  3. 前記ビスコースレーヨン繊維の繊維断面は、前記くびれを複数含む請求項1に記載のビスコースレーヨン繊維。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のビスコースレーヨン繊維を60体積%以上含むビスコースレーヨン繊維集合体。
  5. 紡糸口金の口金孔から紡糸浴中にビスコースを吐出して、前記ビスコースを凝固再生することにより糸条を形成し、前記糸条を前記紡糸浴の外部に設けられた引き取りローラにより引き取るビスコースレーヨン繊維の製造方法であって、
    前記口金孔は、0.2〜0.5mmの孔径を有し、
    前記口金孔の出口における前記ビスコースの吐出速度をV1、前記引き取りローラによる前記糸条の引き取り速度をV2とした場合、V2/V1の値が、0.5〜2.5であり、
    前記引き取りローラによって前記糸条を引き取る際、前記紡糸浴内における前記糸条の引き取り方向が斜め方向となるように引き取ることにより、請求項1〜4のいずれか1項に記載のビスコースレーヨン繊維を得ることを特徴とするビスコースレーヨン繊維の製造方法。
  6. 前記引き取りローラによって前記糸条を引き取る際、前記紡糸浴内における前記糸条と前記紡糸浴の浴面とのなす角度が5〜30°の範囲となるように引き取る請求項5に記載のビスコースレーヨン繊維の製造方法。
  7. 前記引き取りローラによる前記糸条の引き取り速度は、10〜60m/分である請求項5に記載のビスコースレーヨン繊維の製造方法。
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