JP4593667B2 - 産業用セルロース繊維 - Google Patents

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Description

本発明は物性が均一なセルロース繊維に関し、より詳しくは、液状濃縮N−メチルモルフォリン−N−オキシド(NMMO)溶液とセルロース粉末を膨潤化及び均質化されたセルロース溶液に製造する工程と、前記セルロース溶液を500〜2,000のオリフィス数を有する紡糸ノズルを通して押出紡糸した後、空気層及び凝固浴を通してそれを凝固させてマルチフィラメントを得る工程と、前記得られたマルチフィラメントを水洗、乾燥、油剤処理及び巻取る工程とを含む方法によって製造される産業用、更に好ましくはタイヤコード用セルロース繊維に関する。
特に本発明は、500〜2,000個のフィラメントからなるセルロース繊維に関し、このセルロース繊維は、マルチフィラメントの強度が4〜9g/d、破断伸度が4〜15%、非破断時間が3〜33sec/デニールであり、マルチフィラメントの全体が均一な物性を有することを特徴とする。より詳しくは、本発明は、全体フィラメントを3等分した後、各部分で100個ずつ抽出したモノフィラメントが、a)平均強度3〜9g/d、平均破断伸度7〜15%、平均複屈折率0.035〜0.055で、b)3部分の平均強度、平均破断伸度、平均デニールの差異が各々1.0g/d以下、1.5%以下、0.7デニール以下で、c)3部分の平均強度、平均破断伸度、平均デニールのCV値(coefficient of variation、変動係数)(%)が10%以下で、d)3部分の平均複屈折率の差異が各々0.004以下であることを特徴とする産業用セルロースマルチフィラメントに関する。
セルロースとNMMO溶媒を利用して製造されるセルロース繊維は、溶媒の全量回収及び再使用の可能な無公害工程であり、製造された繊維が高い機械的強度を有するので、セルロースを素材にした製品の製造に多く利用されている。特許文献1にはアミンオキシドとしてNMMOを用いてセルロース溶液を製造する技術を開示している。また、特許文献2にも第3級アミンオキシドを用いてセルロース溶液を製造する技術を開示している。当該特許では、セルロース溶液を紡糸口金のような成型装置を利用してフィラメントで紡糸し、その後、セルロースが沈殿する沈殿浴または凝固浴を通すことにより、水を含んだ膨潤されたフィラメントが得られると記載されている。しかし、これらの方法は溶解から紡糸まで長時間が所要されるので、熱分解による物性の低下が招かれる。また、使用されるエネルギーの消費量が多いので、これが製造原価を上昇させる原因となる。
また、H.Chanzy等はDP5,000のセルロースをNMMOに溶解した溶液を、塩化アンモニウムまたは塩化カルシウム等の塩を添加して空気層紡糸することにより、強度56.7cN/tex、破断伸度4%の繊維を製造する方法(非特許文献1)を提案したが、これはフィラメント数が一本に過ぎなく、また軸方向へ配向されたフィブリルが剥離される等の問題等があり、常用化されにくい製造方法である。
また、特許文献3には、DP1,360のセルロースをNMMO水化物に溶解した溶液で空気層紡糸を行って強度50〜80cN/tex(5.7〜9.1g/d)、伸度6〜25%の物性及び1.5dtexの単糸繊度を有する繊維を製造する方法が開示されているが、当該特許の方法によって製造された繊維はフィラメント数が50本に過ぎない。通常産業用、特にタイヤコード用として使用されるセルロース繊維のフィラメント数は、湿式紡糸製造工程側面において効率的な溶媒の除去が必須的であるばかりでなく、物性的側面において反復的な疲労に充分に耐えられるように、対疲労性能を極大化させるために、1,000本(1,500デニール)前後にして製造することを勘案すると、当該特許の50本の繊維を製品化することは困難である。
一般的に、繊維の紡糸においては、紡糸ノズル当たりオリフィス数が50個程度からなる衣類用繊維を紡糸する場合より、紡糸ノズル当たりオリフィス数500〜2,000個からなる産業用繊維を紡糸する場合が技術的に難しい。これは、オリフィス数が増加するにつれ、均一な紡糸圧力を調節することが難しくなるので、紡糸ノズルと分配板を適切に設計して製作しなければならないわけである。特に、空気層で均一に冷却でき、また500〜2,000本のフィラメント全体を均一に水洗及び乾燥させることができる条件の調節が極めて難しく、このため、一定水準以上の物性を発現することと全体的にフィラメントの物性を均一に維持することが極めて難しい。従って、前記した特許文献3に記載された単なる50本程度の繊維物性を参照して、これを産業用糸に適用することは困難である。
特に、空気層紡糸はフィラメント数の増加につれ、紡糸ノズルに吐出されたフィラメントの粘着に対する工程安定性及び冷却効率が変化するので紡糸ノズルの外径、オリフィスの直径と間隔だけでなく、ノズルにセルロース溶液を均一に分散させる分配板のホール数、ホール間隔、ホール直径もまた極めて重要である。
また、空気層長さ、冷却空気の付与条件、凝固液の進行方向及び紡糸速度による乾燥条件等を考慮した新たな設計が必要となり、その設計によって物性の差異を誘発させることができる。
特許文献4には、フィラメント数を800〜1,900まで使用し、10mm以内の短い空気層と45m/minの巻取速度の条件で紡糸する方法が開示されている。しかし、当該特許の方法は低い延伸配向が原因で、伸度は15.4%で高い方であるが、強度は最大47.8cN/tex(5.3g/d)程度であり、この程度の強度では産業用、特にタイヤコード用繊維として使用するには充分でなく、またフィラメント個々の物性偏差が大きい短所がある。
ヨーロッパ特許0356419号 米国特許4,246,221号 米国特許5,942,327号 米国特許5,252,284号 Polymer,1990,Vol.31,pp400〜405
本発明は前記した問題点及び短所を解決するために案出されたもので、本発明の目的は、強度が4〜9g/d、破断伸度が4〜15%、非破断時間が3〜33sec/デニールであり、マルチフィラメントの全体が均一な物性を有する500〜2,000個のフィラメントからなるセルロースマルチフィラメントを提供することである。より詳しくは、本発明の目的は、全体フィラメントを3等分した後、各部分で100個ずつ抽出したモノフィラメントが、a)平均強度3〜9g/d、平均破断伸度7〜15%、平均複屈折率0.035〜0.055で、b)3部分の平均強度、平均破断伸度、平均デニールの差異が各々1.0g/d以下、1.5%以下、0.7デニール以下で、c)3部分の平均強度、平均破断伸度、平均デニールのCV値が10%以下で、d)3部分の平均複屈折率の差異が各々0.004以下であることを特徴とする産業用セルロースマルチフィラメントを提供することである。
本発明の産業用セルロース繊維は、(A)液状濃縮N−メチルモルフォリン−N−オキシド溶液とセルロース粉末を膨潤化及び均質化されたセルロース溶液に製造する工程と、
(B)前記セルロース溶液を、ホール数が50〜300個の分配板を具備して500〜2,000のオリフィス数を有する紡糸ノズルを通して押出紡糸した後、温度5〜30℃、相対湿度10〜60%の冷却空気が1〜7m/秒の風速で供給される空気層及び、温度が10〜25℃である凝固浴を通してそれを凝固させてマルチフィラメントを得る工程と、
(C)前記得られたマルチフィラメントを水洗、80〜170℃である乾燥ローラーによって乾燥、油剤処理及び巻取る工程とを含む方法によって製造される、下記の物性を有する産業用セルロース繊維。
(1)原糸の総デニール700〜3,000、
(2)マルチフィラメントの強度4〜9g/d、破断伸度4〜15%、
(3)非破断時間が3〜33sec/デニール、
(4)全体フィラメントを3等分した後、各部分で100個ずつ抽出したモノフィラメントの
a)平均強度3〜9g/d、平均破断伸度7〜15%、平均複屈折率0.035〜0.055、
b)3部分の平均強度、平均破断伸度、平均デニールの差異が各々1.0g/d以下、1.5%以下、0.7デニール以下、
c)3部分の平均強度、平均破断伸度、平均デニールのCV値が10%以下、
d)3部分の平均複屈折率の差異が各々0.004以下。
前記紡糸ノズル内にホール数50〜300個の分配板をさらに含むことが好ましい。
また、前記空気層に温度5〜30℃、相対湿度10〜60%の冷却空気を0.5〜10m/秒の風速で供給することが好ましい。
また、前記凝固浴の温度が0〜35℃であることが好ましい。
また、前記乾燥を乾燥ローラーを用いて行い、該乾燥ローラーの温度が80〜170℃であることが好ましい。
本発明のタイヤコードは、前記産業用セルロース繊維を含むことを特徴とする。
本発明によると、強度が4〜9g/d、破断伸度が4〜15%、非破断時間が3〜33sec/デニールであり、マルチフィラメントの全体が均一な物性を有する、500〜2,000個のフィラメントからなるセルロース繊維が提供される。従って、本発明のセルロース繊維は、高強力と均一な物性を必要とする産業用、特に、タイヤコード用繊維として有用に用いることができる。
より詳しくは、本発明によると、全体フィラメントを3等分した後、各部分で100個ずつ抽出したモノフィラメントが、a)平均強度3〜9g/d、平均破断伸度7〜15%、平均複屈折率0.035〜0.055で、b)3部分の平均強度、平均破断伸度、平均デニールの差異が各々1.0g/d以下、1.5%以下、0.7デニール以下で、c)3部分の平均強度、平均破断伸度、平均デニールのCV値が10%以下で、d)3部分の平均複屈折率の差異が各々0.004以下である産業用セルロースマルチフィラメントが提供される。
以下、本発明を具体的に説明する。
本発明で使用されたセルロースはBuckeye社(米国)V−81パルプをナイフバー付き粉砕機を用いて粒径を500μm以下にしたものであり、好ましくは300μm以下のものが好ましい。粉末のサイズが500μmを超えると、押出機内で分散及び膨潤が一定に行われないので好ましくない。
一方、本発明では50重量%濃度のNMMO溶液を通常の方法で濃縮させて水分含有量が10〜15重量%の液状濃縮NMMOにする。水分含有量が10重量%未満であると、濃縮するのに費用が増加して経済性の面で不利であり、水分含有量が15重量%を超えると溶解性が落ちるので好ましくない。
液状濃縮NMMOに対して酸化防止剤を0.001〜0.01重量%添加して溶解させる。
そして、液状濃縮NMMOとセルロース粉末を65〜110℃に維持された押出機に連続的に供給して押出機内で混合、膨潤及び溶解させて均質なセルロース溶液を製造する。
前記押出機内で混合、膨潤及び溶解されたセルロース溶液中に占めるセルロース粉末の含有量は、セルロース粉末の重合度に応じて、液状濃縮NMMOに対して3〜20重量%、好ましくは9〜14重量%とする。
この際、セルロース粉末の含有量が3重量%未満であると、産業用繊維としての物性を有しない。一方、20重量%を超えると、セルロース粉末が液状濃縮NMMOで溶解しにくいため、均質な溶液を得ることができない。
また、本発明では、前記(A)工程で、セルロース粉末及びNMMOが投与されて膨潤化及び均質化されたセルロース溶液を製造するために用いられる押出機としては、2軸押出機を採用することが好ましい。前記2軸押出機は8〜14個のバレルまたは24〜64L/Dのスクリューを有することが好ましい。バレルが8個未満であるかまたはスクリューのL/Dが24未満であると、セルロース溶液のバレル通過時間が短くて、膨潤及び溶解が充分に行われる時間が足りないので、未溶解分が多量発生する。一方、バレルが14個を超えるかまたはスクリューのL/Dが64を超えると、押出機製作に費用が過多に必要となり、商業的に問題になるばかりでなく、押出機のスクリューに大きい無理を与える恐れがあるので好ましくない。
また、本発明において、前記(B)工程で、セルロース粉末は他の高分子物質または添加剤を混合して使用することができる。高分子物質としてはポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリエチレングリコール、ポリメチルメタクリレート等があり、添加剤としては粘度強化材、二酸化チタン、二酸化シリカ、カーボン、カーボンナノチューブ、無機ナノクレイ等がある。
以下、前記で製造された本発明の均質なセルロース溶液を紡糸、水洗、乾燥及び巻取る工程を含むセルロース繊維の製造方法を更に詳しく説明する。しかし、本発明で請求されるセルロース繊維は下記工程によって得られるセルロース繊維に制限されるものではない。
本発明による方法の紡糸工程に該当する(B)工程をさらに具体的に説明する。
直径50〜200mm、ホール数50〜300個の分配板はノズルに溶液を均一に分散させる役割を果たす。ホール数が50個未満であると、セルロース溶液の圧力がノズルの一部に集中される問題が発生し、これによって、その後、ノズルを通過したフィラメントのモノデニールに差異を生じる可能性があり、それだけではなく、これが紡糸性に大きい影響を及ぼすおそれがある。一方、ホール数が300個を超えると、ノズル全体に均一な圧力を加えることはできるが、ノズルを通過する溶液と圧力差異が少ないので、紡糸性に問題が生じ得る。
そして、直径が100〜300μmで、長さが100〜2400μmで、前記直径と長さの比(L/D)が2〜8倍であり、オリフィス間隔は0.5〜5.0mmである複数個のオリフィスを含む紡糸ノズルを通して前記紡糸原液を押出紡糸し、繊維状の紡糸原液を空気層及び凝固浴に通して凝固させてマルチフィラメントを収得する。
使用した紡糸ノズルの形態は通常円形であり、ノズルの直径が50〜200mm、更に好ましくは80〜150mmである。ノズルの直径が50mm未満である場合、オリフィス間の距離が短すぎて溶液の冷却効率が落ち、また吐出された溶液が凝固される前に粘着が起こるおそれがあり、200mmを超えると、紡糸用パック及びノズル等の周辺装置が大きくなり、設備の面で不利である。また、ノズルオリフィスの直径が100μm未満であるかまたは300μmを超えると、紡糸の際、糸切が多数発生する等、紡糸性に悪い影響を及ぼす傾向があるので好ましくない。ノズルのオリフィスの長さが100μm未満であると、溶液の配向が良くないので得られる繊維の物性が悪くなり、2,400μmを超える場合、ノズルオリフィスの製作に過大な費用と労力がかかり、不利である。
本発明のセルロース繊維が、用途面で産業用繊維、特にタイヤコード用であることを勘案し、また溶液の均一な冷却のためのオリフィス間隔を考慮して、オリフィス数は500〜2,000、更に好ましくは700〜1,500にする。今まで、産業用セルロース繊維の開発は試みられたが、タイヤコード等の高強力フィラメントとして開発した報告は全然ない。これは、紡糸されるフィラメント数が多いほど紡糸性に及ぼす影響が大きく、また高度の紡糸技術が要求されるからである。
本発明では、上記の問題を解決するために、前述した特定条件を満足させるオリフィスを前記した範囲内の個数だけ含んだ紡糸ノズルを用いた。オリフィスの個数が500未満であると、各フィラメントの繊度が大きくなって、凝固及び水洗工程で短い時間内にNMMOが十分に抜け出されないため、フィラメントの凝固と水洗が完全に行われない。また、オリフィスの個数が2,000個を超えると、空気層区間で隣接フィラメントとの接糸が起こりやすく、紡糸後、各フィラメントの安定性が落ちるようになるので、かえって得られるフィラメントの物性の低下が生じるばかりでなく、以後、タイヤコードとして適用するための撚糸及び熱処理工程で問題を起こし得る。
紡糸ノズルを通過した繊維状の紡糸原液が凝固液の中で凝固される際、流体の直径が大きくなると、表面と内部の間で凝固速度の差異か大きくなるので、緻密で且つ均一な組織の繊維を得ることが難しくなる。従って、セルロース溶液を紡糸する時、同一な吐出量であっても、適切な空気層を保持しながら、紡糸された繊維がもっと細い直径を持ったまま、凝固液の中に入水することができる。空気層の距離が短すぎると、速い表面層の凝固と脱溶媒過程で発生する微細空隙発生の確率が増加し、延伸比の増加が困難になるため、紡糸速度を高めることが困難になる。一方、空気層の距離が長すぎると、フィラメントの粘着と雰囲気温度、湿度の影響を相対的にたくさん受けるので、工程安定性を保持することが難しい。
前記空気層は好ましくは10〜200mm、更に好ましくは20〜100mmである。フィラメントが前記空気層を通過する時は、フィラメントを冷却、固化させて融着を防止すると同時に、凝固液に対する浸透抵抗性を高めるために冷却空気を供給し、空気層の雰囲気を把握するために冷却空気供給装置の入口とフィラメントの間にセンサーを設け、温度と湿度をモニタリングして、温度と湿度を調節する。一般的に供給される空気の温度は5〜30℃の範囲に保持する。温度が5℃未満である場合、フィラメントの固化が促進され、高速紡糸に不利であるばかりでなく、冷却のために過度な出費が必要となる。一方、30℃を超える場合、吐出溶液の冷却効果が落ちたり、糸切が発生するおそれがある。
また、空気内の水分含有量もフィラメントの凝固過程に影響を及ぼすことのできる重要な因子であるので、空気層内の相対湿度(RH)は10%〜60%に調節しなければならない。更に詳しくは、ノズルの付近ではRH10%〜30%の乾燥された空気、凝固液の付近ではRH30%〜50%の湿っぽい空気を付与することがフィラメントの凝固速度と紡糸ノズル表面の融着の面で安定性を高めることができる。冷却空気は垂直的に吐出されるフィラメントの側面に対して水平に吹き出すようにする。風速は0.5〜10m/秒の範囲が有利であり、更に好ましくは1〜7m/秒の範囲が安定的である。風速は遅すぎると、冷却空気が空気層へ吐出されるフィラメントの周囲の他の大気条件を防ぐことができず、紡糸ノズル上で冷却空気が一番遅く到達するフィラメントの固化速度の差異及び糸切を誘発するので、均一なフィラメントを製造することが困難になり、速すぎると、フィラメントの糸道が揺れて粘着の危険性を誘発し、均一な凝固液の流れを妨害するおそれがあるので、紡糸安定性の妨げになる。
本発明で使用する凝固浴の組成はNMMO水溶液の濃度が5〜40重量%になるようにする。フィラメントが凝固浴を通過する際、紡糸速度が50m/分以上増加すると、フィラメントと凝固液との摩擦により、凝固液の揺れがひどくなる。延伸配向を通して優れた物性を達成し、紡糸速度を増加させて生産性を向上させるためには、このような現象は工程安定性を阻害する要因となるので、凝固浴のサイズと形態、凝固液の流れとその量を考量した上での凝固浴の設計を通じて、最小化させる必要がある。
本発明による方法の(C)工程では、収得されたマルチフィラメントを水洗浴に導入し、これを水洗する。フィラメントが凝固浴を通過しながら、物性形成に大きい影響を及ぼす脱溶媒と延伸が同時に行われるので、この際の凝固液の温度と濃度は一定に管理されなければならない。凝固浴の温度は0〜35℃、好ましくは10〜25℃にする。凝固浴の温度が0℃未満であると、充分な水洗が困難になり、35℃を越えると、セルロース凝固糸からNMMOが急速に抜け出されて空隙が生成するおそれがあり、これが物性低下の原因となる。凝固が終了すると、約35℃の水洗チャンバーでNMMOが水洗されるまで充分な時間をかけて水洗を完了する。
前記水洗を完了したマルチフィラメントを連続的に、温度80〜170℃、好ましくは100〜150℃に調節された乾燥ローラーを通して乾燥する。温度が80℃未満であると充分な乾燥が行われなく、170℃を超えるとフィラメントが急激かつ過度に収縮されて物性低下の原因となるので好ましくない。乾燥されたフィラメントは通常の方法によって油剤処理して巻取る。巻取られたセルロースフィラメントはタイヤコード及び産業用フィラメント原糸として提供される。
本発明による方法によって製造されたマルチフィラメント原糸は、総デニールが500〜3,000で、切断荷重が4.0〜27.0kgであるセルロースマルチフィラメントである。前記マルチフィラメントは繊度0.5〜4.0デニールの700〜2,000個の個々のフィラメントから構成される。この際、前記マルチフィラメントの強度は4.0〜9.0g/d、伸度は4〜15%、非破断時間が3〜33sec/デニールであり、マルチフィラメントの全体が均一な物性を有することを特徴とする。
また、本発明によって製造された産業用セルロース繊維は、全体フィラメントを3等分した後、各部分で100個ずつ抽出したモノフィラメントが、a)平均強度3〜9g/d、平均破断伸度7〜15%、平均複屈折率0.035〜0.055で、b)3部分の平均強度、平均破断伸度、平均デニールの差異が各々1.0g/d以下、1.5%以下、0.7デニール以下で、c)3部分の平均強度、平均破断伸度、平均デニールのCV値が10%以下で、d)3部分の平均複屈折率の差異が各々0.004以下であることが特徴である。
前記物性を全部満足する本発明の均一な物性を有する産業用セルロース繊維を製造するためには、前述した工程因子が重要である。特に本発明で繊維の均一な物性に決定的に影響を及ぼす因子としては、オリフィス数、分配板、空気層での冷却程度、凝固浴温度及び乾燥ローラーの温度等が挙げられる。前記因子を有機的に結合させることにより、本発明の均一な物性を有する産業用セルロース繊維の製造が可能になる。
以下、具体的な実施例及び比較例を挙げて、本発明の構成及び効果をより詳しく説明するが、これら実施例は本発明をより明確に理解させるためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。実施例及び比較例でフィラメントの特性は次のような方法で評価した。
(a)重合度(DPw)
溶解したセルロースの固有粘度[IV]は次のように測定された。ASTM D539−51Tによって作られた、0.1〜0.6g/dL濃度の0.5M水酸化銅エチレンジアミン(cupri-ethylenediamine hydroxide)溶液が、ウベローデ(Ubbelohde)粘度計を用いて25±0.01℃で測定された。固有粘度は比粘度を濃度によって外挿して得られ、これをマルク−ホウインクの式に代入して重合度を求める。
[IV]=0.98×10−2DPw0.9
(b)複屈折率
偏光顕微鏡(TIL社)でベレック補償器(Berek compensator)を用いて測定した。
(c)マルチフィラメントの強度(g/d)及び破断伸度(%)
熱風乾燥機で107℃で2時間乾燥後、すぐ強度及び破断伸度を測定する。この際、インストロング社の低速伸張型引張試験機(Instron 4465)を利用し、80Tpm(80回twist/m)の撚りを与えた後、試料長250mm、引張速度300m/minで測定する。
(d)非破断時間(Specific breaking time、sec/デニール)
非破断時間は、噴射装置を通して高圧の水がフィラメント表面に噴射されて、フィラメント表面でフィブリルが発生し、次いで破断に至るまで所要される時間(秒)をフィラメントデニールで分けた値であって、非破断時間が短いほど表面にフィブリルがよく発生して速く破断される傾向を示す。
図1は、本発明に係わるセルロース繊維の非破断時間を測定するための装置の概略的な形態を示したものである。
非破断時間を測定するために、フィラメントの一方の末端をクランプ1に固定させ、他方の末端は第1ガイド2を通して誘導される。そして、Yガイド3を経たフィラメント1は、高圧の水が噴出する噴射装置6の導管7を通過した後、第2ガイド4を経てデニール当たり0.25gの錘5をぶら下げる。この時、第1ガイド2とYガイド3との間の距離は約30mmであり、各々の材質はセラミックである。そして、Yガイド3と噴射装置の入口との間の距離は約30mmである。噴射装置の出口と第2ガイド4との間の距離は約110mmであり、噴射装置6の長さは30mmである。
図2は、本発明に係わるセルロース繊維の非破断時間を測定するための噴射装置6を示したものである。
噴射装置は、ステンレス材質で矩形断面を有するものであって、入口の幅(W)および高さ(H)は次の式によって決定される。
W=H=マルチフィラメントの総デニール÷75(mm)
噴射装置内で水が噴射される噴射ホールは、装置入口から10mm離れた両側壁に対向しており、約25℃の水をフィラメント軸に対して15°角度(G)で供給管を通して噴射させる。フィラメントに噴射される流量は次の式によって決定され、供給管と噴射ホールを通して排出する。
Q=(フィラメントの総デニール×0.6L)/時間
供給管(E)の直径は0.6mmで、これらの高さは1mmである。供給管の長さ(F)は6mmである。水噴射ホールから出口までの幅(C)は次の式によって決定される。
C=W×1.2(mm)
水噴射ホールから出口までの長さ(B)は1.2mmで高さは1mmである。
水は噴射装置6の下方から直径4mmのホールを通して供給される。噴射装置は図示しないが、噴射装置の上部を扁平に覆っているカバーによって密閉されている。
非破断時間を測定するために、フィラメントバンドル7を図1に示した装置に挿入して錘をぶら下げる。噴射装置6に水が流入されれば測定を開始し、錘が落下する時、例えばバンドルが引裂される時、時間の測定を終了する。10回の個別測定を行い、非破断時間に対して記述されたデータは10回測定の平均値で示す。
(e)モノフィラメントの強度(g/d)、破断伸度(%)及びCV値(%)
温度25℃、相対湿度65RH%で24時間放置した原糸を3等分した後、各部分のモノフィラメント100本を抽出して、レンチング社のモノフィラメント引張試験機ビブロジェット(Vibrojet)2000を利用してデニールと強伸度を測定した。試料長20mmのモノフィラメントに初荷重200mgを付加した後、引張速度20mm/分で測定した。平均強度と平均破断伸度を測定した後、変動係数(CV値)を計算した。この値は変量が分散される程度を示すもので、標準偏差を平均値で割った値である。
(実施例1)
液状濃縮NMMO溶液を内部が78℃に維持されたツインスクリュー式押出機にギアーポンプを用いて6,900g/時間の速度で先に注入した。その後、重量平均重合度1,200のセルロースシート(Buckeye社、V−81)を250μmフィルター付き粉砕機に入れて直径200μm以下、水分率5%のセルロース粉末を製造した。これをスクリュー式供給機を用いて1,031g/時間(濃度13重量%)で押出機に注入した。この際、膨潤区域では滞留時間を8〜10分にしてセルロース粉末をNMMO溶液に充分に膨潤させ、また、押出機の溶解区域では各ブロックの温度を90〜95℃にし、スクリューは200rpmに作動させて完全に溶解させた。この溶液をホール数100個の分配板と、オリフィス直径150μm、オリフィス間隔1.5mm、オリフィス数800個(実施例1−1)、1,100個(実施例1−2)、1,500個(実施例1−3)のノズルを用いて排出した。空気層長さは100mmに維持し、この際、空気層でフィラメントに吹き出される冷却空気の温度と相対湿度は各々20℃と45RH%で、速度は6m/分に調節した。空気層から凝固浴(温度5℃)へ流入されたフィラメントを水洗、乾燥(ローラー温度140℃)、油剤処理を経て巻取り、最終マルチフィラメントの繊度を1,500デニールに調節した。得られた各々のフィラメントはA、B、C3部分で各々100本ずつモノフィラメントを抽出し、その強度、伸度、デニールの平均値を測定し、CV値を計算し、また、複屈折率を測定した。
(比較例1)
オリフィス数450のノズルを使用したこと以外は、実施例1と同一の方法でフィラメントを製造した。オリフィス数が450個である場合、各モノフィラメントの繊度が大きくなって、NMMOが凝固及び水洗工程で短い時間内に抜け出せないため、強度が低下し、物性が不均一になることが分かった。
Figure 0004593667
(実施例2)
実施例1と同一な条件で、オリフィス直径150μm、オリフィス数1,000個のノズルを使用し、ホール数が各々100個(2−1)、200個(2−2)、350個(2−3)の分配板を使用してフィラメントを製造した。
(比較例2)
ホール数45個と400個の分配板を使用したこと以外は、実施例2と同一の方法でフィラメントを製造した。ホール数45個の分配板を使用した場合、セルロース溶液の圧力がノズルの一部に集中される問題のため、紡糸ノズルでの溶液圧力の減少によって、紡糸溶液がスムーズに吐出されないため、紡糸が不可能であった。一方、ホール数400個の分配板を使用した場合、空気層で糸切が多少発生する問題があったが、一部巻取られたフィラメントを取って、その物性を測定した。
Figure 0004593667
(実施例3)
実施例1と同一な条件で、オリフィス直径150μm、オリフィス間隔1.0mm、オリフィス数1,100個のノズルを使用し、空気層での冷却空気の温度と湿度を下記表3のように変更してフィラメントを製造した。
(比較例3)
実施例3と同一な条件で、空気層での冷却空気の温度と湿度条件を35℃/30RH%、20℃/65RH%に変更して各々紡糸した。この際、35℃/30RH%の場合は、空気層でフィラメントが冷却されずに切られる問題が発生した。
Figure 0004593667
(実施例4)
実施例1と同一な条件で、セルロースシートを重量平均重合度1,450のもの(Buckeye社、V−5S)に変更し、濃度を10%に調節してセルロース溶液を製造した。この溶液をオリフィス直径250μm、オリフィス間隔2.0mm、オリフィス数1,000個のノズルを使用し、セルロースマルチフィラメントの最終デニールを2,000に調節した。この際、凝固の温度を各々5℃、15℃、25℃に調節してフィラメントを製造した。
(比較例4)
凝固浴の温度を40℃に変更したこと以外は、実施例4と同一の方法でフィラメントを製造した。凝固浴の温度が40℃である場合、セルロース凝固糸からNMMOが急速に抜け出されて空隙が生成する可能性があり、物性が低下した。
Figure 0004593667
(実施例5)
実施例1と同一な条件で、セルロースシートを重量平均重合度850のもの(Buckeye社、V−60)に変更し、濃度を14%に調節してセルロース溶液を製造した。この溶液をオリフィス直径250μm、オリフィス間隔2.0mm、オリフィス数1,000個のノズルを使用し、セルロースマルチフィラメントの最終デニールを2,000に調節した。この際、乾燥ローラーの温度を各々100℃、130℃、160℃に調節してフィラメントを製造した。
(比較例5)
乾燥ローラーの温度を75℃に変更したこと以外は、実施例5と同一の方法でフィラメントを製造した。乾燥ローラーの温度が75℃である場合、充分な乾燥が行われないため、物性が低下した。
Figure 0004593667
以上で本発明では記載された具体例だけについて詳細に記述したが、本発明の技術思想の範囲で多様な変形及び修正が可能であることは当業者にとって明確であり、このような変形及び修正が添付された特許請求範囲に属することは当然である。
本発明の均一なセルロースマルチフィラメントの非破断時間を測定する装置の全体概略図である。 全体装置中の噴射装置6の詳細図である。

Claims (2)

  1. (A)液状濃縮N−メチルモルフォリン−N−オキシド溶液とセルロース粉末を膨潤化及び均質化されたセルロース溶液に製造する工程と、
    (B)前記セルロース溶液を、ホール数が50〜300個の分配板を具備して500〜2,000のオリフィス数を有する紡糸ノズルを通して押出紡糸した後、温度5〜30℃、相対湿度10〜60%の冷却空気が1〜7m/秒の風速で供給される空気層及び、温度が10〜25℃である凝固浴を通してそれを凝固させてマルチフィラメントを得る工程と、
    (C)前記得られたマルチフィラメントを水洗、80〜170℃である乾燥ローラーによって乾燥、油剤処理及び巻取る工程とを含む方法によって製造される、下記の物性を有する産業用セルロース繊維。
    (1)原糸の総デニール700〜3,000、
    (2)マルチフィラメントの強度4〜9g/d、破断伸度4〜15%、
    (3)非破断時間が3〜33sec/デニール、
    (4)全体フィラメントを3等分した後、各部分で100個ずつ抽出したモノフィラメントの
    a)平均強度3〜9g/d、平均破断伸度7〜15%、平均複屈折率0.035〜0.055、
    b)3部分の平均強度、平均破断伸度、平均デニールの差異が各々1.0g/d以下、1.5%以下、0.7デニール以下、
    c)3部分の平均強度、平均破断伸度、平均デニールのCV値が10%以下、
    d)3部分の平均複屈折率の差異が各々0.004以下。
  2. 請求項1記載のセルロース繊維を含むことを特徴とするタイヤコード。
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