JP4544628B2 - 窒化物半導体の製造方法 - Google Patents

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本発明は、窒化物半導体の製造方法に関し、さらに詳細には、高品質な窒化物半導体を作製することのできる窒化物半導体の製造方法に関する。
近年、深紫外波長領域(波長200〜350nm)の光を発生するデバイスの材料として、窒化物半導体が非常に注目されている。
こうした深紫外波長領域(波長200〜350nm)の光を発生するデバイスの材料として用いられる窒化物半導体の代表的なものとして、GaN、AlGaNあるいはAlNなどがある。
従来、こうしたGaN、AlNあるはAlGaNなどの単結晶は、以下に説明するような製造方法により製造されていた。
なお、GaN、AlNあるいはAlGaNなどの単結晶の製造には、有機金属気相エピタキシー法(MOVPE)、ハイドライド気相エピタキシー法(HVPE)、分子線エピタキシー法(MBE)を代表とする従来より公知の結晶成長装置が使用されている。
図1には、こうした公知の結晶成長装置のうち本発明で使用した結晶成長装置である有機金属気相エピタキシー法(MOVPE)装置の概略構成説明図が示されており、結晶成長装置10は、原料ガスを内部に導入するための導入口12aと内部に存在しているガスを排出するための排気口12bとを備えた結晶成長反応炉12と、結晶成長反応炉12の内部配置されて表面にGaN、AlNあるはAlGaNなどの単結晶を成膜させる基板14を載置するためのサセプター16と、結晶成長反応炉12の外周に巻回されてサセプター16を誘導加熱する誘導加熱コイル18とを有して構成されている。
以下に説明するGaN、AlGaNあるいはAlNの単結晶の製造方法は、上記した結晶成長装置10により単結晶成長させることにより製造される。

I.GaNの製造方法
まず、GaNの単結晶の製造方法について説明する。
GaNの単結晶の製造は、以下に示すステージ(1−1)〜(1−6)の工程の順番で処理することにより行われる。ステージ(1−1)〜(1−6)の工程で製造されたGaNを特定するにあたっては、「(1−x)系」と称することとする。
なお、以下の説明においては、図2に示すステージ(1−1)〜(1−6)により作製される(1−x)系のGaNの成長時間の変化に伴う反射率の変化を示すグラフ、図3(a)に示すステージ(1−2)の終了時に撮影したノマルスキ光学顕微鏡写真、図3(b)に示すステージ(1−2)の終了時における基板14の断面概念図、図4(a)に示すステージ(1−3)の終了時に撮影したノマルスキ光学顕微鏡写真、図4(b)に示すステージ(1−3)の終了時における基板14の断面概念図、図5(a)に示すステージ(1−4)の終了時に撮影したノマルスキ光学顕微鏡写真および図5(b)に示すステージ(1−4)の終了時における基板14の断面概念図をあわせて参照する。
ステージ(1−1):GaNの単結晶を成長させる基板14(具体的には、サファイア基板である。)の基板温度を550℃の低温とし炉内圧力を200mbarとして、TMGとNHとを結晶成長反応炉12内にフローさせ、アモルファス状のGaN層を20nmの厚さに形成する。このときに、形成されたアモルファス状のGaN層の表面を観察すると、平坦な膜が形成されている。
ステージ(1−2):ステージ(1−1)の後に、HとNHとのフロー下で、基板14の基板温度をGaNの成長温度である1050℃まで6分で昇温する。この際に、アモルファス状のGaN層は、部分的に結晶化される。即ち、図3(a)に示すステージ(1−2)の終了時に撮影したノマルスキ光学顕微鏡写真からは、基板14の表面にGaN層の結晶化した部分が微小3次元結晶核となって観察できる。図3(b)には、ステージ(1−2)の終了時における基板14の断面概念図が示されている。
ステージ(1−3):基板14の基板温度が1050℃に到達した後に、TMGフローを再開するとGaNの成長が開始されることになるのだが、成長初期にはステージ(1−2)で形成された微小3次元結晶核を元とした3次元成長が生じ、初期核が3次元的に発達する。即ち、図4(a)に示すステージ(1−3)の終了時に撮影したノマルスキ光学顕微鏡写真からは、基板14の表面において微小3次元結晶核が3次元成長した3次元ファセット構造が観察できる。図4(b)には、ステージ(1−3)の終了時における基板14の断面概念図が示されている。
ステージ(1−4):成長が進み、膜厚が100〜150nm程度になると、微小3次元結晶核が3次元成長した3次元ファセット構造同士が会合するようになる。その際には、成長温度を上げるために基板14の基板温度を1080℃まで上昇させる。図5(a)にはステージ(1−4)の終了時に撮影したノマルスキ光学顕微鏡写真が示されており、図5(b)にはステージ(1−3)の終了時における基板14の断面概念図が示されている。
ステージ(1−5):ステージ(1−4)の後に、成長を継続すると膜厚250〜500nm程度でほぼ平坦面が現れる。
ステージ(1−6):最終的に1〜2μm程度の厚さのGaN層を形成する。そのX線評価によれば、(002)ロッキングカーブ半値幅が250〜350arcsec、および(100)ロッキングカーブ半値幅が400〜arcsecといった品質のGaNの単結晶が得られた。貫通転位密度としては、3×10〜cm−2といったものとなる。

上記したステージ(1−1)〜(1−6)の工程で製造されたGaN層は、InGaNを活性層として用いる青色LED素子の下地層として十分な品質を備えるものであった。

II.AlNの製造方法
次に、AlNの単結晶の製造方法について説明する。
以下においては、AlNの単結晶の製造方法として、ステージ(2−1)〜(2−4)の工程による製造方法と、ステージ(3−1)〜(3−6)の工程による製造方法とについて説明する。
AlNは、ステージ(2−1)〜(2−4)あるいはステージ(3−1)〜(3−6)の工程の順番で処理することにより、それぞれ製造されるものである。なお、ステージ(2−1)〜(2−4)の工程で製造されたAlNを特定するにあたっては「(2−x)系」と称することとし、ステージ(3−1)〜(3−6)の工程で製造されたAlNを特定するにあたっては「(3−x)系」と称することとする。

II−1.(2−x)系のAlNの製造方法
ステージ(2−1):AlNの単結晶を成長させる基板14(具体的には、サファイア基板である。)の基板温度を620℃の低温とし炉内圧力を100mbarとして、TMAとNHとを結晶成長反応炉12内にフローさせ、アモルファス状のAlN層を40nmの厚さに形成する。このときに、形成されたアモルファス状のAlN層の表面を観察すると、平坦な膜が形成されている。
ステージ(2−2):ステージ(2−1)の後に、HとNHとのフロー下で、基板14の基板温度をAlNの成長温度である1130℃まで4分で昇温する。この際に、アモルファス状のAlN層は部分的に結晶化されるが、アモルファス状のGaN層の場合とは異なり、明瞭な3次元的な構造は形成されず、顕微鏡レベルでは平坦なままである。
ステージ(2−3):基板14の基板温度が1130℃に到達した後に炉内圧力を50mbarとして、TMAフローを再開するとAlNの成長が開始されることになるのだが、ステージ(2−2)で形成された表面が平坦なために、ステージ(1−2)の場合とは異なり成長初期から平坦面を確保して成長は進む。
ステージ(2−4):最終的に1〜2μm程度の厚さのAlN層を形成する。そのX線評価によれば、(002)ロッキングカーブ半値幅が1000〜arcsec、および(100)ロッキングカーブ半値幅が3000〜arcsecといった品質のAlNの単結晶が得られた。貫通転位密度としては、3×1010〜cm−2といったものとなる。

即ち、ステージ(2−1)〜(2−4)によるAlNの製造方法においては、上記したステージ(1−1)〜(1−6)によるGaNの製造方法における初期のステージで見られた初期核形成および会合のプロセスが無いため、結晶品質が向上しないものと考えられる。

II−2.(3−x)系のAlNの製造方法
(3−x)系のAlNの製造方法は、ステージ(2−1)〜(2−4)によるAlNの製造方法を改良したものである。
ステージ(3−1):AlNの単結晶を成長させる基板14(具体的には、サファイア基板である。)の基板温度を620℃の低温とし炉内圧力を100mbarとして、TMAとNHとを結晶成長反応炉12内にフローさせ、アモルファス状のAlNの膜厚を40nm未満の厚さに形成する。このように、低温成長のアモルファス状のAlNの膜厚を40nmから薄くしていくと、40nmと厚い場合と異なって、サファイア上では低温成長のアモルファス状のAlNの付着の様子は局所的にムラが生じたものなる。そのムラは、形成したAlN膜厚が薄いほど顕著なものとなる。
ステージ(3−2):ステージ(3−1)の後に、HとNHとのフロー下で、基板14の基板温度をAlNの成長温度である1130℃まで4分で昇温する。この際に、ステージ(3−1)で形成された局所的なムラは保存されたままである。
ステージ(3−3):基板14の基板温度が1130℃に到達した後に炉内圧力を50mbarとして、TMAフローを再開するとAlNの成長が開始されることになるのだが、この際に、ステージ(3−1)で形成された局所ムラを種として成長が進む。
ステージ(3−4):局所ムラが顕著であるほど、即ち、低温成長のアモルファス状のAlNの膜厚が薄いほど、その後のAlN膜成長によって得られる表面は荒れたものとなる。
ステージ(3−5):ステージ(3−4)における表面の荒れを生じさせないため、平坦面を確保するに適した交互供給法をAlN成長に適応すると、表面の荒れを抑制して平坦なAlN膜を得ることができる。
ステージ(3−6):上記のようにして、低温成長のアモルファス状のAlNの膜厚を薄くし、交互供給法にて平坦性を確保しながら、最終的に1〜2μm程度の厚さのAlN層を形成する。そのX線評価では、(002)ロッキングカーブ半値幅が〜100arcsec、および(100)ロッキングカーブ半値幅が〜2000arcsecといったAlNの単結晶が得られた。貫通転位密度としては、〜1010cm−2といったものとなる。

III.AlGaNの製造方法
次に、深紫外発光素子を実現するために実質的に有用となるAlGaNの単結晶の製造方法について説明する。
以下においては、AlGaNの単結晶の製造方法として、ステージ(1−1)〜(1−6)で形成されたGaN層の上にAlGaN層を形成するというステージ(4−1)の工程による製造方法と、ステージ(1−1)〜(1−6)で形成されたGaN層の上に、ステージ(2−1)で形成された低温成長アモルファス状AlN層を一旦形成後AlGaN層を形成するというステージ(5−1)〜(5−3)の工程による製造方法と、ステージ(2−1)〜(2−4)で形成されたAlN層の上にAlGaN層を形成するというステージ(6−1)の工程による製造方法と、ステージ(3−1)〜(3−6)で形成されたAlN層の上にAlGaN層を形成するというステージ(7−1)の工程による製造方法と、ステージ(2−1)〜(2−2)またはステージ(3−1)〜(3−2)で形成された低温成長のアモルファス状のAlN層の上にAlGaN層を形成するというステージ(8−1)の工程による製造方法とについて説明する。
AlGaNは、上記した各ステージの工程を順番に処理することにより、それぞれ製造されるものである。なお、ステージ(4−1)の工程で製造されたAlGaNを特定するにあたっては「(4−1)系」と称することとし、ステージ(5−1)〜(5−3)の工程で製造されたAlGaNを特定するにあたっては「(5−x)系」と称することとし、ステージ(6−1)の工程で製造されたAlGaNを特定するにあたっては「(6−1)系」と称することとし、ステージ(7−1)の工程で製造されたAlGaNを特定するにあたっては「(7−1)系」と称することとし、ステージ(8−1)の工程で製造されたAlGaNを特定するにあたっては「(8−1)系」と称することとする。

III−1.(4−1)系のAlGaNの製造方法(厚膜のGaN層の上へのAlGaN層の形成)
ステージ(4−1):ステージ(1−1)〜(1−6)により形成された厚さ2μm程度のGaNの上にAlGaNを1120℃、炉内圧力50mbarにて形成する。AlGaN層はAl組成比が大きくなるにつれて、薄い膜厚を臨界値としてクラックが発生する(結晶成長条件にもよるが、Al0.2Ga0.8Nでは300nm程度の膜厚でクラックが発生し、Al0.35Ga0.65Nでは100nm程度の膜厚でクラックが発生する。)。クラックが生じない臨界膜厚以内では、下地となるGaN層の高品質を比較的受け継いだ結晶性のAlGaNを形成可能であるが、発光素子には電極層を十分に厚くする必要があり、この手法では、クラックを回避しながら電極層を形成することができるほどの膜厚を確保することができない。

III−2.(5−x)系のAlGaNの製造方法(厚膜のGaN層の上へのAlGaN層の形成)
ステージ(5−1):ステージ(1−1)〜(1−6)により形成された厚さ2μm程度のGaNの上に、(2−1)同様620℃低温成長のアモルファス状のAlN層を炉内圧力100mbarにて厚さ40nm程度形成する。
ステージ(5−2):ステージ(5−1)の後に、(2−2)同様HとNHとのフロー下で、基板14の基板温度をAlGaNの成長温度である1120℃まで4分で昇温する。
ステージ(5−3):基板14の基板温度が1120℃に到達した後に炉内圧力を50mbarとして、TMG、TMAフローを流し始めるとAlGaNが成長される。この手法によれば、クラックの発生を回避することはできるが、X線(002)ロッキングカーブの半値幅は下地となるGaN層のものから大きくは変化しないのだが、(100)ロッキングカーブの半値幅は大幅に増大する。結果的に貫通転位密度は、1010〜cm−2といったものとなる。

III−3.(6−1)系のAlGaNの製造方法(厚膜のAlN層の上へのAlGaN層の形成)
ステージ(6−1):ステージ(2−1)〜(2−4)により形成された厚さ1μm程度のAlNの上にAlGaNを1120℃、炉内圧力50mbarにて形成する。この手法によれば、クラックは発生しないが、下地となるAlN層の貫通転位密度を受け継いで、AlGaN層は平坦表面ではあるが結晶品質は向上せず、貫通転位密度で1010〜cm−2といったものとなる。

III−4.(7−1)系のAlGaNの製造方法(厚膜のAlN層の上へのAlGaN層の形成)
ステージ(7−1):ステージ(3−1)〜(3−6)により形成された厚さ1μm程度のAlNの上にAlGaNを1120℃、炉内圧力50mbarにて形成する。この手法によれば、クラックは発生しないが、下地となるAlN層の表面状態を受け継いで、平坦面が得られにくい傾向が顕著となる。また、状況によっては、AlGaN組成が局所的に揺らいだ膜が形成される。結晶品質も下地となるAlNと同等か悪化し、やはり貫通転位密度で1010〜cm−2といったものとなる。ステージ(2−1)〜(2−4)で得られるAlNの品質を向上させるために用いたステージ(3−1)〜(3−6)ではあるが、AlGaNをその上に形成する場合はむしろ不利な点ばかりが目立つこととなる。

III−5.(8−1)系のAlGaNの製造方法(低温成長のアモルファス状のAlN層の上へのAlGaN層の形成)
ステージ(8−1):ステージ(2−1)〜(2−2)またはステージ(3−1)〜(3−2)で形成された低温成長のアモルファス状のAlN層の上にAlGaNを1120℃、炉内圧力50mbarにて形成する。この手法によっても、状況は(6−1)系のAlGaNや(7−1)系のAlGaNと似たものとなり、結晶品質は向上しない。

即ち、上記において説明した従来の手法によれば、InGaN系青色発光LEDで成功したGaN層と同等品質のAlGaN層を得ることは非常に難しいという問題点があった。
しかしながら、上記において説明した従来の手法により生起される現象を詳細に鑑みると、次のような考察が得られる。
(a)結晶品質の向上、特に、貫通転位密度低減のためには、初期に顕微鏡レベルで明 瞭に観察可能な3次元核を形成させる必要がある。
(b)その3次元核を横方向成長にて会合させてやる必要がある。
(c)最終的にクラックが入らないようにせねばならない。

ここで、上記(a)を実現するために有効な手法は、低温成長アモルファスGaNを利用することである。つまり上記(a)を実現するためには、ステージ(9−1)〜(9−4)の工程による製造方法に示すように、ステージ(1−1)〜(1−2)のプロセスを利用し、その後にAlGaN層を形成すればよい。このステージ(9−1)〜(9−4)の工程による製造方法によれば、下地に相当するGaN層の膜厚はたかだか20nmであるため、2μmの膜厚のGaNを用いた系と異なり、クラック発生臨界膜厚は大いに増大するものであった。本願出願人の実験においては、Al0.2Ga0.8N層では膜厚3μm程度まで、また、Al0.35Ga0.65N層では膜厚1μm程度までは、クラックフリーであることが確認できた。
以下に、AlGaNの単結晶の製造方法として、ステージ(9−1)〜(9−4)の工程による製造方法について説明する。AlGaNは、ステージ(9−1)〜(9−4)の工程の順番で処理することにより製造されるものである。なお、ステージ(9−1)〜(9−4)の工程で製造されたAlGaNを特定するにあたっては「(9−x)系」と称することとする。
ステージ(9−1):ステージ(1−1)と同様な処理を行う。
ステージ(9−2):ステージ(1−2)と同様な処理を行う。
ステージ(9−3):基板14の基板温度が1050℃に到達した後に速やかに炉内圧力を50mbarとして、TMG、TMA、NHフローによってAlGaNの成長を開始する。途中、基板温度を1120℃まで昇温する。すると、ステージ(1−3)とは異なり、ステージ(1−2)で形成された微小3次元核を即座に埋めていくような形で成長が進む。
ステージ(9−4):最終的に膜厚1μm程度のAl0.35Ga0.65N層を形成する。そのX線評価では、(002)ロッキングカーブ半値幅が600arcsec程度であり、(100)ロッキングカーブ半値幅が1800arcsec程度といった品質のAlGaNが得られた。貫通転位密度としては、1×1010cm−2前後といったものとなる。

こうしたステージ(9−1)〜(9−4)の工程による製造方法によれば、ある程度高品質のAlGaNを得ることができるもであったが、AlGaNを含めてさらに品質の高い優れた窒化物半導体の単結晶の開発が強く要望されていた。

なお、本願出願人が特許出願のときに知っている先行技術は、文献公知発明に係る発明ではないため、記載すべき先行技術文献情報はない。
本発明は、従来の技術に対する上記したような要望に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、品質の高い優れた窒化物半導体の単結晶を製造することを可能にする窒化物半導体の製造方法を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項に記載の発明は、窒化物半導体の製造方法において、アモルファス状のGaN層を形成する第1のステップと、上記第1のステップで形成した上記GaN層を昇温アニールすることにより部分的に結晶化して微小3次元結晶核を形成する第2のステップと、上記第2のステップで形成した上記微小3次元結晶核上にGaNを成長することにより微小3次元結晶核を発達させた3次元ファセット構造を形成する第3のステップと、上記第3のステップで形成した上記3次元ファセット構造のGaN成長を中断して昇温アニールする第4のステップと、上記第4のステップで昇温アニールした後に、AlGa1−xN(0≦x<1)層とAlN層とを交互に複数層積層させた周期積層構造を形成する第5のステップと、上記第5のステップで形成した上記周期積層構造上に窒化物半導体の単結晶層を形成する第6のステップとを有するようにしたものである。
また、本発明のうち請求項に記載の発明は、本発明のうち請求項に記載の発明において、上記第6のステップにおいて単結晶層を形成する窒化物半導体は、AlGa1−yN(0≦y≦1)であるようにしたものである。
本発明によれば、従来に比べて著しく品質の高い優れた窒化物半導体の単結晶を製造することができるようになるという優れた効果が奏される。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明による窒化物半導体の製造方法の実施の形態の一例を詳細に説明するものとする。
なお、この本発明による窒化物半導体の製造方法においても、結晶成長装置としては、上記において説明した結晶成長装置10のような公知の結晶成長装置を用いる。
まず、窒化物半導体の製造方法の第1の参考例により、窒化物半導体としてAlGaNの単結晶を製造する製造方法について説明する。
この窒化物半導体の製造方法の第1の参考例によるAlGaNの単結晶の製造は、以下に示すステージ(10−1)〜(10−4)の工程の順番で処理することにより行われる。ステージ(10−1)〜(10−4)の工程で製造されたAlGaNを特定するにあたっては、「(10−x)系」と称することとする。
ステージ(10−1):ステージ(1−1)と同様な処理を行う。
ステージ(10−2):ステージ(1−2)と同様な処理を行う。
ステージ(10−3):基板14の基板温度が1050℃に到達した後に速やかに炉内圧力を50mbarとして、TMG、TMA、NHフローによる膜厚20〜40nm程度のAlGaN層と、TMA、NHフローによる膜厚5nm程度のAlN層とを、交互に10〜20周期程度積層させた周期積層構造を形成する。途中、基板温度を1120℃まで昇温する。すると、ステージ(1−3)とは異なり、ステージ(1−2)で形成された微小3次元核を即座に埋めていくような形で成長が進む。
ステージ(10−4):ステージ(10−3)における周期積層構造の作製の終了後に、AlGaN成長に移行する。
このステージ(10−1)〜(10−4)の工程による製造方法によれば、上記したステージ(9−1)〜(9−3)の工程による製造方法ではクラック発生臨界膜厚が高々1μm程度であったAl0.35Ga0.65N層についても、3μm程度の膜厚までクラックフリーであることが確認できた。そのX線評価では、ステージ(9−1)〜(9−3)の工程による製造方法と同等か、わずかに良好な値を示すことがわかった。貫通転位密度についても、ステージ(9−1)〜(9−3)の工程による製造方法と同等である。
次に、窒化物半導体の製造方法の第2の参考例により、窒化物半導体としてAlGaNの単結晶を製造する製造方法について説明する。
この窒化物半導体の製造方法の第2の参考例は、上記した「(b) その3次元核を横方向成長にて会合させてやる必要がある。」に鑑みてなされたものであり、3次元核を横方向成長にて会合させるような処理を含むものである。具体的には、ステージ(1−1)〜(1−3)までの処理を行い、その後、周期積層構造の作製、AlGaN成長へと移行するようにしたものである。
即ち、窒化物半導体の製造方法の第2の参考例によるAlGaNの単結晶の製造は、以下に示すステージ(11−1)〜(11−5)の工程の順番で処理することにより行われる。ステージ(11−1)〜(11−5)の工程で製造されたAlGaNを特定するにあたっては、「(11−x)系」と称することとする。
なお、以下の説明においては、図7(a)に示すステージ(11−2)の終了時に撮影したノマルスキ光学顕微鏡写真、図7(b)に示すステージ(11−2)の終了時における基板14の断面概念図、図8(a)に示すステージ(11−3)の終了時に撮影したノマルスキ光学顕微鏡写真、図8(b)に示すステージ(11−3)の終了時における基板14の断面概念図、図9に示すステージ(11−4)の終了時に撮影したノマルスキ光学顕微鏡写真をあわせて参照する。
ステージ(11−1):ステージ(1−1)と同じ処理を行う。
ステージ(11−2):ステージ(1−2)と同じ処理を行う(図7(a)(b)参照)。
ステージ(11−3):ステージ(1−3)と同じ処理を行う(図8(a)(b)参照)。
ステージ(11−4):その後に速やかに炉内圧力を50mbarとして、TMG、TMA、NHフローによる膜厚20〜40nm程度のAlGaN層と、TMA、NHフローによる膜厚5nm程度のAlN層とを、交互に10〜20周期程度積層させた周期積層構造を形成する。途中、基板温度を1120℃まで昇温する。すると、ステージ(1−4)とは異なり、ステージ(11−3)、即ち、ステージ(1−3)で形成された微小3次元結晶核を即座に埋めていくような形では成長が進まない。即ち、図9のノマルスキ光学顕微鏡写真に示すように、緩やかに平坦性を回復するか、むしろ3次元核構造を保存する形で成長が進む。
ステージ(11−5):ステージ(11−4)における周期積層構造の作製の終了後に、AlGaN成長に移行すると、3次元構造を埋め込む形に成長が移行し、500nmほどの成長で平坦面が得られる。
このステージ(11−1)〜(11−5)の工程で作製された(11−x)系のAlGaN層は、ステージ(10−1)〜(10−4)の工程で作製された(10−x)系のAlGaN層と比べると、クラック発生臨界膜厚は薄くなるのだが、X線評価では(002)で400arcsec程度、100)で1400arcsec程度となり、(10−x)系より良好な値を示す。
次に、本発明による窒化物半導体の製造方法により、窒化物半導体としてAlGaNの単結晶を製造する製造方法について説明する。
この本発明による窒化物半導体の製造方法は、上記した「(b) その3次元核を横方向成長にて会合させてやる必要がある。」に鑑みてなされたものであり、3次元核を横方向成長にて会合させるような処理を含むものである。具体的には、ステージ(1−1)〜(1−3)までの処理を行い、その後、この本発明による窒化物半導体の製造方法に特有の処理に移行するようにしたものである。
即ち、本発明による窒化物半導体の製造方法によるAlGaNの単結晶の製造は、以下に示すステージ(12−1)〜(12−8)の工程の順番で処理することにより行われる。ステージ(12−1)〜(12−8)の工程で製造されたAlGaNを特定するにあたっては、「(12−x)系」と称することとする。
なお、以下の説明においては、図6に示すステージ(12−1)〜(12−8)により作製される(12−x)系のAlGaNの成長時間の変化に伴う反射率の変化を示すグラフ、図7(a)に示すステージ(12−2)の終了時に撮影したノマルスキ光学顕微鏡写真、図7(b)に示すステージ(12−2)の終了時における基板14の断面概念図、図8(a)に示すステージ(12−3)の終了時に撮影したノマルスキ光学顕微鏡写真、図8(b)に示すステージ(12−3)の終了時における基板14の断面概念図、図10(a)に示すステージ(12−6)((12−5)の終了時)の終了時に撮影したノマルスキ光学顕微鏡写真、図10(b)に示すステージ(12−6)((12−5)の終了時)における基板14の断面概念図および図11に示すステージ(12−7)の終了時に撮影したノマルスキ光学顕微鏡写真をあわせて参照する。
ステージ(12−1):ステージ(1−1)と同じ処理を行う。
ステージ(12−2):ステージ(1−2)と同じ処理を行う(図7(a)(b)参照)。
ステージ(12−3):ステージ(1−3)と同じ処理を行う(図8(a)(b)参照)。
ステージ(12−4):成長が進み、膜厚が100〜150nm程度から3次元核同士が会合する(ステージ(1−4)において発生する現象)ようになるが、ステージ(12−4)においては、会合し始める直前でTMGフローを止めてGaN成長を中断する。その際に、NHフローは止めない。
ステージ(12−5):ステージ(12−4)の状態から、基板温度を1120℃に上昇するとともに、NH流量をGaN成長時の流量の1.5倍程度に上昇する(具体的には、GaN成長時2Lから3Lまで上昇した。)。なお、上昇時間は1分30秒であり、1120℃での待機時間1分30秒である。
ステージ(12−6):ステージ(12−5)の処理の結果、成長を中断しているにもかかわらず、ステージ(12−2)で生じさせ、ステージ(12−3)で発展させた3次元核構造が平坦なものへと移行する(図10(a)(b)参照)。なお、このステージ(12−6)は、ステージ(1−4)と同等の平坦性確保移行ステージであるが、ステージ(1−4)が結晶成長によって平坦にしているのに対して、ステージ(12−4)〜(12−6)は、TMGフローを止めての成長中断中の昇温アニールにより平坦にしているものである。
ステージ(12−7):ステージ(12−6)の処理の後は、ステージ(11−4)〜(11−5)の処理と同様な処理を行う。即ち、その後に速やかに炉内圧力を50mbarとして、TMG、TMA、NHフローによる膜厚20〜40nm程度のAlGaN層と、TMA、NHフローによる膜厚5nm程度のAlN層とを、交互に10〜20周期程度積層させた周期積層構造を形成する。なお、ステージ(12−5)で既に基板温度を1120℃まで昇温しているので、ステージ(12−7)では昇温を行わない。ステージ(12−7)においては、ステージ(12−6)で得られた平坦面を保存する形か、さらに平坦性を向上させるかたちで成長が進む(図11参照)。
ステージ(12−8):ステージ(12−7)における周期積層構造の作製の終了後に、AlGaN成長に移行する。クラック発生臨界膜厚は、ステージ(11−1)〜(11−5)により作製された(11−x)系のAlGaNと同等かわずかに大きな値となる。即ち、ステージ(10−1)〜(10−4)により作製された(10−x)系で得られるAlGaN膜に比べるとクラック発生臨界膜厚は小さくなる。X線評価では、(002)で400arcsec程度と(11−x)系と同等だが、(100)で〜1200arcsecと(11−x)系よりさらに良好な値を示す。

ここで、(12−x)系のX線評価に関しては、表1に示すように、(002)では(11−x)系と同等であるが、(100)の値は良好となる。その理由は、以下の通りである。
即ち、X線(002)半値幅の値は、結晶のC軸方位ずれの度合いを示しており、貫通転位中の螺旋転位密度を間接的に示唆している。螺旋転位は、初期核およびその後の3次元構造形成によって発生した3次元構造体を起源としたスパイラル成長に付帯する転位である。
(10−x)系、(11−x)系ならびに(12−x)系の製造方法においては、初期核形成を行う低温アモルファス状GaN成長については、それぞれステージ(10−1)〜(10−2)、ステージ(11−1)〜(11−2)ならびにステージ(12−1)〜(12−2)で行われるが、これらは全てその内容が共通している処理であり、ステージ(1−1)〜(1−2)と同じである。
ここで、(10−x)系の製造方法と、(11−x)系ならびに(12−x)系の製造方法との差異は、その後における、初期核を3次元的に発展させるステージ(具体的には、ステージ(1−3)である。)の有無にある。(11−x)系と(12−x)系との製造方法では、ここまでのステージは共通なので、X線(002)の値がほぼ同等となるものである。
一方、X線(100)半値幅の値は、結晶がC軸を回転軸として回転ずれを起こしている度合いを示しており、貫通転位中の刃状転位密度と密接に関係があり、ここでも(12−x)系AlGaNの形成法の優位性が見て取れる。
なお、上記した実施の形態および各参考例は、以下の(1)乃至(3)に示すように変形することができるものである。
(1)上記した実施の形態および各参考例においては、TMG、TMA、NH3フローによる膜厚20〜40nm程度のAlGa1−xN(0≦x<1)層と、TMA、NH3フローによる膜厚5nm程度のAlN層とを、交互に10〜20周期程度積層させた周期積層構造を形成するようにした。ここで、AlGa1−xN(0≦x<1)層の組成であるxは、基本的には当周期積層構造上にその後形成されるAlGa1−yN(0≦y≦1)層の組成yとの間で、「x=y」となるよう選択されるものではあるが、これに限られるものではないことは勿論であり、さらには、AlGa1−xN(0≦x<1)層ならびにAlN層の膜厚は上記に限られるものではないことは勿論であり、また、周期積層構造の周期数も上記に限られるものではないことは勿論である。
(2)上記した実施の形態および各参考例においては、窒化物半導体としてAlGaNの単結晶層を製造する場合について説明したが、これに限られるものではないことは勿論であり、本発明の窒化物半導体の製造方法によれば、窒化物半導体としてGaNやAlNの単結晶層を製造することができる。即ち、上記した実施の形態および各参考例においては、窒化物半導体としてAl0.2Ga0.8NおよびAl0.35Ga0.65Nの単結晶を製造する場合について説明したが、これらに限られるものではないことは本発明による窒化物半導体の製造方法の詳細を鑑みれば明かとなる。つまり、本発明による窒化物半導体の製造方法において、結晶品質を向上させるステージは、成長初期のGaNによる微小3次元結晶核形成(ステージ(10−1)〜(10−2)、ステージ(11−1)〜(11−2)、ステージ(12−1)〜(12−2))、さらには状況により3次元結晶核形成に引き続く3次元ファセット構造形成(ステージ(11−3)、ステージ(12−3))、さらには状況により3次元ファセット構造形成に引き続く昇温アニールによる再平坦化(ステージ(12−4)〜(12−6))までであり、こうした結晶品質向上のためのGaN層形成ステージの後のAlGa1−xN(0≦x<1)/AlN多層構造形成ステージ(ステージ(10−3)、ステージ(11−4)、ステージ(12−7))は、クラック抑制のためのステージとして機能を分離することができる。そのため、結晶品質向上のためのGaN層形成ステージおよびAlGa1−xN(0≦x<1)/AlN多層構造形成ステージを経た後に窒化物半導体を形成する本発明による窒化物半導体の製造方法によれば、窒化物半導体としてGaNやAlNも含めたAlGa1−yN(0≦y≦1)とした一般的な組成の単結晶層を製造することができる。
(3)上記した実施の形態および各参考例ならびに上記した(1)乃至(2)に示す変形例は、適宜に組み合わせるようにしてもよい。

本発明は、深紫外波長領域の光を発生するデバイスの材料として利用することができるものである。
図1は、結晶成長装置の概略構成説明図である。 図2は、ステージ(1−1)〜(1−6)により作製される(1−x)系のGaNの成長時間の変化に伴う反射率の変化を示すグラフである。 図3(a)は、ステージ(1−2)の終了時に撮影したノマルスキ光学顕微鏡写真であり、図3(b)は、ステージ(1−2)の終了時における基板の断面概念図である。 図4(a)は、ステージ(1−3)の終了時に撮影したノマルスキ光学顕微鏡写真であり、図4(b)は、ステージ(1−3)の終了時における基板の断面概念図である。 図5(a)は、ステージ(1−4)の終了時に撮影したノマルスキ光学顕微鏡写真であり、図5(b)は、ステージ(1−4)の終了時における基板の断面概念図である。 図6は、ステージ(12−1)〜(12−8)により作製される(12−x)系のAlGaNの成長時間の変化に伴う反射率の変化を示すグラフである。 図7(a)は、ステージ(12−2)の終了時(ステージ(11−2)の終了時共通、ステージ(1−2)の終了時と同じ)に撮影したノマルスキ光学顕微鏡写真であり、図7(b)は、ステージ(12−2)の終了時(ステージ(11−2)の終了時と共通、ステージ(1−2)の終了時と同じ)における基板の断面概念図である。 図8(a)は、ステージ(12−3)の終了時(ステージ(11−3)の終了時と共通、ステージ(1−3)の終了時と同じ)に撮影したノマルスキ光学顕微鏡写真であり、図8(b)は、ステージ(12−3)の終了時(ステージ(11−3)の終了時と共通、ステージ(1−3)の終了時と同じ)における基板の断面概念図である。 図9は、ステージ(11−4)の終了時に撮影したノマルスキ光学顕微鏡写真である。 図10(a)は、ステージ(12−6)(ステージ(12−5)の終了時)に撮影したノマルスキ光学顕微鏡写真であり、図10(b)は、ステージ(12−6)(ステージ(12−5)の終了時)における基板の断面概念図である。 図11は、ステージ(12−7)の終了時に撮影したノマルスキ光学顕微鏡写真である。
符号の説明
10 結晶成長装置
12 結晶成長反応炉
12a 導入口
12b 排気口
14 結晶成長反応炉
16 サセプター
18 誘導加熱コイル

Claims (2)

  1. 窒化物半導体の製造方法において、
    アモルファス状のGaN層を形成する第1のステップと、
    前記第1のステップで形成した前記GaN層を昇温アニールすることにより部分的に結晶化して微小3次元結晶核を形成する第2のステップと、
    前記第2のステップで形成した前記微小3次元結晶核上にGaNを成長することにより微小3次元結晶核を発達させた3次元ファセット構造を形成する第3のステップと、
    前記第3のステップで形成した前記3次元ファセット構造のGaN成長を中断して昇温アニールする第4のステップと、
    前記第4のステップで昇温アニールした後に、AlGa1−xN(0≦x<1)層とAlN層とを交互に複数層積層させた周期積層構造を形成する第5のステップと、
    前記第5のステップで形成した前記周期積層構造上に窒化物半導体の単結晶層を形成する第6のステップと
    を有することを特徴とする窒化物半導体の製造方法。
  2. 請求項に記載の窒化物半導体の製造方法において、
    前記第6のステップにおいて単結晶層を形成する窒化物半導体は、AlGa1−yN(0≦y≦1)である
    ことを特徴とする窒化物半導体の製造方法。
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