JP2010123818A - 窒化物半導体多層構造体及びその製造方法 - Google Patents

窒化物半導体多層構造体及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】珪素基板の上に、バッファ層として多層構造層を制御性良く結晶成長させることにより、多層構造層の上に、クラックを生じることなく、窒化物半導体層を厚く結晶成長する。
【解決手段】窒化物半導体多層構造体の製造方法は、珪素基板の上に窒化アルミニウム層を結晶成長させる工程(a)と、窒化アルミニウム層の上に、窒化ホウ素層と窒化ガリウム層とを交互に繰り返して結晶成長させて、窒化ホウ素層と窒化ガリウム層とを交互に積層する多層構造層を形成する工程(b)と、多層構造層の上に、窒化物半導体層を成長させる工程(c)と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、窒化物半導体多層構造体及びその製造方法に関する。
窒化アルミニウム(以下、「AlN」ともいう。)、窒化ガリウム(以下、「GaN」ともいう。)、窒化インジウム(以下、「InN」ともいう。)、それらの混晶である窒化アルミニウムガリウムインジウムAlGa1−x−yInN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)等の窒化物半導体は、その材料特性を用いて、受発光装置や電子走行装置へ応用できることから幅広い研究が行われている。窒化物半導体は、発光ダイオード、レーザーダイオードとして、既に実用化されているが、近年、窒化物半導体の応用分野の拡大のために、さらに研究が行われている。
窒化物半導体の大型バルク単結晶を結晶成長するのが困難であることから、代用基板として一般にサファイア基板が使用され、サファイア基板(0001)の上に、窒化物半導体をヘテロエピタキシャル成長させることにより、窒化物半導体装置が形成される。サファイア基板が使用される場合は、サファイア基板と窒化物半導体との間に存在する16%以上の格子定数差とサファイア基板の価格とが問題となる。3〜4インチ以上の大口径のサファイア基板は、依然として高価で、窒化物半導体装置の価格の低下を阻む要因となっている。
他方、珪素基板は、大規模集積回路に使用されていることから、製造技術が進んでいるので、4インチ基板については、サファイア基板の1/10程度の価格で、価格の点においてサファイア基板より優れている。また、珪素の熱伝導率は、サファイアに比べて大きく、放熱性に優れた窒化物半導体装置を形成するには、優れている。このため、珪素基板上に高品質の窒化物半導体層をエピタキシャル成長させる技術の開発が期待されている。
しかしながら、珪素基板上に、窒化物半導体層を成長させると、窒化物半導体層にクラックが発生するという問題が生じる。クラックが発生することなく窒化物半導体層を成長させることができる窒化物半導体層の最大の厚さを臨界膜厚という。この臨界膜厚を大きくすることが窒化物半導体の応用範囲を拡大するために必要となる。珪素基板の上に、窒化ガリウム(GaN)を直接成長させた場合、窒化ガリウム(GaN)層をクラックが発生することなく臨界膜厚1μm以上に成長させるのは困難である。
以下、珪素基板の上に窒化物半導体層を形成する従来技術について説明する。特許文献1(特開2003−059948号公報)は、珪素基板上に、多層構造を介して窒化物半導体層を成長する場合に、多層構造を構成する材料として、インジウム又はホウ素のいずれかから選ばれる元素をMとしてAlGa1−x−yN(0<x≦1、0≦y<1、x+y≦1)を用いることを開示する。そして、特許文献1は、窒化物半導体層に発生するクラックを抑制する効果を熱膨張係数(段落0010)と材料の堅牢性(段落0041)の観点から説明する。
特許文献2(特開2008−053399号公報)は、珪素基板上に、多層構造を介して窒化物半導体層を成長する場合に、多層構造として、InAl1−xN/BAl1−yN(0<x≦1、0<y≦1)を用いることを開示する。また、特許文献2は、三元混晶において、ホウ素の組成比を0.2以上にすると、局所的に六方晶系から立方晶系に遷移して成長が行われるので、ホウ素の組成比を0.2以下が望ましい旨(段落0045)を開示する。
非特許文献1(Tomoya Sugahara)は、珪素基板上に、窒化アルミニウム(AlN)/窒化ガリウム(GaN)多層構造層を介して1μm以上の窒化ガリウム(GaN)半導体層を成長し、その窒化ガリウム(GaN)半導体層を評価し、引っ張り応力と圧縮応力について検討している。
非特許文献2(Shunsuke Watanabe)は、高品質結晶を成長可能なホウ素のモル分率は、アルミニウム(Al)を含まない三元混晶BGa1−yNで、ホウ素のモル分率yが0.012程度以下、ガリウム(Ga)を含まない三元混晶Al1−xNで、ホウ素のモル分率xが0.023程度以下であることを開示する。
図3は、従来の窒化物半導体多層構造体の断面を示す。図3に示される従来の窒化物半導体多層構造体は、珪素基板10と、珪素基板10の上に配置され、第1の層211と、第1の層211の上に配置される第2の層212とを交互に積層する多層構造層21と、多層構造層21の上に配置される窒化物半導体層22とを有する。従来の窒化物半導体多層構造体を、非特許文献1及び特許文献1を例として説明する。
非特許文献1は、従来の窒化物半導体多層構造体の一例であり、珪素基板上に、第1の層211を窒化アルミニウム(AlN)とし、第2の層212を窒化ガリウム(GaN)として交互に繰り返して結晶成長して窒化アルミニウム(AlN)/窒化ガリウム(GaN)多層構造層21を形成し、窒化アルミニウム(AlN)/窒化ガリウム(GaN)多層構造層21を介して1μm以上の窒化ガリウム(GaN)半導体層を成長している。しかし、窒化ガリウム(GaN)半導体層の最大臨界膜厚は1.5μm程度であった。
特許文献1は、珪素基板上に、第1の層211及び第2の層212として、インジウム又はホウ素のいずれかから選ばれる元素をMとしてAlGa1−x−yN(0<x≦1、0≦y<1、x+y≦1)の組成比を変えて交互に積層して多層構造層を形成し、その多層構造層を介して窒化物半導体層を成長している。
特開2003−059948号公報 特開2008−053399号公報 Tomoya Sugahara, Jeong-Sik Lee and KohjiOhtsuka, Journal of Applied Physics, Vol.43 (2004), p.L1595-L1597 Shunsuke Watanabe, Takayoshi Takano,Keisuke Jinen, Jun Yamamoto and Hideo Kawanishi, Phys. Stat. Sol. (c), Vol.0,No.7 (2003), p.2691-2694
珪素基板上に窒化物半導体層をエピタキシャル成長させる場合に発生する大きな問題の1つとして、窒化物半導体の成長層にクラックが発生することを説明した。このクラックは、主として、表面に窒化物半導体層を成長させた珪素基板を、1000℃以上の成長温度から室温まで冷却する際に、発生する。クラックを発生することなく、臨界膜厚を大きく(2μm以上の大きさ)して窒化物半導体層を成長させることが課題となっている。
珪素基板の上に、二元化合物、又は三元混晶以上の多元混晶からなる多層構造層を積層し、その上に窒化物半導体層成長させることで、窒化物半導体層にクラックが発生することを抑制し、窒化物半導体層の臨界膜厚を大きくすることが試みられている。しかしながら、反応炉の状態によって、混晶を構成する化合物のモル分率や成長レートが刻々と変化するため、特に、三元混晶以上の多元混晶を精密に制御することは難しく、所望の多層構造層を再現性良く形成することが課題となっている。
珪素基板の上に、多層構造層を介して、窒化物半導体層を成長する場合に窒化物半導体層の臨界膜厚を厚くするために、クラック発生のメカニズムが、熱膨張係数、材料の堅牢性、引っ張り応力、圧縮応力の等の様々な観点から検討されている。そのようななかで、ホウ素を含む混晶をバッファ層となる多層構造層として用いることにより多層構造層の上に形成される窒化物半導体層の臨界膜厚を大きくすることが検討されている。しかしながら、ホウ素を含む混晶については、ホウ素の割合を高めて良質な混晶を作ることが難しいことから実験例が少なく、いかにしてホウ素の割合を高めて、再現性良く、良質な混晶を成長させるかが課題となっている。
本発明は、珪素基板の上に、バッファ層として多層構造層を制御性良く結晶成長させることにより、多層構造層の上に、クラックを生じさせることなく、窒化物半導体層を厚く結晶成長させることができる多層構造体及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の窒化物半導体多層構造体の製造方法は、
珪素基板の上に窒化アルミニウム層を結晶成長させる工程(a)と、前記窒化アルミニウム層の上に、窒化ホウ素層と窒化ガリウム層とを交互に繰り返して結晶成長させて、窒化ホウ素層と窒化ガリウム層とを交互に積層する多層構造層を形成する工程(b)と、前記多層構造層の上に、窒化物半導体層を成長させる工程(c)と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の窒化物半導体多層構造体の製造方法は、前記工程(a)の後に、前記窒化アルミニウム層の上に窒化アルミニウムガリウム層を結晶成長させる工程(d)を含み、前記窒化アルミニウムガリウム層の上に、前記工程(b)により前記多層構造層を形成することを特徴としても良い。
また、本発明の窒化物半導体多層構造体の製造方法は、前記窒化物半導体層の格子定数が、前記多層構造層の格子定数より大きい前記工程(c)は、前記多層構造層の上に、前記多層構造層の格子定数より大きい格子定数の窒化物半導体層を成長させる工程であることを特徴としても良い。
本発明の窒化物半導体多層構造体は、珪素基板と、前記珪素基板の上に配置される窒化アルミニウム層と、前記窒化アルミニウム層の上に配置され、窒化ホウ素層と窒化ガリウム層とが交互に積層される多層構造層と、前記多層構造層の上に配置される窒化物半導体層と、を有することを特徴とする。
また、本発明の窒化物半導体多層構造体は、窒化アルミニウムガリウム層を有し、前記窒化アルミニウムガリウム層が、前記窒化アルミニウム層の上に配置され、前記多層構造層が、前記窒化アルミニウムガリウム層の上に配置されることを特徴としても良い。
また、本発明の窒化物半導体多層構造体は、前記窒化物半導体層の格子定数が、前記多層構造層の格子定数より大きいことを特徴としても良い。
本発明により、珪素基板上のバッファ層として、窒化アルミニウム層及び窒化アルミニウム層上に窒化ホウ素(BN)/窒化ガリウム(GaN)多層構造層を制御性良く結晶成長させることにより、窒化ホウ素(BN)/窒化ガリウム(GaN)多層構造層の上に、クラックを生じることなく、窒化物半導体層を厚く結晶成長することができる。
また、珪素基板上のバッファ層として、窒化アルミニウム層及び窒化アルミニウムガリウム層上に本発明の多層構造層を成長させても、クラックが生じることなく、窒化物半導体層を厚く、結晶成長することができる。窒化アルミニウムガリウム層を設けることで、窒化アルミニウム層の表面を平坦化することができ、好適である。
さらにまた、多層構造層上に成長させる窒化物半導体層として、多層構造層の格子定数より大きい格子定数の窒化物半導体層を選択することで、窒化物半導体層が多層構造体から受ける圧縮応力が成長後の冷却過程で生じる引っ張り応力を相殺することができ、好適である。
なお、本発明の多層構造層は、二元化合物のみで構成されるため、再現性良く製造することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、同一の構成要素には同一の参照符号を付して、説明を省略する。
図1に基づいて、本発明の実施形態に係る窒化物半導体多層構造体について説明する。本発明の実施形態に係る窒化物半導体多層構造体は、珪素基板10と、珪素基板10の上に、結晶成長により配置される窒化アルミニウム層11と、窒化アルミニウム層11の上に配置され、窒化ホウ素層131と窒化ガリウム層132とが結晶成長により交互に積層される多層構造層13と、多層構造層13の上に、結晶成長により配置される窒化物半導体層14と、を有する。
本発明の実施形態に係る窒化物半導体多層構造体においては、珪素基板の上に、バッファ層として窒化ホウ素(BN)/窒化ガリウム(GaN)多層構造層を制御性良く形成することにより、窒化ホウ素(BN)/窒化ガリウム(GaN)多層構造層の上に、クラックを生じることなく、窒化物半導体層を厚く(2μm以上)形成することができる。
本発明の実施形態に係る窒化物半導体多層構造体は、窒化アルミニウムガリウム層12を有し、前記窒化アルミニウムガリウム層12が、前記窒化アルミニウム層11の上に結晶成長により配置され、前記多層構造層13が、前記窒化アルミニウムガリウム層の上に配置されるようにしても良い。
窒化アルミニウムガリウム層12を設けるのは、窒化アルミニウム(AlN)層11の表面を平坦化するためである。したがって、窒化アルミニウム(AlN)層11の表面が、多層構造層13を形成するのに十分な程平坦であれば、窒化アルミニウムガリウム層12を省略しても良い。
本発明の窒化物半導体多層構造体において、窒化物半導体層14の格子定数が、多層構造層13の格子定数より大きくする。これにより、多層構造層13の上に、窒化物半導体層14を厚く形成することができる。この理由は、窒化物半導体層14が多層構造層13から受ける圧縮応力が、成長終了後の冷却過程で生じる引っ張り応力を相殺するためである。窒化ホウ素は、窒化ガリウムや窒化アルミニウムより格子定数が小さいため、窒化ホウ素層を含む多層構造層の格子定数を容易に小さくすることが可能で、その上の窒化物半導体層に及ぼす圧縮応力が大きくなるためである。
次に、図1に基づいて、本発明の実施形態に係る窒化物半導体多層構造体の製造方法について説明する。最初に、窒化物半導体多層構造体を結晶成長させるための基板として、珪素基板10を用意する。珪素基板10は、面方位(111)基板、又はこの面方位から−2度以上で+2度以下の範囲にある基板であることが好ましい。この珪素基板10を硫酸系の洗浄液で洗浄した後に、フッ酸系液に浸す処理を行う。
次に、珪素基板上10に、有機金属気相成長(MOVPE)法を用いて窒化物半導体層を順次成長させる。有機金属気相成長法を用いるのは、本発明の一例であり、分子線エピタキシー(MBE)法、ハイドライド気相成長(HVPE)法等を用いても良い。
次に、珪素基板10を、例えば、基板温度1100℃まで昇温し、10分間水素雰囲気中で保持してクリーニングを行う。そして、III族原料としてトリメチルアルミニウム(TMA)を、V族原料としてアンモニア(NH)を用い、膜厚20〜200nmの範囲で窒化アルミニウム(AlN)層11をエピタキシャル成長させる。珪素基板10の上に窒化アルミニウム(AlN)層11を積層させるのは、珪素基板10の上にガリウム(Ga)を含む層を直接積層させると、珪素(Si)とガリウム(Ga)とが反応して珪素基板10がエッチング(侵食)されることを防止するためである。
次に、必要に応じて窒化アルミニウムガリウムAlGa1−xN層12を膜厚10〜100nmの範囲で成長させる。III族原料としてトリメチルアルミニウム(TMA)に加えてトリメチルガリウム(TMG)を、V族原料としてアンモニア(NH)を用いる。AlNのモル分率xがx<1の好ましい値となるようにトリメチルアルミニウム(TMA)とトリメチルガリウム(TMG)の供給比率を制御する。窒化アルミニウムガリウムAlGa1−xN層12を成長させるのは、窒化アルミニウム(AlN)層11の表面の凹凸形状を埋め込んで平坦化するためである。
したがって、後に窒化ホウ素/窒化ガリウム(BN/GaN)多層構造13を成長させるために十分な程度に窒化アルミニウム(AlN)層11の表面が平坦になっていれば、AlGa1−xN層12のxについて特に制約が課されることはなく、例えば、xを0.25程度としても良い。AlGa1−xN層12の成長温度は、1100℃でも良く、1100℃と異なる温度でも良い。窒化アルミニウム(AlN)層11の表面が十分に平坦になっていれば、AlGa1−xN層12の成長を省略しても良い。
次に、第1の層131として窒化ホウ素層を、第2の層132として窒化ガリウム層とを交互に繰り返して結晶成長して、窒化ホウ素/窒化ガリウム(BN/GaN)多層構造13を形成する。第1の層131として窒化ホウ素層を成長させる際に、III族原料としてトリエチルボロン(TEB)を、V族原料としてアンモニア(NH)を用いる。また、第2の層132として窒化ガリウム層を成長させる際に、III族原料としてトリメチルガリウム(TMG)を、V族原料としてアンモニア(NH)を用いる。なお、図1において、多層構造13の4周期のみを図示しているが、実際には、多層構造13は、4周期ではなく、4周期以上の多数の周期を有する。
第1の層131として窒化ホウ素層は、例えば、1400℃の高温で成長せせることにより、窒化ホウ素層の品質が向上する。実際には、本発明では、珪素基板を用いることから、珪素の融点である1414℃付近の温度で窒化ホウ素層を成長させると、窒化ホウ素層の品質は向上するが、珪素基板を溶融させ、性能を低下させる恐れがある。そこで、珪素基板の温度が1350℃程度になるように窒化ホウ素層の成長温度を設定するのが良い。
窒化ホウ素は、六方晶の半導体層上に積層する場合、成長条件の制御によって、六方晶の半導体層として成膜することができるが、成長条件の制御がうまくできない場合には、立方晶層が発生し、膜質が劣化してしまう。本発明では、高温プロセスを用いることにより、六方晶の成長に適した成長条件を容易に実現することができ、均一で品質の優れた窒化ホウ素層を成長させることができる。
以上説明したように、高品質の窒化ホウ素(BN)層を成長させるためには、例えば、ホウ素を含まないAlInGa1−x−yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)を成長させる場合に比較して成長温度を高くする必要がある。AlInGa1−x−yN層を成長させる場合に通常用いられている、炭化珪素で表面を被覆した黒鉛製ヒーターは、高温での耐雰囲気性に劣っている。実際には、使用中にピンホール等の欠陥を生じて黒鉛を劣化させる。炭化珪素で表面を被覆した黒鉛製ヒーターを使用して、高温でBN層を成長させ、所望の特性を有するBN層を成長させることは困難である。
そこで、例えば、炭化タンタル(TaC)で表面を被覆された黒鉛製のヒーターを使用する。炭化タンタル(TaC)で表面を被覆された黒鉛製のヒーターは、高温でのアンモニア等に対する雰囲気耐性に優れており、1400℃程度の温度で劣化することがない。そこで、炭化タンタル(TaC)で表面を被覆された黒鉛製のヒーターを用いることにより、珪素基板の温度を1350℃程度にして、窒化ホウ素層を成長させることにより、良質な窒化ホウ素層を得ることができ、窒化ホウ素/窒化ガリウム(BN/GaN)多層構造13の品質も向上できる。
第2の層132となる窒化ガリウム層は、1350℃で成長させると揮発性が強くなるので、通常の成長温度である1100℃で成長させた場合と比較して、成長レートが小さくなる。したがって、窒化ホウ素層の成長温度に合わせて、窒化ガリウム層の成長温度を高温に設定する場合には、トリメチルガリウムTMGの供給量を増加してガリウムの量を制御することにより、所望の窒化ガリウム層を成長させることが可能となる。
例えば、第1の層131として窒化ホウ素層の膜厚を0.1〜2.0nmの範囲、第2の層132として窒化ガリウム層の膜厚を3.0〜5.0nmの範囲とすると、周期性良く、コヒーレントに窒化ホウ素/窒化ガリウム(BN/GaN)多層構造13を成長することができる。この条件で成長した窒化ホウ素/窒化ガリウム(BN/GaN)多層構造13は、多層構造13の上に後に成長される窒化物半導体層14に効果的に圧縮応力を印加することが可能となり、窒化物半導体層14に生じる引っ張り応力と相殺することができる。これにより、窒化物半導体層14を厚く(2μm以上)形成することができる。
窒化ホウ素/窒化ガリウム(BN/GaN)多層構造13は、窒化ホウ素(BN)、窒化ガリウム(GaN)ともに二元化合物から構成される。多元混晶AlGa1−x−y−zInN(0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、0≦x+y+z≦1)を用いて多層構造を構成する場合と比較して、二元化合物を用いて多層構造を構成することにより、多層構造層におけるホウ素(B)のモル分率を高めて、多層構造層の周期性が格段に向上することが可能となる。
その後、成長温度を1100℃程度まで下げて、トリメチルアルミニウム(TMA)、トリメチルガリウム(TMG)、トリメチルインジウム(TMI)のうちの1つ以上、アンモニアを原料として、成長時間を制御して窒化物半導体層を成長させる。成長終了後、室温まで冷却して、窒化物半導体多層構造体を取り出す。多層構造層の上に成長させる窒化物半導体層は、格子定数が多層構造層の格子定数より大きいことが必要である。このような窒化物半導体層として、例えば、GaN、Ga1−xInN(0<x≦1)があり、モル分率を適切に選べば、BGa1−xN、AlGa1−xNを用いることができる。
次に、窒化物半導体層14の臨界膜厚を調べるために以下の実験を行った。例えば、第1の層131である窒化ホウ素(BN)層の膜厚と、第2の層132である窒化ガリウム(GaN)層の膜厚を変えて、窒化ホウ素/窒化ガリウム(BN/GaN)多層構造層13を成長させ、多層構造層13までで成長を止めてサンプルを作製した。作製したサンプルについて、光学顕微鏡により、多層構造へのクラックの発生状況を観察し、かつ、X線回折法により、多層構造の周期性について評価を行った。
次に、サンプルとしてそれぞれの条件で成長された多層構造13の上に、膜厚を変えながら窒化ガリウム(GaN)からなる窒化物半導体層14を成長させた。そして、それぞれのサンプルについて、光学顕微鏡を用いて観察を行い、窒化物半導体層14にクラックが発生する窒化物半導体層14の臨界膜厚を評価した。
図2は、それぞれのサンプルを実験例1〜13と比較例1として、第1の層131である窒化ホウ素(BN)層の膜厚と、第2の層132である窒化ガリウム(GaN)層の膜厚と、窒化ホウ素/窒化ガリウム(BN/GaN)多層構造13のクラックの発生状況及び周期性と、窒化物半導体層14の臨界膜厚を表として示す。図2において、多層構造13にクラックが発生していなければ〇印、クラックが発生していれば×印としている。また、クラック13の周期性が良好であれば〇印、周期性が劣れば×印としている。
GaNからなる第2の層の膜厚を10nmで一定とし、BNからなる第1の層の膜厚を変化させた場合の実験では、実験例7において、多層構造13でクラックが生じている。これは、多層構造13自体が引っ張り応力を内包しているためと思われる。また、実験例1〜6では、多層膜構造についてクラックは検出されず、また、X線回折においても先鋭なサテライトピークが観察され、それらの周期性が良好であると評価される。さらに、多層構造3の上に、GaN層をクラックなしで1μm以上成長させているが、臨界膜厚が2μm以上となっているのは、実験例4〜6に示されるBNからなる第1の層の膜厚が0.5〜2.0nmの場合である。
BNからなる第1の層の膜厚を1nmで一定とし、GaNからなる第2の層の膜厚を変化させた実験では、実験例8及び9では、多層構造13の全体を平均したときのBNのモル分率が大きくなるため、実験例13では、多層構造13の全体を平均したときのGaNのモル分率が大きくなるため,周期性が乱れ、これにより、X線回折パターンにおいて先鋭なサテライトピークが検出されない。多層構造3の上に、GaN層をクラックなしで1μm以上成長させているのは、実施例10〜13のGaNからなる第2の層の膜厚が3.0〜5.0nmの場合である。GaN層の臨界膜厚が2μm以上となっているのは、GaNからなる第2の層の膜厚が5.0nmの実験例12の場合である。図2に示される実験例全体について、臨界膜厚が2μm以上となっているのは、実験例4〜6、12に示される場合である。
本発明により、珪素基板の上に、バッファ層として六方晶の窒化ホウ素(BN)層/窒化ガリウム(GaN)多層構造層13を制御性良く結晶成長させることができれば、窒化ホウ素(BN)/窒化ガリウム(GaN)多層構造層13の上に、クラックを生じることなく、窒化物半導体層14を厚く結晶成長することができる。
本発明により、珪素基板の上に、窒化ホウ素層131と窒化ガリウム層132とを交互に繰り返し積層して多層構造層を成長させ、多層構造層の上に窒化物半導体層を成長させることにより、クラックの発生しない臨界膜厚2μm以上のGaN層を成長させることが可能になっている。そのメカニズムについて以下に検討する。
近年、珪素基板上に、AlN層とGaN層とを交互に複数周期的に成長させてAlN/GaN多層構造を積層し、その上に臨界膜厚1μm以上のGaN層を成長させることが可能になっている。ここでc軸に配向した六方晶のAlN、GaN、InNの面内格子定数aは、それぞれ3.112Å、3.189Å、3.548Åである。したがって、AlN/GaN多層構造が歪んでコヒーレントに成長した場合の格子定数aは、AlNとGaNの間の値となる。この結果、AlN/GaN多層構造の格子定数aは、AlN/GaN多層構造の上に成長させるGaN層の格子定数aより小さくなり、多層構造の上のGaN層に圧縮応力を加えるためと考えることができる。しかし、この場合にもGaN層の臨界膜厚1.5μm程度である。
半導体装置を形成する上では、GaN層の膜厚を2μm以上とすることが好ましく、臨界膜厚を更に増加させることが必要である。このためには、本発明では、多層構造層によりGaN層に更に大きな圧縮応力を印加し、冷却過程で生じるGaN層の引っ張り応力を相殺することについて検討する。
珪素基板上に、多層構造を介して窒化物半導体層を成長する場合に、多層構造を構成する材料として、インジウム又はホウ素のいずれかから選ばれる元素をMとして四元混晶のAlGa1−x−yN(0<x≦1、0≦y<1、x+y≦1)を用いることが試みられている。窒化物半導体層に発生するクラックを抑制する効果を熱膨張係数(と材料の堅牢性とから説明する観点に立つと、インジウムを用いることが考えられる。しかしながら、InNの格子定数aが3.548Åであるため、Inを用いた場合、InNのモル分率yを大きくすることでAlInGa1−x−yNの格子定数aは大きくなる。従って、AlInGa1−x−yNを含む多層構造層の格子定数aは、GaN層の格子定数aに近くなり、GaN層に印加する圧縮応力を低減する。インジウムを用いることは、圧縮力の観点からクラックの発生を抑制する上では逆効果となる。
他方、六方晶窒化ホウ素(BN)の面内格子定数aは、2.504Åであるため、Bを用いた場合、BNのモル分率yを大きくすることでAlByGa1−x−yNの格子定数aは小さくなる。ゆえに、AlGa1−x−yNを用いることができれば、GaN層の臨界膜厚を更に大きくすることが期待できる。しかしながら、AlGa1−x−yN(0<x≦1、0≦y<1、x+y≦1)は、面内格子定数aが大きなAlGa1−xN(y=0)の場合を除いて四元混晶であり、実際にIII族元素を制御性良く成長させるのは大変困難である。
本発明により、珪素基板の上に、窒化ホウ素層131と窒化ガリウム層132とを積層する多層構造層を成長させ、多層構造層の上に窒化物半導体層を成長させる。二元化合物の多層構造を用いることにより、反応の制御性を向上する。また、ヒーターを改良して高温プロセスを採用することにより、六方晶から立方晶への遷移を抑制し、良質な窒化ホウ素層を含む多層構造層を形成する。条件の最適化により、臨界膜厚2μm以上のGaN層を成長させることが可能となる。
本発明の実施形態に係る窒化物半導体多層構造体を示す断面図である。 実験例と評価結果を表として示す図である。 従来の窒化物半導体多層構造を示す断面図である。
符号の説明
10:珪素基板、11:AlN層、12:AlGaN層、13:BN/GaN多層構造体、131:BN層、132:GaN層、14:窒化物半導体層、
21:多層構造体、211:第1の層、212:第2の層、22:窒化物半導体層

Claims (6)

  1. 珪素基板の上に窒化アルミニウム層を結晶成長させる工程(a)と、
    前記窒化アルミニウム層の上に、窒化ホウ素層と窒化ガリウム層とを交互に繰り返して結晶成長させて、窒化ホウ素層と窒化ガリウム層とを交互に積層する多層構造層を形成する工程(b)と、
    前記多層構造層の上に、窒化物半導体層を成長させる工程(c)と、
    を備えることを特徴とする窒化物半導体多層構造体の製造方法。
  2. 前記工程(a)の後に、前記窒化アルミニウム層の上に窒化アルミニウムガリウム層を結晶成長させる工程(d)を含み、
    前記窒化アルミニウムガリウム層の上に、前記工程(b)により前記多層構造層を形成することを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体多層構造体の製造方法。
  3. 前記工程(c)は、前記多層構造層の上に、前記多層構造層の格子定数より大きい格子定数の窒化物半導体層を成長させる工程であることを特徴とする請求項1又は2記載の窒化物半導体多層構造体の製造方法。
  4. 珪素基板と、
    前記珪素基板の上に配置される窒化アルミニウム層と、
    前記窒化アルミニウム層の上に配置され、窒化ホウ素層と窒化ガリウム層とが交互に積層される多層構造層と、
    前記多層構造層の上に配置される窒化物半導体層と、
    を有することを特徴とする窒化物半導体多層構造体。
  5. 窒化アルミニウムガリウム層を有し、
    前記窒化アルミニウムガリウム層が、前記窒化アルミニウム層の上に配置され、前記多層構造層が、前記窒化アルミニウムガリウム層の上に配置されることを特徴とする請求項4記載の窒化物半導体多層構造体。
  6. 前記窒化物半導体層の格子定数が、前記多層構造層の格子定数より大きいことを特徴とする請求項4又は5記載の窒化物半導体多層構造体。
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