JP4544436B2 - ダミーカートリッジの取付装置及び記録装置 - Google Patents

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本発明は、インクジェット式記録装置等の液体噴射装置に適用してヘッドへインク等の液体を供給する液体カートリッジを収納するキャリッジ及びこれを備える記録装置、液体噴射装置に関するものである。
特許文献1(特開2002−292904号公報)には、ダミーカートリッジを利用した場合における印刷の失敗、あるいは特定のインクの浪費を避けるため、例えばブラックインクカートリッジと、カラーのダミーカートリッジを記録装置に装着させて、ブラックインクのみによる印刷動作を実行させる場合に、各カートリッジに付帯された回路基板における記憶素子より識別データが読み出され、印刷指令がなされた場合においては、警告メッセージが表示され、クリーニング動作等のメンテナンス動作が実行される場合においては、その吸引量が低減されてブラックインクの過剰な吸引排出を避けるように制御される構成が提案されている。
特開2002−292904号公報
上記のようなインクカートリッジでは、例えば、ブラックインクのみを用いてモノクロ印刷を実行する場合においても、定期的にフラッシング操作およびクリーニング操作が行われるために、カラーインクカートリッジに貯留された各カラーインクも消費される。そこで、この不合理を解消するために、例えばモノクロ印刷のみを大量に扱うような場合においては、カラーインクカートリッジの装着箇所にダミーのカートリッジ、即ちダミーカートリッジを装着して、各カラーインクの浪費を抑えるようにしたものである。
ところで例えばインクジェットプリンタでは、例えば6種類のインクを使用する機種と、8種類のインクを使用する機種とがある。従来、6種類のインクを使用する機種の場合、6種類のインクがそれぞれに収納されたインクカートリッジを収納可能なキャリッジを用意し、また8種類のインクを使用する機種の場合、8種類のインクがそれぞれに収納されたインクカートリッジを収納可能なキャリッジを用意していた。このように使用するインクの種類の数によってキャリッジも別々に用意しなければならず、複数種類のキャリッジの設計、製造、管理等が必要であった。
そこで本発明の目的は、使用するインクの種類の数、即ちインクカートリッジの数に関わらず、汎用的に使用することができるダミーカートリッジの取付装置及びこれを備える記録装置、液体噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様に係るダミーカートリッジの取付装置は、使用するインクカートリッジの数が異なる複数機種の記録装置において、キャリッジを汎用可能とするダミーカートリッジの取付装置であって、インクカートリッジを収納可能な複数のカートリッジ収納区画を備えるキャリッジと、前記カートリッジ収納区画のいずれかに収納可能であり、前記カートリッジ収納区画の数よりも少ない数のインクカートリッジを使用する機種では、当該機種においてインクカートリッジを収納しない前記カートリッジ収納区画に収納可能なダミーカートリッジとを備え、前記ダミーカートリッジおよびキャリッジには、ユーザーが通常の使用時にアクセス困難なキャリッジの箇所にダミーカートリッジを着脱可能に固定可能な固定装置が設けられていることを特徴とするものである。
ここで、「ユーザーが通常の使用時にアクセス困難なキャリッジの箇所」とは、当該記録装置を分解したりしないで普通に操作する状態ではユーザーの手が届かない(アクセスできない)箇所という意味である。
本発明の第1の態様によれば、カートリッジ収納区画の数と同じ数のインクカートリッジを使用する機種の記録装置と、カートリッジ収納区画の数より少ない数のインクカートリッジを使用する機種の記録装置との間で、キャリッジを汎用することができるので、使用するインクカートリッジの数が異なる複数機種のために複数種類のキャリッジの設計、製造、管理等を行う必要がなくなる。また、一旦キャリッジに取り付けたダミーカートリッジは、ユーザーが通常の使用態様では取り外すことができないから、ダミーカートリッジを収納すべき位置に誤ってインクカートリッジを収納する事故を防止することができる。その一方で、メーカー側では記録ヘッドのメンテナンスを行う場合やキャリッジをリサイクルする場合に、ダミーカートリッジを取り外すことができる。
また、本発明の第2の態様に係るダミーカートリッジの取付装置は、上記第1の態様において、前記固定装置が、前記キャリッジ側に形成される被フック部と、前記ダミーカートリッジ側に形成されるフック部とから成り、前記フック部が前記被フック部に係止可能であることを特徴とするものである。
本発明の第2の態様によれば、フック部を被フック部に対してスナップ嵌め等の構造を利用することにより容易に取り付けることができる。
また、本発明の第3の態様に係るダミーカートリッジの取付装置は、上記第1または2の態様において、前記ダミーカートリッジが偶数個である場合には、前記複数のカートリッジ収納区画の両端側に収納可能であることを特徴とするものである。本発明の第3の態様によれば、両端側に収納する2個のダミーカートリッジを略同じもの(同形、同大、同重量)とすることにより、キャリッジ全体の重量バランスを簡単に維持することができる。
また、本発明の第4の態様に係るダミーカートリッジの取付装置は、上記第1または第2の態様において、前記複数のカートリッジ収納区画は奇数箇所あり、前記ダミーカートリッジが1個である場合には、前記複数のカートリッジ収納区画の中央に収納可能であることを特徴とするものである。本発明の第4の態様によれば、キャリッジ内の左右での重量バランスを維持することができる。
また、本発明の第5の態様に係るダミーカートリッジの取付装置は、上記第1〜第4のいずれか一つの態様において、前記ダミーカートリッジの重量が未使用のインクカートリッジと同じであることを特徴とするものである。本発明の第5の態様によれば、インクカートリッジとダミーカートリッジとの重量差による全体バランスの悪化を防止でき、もってキャリッジ全体での重量バランスを良くすることができる。
また、本発明の第6の態様に係るダミーカートリッジの取付装置は、上記第2〜第5のいずれか一つの態様において、前記フック部が前記ダミーカートリッジの後面側上方に形成され、前記被フック部が、前記ダミーカートリッジの収納時に前記フック部と対応する前記キャリッジの位置に形成されており、該被フック部はインクカートリッジにおけるカートリッジ固定手段の係合片が係合するカートリッジ被固定部と共通部分であることを特徴とするものである。
本発明の第6の態様によれば、ダミーカートリッジ専用の被フック部を形成しなくても、インクカートリッジにおけるカートリッジ固定手段の係合片が係合するカートリッジ被固定部をダミーカートリッジのフック部用の被フック部として使用することができる。
また、本発明の第7の態様に係るダミーカートリッジの取付装置は、上記第6の態様において、前記ダミーカートリッジには、更に他のフック部がダミーカートリッジの前面側下方に形成され、前記被フック部が、前記ダミーカートリッジの収納時に前記他のフック部と対応する前記キャリッジの位置に形成されており、該他のフック部に対応する前記インクカートリッジの位置にはキャリッジに固定する手段が形成されていないことを特徴とするものである。
本発明の第7の態様によれば、第6の態様に記載のフック部と協働してダミーカートリッジがユーザーにより容易に取り外されることを有効に防止することができる。
また、本発明の第8の態様に係る記録装置は、上記第1〜第7のいずれか一つの態様のダミーカートリッジの取付装置を備えることを特徴とするものである。
本発明の第8の態様によれば、汎用性のあるキャリッジは安価に製造でき、設計費、管理費の面でもコスト安であるので、より安価な記録装置を提供することができる。
また、本発明の第9の態様に係るダミーカートリッジの取付装置は、使用する液体カートリッジの数が異なる複数機種の液体噴射装置においてキャリッジを汎用可能とするダミーカートリッジの取付装置であって、液体カートリッジを収納可能な複数のカートリッジ収納区画を備えるキャリッジと、前記カートリッジ収納区画のいずれかに収納可能であり、前記カートリッジ収納区画の数よりも少ない数の液体カートリッジを使用する機種では、当該機種において液体カートリッジを収納しない前記カートリッジ収納区画に収納可能なダミーカートリッジとを備え、前記ダミーカートリッジ及びキャリッジには、ユーザーが通常の使用時にアクセス困難なキャリッジの箇所にダミーカートリッジを着脱可能に固定可能な固定装置が設けられていることを特徴とするものである。
また、本発明の第10の態様に係る液体噴射装置は、上記第9の態様のダミーカートリッジの取付装置を備えることを特徴とするものである。
本発明を適用したインクジェットプリンタを示す側面図。 インクカートリッジ収納状態でのキャリッジの斜視図。 インクカートリッジ非収納状態でのキャリッジの斜視図。 ダミーカートリッジの収納位置の他の実施形態を示す斜視図。 ダミーカートリッジの側面図。 ダミーカートリッジのキャリッジ収納状態の側断面図。
以下、本願発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明のダミーカートリッジの取付装置を適用した記録装置または液体噴射装置の一例であるインクジェットプリンタ1(以下、単にプリンタという)を示す側面図であり、図2の(a)はインクカートリッジ及びダミーカートリッジ収納状態でキャリッジのカバーを開放している状態を示す斜視図であり、(b)はインクカートリッジの側面図であり、図3はダミーカートリッジを収納し、インクカートリッジを収納しない状態でキャリッジのカバーを開放している状態を示す斜視図であり、図4はダミーカートリッジの収納位置の他の実施形態を示す斜視図であり、図5はダミーカートリッジの側面図であり、図6はダミーカートリッジがキャリッジに収納された状態を示す側断面図である。
プリンタ1は、プリンタ本体3と、該プリンタ本体3の後方上部に設けられる給送部5と、プリンタ本体3の前方に形成される排出部7とを備えて成る。給送部5には給送トレイ11が形成されており、給送トレイ11には複数枚の被記録媒体Pが積載できるようになっている。給送トレイ11の直ぐ下流側には給送ローラ13が設けられている。給送ローラ13は、対向する分離ローラ14との間で給送トレイ11の最上部に位置する被記録媒体Pを挟圧して、前方へ送り出す作用をする。
送り出された被記録媒体Pは、下側の送り駆動ローラ15及び上側の送り従動ローラ17から構成される送りローラ19に至り、駆動系により記録工程における精密な送り動作を受けながら、送りローラ19の下流側に位置する記録ヘッド21側へ給送されるようになっている。
記録ヘッド21はキャリッジ23に支持されており、キャリッジ23には図2(a)に示す如く6個のインクカートリッジ22が搭載されている。キャリッジ23は、ガイドバー25に沿って給送方向と直交する方向(主走査方向)へ往復移動できるようになっている。記録ヘッド21と対向する位置にはプラテン24が設けられ、該プラテン24は、記録ヘッド21によって被記録媒体Pに記録を行う際に、被記録媒体Pを下側から支持する作用を担う。
記録ヘッド21とプラテン24との距離であるプラテンギャップ(プラテン上に指示された用紙などの被記録媒体と記録ヘッドとの距離は「ペーパーギャップ」と言う)は、記録ヘッド21を支持するキャリッジ23を上下動させることにより、被記録媒体Pの厚さに応じて適宜調節可能である。ペーパーギャップが適正に調整されている状態では、被記録媒体Pはプラテン24上を滑らかに通過しながら、高品質の記録が行なわれるようになっており、記録ヘッド21で記録された被記録媒体Pは、排出部7に設けられる排出ローラ27によって順次排出される。排出ローラ27は、下側の排出駆動ローラ29及び上側の排出従動ローラ31から構成されており、被記録媒体Pが排出駆動ローラ29の回転駆動により引き出されて排出される機構となっている。
インクカートリッジ22は、図2(b)に示す如く、その底面33には下方へ突出形成されたインク供給路35と、内圧調節弁37とが形成されている。内圧調節弁37は、常時下向きに弾性的に付勢されることにより閉成状態を維持する弁手段(図示せず)を備えており、この弁手段は、キャリッジ本体に形成される突起部により弾性的付勢に抗して上方へ押し込まれることにより、外気圧をインクカートリッジ内へ導入するように開放可能である。内圧調節弁37は、このような構造を備えることにより、インクカートリッジ22内のインクの減少に伴い内圧が低下し、インクの供給が悪くなることを防止する機能を有する。
インクカートリッジ22の後方側の端面(図2(b)の左側)には、カートリッジ固定手段39が形成されている。カートリッジ固定手段39は、回動支点41においてインクカートリッジ22の端面に弾性変形可能に接続されたフック状の回動片の形態をしており、回動支点41から斜め上方へ延び、他端側、即ち上端が自由端43となっている。自由端43の下方には、外側へ突出するように係合片45が形成されており、係合片45の上面側はほぼ水平に形成され、下面側は傾斜して形成されている。自由端43付近には、インクカートリッジ22の一方の側部から2つの案内壁(垂直壁と水平壁)47が突設されており、係合片45は2つの案内壁47の間で回動支点41を中心に弾性的に回動可能であり、カートリッジ固定手段39に力が加わらない自由状態では、カートリッジ固定手段39は図2(b)に示すように外側へ開いた状態となっている。
尚、図2(a)において、キャリッジ23に収納される6個のインクカートリッジ22,22,…のうち、右端のインクカートリッジ22だけ前記カートリッジ固定手段39を図示し、他の5個のインクカートリッジ22,22,…については、キャリッジ23の構造を解りやすくするため、そのカートリッジ固定手段39の図示は省略されている。
インクカートリッジ22の前方側端面には、カートリッジ側端子部49を表面に露出させた回路基板(図示せず)が設けられている。該回路基板は、インクカートリッジが存在することを検知させる情報、インクカートリッジに収納されるインクの色、インクの残量などのインクカートリッジに関する情報が記憶されている記憶手段(図示せず)が搭載されている。
インクカートリッジ22の前方側の端面には、浮き上がり防止突起51が形成されている。浮き上がり防止突起51は、インクカートリッジ22の前方側の端面から突出するように形成されており、その上面には当接面53が形成されている。因みに、この当接面53には、後述するキャリッジ23のカバーに形成される押圧部がカバーの閉成時に当接し押圧することにより、キャリッジ本体に形成される突起部が、下向きに弾性的に付勢されている弁手段、従ってインクカートリッジ全体を上方へ持ち上げようとする力に抗して、インクカートリッジ22を押し下げ、その浮き上がりを防止している。
次に、キャリッジ23の具体的構成について説明する。キャリッジ23は、キャリッジ本体55と、キャリッジ本体55の前側上部に設けられて回動支点58を中心に前方上方側へ回動して開放可能なカバー57とから構成されている。キャリッジ本体55の内側には、インクカートリッジ22を収納するためのカートリッジ収納部59が形成されており、カートリッジ収納部59内は、図3に示す如くパーテーション61によって一例として8つのインクカートリッジ22を収納可能なように8つのカートリッジ収納区画62a〜62hが形成されている。
各カートリッジ収納区画62a〜62hの底部には、インクカートリッジ22を各区画に収納したときにインク供給路35に対応する位置にインク供給針63が設けられている。また各カートリッジ収納区画62a〜62hの底部の前側には、各インクカートリッジ22を各区画に収納したときに内圧調節弁37に対応する位置に、突起部(図示せず)が上向きに形成されている。インクカートリッジ22が各区画に収納され、押し込まれたとき、この突起部の上端は内圧調節弁37の中へ押し込まれ、内圧調節弁37の常時下方へ付勢されている弁手段を上方へ押し上げて、弁手段を開放し、インクの減少によるインクカートリッジ22内の内圧の低下を防止する。更にカートリッジ収容部59内の前側の内壁には、各インクカートリッジ22を各区画に収納したときにカートリッジ側端子部49に対応する位置に、カートリッジ側の記憶手段(図示せず)と情報のやり取りをするための本体側端子部及び回路基板(図示せず)が設けられている。
図1または図2に示す如く、キャリッジ本体55の後面側には、2つの環状の支持部69が形成されており、これら支持部69がガイドバー25にスライド可能に支持されることでキャリッジ23が主走査方向に移動できるようになっている。またキャリッジ本体55の後ろ側上方には、カートリッジ固定手段39の係合片45が係合するためのカートリッジ被固定部70が形成されている。カートリッジ被固定部70は、図6に示す如く、キャリッジの後面から前方側へ突出するように形成されており、その上面側は傾斜して形成され、下面側はほぼ水平に形成されている。尚、カートリッジ被固定部70は、後述するダミーカートリッジ22を収納しているときには被フック部72としても機能する。
インクカートリッジ22の取り替えの際、インクカートリッジ22を上方から下方へ押し込むことにより、係合片45の傾斜した下面がカートリッジ被固定部70の傾斜した上面に案内されることで、カートリッジ固定手段39が前方側に弾性的に変形する。その結果、係合片45がカートリッジ被固定部70の下側へ移行し、カートリッジ固定手段39がその弾性復帰力により自然状態に復帰するとき、係合片45の上面がカートリッジ被固定部70の下面に係止して、インクカートリッジ22の固定がなされるようになる。
キャリッジ23のカバー57は、図2に示す如く、ほぼ矩形の枠状に形成されており、その先端側の中央には係止部71が形成されており、該係止部71は、カバー57の閉成時にキャリッジ本体55の後面上部に形成される被係止部73にスナップ嵌め式に係止して、カバー57の閉成状態を維持できるようになっている。
カバー57の回動支点に近い部分には、図2に示す如く、カバー57の幅方向に渡って押圧板74が形成されており、この押圧板74には、カバー57を閉成したときに各インクカートリッジ22の浮き上がり防止突起51に対応する位置に、凹状の溝部76が形成されている。各溝部76には押圧部80が形成されており、カバー57が回動して閉成するときに、溝部76の押圧部80が浮き上がり防止突起51の当接面53を上方から下向きに押圧するようになっている。これにより、キャリッジ本体55に形成される突起部が、下向きに弾性的に付勢されている弁手段を上方へ押し込むときに生じる反作用の結果、インクカートリッジ22の前側が上方へ浮き上がろうとする力に抗して、インクカートリッジ22を押し下げ、その浮き上がりを防止することができる。
次に、本願発明の特徴的構成について説明する。図3に示す如く、キャリッジ本体55には、8つのカートリッジ収納区画62a〜62hが形成されている。これら区画のうち、両端に位置するカートリッジ収納区画62a及び62hにはダミーカートリッジ75が製造段階で挿入され、固定されている。上述したように本例に示すキャリッジ23は、最大で8個のインクカートリッジ22を収納可能であるが、両端にダミーカートリッジ75を挿入することにより、残りの6箇所のカートリッジ収納区画62b〜62gだけを使用する6つのインクカートリッジ22用のキャリッジ23としても使用することができる。従ってこのようなキャリッジ23は、8個のインクカートリッジ22を使用する機種のプリンタに適用できる他、6個のインクカートリッジ22を使用する機種のプリンタにも適用できるという汎用性を有する。
上記実施形態ではカートリッジ収納区画が8個存在するが、その数は8個以外でも構わない。またダミーカートリッジ75の数も1個又は3個以上であっても構わない。カートリッジ収納区画が偶数個存在する場合であって、偶数個のダミーカートリッジ75をキャリッジに設ける場合には、両端側に位置するカートリッジ収納区画に同数ずつ設けることが、キャリッジの重量バランスを図る点で好ましい。
また同様な理由から、カートリッジ収納区画が奇数個存在する場合であって、偶数個のダミーカートリッジ75をキャリッジに設ける場合には、両端側に位置するカートリッジ収納区画に同数ずつ設けることが好ましく、また1個のダミーカートリッジ75をこのキャリッジに設ける場合には、図4に示す如く中央に位置するカートリッジ収納区画に設けることが好ましい。尚、図4において例えば3個のダミーカートリッジ75をキャリッジに設ける場合には、残り2個を、図4に示す1個のダミーカートリッジ75の両脇か、両端のカートリッジ収納区画に1つずつ設けるようにすれば、重量バランスが良くなる。
次に、ダミーカートリッジ75の構造について説明する。図5に示す如く、ダミーカートリッジ75は、カートリッジ収納区画62a〜62hに丁度収納可能な形状及び大きさを有し、その後側と前側にはそれぞれフック部77、79が形成されている。一方のフック部77はダミーカートリッジ75の後面側の上方に形成されており、その位置はインクカートリッジ22のカートリッジ固定手段39の位置と同じである。フック部77は斜め後方に延びており、その後方側には案内面78が形成されている。またフック部77の上端は自由端になっていて、この自由端が係合端81になっている。
フック部77の係合端81は、図6に示す如く、インクカートリッジ22の係合片45が係合可能なカートリッジ被固定部70と同じ部分である被フック部72に係合可能である。即ち、ダミーカートリッジ75をカートリッジ収納区画内へ上方から押し込むことにより、案内面78が被フック部72に案内されながらフック部77が前方に弾性変形し、係合端81が被フック部72を通過した時点で、フック部77が元の形状に復帰して係合端81が被フック部72の下側に係合するようになる。
このように係合端81が一旦被フック部72の下側に係合すると、矢印83で示す方向からドライバ等を使用してフック部77を前側に弾性変形させない限り、係合端81の被フック部72への係合状態は解除しない。ユーザーは、キャリッジ23を分解しない限りこのような作業を行うことができないので、ユーザーは通常のプリンタの使用時には、係合端81の被フック部72への係合箇所にアクセスすることができない。尚、ダミーカートリッジ75の係合端81と、キャリッジ23の被フック部72とは固定装置を構成する。
またもう一方のフック部79は、ダミーカートリッジ75の前面側下方に形成されている。フック部79は真下方向に延びており、その下端後方側には斜めの案内面85を有する係合部87が形成されている。図6に示す如く、キャリッジ23の前側底部には、ダミーカートリッジ75の収納時にフック部79の位置と対応する位置にフック部79の前後方向幅よりも大きな前後方向長さを有する開口89が形成されており、開口89の後側には被フック部91が形成されている。フック部79の係合部87は、図6に示す如く、被フック部91に係合可能である。即ち、ダミーカートリッジ75をカートリッジ収納区画内へ上方から押し込むことにより、案内面85が開口89の縁に案内されながらフック部79が前方に弾性変形し、係合部87が開口89を通過した時点で、フック部79が元の形状に復帰して係合部87が開口89の被フック部91に係合するようになる。
このように係合部87が一旦被フック部91に係合すると、矢印93で示す方向からドライバ等を使用してフック部79を前側に弾性変形させなければ、係合部87の被フック部91への係合は解除されない。ユーザーは、キャリッジ23を分解しない限りこのような作業を行うことができないので、ユーザーは通常のプリンタの使用時には、係合部87の被フック部91への係合箇所にアクセスすることができない。尚、ダミーカートリッジ75の係合部87と、キャリッジ23の開口89の被フック部91とは固定装置を構成する。
キャリッジ23内での重量バランスの観点から、ダミーカートリッジ75の重量は、未使用のインクカートリッジ22の重量と同じにしても良いし、使用途中のインクカートリッジ22の重量と同じにしても良い。
上記のようにダミーカートリッジ75は、一旦キャリッジ23に取り付けられるとユーザーはこれを取り外すことは困難であるが、メーカー側では記録ヘッド21のメンテナンスを行う場合やキャリッジ23をリサイクルする場合に、全てのインクカートリッジ22とダミーカートリッジ75とを取り外す必要があるので、ダミーカートリッジ75を完全に固定状態にするのではなく、着脱可能にキャリッジ23に取り付けている。
以上、本発明のダミーカートリッジの取付装置を記録装置の一例であるインクジェットプリンタを例にとって説明したが、インクジェットプリンタの他にも、インク等の液体をそのヘッドから吐出して被噴射媒体に噴射を実行する他の液体噴射装置にも同様に適用可能である。
ここで液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含む意味で用いる。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
本発明は、インクジェット式記録装置等の液体噴射装置に適用してヘッドへインク等の液体を供給する液体カートリッジを収納するキャリッジ及びこれを備える記録装置、液体噴射装置に利用可能である。
1 プリンタ、 3 プリンタ本体、 5 給送部、 7 排出部、 11 給送トレイ、 13 給送ローラ、 14 分離ローラ、 15 送り駆動ローラ、 17 送り従動ローラ、 19 送りローラ、 21 記録ヘッド、 22 インクカートリッジ、 23 キャリッジ、 24 プラテン、 25 ガイドバー、 27 排出ローラ、 29 排出駆動ローラ、 31 排出従動ローラ、 33 インクカートリッジの底面、 35 インク供給路、 37 内圧調節弁、 39 カートリッジ固定手段、 41 回動支点、 43 自由端、 45 係合片、 47 案内壁、 49 カートリッジ側端子部、 51 浮き上がり防止突起、 53 当接面、 55 キャリッジ本体、 57 カバー、 58 回動支点、 59 カートリッジ収納部、 61 パーテーション、 62a〜62h カートリッジ収納区画、 63 インク供給針、 69 支持部、 70 カートリッジ被固定部、 71 係止部、 72 被フック部、 73 被係止部、 74 押圧板、 75 ダミーカートリッジ、 76 溝部、 77 フック部、 78 案内面、 79 フック部、 80 押圧部、 81 係合端、 83 矢印、 85 案内面、 87 係合部、 89 開口、 91 被フック部、 93 矢印、 P 被記録媒体

Claims (6)

  1. 使用するインクカートリッジの数が異なる複数機種の記録装置においてキャリッジを汎用可能とするダミーカートリッジの取付装置であって、
    インクカートリッジを収納可能な複数のカートリッジ収納区画を備えるキャリッジと、
    前記カートリッジ収納区画のいずれかに収納可能であり、前記カートリッジ収納区画の数よりも少ない数のインクカートリッジを使用する機種では、当該機種においてインクカートリッジを収納しない前記カートリッジ収納区画に収納可能なダミーカートリッジとを備え、
    前記ダミーカートリッジ及びキャリッジには、ユーザーが通常の使用時にアクセス困難なキャリッジの箇所にダミーカートリッジを着脱可能に固定可能な固定装置が設けられ、
    前記ダミーカートリッジが偶数個である場合には、前記複数のカートリッジ収納区画の両端側に収納可能であることを特徴とするダミーカートリッジの取付装置。
  2. 使用するインクカートリッジの数が異なる複数機種の記録装置においてキャリッジを汎用可能とするダミーカートリッジの取付装置であって、
    インクカートリッジを収納可能な複数のカートリッジ収納区画を備えるキャリッジと、
    前記カートリッジ収納区画のいずれかに収納可能であり、前記カートリッジ収納区画の数よりも少ない数のインクカートリッジを使用する機種では、当該機種においてインクカートリッジを収納しない前記カートリッジ収納区画に収納可能なダミーカートリッジとを備え、
    前記ダミーカートリッジ及びキャリッジには、ユーザーが通常の使用時にアクセス困難なキャリッジの箇所にダミーカートリッジを着脱可能に固定可能な固定装置が設けられ、
    前記複数のカートリッジ収納区画は奇数箇所あり、前記ダミーカートリッジが1個である場合には、前記複数のカートリッジ収納区画の中央に収納可能であることを特徴とするダミーカートリッジの取付装置。
  3. 使用するインクカートリッジの数が異なる複数機種の記録装置においてキャリッジを汎用可能とするダミーカートリッジの取付装置であって、
    インクカートリッジを収納可能な複数のカートリッジ収納区画を備えるキャリッジと、
    前記カートリッジ収納区画のいずれかに収納可能であり、前記カートリッジ収納区画の数よりも少ない数のインクカートリッジを使用する機種では、当該機種においてインクカートリッジを収納しない前記カートリッジ収納区画に収納可能なダミーカートリッジとを備え、
    前記ダミーカートリッジ及びキャリッジには、ユーザーが通常の使用時にアクセス困難なキャリッジの箇所にダミーカートリッジを着脱可能に固定可能な固定装置が設けられ、
    前記ダミーカートリッジの重量が未使用のインクカートリッジと同じであることを特徴とするダミーカートリッジの取付装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のダミーカートリッジの取付装置において、前記固定装置が、前記キャリッジ側に形成される被フック部と、前記ダミーカートリッジ側に形成されるフック部とから成り、前記フック部が前記被フック部に係止可能であることを特徴とするダミーカートリッジの取付装置。
  5. 請求項1又は2に記載のダミーカートリッジの取付装置において、
    前記ダミーカートリッジの重量が未使用のインクカートリッジと同じであることを特徴とするダミーカートリッジの取付装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のダミーカートリッジの取付装置を備えることを特徴とする記録装置。
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