JP4543302B2 - 紐付き鋏 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紐付き鋏に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、鋏は、切刃部及び柄部を有する一対の鋏片が回動中心軸において回動可能に支持された構成とされている。従来より、鋏を取り扱う上で切断対象物等が傷つくのを防止するために特許文献1に開示された鋏が知られている。特許文献1に開示されている鋏は、切刃の先端部を半球状の膨出体を設けたことを特徴としている。かかる構成により、使用時において、切刃の先端で切断対象物又は机等を傷付けるおそれがなく、また、鋏をポケット等の所定の箇所に収容した時、切刃の先端でポケットを傷付けることがない。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−71261号公報(図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、鋏を使用する際、誤って鋏を落下させた場合には、鋏片の切刃部、鋏の重さ等によりにより床等を傷つけるおそれがある。
【0005】
本発明は、前述した事情に鑑みなされたものであって、その目的は、鋏が不用意に落下することにより露出した切刃部で床等が傷付けられるのを防止した鋏を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、切刃部及び柄部を有する一対の鋏片を前記切刃部及び柄部の間に設けられた回動中心軸において前記切刃部どうしを開閉可能に支持し、前記柄部に指掛孔を有する把持部をそれぞれ設けた鋏に、該鋏を使用時に所定の箇所に繋ぎ止めるための紐を前記把持部に取り付けた紐付き鋏であって、前記把持部は、他方の把持部に当接されることで前記切刃部の開状態から閉状態への回動を停止させる当接部を有し、前記把持部のうちの一方は、前記切刃部が閉状態における該切刃部の先端と前記回動中心軸とを結ぶ直線と平行であって尚かつ前記指掛孔の略中心点を含む一対の仮想線の間に前記紐が取り付けられる取付部を備え、該取付部は、前記切刃部が閉状態における該切刃部の先端と前記回動中心軸とを結ぶ直線から離間する位置でかつ他方の把持部側に突出した位置に設けられると共に、該取付部は、前記切刃部が閉状態における該切刃部の先端と前記回動中心軸とを結ぶ直線に直交し、かつ前記指掛孔のそれぞれの略中心点を含む2線の仮想線より前記回動中心軸から離間した位置に設けられていることを要旨とした。
【0007】
請求項1の構成における紐は、鋏の把持部と所定の箇所とを連結する。鋏は、この紐による所定の箇所との連結状態のまま、切刃部どうしが開閉動作される。この場合、使用者が誤って鋏を落としたとしても、紐によって所定の箇所に連結されていることから、鋏は所定の箇所にぶら下がり保持される。紐は、鋏の非使用時においても鋏と所定の箇所とを連結し、鋏は所定の箇所に保持され得るが、この場合の鋏の保持が紐の機能のみによるものとは限らない。
【0009】
また、取付部は一対の仮想線の間に位置するように把持部に設けられていることから、例えば、使用者が誤って鋏を落として鋏が所定の箇所に紐でぶら下がり保持された場合、一対の切刃部どうしの開度を大きくするような力が極力作用しない。万一、一対の仮想線の間に取付部がなければ、上記のような場合、一対の切刃部どうしの開度はより大きくなる可能性が高い。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記取付部が設けられた把持部における前記当接部は、前記切刃部の先端と前記回動中心軸とを結ぶ直線よりも前記他方の把持部側に配置されていることを要旨とした。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記紐は、該紐の端部に前記所定の箇所を挟持するための挟持手段を設けたことを要旨とした。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の発明において、前記紐に伸縮性を有する伸縮部を設けたことを要旨とした。
請求項5に記載の発明は、請求項から請求項4のうちいずれか一項に記載の発明において、前記取付部は、一対の把持部のうち、使用者の親指以外の指が挿入される指掛孔の存在する側の把持部に設けられていることを要旨とした。使用者の親指が挿入される指掛孔と使用者の親指以外の指が挿入される指掛孔とを比べると、通常、後者の指掛孔を下側にして使用するケースが多い。取付部は、下側に位置することが多い方の指掛孔に設けられているため、切刃部どうしを開閉動作させる上で邪魔になることが少ない。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をストラップ付き鋏に具体化した一実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。
【0013】
図1〜図3に示すように、ストラップ付き鋏10は、鋏11、紐としてのストラップ12、挟持手段としてのクリップ13から構成される。鋏11は、ステンレス製の一対の鋏片14,15から構成され、表面がフッ素コーティングされている。また、鋏片14,15は、回動中心軸16において積層状態で摺動可能に支持されている。
【0014】
鋏片14,15の回動中心軸16より先端側(切断側)には、切刃部17,18がそれぞれ設けられ、反対側の基端側(把持側)には、柄部19,20がそれぞれ設けられている。
【0015】
また、鋏片14,15は、図1及び2に示すように鋏片14,15の先端又は切刃部17,18が重なり合った状態(閉状態)から図3に示すような鋏片14,15の先端又は切刃部17,18が離れた状態(開状態)に回動可能な構成とされている。また、以下の鋏11の説明において、「上側」「下側」という場合は、一対の鋏片14,15が開状態を示す図3において上方を上側とし、下方を下側とするものとする。
【0016】
回動中心軸16の端部に設けられた軸頭部21と鋏片14の間には、樹脂製リング22がはめ込まれ、鋏の回動動作により軸頭部21がフッ素コーティングされた鋏片14の表面を傷付けるのを防止している。
【0017】
鋏片14の切断側の先端部は、図3に示すように切断対象物を切断する際の開状態にある鋏11において、鋏片15の切断側の先端部より下側に位置し、また、樹脂製の被覆体23により被覆されている。そのため、鋏片14は、被覆体23により被覆された分、回動中心軸16から鋏片14の先端までの長さが、鋏片15の回動中心軸16から先端までの長さに比べて長くなっている。したがって、かかる被覆体23の構成により図1に示すような閉状態において、鋏11の切断側の先端部で切断対象物等を傷付けるおそれがなく、また、図3に示すような切断対象物を切断する際、下側に位置する鋏片14の切断側の先端部で机、切断対象物等を傷付けるおそれはない。
【0018】
柄部19の先端には、把持部24が設けられ、把持部24には、親指を貫通するための指掛孔24aが形成されている。同様に柄部20の先端には、把持部25が設けられ、把持部25には、人差指、中指を貫通するための指掛孔25aが形成されている。また、把持部24には、把持部25と当接するための突出部24cが、指掛孔24a,25aの中間に設けられている。かかる突出部24cが、接触部26において把持部25と当接することにより、鋏片14,15の開状態から閉状態への回動が停止される。
【0019】
把持部25の接触部26の近傍には、鋏片15の長手方向の約1/4の長さを有する平板棒状の掛止片27が設けられている。また、掛止片27は、切刃部17,18が閉状態における該切刃部の先端と回動中心軸16とを結ぶ直線L1と平行に且つ直線L1の近傍に取り付けられている。掛止片27には、回動中心軸16側の端部に係止凸部28が設けられ、係止凸部28が設けられた端部とは反対側の端部には固定部29が設けられている。掛止片27は、固定部29を介し把持部25に固定されている。また、掛止片27は可撓性の樹脂で成形されていることから、係止凸部28は把持部25と接離可能に構成されることになる。
【0020】
また、ストラップ12を取付けるための取付部としての貫通孔30が、図3において示されるような開状態において、把持部24より下側にくる把持部25に設けられている。また、貫通孔30は、切刃部17,18が閉状態における該切刃部の先端と回動中心軸16とを結ぶ直線L1と平行であって、尚かつ指掛孔24a,25aの略中心点24b,25bを含む一対の仮想線L2の間に形成される。さらに、貫通孔30は、好ましくは鋏片14の把持側の末端寄りに形成される。換言すれば、直線L1に直交し、尚かつ前記指掛孔24a,25aのそれぞれの略中心点24b,25bを含む2線の仮想線よりも回動中心軸16から離間した位置に貫通孔30は設けられている。それらにより、切断対象物を切断する際、連結紐33を親指以外の指の把持内に収めて、又は連結紐33を親指以外の指に絡ませて使用することができ、ストラップ12が、邪魔になることはない。
【0021】
紐としてのストラップ12は、コイル紐32、及び鋏11とストラップ12を連結するための連結紐33から構成され、また、コイル紐32は、可撓性の樹脂又はゴム等により成形されている。コイル紐32には、コイル状の伸縮部としてのコイル部31が形成され、そして、コイル紐32は、コイル部31の伸縮により、若しくは材料である可撓性の樹脂又はゴム自体の伸縮により、伸縮可能に構成されている。また、コイル部31の伸縮力は、鋏11の重さでは、容易に伸びないが、人の力で容易に引き伸すことができる強さに調整されていることが好ましく、また、非伸長時1に対し、鋏11の重さにより1.3、人の力で最大6伸長することがより好ましい。
【0022】
コイル紐32の両端には、端部をUターン状に折り返した状態でその先端をコイル紐32の本体部分に接着又は溶着させることによって形成されたUターン状リング部34,35が設けられている。Uターン状リング部34には、リング部材36を介し連結紐33が取り付けられ、Uターン状リング部35には、挟持手段としてのクリップ13が取り付けられている。ストラップ12は、貫通孔30に連結紐33を貫通させ、貫通孔30から突出した連結紐33の輪状部分に、コイル紐32を通すことにより、鋏11と連結している。
【0023】
クリップ13は、開閉自在に一対の挟持片37,38により構成され、挟持片38の端部には、Uターン状リング部35と連結するための連結孔39が設けられている。
【0024】
次に、前述のように構成されたストラップ付き鋏10の作用を図3に基づいて説明する。
まず、ストラップ付き鋏10は、クリップ13の挟持片37,38により、鋏を繋ぎ止めるため、服のポケット40の開口部41等、所定の箇所に取り付けられる。鋏11により切断対象物を切断する場合、ポケット40に収納されているストラップ付き鋏10を取り出して、把持部24に親指を貫通し、把持部25に人差指、中指を貫通することにより、把持部24,25を把持し、切断対象物に鋏11を近づけて使用する。鋏11は、紐としてのストラップ12により、ポケット40に取り付けられた状態を維持しながら切断対象物に近づけることができる。
【0025】
切断対象物を切断する際、連結紐33を親指以外の指の把持内に収めて、又は連結紐33を親指以外の指に絡ませて使用する。それにより、鋏11による切断対象物の切断の際、ストラップ12が、邪魔になることはない。また、連結紐33を取り付ける貫通孔30は、連結紐33を把持する人差指と中指を貫通する指掛孔25aが設けられている把持部25側に設けられているため、親指で把持する把持部24に貫通孔30を設けた場合に比べ、ストラップ12による切断対象物の切断の阻害が一層防止される。
【0026】
また、切断対象物がストラップ付き鋏10を取り付けたポケット40の開口部41から遠い場合、ストラップ12のコイル部31が伸長することにより、ストラップ付き鋏10がストラップ12を介しポケット40に取り付けられた状態を維持しながら鋏11を切断対象物に近づけることができる。
【0027】
また、鋏11を誤って手から落とした場合であっても、挟持片37、38がポケット40の開口部41を挟持しているため、また、コイル部31が鋏11の重さにより非伸縮時に比べ1.3倍しか伸長しないため、ストラップ付き鋏10が、落下により床等に接触することはない。
【0028】
また、ポケット40に収容してある鋏11をポケット40から取り出す際、又は鋏11をポケット40に収容する際、連結紐33を手で把持することにより鋏11の取り出し等を行えば、鋏11を不用意に閉状態から開状態に変化しにくい鉛直状態に保つことができる。つまり、貫通孔30は、直線L1と平行であって、尚かつ指掛孔24a,25aの略中心点24b,25bを含む一対の仮想線L2の間に設けられているため、連結紐33を手で把持し、鋏11を吊下げると閉状態にある鋏11を鉛直状態に維持することができるのである。それにより、鋏11が不用意に閉状態から開状態に変化し、切刃部17,18が露出することはないのである。
【0029】
また、鋏11をポケット40に収容した際、直線L1と平行に且つ直線L1の近傍に設けられた掛止片27により、ポケット40の開口部41に鋏11を鉛直状態で安定係止させることができる。
【0030】
ポケット40の開口部41に取り付けられたストラップ付き鋏10を、机の引き出し、筆箱等に収容する場合は、クリップ13の挟持片37,38を開くことにより、容易にポケット40の開口部41からストラップ付き鋏10を取り外すことができる。
【0031】
本実施形態のストラップ付き鋏10によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、鋏11の把持部25に、ストラップ12を取り付けるための貫通孔30を設け、該貫通孔30に、ストラップ12を取り付けた。したがって、鋏11をストラップ12を介し、服のポケット40に取り付けることにより、ストラップ付き鋏10がストラップ12を介しポケット40に取り付けられた状態を維持することが可能となり、鋏11の落下、紛失、置き忘れ等を防止することができる。
【0032】
(2)本実施形態では、ストラップ12を取り付けるため取付部として貫通孔30を、切刃部17,18が閉状態における該切刃部の先端と回動中心軸16とを結ぶ直線L1と平行であって、尚かつ指掛孔24a,25aの略中心点24b,25bを含む一対の仮想線L2の間に設けた。したがって、鋏11をポケット40から取り出す際、又はポケットに収容する際、連結紐33を把持することにより、閉状態における鋏11を鉛直状態に維持することができる。そのため、鋏11が不用意に閉状態から開状態に変化し、切刃部17,18が露出することにより、ポケット40が傷付くことはない。
【0033】
また、一対の仮想線L2の間に取り付けられたストラップ12を構成する連結紐33を親指以外の指の把持内に収めて、又は連結紐33を親指以外の指に絡ませて使用することができるため、鋏11を使用する際、ストラップ12が邪魔になることはない。
【0034】
(3)本実施形態では、挟持片37,38より構成されるクリップ13をストラップ12の鋏11が連結されている端部とは反対側の端部に取り付けた。したがって、ストラップ付き鋏10をポケット40の開口部41に容易に取付けることができ、また、ストラップ付き鋏10を机の引き出し等に収容する場合は、容易にポケット40の開口部41から取り外すことができる。
【0035】
(4)本実施形態では、ストラップ12は、伸縮自在なコイル部31を有するコイル紐32から構成される。したがって、切断対象物がストラップ付き鋏10を取り付けたポケット40の開口部41から遠い場合であっても、コイル部31が伸長することにより、ストラップ付き鋏10がストラップ12を介しポケット40に取り付けられた状態を維持しながら鋏11を切断対象物に近づけることができる。
【0036】
(5)本実施形態では、貫通孔30は、把持部24,25のうち、通常、使用の際、下側に位置し、連結紐33を把持する人差指と中指を貫通する指掛孔25aが形成される把持部25側に設けられている。したがって、通常、使用の際、上側に位置する把持部24に貫通孔30を設けた場合に比べ、切断対象物を切断する際、ストラップ12が一層邪魔になることはない。
【0037】
(6)本実施形態によれば、鋏片14の切断側の先端は、樹脂製の被覆体23により被覆されている。したがって、鋏11をポケット40に収める際、鋏片14の切断側の先端でポケット40の内側を傷つけるおそれがない。また、切断対象物を切断する際、鋏片14の切断側の先端で切断対象物又は机等を傷つけるおそれがない。
【0038】
(7)本実施形態では、把持部25に ストラップ12を取り付けるため取付部として貫通孔30を設けた。したがって、ストラップ12の連結紐33を、容易にかつ確実に取り付けることが可能となり、また、把持部25上においてストラップ12の取り付け位置がずれることがない。
【0039】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態では、切断対象物を切断する際、把持部24より下側にくる把持部25にストラップ12を取り付けるための貫通孔30を設けた。しかしながら、貫通孔30は、切断対象物を切断する際、把持部25より上側にくる把持部24と把持部25の双方にそれぞれ設けてもよい。また、貫通孔30は、切断対象物を切断する際、把持部25より上側にくる把持部24のみに設けられていてもよい。また、鋏に取り付けるストラップ12は、複数本でもよい。
【0040】
・本実施形態では、ストラップ12において伸縮部としてコイル部31を設けた。しかしながら、コイル部31を設ける必要はなく、コイル紐32の全体又は一部をゴムで成形し、かかるゴム部のみにより、ストラップ12に伸縮性を付与してもよい。
【0041】
・本実施形態では、ストラップ12の末端に挟持手段として、クリップ13を取り付けた。しかしながら、クリップ13のような挟持手段を取り付ける必要はなく、ストラップの末端に磁石を取り付けかかる磁石により、机の鉄部等に取り付ける構成にしてもよい。また、ストラップ12の全体を又は一部をリング状にして、かかるリング部を手首、机等の一部に引っ掛けるような構成にしてもよい。
【0042】
・本実施形態では、貫通孔30は、鋏片14の把持側の末端寄りに形成されている。換言すれば、切刃部17,18が閉状態における該切刃部の先端と回動中心軸16とを結ぶ直線L1に直交し、尚かつ指掛孔24a,25aの略中心点を含むどちらの仮想線よりも回動中心軸16から離間した位置に設けられている。しかしながら、貫通孔30は、一対の仮想線L2の間に形成されていればよく、鋏片14の把持側の末端寄りに形成されていなくてもよい。
【0043】
・本実施形態では、貫通孔30は、切刃部17,18が閉状態における該切刃部の先端と回動中心軸16とを結ぶ直線L1と平行であって、尚かつ指掛孔24a,25aの略中心点24b,25bを含む一対の仮想線L2の間に設けた。しかしながら、貫通孔30は、仮想線L2上に設けられてもよい。
【0044】
・本実施形態では、貫通孔30は、切刃部17,18が閉状態における該切刃部の先端と回動中心軸16とを結ぶ直線L1と平行であって、尚かつ指掛孔24a,25aの略中心点24b,25bを含む一対の仮想線L2の間に設けた。しかしながら、貫通孔30は、仮想線L2の間に設けられていなくてもよく、把持部24,25のいずれかの箇所に設けられてもよい。
【0045】
・本実施形態では、把持部25にストラップ12の取付部として貫通孔30を設けた。しかしながら、ストラップ12の取り付け用の貫通孔30を設ける必要はなく、指掛孔25aに連結紐33を通して、ストラップ12を鋏11に取り付けてもよい。そのとき、連結紐33の移動を防止するために、指掛孔25aの内周面に凹部又は凸部を設けてもよい。また、連結紐33を引っ掛けるための凸状の掛止部を把持部25に設けてもよい。
【0046】
・本実施形態では、挟持手段としてのクリップ13により鋏11をポケット40の開口部41に取り付けた。しかしながら、鋏11をクリップ13によりポケット等の衣類以外の所定の箇所に取り付けてもよく、机、筆箱等に取り付けてもよい。かかる構成によれば、鋏11の落下、紛失等を防止することができる。
【0047】
・本実施形態では、上側に位置する鋏片15の先端部においては、鋏片14に設けられた被覆体23のみにより切断対象物等の傷付きを防止することができるため、被覆体23は、鋏片14の切断側の先端にのみ設けられている。しかしながら、被覆体は、鋏片15の切断側の先端にも設けてもよい。
【0048】
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(イ)前記把持部に可撓性の樹脂により成形された掛止片を設けた鋏。したがって、この(イ)に記載の発明によれば、鋏を繋ぎ止めるための所定の箇所に鋏を直接引っ掛けることができ、所定の箇所において鋏を鉛直状態で安定係止させることができる。
【0049】
(ロ)鋏片は、金属で構成され、前記鋏片の表面はフッ素コーティングされている鋏。したがって、この(ロ)に記載の発明によれば、粘着テープ等を切断する場合に、粘着テープの接着面が鋏の切刃部側面に接着しても容易に剥がすことができる。また、鋏の錆の発生を防止することができる。
【0050】
(ハ)前記回動中心軸の端部に設けられた軸頭部と鋏片の間に樹脂製のリングがはめ込まれている鋏。したがって、この(ハ)に記載の発明によれば、鋏片の回動動作により軸頭部がフッ素コーティングされた鋏片の表面を傷付けるのを防止することができる。
【0051】
(ニ)前記把持部は、前記紐が取り付けられる取付部を備え、該取付部は、前記把持部において、前記切刃部が閉状態における該切刃部の先端と前記回動中心軸とを結ぶ直線に直交し、尚かつ前記指掛孔の略中心点を含むどちらの仮想線よりも前記回動中心軸から離間した位置に設けられている鋏。したがって、この(ニ)に記載の発明によれば、回動中心軸に近い側に紐が設けられる場合と比較して、切断対象物を切断する際、紐が一層邪魔になることはない。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、鋏が不用意に落下することにより露出した切刃部で床等が傷付けられるのを防止した鋏を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態のストラップ付き鋏を示す平面図。
【図2】 ストラップ付き鋏の鋏部分を示す側面図。
【図3】 ストラップ付き鋏の使用状態を示す図。
【符号の説明】
10 ストラップ付き鋏
11 鋏
12 紐としてのストラップ
13 挟持手段としてのクリップ
14,15 鋏片
16 回動中心軸
17,18 切刃部
19,20 柄部
24,25 把持部
24a,25a 指掛孔
24b 指掛孔24aの略中心点
25b 指掛孔25aの略中心点
30 貫通孔
31 コイル部
37,38 挟持片
L1 切刃部が閉状態における切刃部の先端と回動中心軸とを結ぶ直線
L2 直線L1と平行であって、尚かつ指掛孔24a,25aの略中心点24b,25bを含む一対の仮想線

Claims (5)

  1. 切刃部及び柄部を有する一対の鋏片を前記切刃部及び柄部の間に設けられた回動中心軸において前記切刃部どうしを開閉可能に支持し、前記柄部に指掛孔を有する把持部をそれぞれ設けた鋏に、該鋏を使用時に所定の箇所に繋ぎ止めるための紐を前記把持部に取り付けた紐付き鋏であって、
    前記把持部は、他方の把持部に当接されることで前記切刃部の開状態から閉状態への回動を停止させる当接部を有し、
    前記把持部のうちの一方は、前記切刃部が閉状態における該切刃部の先端と前記回動中心軸とを結ぶ直線と平行であって尚かつ前記指掛孔の略中心点を含む一対の仮想線の間に前記紐が取り付けられる取付部を備え、
    該取付部は、前記切刃部が閉状態における該切刃部の先端と前記回動中心軸とを結ぶ直線から離間する位置でかつ他方の把持部側に突出した位置に設けられると共に、
    該取付部は、前記切刃部が閉状態における該切刃部の先端と前記回動中心軸とを結ぶ直線に直交し、かつ前記指掛孔のそれぞれの略中心点を含む2線の仮想線より前記回動中心軸から離間した位置に設けられている ことを特徴とする紐付き鋏。
  2. 前記取付部が設けられた把持部における前記当接部は、前記切刃部の先端と前記回動中心軸とを結ぶ直線よりも前記他方の把持部側に配置されている請求項1に記載の紐付き鋏。
  3. 前記紐は、該紐の端部に前記所定の箇所を挟持するための挟持手段を設けた請求項1又は請求項2に記載の紐付き鋏。
  4. 前記紐に伸縮性を有する伸縮部を設けた請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の紐付き鋏。
  5. 前記取付部は、一対の把持部のうち、使用者の親指以外の指が挿入される指掛孔の存在する側の把持部に設けられている請求項2から請求項4のうちいずれか一項に記載の紐付き鋏。
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