JP4541267B2 - 電解コンデンサ用エッチング箔の製造装置、および電解コンデンサ用エッチング箔 - Google Patents
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Description
なお、従来は、図5に示すように、電極対を構成する電極板6の中央部分における電極間距離L1′は、両端部における電極間距離L2′と等しく、電極対の幅寸法における電極間距離は一定である。
永田 伊佐也著「電解液陰極アルミニウム電解コンデンサ(アルミニウム乾式電解コンデンサ増補改訂版) 日本蓄電器工業株式会社出版、1997年2月24日、第2版第1刷、p.250〜252
それ故、本発明によれば、静電容量を向上させることができるとともに、幅方向における静電容量のバラツキを抑制することができる。
それ故、幅方向における静電容量のバラツキを抑制することができる。
(全体構成)
図1は、本発明を適用したエッチング機(電解コンデンサ用エッチング箔の製造装置)の概略構成を示す説明図である。図2は、図1に示すエッチング機の一次エッチング槽の概略構成を示す説明図である。
図3は、本発明に実施の形態1に係るエッチング機において、図2に示す一次エッチング槽内に配向配置された電極板のA−A′線断面図である。
図3には、アルミニウム箔3と対向する部分の幅方向における電極板6の最小電極間距離をL1、最大電極間距離をL2で示してある。また、電極板6においてアルミニウム箔3と対向する部分の有効幅寸法をL3、加工部の幅寸法をL4で表してある。
また、加工部の幅寸法L4は、電極板6においてアルミニウム箔3と対向する部分の有効幅寸法L3の10〜30%に設定されている。
本形態の中高圧用のエッチング機では、電極対の最大電極間距離L2が最小電極間距離L1の1.25〜1.70倍であり、幅方向の所定位置に電極間距離が広い領域が形成されている。このため、エッチング中、電極板6の間で発生した水素ガスは、電極間距離が広い領域から効率よく排除される。
従って、水素ガスがアルミニウム箔3と電極板6の間から十分に排出されずに局部的に無電解状態を発生させることがないため、アルミニウム箔3は、幅方向全体において水素ガスによる影響を受けずに最適な条件でエッチングされる。それ故、アルミニウム箔3の幅方向の全体にわたって、ピット長が均一となる。
よって、本形態のエッチング機によって製造された電解コンデンサ用エッチング箔では、幅方向における静電容量のバラツキが小さいので、これを用いて電解コンデンサを製造した際、電解コンデンサの静電容量のバラツキが小さく、容量小などの不具合品の発生を防止できる。
図4は、本発明に実施の形態2に係るエッチング機において、図2に示す一次エッチング槽内に配向配置された電極板のA−A′線断面図である。なお、本形態のエッチング機の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
また、加工部の幅寸法L4は、電極板6においてアルミニウム箔3と対向する部分の有効幅寸法L3の10〜30%に設定されている。
ここで、電極対で対向する電極板6の電極面(電極板同士が対向する側の面)の形状は、アルミニウム箔3の幅方向の中央を中心とする左右対称である。
このように構成した中高圧用のエッチング機でも、実施の形態1と同様、電極対の最大電極間距離L2が最小電極間距離L1の1.25〜1.70倍であり、幅方向の所定位置に電極間距離が広い領域が形成されている。
このため、エッチング中、電極板6の間で発生した水素ガスは、電極間距離が広い領域から効率よく排除される。よって、水素ガスがアルミニウム箔3と電極板6の間から十分に排出されずに局部的に無電解状態を発生させることがないため、アルミニウム箔3は、幅方向全体において水素ガスによる影響を受けずに最適な条件でエッチングされる。それ故、本形態のエッチング機によって製造された電解コンデンサ用エッチング箔では、幅方向における静電容量のバラツキが小さいので、これを用いて電解コンデンサを製造した際、電解コンデンサの静電容量のバラツキが小さく、容量小などの不具合品の発生を防止できるなど、実施の形態1と同様な効果を奏する。
上記形態では、直流エッチングにより中高圧用のエッチング箔を製造するためのエッチング機を例に説明したが、アルミニウム箔と電極板(電極対)とに交流を印加してアルミニウム箔に交流エッチングを行うエッチング機、対向配置された電極板(電極対)に交流を印加するとともにその間にアルミニウム箔を通して交流エッチングを行うエッチング機に本発明を適用してもよい。
以下、実施例に基づいて、本発明をより詳細に説明する。本例では、エッチング箔3のエッチング条件などは周知の条件を採用する。すなわち、アルミニウム箔3として、市販のアルミニウム純度99.99%以上、厚さ104μm、幅500mmのアルミニウム原箔を用いる。
また、一次エッチング槽4には、温度が80℃、5wt%塩酸+20wt%硫酸混合液からなるエッチング液を貯留させ、4000Aで、20クーロン/cm2の電解処理を行う。
二次エッチング槽8には、温度が80℃、5wt%の硝酸溶液を貯留させ、一次エッチング槽4でエッチングされたアルミニウム箔3に化学エッチングを行った。化学エッチングは、浸漬時間を調整し、溶解量が5mg/cm2となるように調整した。
実施例1〜4では、電極板6としては、図3を参照したものを用いたが、実施例5、6では、図4に示す段差部62からなる加工部を形成し、それにより、アルミニウム箔と対向する部分の幅方向における最小電極間距離L1に対する最大電極間距離L2の比(L2/L1)、および加工部の幅寸法L4の電極板6においてアルミニウム箔3と対向する部分の有効幅寸法L3の比(L4/L3)を表2に示すように設定した。なお、表2においても、(L2/L1)が1.00、(L4/L3)が「−」で示す従来例とは、図5に示す電極板6の例である。また、エッチング条件や容量バラツキの求め方については、実施例1〜4と同様である。
2 前処理槽
3 アルミニウム原箔
4 一次エッチング槽
5 給電ローラ
6 電極板
7 二次エッチング槽
8 乾燥炉
9 巻き取りロール
61 テーパ部(加工部)
62 段差部(加工部)
Claims (5)
- エッチング液中で対向配置された電極板からなる電極対を有し、アルミニウム箔が前記電極対の間を通過する際に電解エッチングされる電解コンデンサ用エッチング箔の製造装置において、
前記電極対は各々、前記アルミニウム箔と対向する部分のうち、幅方向の両端部での電極間距離が幅方向において最大となる加工部を備え、
前記加工部の最大電極間距離が前記アルミニウム箔と対向する部分の幅方向における最小電極間距離の1.25〜1.70倍であり、かつ当該加工部の幅寸法が、前記電極対において前記アルミニウム箔と対向する有効幅寸法の10〜30%であることを特徴とする電解コンデンサ用エッチング箔の製造装置。 - 請求項1において、前記加工部は、前記電極対の各々に形成されたテーパ部であることを特徴とする電解コンデンサ用エッチング箔の製造装置。
- 請求項1において、前記加工部は、前記対をなす電極板の各々に形成された段差部であることを特徴とする電解コンデンサ用エッチング箔の製造装置。
- 請求項1〜5のいずれかにおいて、前記電極対で対向する電極面の形状は、前記アルミニウム箔の幅方向の中央を中心とする左右対称であることを特徴とする電解コンデンサ用エッチング箔の製造装置。
- 請求項1〜6のいずれかに規定する電解コンデンサ用エッチング箔の製造装置によって製造されたことを特徴とする電解コンデンサ用エッチング箔。
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