JP4541264B2 - 光ファイバ母材の製造方法および光ファイバの製造方法 - Google Patents

光ファイバ母材の製造方法および光ファイバの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、クラッド又はコアに空孔を有する光ファイバの製造に用いられる光ファイバ母材の製造方法、および、その製造方法によって得られた光ファイバ母材を用いた光ファイバの製造方法に関する。
フォトニッククリスタルファイバは、光ファイバ中に空孔を有することで、従来のコア/クラッド構造の光ファイバでは得ることができない特性を実現することが可能である。そのためフォトニッククリスタルファイバは、様々な種類の機能性ファイバや将来の伝送用ファイバとして期待され研究が進められている。このフォトニッククリスタルファイバは、その導波原理から屈折率導波型ファイバとフォトニック・バンドギャップ型ファイバに大別することができる。
屈折率導波型ファイバは、空孔の低屈折率性を利用し空孔にて等価的なクラッドを構成させるものであり、広帯域シングルモード特性、超低非線形(大実効断面積)特性、超高非線形特性、偏波保持特性、超高NAマルチモード特性などを得ることが可能である。
フォトニック・バンドギャップ型ファイバは、クラッドに周期構造を形成することで光をファイバ内側に閉じ込めるファイバである。
前者の一例としては、低曲げ損失を実現したホールアシスト型ホーリーファイバがある。このファイバは、従来の高屈折率コアの周囲に空孔を配置することにより、等価的に大きな屈折率差を形成し、モードフィールド径(MFD)を極端に小さくすることなく低曲げ損失を実現している。このようなファイバとしては、例えば、図1に示すように、コア2とその外周のクラッド3からなり、コア2の周囲に径の異なる複数の空孔4A,4Bが設けられたホールアシスト型ホーリーファイバ1が報告されている(例えば、非特許文献1参照。)。
また、屈折率導波型ファイバの他の例として、図2に示すようなダブルクラッドファイバ5がある(例えば、非特許文献2参照。)。このダブルクラッドファイバ5は、断面D字状の第一クラッド6と、この第一クラッド6を囲んで設けられたエアホール層7と、該エアホール層7の外周に設けられた第二クラッド8とから構成されている。
このダブルクラッドファイバ5は、第一クラッド6の面積を小さくして励起光密度を高くし、また、励起光の入射効率を高めるために高NA(Numerical Aperture、開口数)である必要がある。第一クラッド6の周囲に空孔を配置することで大きなNAをもつ構造とし、光増幅器やファイバレーザの高出力化を目的とした開発が進められている。
また、フォトニックバンドギャップファイバは、コアがエアホールであり、クラッド部のエアホールの大きさ、周期により光を閉じ込めるような構造とすることもでき、この種のファイバは、例えば非特許文献3に報告されている。図3のフォトニックバンドギャップファイバ32は、中心の空孔からなるコア33と、それを囲むクラッド部に多数の空孔34が設けられた構成になっている。
さらに、ここで例示していない構造、特性を有するフォトニッククリスタルファイバは数多くあり、その特性に応じて、空孔位置、空孔サイズ、空孔位置が決められている。空孔が比較的少ないホールアシスト型ホーリーファイバの場合は、キャピラリを束ねて線引きする方法以外に、母材に孔を開けて作製することも可能であるが、空孔数が多い構造になると、キャピラリを束ねて紡糸することでファイバを製造する方法が一般的である。
このようにキャピラリを束ねてフォトニッククリスタルファイバを製造する方法としては、特許文献1〜7に開示されている。
官寧,他"低曲げ損失用ホールアシスト型ホーリーファイバ"、信学技報、OFT2004−7(2004) 二口和督、他"エアホール型Yb添加ダブルクラッドファイバ"、2003年 電子情報通信学会総合大会、C−3−88 B. J. Mangan, L. Farr, A. Langford, P. J. Roberts, D. P. Williams, F. Couny, M. Lawman, M. Nason, S. Coupland, R. Flea and H. Sabert, "Low Loss (1.7dB/km) hollow core photonic bandgap fiber,"OFC, RDP24, 2004 特開2003−107255号公報 特開2002−55242号公報 特開2002−97034号公報 特開2002−211941号公報 特開2004−238246号公報 特開2004−256374号公報 特開2004−43286号公報
キャピラリを束ねて光ファイバを製造する際に問題となるのは、キャピラリ間の隙間が残ってしまい、線引き工程での孔の変形が生じてしまうことや、その結果により、目標としていた特性がずれてしまうことである。さらに、母材作製時にキャピラリ外径、ロッド外径が異なっている場合、隙間が大きく空いてしまい、同径のキャピラリ又はロッドを最密に詰めた場合に対して、目的とする位置からずれやすく、設計通りの特性が得られない。最終的に、設計とファイバ状態でのファイバ長手方向の空孔径、位置の変動による特性劣化(変動)が問題となる。現在、空孔を有するホーリーファイバとして、様々な構造が開示されるとともに、いくつかの母材及びファイバの製造方法が開示されている。
しかしながら、特許文献1〜7に記載された従来技術には、次のような問題点がある。
・設計によって、外径の異なるキャピラリや中実棒を詰め込む場合があるが、そのような場合、同径のキャピラリや中実棒を最密に詰め込む場合よりも隙間が大きく、それぞれの位置がずれやすい。
・隙間をきれいに埋める方法として、キャピラリ外形及びサポート管の内面を六角形などの多角形に加工すると非常にコストがかかる。容易に手に入る円形のキャピラリやサポート管を用いて隙間を埋める方法が必要である。
・キャピラリの両端を封止して、隙間を減圧して隙間を埋める方法も提案されているが、封止する圧力を、キャピラリの長さ、空孔径、炉のヒートゾーンの長さ、温度などを考慮して封止しなければならない。さらに、キャピラリ全てを同一の圧力に封止することが難しい。また、一体化時に長手方向にキャピラリ内の圧力が変化してしまい、孔径、特性などが安定しない。よって、長手方向にきれいに母材を作製し、圧力を調整して紡糸する方法が望ましい。
特許文献1では、図4や図5に示すように、中空のコア部36A,36Bと、それを囲むように設けられた格子部37A,37Bと、格子部37A,37B間をつないでいる格子間結合部38A,38Bと、それらを囲むジャケット39A,39Bとからなるフォトニックバンドギャップファイバ35A,35Bを提案しており、実施例において図6、図7に示すように、中心にコア部形成用のキャピラリ36Cとその周囲のキャピラリ38Cとそれよりも径の小さなロッド37Cを組み合わせ、これらをジャケット管39Cに詰め込んで、母材及びファイバを作製することが開示されている。しかし、図6、図7に示すような外径の異なるキャピラリやロッドの組み合わせでは、ロッドの位置がずれやすく、配列のきれいな光ファイバを得ることが難しい。さらに、キャピラリの隙間にロッドを詰めることから、ロッド径には上限があり、設計の自由度が低い。
キャピラリ間の隙間を埋めるための方法としては、例えば、特許文献2と特許文献3に記載された二つの方法が提案されている。
特許文献2には、筒状のサポート管内に、サポート管の中心軸と平行に多数のキャピラリを最密充填すると共に、中実のコアとなるコア部材を該サポート管の中心軸部に配置してプリフォームを作製し、該プリフォームを線引き加工により細径化するフォトニッククリスタルファイバの製造方法において、図8に示すようにキャピラリ9の外周の横断面形状を六角形状とし、キャピラリ9同士が融着して隙間のないキャピラリ層10を形成することを特徴とする方法が開示されている。
しかし、このような外周の横断面形状が六角形のキャピラリ9を作製することは、通常の円管状(外周の横断面形状が円形)のキャピラリに比べて、さらに加工作業が必要であるため、最終的にプリフォーム製造コストが高くなるという問題がある。
特許文献3には、ファイバ中心を長手方向に延び且つ中実又は中空に形成されたコアと、該コアを囲むように設けられ且つ該コアに沿って延びる多数の細孔を有する多孔部とを備えたフォトニッククリスタルファイバの製造方法において、筒状のサポート管内に、サポート管の中心軸と平行に多数のキャピラリを充填すると共に、中実のコアとなるコアロッドをサポート管の中心軸に配置してプリフォームを作製し、そのプリフォームを線引き加工により細径化する方法が開示されている。具体的には、図9に示すように、内壁の横断面形状が六角形をなしているサポート管12を用い、このサポート管12内にコアロッド13と多数のキャピラリ14を充填して作製されたプリフォーム11が例示されている。この方法と特許文献2記載の方法とを組み合わせることで、キャピラリ間に隙間のないプリフォームを作製することができる。
しかし、特許文献3に記載された従来技術にあっては、特許文献2の方法と同様に、内壁の横断面形状が六角形をなしているサポート管を作製することが、通常の円管状(内壁の横断面形状が円形)をなしているサポート管の作製に比べ、さらに加工作業が必要であるため、最終的に製造コストが高くなるという問題がある。
特許文献4には、線引き加工時における水酸基(OH基)の形成を抑制させるために、図10に示すように、各々のキャピラリ15の両端を封止したプリフォーム17を作製し、線引きしてフォトニッククリスタルファイバを製造する方法が開示されている。図10中、符号15はキャピラリ、15aはキャピラリ封止部、16はサポート管、16aはサポート管封止部、17はプリフォーム、17aは補助パイプ、18は線引き炉である。
水酸基の存在は、波長1.38μmの波長の光を吸収することから、光ファイバとして伝送損失の劣化を招き望ましくない。特許文献4記載の方法は、線引き加工時の水酸基の形成を抑制するには有効と思われるが、本発明者らが検討したところ、線引き工程で長手方向に空孔径が変化してしまい、安定した構造のフォトニッククリスタルファイバが製造できない可能性があった。これは、線引きが進むにつれて、両端封止したキャピラリ15内部の圧力が徐々に変化してしまうことが原因と考えられる。また、両端封止後の線引き工程では、封止したときの圧力が維持されているので、線引き工程中に空孔径の調整を行うことができず、歩留まりが悪くなる問題がある。
さらに、線引き工程でキャピラリ15の一部が変形してしまうという現象も生じた。これは、キャピラリ15の両端を封止する際に、それぞれのキャピラリ15で僅かながら内圧に差が生じてしまい、その結果、線引き工程において空孔サイズにばらつきが生じたためと考えられる。これを防止するには封止時に正確な内圧の管理が必要であり、安定してフォトニッククリスタルファイバの生産を行う上で問題がある。
特許文献5には、サポート管内に、中実のコアとなるコアロッド及びクラッド部となる複数のキャピラリ、又は、中空のコアとなるコア形成空間を形成し且つクラッド部となる複数のキャピラリを充填してプリフォームを作製するプリフォーム作製工程と、そのプリフォームを加熱及び延伸してファイバ状に延伸する線引き工程とを備えるフォトニッククリスタルファイバの製造方法が開示されている。また特許文献5には、線引き工程として、図11に示すように、キャピラリ19をサポート管20にその後端が突出する状態で配置したプリフォームを、キャピラリ外部圧力制御用チャンバ21とキャピラリ内部圧力制御用チャンバ22が設けられた線引き装置に取り付け、線引き工程時にサポート管20内の複数のキャピラリ19の外部圧力、及び/又は、複数のキャピラリの内部圧力を制御することで目的のフォトニッククリスタルファイバを得ている。
しかし、このような圧力調整は、圧力制御部につなげる部分のプリフォーム加工が複雑になり、また圧力制御系も複雑であることからファイバの作製コストが高くなってしまうという問題がある。
また、図12のような内壁の横断面形状が六角形の孔を有するサポート管31内にコアロッド29と多数のキャピラリ30を充填してなるプリフォーム28を作製する場合、特許文献5に記載されているように、キャピラリ30を長くして、隙間とキャピラリ内部で圧力を制御することで改善は可能であるが、キャピラリ30は非常に細いので無理な力が加わると割れやすく、安定して加工することが困難であった。
特許文献6には、特許文献4において、キャピラリが肉薄のときに紡糸時にファイバが膨らみ断線するなどの問題があることを指摘し、それを解決する方法としてキャピラリの内圧を調整して最終的に両端を封止し紡糸を行い、膨らみを抑制することが開示されている。しかし、本発明者らが同様の方法の製造試験を行ったところ、キャピラリを両端封止するときの圧力調整が難しく、母材の大きさや長さに応じてその都度調整しなければならず、汎用性に乏しかった。
特許文献7には、キャピラリの両端を封止して、隙間を減圧して母材を作製し、その母材を線引きする方法が開示されている。これについても、本発明者らが同様の方法の製造試験を行ったところ、キャピラリを封止するときの圧力設定が難しく、一体化するときにキャピラリ内圧が変化してしまい、長手方向に安定した母材の作製ができなかった。
本発明は前記事情に鑑みてなされ、多数の空孔とキャピラリの空孔が潰れて形成されたロッド部分とが組み合わされた断面構造をもつ光ファイバを安定して高い歩留まりで製造可能な方法の提供を目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、
(1)キャピラリの片端を封止する工程、
(2)片端を封止した複数本のキャピラリ又は、片端を封止した複数本のキャピラリと少なくとも1本の中実棒とを、空孔を残すキャピラリは封止した片端を一方の側に向け、空孔を潰すキャピラリは封止した片端を他方の側に向けて束ね、これらをサポート管に詰め込む工程、
(3)次いで、サポート管の前記一方の側に真空排気装置に接続されたコネクタを接続すると共に、前記他方の側に差圧調整用ガスの供給装置に接続されたコネクタを接続する工程、
(4)次いで、前記サポート管の他方側近傍部をヒータにより、前記サポート管と前記複数本のキャピラリ、又は、前記サポート管と前記複数本のキャピラリと前記少なくとも1本の中実棒が軟化変形する温度まで加熱する工程、
(5)工程(4)の状態でサポート管の前記一方の側から真空排気装置で管内を排気すると共に、サポート管の前記他方の側から差圧調整用ガスを管内に供給し、前記加熱軟化された前記サポート管と前記複数本のキャピラリ、又は、前記サポート管と前記複数本のキャピラリと前記少なくとも1本の中実棒を一体化し、サポート管内空間を前記一方の側の空間Iと前記他方の側の空間IIとに分ける工程、
(6)次いで、空間Iを減圧し、空間IIをほぼ大気圧となるように制御する工程、
(7)次いで、ヒートゾーンをサポート管の一方の側に向けて緩やかに移動させ、前記サポート管と複数本のキャピラリの全長、又は、前記サポート管と前記複数本のキャピラリと前記少なくとも1本の中実棒の全長にわたって一体化を行って、数の空孔が維持されたキャピラリと複数の空孔が潰れて形成されたロッド部分とが組み合わされた断面構造をもつ母材を作製する工程
含むことを特徴とする光ファイバ母材の製造方法を提供する。
本発明の光ファイバ母材の製造方法において、前記工程(2)において前記少なくとも1本の中実棒を中心として、該中実棒を前記複数本のキャピラリで囲むように配置することが好ましい。
本発明の光ファイバ母材の製造方法において、前記工程(2)において1本のキャピラリを中心として、該中心のキャピラリを前記複数本のキャピラリで囲むように配置し、前記工程(6)において前記中心のキャピラリの空孔を潰して中実のコア領域を形成することが好ましい。
本発明の光ファイバ母材の製造方法において、前記工程(2)において1本のキャピラリを中心として、該中心のキャピラリを前記複数本のキャピラリで囲むように配置し、前記工程(6)において前記中心のキャピラリの空孔を維持して空孔コアからなるコア領域を形成することが好ましい。
本発明の光ファイバ母材の製造方法において、前記工程(4)の加熱温度が1700℃〜2100℃の範囲であることが好ましい。
本発明の光ファイバ母材の製造方法において、前記工程(6)における空間Iの大気圧との差圧を−0.50kPa〜−101kPaの範囲とすることが好ましい。
本発明の光ファイバ母材の製造方法において、前記工程(6)における空間IIの大気圧との差圧を−0.50kPa〜+10kPaの範囲とすることが好ましい。
また本発明は、前述した本発明に係る光ファイバ母材の製造方法によって製造された光ファイバ母材を、その空孔内圧を制御しながら紡糸し、素線化して空孔を有する光ファイバを得ることを特徴とする光ファイバの製造方法を提供する。
本発明の製造方法によれば、空孔形成用のキャピラリと同じ外径のキャピラリを用い、その空孔を潰して中実のロッド部分を形成し、多数の空孔とキャピラリの空孔が潰れて形成されたロッド部分とが組み合わされた断面構造をもつ母材を作製するので、空孔とロッド部分のずれを防ぐことができる。
また、ロッド部分形成用のキャピラリの断面積(内径)を調整することで、これを潰して形成されるロッド部分の径が調整可能となる。
また、空孔形成用のキャピラリは、片端を封止し、一体化中に空孔を残すキャピラリ内の圧力を一定に保つことができるので、空孔径が母材の長手方向で安定した母材を作製することができ、キャピラリの全長にわたって安定した光学特性をもった光ファイバを製造することができる。
また、キャピラリを両端封止する場合に比べ、母材の設計、大きさによって圧力を調整する必要がなく、どのような形状の母材であっても簡単に製造することができる。
また、母材の段階で一体化することによって、紡糸時に空孔内の圧力制御だけ行えばよく、複雑な紡糸加圧系を作らなくてもよく、紡糸装置を簡略化できる。
また、一体化中は、最終的に2つの圧力を制御しているが、工程(5)によって母材の上部と下部で空間を分けることができるので、サポート管を2重にするなどの複雑な構造とすることなく一体化加工を行うことができ、一体化装置も簡略化することができる。
本発明の製造方法によれば、多数の空孔とキャピラリの空孔が潰れて形成されたロッド部分とが組み合わされた断面構造をもつ母材をほぼ100%の歩留まりで製造することができ、かつ該母材を紡糸して高い歩留まりで光ファイバを製造することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図13は、本発明による光ファイバの製造方法の基本原理を説明するための断面図である。本例示では、空孔形成用のキャピラリ40Aと、空孔を潰してロッド部分を形成するためのキャピラリ40Bと、コア領域形成用の中実棒42とを、中実棒42を中心とし、それを複数本のキャピラリ40A,40Bで囲むように組み合わせ、サポート管41内に挿入した状態を示している。これらのキャピラリ40A,40Bと中実棒42とは、それぞれ同じ外径のものを用いている。
前記キャピラリ40A,40Bと中実棒42との組み合わせは、図13の例示にのみ限定されるものではなく、種々変更が可能である。本発明の製造方法では、空孔形成用のキャピラリ40Aと、空孔を潰してロッド部分を形成するためのキャピラリ40Bとがあればよく、空孔コア(エアコア)を有する光ファイバを製造する場合には、図13における中実棒42に代えて、別なキャピラリを用いることができる。また、前記キャピラリ40A,40Bの本数や配置状態、中実棒42の外径なども本例示に限定されず、適宜設定することができる。さらに、前記キャピラリ40Bの肉厚は、製造する光ファイバにおける中実のロッド部分の外径に応じて適宜設定することができ、このロッド部分の外径を小さくする場合には肉薄のキャピラリを用い、ロッド部分の外径を大きくする場合には肉厚のキャピラリを用いることができる。
前記キャピラリ40A,40B、中実棒42及びサポート管41は、全て同種の材質(例えば、純粋石英ガラス)としてもよいし、一部、例えばコア領域の石英ガラスと他部の石英ガラスの成分が異なっていてもよい。コア領域を形成するための中実棒42には、ErやYbなどの希土類元素を添加することができる。特に、コア/クラッド構造をもったコアロッドのコアに前記希土類元素を添加することによって、高出力な増幅特性を有するダブルクラッドファイバを得ることができる。さらに、このコアには、前記希土類元素と共にAlやPなどを共添加することができ、AlやPなどを共添加することによって変換効率を改善することができる。また、コアにGeを添加し、ファイバグレーティングを作製することも可能である。
本発明の製造方法は、図13に示すように、前記キャピラリ40A,40Bと中実棒42とをサポート管41内に詰め込み、これを一体化して母材とし、更にこの母材を線引きして光ファイバを作製する。この一体化工程において、従来技術では、キャピラリ間に径の細いロッドを詰め込む場合がある。しかし、径の異なるロッドを詰め込む場合、図6及び図7に示したように、隙間が多くなったり、径に上限を生じたり、配置関係がずれてしまう。
これを解決する手段として、本発明では、外径が他の部材(キャピラリ40A及び中実棒42)と同じで、断面積が設計するロッド部分と同じキャピラリ40Bを詰め込み、一体化工程でキャピラリ40Bの空孔を潰してロッド部分を形成する。この方法により、ロッド部分の位置が設計位置からずれずに一体化することが可能となる。また、ロッド部分の径の自由度を非常に大きくすることができる。また、この方法で母材を作製することによって、長手方向に安定した空孔構造を持つ、母材、素線を得ることができる。
図14〜図17は、本発明の一実施形態における一体化工程を説明する図である。
本実施形態の一体化工程では、まず、図14に示すように、キャピラリ40A,40Bに片端封止部45を形成する(工程(1))。この片端封止部45は、キャピラリ40A,40B内の内部空間と片端封止部45外部とのガス流通を完全に防ぐことができればよく、通常はキャピラリ40A,40Bの片方を加熱して溶断することにより行われる。この片端封止部45があまり長いと、サポート管41に余分な長さが必要となるため、この片端封止部45はできる限り短く形成することが望ましい。
次に、図14に示すように、片端封止部45を形成した複数本のキャピラリのうち、空孔を残すキャピラリ40Aは封止した片端を上部に向け、空孔を潰すキャピラリ40Bは封止した片端を下部に向け、中心に中実棒42を配置して束ね、サポート管41内に詰め込む(工程(2))。
このサポート管41の両端には、上部コネクタ46と下部コネクタ47とを取り付ける(工程(3))。この上部コネクタ46には、図示していない真空ポンプなどの真空排気装置に接続された排気口46Aが設けられている。また、下部コネクタ47には、やはり図示していない差圧調整用ガス49の供給装置に接続されたガス供給口47Aが設けられている。サポート管41の下部から管内に供給される差圧調整用ガス49としては、製造される母材の損失を増加させるHOなどの不純物を含まない高純度ガス、例えば、Arガス、Heガス、Nガスなどが望ましい。また、下部コネクタ47を介してサポート管41内に差圧調整用ガス49を供給するための供給装置としては、サポート管41内圧に応じて差圧調整用ガス49の供給量を精密に調整可能な機能を有していることが望ましい。なお、本実施形態では、サポート管41の長手方向を垂直方向に揃えて配置し、且つサポート管41の上端側から排気し、下端側から差圧調整用ガス49を供給する構成としているが、このサポート管41の向きや排気・ガス供給の方向は本例示に限定されず、種々変更が可能である。
このサポート管41の外周には、リング状のヒータ48が設けられている。このヒータ48とサポート管41とのいずれか一方又は両方には、サポート管41の長手方向に沿ってヒータ48を緩やかに移動させるための移動手段(図示せず)が設けられている。
次に、キャピラリ40Aの封止されていない片端から20mm以上の上部をヒータ48で石英が軟化変形する温度まで加熱する(工程(4))。このヒータ48による母材の加熱温度は、1700℃〜2100℃の範囲とすることが望ましい。
次に、サポート管41上部から真空排気装置で管内を排気するとともに、サポート管41下部から差圧調整用ガス49を管内に供給し、キャピラリ40A,40Bの一部で母材を一体化し、図15に示すように母材の一部に一体化領域50を形成する(工程(5))。この一体化領域50を形成することによって、サポート管41内の空間は、キャピラリ40Bの内部空間及び管や棒の間にある隙間に連通している空間Iと、キャピラリ40Aの内部空間に連通している空間IIとに分けられる。
図14に示すような気流状態を作り出すと、キャピラリ40A,40B同士又はキャピラリ40A,40Bとサポート管41の隙間に気体が流れる。逆に、キャピラリ40A内部は、片端が封止されているため気体は流れない。この状態では、ベルヌーイの定理より、気体が流れていないところに対して、気体が流れたところが減圧状態になる。これを、ガラスが軟化した状態で実現すると、隙間が選択的に潰れ、一体化領域50が形成されて図15に示すような状態となる。図15の状態にしてしまえば、キャピラリ40A,40B同士又はキャピラリ40A,40Bとサポート管41の隙間の空間Iとキャピラリ40Aの内部空間IIに分けられ、それぞれ空間を減圧状態、大気圧に調整し、部材を熱しながらトラバースさせると、母材全長が一体化される。さらに、空孔を選択的に潰したいキャピラリ40Bは、空孔が空間Iに連通し、空間Iを減圧することで潰れ、細い中実のロッド部分にすることができる(工程(6))。
本実施形態では、一体化領域50の上側の空間Iを真空ポンプ等で減圧状態にすると共に、一体化領域50の下側の空間IIに差圧調整用ガス49を供給してほぼ大気圧に調整する。なお、空間Iと空間IIの圧力は本例示に限定されず、空間Iの大気圧との差圧を−0.50kPa〜−101kPaの範囲とし、また空間IIの大気圧との差圧を−0.50kPa〜+10kPaの範囲(但し、圧力は空間I<空間IIである。)とすることが好ましい。
図16に示すように、空間Iを減圧状態とし、空間IIをほぼ大気圧とした後、ヒータ48による加熱部位を長手方向に沿ってトラバースさせて母材を一体化することにより、例えば図17に示すように、全長にわたってコア領域60を多数の空孔52が包囲した構造を有する母材51が得られる(工程(7))。本発明の光ファイバの製造方法において、前記工程(7)で母材の空孔部を封止せず、空孔を開放して延伸することが好ましい。
この母材51は、空孔内圧力を制御しながら紡糸し、紫外線硬化型樹脂などの被覆材で被覆することによって素線化し、光ファイバとする(工程(8))。
本実施形態のファイバの製造方法では、空孔形成用のキャピラリと同じ外径のキャピラリを用い、その空孔を潰して石英ガラスからなる中実のロッド部分を形成し、多数の空孔とキャピラリの空孔が潰れて形成されたロッド部分とが組み合わされた断面構造をもつ母材を作製するので、空孔とロッド部分のずれを防ぐことができる。
また、ロッド部分形成用のキャピラリの断面積(内径)を調整することで、これを潰して形成されるロッド部分の径が調整可能となる。
また、空孔形成用のキャピラリは、片端を封止し、一体化中に空孔を残すキャピラリ内の圧力を一定に保つことができるので、空孔径が母材の長手方向で安定した母材を作製することができ、キャピラリの全長にわたって安定した光学特性をもった光ファイバを製造することができる。
また、キャピラリを両端封止する場合に比べ、母材の設計、大きさによって圧力を調整する必要がなく、どのような形状の母材であっても簡単に製造することができる。
また、母材の段階で一体化することによって、紡糸時に空孔内の圧力制御だけ行えばよく、複雑な紡糸加圧系を作らなくてもよく、紡糸装置を簡略化できる。
また、一体化中は、最終的に2つの圧力を制御しているが、工程(5)によって母材の上部と下部で空間を分けることができるので、サポート管を2重にするなどの複雑な構成をとらずに一体化加工を行うことができ、一体化装置も簡略化することができる。
本発明の製造方法によれば、多数の空孔とキャピラリの空孔が潰れて形成されたロッド部分とが組み合わされた断面構造をもつ母材をほぼ100%の歩留まりで製造することができ、かつ該母材を紡糸して高い歩留まりで光ファイバを製造することができる。
以下、実施例により本発明の効果を実証する。
<参考例1>
外径40mm、内径33mmの石英ガラス製のサポート管41に、多数の石英ガラス製のキャピラリ40A、エアコア形成用のキャピラリ44及び石英ガラス製の中実棒43を図18に示すように詰め込み、母材の一体化を行って、図19に示すような断面形状の母材51Aを作製した。
ここで、空孔形成用のキャピラリ40Aとエアコア形成用のキャピラリ44は、片端を封止し、図14において上部に封止側を向けて配置した。空孔形成用のキャピラリ40Aは、外径1.5mm、内径1.3mm、長さ400mmの石英ガラス製の円管を用いた。中実棒43は、外径1.5mm、長さ400mmの石英ガラス棒を用いた。中心のエアコア用のキャピラリ44は、外径3.9mm、内径3.5mm、長さ400mmの石英ガラス製の円管を用いた。
次に、母材を延伸機にセットし、キャピラリ40Aの下端から40mm上部にヒートゾーン中心が位置するようにセットし、1900℃で熱して、下部からArガスを供給しつつ上部から真空ポンプで吸引し、図15に示すように母材の一部を一体化した。
その後、図16に示す、空間Iは真空ポンプで減圧し、大気圧との差圧が−90kPaになるように調整し、空間IIは、大気圧との差圧が+0.5kPaの範囲になるように調整し、図17に示すように、1870℃でヒートゾーンを移動させながら、外径30mmに延伸することによって母材の全長を一体化した。その結果、図19に示すように、中心に空孔コア(エアコア)からなるコア領域53を有し、その周囲に六角形の空孔52と中実のロッド部分とが規則的に並べられた構造を有する母材51Aが得られた。
得られた母材51Aの断面は、母材の上部、下部で殆ど同じ空孔径であった。
<実施例1>
外径40mm、内径33mmの石英ガラス製のサポート管41に、エアコア形成用のキャピラリ44と、多数の空孔形成用のキャピラリ40Aと、多数のロッド部分形成用のキャピラリ40Bを図20に示すように詰め込み、母材の一体化を行って、図21に示すような断面形状の母材51Bを作製した。
ここで、空孔形成用のキャピラリ40Aとエアコア形成用のキャピラリ44は、片端を封止し、図14において上部に封止側を向けて配置した。空孔を潰してロッド部分を形成するキャピラリ40Bは、片端封止して、図14において下部に封止側を向けて配置した。空孔形成用のキャピラリ40Aは、外径1.5mm、内径1.3mm、長さ400mmの石英ガラス製の円管を用いた。ロッド部分形成用のキャピラリ40Bは、外径1.5mm、内径0.7mm、長さ400mmの石英ガラス製の円管を用いた。中心のエアコア形成用のキャピラリ44は、外径3.9mm、内径3.5mm、長さ400mmの石英ガラス製の円管を用いた。
次に、母材を延伸機にセットし、キャピラリ40Aの下端から40mm上部にヒートゾーン中心が位置するようにセットし、1900℃で熱して、下部からArガスを供給しつつ上部から真空ポンプで吸引し、図15に示すように母材の一部を一体化した。
その後、図16に示す、空間Iは真空ポンプで減圧し、大気圧との差圧が−90kPaになるように調整し、空間IIは、大気圧との差圧が+0.5kPaの範囲になるように調整し、図17に示すように、1870℃でヒートゾーンを移動させながら、外径30mmに延伸することによって母材の全長を一体化した。その結果、図21に示すように、中心に略六角形の空孔コア(エアコア)からなるコア領域53を有し、その周囲に多数の三角形の空孔52と小さな六角形のロッド部分54及びこれらのロッド部分54同士をつなぐ薄い隔壁55とが規則的に並べられた構造を有する母材51Bが得られた。
得られた母材断面は、母材の上部、下部で殆ど同じ空孔径であった。
<実施例2>
外径39mm、内径33mmの石英ガラス製のサポート管41に、エアコア形成用のキャピラリ44と、多数の空孔形成用のキャピラリ40Aと、多数のロッド部分形成用のキャピラリ40Bを図22に示すように詰め込み、母材の一体化を行って、図23に示すような断面形状の母材51Cを作製した。
ここで、空孔形成用のキャピラリ40Aとエアコア形成用のキャピラリ44は、片端を封止し、図14において上部に封止側を向けて配置した。空孔を潰してロッド部分を形成するキャピラリ40Bは、片端封止して、図14において下部に封止側を向けて配置した。空孔形成用のキャピラリ40Aは、外径1.5mm、内径1.3mm、長さ400mmの石英ガラス製の円管を用いた。ロッド部分形成用のキャピラリ40Bは、外径1.5mm、内径0.7mm、長さ400mmの石英ガラス製の円管を用いた。中心のエアコア形成用のキャピラリ44は、外径6.5mm、内径5.8mm、長さ400mmの石英ガラス製の円管を用いた。
次に、母材を延伸機にセットし、キャピラリ40Aの下端から40mm上部にヒートゾーン中心が位置するようにセットし、1850℃で熱して、下部からArガスを供給しつつ上部から真空ポンプで吸引し、図15に示すように母材の一部を一体化した。
その後、図16に示す、空間Iは真空ポンプで減圧し、大気圧との差圧が−90kPaになるように調整し、空間IIは、大気圧との差圧が+0.02kPaの範囲になるように調整し、図17に示すように、1830℃でヒートゾーンを移動させながら、外径30mmに延伸することによって母材の全長を一体化した。その結果、図23に示すように、中心に略六角形の空孔コア(エアコア)からなるコア領域53を有し、その周囲に多数の三角形の空孔52と小さな六角形のロッド部分54及びこれらのロッド部分54同士をつなぐ薄い隔壁55とが規則的に並べられた構造を有する母材51Cが得られた。
図23に示す母材51Cは、実施例1の母材51Bと比べてロッド部分54の径が小さくなっていることが分かる。しかも、配列の乱れもなく作製することができた。
<参考例2>
外径35mm、内径22mmの石英ガラス製のサポート管41に、多数の石英ガラス製のキャピラリ40A、コア領域形成用の石英ガラス製の中実棒42を図24に示すように詰め込み、母材の一体化を行って、図25に示すような断面形状の母材51Dを作製した。
ここで、空孔形成用のキャピラリ40Aは、片端を封止し、図14において上部に封止側を向けて配置した。この空孔形成用のキャピラリ40Aは、外径2.1mm、内径1.88mm、長さ500mmの石英ガラス製の円管を用いた。コア領域形成用の中実棒42は、外径2.1mm、長さ400mmの石英ガラス棒を用いた。
次に、母材を延伸機にセットし、キャピラリ40Aの下端から40mm上部にヒートゾーン中心が位置するようにセットし、1980℃で熱して、下部からArガスを供給しつつ上部から真空ポンプで吸引し、図15に示すように母材の一部を一体化した。
その後、図16に示す、空間Iは真空ポンプで減圧し、大気圧との差圧が−98kPaになるように調整し、空間IIは、大気圧との差圧が+1.0kPaの範囲になるように調整し、図17に示すように、2000℃でヒートゾーンを移動させながら、外径25mmに延伸することによって母材の全長を一体化した。その結果、図25に示すように、中心に断面六角形の中実のコア領域53を有し、その周囲に六角形の空孔52が薄い隔壁55を介して規則的に並べられた構造を有する母材51Dが得られた。
得られた母材51Cの断面は、母材の上部、下部で殆ど同じ空孔径であった。
<実施例3>
外径35mm、内径22mmの石英ガラス製のサポート管41に、多数の石英ガラス製のキャピラリ40A、40Bを図26に示すように詰め込み、母材の一体化を行って、図27に示すような断面形状の母材51Eを作製した。
ここで、空孔形成用のキャピラリ40Aは、片端を封止し、図14において上部に封止側を向けて配置した。中実コア用のキャピラリ40Bは、片端封止して、図14において下部に封止側を向けて配置した。空孔形成用のキャピラリ40A、中実コア用のキャピラリ40Bともに、外径2.1mm、内径1.88mm、長さ500mmの石英ガラス製の円管を用いた。
次に、母材を延伸機にセットし、キャピラリ40Aの下端から40mm上部にヒートゾーン中心が位置するようにセットし、1980℃で熱して、下部からHeガスを供給しつつ上部から真空ポンプで吸引し、図15に示すように母材の一部を一体化した。
その後、図16に示す、空間Iは真空ポンプで減圧し、大気圧との差圧が−98kPaになるように調整し、空間IIは、大気圧との差圧が+1.0kPaの範囲になるように調整し、図17に示すように、2000℃でヒートゾーンを移動させながら、外径25mmに延伸することによって母材の全長を一体化した。その結果、図27に示すように、中心に断面六角形の中実の小さなコア領域53を有し、その周囲に六角形の空孔52が薄い隔壁55を介して規則的に並べられた構造を有する母材51Eが得られた。
この母材51Eのコア領域53は、キャピラリ40Bの空孔をつぶして中実にして形成したことにより、参考例2の母材51Dのコア領域53よりも小さな断面積とすることができた。
<比較例1>
特許文献1の記載に従い、図6,図7に示すように、キャピラリとそれより外径の細いロッドを用い、フォトニックバンドギャップファイバの作製を試みたが、ロッドが細く、組上げているときに、ロッドの位置が移動してしまい、うまく母材を作製することができなかった。
<比較例2>
特許文献7の実施例1,2の記載に基づいて、ガラス材料として純粋石英を用い、温度条件、圧力条件などを純粋石英に適した条件に変更してファイバ製造を試みた。しかし、ガラスキャピラリの隙間を減圧加熱している間は、キャピラリ内の空孔は両端封止状態にあるため、両端封止する条件が比較例1と同様に難しく、母材を加熱一体化している間に、空孔内圧力が変化してしまい、空孔径が母材の長手方向に安定しない。母材のある断面は、特許文献7の通り、きれいに隙間がないが、空孔径を長手方向に安定させることができなかった。よって、得られた母材を紡糸しても、長手方向に光学特性が変化してしまい、非常に歩留まりが悪かった。
<母材の歩留まりの比較>
実施例1〜3及び参考例1,2において、母材の歩留まりはほぼ100%、素線化時で歩留まりが、空孔の長手方向の安定性も含めて85%程度であった。
一方、比較例1,2では、ともに母材の歩留まりが40%程度、素線化時で歩留まりが、空孔の長手方向の安定性も含めて、10%程度であった。
従来のホールアシスト型ホーリーファイバを例示する断面図である。 従来のダブルクラッドファイバを例示する断面図である。 従来のフォトニックバンドギャップファイバを例示する断面図である。 特許文献1の図1に例示された光ファイバ構造を示す断面図である。 特許文献1の図2に例示された光ファイバ構造を示す断面図である。 特許文献1の図5に例示されたキャピラリとロッドの組み合わせを示す断面図である。 特許文献1の図6に例示されたキャピラリとロッドの組み合わせを示す断面図である。 特許文献2の図1に示されたキャピラリの断面図である。 特許文献3の図1に示されたプリフォームの断面図である。 特許文献4の図4に示された線引き装置の構成図である。 特許文献5の図2に示された線引き装置の構成図である。 別なファイバ製造用母材を例示する断面図である。 特許文献5におけるサポート管内の圧力制御を説明する概略図である。 本製造方法の工程(1)〜工程(3)を示す構成図である。 本製造方法の工程(4)と工程(5)を示す構成図である。 本製造方法の工程(6)を示す構成図である。 本製造方法の工程(7)を示す構成図である。 参考例1により製造される母材を示し、サポート管にキャピラリ及び中実棒を詰めた一体化前の母材の断面図である。 参考例1で製造された母材の断面図である。 本発明により製造される母材の実施例1を示し、サポート管にキャピラリを詰めた一体化前の母材の断面図である。 実施例1で製造された母材の断面図である。 本発明により製造される母材の実施例2を示し、サポート管にキャピラリを詰めた一体化前の母材の断面図である。 実施例2で製造された母材の断面図である。 参考例2により製造される母材を示し、サポート管にキャピラリ及び中実棒を詰めた一体化前の母材の断面図である。 参考例2で製造された母材の断面図である。 本発明により製造される母材の実施例3を示し、サポート管にキャピラリを詰めた一体化前の母材の断面図である。 実施例3で製造された母材の断面図である。
符号の説明
40A,40B…キャピラリ、41…サポート管、42,43…中実棒、44…エアコア形成用のキャピラリ、45…片端封止部、46…上部コネクタ、46A…排気口、47…下部コネクタ、47A…ガス供給口、48…ヒータ、49…差圧調整用ガス、50…一体化領域、51,51A〜51E…母材、52…空孔、53…コア領域、54…ロッド部分、55…隔壁。

Claims (8)

  1. (1)キャピラリの片端を封止する工程、
    (2)片端を封止した複数本のキャピラリ又は、片端を封止した複数本のキャピラリと少なくとも1本の中実棒とを、空孔を残すキャピラリは封止した片端を一方の側に向け、空孔を潰すキャピラリは封止した片端を他方の側に向けて束ね、これらをサポート管に詰め込む工程、
    (3)次いで、サポート管の前記一方の側に真空排気装置に接続されたコネクタを接続すると共に、前記他方の側に差圧調整用ガスの供給装置に接続されたコネクタを接続する工程、
    (4)次いで、前記サポート管の他方側近傍部をヒータにより、前記サポート管と前記複数本のキャピラリ、又は、前記サポート管と前記複数本のキャピラリと前記少なくとも1本の中実棒が軟化変形する温度まで加熱する工程、
    (5)工程(4)の状態でサポート管の前記一方の側から真空排気装置で管内を排気すると共に、サポート管の前記他方の側から差圧調整用ガスを管内に供給し、前記加熱軟化された前記サポート管と前記複数本のキャピラリ、又は、前記サポート管と前記複数本のキャピラリと前記少なくとも1本の中実棒を一体化し、サポート管内空間を前記一方の側の空間Iと前記他方の側の空間IIとに分ける工程、
    (6)次いで、空間Iを減圧し、空間IIをほぼ大気圧となるように制御する工程、
    (7)次いで、ヒートゾーンをサポート管の一方の側に向けて緩やかに移動させ、前記サポート管と複数本のキャピラリの全長、又は、前記サポート管と前記複数本のキャピラリと前記少なくとも1本の中実棒の全長にわたって一体化を行って、数の空孔が維持されたキャピラリと複数の空孔が潰れて形成されたロッド部分とが組み合わされた断面構造をもつ母材を作製する工程
    含むことを特徴とする光ファイバ母材の製造方法。
  2. 前記工程(2)において前記少なくとも1本の中実棒を中心として、該中実棒を前記複数本のキャピラリで囲むように配置することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ母材の製造方法。
  3. 前記工程(2)において1本のキャピラリを中心として、該中心のキャピラリを前記複数本のキャピラリで囲むように配置し、前記工程(6)において前記中心のキャピラリの空孔を潰して中実のコア領域を形成することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ母材の製造方法。
  4. 前記工程(2)において1本のキャピラリを中心として、該中心のキャピラリを前記複数本のキャピラリで囲むように配置し、前記工程(6)において前記中心のキャピラリの空孔を維持して空孔コアからなるコア領域を形成することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ母材の製造方法。
  5. 前記工程(4)において加熱温度が1700℃〜2100℃の範囲であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光ファイバ母材の製造方法。
  6. 前記工程(6)において空間Iの大気圧との差圧を−0.50kPa〜−101kPaの範囲とすることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光ファイバ母材の製造方法。
  7. 前記工程(6)において空間IIの大気圧との差圧を−0.50kPa〜+10kPaの範囲とすることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の光ファイバ母材の製造方法。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の光ファイバ母材の製造方法によって製造された光ファイバ母材を、その空孔内圧を制御しながら紡糸し、素線化して空孔を有する光ファイバを得ることを特徴とする光ファイバの製造方法。
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